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"Ask not what the net can do for you - ask what you can do for the net."

インターネットの学術利用をテーマにした専門サイトACADEMIC RESOURCE GUIDEブログ版です。記事は主に以下の4点です。

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3. イベントカレンダー - 順不同のイベント情報。
4. 産官学連携クリップ - ウェブ産業の産官学連携に関するニュース、講演情報等。
5. メルマガ版 - 本ブログを再編集したメールマガジンの発行情報。

New!【重要】サイト移転のお知らせ:2011年1月1日より、arg.ne.jpに移行します。過去の記事も移行済みです。本ブログ自体もアーカイブします。



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2009-06-19 (Fri)

[][]2009-06-18(Thu): 高松市図書館中央図書館を見学

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人工知能学会の全国大会の2日目ではあるが、個人的な事情を優先して、

高松市図書館中央図書館

http://library.city.takamatsu.kagawa.jp/

香川大学附属図書館

http://www.lib.kagawa-u.ac.jp/

に行ってみた。ここでは高松市図書館中央図書館について紹介しておきたい。所在地は香川大学の本部キャンパスのお隣。高松市図書館は昨年の日本図書館協会中堅職員ステップアップ研修(2)を受講してくださった石原敏滋さんの当時の勤務館という認識しか持っていなかったのだが、現地に到着して、まず外観に圧倒された。

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なんでも、サンクリスタル高松という建物で、図書館だけでなく、菊池寛記念館や高松市歴史資料館が同居しているという。

サンクリスタル高松

http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/2865.html

高松市図書館中央図書館

http://library.city.takamatsu.kagawa.jp/

菊池寛記念館

http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/646.html

高松市歴史資料館

http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/643.html

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三館複合施設は、地域文化や情報拠点として町のシンボルとなるように、開放的で明るいイメージとするため、外観をシースルーガラス曲面とアルミで構成している。また、外部と内部の空間に一体感を持たせた公共空間とするため、内部のエントランスホールを4層吹き抜けとしている。

高松市 都市整備部 建築課 - サンクリスタル高松

http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/2865.html

と言うだけあって、素敵な内装。

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以下、気づいた範囲を中心に。

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情報の宝庫である出版PR誌だけを集めた雑誌棚がある。これはいい。特に結局は東京中心の出版産業であるだけに、これは役に立つだろう。

・「出版PR誌は情報の宝庫」(編集日誌、2007-11-20)

http://d.hatena.ne.jp/arg/20071203/1196614091

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話は前後するが、図書館の入口には大量にロッカーが設置されている。特に貸出サービスの利用者は原則的に荷物をこのロッカーに預けなくてはいけない。ロッカーの利用料は戻ってくる方式。写真にあるように、なぜロッカーの導入なのか、その理由を説明している点は素晴らしい。そして、館内での本の持ち運び用にカゴがある。

折しも高松市図書館の設立60周年だったらしく、「高松市図書館のあつみ−開設60周年」展が開かれていた。

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図書館の発展史を思うと、部外者ですら感慨深く、同時に図書館サイトでもぜひ公開してほしいと思ってしまう。

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特にカード式目録や貸出カードがすでに歴史の一部として展示されている様には、私のような30代中盤の人間ですら感慨を覚える。

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図書館の上の階に入っている菊地寛記念館が有料なのは残念だが、やむをえないことなのだろう。

さて、特筆すべきは、レストランカフェが併設されていることだ。

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しかも、入っている事業者が凄い。

こだわりプリントリノスの卵プリン」が、2005年10月かがわ県産品コンクールにて優秀賞を受賞しました。

エッグカフェ トリノス - トリノスの卵プリン 優秀賞受賞<

http://www.torinos.co.jp/pudding.html

というエッグカフェ トリノスである。

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実際に食したみたが、本当においしい。過去に味わった図書館カフェレストランの中でも随一と言っていいほどだ。

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店内の雰囲気も良く、実際、香川大学生と思われる女子学生がおしゃべりに興じて、読書に夢中になっていた。

実際の図書館運営はカフェレストランの雰囲気だけで語れるものではないのだろうが、居心地のいい雰囲気は非常に印象的。なかなかこれほど居心地のいい図書館は日本にはないのではないだろうか。

非常に満足度の高い図書館だったが、あえて残念な点を上がれば、複合施設であることも含めて、これほど魅力的な図書館であることがサイト上ではわかりにくいことだ。この点は今後の改善を期待したい。

2009-05-03 (Sun)

[][]2009-05-02(Sat): 図書館と公園

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・「成田市図書館を見学−地域百貨店との連携や公園環境の活用を提案してみる」(編集日誌、2009-04-18

http://d.hatena.ne.jp/arg/20090420/1240230625

で、

図書館に隣接する赤坂公園をもっと活用したい。この日は良い天気。図書館内で読書にふけるよりは外でお日様の下で本を読みたいところだ。

しかし、赤坂公園内にある木製ベンチはいずれもボロボロ

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ぜひ、図書館も協力して、公園の環境を再生し、そこに図書館の楽しみを持ち込みたい。

と書いたが、いままさに同じようなプロジェクトが行われている。場所は東京ミッドタウン

・OPEN THE PARK / PARK LIBRARY

http://www.tokyo-midtown.com/jp/gw2009/library/

開催期間は4月24(金)から26日(日)と、4月29日(水)から5月6日(水)とのこと。

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そして、このイベントに携わっているのが、以前も紹介した幅允孝さん。

・「ブックディレクターという仕事」(編集日誌、2008-11-06)

http://d.hatena.ne.jp/arg/20081110/1226243774

すばらしい。

日本の公共図書館での取り組み事例はないのだろうか。情報提供歓迎。

2009-04-20 (Mon)

[][][]2009-04-19(Sun): 公共図書館の源流を訪ねて(3)−成田・成田山仏教図書館

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・「成田市図書館を見学−地域百貨店との連携や公園環境の活用を提案してみる」(編集日誌、2009-04-19)

http://d.hatena.ne.jp/arg/20090420/1240230625

に続き、成田の図書館めぐり第二弾。

成田市図書館を後にして成田駅まで一度戻り、そこから表参道を歩いてまずは成田山新勝寺へ。

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・大本山成田山

http://www.naritasan.or.jp/

大本堂を出て聖徳太子堂を超えたところにある階段を下りていくと、

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・成田山仏教図書館

http://www.naritasanlib.jp/

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が現れる。

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ドアを開けて入っていくと、細長い館内へとつながっていく。

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右手に閲覧席があり、

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奥にも閲覧室が広がっている。手前の席は誰でも利用でき、受験生らしき若者が何人か勉強している。奥の席は調査・研究用途。

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ちなみに最近はずいぶん減ったというが、受験生の勉強場所としての利用を認めているという。この書架には受験用参考書や辞典類が並んでいる。参考書のほとんどは利用者である受験生たちが持ち込んだものとのこと。

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基本的に閉架制の図書館だが、ホールにはさすがに仏教図書館らしい雑誌が並んでいる。

さて、ありがたいことに図書館の大木雅雄さんのご好意で、書庫に入れていただいた。

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成田山仏教図書館という名前から宗教書だけが蔵書かと思ってしまうが、成田山第15世貫首石川照勤僧正の

私儀コノ度公衆ノ閲覧ニ供センガ為メ内外ノ図書ヲ蒐集シ私立成田図書館ヲ設置仕候条此段及開申候也

・概要

http://www.naritasanlib.jp/sub1.html

という考えに基づいて設けられた「公共」図書館ということだけはある。実に様々な書籍がある。たとえば、夏目漱石の著作の初版本、石川貫首が支援した児童文学者・鈴木三重吉が献じた謝辞入りの著書など。さらに感動したのは、1889年(明治22年)創刊の美術雑誌『國華』を創刊号以来ほとんど欠落なく所蔵していること。

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これが創刊号。信じられないほどの状態の良さだ。

・國華

http://publications.asahi.com/ecs/29.shtml

大木さんにうかがったところ、創立108年目にあたる今年度から図書館の業務は縮小傾向にあるという。開館日を限定し、館報も終刊とのこと。

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だが、

・成田山仏教図書館蔵書目録総合リンク集

http://www.koueki.net/narita/

の公開によって、九州などの遠隔地からの来館や海外からの問い合わせがあるという。専門性の高い公共図書館としての使命は、いまだ消えてはいないだろう。成田山を訪れる機会があれば、ぜひ訪ねてみてほしい。

・成田山仏教図書館

http://www.naritasanlib.jp/

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・「公共図書館の源流を訪ねて(1)−掛川・報徳図書館」(編集日誌、2009-03-08)

http://d.hatena.ne.jp/arg/20090309/1236576739

・「公共図書館の源流を訪ねて(2)−掛川・報徳図書館」(編集日誌、2009-04-13)

http://d.hatena.ne.jp/arg/20090420/1240181093


[][][]2009-04-18(Sat): 成田市図書館を見学−地域百貨店との連携や公園環境の活用を提案してみる

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別件で昨日から成田市内で合宿していたのだが、午後からはフリーになったので、

成田市図書館

http://www.library.narita.chiba.jp/

・成田山仏教図書館

http://www.naritasanlib.jp/

を訪れてみた。

成田市図書館は、

2009-01-15(Thu):

全国公共図書館サービス部門研究集会・近畿公共図書館協議会研究集会「新たな地域の情報拠点をめざして−図書館活動と情報発信」

(於・奈良県/奈良県立図書情報館)

http://www.library.pref.nara.jp/event/kenkyu.html

で、同図書館の米田渉さんの講演「地域の情報集約点化をめざして」を聴いたことから興味が持っていた。

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バスを降りた反対側の歩道からの全景。成田駅方面から来ると図書館が反対車線にある上、横断歩道が遠いのがアクセス上、若干難点。

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道路に面した日当たりのいい場所に窓があり、読書コーナーになっている。

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図書館の玄関口は採光性がよく明るい。

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1階には書架が並び、児童サービスコーナーもある。ライブラリアンを含め、人が動き回っていて活気がある。

・児童サービス

http://www.library.narita.chiba.jp/npl-kids.html

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2階は参考資料室。打って変って静かな環境。集中して調べ物ができそうな雰囲気がある。

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館内の蔵書検索(OPAC)にはキーボードがついている。タッチパネル式しかない図書館は利用者を馬鹿にしていると思っているので、これはありがたい。

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子どもの読書活動支援に関する文部科学大臣からの表彰状が掲示されている。図書館の活動の見える化。

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図書館の開館25周年にちなむ展示。

成田市図書館の沿革

http://www.library.narita.chiba.jp/npl-changes.html

さて、今回一番気になったのは周辺環境だ。地図でみると、新興住宅地である成田ニュータウンの中にある。25年前、切り拓かれていく住宅地の核の一つとなるようここに建てられたのだろう。周囲は郊外の住宅地でよく見かける風景。

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中でも目立つのが、ボンベルタという百貨店

・ボンベルタ

http://www.bonbelta.co.jp/

相当の集客力があることだろう。ちなみに図書館最寄りのバス停も「ボンベルタ」だ。

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図書館としては微妙なところかもしれない。ぜひ、千葉交通にせめて「ボンベルタ(図書館前)」と併記するようお願いしてほしい。

ボンベルタでは毎週土曜日に

・子育て相談室

http://www.bonbelta.co.jp/event.php?k_no=6

が開催されているという。

ということだが、ぜひここにも図書館が顔を出したい。0歳児以上を対象にしている児童サービスと連携できないだろうか。

もう一つ。図書館に隣接する赤坂公園をもっと活用したい。この日は良い天気。図書館内で読書にふけるよりは外でお日様の下で本を読みたいところだ。

しかし、赤坂公園内にある木製ベンチはいずれもボロボロ

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ぜひ、図書館も協力して、公園の環境を再生し、そこに図書館の楽しみを持ち込みたい。

その後、訪れた成田山仏教図書館については別にまとめたい。


[][]2009-04-13(Mon): 公共図書館の源流を訪ねて(2)−掛川・報徳図書館

・大日本報徳社

http://www4.tokai.or.jp/dainihonhoutoku/

は、二宮金次郎(二宮尊徳)の指導を受けた岡田佐平治、岡田良一郎の父子が全国の報徳運動組織をまとめて設立したもので、敷地内にはいまなお使われている大講堂や、東京にあった有栖川宮邸を移築した仰徳学寮、仰徳記念館が残っている。大講堂の内部も見学し、写真を多数撮ったので、それは後日公開したい。和洋折衷の近代建築が好きな方にはたまらないと思う。

・「公共図書館の源流を訪ねて(1)−掛川・報徳図書館」(編集日誌、2009-03-08)

http://d.hatena.ne.jp/arg/20090309/1236576739

と書いて早や一ヶ月。楽しみにしていた方がいれば申し訳ない。今さらではあるが写真を紹介しよう。

まずは大講堂の外観。

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和洋折衷を感じさせる独特の構え。中に入ると前後の額が迫ってくる。

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左右を見渡すと、白壁に上のほうが丸くなった窓が見える。

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この窓からの採光も十分にあるが、さらに天井にはモダンさを感じさせる電灯がぶらさがっている。

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点灯すると、その明るさはなかなかのもの。

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そして、階段から2階にあがっていくと、赤いじゅうたんが敷き詰められた桟敷席のようになっている。ある意味、教会風か。

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階下の配置がよくわかるだろう。ちなみに100人は収容できるこの建物は、いまでも使われているという。

こちらは、有栖川宮邸を移築した仰徳学寮。

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ガラスの大部分は往時のもので、当時の技術水準の限界から微妙に湾曲している。

そして、報徳図書館。外観は先に見たとおりだが、

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入口を入ってすぐ正面に当時の受付がある。クローク風の造りだ。かつて、ここではどのような業務が行われていたのだろうか

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入口と受付の間には書庫があり、報徳思想を中心とした書籍が収められている。

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2階に上がる階段の途中には、創建当時のままの窓枠が残っている。

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その他、掛川市内で気になったことを2つ。

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掛川市立図書館の駐車場内にある銅像の台座。像本体は戦時中の供出で失われたという。確たる意思を持って台座だけを残しているのかは不明だが、これ以上ない歴史のアーカイブ資料になることだろう。

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写真は掛川市役所出張所や掛川信用金庫。歴史のある町並みを意識してつくられているようだ。

2009-03-30 (Mon)

[][][]2009-03-28(Sat): ハロルド・ワシントン図書館の訪問記

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これも昨日の記録。この日は朝から市内にある

・Harold Washington Library Center(ハロルド・ワシントン図書館

http://www.chipublib.org/branch/details/library/harold-washington/

へ。ここは"Largest municiple, public, ciculating library in the country" (FACTS ABOUT YOUR CENTRAL LIBRARY) とのこと。10階建てで外壁は花崗岩という立派な造りだ。あいにくデジタルカメラのバッテリーが切れ、写真を一枚も撮れなかったことが返す返すも悔やまれる。建物の様子などは、図書館サイトを参考にしてほしい。

以下、非常に感心した2つの事例を紹介しておこう。

1つ目はメインエントランスから館内に入る廊下の壁にシカゴ図書館全体のMission Statementが明記されていること。全文は、

・Chicago Public Library - Mission Statement

http://www.chipublib.org/aboutcpl/mission_statement.php

に記されているが、ここにも掲げておこう。

We welcome and support

all people in their enjoyment of reading

and pursuit of

lifelong learning.

Working together,

we strive to provide

equal access

to information,

ideas and knowledge

through books, programs

and other resources.

We believe in the freedom

to read,

to learn,

to discover.

最後の"read", "learn", "discover"の3セットがいい。

もう一つ印象的だったのが、館内の壁のいたるところに書きこまれた本や図書館に関する言葉の数々。これも写真を撮って来れれば良かったのだが……。ライブラリアンに館内全体でいくつかの書き込みがあるのかを尋ねたのだが、まだ始めたばかりの試みでのあり、正確な数は把握していないということだった。さらに引用句をまとめた資料もないということなので、結局すべてを書き写してきた。以下の紹介しよう。なお、単語の正確性は保障しないが、改行箇所はすべて反映してある。

Popular Libraryがある1階には最も多くの引用句がある。

The very existence of libraries

affords the bent evidence.

That we may yet have hope

for the future of man.

- T. S. Eliot

Books are the treasured

wealth of the world

and the fit in heritance

of generations and nation.

- Henry David Thoreau

Once you learn to read you will be

forever free.

- Frederich Douglass

A Library is not a luxury, but one of the

necessities of life.

- Henry Ward Beecher

Books are carriers of civilization.

- Barbara Tuchmer

Outside of a dog, a book is man's best friend,

inside of a dog, its too dark to read.

- Groucho Marx

Book are meat and medicine

and flame and flight and flower

Steel, stitch, cloud and clout

And drumbeats in the air.

- Gwendolyn Brooks

I have always imagined that Paradise

will be a kind of library.

- Jorge Luis Borges

Book are funny little portable piece of thought.

- Susan Sontag

I am always reading or thinking about reading.

- Joyce Carol Otes

Children's Libraryはあるものの、面積の大部分は吹き抜けになっている2階には引用句は見られず、Computer CommonsとNewspapers and General Periodicalsがある3階へ。ここには以下の引用句があった。

Wisdom begins in wonder.

- Socrates

Libraries keep the records as behalf of all humanity,

the unique and the absurd, the wise and the fragments of stupidity

- Vattar Gregoriam

Getting my library card

was like American citizenship.

- Oprah Winfrey

The peace of great books be for you,

Stains of pressed clover leaves on pages,

Bleak of the light

of years held in leather.

- Carl Sandbury

What journey of mind and spirit are there

for the taking with a library card.

- Davvid McCullough

4階にはなく、Municipal Reference CollectionとGovernment Publicationsの5階には、

All the mankind has done, thought,

gained or been: it is lying as in magic preservation

in the pages of books.

- Thomas Carlyle

が、Social Sciences and Historyの6階には、

Knowledge is of two kinds: we know a subject ourselves,

or we know where we can find information upon it.

- Samuel Johnson

Foreign Languageの7階には、

The men who does not read good books has no advantage

over the man who can't read them.

- Mark Twain

My alma mater is the Chicago Public Library.

- David Mamet

そして、MusicとVisual and Performing Artsの8階では、

An art book is a museum

without walls.

- Andre Malraux

と続く。まだ始めたばかりということだが、図書館という空間の演出方法としてはなかなか興味深い。

・Harold Washington Library Center

http://www.chipublib.org/branch/details/library/harold-washington/

・Chicago Public Library

http://www.chipublib.org/

・Chicago Public Library Foundation

http://www.chicagopubliclibraryfoundation.org/

なお、写真はシカゴの朝。この日が滞在最終日。朝早くにホテルを出て空港へ。そして、搭乗、一路日本へ。

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2009-03-09 (Mon)

[][]2009-03-08(Sun): 公共図書館の源流を訪ねて(1)−掛川・報徳図書館

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2009-03-08(Sun)〜2009-03-10(Tue):

DEIMフォーラム2009(データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム)

(於・静岡県/ヤマハリゾートつま恋)

http://db-event.jpn.org/deim2009/

に参加するため掛川を訪れる。フォーラムは午後からの開始なので、午前中早めに出て、掛川城、大日本報徳社、掛川市立中央図書館を訪ねてみた。

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まずは掛川城。

・掛川城

http://lgportal.city.kakegawa.shizuoka.jp/kanko/center/kakejo/kakegawajou.jsp

天守閣は幕末に大地震で倒壊したものをごく最近再建しているが、御殿や大手門番所、太鼓櫓は江戸時代後期のものが現存している。特に御殿が残るのは、他に京都の二条城くらいで非常に貴重な江戸期の建造物。

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1994年に再建された天守閣一帯には、再建時に掘り返した遺構に関する展示とセットになっており、先日訪れた高知城と似た雰囲気。

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・「高知見聞記(1)−高知城跡三ノ丸石垣改修事業の現地展示」(編集日誌、2009-01-30)

http://d.hatena.ne.jp/arg/20090201/1233485425

天守閣から御殿へと抜けていくと、赤い橋が印象的な池の向こうに掛川市立図書館がみえてくる。

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・掛川市立図書館

http://library.city.kakegawa.shizuoka.jp/

館内も少しのぞいてみたが、天井からの採光を生かした木造りが素敵な建物だった。また、掘り下げ式の地下には休憩ラウンジが設けられている。なによりも感心したのは、玄関を入ってすぐ左に、つまり入館ゲートの前に生涯学習ホールという展示・催事のためのスペースが設けられていることだ。

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今回やっていたのは作品の展示だったが、むしろ小規模な講演会のようなイベントで使うと良さそう。ぜひARGカフェをこのような場でやりたいものだ。ただ、残念なことに、

・掛川図書館の行事案内

http://library.city.kakegawa.shizuoka.jp/kakegawa/event.html

には、今日開催されていたイベントの情報が出ていない。施設とウェブの一体的な運用をもっと強く意識してほしい。

なお、

・奥野寿夫「掛川市立中央図書館ができるまで」(『みんなの図書館』301、2002年5月)

http://www.jca.apc.org/tomonken/mi200205.htm

というレポートがあるようだ。

さて、市立図書館を出て向かいにある大日本報徳社と報徳図書館へ。

・大日本報徳社

http://www4.tokai.or.jp/dainihonhoutoku/

は、二宮金次郎(二宮尊徳)の指導を受けた岡田佐平治、岡田良一郎の父子が全国の報徳運動組織をまとめて設立したもので、敷地内にはいまなお使われている大講堂や、東京にあった有栖川宮邸を移築した仰徳学寮、仰徳記念館が残っている。大講堂の内部も見学し、写真を多数撮ったので、それは後日公開したい。和洋折衷の近代建築が好きな方にはたまらないと思う。

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ちなみに、

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は岡田良一郎の肖像画。洋画家・黒田清輝による肖像画は珍しい。

・黒田記念館

http://www.tobunken.go.jp/kuroda/

そして、最後に一番のお目当てである報徳図書館へ。報徳図書館は岡田良一郎の没後その功績を記念して設けられたもので、1927年に落成、1928年に開館している。ここで重要なのは、その後1952年までの24年間に渡って一般に開放されていたことだ。こういう場合、よく民間の図書館、私設の図書館と表現するが、つまりは公共図書館として機能していたわけだ。ちなみに1952年から1969年までは当時の掛川町(1954年以降、掛川市)の町立図書館として建物が利用されたという歴史もある。

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さらに深くこの報徳図書館について知りたいのだが、ざっと調べた限りでは、いままで論文が書かれていないようだ。これは残念だが、非常に興味深いテーマを発見したと喜ぶべきかもしれない。日程的に余裕があれば、帰りがけにもう一回、掛川市立中央図書館に寄って郷土資料のコーナーで資料を漁ってみよう。とはいえ、

・掛川市史

http://lgportal.city.kakegawa.shizuoka.jp/bunka/culture_history/sisi/shishi.jsp

が電子化されてウェブ公開されていれば助かるのだが……。もうずいぶん前に、

・読谷村史

http://www.yomitan.jp/sonsi/index.htm

を紹介したことがあるが、市町村市の電子化とウェブ公開は遅々とした歩みだ。ざっと調べてみたところ、他に、

デジタル八雲町史/デジタル熊石町史

http://www2.town.yakumo.hokkaido.jp/history/

・函館市史デジタル

http://www.city.hakodate.hokkaido.jp/soumu/hensan/hakodateshishi/shishi_index.htm

・芦屋市史など芦屋の資料

http://www.city.ashiya.hyogo.jp/welcome/history/shiryou.html

・福井県文書館 デジタル歴史情報

http://www.archives.pref.fukui.jp/fukui/digitalarc.html

がある。その他、気になった事例をいくつか。

・長岡京市史

http://www.city.nagaokakyo.kyoto.jp/contents/09030001.html

は本文は公開されていないものの、長岡京市史索引が公開されている。

・亀山市史

http://www.kameyamarekihaku.jp/sisi/

では、市史編纂事業の途中成果を動画も交えて公開している。

・新「尼崎市史」編集事業

http://www.archives.city.amagasaki.hyogo.jp/shishi.html

「『図説』刊行後の新「尼崎市史」の事業計画」のところにこうある。

〔Web上における新「尼崎市史」〕

すでに公開しているWeb版尼崎地域史事典“apedia”に加えて、平成23年度をめどに『図説尼崎の歴史』Web版を構築・公開し、さらに所蔵写真などの画像や史料翻刻データ、聞き取り調査記録など、さまざまな歴史情報を相互に関連付けて公開する尼崎の総合的な歴史サイトづくりをすすめていきます。

2年後の公開を計画しているようだ。期待したい。

・Web版尼崎地域史事典“apedia”

http://www.archives.city.amagasaki.hyogo.jp/apedia/

また、長野県の「信州・フレッシュ目安箱」では、2005年に以下のようなやりとりがされていて、非常に参考になる。

・「長野県史全文のインターネット公開における諸問題について」

http://www.pref.nagano.jp/soumu/koho/meyasu/shosai/koukai/2005/02/2005_007824.htm

・「長野県史のインターネット公開の具体的許諾の手続きについて」

http://www.pref.nagano.jp/soumu/koho/meyasu/shosai/koukai/2005/03/2005_007918.htm

閑話休題。

知識の経営と図書館 (図書館の現場8)

おりしも

・柳与志夫著『知識の経営と図書館』(勁草書房、2009年、2520円)

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4326098341/arg-22/

を読んだ直後だったので、報徳図書館の見学は非常に刺激的だった。公共図書館の源流を訪ねる旅の第一弾として、これ以外の事例も探していこう。

なお、大講堂や報徳図書館をご案内いただいた佐藤幸子さん(大日本報徳社参事講師、全国報徳女性部部長)にはここに記して感謝したい。