2010-10-30(Sat): 年内に関係する学術イベント−WebDBフォーラム2010と第3回知識共有コミュニティワークショップ

年の瀬を感じる時期だが、ウェブコンサルティングや図書館関係の仕事と併行して、幾つかの学術イベントの運営に関わっている。開催が近づいてきたので、参加者募集や論文・ポジションペーパー募集を兼ねて、ここに記しておこう。

まず、

2010-11-11(Thu)〜2010-11-12(Fri):
Webとデータベースに関するフォーラム(WebDB Forum 2010)
(於・東京都/早稲田大学 理工学術院)
http://db-event.jpn.org/webdbf2010/

が開催される。私が担当しているのは、以下の3本を予定している特別セッションのうち、

  1. 「Eサイエンス:データ指向の科学研究の動向と課題」
  2. ソーシャルゲーム・ソーシャルアプリケーションの現在と未来」(仮題)
  3. 「Probase: Building a Probabilistic Ontology from the Web」

2本目の「ソーシャルゲーム・ソーシャルアプリケーションの現在と未来」(仮題)。

  • 吉田大成(グリー株式会社メディア開発本部 ソーシャルアプリケーション統括部長)
  • 名村卓(サイバーエージェント株式会社 執行役員 主席エンジニア)
  • 田中洋一郎(株式会社ミクシィ パートナーサービス部 開発グループマネージャー)

の各氏(敬称略)を招いてのパネル討論だ。また、協賛企業の獲得も担当。今回も昨年に引き続き、弊社もシルバースポンサーになっている。

なお、事前の参加登録は11月3日(水・祝)までで、参加費は以下の通り。

  • 学会員(主催・協賛団体員を含む):8000円
  • 非会員: 9000円
  • 学生発表者:5000円
  • 聴講学生(主催団体 学生会員):無料(CD-ROM無)
  • 聴講学生(主催団体 学生会員):4000円(CD-ROM付)
  • 聴講学生(主催団体 非会員):1000円(CD-ROM無)
  • 聴講学生(主催団体 非会員):5000円(CD-ROM付)
  • 論文集(CD-ROM)のみ:4000円(送料・税込)

情報処理学会、日本データベース学会、電子情報通信学会の学生会員であれば、破格の「聴講学生(主催団体 学生会員):無料(CD-ROM無)」となっているので、ぜひ学生の方々には多数お越しいただきたい。

さて、12月に入ると、

2010-12-18(Sat):
第3回知識共有コミュニティワークショップ−インターネット上の知識検索サービス研究
(於・滋賀県龍谷大学 瀬田キャンパス)
http://www.infosocio.org/cfp_workshop_a2010.html

がある。基調講演に長尾真さん(国立国会図書館)を迎え、さらに同じ日に開催される

2010-12-18(Sat):
第3回 楽天研究開発シンポジウム
(於・東京都/品川シーサイド楽天タワー)
http://rit.rakuten.co.jp/conf/rrds3/

と共同で、オープンデータの可能性についてパネルセッションを開催する予定だ。私もパネルとして登壇する見込み。

なお、この共同パネルセッションの開催を受けて、新たに以下の論文・ポジションペーパーを募集している。〆切は11月15日(月)。

本ワークショップでは、第3回楽天研究開発シンポジウムと共同で、オープンデータの可能性についてパネルセッションを開催する予定です。パネルセッションに先立ちまして、オープンデータの可能性に対するポジションペーパーを募集します。

本ワークショップ開催当初より対象としてきた、Yahoo!知恵袋の投稿データをはじめ、商品データ、アクセスログ、アンケート結果など、企業が持つさまざまなデータをオープンに活用する試みが始まっています。こうしたデータは、個人の特定やプライバシに対する十分な留意を前提としつつ、学術利用に供されてきました。

<募集内容>
オープンデータによって、産業界・サービス利用者・アカデミアのそれぞれにおいて価値を生み出すためのアイデアを募集します。
「オープンデータによる価値創造」「オープンデータによるアプリケーション」「オープンデータによるイノベーション」など、自由な発想をお寄せ下さい。

企業、アカデミア、サービスの利用者など、さまざまな立場からの投稿を幅広く募集します。必ずしも論文の形式にこだわらず、自由に記載して下さい。

なお、ポジションペーパーは、当日の論文集に収録し、当日は5分〜10分程度のプレゼンを口頭発表していただくことを前提とします。

はっきり言って、高度な研究成果を求めているのではなく、自由で大胆なアイデアを求めているのであって、どなたでも比較的気軽に参加できると思う。たとえば、ACADEMIC RESOURCE GUIDE (ARG) の読者の方々であれば、図書館システムが持つデータの価値を訴えるということができるのではないだろうか。ぜひ、こういった他流試合の機会に、特に図書館関係者が挑んでほしい。