オリエントの曙光
正直、ここらへんの世界史って学校ではおざなり
The Gloly of Persha ペルシャ文明展
春ということで、東京ほどでなくても福岡も展覧会ラッシュ。ペルシャ文明展を見てきました。
公式サイト http://museum.city.fukuoka.jp/jf/2007/fs_persia.html
展示物に関する詳細は http://www.asahi.com/persia/index.html
先日「アレクサンドロス大王」の本を読んだばかりなので、大まかな年次は一応頭には入ってはいたけれど。それにしても人類創世期にまで遡れるオリエントの大国の文明のすさまじさが、このわずかな展示でも汲み取れる。
(展示物は撮影不可なので、これはチラシのウラのスキャニング)
それにしてもアケメネス朝時代の工芸品の精密さ精巧さ、華やかさには目を奪われる。今回の展覧会のシンボルともいうべき黄金のリュトン(酒杯)はもちろんのこと。動物を模した装飾品の表現の「洗練されたリアル」に驚かされる。
日本人の先祖がやっと弥生式土器がつくれたかつくれなかった頃に、すでにこの現代でも通用する芸術的工芸品を創っていたんだから…。
正倉院御物で有名な白瑠璃碗も、このペルシャからの渡来品。ササンペルシャのヒット工芸品だったらしく、シルクロードを通ってはるか極東まで到来したもの。
イラン情勢がきなくさい昨今。この文明展、日本じゃなくてアメリカでやったほうがいい。もちろん、メトロポリタン美術館にはたくさんこういった工芸品あるけれど。もっと一般的になってくれたら…。
…まあ、政治や軍事の暴力の前に、文化や芸術になにほどの力もないこともまたわかってはいるんだけど。
スフォルツァ騎馬像
先日のレオナルド・ダ・ヴィンチ展で見た、スフォルツァ騎馬像についてググっていたら、Wikiに面白い話がのってました
世界デザイン博で騎馬像のブロンズレプリカを作ろうとしたら、脚部が重量に耐えられなかったので、急遽強化プラスチックにしたとか。荷重の見積もりが甘かったのね、レオナルド先生。
アイデア牽引型のレオナルド・ダ・ヴィンチらしいエピソードだなぁ。彼はきっと現代に誕生まれたら、科学者よりSF作家になったかも。そんで、自分で挿絵も描いたりして。でも、きっと編集者泣かせの作家になっただろうにゃ。
アレクサンドロスの征服と神話
すでに感想を書いたけれど、ギリシャとペルシャの関係性などにも詳しい。
http://d.hatena.ne.jp/ariahisaeda/20070404
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