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記憶の残滓 by arkibito

2017-12-14

なんちゃってキャノンボール 第3区間:浜松〜おちょぼさん

ひどい頭痛で目が覚めると、見知らぬベッドの上。

まだ完全にもうろうとしている頭をどうにか働かせて、

ああ、今浜松ゲストハウスだっけと思いだす。

尿意に誘われ、トイレへ出ようとすると、

こんな夜中なのにうめさんが起きている。


arkibito「ああ、うめさんもトイレですか。呑み過ぎてトイレ近いですよねえ〜」

うめさん「何言ってんの?もう出発ですよ」

arkibito「!!!!!!!」


ということで、起きたのは夜中ではなく、出発10分前の5:50でした。

マジかよ!?

奇跡的に起きれたことはいいとしても、シャワーも浴びてないし、

昨日ぶっ倒れたままで準備できてないし、

何よりまだ全然頭覚めてないし、ガンガン痛いし、

なまじ休息を入れたことで全身の筋肉がカキンコキンで、

今から元気よく300km走りまーすな状態には全く程遠い。

この状況当たり前じゃねーからなっ。

もうシャワーはあきらめて、大急ぎで着替えをして、

とりあえず顔をバシバシ洗って、

気つけにウォーターサーバーの水をがぶ飲みして、ハイ出発!!


↓朝!

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予定を少し押して6:15に宿を出ました。

2人とも前日の終盤の状況を考えると明らかに回復していい感じ。

お天気も見事に晴れて、スッバラシイ朝です。

ボチボチおしゃべりをしつつ、裏道を抜けて電車通りに出ます。

この道、とても立派なのに、

昨日の晩から車の通りはほとんどないし、

電車も走っているところを一度も見ることなく、

ゴーストタウンのようでした。

八幡町で右折し、下池川町からR152の大手通り。

右手に浜松城を見ながら、ちょっとした坂を上って下って、連尺。

とりあえず市街地は抜けて、

伝馬町の先のセブイレに入って朝食タイム。


浜松離脱中

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20分ほどでリスタートしてR257を下ります。

すぐに、東海道本線新幹線をくぐります。

ちょうど新幹線がズシャーンと駆け抜けていきます。

やっぱ文明の利器は速えええ〜。

それにしても、うめさんが朝から元気いっぱい。

可美小学校を過ぎたあたりで、

にこやかな表情で「前牽きま〜す」と先頭へ上がってきます。

う〜〜〜ん、なんでか怖いぞ〜、と思ったら、

どんどんトレインがペースアップ。やっぱり〜@@@

自分はサイコンがないので実際の速度はわかりませんが

明らかにガチ牽きされて、

後で聞いたら35〜38kmくらいだったようでしょっぱなから参ったなあ。

高塚駅の先で直進して、旧東海道へ入ってもペースは変わらず、

結局舞阪の手前までがっつりしごかれました。

その先に、見事な松並木が現れ、

野菜さんはおおおっと感動されておりました。


舞阪の松並木

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新町でR301をまたぎ、そのまま直進して舞阪宿へ。

どうも前日にお祭りがあったようです。

風情ある街並みをのんびりと抜けた先には浜名湖がすうっと広がりました。

いやあ、清々しい朝。


舞阪宿

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浜名湖

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湖畔をなぞり、小さな橋を渡って弁天島へ。

ここで湖の真ん中にある朱の鳥居をのんびり眺めます。

向こうに見えるR1バイパスの浜名大橋から先が遠州灘

で反対側に広がる水面が浜名湖の本体ですが、

野菜さんはずっと勘違いされてたそうで愕然とされていました。

10分ほどのんびりしてからリスタートします。

時刻は7:30。すでに予定から1時間遅れ@@


弁天島

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向かい風に悩まされながら西浜名橋を渡り新居町へ。

栄町から県道417号に入ると、

野菜さんがさっきのうめさんに刺激されたのか、

ぐいぐいと先頭を引っ張っていきます。

2人とも昨日の疲労はどこ行ったんだ〜〜と叫びつつ、

遅れないようにしっかりと進みます。

単調な直線コースを進んでいくと、前方で、

海際のR1バイパスから高架が伸びてきていて、

そのまま潮見坂に突入していきます。


潮見坂に突撃!

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ここは距離は短いですがしっかりとした登りです。

例によって野菜さんが勢いを増して登っていくので

最初は真後ろべたつきしていましたが、

後々のことを考えると無理に体力を消費してもいけないし、

高度を上げるにつれて左手に海が見えてきたので

写真を撮るために一旦停止。

そこからうめさんと、

昨日の箱根での野菜さんの復活劇を反芻しながら登ります。

大きくS字を切って白須賀の交差点で登り終了。


↓待て!ベジタブル!

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そこから田畑広がる高台の道を緩やかに滑っていき、

里山でR1に復帰する手前、

一度軽く下ったところにある小さな川のところで

愛知県の標識がぽつんと立っております。

つ・ま・り・・・・・・・・静岡が今ここで終わったのです!

いやあ、終わった!終わった!静岡制圧です。

振り返ってみれば、静岡が始まったのは箱根峠からなので

そこから実に185km!

今回のライドの実に1/3もの割合を占める長丁場でした。

完走はやっぱり静岡長い。絶対長い。

エンドレス静岡おそるべし。

うめさんも野菜さんも、バシバシ写真を撮ったりしながら

静岡が終わったことを心底実感している様子でした。

ということで、

さらば静岡


アディオス静岡

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県境から少しだけ登って、一里山からR1の大動脈に乗る。

幅広の道路はこの時間はガラ空きで、

二川までの緩やかな下りを野菜さんを先頭に滑空する。

新幹線と並走するところまで来ると交通量がにわかに増えてきました。

ここからやっかいなのは、いわゆる”名古屋走り”と呼ばれる、

この地域のアグレッシブなドライバー。

ロードサイドから本線に合流してくる車や、

対向から右折する車のツッコミ具合が半端なく、

また指示器を出さずにいきなり車線変更で寄せてくる車もあったり、

意図的に路肩のラインぎりぎりを

すさまじいスピードでなぞってくる車などが出てきました。

向こうとしては日常的な感覚なのでしょうが、

よその人間からしたら、マジで突っ込んでくるんじゃないかと

ビビりまくりです。

伊藤ハムの工場のあるところで新幹線をまたぎます。

ちなみにほぼほぼ高架化されている東海道新幹線

またげる数少ないスポットだったりします。


渡り切ってすぐに、

キャノボにおける重要かつ象徴的なスポットが見えてきました。

岩屋にあるボーリング場、その名も「キャノンボール」!!

ちょうどこの地点は大阪東京のほぼ中間に位置する折り返し。

そこに図ったかのように存在するのがキャノンボール

できすぎですね。

自分の中では新幹線越えてからもう少し先だったような印象でしたが

実際はもっと手前でした。

以前には蛍光ネオンの看板がありましたが、

模様替えをしたのか撤去されていました。

それでも、建物の上に設置された「Cannonball」の文字が、

朝日の後光を受けてなんとも誇らしげではありませんか!!

やはりこのスポットをスルーするわけには行きませんので、

早速マシンを下りて色々と記念撮影をしました。

やはり何度来ても感慨深い。

初めての2人もようやく半分まで来たというのと、

まだ半分という思い、

そして念願の地にたどり着いたという実感で、

しみじみとしておりました。

ローディー、それもロングライドを志す人にとっては

ある意味聖地ですからね。

バシバシ写真撮るよ!!


二川CB

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↓とぉ〜りゃ〜!!

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↓指さしver

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↓プロボーラーver

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ということで、ようやく折り返し地点でございます。

再度気合を入れなおしてリスタートいたします!

すでに交通量は多め。さすが愛知は車社会です。

R1をトレースしながら、豊橋駅はスルーして

東八町〜西八町とつなぎ、交差点は二段階でクリア。

吉田大橋で豊川を渡ります。


豊川

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さて、ここまで来ると、

自分にとっては準々テリトリーくらいの領域に入ります。

そしてお二人も、ここから先は

2013年にともに走ったフレッシュで実走済み区間になります。


フレッシュとはチームトライアル式のブルべのこと。

3〜5人1チーム編成で、

24時間以内にどれだけの距離を走れるかというチャレンジ。

コースレイアウトはチーム各自で好きに設定できるのですが、

あの時のコースレイアウト枚方を出発して、

木津川トレースから伊賀上野

そこから南下して青山峠を越えて伊勢鳥羽

そこからフェリーで伊勢湾を横断して、伊良湖から渥美半島縦断。

豊橋から北上して、関ケ原経由で琵琶湖入り。

近江大橋の手前でゴールし、24hで427.31kmというリザルトでした。

野菜さんとの馴れ初めも、このイベントのメンバー募集でした。

今回のキャノボでは、その時のルートを後半にあえて利用することで、

実走済みの経験を活かしたり、メンタル的な負担を減らしたりして、

より完走できる環境を作るようにコースプランを練ったのです。

なので、ここ豊橋から大阪までは3人ともが少なくとも1度は走った経験があり、

またフレッシュの思い出を追体験しながらのライドとなります。


時刻は9:10。

吉田大橋を渡ってそのまま緩やかな登り基調のR1をトレースします。

プランでは一本裏道の県道496号を行くつもりでしたが、

ワタクシがそろそろガス欠で、

裏道よりも大通り沿いの方が色々ありつけると思ったから。

しかし、その思いとは裏腹に、

なぜか全く飲食店やコンビニがない区間に入ってしまいます。

もう思考がお腹減ったお腹減ったになってしまって、どんどん焦るが

進めど進めど店がない!よりにもよって!

宮下を過ぎ、飯田線をくぐって、

小山の交差点でたまらずファミマにイン。

もう個人的にはコンビニ飯に飽き飽きしてて、

温かいものを室内で食べたかったのだけれど背に腹は代えられません!!

といいつつ、ここではなぜか寿司を食べた記憶があります。

米が食べたかったのねん。


リスタートして、引き続き幅広のR1をトレース

佐奈川橋を渡って京次の交差点を抜けていくと、

どんどんトラフィックが過密になって、

路肩をくぐり抜けるのも一苦労になってきたため、

協議して、国府の交差点から裏道に逃げ込みます。

ここから先、音羽蒲郡本宿のところは緩やかな峠越えになっていて、

これまでずっとR1トレースしかしたことがなく、

裏道が続いているかわからない状況でしたが、

音羽川周辺で手探りでルートを開拓していると、

上手い具合に旧街道に出ました。

県道374号は細い生活道路で、緩やかな登り基調。

まだハンガーから回復できていないので、

ここはお二人に代わりばんこで曳いていただきました。

旧街道らしく味噌蔵やお屋敷の並ぶ

風情ある街並みをすり抜けて、音羽川を渡ると、

見事な松並木の間を抜ける心地よい道となっていきます。

後で調べてみると御油の松並木というらしく、

御油宿の西端から赤坂宿の東端までの約600メートルに

見事な松が並んでいます。

現存している数少ない松並木だそうで、

思いがけずいい裏ルートを発見できました。

そのまま赤坂宿へと突入し、

いつの間にやら姿を消していたR1が右手側に並走している気配を感じつつ、

交通量の少ない緩い登りをえっちらおっちらと進んでいきます。

音羽蒲郡ICを横目に、

できるだけR1合流を引っ張って引っ張って関屋まで。

そこからは観念してR1ですが、相変わらずトラフィックがひどいので、

大事を取って歩道でピークを越えました。


箱根のところから本宿の旧道へ一旦エスケープし、

沢渡からR1復帰。

名鉄をまたぐシケイン状の道をこなしながら、

緩やかにダウンヒルで加速。

藤川宿を横目に進んでいくと、

どんどんトラフィックが密になってきて、

ほたる橋のあたりまでどん詰まり。

なぜこんなに混んでるのか!?

ストレスと緊張を感じながらも、前進を続け、

太平橋を渡った先で、要注意の岡崎ICへ。

ここは高速からの合流が左手からやってきて逃げ場がなく、

IC出口のレーンから降りてくる車に

しっかりと合図を送ってどうにか通過。

幸い親切なドライバーさんで助かりました!

そのままR1をトレースして岡崎中心部へと入っていきますが、

どんどんトラフィックは混雑の度を増していきます。

すると、後方から明らかに低速でふらついている青マーチがやってきます。

ちょっと怪しいし、事故の予感がしたので

ちらっと運転席を見たら、

お年寄りではなく普通の中年男性で、

スマホながら運転でもなく、ちゃんとハンドルを握っているのだけど、

明らかにアブナイ感じだったので、

車がある程度行き過ぎるまでちょっとブレイクを入れましょうと、

岡崎城のところで一旦停止。時刻は11:15。


岡崎城

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少ししてリスタートしますが、トラフィックがえげつなく、

矢作橋を過ぎて少しのところまでは歩道で。

そこから先、ありえない事態が。

なんと、ここにきて黒い雲が勢いを増して、

ポツポツと雨が降り出してきました@@

嘘やん!?

この日うめさんは朝からしきりに、

今日は100%雨は降らない!間違いないと言っていたのに!

しかも、雨と同時にハードな向かい風に進路を阻まれます。

馬力のない自分はたまらず、

うめさんに先頭を変わってもらいました(笑)

しばらく、雨に祟られながらも、

もう少し先で雲が切れているようだったので、

うめさんの加速に乗じて急場を切り抜けていきます。

おかげですぐに雲を脱しましたが、

急に強度が増してヘロヘロになってしまったので

尾崎町ローソンにピットイン。

風が寒〜〜〜い@@


リスタートをして、

相変わらずひっきりなしのトラフィックに悩まされながら

新安城をすぎ、衣浦豊田道路をくぐった先、

御林の交差点が前方Y字路になっていて、

R1は左直進ではなく、にわかに右カーブを切りながら

名鉄三河線をまたぐオーバーパスになっているのだが、

先頭だった野菜さんが間違って直進しようとしたので声かけ。

それに反応して野菜さんが右へハンドルを切ったと同じタイミングで、

後方から轟音を鳴らしたオレンジのタンカーが

我々を蹴散らすように真横をかすめていって、一瞬ヒヤリ。

勘弁して〜@@@

どうにか事なきを得ましたが、危なかった。

動揺を収めつつ、冷静に落ち着いて進みます。

逢妻大橋を過ぎると道は落ち着きを取り戻し、淡々と進みます。

さっきのピンチの余韻があって、集中して先頭を牽いていたら、

うっかり迂回路を失念しています。

でも、うめさんがそれに気づいて絶妙フォロー。

前回のフレッシュでこのあたりのトラフィックの恐怖と、

迂回路の存在を覚えていたようで、助かりました。

今川町の交差点でいったん道の反対側へ渡り、斜めに進む裏道へ。

ここで、この先ややこしい構造になっていて

自転車の走行が厳しい伊勢湾道の豊明ICを回避するのです。

無事に回避して、

向かい風に抗いながら前後までの緩やかな登り基調。


さらにその先、新栄町の信号まで短いが斜度のある登りがあり、

そこをサクサクッとダンシングで登りきると、

後ろのうめさんからストップの声がかかり、急停止。

何事かと思ったら、登り王子のはずの野菜さんがついてきていない。

んん?パンク?それともハンガー?

とりあえず何が起こったのかわからないので、

交差点で野菜さんが登ってくるのを待ちます。

しばらく経って、野菜さんが上がってきたので、状況を聞くと、

どうもリアから激しい異音がしていて、

ちょっと難しいかもしれないということ。

マシンを見せてもらっても、どこかが曲がっているとか

壊れている様子はなく、ベアのアタリか、

ディレイラーの接触なのか、それくらいしかわからない。

とりあえず、金切声のような金属音がしているらしい。

異音だけなら自分なんかはしょっちゅう、

あちこちキーキーなっているのに慣れてしまっているので、

のんきに大丈夫じゃないですかあというのだが、

野菜さんは今にも泣きだしそうな深刻顔。

とりあえず、何かしらの手立ては打つ必要があるので、

近くにあったワークマンは閉店日で、

その先のレッドバロンでオイルだけでも入手しようと思ったら、

そのさらに先に、サイクルベースあさひがあるよとのことだったのでそちらへ。

とりあえずそこで簡単にスタッフに見てもらって、オイルを注入。

少しは症状は緩和されたようですが、

あくまで応急処置でしかありません。

今のところ走り自体には大きな影響はないようですが

登りでのダンシングや、強度を上げるとマシンが悲鳴を上げる状況。

騙し騙しでどこまで行けるのか、

そもそも爆弾を抱えたままで走ることがものすごいストレスフルで、

今後を考えるとマシンにこれ以上ダメージを与えるのもよくない。

野菜さんは一気にテンションダウン。もろ凹みです。

この時点で即リタイアになりかねない状況でしたが、

とりあえず行けるところまでは行くことにしました。


リスタートして、すぐに中央競馬場のところで名鉄をくぐります。

くぐったすぐ先には桶狭間古戦場があります。

さすがに歴史ある街道なので見どころ充分ですが、

ただでさえ予定が大幅に遅れているので、スルーです。


桶狭間

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その先、有松左京山のあたりは道幅が狭くなるため、

慎重にトラフィックを抜けていきます。

天白川を渡って、星崎の先で名古屋高速の高架下の道になります。

ここからモーレツな風が正面から吹き荒れ、

ビルとビルの隙間から容赦なく吹き付ける横風とのダブルパンチで、

漕げども漕げども前進せず、直進をキープするのもままならないほど。

とにかく安全に切り抜けるため、各々車間を広めにとりつつ、

速さよりも安定したラインを心掛けて前進


ところが、それを乱す邪魔者がいきなり後方から出現。

笠寺を過ぎたあたりの信号明けで、

いきなり白いタンクローリーが過剰な幅寄せをしてきた。

我々自転車が走行しているのを認識しながら、

あえて路肩のラインを越えながら幅寄せしているので極めて悪質。

それでなくても、横風の影響で暴れるマシンをねじ伏せて

バランスを取っているというのに、

大型車が迫ってくることによる気流の乱れでさらに難しくなる。

それでもどうにか危険回避でペースを落として

悪質な車を先行させようとしていた矢先、

まず野菜さんに向かってクイックにハンドルを切って寄せてきた。

野菜さんはそれをどうにか回避したのだが、

その後ろにいたうめさんはほとんど行き場をなくして、

タンクローリーのでっかい後輪タイヤとほんの数ミリまで接近。

もしあれで少しでも何か巻き込まれたら一発アウトのところを、

ギリギリ回避して、事なきを得ました。

我々は道路交通法でそこを走行せよと指定されているレーンを

正しく走っていたにすぎず、そのレーンだって、

もう自転車1台がどうにか直進できる程度の幅しかなく、

それ以上どうやって避けろと?

相手ははただ単にガタイのでかい、

脅威になるモノに乗っているというだけのことなのに、

何を勘違いしているのか、自分が王様になった気分でいるのか、

エラそうに幅寄せをしてクラクションを鳴らしてくる。

車を人を脅す道具として使う奴に免許与える必要なし!

走り去るタンクローリーに怒りを覚えつつ、

とりあえず、一旦停止してメンバーの無事を今一度確認して、

一旦落ち着きます。

今回のライドの中で一番悪質でヒヤリとした場面でした。


リスタート後も、舞い狂う風に難儀しながら北上し、

松田橋で左折。

新堀川名鉄線を越えるオーバーパスには乗らずに側道で。

熱田神宮を右手に、白鳥橋を渡り、

そこからはどストレートのR1を西進。

賑わう六番町を過ぎ、昭和橋を渡った先の

どんぶり屋さんでランチ休憩に入りました。

ようやっと温かいものにありつくことができました。


時刻は14:30。

ここからはひたすらR1を走ります。

濃尾平野を真西に一直線に続く区間ですが、

いくつもの川と交差するため、

そのたびに鈍いアップダウンが連続することになります。

リスタートしてすぐあおなみ線をくぐり、中島橋を渡る。

大きな一色大橋を渡った先に、ダイソーがあり、

野菜さんがもう一度応急処置をしたいというのと、

ナイトライドに備えてライトの電池を購入すべくピットイン。

買い物は2人に任せて、店先で休憩していると、

ついウトウトしてしまい、そのだらしない恰好を見た

ちびっ子たちにゲラゲラ笑われてしまいました@@

いやあ、お腹いっぱいになってしまって、ネムネムなのよ〜。


買い物を済ませたらすぐにリスタート。

三日月橋をグイっと上って、その先名古屋環状とクロス。

さらに富永橋を渡って蟹江町に入り、

蟹江大橋、日光大橋と川を渡って富吉。

善太川を渡った先にあたりだったか、

路肩に止められた偽パトカーを過ぎれば弥富です。


このころから、野菜さんの走りが

そろそろ精彩を欠いて遅れが生じ始めます。

どうもマシンの回転が悪いようで、

ご本人も悪戦苦闘しながら追尾してきますが、

徐々にシビアな展開になってきました。

尾張大橋の手前で、遅れはついに決定的となりますが、

交通量が多いため、ひとまず尾張大橋まで行ってそこで待機。

野菜さんも、うまく走れない状況に相当ストレスを感じているようで、

何より、マシンのダメージが特定されないまま、

症状だけがどんどん悪化していることについてナーバスな様子。

ここで遂に、野菜さんの口からリタイアという言葉が漏れました。

自分もうめさんも、当然ここまで苦節を共にしながら走ってきたので

できるだけ完走したい思いはありつつも、

この状況を打開する手立てを持ち合わせていない以上、

どうしようもありません。

野菜さんも相当歯がゆい思いのようで、

今すぐにリタイアということではなく

状況を見ながら、行けるところまではということで、

とりあえず先へ進みます。

時刻は15:25。そろそろ西の空が暮れてきました。


尾張大橋

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なかなか重たい空気の中、尾張大橋を渡ります。

この橋の途中で愛知県とはおさらばし、

5つ目の県である三重県に突入します。

といってもこの三重県は県の東端をちろっとかすめるだけで、

ものの20分も滞在がありません。

暴走しないようになのか、

尾張大橋には一定間隔で歩道に凹凸がついていて、

それがなかなかに走りづらい。


↓つかの間の三重県

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押付の交差点で長島IC方面へ右折し、R1と別れます。

実際のキャノボでメインに使用されるルートは

このままR1を直進して、桑名四日市鈴鹿亀山とつないで

関宿から本格的な鈴鹿峠越えを経て滋賀入りするR1トレースコースか、

関宿からR163に乗り、山並みのアップダウンをこなしながら

ダイレクトに大阪を目指す最短ルートがメジャー。

今回は、通過時刻を念頭に、夜間走行にイージーなこと、

フレッシュの追体験ができるということという条件から、

一番遠回りになりますが、関ケ原まで北上して、

一番標高の低いところから滋賀入りをし、

米原からは琵琶湖を南下して大津京都というコースをチョイスしました。

ということで、R1とはここから大津まで120km近くお別れとなります。


右折をしてすぐに近鉄をまたぐオーバーパスをグイッと。

このちょっとの上りでも野菜さんは大きく遅れます。

北上を開始するとモロの向かい風。

この一帯は輪中といって、

揖斐川木曽川長良川の3つの大河に囲まれた低層地帯で、

田畑が一面に広がるエリアには、全く風を遮ってくれるものがなく、

無抵抗に風を浴びながら北上を続けます。


その風のせいでかなりペースも落ちてしまっているのだけど、

野菜さんはどんどん後方へと離れていってしまい、

いよいよこれはどこかで決断しないといけない状況。

というのは、この時点でDNFをするにしても、

この一帯だけぽっかりと鉄道もの空白地帯になるので、

妙なタイミングで離脱させてしまうと、

土地勘のない場所で野菜さんを孤立させてしまうことになる。

できればまだ手遅れにならないうち、

さっきの長島に戻れる段階で決めるか、

それを逃せば、もうずいぶん先まで覚悟を決めて岐阜羽島大垣になる。

野菜さんを待ち受けながら、

できるだけ負担の少ない方法での離脱をうめさんと相談していると、

何がどうなったのか、

猛スピードで野菜さんがやってきて先頭に躍り出ます。

まるで箱根での復活劇の再現でびっくらポン!!

マシンからはチェーンソーのような甲高い音が鳴りまくっているので、

状況が好転したわけでは決してなく、

もうやけくそ状態なのか、開き直ったのか。

とにかく野菜さん予測不能@@


木曽三川を遡上

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木曽川の土手を遡上し、

途中でいったん愛知県に出戻りしつつ進むと、

前方に見える水と緑の館・展望タワーが近づいてきました。

ドンツキ立田大橋で左折し、

長良川大橋を渡れば岐阜県突入です。


岐阜県突入

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本当は木曽三川公園でトイレ休憩の予定でしたが、

展望台にはトイレがなさそうだったので、

次のCPポイントまで進むことにしました。

油島大橋で揖斐川に突き当たりますが、

そこは渡らずに手前で右折し、県道220号に入り、

公園の角ですぐに右折して県道216号に入ります。


ここから先の区間はいろいろいわくつきの思い出があります。

フレッシュの際に、この先のミニストップCPにしていて、

同じように長島からR1を離脱してそこを目指していました。

もうどっぷり夜間で、辺りも暗くて寒さに震えながら

限界近い飢餓状態。

みなミニストップはまだか、ミニストップはまだかと

気が早やってピリピリムード。

自分はその前の週に試走をしていて、

おおよその距離感がわかっていたので、

みんなに希望を与える意味で、

「あと2つ信号を越えたらミニストップですヨ!」と告げる。

わかりやすい目標物を伝えた方がいいと思ってそう言ったのだけど

実は信号と信号の間は8km以上もの距離があり、

行けども行けども信号が出てこず、

大ウソつき野郎扱いで非難轟々@@

背後からメンバーのすさまじい殺気を浴びながら

走ったことは今でも忘れません@@

で、その時のことはもうテッパンの語り草なのですが、

今回、その因縁のコースを数年ぶりに実際に走ります。


二人ともいまだに根に持って、

あの時は〜としゃべりながら進みますが、

確かに行けども行けども広大な田畑で、

同じような景色が果てしなく続きます。

今回ハンダ明るくて周囲の様子がわかるし、体力もあったのですが

確かにあの時の瀕死の状況だったら、発狂してもおかしくないですなあ。

でも、おいらは悪くない!


この日はとにかく今回のライドで一番のアゲインストの風を浴びながら

踏めども踏めども一向に進まない@@

この一帯はどうも、きなこにする大豆畑のようで、

金色の穂が美しい。

「そのもの青き衣をまといて金色の野に降り立つべし…(以下略)」

ひたすら県道218号(薩摩カイコウズ街道)をトレースして、

ようやく思い出のミニストップにたどり着きました。

いやあ、やっぱ長い!!

とりあえずここでドリンク休憩とトイレを拝借


↓ラン、ランララ、ランランラン♪

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ここでの滞在はわずかに留めてすぐにリスタートして

さらに少しだけ県道1号(水郷ハナミズキ街道)を北上します。

じきに前方に、大きな朱の鳥居が目に飛び込んできます。

蛇池で左折し、千代保稲荷神社に到着しました。

時刻は16:55。

ここは日本三大稲荷に数えられ、

”おちょぼさん”という愛称で親しまれています。

東海エリア随一の参拝客を誇る人気スポットで、

年末年始はもちろん、

毎月月末の日の夜から翌日1日の明け方にかけ、

夜通しで"月並祭"という縁日でとても賑わいます。

ここを2日目の中間地点と定めたのは、

どっぷりとナイトライドに突入する前に、

ここでお目当ての門前町グルメにありつくためです。

前回のフレッシュでは月末ではない真夜中に通過だったので

グルメにありつけず、ひっそり閑とした道を

通過するだけに終わっていましたので

数年ぶりのリベンジを果たすチャンスがやってきました。

といっても今回も到着が予定よりも大きく遅れてしまい、

すでにあちこちで店じまいが始まっていました。


↓千代保稲荷神社

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↓ぎりぎり間に合った

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大急ぎで参道の奥へと進み、まずはお参りをせねばと、

千代保稲荷神社へ。

ここはお稲荷さんなので、

みやげ物屋で50円くらいで売っている

三角の油揚げをお供え物として奉げます。


↓お揚げさんをお供えします

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↓お参り

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無事にお参りを済ませたら、うまいもんにありつきます。

おちょぼさんと言えば串カツ。これはもうセットなのです。

境内のすぐ横にある、一番人気の玉家さんへ直行すると、

すでに閉店間際でイートインはクローズしてしまっていましたが、

軒先での立ち食いはやっていたので、飛びつきます。

メニューは串カツorドテの2択。ともに1本90円。ご明解〜。

串カツは、無限ロボットのようにひたすら店員さんが串を揚げていくのを

ひょいひょいとセルフでピックアップ。

ドテはでっかいナベになみなみの八丁味噌が炊かれていて、

そこから好きに引っ張り上げて食べる。

会計の際に、串の数を申告してお支払いというシステム。

むうう、何度見ても魅惑的です。


↓玉家

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↓うわあ、魅惑的♪

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↓どんどん揚げていくのをセルフで

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↓トイレ金ぴか

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でわでわ、早速揚げたての串カツをパクパク。

んんんんんん〜んまい!

もう手が止まりません。油モノなのに何本でも無限に行けます。

で、この串をおもむろにドテの煮えるナベにドボンして、

八丁味噌でも楽しむ。

ドテもモツの芯まで味噌がしみ込んで、抜群の歯ごたえと味わい。

あああああ、ビールビールわい!?No〜〜〜@@@@

もうあまりのうまさに、ワイ半狂乱です。

何度もお伝えしていますが、そもそも串カツやドテの文化は大阪新世界ではなく

東海地区が本場ですからね。旨いに決まってます。

うめさんもホクホク顔で満喫しているようで、

今度奥さん連れてこな!と大喜び。

そして、野菜さんはというと、もうね、笑うしかない!

ドラクエに出てくるパペットマンふしぎなおどりを踊っているかのようです。

トラブル抱えたマシンに悩まされつつも、ここまで引っ張ってきたのも

是が非でもこの串カツとドテを味わうんだという執念でしたからね。

もう”野菜”を返上して

ドテでも串カツでもええんちゃいますかというくらいの勢い。

それくらい喜んでいただけて、アテンド冥利に尽きました。

かく言うわたくしも、もう止めドコロを逸して、

じゃんじゃかじゃんじゃか串をお代わりしてしまいました。

いやあ、何度でも来たい!何度でも食べたい!あの味噌鍋にドボンしたい!?

大満足でございました。


↓ガッツガツ

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↓やめられない止まらない〜

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ということで、2日目ライドの前半戦145kmでした。

時刻はすでに17:30を過ぎ、夜の帳が下りてきました。

ここからはいよいよ関ケ原を抜けて、

滋賀県は湖東へと抜けるミッションが待ち受けます。

終着の地・大阪は遥か170km向こう也。

ということで北斗の拳風にお別れです。


さらば野菜の戦士よ!お前の熱き魂は、俺たちが運ぶ!!

次回、北斗の拳!『キャノンボール最終章!たとえ野菜の生命果てるとも!!』

北斗の掟は、俺が守る」(Na:千葉繁

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