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"Ask not what the net can do for you - ask what you can do for the net."

インターネットの学術利用をテーマにした専門サイトACADEMIC RESOURCE GUIDEブログ版です。記事は主に以下の4点です。

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New!【重要】サイト移転のお知らせ:2011年1月1日より、arg.ne.jpに移行します。過去の記事も移行済みです。本ブログ自体もアーカイブします。



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2010-05-27 (Thu)

[][]2010-05-24(Mon): 2ヶ月ぶりのワシントンマーチン・ルーサー・キングジュニア記念図書館を訪問

思いがけず、

2010-05-25(Tue)〜2010-05-27(Thu):

Gov 2.0 Expo

(於・アメリカワシントン

http://www.gov2expo.com/gov2expo2010

に参加できることになったので、月曜日成田を発ち、日付変更線をまたいで同じ月曜日アメリカワシントンに到着。今回はワシントン往復のみで他の都市には立ち寄れないのが少し残念。

昼過ぎに市内に到着し、ホテルの近くにあるナショナルジオグラフィック協会(National Geographic Society)へ。

ナショナルジオグラフィック協会(National Geographic Society)

http://www.nationalgeographic.com/

http://www.nationalgeographic.co.jp/

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ちなみにショップでこんなものを購入。

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そう言えば、展示を見ていて、

・The Genographic Project - Human Migration, Population Genetics, Maps, DNA

http://genographic.nationalgeographic.com/genographic/

というのがあることを知った。なんとも壮大な計画に感動する。

さて、その後は、マーチン・ルーサー・キングジュニア記念図書館へ。

マーチン・ルーサー・キングジュニア記念図書館Martin Luther King Jr. Memorial Library)

http://www.dclibrary.org/mlk

ここは3月に来たときに存在には気がついていたのだが、あいにく閉館時間が近づいていて見学できなかったのだ。今回は大満足な結果であった。

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さて、明日からいよいよ、Gov 2.0 Expoティム・オライリーティム・バーナーズ=リーに遭遇できるかと思うと、心からワクワクする。

2010-03-20 (Sat)

[][]2010-03-18(Thu): 北米ツアー2日目−ニューヘイブンに日帰りし、コロンビア大学C.V.スター東アジア図書館(C. V. Starr East Asian Library, Columbia University)、イェール大学の各図書館見学

今日強行軍。朝からまずはニューヨーク市内にあるコロンビア大学C.V.スター東アジア図書館(C. V. Starr East Asian Library, Columbia University)へ。

昨年、

2009-11-11(Wed):

第12回図書館総合展 運営委員会主催フォーラムグーグル文化日本”−研究者図書館の立場からグーグル・ブック構想を評価する

(於・神奈川県パシフィコ横浜

http://d.hatena.ne.jp/sogoten/20090929/p20

でご一緒した和田敦彦さんの大著

和田敦彦著『書物の日米関係リテラシー史に向けて』(新曜社2007年、4935円)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4788510367/arg-22/

に刺激を受けていたので、今回の北米ツアーでは可能な限り、アメリカ大学図書館を訪れることにしたのだ。

まずは、コロンビア大学C.V.スター東アジア図書館

・C.V. Starr East Asian Library

http://www.columbia.edu/cu/lweb/indiv/eastasian/

・Columbia University Libraries

http://www.columbia.edu/cu/lweb/

予定より少し早く着いたので、学内を散策し、ピューリツァー賞で有名なジャーナリズム学部等を見て回る。

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待ち合わせ時間になったので、C.V.スター東アジア図書館野口幸生さんを訪ね、様々な説明を受けつつ、館内をご案内いただく。

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個人的に建築への関心が高いので、どうしても建物設備に関心が行きがちだが、その前にはやり感動するのは、日本のそこらの大学図書館を凌駕する日本語書籍の充実ぶりだ。これだけの蔵書が戦前から集められていたことと、他方日本では敵性言語として欧米語の書籍が排除されたことに当時における彼我の差を痛感する。一言で言えば、それは戦争に負けるわけだ。

ちなみに、東アジアとある通り、扱っている資料は日本語に限られず、韓国語中国語の資料に加え、さらにチベット語の資料も含んでいる。CJKならぬCJKTといったところだろうか。

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さて、野口さんによれば、収蔵スペースの問題で、すでに同図書館の蔵書の半分はコロンビア大学以外の他の図書館と共同で運用する外部書庫に移しているという。来週、フィラデルフィア自分が話す話題にも関わるが、書籍が大規模にデジタル化されつつある時代において、スペースの問題をどう考えるかは、グローバル課題であることをあらためて実感する。

さて、施設だが、このC.V.スター東アジア図書館は、かつては法学部建物だったということで、意匠が全般的に法学部の雰囲気を感じさせる。ステンドグラスに刻まれた文字が実に象徴的。また、かまぼこ型の閲覧室には、中二階のような半個室的空間がある。今日は幸いにと言うべきか、春休みシーズンにあたるので学生院生の利用はまばら。しかし、普段は学生院生が群がっているそうだ。

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閲覧室には、書籍だけでなく、東アジアを感じさせる美術品が随所に展示されているのだが、圧巻はシカゴ国際博覧会シカゴ万博)の際に日本館に出展されたという神社建築が館内に置かれていること。当時、これを見たコロンビア大学卒業生が買い求め、大学に寄贈したという。

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書庫にもご案内いただいたのだが、床にガラスが覗いているところがところどころにある。さて、なんだろうと思ったら、かつてはガラス張りの床だったとのこと。後にコロンビア大学が共学化した際に、シースルーガラスでは都合が悪いので、上に補強を行ったようだ。ちょっとしたことだが、アメリカ歴史ある私立大学が共学化する際の歴史の一こまが感じられる。そして、資料だけでなく、このような施設・設備に関するあれこれを抑えている野口さんに感動した。書を司るだけでなく、図書館全体を司っているように思える。これこそが司書のあるべき姿かもしれない。

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一通り、見学を終えた後に、森本英之さんも合流して、しばし歓談。ごく限られた時間ではあったが、Kindleの可能性等、さまざまな気づきを得られたひとときだった。お二人には来週フィラデルフィアで再びお目にかかれるのだが、それでもあえてコロンビア大学を訪ねて本当に良かった。

そう言えば、館内の至るところにキツネモチーフにしたグッズが置かれていた。

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さて、昼前にコロンビア大学を辞して、次は電車でニューヘイブンのイェール大学へ。イェール大学はもっと北の方、ハーバード大学等があるボストンの近郊のイメージがあったのだが、実はニューヨーク市内から鉄道で1時間半から2時間の距離にある。実はAMTRAKが大幅に遅延して、別の鉄道に乗り換えるというアクシデントがあったのだが、それはまた別の話。とはいえ、今後イェール大学を訪れる方の参考になるかもしれないので、やはり記しておこう。ニューヨークから鉄道イェール大学のあるニューヘイブンに行く際は、AMTRAKではなく、Metro-North New Heaven Lineがおススメ。要するに、AMTRAKは南の方から相当長距離を走ってくるので、どこかで遅れが生じると、回復しにくいのだ。Metro-North New Heaven Lineはニューヨークが始発なので、その点は安心。

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ともあれ、予定から遅れつつもニューヘイブンに到着し、イェール大学へ。大学ありきで発展してきた町なので、ダウンタウンはあるものの、基本的にはやはり大学の街である。ここで中村治子さんら東アジア図書館(East Asia Library)の方々と落ち合い、東アジア図書館をはじめ、メインライブラリーであるスターリング記念図書館(Staring Memorial library)やバイネ稀覯本図書館(Beinecke Rare Book and Manuscript Library)を見学させてもらった。

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イェール大学図書館

http://www.library.yale.edu/

イェール大学での見学は短時間ながらも多岐に渡るので、見学した図書館ごとに気づいたことを書き留めておこう。

東アジア図書館(East Asia Library)

http://www.library.yale.edu/eastasian/

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蔵書も興味深かったのだが、それ以上に関心を持ったのが、学習研究環境の支援に力を入れていること。複数のセミナールームアジア研究に取り組む教員院生学生に提供している。

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スターリング記念図書館(Staring Memorial library)

http://www.library.yale.edu/rsc/sml/

なによりも中世寺院を模した建築が素晴らしい。

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ところどころにある彫刻はすべて本にちなんでいる。

バス図書館Bass Library)

http://www.library.yale.edu/bass/

学部生向けの図書館。当然ながら学習環境の充実に力を入れており、個室が多数提供されている。同時に読書環境の充実にも力を入れているように思われた。

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音楽図書館(Irving S. Gilmore Music Library)

http://www.library.yale.edu/musiclib/muslib.htm

こちらも注目は学習環境なのだが、従来は中庭で吹き抜けだったところに屋根を設けたということで、天井が高い。また、他の図書館と同様、施設としてがスターリング記念図書館の中にあるのだが、ここだけは外気が感じられる。

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最後は、

・バイネッキ貴重書・手稿図書館(Beinecke Rare Book and Manuscript Library)

http://www.library.yale.edu/beinecke/

だが、ここは、別途インタビューをしたので、あらためて記事にすることにして、幾つか写真だけ紹介しておこう。

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以上、長い上に雑駁な内容で恐縮だが、東海岸有数の2大学図書館を訪ねた感想として。両大学でお世話になった方々に感謝

2010-03-19 (Fri)

[][]2010-03-17(Wed): 北米ツアー1日目−セントパトリック・デーにニューヨーク公共図書館New York Public Library)の科学技術ビジネス図書館(Science, Industry and Business Library)を訪問

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かねてから、何よりも自分が一番楽しみにしていた北米ツアーの開始。昼に成田を出て、機中約半日を我慢して、ついにアメリカニューヨークに降り立った。実は東海岸に来るのは、これが初めて。あいにくというか幸いにというべきか、この日はアイルランドお祭りであるセントパトリック・デーのため、市内に出る電車も市内に出てからの路上も、緑をまとった人々が群れをなしていた。

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さて、荷物を置いて、早速、楽しみにしていたニューヨーク公共図書館New York Public Library、以下、NYPL)の科学技術ビジネス図書館(Science, Industry and Business Library、以下、SIBL)へ。恒例のアポなし図書館訪問という意味もあるのだが、今日は、先日サイトを全面リニューアルした件で、担当の方々にインタビューをお願いしておいたのだ。

科学技術ビジネス図書館(Science, Industry and Business Library)

http://www.nypl.org/locations/sibl

ニューヨーク公共図書館New York Public Library)

http://www.nypl.org/

わざわざ担当者が4名も出てきてくださり、その上、気がつけば当初の予定を超える2時間を割いていただいた。詳細は、別途発表する予定だが、非常に参考になると思う。楽しみにしていただければ幸い。

とはいえ、これだけでは味気ないので、SIBLの業務フロア、特にウェブ関係の業務にあたる方々の執務エリアに入った瞬間、なるほど、この文化があれば、あれほどのリニューアルを実現できるわだと得心した写真、そして彼ら・彼女らの心意気を示す写真を紹介しておこう。

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さて、その後、SIBLの館内を見学日本におけるビジネス支援図書館の取り組みは正直なところ、いささか冷やかに見ているし、折に触れ公言もしているが、さて本家はどうだろうか。

もちろん、実際に自分が相談してみないと確実な評価はできないが、一言で言えば、少なくともSIBLは一定の成功を収めているように感じた。NYPL全般についての知識は、やはり、

菅谷明子著『未来をつくる図書館』(岩波新書2003年、735円)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4004308372/arg-22/

によるところが大きいのだが、全般的にこの本で描かれているのに比べ、"Job Search Central"と銘打った求職・就職支援に力を入れているように感じられた。やはり、一昨年のリーマンショック以降の世相を反映して、図書館として取り組むべき課題を緩やかにシフトさせているのだろうか。"Job Search Central"は、地上1階、地下1階の公開スペースの中で最も奥にあるのだが、館内でのサインの配置の中で、最も"Job Search Central"への誘導が多く見られ、そしてわかりやすい。

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さて、印象的だったのは、財団運営で寄付収入の大きな柱としているNYPLらしく、館内各所に寄付者への謝辞が刻まれていることだ。気づいた限りのものを写真にとっておいたので、ここで紹介しておこう。

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ちなみに写真撮影スタッフに可否を尋ねたところ、簡単な申請用紙を渡され、それに住所・氏名等を記入するだけで対応してくれた。

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もう一つ、その用意周到さに感心したのが、1階の壁面にずらっと並んだ著名人による格言について尋ねたところ、サッと一枚の用紙を渡されたことだ。見れば、壁面に掲げられたすべての格言がまとめられている。これは利用者としては嬉しい一瞬。まさにマジックモーメントだ。一つ欲を言えば、この用紙の裏に格言を引用された著名人たちに関するブックリストがあるとよいかもしれない。

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未来をつくる図書館―ニューヨークからの報告― (岩波新書)