2008-01-21
2008-01-18
■[個人用メモ][Key]「CLANNAD」一ノ瀬ことみテーマ曲のタイトルに込められた意味
原作をクリアし終えたばかりの頃でしたから,もう大分前になるのですけど,2chを見ていて「なるほど」と感心したネタから,自分なりに考えてみました。
「Etude pour les petites supercordes」というのが,ことみのテーマ曲のタイトルなのですが,これはフランス語です。
一語ずつ英語と日本語に翻訳していくと,
“Etude”は,音楽用語で練習曲。
一般的な意味としては,英語の“study”に相当して,日本語だと「調査」・「研究」・「研究論文」という意味もあります。
“pour”は,英語の“for”に相当する前置詞。
「〜のための」という意味や,「(人)宛ての」という意味もありますね。
“les”は,英語の“the”に当たる冠詞。
“petites”は,最近では日本語でも使われるようになった「プチ」ですね。
英語では“small”に当たる言葉ですが,単に「小さい」・「小さな」という意味の他に,「かわいい」という意味もあります。
“supercordes”は,宇宙物理学の専門用語で,「超ひも理論」
ことみの両親である一ノ瀬鴻太朗・水恵夫妻が研究していた理論のことですね。
作中では「世界の成り立ちを,できる限り美しく純粋に,簡潔に表現する研究」と説明されていましたが,実際は物質の最小単位である素粒子を説明する理論・・・らしいです。
正直,文系の私ではWikipediaを読んでも,何が何だかちっとも分かりませんでしたがw
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B6%85%E5%BC%A6%E7%90%86%E8%AB%96
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%A0%E7%B2%92%E5%AD%90
まあ,ここは物理学を研究する場では無いので,そういう理論があるということが確認できれば,それだけで十分でしょう。
つまり,普通に考えた形でそのまま通して訳すと,「小さな超ひも理論のための練習曲」となり,あまりしっかりとした意味を成さないのですが,これを上で挙げたように,単語の複数の意味を考えて意訳すると,「(世界を最小単位で最も簡潔に説明するので,)小さな超ひも理論についての研究論文」となり,ことみのお話に関わる曲名だということが分かります。
そして,この他にもうひとつ意味を見出す事ができて,作中でも語られていたように,ことみの名前が「世界は無数のハープ(琴)に満ちて(できて)いる」という,超ひも理論に基づくものであることは疑いようが無い*1ので,“supercordes”がことみ自身のことを表していると考えると,「かわいいことみのための練習曲」とも訳せます。
なるほど確かに,ことみは幼少の頃からヴァイオリンを習っていたので,練習曲を用意してもらっていても,なんら不思議はありません。
しかし,“supercordes”がことみ自身のことを表していると取れるのならば,さらに踏み込んで訳し直せば,「かわいいことみへ宛てての論文」とも考えることができます。
そうであるならば,曲のタイトルがストーリーの根幹を成すものを示す,重要な意味を持つ伏線であったことが分かるのです。
さらにこの考えを推進させてみると,ことみへ宛てて両親が書いた手紙(=論文)の内容は,彼女の健やかな成長を願うものでした。
だとすると,この場合の“エチュード”が指す「練習」という方の意味については,子供の頃から引っ込み思案で,外の世界と接触することを極端に恐れていたことみに対する両親の願いである,「自分たちの死という悲しみと涙に満ちてさえもなお,世界の美しさからは目を背けずに,友達を見付けて焦らずにゆっくりと大人になっていって欲しい」という,「世界に触れることの練習」であったり,「友達を見つけていく練習」であったり,「大人へと成長していくこと」を示したものであるとも捉えることができます。
するとこれは,朋也と出会うことによって外の世界に触れ,ヴァイオリンを再開し,友人を作って大人へと成長していく,ことみシナリオ全体を統括して表すタイトルだったのではないかと,考えることもできるのです。
*1:他にも,鴻太朗と水恵の子供なのでことみ,5月13日生まれなのでことみという意味がある。

