愚民159

人はただ十二三より十五六さかり過ぐれば花に山風

一番風呂が好き

衝動的にツイッターのアカウントを削除してしまいました。戸塚さんがブーツを突然捨てたごとく。なんか、ツイッターを見ていると時間があっという間に過ぎてしまうんです。そして映像や雑誌も、なんとなく見た気になってしまい見ずに終わってしまう。私は一番風呂が好きなんです。あるいは誰も踏んでいない雪の上に最初の足跡を付けるのが好き。基本的に仕事で遅くなることが多いので、大抵のテレビはリアルタイムで見ることが不可能なのですが、ツイッターで感想を見ると、他の人が見たんだからもう私が見なくてもいいだろうみたいな気になっちゃうんです。もし転職して、今よりも自由な時間が増えて、色んなテレビがリアルタイムで見られるようになったらまたやるかもしれません。楽しいか楽しくないかと聞かれたら断然楽しかった。でも、仕事で帰れない時にTLで見るネタばれほど悲しいものはないので、とりあえずやめます。


最近部屋の掃除をしています。今日は部屋の隅からエイトがデビューした前後の新聞の切り抜きがどっさり出てきました。それと19歳〜20歳の時に書いていた日記が3冊出てきました。A4のノートにびっちり。内容はほとんどが本と映画とモーニング娘。の感想で、ハローマゲドンの時の日記がかわいそうで見ていられませんでした。あと「何故アイドルは苺を食べるのか。寝ても醒めても気になってしょうがない」から始まりフロイトの口唇期がどーたらこーたらと書き連ねられているのを読んで、考えていることが変わっていなさ過ぎる自分に呆れました。ところどころフランス語で書いてあって読めません。これはいつか燃やそう。


そういえば、なんで日記名を「試験管の中のアイデア」にしたのか聞かれたんですが、これは11月30日の深夜に知念様のお誕生日が終わるから日記の名前を変えようと思って、でも最近あまりに愚民愚民言われるので、脱愚民を図るべく愚民のついていない名前にしたくて、なんか良い単語はないものかとドストエフスキーの『悪霊』をパラパラめくっていたら、ピョートルという人物が主人公の悪魔的な美青年スタヴローギンに向かって、「きみがいなかったら、ぼくは蝿ですよ、試験管のなかのアイデアです」と叫んでいたので、そこからいただきました。私の日記は所詮試験管の中のアイデアに過ぎません。それだけでは何にもならない。