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インターネットの学術利用をテーマにした専門サイトACADEMIC RESOURCE GUIDEブログ版です。記事は主に以下の4点です。

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2009-01-25 (Sun)

[][]ゴメスコンサルティング、「2007年8月大学サイトランキング」を発表(2008-08-28)

screenshot

ゴメスコンサルティング株式会社が同社が運営するGomezで「2008年8月大学サイトランキング」を発表した(2008-08-28)。

同社による大学サイトランキングの公開は2007年に続いて2回目。

調査対象となっているの約700の4年制大学で大学院大学は除かれている。この約700校のうち、17項目からなる予備調査を通過した225大学(国公立55校、私立170校)について約200項目からなる本調査を行い、上位50大学が発表されている。本調査は、

  1. ウェブサイトの使いやすさ
  2. 情報公開度・先進性

の2つの切り口に基づく約200の調査項目で行われている。調査期間は2008年6月2日から2008年8月8日。上位5位は以下の通り。なお、大学名の右に括弧書きされているのは前回順位。

  1. 中部大学(↑7位)
  2. 広島経済大学(→2位)
  3. 同志社大学(→3位)
  4. 中央大学(↓1位)
  5. 明治大学(→5位)

・大学サイトランキング

http://www.gomez.co.jp/ranking/university/

・「「2008年8月 大学サイトランキング」の発表について」(ゴメスコンサルティング株式会社、2008-08-28)

http://www.gomez.co.jp/company/press/080828.html

なお、上記は総合ランキングだが、

ウェブサイトの使いやすさ

http://www.gomez.co.jp/ranking/university/usability.html

・情報の公開度・先進性

http://www.gomez.co.jp/ranking/university/content.html

というカテゴリーランキングも公開されている。

先に紹介した日経BPコンサルティングによる「全国大学サイトユーザビリティ調査2008/2009」も同じだが、この種のランキングでは研究内容の本格的な公開はほとんど考慮されていないことに注意したい。あくまで受験生向けの情報発信を軸に評価が下されており、このランキングをそのまま額面通りに受け取る必要はないだろう。

・「日経BPコンサルティング、「全国大学サイトユーザビリティ調査2008/2009」を発表(2008-12-04)」(新着・新発見リソース2009-01-03

http://d.hatena.ne.jp/arg/20090103/1230972716

なお、この種のランキングの問題性については、

・「ゴメスコンサルティング、「2007年8月大学サイトランキング」を発表(2007-08-29)」(新着・新発見リソース、2007-09-09)

http://d.hatena.ne.jp/arg/20070909/1189268499

・「愛媛大学広報シンポジウムで講演とディスカッション」(編集日誌、2007-12-06

http://d.hatena.ne.jp/arg/20071210/1197214983

に詳しいので参考にしてほしい。

2007-09-09 (Sun)

[][]ゴメスコンサルティング、「2007年8月大学サイトランキング」を発表(2007-08-29

screenshot

ゴメスコンサルティング株式会社が同社が運営するGomezで「2007年8月大学サイトランキング」を発表した(2007-08-29)。同社は「Eコマースサイトユーザーの視点で評価・ランキング付け」を行うサイトだが、今回は大学のサイトを取り上げている。同社は以前

Webサイトパフォーマンスランキング - 私立大学

http://www.gomez.co.jp/GPN/gpn_education_university.html

・「「私立大学サイトパフォーマンスランキング」の発表について」(ゴメスコンサルティング株式会社、2004-11-12)

http://www.gomez.co.jp/company/press/041112b.html

を公表しているが、大学サイトランキングの公表は初めてのことだろう。

調査対象となっているのは同社が定める基準に則って選ばれた約450の4年制大学で学生数が一定数未満の大学や、芸術系、体育系のような一部の単科大学は除かれているという。この約450校のうち、14項目からなる主要調査項目を満たした131大学について本調査を行い、上位50大学が発表されている。本調査は、

  1. ウェブサイトの使いやすさ
  2. 情報公開度・先進性

の2つの切り口に基づく約180の調査項目で行われている。調査期間は2007年6月11日から2007年8月17日。上位5位は以下の通り。

  1. 中央大学
  2. 広島経済大学
  3. 同志社大学
  4. 京都女子大学
  5. 明治大学

・大学サイトランキング

http://www.gomez.co.jp/jp_ranking/id213/

・大学サイトランキング - ウェブサイトの使いやすさ

http://www.gomez.co.jp/jp_ranking/id213/function.html

・大学サイトランキング - 情報公開度・先進性

http://www.gomez.co.jp/jp_ranking/id213/detailed.html

専門的な知見と技能を持つ同社による調査だけに、この大学サイトランキングは相応の影響力を持ちそうだが、一つ気になる点がある。

・大学サイトランキングとは

http://www.gomez.co.jp/jp_ranking/id213/about.html

からわかるように同社の着眼点は進学先・教育機関としての大学の役割に大きく注目している。実際、

・大学サイトランキングの調査方法について

http://www.gomez.co.jp/ranking/method/school_universityl.html

によれば、配点50%の「情報公開度・先進性」は、

  • 入試情報
  • 大学案内に関する情報
  • 講義案内に関する情報
  • 就職情報
  • 決算、数値情報
  • 大学の取り組みに関する情報

などの有無から評価されている。しかし、大学の役割の一つとして「研究」が欠かせないことはいうまでもない。また、たとえば一口に「講義案内に関する情報」といっても、カリキュラムシラバスが公開されていることと、レジュメが公開されていることと、どちらがより情報が公開されているとみなされるのか、同社の説明では不明な点も少なくない。そもそも大学サイトといったときに、どの範囲までを大学サイトとみなしているのかもわからない。大学図書館サイトは含まれるのだろうか。各学部や研究科のサイトは含まれるのだろうか。大学サイトトップページからどの階層・範囲までが、同社のいう大学サイトに組み込まれているのだろうか。

たとえば、あくまで推測ではあるが、現在、一部の有力大学が力を入れているオープンコースウェア(OCW)や機関リポジトリは、「情報公開度・先進性」の観点からはほとんど考慮されていないようだ。実際に調べてみたところ、今回発表されたランキング上位50大学のうち、オープンコースウェア(OCW)を公開している大学のランク入りは同志社大学(第3位)、立命館大学(第8位)、早稲田大学(第10位)の3大学に限られている。機関リポジトリの場合は、厳密にみれば同志社大学(第3位)、早稲田大学(第10位)、神戸大学(第19位)、法政大学(第26位)、金沢大学(第38位)、岐阜大学(第42位)の6大学に、広島県内の大学で共同で利用している広島県大学図書館共同リポジトリを含めても広島経済大学(第2位)、広島国際大学(第27位)、広島工業大学(第45位)を加えた9大学に限られている。この結果は見方を変えれば、オープンコースウェア(OCW)や機関リポジトリの存在のアピール不足ともいえるが、それにしても首をひねりたくなる部分がある。やはり、ランキングとしての正当性を主張するのであれば、同社はランキング手法をさらに公開すべきではないだろうか。

なお、同種のランキングとしては、日経BPコンサルティングによる「全国大学サイトユーザビリティ調査」がある。

・全国大学サイトユーザビリティ調査2006/2007

http://consult.nikkeibp.co.jp/consult/sales/uni/2006/

・「日経BPコンサルティング調べ−「全国大学サイトユーザビリティ調査2006/2007」より−一昨年、昨年に引き続き、大学サイトの「使い勝手」を横断的に評価 ベスト10に4大学が新たにランクイン。中央大学はV2達成」(日経BPコンサルティング、2006-12-19)

http://consult.nikkeibp.co.jp/consult/release/uni061219.html

・全国大学サイトユーザビリティ調査2005

http://consult.nikkeibp.co.jp/consult/sales/uni/2005/

・「日経BPコンサルティング調べ 大学サイトの「使い勝手」を横断的に評価 使いやすさのトップに輝いたのは、中央大学−「全国大学サイトユーザビリティ調査2005」より−」(日経BPコンサルティング2005-12-14

http://consult.nikkeibp.co.jp/consult/release/uni051214.html

日経BPコンサルティングの調査はユーザビリティ、つまりゴメスコンサルティングの調査でいう「ウェブサイトの使いやすさ」だけを対象としたものだが、ゴメスの調査では総合得点第1位、ウェブサイトの使いやすさ第2位の中央大学が2年連続で第1位となっている。別々の調査会社によって中央大学に高い評価が与えられていることを見る限り、この種の調査手法には一定の安定性と信頼性があるとみれるのだろうか。

ちなみに、ゴメスの調査で「ウェブサイトの使いやすさ」第1位だった

・静岡理工大学

http://www.sist.ac.jp/

は、日経BPコンサルティングによる全国大学サイトユーザビリティ調査2006/2007では上位10位には入っていない。日経BPコンサルティングが調査を実施した2006年9月下旬から12月上旬にかけては、静岡理工大学のサイトリニューアル前だったことがInternet ArchiveWayback Machineからわかる。

・静岡理工大学の過去のサイト

http://web.archive.org/web/*/http://www.sist.ac.jp/

Wayback Machineでさらに調べてみると、静岡理工大学のサイト2007年5月13日から翌5月14日の間にリニューアルしたようだ。

・静岡理工大学の2007年5月13日サイト

http://web.archive.org/web/20070513104359/http://www.sist.ac.jp/

・静岡理工大学の2007年5月14日サイト

http://web.archive.org/web/20070514191808/http://www.sist.ac.jp/

ゴメスの調査は2007年6月11日から2007年8月17日にかけて実施されており、実にタイミングのよいリニューアルだったといえるだろう。

なお、あくまで受験生の獲得に焦点を絞った内容と思われるが、

2007-09-27(Fri):

大学広報改革セミナー「大学Web広報が変わる!」

(於・東京都秋葉原コンベンションホール)

http://www.artstaff.co.jp/total_lab/seminart/announce2007.html

という有料セミナーが9月末に開催される。この種のセミナーは過去にも株式会社地域科学研究会の高等教育情報センター(KKJ)が「大学Webサイトの検証−編集力と進化」と題したセミナーを4回に渡って開催している。

2007-03-28(Wed):

大学Webサイトの検証−編集力と進化IV「戦略的情報公開/情報の見せ方/ガイドライン」【PDF】

http://www.chiikikagaku-k.co.jp/kkjhp/kako/07032829.pdf

2006-09-05(Tue):

大学Webサイトの検証−編集力と進化III「Web2.0/新時代の広報の在り方−利用者が求めるユーザビリティ、双方向メディアの管理・運用」【PDF】

http://www.chiikikagaku-k.co.jp/kkjhp/kako/060905.pdf

2005-06-16(Thu):

大学Webサイトの検証−編集力と進化II「“知りたい”ことへの情報発信が生む“信頼”/コンテンツの学内収集態勢」【PDF】

http://www.chiikikagaku-k.co.jp/kkjhp/kako/20050616.pdf

2004-08-02(Mon):

大学Webサイトの検証−その編集力と進化【PDF】

http://www.chiikikagaku-k.co.jp/kkjhp/kako/20040802.pdf

・地域科学研究会高等教育情報センター(KKJ)

http://www.chiikikagaku-k.co.jp/kkjhp/kkj.htm

・地域科学研究会

http://www.chiikikagaku-k.co.jp/

講師の顔ぶれや演題から読み取れるように、やはり大学サイトは受験者獲得のための広報手段として強く意識されているのだろう。それはそれで理解できるが、はたして大学サイトは広報手段という位置づけに留まるものだろうか。

いまや大学における教育と研究はサイトを通して広く発信されている。いや、むしろインターネットの初期は教育や研究の過程と成果を発信するのが大学サイトであったとも思う。オープンコースウェア(OCW)や機関リポジトリに限らず、大学サイトから発信されるコンテンツ多種多様となっている現在、大学サイトを広報のための企業サイトと同一にとらえたままでよいのだろうか。たとえば、広報サイトという枠組みを超えて、アカデミックポータルとして位置づけ、それに見合った評価の尺度と指標を設ける時期ではないだろうか。

・大学サイトランキング

http://www.gomez.co.jp/jp_ranking/id213/

・「「2007年8月 大学サイトランキング」の発表について」(ゴメスコンサルティング株式会社2007-08-29

http://www.gomez.co.jp/company/press/070829.html

・「ゴメスコンサルティング株式会社による「2007年8月 大学サイトランキング」」(大学職員.net -Blog/News-、2007-08-30

http://blog.university-staff.net/archives/2007/0830/000820078.html

・「今年の大学サイトランキング」(Clear Consideration、2007-08-30

http://d.hatena.ne.jp/high190/20070830/p1

・「中部大学が大学サイトランキングで7位」(看護系大学ホームページに聞け−かんごがくぶログ、2007-09-05)

http://jukai.jp/modules/xeblog/?action_xeblog_details=1&blog_id=375