記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

『秋なんてキライさ』 *オリジナル楽曲*

実に2年ぶりに新曲!!
メロディや歌詞は意外とすんなり浮かぶんだけど
アレンジとか録音とか、
曲を完成させる作業が億劫で随分と間が開いてしまいましたが、
やっぱり曲が完成する達成感たるや。


新曲の名前は『秋なんてキライさ』です。
食欲の秋、芸術の秋、体育の秋と、
なにかとウレシイ季節ではありますが
なんとなく夏の盛りを過ぎた寂しさというか、哀愁を感じるというか。
そういう歌です。
特に、自分は季節の変わり目はいつだって地獄で、
そういうミジメな思いを感じたりもするので、
それをそのまんま歌にしました。



夜中寝る前に1番のAメロのメロディーと歌詞がセットで降りてきて
眠い目をこすりながら飛び起きて、
記憶の渦に揉まれて見失わないように、
ギターで追っかけて捕まえた。
翌日、残りのパートを埋めて、あっという間に仕上がった。
ただ、久々にまともなレコーディング機材を使うもんで、
手順をすっかり忘れて苦戦しました(汗)
後半の間奏は、ここは絶対ラッパ!
そんな派手な楽曲ではないけれど、
じわりじわりと沁みる曲になったなあと。気に入っています。


ジャケットは、歌のイメージに合うヴィジュアルがないものかと
アルバムを漁っているとちょうどぴったりのものが出てきて、
それをコーディネート。
10年以上前に奥さんと夏の終わりに訪れた金沢の内灘海岸の写真。



『秋なんてキライさ』
作詞&作曲: arkibito


台風が連れてきた 冷たい空気が
ぼくののどを震わせるよ
ヒュルルルル〜
嗚呼 とても具合がよろしくない


ホットココアにはまだ
随分早すぎるし
レモンスカッシュは店じまい
嗚呼 何を飲もうか 悩んでしまうよ


秋なんてキライさ
ねむくなるだけさ
秋なんてキライさ
早く行っちまえ


棚引くうろこ雲が おいでおいでしてる
心さらわれて
ヒュルリララ〜
思へばとほくへ来たもんだ


季節はずれの海
色のない波
大きな声で叫んでみても
嗚呼 返事はない


秋なんてキライさ
泣けてくるだけさ
秋なんてキライさ
早く行っちまえ


秋なんてキライさ
泣けてくるだけさ
秋なんてキライさ
早く行っちまえ
どっか行っちまえよ
ぼくを置いてゆけ
ぼくを置いてゆけ