啓発舎

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オウム真理教しんりきょうの6人にんが死刑しけいになる
[7月27日 17時00分]
26日にち、オウム真理教しんりきょうの事件じけんで死刑しけいに決きまっていた6人にんが死刑しけいになりました。今月こんげつ6日むいかにも、オウム真理教しんりきょうの元もとの代表だいひょうなど7人にんが死刑しけいになりました。死刑しけいに決きまっていた13人にん全員ぜんいんが死刑しけいになりました。
オウム真理教しんりきょうは、1989年ねんに弁護士べんごしの坂本さかもとさんと家族かぞくを殺ころしました。1994年ねんに長野県ながのけん松本市まつもとしで、1995年ねんに東京とうきょうの地下鉄ちかてつでサリンという毒どくをまく事件じけんなど、いくつも事件じけんを起おこしました。オウム真理教しんりきょうが起おこした事件じけんで亡なくなった人ひとは全部ぜんぶで29人にんで、けがなどをした人ひとは6500人にんぐらいです。


ふたつのことを言う。
☆主観的要因
☆組織

☆「組織」から、いく。簡単なほうから。


あらゆる人間集団は腐った水たまりだ、という毎回だが、前提。念のため。
組織に属すると容易に個としての判断力が減衰、あるいは麻痺する。
なんでもします。
公文書改ざんもするしサリンも撒く。
程度の差は、ない。
それだけのこと。

☆次、主観的。

これはちょっと気が重い。本気で書くと、当方の個人的体験に接近してしまう可能性あり。
◆当時の環境
◆この種の団体のやり口
◆はまる奴、はまらない奴

今回の騒動で、思考停止メディアは、自分で考えない連中は、必ず「高学歴エリートがなぜ」という。
 実は、「高学歴エリート」の巣であるなんとか大学は、この種のカルトの草刈り場、でありました。「高学歴エリート」は、カルトのお得意様なんですのよ。バカだから。
手かざしだのミンコロ、これは共産党の下部組織の正式名です、だの、モルモン教だの原理研桜田淳子さんのとこね、だの、あらゆるセクト、おれのところは革マルがいちばんめだっていた、だの、夢の遊民社だの。
おもしろはモルモン教で、なぜか、いつも自転車押してるんだよね。
身なりの良い若い白人、男二人組。
で、聖書に興味ありますか、と。
おめえら一夫多妻だろ、と返すと、いや最近はそうでもないです、と流暢な日本語で説得にかかる。特徴は、まじめ、誠実。だからまぜっかえすと面白い。世間様相手に啓発舎流で対応するのは、まじめな人をおちょくるのは、さすがのおれも普通は控えていますよ、そりゃ。
でも、この設定では遠慮はいらない。奇跡みせろよとかキリスト連れて来いよとかしばらくつきあって、ああ面白かったほなさいなら、という日常があった。
70年代後半とい時期から、おれがひまつぶしした相手がケントギルバートだった可能性は排除できない。
それた、このネタはこれ自体おもしろいので、いつかふくらますかもしれない。
もどす。
ここで、いい暇つぶしをした、というおれさまのような奴と、正義だの愛だのマリア様だのに引っかかる奴とで、その後の人生が隔たる。
◆はまる奴はまらない奴
 オウム勃興期はもう少しあと。リアルタイムで目撃してました、しかも、至近距離で。
 やたらに本を出す、背表紙は、みんな下品な紫色。大きな本屋には必ずオウムコーナーがあった。東京堂なんて、書棚一個まるごとオウムで、そこだけ書店に似合わぬ紫とピンクの、池袋のような雰囲気を醸し出していた。
 カルトの品揃えでは、おれの立ち回っていた本屋では、あと、書泉グランデ八重洲ブックセンターが双璧でした。書泉は、まあいかにもだからいいとして、八重洲はサラリーマンのお堅い本屋というイメージがありませんか。
高学歴エリートがなんで、とか立派な企業の社員が、とかが謬見で、高学歴で「あるが故に」、大企業の奴隷社員で「あるからこそ」という事実が、ここからもみえてくる。

 オウムの本は、工夫をこらしていた。
体裁は、学習参考書。チャート式なんとか、みたいなかんじ。
 ほとんど忘れたが、透視だのなんだの、段階をふんできみもスーパーマンになれる、みたいなかんじ。
 勉強少年はこういうのが得意だ。
 科目が生物Ⅰかオウムの教義かという違いだけ。
 「科学Ⅱ」という教科は信用できるが「生物Ⅰ」はなんか怪しい、と疑う受験生はいないから、それが所与の教科であるという前提を無条件で受け入れれば、あとはいちころだ。
 ここが急所なんですよ。
 ここで「瞬間移動だと。なわけねえだろ」がいえるかいえないか。
 これは学歴とは全く関係ない。

 1時間経過。ガス欠。
 この先はまた別途。