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地下室のアーカイブス(岩川ありさBLOG) このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter


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2018年02月08日

[]「鉄血のオルフェンズ」の原稿を書いていた3週間

1月22日(月)

「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」について論考を書くので、メモをとりつつ、第1期を見終わった。10時間くらいかけて見たのだが、クーデリアが「声」をえてゆく過程がより鮮明になった。第7話「いさなとり」で、なぜノルバ・シノヤマギ・ギルマトンに左手を出したのかについて考えている。いや、モビルワーカーの30mmマシンガンにシノが右手で掴まっているといえば、確かにそうなのだが、その後も左手がポイントになってくるので、何らかの象徴として読むべきところなのだろうな。


1月24日(水)

「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」第2期を見終わった。ラスタル・エリオンについては少し見方が変わってきた。「アニメージュ」3年分を見返してみて、いろいろなインタビューなどを読んでみて、はっとすることもあった。しかし、国際法廷(国家がなくなっているという設定なので、圏域間法廷くらいの何か)で鉄華団の訴えを聞いた上で裁かないと、ラスタルは「法」にもとる「正義」を行ったことになる。これでは、悪の表象を自分たちの外部に作り出しつづけなければギャラルホルンは存続できない組織になってしまう。


1月26日(金)

「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」Drama CDの「恩人の名前」にシノとヤマギエピソードがあった。私は、今回、シノとヤマギについて書くことが辛くて仕方なかった。マクギリスについてもそうだ。私は彼らの死を目撃した者として書くよりほかない。「孤児(オルフェン)」たちのその生と死が私自身と繋がっていると考えなければ、書いてはならない。


2月1日(水)

中島みゆきさん「夜会工場」vol.2。「泣きたい夜に」からはじまって、「羊の言葉」、「一人で生まれて来たのだから」、「幸せになりなさい」、「あなたの言葉がわからない」。私は、「シャングリア」、「2/2」、「問う女」、あたりが好きだから、とてもうれしかった(「24時着 00時発」とか「橋の下のアルカディア」も好きだ)。中村中さんの「maybe」もよかった。

夜会Vol.17 2/2 [Blu-ray]

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2月2日(金)

松浦理英子さんの講演に。ジェンダーのパワーバランスのことや暴力について意識的な作家。マイノリティの側に立つとはっきりと示している作家。本当に信頼できると感じた。

最愛の子ども

最愛の子ども


2月5日(月)

文章を書くときに目指しているのはふっくらさせること。「ここらへん、まだ、ふっくらしてないなー」と思ったら、どれだけ単語や構成を入れ替えても乗り越えられなくて、必要なのは、もう一度、調べること。そして、面倒だと思っているところ(ややこしい人間関係や歴史とか)をちゃんと把握し直すこと。一手間かけると、すーっと見えてくる。


2月6日(火)

ユリイカ2018年3月臨時増刊号「岡田麿里」特集に「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」論を書き終わった。タイトルは、「二次元の死に責任をもつこと」。ノルバ・シノとヤマギ・ギルマトン、マクギリス・ファリドガエリオ・ボードウィンのことを中心にして、目撃者としての視聴者について考えた。2/26(月)発売予定。

・「ユリイカ」2018年3月臨時増刊号「岡田麿里」特集

http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3144

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