むかしは好きだったがいまはそうでもない奴もいれば、その逆もある。
作曲家のはなし。
◆最近やたらに聴くようになったのは、なんといってもシューマンです。
学生のころは、鈍重というイメージしかなかった。音濁ってるだろ、と。オーケストレーション。ピアノも、ショパンなんかと比べると、ひっかかり、みたいのがあって、ぎくしゃくしてるぜ。
あとは、ブルックナーですか。いつまでやってんだよ、のひとこと。
で、いまでは。
おれが年とった、ということで、これは、ほぼ説明できる。
めでたい。
◆本題は、昔はよくきいたが、というほう。
なんといってもマーラーです。
世間でも流行ってました。アキバの石丸でひまつぶししていると、おやじが全集を複数大人買いして、重そうに持って帰るのをよく目撃した。
いまでは。
こうるさい。だけ。
いや、最初と最後、1番と9番は、いまでも、いい。
その間の2から8は、ガラクタだ。「苦悩するぼくちゃん」には大人は興味ありません。
こんなとこ。今日は文句言う気分ではない。
本題。ベートーヴェン。
実は、必要があって、田園を聴いている。
来年、乗ることになった。
で、そういえば、こういう風に自発的にベートーヴェンを聞くって、ずいぶん久しぶりだよな、と気が付いた次第。
N響定期では相変わらず結構やってる。
ブロム爺の7、8。レオンスカヤとソヒエフの3番、ノセダの運命、ななk印象に残る。
だが、外でコーヒー飲みながらyoutubeで曲探ししてベートーヴェンを探り当てることは、ない。
なんでだろ。
田園は、学生のころ、夏の地方巡業で本番10回ぐらいやったんじゃなかろうか。
俺の葬式は二楽章を流してくれ、というぐらい、いれこんでいた。
もちろん、マーラーなんかとは違って、べーとーヴェンは、いまでも好きだ。
暑苦しい、という奴もいるが、おれも時々そう思うことはあるが、それが理由ではない。
さっき、なんて言ったっけ。
シューマンは、鈍重、って、失礼なこというなあ。あと、「ひっかかり」か。
ブルックナーは、「いつまでやってんの」ですか。
それが、いいんです。いまは。
ベートーヴェンは、無駄がない。
簡潔。ロジカル。
田園のスコアなんか、数式みたい。
今回繰り返しスコア読みながら聞いてみて、発見したこと。
前半の4つの楽章は、終楽章のための序奏です。