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おかあの日記

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2018-01-23 音楽葬について

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 昨年9月、父が亡くなった。脳腫瘍で倒れてから16年と1日の闘病生活だった。上の写真のように↑元気に孫たちと遊びまわった翌日、別の場所に癌が見つかって入院からの1年後。寂しくなったけど、先に逝った友達や先輩達とお唄いや囲碁、宴会と楽しい日々を過ごしていることと思う。

 父の葬儀は、音楽葬で執り行った。ずいぶん増えてきたとはいえ、まだまだ少数派。ネットや書籍でも色々と調べてみたが、欲しい情報は見つからなかった。葬儀場の担当者の方も初めての経験。お互いに手探りの状態だったが、親身に相談に乗ってくださり、無事葬儀を終えることができた。

 時間が経ち、記憶が薄れた部分もあるが、今後同じ形での葬儀を検討している方達への参考になればと思い、ここに記録することにした。

お葬式のスタイル・会場選びから音楽葬に決めるまで

 先に記した通り、闘病生活も長かったため、誕生日や還暦のお祝いをするたび、「これが最後かもしれない」という覚悟や寂しさはどこかにあった。ホスピスへの転院が決まった時、葬儀場の見学に行くことにした。

 葬儀に参列させていただくと、一番悲しいはずの喪主や近しい家族がバタバタと忙しく、泣いている時間がないように感じることもあった。小さい子どももおり、静かに、ゆっくりとお別れをしたいという思いがあり、最初は「密葬家族葬)」を考えていた。しかし、本人が大好きな音楽を聴きながら旅立ちたいという話をしていたこと。どんたくなど、お祭りや人の集う賑やかな場所が好きだったため、「一般葬・音楽葬」についても検討することとした。

 事前にHP等でリサーチ、良さそうなところに直接電話して相談し、候補を2つに絞る。「密葬家族葬)」「音楽葬」どちらに転んでも対応可能な施設に見学に行った。この頃知り合った方が葬儀関係の仕事をされており、いただいたアドバイスもずいぶんと役に立った。2つしか見ていない葬儀場だか、ずいぶんと迷った。

  • 広い宿泊スペース(複数の個室、キッチンスペース)がある
  • 小さな子ども達も遊べるスペースがある
  • 足腰が不自由になりつつある方にも来ていただきやすいバリアフリーな建物
  • ある程度プライベートも確保しつつ、家族がゆっくり過ごせるスペースがる

葬儀場に決めた。典○会館にお世話になった。重箱の隅をつつく指摘をするならば、最初見学に伺った際、音楽担当者が同席してくれたら即決していた。

事前の打ち合わせ

 まずは残された時間を大切に過ごすこと。漠然とでも葬儀のイメージが浮かんだら、その時点で担当者と共有(基本メール)。葬儀直前にきっちり時間をとり、式次第や段取り全て一つ一つ確認して決めるという話をしておいた。

  • 使いたい音楽のリストアップ
  • 祭壇のイメージ
  • 展示したい写真選びと展示方法の確認
  • ピアノの献奏か、弦楽四重奏にするのかなど。

死亡後、葬儀までの打ち合わせ

 お葬式のスタイルが多様化してきたとはいえ、仏式のお葬式が一般的。当日の混乱を避けるため、キーパーソンには事前に弦楽四重奏による一般葬・音楽葬を考えていることをを知らせておいた。

 父が亡くなり、自宅に連れて帰ってきた後、担当者と自宅で打ち合わせ。九響のチェリストに演奏していだけることとなった。家族4人で行ったスペインポルトガル旅行で訪れたアルハンブラ宮殿。そこで父が嬉しそうに歌っていたアルハンブラの思い出を献奏曲に選んだ。しかし、打ち合わせが終わった後すぐに電話をいただき、ギター用に書かれた曲で、弦楽四重奏用の楽譜がなく、対応できないとのこと。「どうしても!」と諦めきれない私たちの想いを受け入れてくださり、「プロなのでなんとかします!」と、時間がないなか弦楽四重奏用に譜面を起こしてくださり、葬儀で献奏していただけることとなった。

葬儀

  • 参列者 140程度
  • 内訳  家族 10、親族 45、隣組(ご近所) 30、友人関係 55

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上記が葬儀の流れと演奏した曲のリスト。開式前、司会者に

  • 故人の思い出の曲での音楽葬であること
  • それぞれのお気持ち宗派、焼香の作法、数珠を持つ・持たないなども含めて)でお見送りください

というアナウンスをしていただき、開式。

 たくさんの方が弔問に来てくださり、出棺まで1時間20分程度(通常出棺まで1時間程度)の葬儀となった。焼香か献花か悩んだが、お参りに来てくだる方は、仏式がほとんど。焼香をして別れを偲んでいただくのが、弔問に来ていただける個人を尊重したスタイルかなと思い、焼香台を設置。結果、置いてよかった。

祭壇

 白ベースのお花の祭壇。私も妹も菊が嫌いなので、八重のトルコキキョウカサブランカなどをメインに使って飾りつけしていただいた。

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展示物

 祭壇の脇に、家族旅行の写真や見台(長唄の本を置く台)、お稽古の手提げ袋などを展示した。ロビーにもあちこち旅行した先での思い出の写真、孫たちと一緒に花見をした時の写真などを飾った。

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ムービー

 還暦の時に「祝・60歳、60人からのおめでとう!」という企画趣旨で、父の生い立ちと、職場の同僚、お世話になった先輩、親戚などを回ってコメントをいただいた。亡くなった後、久しぶりに見直したら、メッセージ部分はノーカット編集なし。公にするには恥ずかしい仕上がりだったが、父の人となりを知ってもらうのにはとてもよかった。通夜の後、葬儀の前何度か繰り返して流した。

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初七日的会食

火葬後、親戚と一緒に初七日食事会を行った。会葬の御礼と、今後49日・初盆・1周忌…の法要は行わないこと、現時点でお墓を建てたりする予定はないことをお知らせして散会した。

追記・通夜について。

  • 開式の辞
  • 黙祷
  • 焼香
  • 親族代表挨拶
  • 閉式の辞
  • 散会・(会食)

ここでも、司会の方にそれぞれの気持ちで個人を偲びお別れをしてくださいと話していただき、通夜式を始めた。30分弱。

参列者の感想など。

父の姉 

私も音楽葬にしようと思ってるの。入院中、息子嫁にクラシック音楽をMDに入れてもらい、ずっと聴きながら過ごしたのよ。大好きな曲が見つかり、自分のお葬式にはこの曲を流してもらおう!と決めてるのよ。

知人 

とってもよかったわ。私も音楽葬にしよう!曲はなんにしようかなぁ?

私の恩師 

誰に衒うこともなく、故人の遺志を尊重した温かい葬儀だった。癒されました。

隣組の方

〇〇さん(父の名前)が、隣組の総会で歌いよんしゃる姿やら、夏祭りに浴衣で孫たちと楽しそうにしとんしゃる姿を思い浮かべながら参列させてもらいました。

友人

何事も型通りにやれば楽ではあるのだけれど、気持ちを込めてやればちゃんと伝わるのだと色々と考えさせられた〇〇(友人の名前)でした。

友人 

九州交響楽団の演奏がただで聴ける!明日のお葬式は絶対来ないかんね。

*ちゃんとお参りしてくださいました。ここだけ切り取るととんでもない方のようだから念のため。




いい声しか聞こえていないのかもしれないが、概ね「よかった」という感想をいただいた。最後に、喪中葉書と西日本新聞に掲載された葬儀の記事を紹介して終わりにする。

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