記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

7サミッツ 生駒ステージ編

金曜日の中山三度参りで、速さはともかくも3回上りきったことで自信を深めたぱしゃ君に、
どや、日曜日、いっぺん六甲上ってみいひん?と聞いてみたら、意外と乗り気。
乗り気どころか、どうせなら、全部まとめてやっつけたろうぜというありえへん提案。
誰もやったことない伝説作るんやあ言うて息巻くド阿呆。
おいおい君、誰もやったことないんじゃなくて、誰もそんなアホなことせえへん、
というかそもそもそんな発想すらないだけで、する必要も意味も全くないねんで!
と心の中でつぶやきながらも、あの山嫌いのぱしゃ君がこんなにもこんなにも山を渇望しているのに
ブレーキをかけることができるでしょうか!気が変わらないうちに、無謀ライドを約束。
帰宅後、ルートマップで早速コース取り。まあこの時点でありえへん。
南は葡萄坂から北上して十三峠、清滝と上る生駒ステージ、
勝尾・箕面・中山の北摂ステージ、そしてラスボスとして立ちはだかる六甲。
総計180kmの長丁場で、7つの山岳ステージ。これはもうちょっとしたツールですがな。
決行は土曜日の晩から。日が上がるまでにどれだけ稼げるか。
稼いだとしてもラストの六甲は炎天下覚悟。
まだペース勘定すればまだ自分はいけるけど、果たしてぱしゃ君は生きて帰れるのか?


土曜日。ゆっくり体を休めたかったが、娘を今シーズン最後のプールに連れて行ってあげる。
超ストロングな娘に振り回されること3時間。みっちり肉体疲労
と、ぱしゃ君からTEL。おじけづいたかと思ったら、仕事が長引きそうなのでスタートDELAY希望。
22時スタートを23時半に遅らせる。これは終盤暑さとの戦いが厳しそう。
でもそんなことくらいで、アホは歩みを止めません。


で、23時半にいつもの淀川大橋のたもとに集合。さっそく南下を始める。
時間帯的に、二重駐車などデンジャラスなので、
やたら前を曳きたがるぱしゃ君を制して市内を抜けるまでは前を曳く。
天満橋筋谷町筋天王寺と35kmペースでさっと。
天王寺では路面軌道とタク駐の間を急いで抜ける。
松虫で曲がってあびこ筋に出て、無事に大和川CRに入る。
真っ暗〜。そして虫がひっきりなしに飛んでくる。
柏原警察署の前のサークルKで一旦休憩。
ぱしゃ君は早くも新兵器・氷結のペットお茶を購入。背中に入れてクールダウン作戦らしい。
この後、有り金全部はたいて、実に20リットルもの水分を飲み続けることになる。


休憩後、いよいよ1本目、葡萄坂に挑みます。
大県南の交差点からスタート。序盤、マンション下から斜度が上がります。
お墓のところのヘアピンなど、できるだけ傾斜のあるインを走らないようアドバイスしながら
時折ダンシングをはさみつつ快調なペースで上がる。
時々通る暴走車が怖い。山の上ではエンジン音が轟いてるし。
最初はなかなかいいペースだったが、3つのヘアピンを越え、
高井田の分岐までの残りの厳しい部分でぱしゃ君が苦しみだす。
もうちょいで斜度が緩むからがんばれと声をかける。
白モスク〜ゴルフ場と進み斜度が緩んだことでぱしゃ君も一息。
しかしここから今度は真っ暗闇ゾーン。一応ヘッドランプをつけているのだが、
それでも前方の具合はわずかばかりしかわからないのでスピードが出せない。
いつもならここはアウターで全速力なのだが、暴走車も怖いし、無理しない。
上り返しでようやく薄明かりになり、勢いづけて挑む。
ぱしゃ君が、しんどいからもう勢いで上がりたいからスパートしていいかと聞いてくる。
いやいや、ヘアピン抜けてからスパートしないと早すぎると判断し、自重させる。
この上り返しが序盤の激坂以上につらかったりする。
ヘアピン抜けでスパートの合図をするが、ぱしゃ君ついてこず。
一人旅でゴール。
発電所前には改造車が3台並んでミーティング中だった。
汗をぬぐったり、お茶を飲んだりしていると遠くからゆっくり灯りが下ってくる。
ぱしゃ君もひとまず1サミットGETです。
尋常じゃないくらい汗びっしょりのぱしゃ君。果たして1つ目でこの状況で完走できるのか。
息が整う程度で休息を終えて、暴走車が走り出す前にとっとと下山。
といっても本当に真っ暗なので、道を外れないように速度を抑えて慎重に下る。
下りきったら今度は生駒ステージの中ボス、十三峠へ向かいます。

↓葡萄畑から


ぱしゃ君が一度チャレンジして上りきったものの、地獄を見た十三峠へ向かう。
途中で、コンビニにて補給。しかしすでに3回もコンビニで休憩はちと多い。
ぱしゃ君、ほとんど水分しか取らないのだが、その水分の燃費悪すぎ。
ついでにぱしゃ君のテールランプの電池も交換。
もう2:00を回っております。少しずつ眠いなあという感覚が出てきた。
そして覚悟を決めて大竹セブン到着。
当然他にローディーの姿はなし。


↓ミッドナイト大竹セブン


休憩なしで即座にスタート。序盤は緩いが、ぱしゃ君は後半のバテを考慮して慎重に。
元気付けるために話しながら上ってたら、しゃべると疲れるからお黙り!と怒られた。
農道終わりのヘアピンから斜度が上がり、外灯がなくなり真っ暗闇。
後ろからウーウーという苦しげな声を聞きながら、闇の中を上り続ける。
車の往来がこの時間でもままあるので気をつけながら、
できるだけ傾斜のきついインを避けて上る。
前回は命からがらといった感じだったが、今日はまだ余裕があるぱしゃ君。
さすが中山桜台を3本上っただけはある。
無事に渡り廊下を過ぎ、水飲み場を通過。
あとは3つのヘアピンを行ったり来たりすればゴール。
1つ、2つ目をなんとかしのいだものの、3つ目が先に見えるくらいからぱしゃ君は限界の様子。
スパートを言い置いて、お先にゴールまでスパート。
駐車場にはこの時間もたくさんの車が停まってた。
しばらくしてゆっくりとゴールまで上がってくるぱしゃ君。
写真撮ろうと思ったがあまりの暗さに断念。
いやいや何はともあれ2サミット目をGETです。
ビックリするくらい汗をかき、頭から水をバシャバシャかけてずぶ濡れのぱしゃ君。
しばらく休憩の後、これまた車が動き出す前に下山開始。
十三はウネウネとしていて斜度がきついので、
本当にゆっくりハンドルを握り締めながら下りきる。下りもしんどいぞ。


↓最後のヘアピンから


ここからR170の旧道をひたすら北上。向かい風が少しあり、交代で回しながら進む。
R163の合流手前で再びコンビニストップ。3:30くらいだったか。
補給をしっかりとってから、中野ランプ到着。
ぱしゃ君の感覚としては、ようやくホームに帰ってきたという安堵感らしい。
それだけ中山や十三でもまれて、清滝がイージーに感じれているということかな。
少しは進歩を実感。
休憩を挟まずヒルクラスタート。
ここはぱしゃ君一人でも心配ないので、一人旅で進む。
といってもそろそろこの辺から強烈な眠気に襲われて格闘中だったので、
足がうまく回らないし、体が重い。
2つ目の信号で5分。すでに自己ベストから遅れている。
まあ今日は自己ベストなど期待できないが。
そこからふんばってホテル前まで長めのダンシング。えっほえっほと上る。
クリーンセンターですでに10分経過。そこからアウターに入れてペースアップ。
ギコギコ18kmペースでクネクネ区間をこなし、ラストスパートしてゴール。
いやはや、肉体的な限界が・・・
しばらく座り込んでぱしゃ君を待つこと5分。
ヘロヘロでやってきたぱしゃ君をパチリ。


↓清滝


これでようやく3つめGET。
まだまだ第1ステージが終了したに過ぎないのに、
2人とも眠気と疲労でいっぱいいっぱい。
ここからはステージを生駒から北摂へと移動しての3連チャンです。


つづく・・・