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地下室のアーカイブス(岩川ありさBLOG) このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter


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2015-08-06

[]文月のこと

 2015年7月28日、荻窪の六次元で、詩人の文月悠光さんの7周年記念イベントがあった。文月さんの軌跡が伝わるいいイベントだった。後半は詩のワークショップがあって、私は以下の詩を書いた。

「文月のこと」


山手線の終着駅で

戦争がはじまった

夜汽車が動き出す

僕たちはいくつか過去を見送る


緑色のラインは ここまでなら大丈夫のサイン

転轍機の赤信号

もう壊れて点滅している


あの日も同じだったんじゃないのか

焼け野原子どものふくらはぎ見えて

お前は見ないふりしていた

電光掲示板が息をしてない


「次の大戦の70年後にまた

私たちはもう二度とこのあやまちを

くり返しませんというのだろうか」

くり返しくり返し流れて今は

この数ヶ月、言葉にできない怒りと、言葉を持ち合わせていない自分に怒りを感じていたのだけれども、この詩を書いたときに、ふっと、これだと思った。文月さんがこの詩を作ることを手助けしてくれた。詩は生き延びるためにあると、私はそう思う。もろもろの苦しい日々は続いている。私は、わかりやすい物語を流用してここしばらくをやり過ごした。それらも含めて、私はこう思ったということが書けた。稚拙ではあるけれども、確かに書けた。