Hatena::ブログ(Diary)

記憶の残滓 by arkibito

2017-01-12

2016年総括

年末年始の充実に遅くなりましたが、

新春恒例の前年総括のお時間です。


2016年最大のトピックスと言えば、

なんといっても次女の誕生。

生まれた時から少し大きめでしたが、

以降も、こちらの予測をはるかに上回るハイペースで成長し、

あっという間に寝返り、ハイハイ、つかまり立ち、伝え歩きをし、

髪の毛は切らないと目に入るほどで、

歯もあっという間に生えてきました。

愛想もよく表情豊かで、体力がゼロになるぎりぎりまで

面白いことを求め彷徨う姿に、

きっと将来おもろい人間になるだろうなと期待が持てます。


そして長女は、小学校の生活にもすっかりなじみ、

また妹が生まれたことで新たな責任感が芽生えて、

ずいぶん成長しました。

今彼女の世界をもっともっと広げられる経験の場を与えてあげようと、

色々な場所へ連れ出したり、色々な人と関われるようにしましたが、

ちょっと照れ屋で馬鹿マジメな彼女なりに、

とても興味を持って面白がってくれていたようで、

こちらもどういう風に転がっていくのか楽しみです。

リザルトを見ても、かなり遊びに付き合ってくれていて

よき相棒に成長しました。

さあて、いつまで一緒に遊んでくれるかしらん?


そうやって家庭のウエイトが大きくなるなかでも、

しっかり遊びました。

いやもう、奥さんがエライんですけども。

奥さんに感謝!!!

山の方は今年はハイライトと言えるハイライト

あったようななかったような感じで、

もう少しやれたかなというのが実感。

冬場は低山のロングコースを重点的に歩き、体力十分でしたが

4月の野球で手首をやってしまいそれが序盤に大きく響きました。

またピーク時の9月はイベント優先だったので、

意外と遠征の機会がありませんでした。

終盤は少し自転車復帰の兆しが芽生えてきましたが、

やっぱりプライオリティは山の方が断然上だと再確認した次第。

でも合間合間に、面白いスポットを目指したり、

超ロングライドもやっていければいいかな。


あとは2年前から再開した音楽活動。

今年はオリジナル楽曲の制作ではなく、

死ぬまでに弾けるようになりたい曲をひたすら練習して、

ギタースキルを向上させるというのを目標にしてきましたが、

これも骨折でずいぶん停滞してしまいました。

でも、音楽イベントに出たり、ライブにも精力的に行ったり、

たくさんのことを吸収できたり、

音楽のチカラを再確認できた充実の年でした。

15年ぶりにニューギターも購入して、こちらもやる気十分。

またぼちぼちオリジナル制作にも励みたいなと思います。


ということで、「山」「自転車」「音楽」を

個人的な三本柱に頑張っていこうと思います。

さてさて前置きはこのくらいにしてリザルト一覧を。


【年間スケジュール2016】

■1月

 ▲黒岩元旦詣で

 ▲各務原アルプス

 ◎京都ポタ

 ◎子連れツーリング 舞洲上陸

■2月

 ▲子連れハイク 黒岩尾根〜六甲最高峰〜有馬

■3月

 ◎子連れツーリング 大阪名所めぐり(京セラドーム天保山

 ▲子連れハイク 紀泉アルプス 山中渓〜霊山峰〜六十谷

 ▲大文字山ハイク

■4月

 ◎子連れツーリング 回転木馬

 ◎子連れツーリング 大阪空港千里堤防(L32エンド)

 ▲ポンポン山

■5月

 ▲子連れハイク 蓬莱山

 ◎子連れツーリング 枚方凍氷

 ▲箱根外輪山一周トレイル

■6月

 ▲子連れハイク 黒岩詣で

■7月

 ▲子連れハイク 中山連山

 ▲秘境 大杉谷

 ▲伊吹山ナイトハイク

■8月

 ▲前穂〜奥穂 縦走

 ▲子連れハイク 蝶ヶ岳

■9月

 ▲八ヶ岳 阿弥陀岳〜赤岳〜横岳〜硫黄岳

■10月

 ▲ちょいと豪円山

 ▲笠ヶ岳

 ◎子連れツーリング なみはや大橋三本松めがね

■11月

 ▲スノーホワイト白山

 ◎ROAD TO 和歌山小川ハウス

■12月

 ◎ギターを買いに美濃ライド

 ◎立木音楽堂ライド

 ◎竹川さん参り&アワ1

 ◎走り納め舞洲

 ▲登り納め 子連れハイク 荒地山


2016年年間走行距離:1007.7km

通算TOTAL:45285.26km


↓新春の黒岩

f:id:arkibito:20160101164006j:image:w360


各務原アルプス縦走(写真はラストの坂祝の町並み)

f:id:arkibito:20160103142743j:image:w360


↓子連れツーリング 初めての舞洲へ

f:id:arkibito:20160111131453j:image:w640


↓1.17ウォーキング

f:id:arkibito:20160117014218j:image:w360


↓子連れハイク 薄雪の六甲山

f:id:arkibito:20160207154312j:image:w360


↓子連れハイク 紀南アルプス

f:id:arkibito:20160313162453j:image:w360


↓子連れツーリング 大阪湾ツアー

f:id:arkibito:20160325170541j:image:w640


大文字山

f:id:arkibito:20160327152751j:image:w360


↓子連れツーリング 大阪空港

f:id:arkibito:20160424150627j:image:w640


↓ポンポン山

f:id:arkibito:20160501170412j:image:w360


↓子連れハイク 蓬莱山

f:id:arkibito:20160505140227j:image:w360


↓田植え

f:id:arkibito:20160508110540j:image:w360


↓子連れツーリング 枚方凍氷

f:id:arkibito:20160515161050j:image:w360


箱根外輪山一周トレイル(丸山付近から)

f:id:arkibito:20160528135700j:image:w640


↓子連れハイク 黒岩詣で

f:id:arkibito:20160626151639j:image:w360


↓子連れハイク 中山連山

f:id:arkibito:20160703140024j:image:w360


秘境 大杉谷

f:id:arkibito:20160718155723j:image:w640


↓大台ケ原

f:id:arkibito:20160719122358j:image:w640


伊吹山ナイトハイク

f:id:arkibito:20160730042547j:image:w640


↓前穂

f:id:arkibito:20160806092509j:image:w640


↓吊尾根

f:id:arkibito:20160806115738j:image:w640


↓奥穂

f:id:arkibito:20160806121009j:image:w360


↓子連れハイク 蝶ヶ岳

f:id:arkibito:20160811123113j:image:w640


海ほたる上陸

f:id:arkibito:20160903101730j:image:w360


↓アンサンブルズ東京

f:id:arkibito:20160904193626j:image:w640


↓マイントピア別子

f:id:arkibito:20160905142054j:image:w360


しまなみ海道 亀老山展望台

f:id:arkibito:20160906134348j:image:w360


稲刈り

f:id:arkibito:20160911110104j:image:w360


↓赤岳鉱泉

f:id:arkibito:20160923140628j:image:w360


八ヶ岳(赤岳)

f:id:arkibito:20160924084658j:image:w640


↓とっとりバーガーフェスタ

f:id:arkibito:20161010130823j:image:w360


笠ヶ岳

f:id:arkibito:20161014140342j:image:w640


飛騨古川

f:id:arkibito:20161015133504j:image:w360


↓子連れツーリング なみはや大橋

f:id:arkibito:20161023162718j:image:w360


信貴山のどか村 秋の収穫

f:id:arkibito:20161030120539j:image:w360


↓ちょいとエスケール

f:id:arkibito:20161103170935j:image:w360


スノーホワイト白山

f:id:arkibito:20161112104015j:image:w640


↓ヤイリギター

f:id:arkibito:20161203095420j:image:w360


立木音楽堂

f:id:arkibito:20161211161239j:image:w640


↓竹川ファーム参り&アワ1

f:id:arkibito:20161218110637j:image:w360


↓登り納め 子連れハイク 荒地山

f:id:arkibito:20161230154414j:image:w360


ということで、本当にまんべんなく

色々なことにチャレンジしたり顔を出したりした1年でした。

自分はとても好奇心が強い方なので、

新しいことや面白いことならなんでもやってみるのがモットー。

とはいえ、あっちこっち八方美人ですぐに飽きてしまうのではなく、

山もチャリも音楽も写真も料理も読書も映画もスポーツも

どれも当然本気です。

でもこれ以上趣味が増えてしまうと本当に困りますね…

それでは各部門賞の発表です。


<ベストマウンテン:子連れハイク 蝶ヶ岳

f:id:arkibito:20160811134347j:image:w640


今年も登りたい山に登り、歩きたい道を歩いてきましたが、

奇跡的にほとんど雨に降られることもなく、

文字通り晴れ晴れとしたシーズンでした。

そんな中での1番は、

娘を初めて北アルプスへと連れて行った蝶ヶ岳です。

近場のお山へはちょくちょく連れ出してはいましたが、

宿泊ありで、標高2500mを越える本格的な山へ登るというのは、

本人にとってもチャレンジだったと思いますが、

常に安全やペースに気を配ったり、単独行とは全く勝手が違い、

ある意味でこちらもチャレンジでした。

幸い天候もよく、一度は生で見せてあげたかった

穂高・槍の大屏風の山並みや

雲海から出る半熟卵のような朝日を見せられることができました。

娘と感動を共有し、一生の思い出に残る時間を築けたのが

素直に嬉しかったです。


<ベストライド:アワ1>

f:id:arkibito:20161218134502j:image:w640


2014年自転車休業を宣言して、

スポット単発以外ではほとんどロードバイクに触ることもないまま、

気づけば3年近い年月が過ぎ、

復帰の兆しもないままやってきましたが、

他の用事にかこつけて、ぼちぼちと、

チャリに乗るというリズムみたいなのが芽生え始めてきました。

最終盤にバタバタとでしたが、

100km程度のライドをいくつかこなしてきて、

復帰に当たり、本当に体力的にやれるのか、

また気分的にも楽しめるのか、ある種の賭けとして行ったのが

年末のアワ1でした。

走り的には全盛期の感覚には及びませんでしたが、

それでも海岸線を駆け抜ける爽快さとか、

ライド終盤のしんどさと楽しさが同居した感じとか、

モチベーションにつながるものを感じられたので、

来年にうまくつながっていければと思います。


<ベスト産業遺産: ヤイリギター>

f:id:arkibito:20161203095420j:image:w360


ダムや隧道などの土木、近代建築など、このところ、

巨大構造物について注目することが続いていましたが、

最近ではクラフト醸造といった、

もう少しサイズの小さいものにも大変興味が湧いています。

それらも、長年の経験や知識によって生み出される匠の技や、

クラフトマンシップの結晶であるという点では根っこは同じだと考えています。

”手”によって生み出されるものの美しさだったり、

日本はやはり職人の国であるということをつくづく感じますね。

ということで、1位はやっぱりヤイリギターさんです。

仕上がった楽器の素晴らしさは言うまでもありませんが、

工場見学で拝見した一工程一工程の研ぎ澄まされた作業の様子を見れば

その凄さがわかります。


<ベストMUSIC:『別れのサンバ』by 長谷川きよし


去年は音楽的な活動や参加が多かった1年で、

NO,1を決めるのがとても難しかったですが、

去年最も聴いて、練習して、まだまだたどり着けていない

この『別れのサンバ』を1位にしたいと思います。

これをどうにかこうにか、少なくともそれなりに、

あわよくばカッチョよく弾いてみたい!と頑張った1年でした。

ご本人にもお会いすることができ、生で演奏が聴けたのも、

音楽活動に大きなモチベーションとなっています。

もっと精進しなければ…。


<ベストBOOK:『書を捨てよ、町へ出よう』by 寺山修司

書を捨てよ、町へ出よう (角川文庫)

書を捨てよ、町へ出よう (角川文庫)


2016年も、読書は低調でした。

本屋へはよく顔を出して、気になる本は購入しているのだが

なにせ読む時間がなく、どんどん蓄積してしまっている。

もはや本屋さんの棚より、自分の家の棚の方が、

まだ読んでいない面白そうな本が並んで魅力的だったりするくらい。

読まないといかんですねえ。

で、今年の一冊は、もはやバイブルに近いような存在である

寺山修司の名著『書を捨てよ、町へ出よう』。

ずっと通勤のザックに忍ばせて、ちょっと合間につまみ読みして

常にチクチクと心を刺激してました。


<ベストMOVIE:『シン・ゴジラ』by 庵野秀明

f:id:arkibito:20160828234634j:image:w360


去年は少しばかり映画館に足を運ぶようになりました。

主には作品に惹かれてというより、

ネタ収集的な色合いが強かったけど、おおむね楽しめました。

その中では、『シン・ゴジラ』がダントツで面白かった。

観る前は、またいつもの”庵野病”になってないかと心配でしたが

なんのなんの!

持ち味は十分に発揮しながら、

見事なエンターテインメントぶりを発揮していましたし、

従来のゴジラ観もいい意味で裏切っているところもあって、

よかったと思います。

東京五輪問題や、トランプ政権の誕生など、

全世界的にあらゆる分野で、

既存の価値観や秩序がスクラップされ、

新たな時代がビルドされるという時代の変わり目の年に、

新たなゴジラが生まれたというのはなにか因果を感じざるを得ません。


<ベストドラマ:『トットてれび』>

f:id:arkibito:20170105232641p:image:w360


去年は、テレビドラマは大豊作の年だったんじゃないでしょうか。

朝ドラとと姉ちゃん』『べっぴんさん』もよかったのですが、

ベストは土曜ドラマとして放映された『トットてれび』!

文字通り黒柳徹子さんの半生を描いたドラマですが、

これが本当に面白く、

特に徹子さん役の満島ひかりさんの憑依ぶりが素晴らしい!

他にも名だたる昭和スターが登場人物として出てくるのですが、

中村獅童さんの寅さんや、ミムラさんの向田邦子さんとか、

どの役もみんなドンピシャ。

大友さんが手がけた音楽も素晴らしい彩りでした。

しっかし、これがほぼ実話だというのに心底驚かされます。

改めて昭和ってとってもスバラシく輝いていた時代なんだなあと。

ちょうど2016年は、巨泉さんや、永六輔さんなど、

昭和を代表するスターや巨匠が次々とお亡くなりになられ、

時代の移り変わりを実感することが多かったですが、

生ける伝説としてまだまだ徹子さんには頑張ってもらいたいですね。


<ベストフットボーラークリスティアーノ・ロナウドレアル・マドリード)>

f:id:arkibito:20170111104250p:image:w360


今年の最優秀フットボーラーはもう文句なしにクリロナでしょう。

EURO、CL、そしてクラブワールドカップの3冠、

とくに母国ポルトガルを悲願の優勝に導いたというのが

とても大きかったように思います。

クラブや個人成績では伝説的なリザルトを残していても、

国の代表としては主要なタイトルを取れないスーパースターは多い。

アルゼンチンメッシしかり、スウェーデンイブラヒモビッチしかり、

イングランドルーニーしかり。

おせじにも戦力的に十分とは言えないポルトガルを牽引しての初優勝ですから、

これはもう本人にとっても今までで一番嬉しかったことじゃないでしょうか。


<ベスト野球人:宮西尚生投手日本ハムファイターズ)>

f:id:arkibito:20170110163006p:image:w360


神ってる広島カープ一世風靡をしました2016シーズンでしたが、

何より去年すごかったのは日本一に輝いた日ハムだったと思います。

序盤はソフトバンクが圧倒的な独走で、

方や日ハムは、大谷の不振と故障、中田の不振などで大きく出遅れ、

まさかまさかのどんでん返しはスゴいの一言。

特にペナント終盤、そしてCSでの

ソフトバンクとの死闘はすさまじいものでした。

陽選手のナイスキャッチなど、本当にギリギリの攻防を勝ち上がり、

大逆転でのペナント奪取。

日本シリーズでも負けが先行しましたが、

見事に軌道修正をして日本一

これは、もう栗山監督の絶妙な指揮と、

選手への鼓舞の賜物だと思います。

しびれるような1点差ゲームが続く中で、

栗山監督がどんな時も信頼を置いてきた

中継ぎエース宮西投手の活躍と粘りがあってこそだったと思います。

西宮出身、市尼崎卒ということで、もろ地元出身の選手なので

応援しています!


<ベストドライバー:ニコ・ロズベルグメルセデス)>

f:id:arkibito:20170105232642p:image:w360


フジの地上波BS放送がなくなり、

事後的にyoutubeでダイジェストを確認する程度になってしまいました

F1サーカスですが、

それでもやっぱりモータースポーツは気になる事柄の1つです。

今年のNO.1はニコで決まり!というと、

あんなの真の王者じゃないとか批判も出そうですが、

終戦にもっともポイントを獲得したものが

チャンピオンであるというのは揺るぎない。

しかも去年まであんなに打たれ弱く、肝心なところでミスを犯す

ガラスの王子様のような印象だったのに、

今年は冷戦沈着にミッションをこなし、あらゆる雑音にも動じず、

何より最終戦ハミルトン

これ以上ない強烈なプレッシャーにも耐え忍ぶあの強靭さ。

前年、前々年からこれほどはっきりと

成長したのがわかるドライバーは他にいません。

オーラスにまさかの引退勝ち逃げ宣言で、皆の度肝を抜いたのも流石。


<ベストグルメ:赤岳鉱泉のステーキ>

f:id:arkibito:20160923175317j:image:w640


今年も色々美味しいものをいただきましたが、

ド級のインパクトを与えたこのステーキが2016年のNO.1で間違いなし!

そもそも山小屋でこれだけゴージャスな食事にありつけるなんてという

サプライズ感だけでも群を抜いていますが、

それに加えて、この日の山行はひどい雨で、

縦走をあきらめた上に、山頂にもアタックできず、

全身ドブネズミ状態で、相当惨めな思いでいたのを、

一気にパラダイスな気分へと変えてくれたのですから!


<ベスト酒:浪乃音酒造「渡船 純米大吟醸」>

f:id:arkibito:20160619174055j:image:w360


酒場で自宅で、全国津々浦々のお酒をいただきました。

また、こだわりの酒屋さんもいくつか利用させていただいて、

一期一会のお酒に巡り合うことも多々。

そんななかで一番だったのが、

滋賀県堅田の「浪乃音酒造」さんのお酒。

酒米が、渡船という山田錦のお父さんに当たる滋賀県独自のお米で、

ちょっと個性的なのですが、クセになる味わいがたまりませんでした。


<ベスト酒場:ニコノトナリ>

f:id:arkibito:20160624201524j:image:w360


去年もたくさんの酒場にお邪魔しましたが、

最も居心地がよかったのが南森町にある「ニコノトナリ」さん。

情勢だけで切り盛りしている小さな立ち飲み屋さんですが、

大きな木のテーブルをぐるっと囲んで、

肩を寄せながらおいしい地酒にありつけます。

料理もすごくおいしくて、お気に入りのお店。


<ベスト麺:ティーパンのから高ラーメン

f:id:arkibito:20160808122830j:image:w360


会社の近所がラーメン激戦区となり、

多種多様なジャンルのラーメンが乱立しています。

逆に、普通の定食が食べられるようなところが少なく、

お昼のラーメン率がとても高くなっています…

そんななかでの去年の1位は、

どこぞの専門店や人気店ではなく、

南方にあるフツーの中華料理屋さん「ティーパン」のから高ラーメン

本当にフツーのラーメンですが、

2めぐりして原点に戻ってきたというか、

あれこれこねくり回して、格好つけたものではなく、

素朴が一番だなあという実感。


<ベストカレー:サッチェーズカレー 鯖と青唐辛子カレー

f:id:arkibito:20160125121540j:image:w360


ここ数年、大阪は全国屈指のスパイスカレー激戦区と化していますが

乱立することですでに淘汰が始まっています。

やはり、なにか刺さるもの、記憶に残る個性がないと生き残れません。

去年食べた一皿の中で一番強烈に印象に残ったのが、

中崎町にある「サッチェーズカレー」さんの日替わりメニューだった

鯖と青唐辛子カレーです。

鯖を使ったカレーというのも珍しいですが、

スパイスと魚のうま味、そしてジンジャーの効かせ方が絶妙でした。

食後のチャイも超スパイシーでおいしく、また行ってみたいと思います。


<ベストイベント:アンサンブルズ東京

f:id:arkibito:20160904193626j:image:w640


”本業”の「山」「音楽」「チャリ」以外にも、

色々なジャンルのイベントや体験ものをしましたねえ。

興味がある分野、おもしろアンテナにひっかかったものは、

とりあえずやってみました。

世の中まだまだ知らないことばかりで、学ぶことばかりでした。

去年一番の思い出は、やはり何と言っても

9月の「アンサンブルズ東京」しかないでしょう!

まさか、いしいしんじさんと一緒に紡ぎたしたコトバを、

大友さんのギターと、原田郁子ちゃんのピアノに乗せて、

一緒の舞台で歌えるなんて!

しかも目の間に大観衆がいて、

その先にはライトアップに輝く赤レンガの東京駅

今までは正直ただの通過点でしかなかった東京駅でしたが、

とても思い出に残る場となりました。

本当に何度動画を見ても、ワクワクドキドキ、感動してしまいます。

もう一生モノの思い出。

しかも娘と一緒に!

夢のような体験でした。


<ベストパーソン:原田郁子いしいしんじ

f:id:arkibito:20160827134258j:image:w360


f:id:arkibito:20160827145435j:image:w360


同じ流れで今年のベストパーソンは、やはり、

一番大きな夢を叶えてくれた原田郁子ちゃんといしいしんじさん!

自分にとっても大好きなお二人だし、

長女にとってはピアノを始めるきっかけとなった”鼻血のお姉さん”。

お会いするだけでも光栄なことなのに、

一緒に曲をこしらえて、一緒に舞台に上がって、歌って踊って…

もう素敵すぎます!

ありがとう!ありがとう!


ということで、2016年もたくさんの人たちと出会いました。

憧れだった人、夢や勇気を与えてくれた人、

新しい楽しさを教えてくれた人、

素晴らしい出会いばかりでした。

全てが今までやってきたことの延長上に生まれた出会いであり、

それがまた新たな世界へと繋がっていくような気がします。


カンザス・シティ・バンド

f:id:arkibito:20161210224449j:image:w640


↓バーガーサミット

f:id:arkibito:20161213161752j:image:w640


↓濱口祐自アニキ

f:id:arkibito:20161120195937j:image:w360


野宮真貴

f:id:arkibito:20161104230749j:image:w360


↓イシバ先生

f:id:arkibito:20161009125917j:image:w360


さかざきちはるさん

f:id:arkibito:20160917161429j:image:w360


↓郁子ちゃん

f:id:arkibito:20160904200621j:image:w640


大友良英さん

f:id:arkibito:20160904115824j:image:w640


いしいしんじさん

f:id:arkibito:20160827164110j:image:w360


穂村弘さん&ブックストアの中川さん

f:id:arkibito:20160821120219j:image:w360


松本隆さん

f:id:arkibito:20160610210602j:image:w360


↓類さん

f:id:arkibito:20160403185944j:image:w640


キヨピー

f:id:arkibito:20160403184409j:image:w360


Aimerさん

f:id:arkibito:20160321184716j:image:w360


↓モン!

f:id:arkibito:20160213113754j:image:w360


よく、特別な人と出会って特別な体験をして

羨ましいなあ、すごいなあと言われます。

でも自分は特別な人間でもないし、

特別なことをしているつもりはありません。

ただ、興味や可能性の領域を自分から囲い込んで限定するのではなく、

何でもやってみようという”好奇心”を絶やさないこと。

そして、興味の芽生えた分野に対してきちんと”アンテナ”を張ること、

そして、やってみたいとか、会ってみたいという気持ちや考えを、

頭の中だけで終わらせるのではなく、きちんと”実践”に移すこと、

そのことだけだと思います。

でもそれって、仕事でも遊びでも学問でも何でもそうですが、

ものすごく基本的なことだと思います。

他に人生を転がすエネルギー源を自分は知りません。

もちろん、常にそのスイッチをオンにし続けるというのは、

体力のいることであることは間違いありません。

そして、もちろん、自分自身ではどうしようもない事柄や状況というものはあります。

不利な状況や、越えられぬ限界というものが現実として立ちはだかったとしても、

それを前提として、自分のやれること、楽しめることを見つけ出せるかどうか、

結果がどうであれ、それを追求して悪あがきすることだけでもいいじゃないか!!

他人や世間がよくしてくれるという”他力”を期待して待っていても、

結果的に得られるものより、失うものの方が多いこともある。

結局、自分の人生を豊かにする、面白くするのは自分自身しかいません。

そのことを最近特に感じるようになりました。

それはここ数年で出会ってきた人生のお手本となる人たちから学んだことです。

そして、彼らは皆一様に”面白い”。


今年もまた、面白いことはトコトンやってみようの精神で進んでいきたいと思います。

2016-11-01

『JASON BOURNE』 by P・グリーングラス監督

無敵のジェイソン・ボーン

9年ぶりにスクリーンに帰ってきた!


2000年初頭まで、

火薬と筋肉の量でしか競い合いしていなかった

アクションスパイ映画に

リアリティ”という新しい要素を注入し、

金字塔を打ち立てた『ボーン』シリーズ。

非現実的な爆発シーンやドンパチではなく、

現場にあるモノや地形を巧みに利用しながらのアクションや、

手持ちカメラを多用して緊迫したチェイスシーンを演出するなど

新しいアクションの見せ方のリアリティを構築するとともに、

類まれな運動能力や頭脳を持ちながらも、

決して国家をピンチから救うような完全無欠のヒーローでもなく、

アクシデントによって失われた過去の記憶を取り戻しながら、

その記憶によって苦悩し続ける孤独な人間として描かれる

主人公の人間的なリアリティの両面が、

当時は本当に異色の作品だった。

それが、この分野のトップブランドである007でさえも、

その方向性に同調して舵を切る(ブロスナン版⇒クレイブ版)など、

多大なる影響力を及ぼしてきた。


マット・デイモンポール・グリーングラス

最強コンビが再びタッグを組んだ最新作を

見に行かないわけがないということで劇場へ。

前作のラストで自由を得たはずのボーンが、

再びCIAの陰謀に巻き込まれてゆく。

アテネ暴動、スノーデンによる監視暴露事件など、

時事問題をうまく絡めつつ、

緊迫したチェイスや格闘シーンがちりばめられ、流石の一級品。

特に冒頭の、アテネ暴動のさなかに

バイクで追ってから逃げるシーンなどは

一体どうやって誰も無傷で撮影したのというくらい。

そして何よりこのシリーズは毎回脇役が渋いキャスティングで

今回は、いぶし銀トミー・リー・ジョーンズと、

仏映画界きっての曲者で大好きなヴァンサン・カッセルで文句なし。

モニカ・ベルッチと離婚したの知らなかった!)

そして主人公のボーンはというと

回を追うごとにほとんどセリフらしいセリフもなくなって、

段々デューク東郷みたいになってきました。

毎回エスプリの効いたラストだが、今回も健在。

単品でみると、前の三部作からの目新しさはないけれど、

早くも続きが見たい。


f:id:arkibito:20161101103724j:image

2016-10-25

『君の名は』聖地巡礼

笠ヶ岳を後にし、10:55の濃飛バスで北アルプスを離脱。

本当はもっと山に留まりたかったのだけど、

今回はもう1つミッションがあり、次の仕事の素材集めとして

『君の名は』の聖地巡礼スポットである飛騨古川へ向かいます。

JR高山線は本数がきわめて少なく、高山BSでバスを乗り換えるのだが、

乗り換え時間が5分しかなく、それを逃すと1時間待たされるので忙しい。

大きなトランクを持ち込んだお客でバスは満載で、

下車に手間取っているうちに、

古川行きのバスが行ってしまう危険性が大いにあったので

機転を利かせて1つ前の国分寺でバスを降りてダッシュし、

どうにか接続に間に合いました。


神岡行きのバスに揺られること40分で飛騨古川駅に到着。

時刻は14:20。

まずは帰りの電車の手配をしておかないと、

特急ひだはめちゃ混み必至。

ということでみどりの窓口へ。

すると、東海道本線の木曽川駅付近で事故があり、

そのせいでダイアが乱れていて、

特急ひだは、名古屋まではいかず岐阜止まりか、

車両によって大阪行きしかないとのこと。

とりあえず岐阜まで出れば、名鉄もあるし、どうにかなる。

特急自体が運行するというのを確認して15:35の特急の指定を取る。


飛騨古川駅

f:id:arkibito:20161015143010j:image:w360


わずか1時間しか滞在できないので

『君の名は』の聖地巡礼スポットを一斉取材を早速スタート。

まずは駅前にスポットが集中しているので、そこをささっと。

まずは駅構内にある「ひだくろ」の顔出し看板。

劇中では、看板ではなく着ぐるみでしたが、

主人公たちがはしゃいでいるシーンがありました。


飛騨古川駅構内 ひだくろの看板

f:id:arkibito:20161015133300j:image:w360


続いて、主人公がヒロインの住む糸守町について

情報収集していた駅前。

そこにタクシーが出てくるのですが、

ちょうど実在する「宮川タクシー」が停まっていました。


飛騨古川駅前 宮川タクシー

f:id:arkibito:20161015132656j:image:w360


そして、この聖地巡礼の最も象徴的なスポットとして

各メディアでも取り上げられている、飛騨古川駅の陸橋からの眺め。

ここはファンの人の人だかりがすごく、

同じショットを撮れるのが1つの窓しかないので、

非常に混雑しています。

ちなみに、これは駅構内の陸橋ではなく、

駅を出たところにある自由通路からの眺めでした。

劇中ではちょうど電車が停車していましたが、

そのタイミングを待っていると時間が惜しいので待ちませんでしたが、

街の方が到着時刻の案内を張り出していたり、

地元では比較的このブームを好意的に受け取っているようです。


飛騨古川の陸橋

f:id:arkibito:20161015133504j:image:w640


↓陸橋は大賑わい

f:id:arkibito:20161015133442j:image:w360


↓こんな案内も

f:id:arkibito:20161015133622j:image:w360


続いては、駅から少し歩いたところにある

飛騨市図書館へ。

ここは、糸守町について主人公たちが調べ物をするシーンで登場します。

本来であれば、公共施設内は撮影禁止のはずですが、

ブームへの理解があって、

受付で申し出たうえで、

通常の利用者に迷惑がかからないように十分配慮すれば撮影OK。

しかもじゃんじゃんSNS等で拡散を希望されていて、

非常に好意的です。

しかも『君の名は』コーナーまで設けられ、

全国各地からたくさんの人が訪れているのがよくわかります。


飛騨市図書館

f:id:arkibito:20161015134043j:image:w360


↓ウェルカムモード

f:id:arkibito:20161015134136j:image:w360


↓きれいな館内

f:id:arkibito:20161015134513j:image:w360


↓特設コーナー

f:id:arkibito:20161015134245j:image:w360


↓こちらも大賑わい

f:id:arkibito:20161015134654j:image:w360


続いては、駅と反対側の山のふもとまでダッシュして、

気比若宮神社へ。

ここも主人公たちがヒントを探しているシーンで登場します。

幅広の石畳の階段と、中央の鉄柵が特徴的ですね。

ここにもたくさんのファンがいて、

写真をバシバシ撮っておりました。


↓気比若宮神社

f:id:arkibito:20161015142224j:image:w360


駆け足でしたが古川駅周辺の巡礼スポットを無事撮り終えたので

お昼ご飯に蕎麦屋に入り、ささっと済ませたら、

もう電車の時間となりました。


飛騨牛冷やしそば

f:id:arkibito:20161015140513j:image:w360


それにしても正直言ってこんなのどかで静かな山間の小さな町に、

全く不釣合いとしか言いようがない若い人たちが

わらわらと街を歩いていて、ブームの大きさがよくわかります。

この聖地巡礼というのも、ある意味、

形を変えたポケモンGOみたいなものだなと感じます。

正直、自分はあんまし思い入れのある作品でもなくて

(娘と一緒に映画館に観に行ったという意味では思い入れはありますが)

実際、作品の出来も、別にOVAとかわらないようなものだと思うのですが。

嫌いでもないし、それなりにいい作品だと思いますが、

ついこの間地上波でやっていた、ルパンVS複製人間のように、

画は雑でも、奇想天外な物語やキャラクターの個性に

ぐいぐい引き込まれるような名作を見て育ってきた身としては、

ここまで本当に騒ぐものなのかなあという印象が強い。


しかしこれを巻き起こしている現象を考察することは面白いと感じます。

これはきっと、ゆとり世代特有の”ユルい連帯”が

生じさせている現代的な現象なのだと思います。

(ここでいう”ゆとり”とは、いわゆる10〜20代の若者のことではなく、

彼らをゆとりにさせ、彼らのゆとりを許してきた親の世代もまた

所詮ゆとりであるという意味で、

大人になりきれない大人のことを指しています)

つまり、常に誰かと繋がっていたい、世界と繋がっていたいという

一種強迫観念的な深層心理にせつかされながら、

かといってわずらわしいような深い関係性は拒絶する

引きこもり体質という、

二律背反的でわがまま勝手な状況を実現するために、

リアルではなく二次元的あるいは疑似世界の中に逃げ込み、

匿名性という心地よいベールに護られながら、

それを現実として生きていく”ゆとり”の人たちが、

自分たちの正当性を担保するために生み出す”ユルい連帯”。

それは、フェイスブックやtwitter、LINEやインスタなど

次々形態を変えて登場するSNSの普及や、

猫も杓子ものポケモンGO、

毎年次々と生み出されては消えてゆく一発屋芸人のギャグ、

毎年次々と生み出されては消えてゆく、新グルメやスイーツの数々、

メディアで垂れ流される下世話なネタに噛みついて一斉に制裁を加える現象、

ここ数年急増したニワカカープファンや、

ただどんちきコスプレをして騒ぐだけのハロウィンの盛り上がり、

あるいは選挙ごとに右へ左へと大きく揺り動かされるムーブメントetc、

すべて同じメカニズムで生じている現象なのだと思います。

自らが何かを創造して道筋をつけていくというのではなく、

余計な労力をかけず大きなムーブメントに心地よく乗っかって

世間との間合いを図ることが大事で、

その現象の一つとして現れたのが、

この『君の名は』ブームなのだと思いますね。

つまり、この作品の良し悪し云々ではなく、

話題になっているということ自体が重要であって、

その流れに乗っかることが、あるいは乗っかれている自分こそが大事、

ということなんでしょう。

この作り手はそのメカニズムや時代的な深層心理を

非常にうまく利用しているという点で

ビジネス的な観点から非常に優秀だと思います。

でもクリエイティブな観点から言えば、

それは結局没個性を助長するにすぎないし、

人を煽動できさえすれ、中身は何もない。

物事の本質を語ることなく、表層の流れにただ身を任せ、

一過性の面白さに満足して、

賞味期限が過ぎると使い捨てをしているうちに、

いつしか己を見失う。

日本は一億総モラトリアムな時代に

突入しているのではないだろうかと危惧してしまいます。


さて、予定通りの時刻となり、高山行きの各停で出発。

20分ほどで高山駅へたどり着くと、

改札前が異常な人だかりでかなりざわついている。

何事かと駅員に聞いてみると、

先ほど古川駅で聞いていた事故の影響が、

予想以上に深刻で、

本来自分が乗るはずだった

特急の車両が事故に遭っていたようで、

しかもその事故で車体が破損してしまったために、

高山まで来て折り返すことができなくなったので

最低でも2時間以上の遅れが発生するとのこと。

そのため1時間後の特急への振り替えのために

みな窓口へ並んでいるのですが、

1つしかないので、長蛇の列と化してしまっていました。


↓特急の運休で大混乱@@@

f:id:arkibito:20161015153626j:image:w360


これでは1時間後の特急はもはや絶対に座れないし、

その次の特急はいつになるか目途さえついていないという状況で

帰れない可能性が非常に高くなってきました。

2時間以上待つならそれはそれで、

高山散策でもしてみようかとも思いましたが、

重い荷物をかかえているし、山行と突貫取材で疲れ切っているし、

歩き回れる体力がない。

何よりこういうトラブルの状況は早くに脱するに越したことはない。

何か策はないかと考えた結果、思い浮かんで、濃飛バスのターミナルへ。

すると、10分後に、特急岐阜行きのバスがあるではないか!

ただし予約制だったので、受付のお姉さんに聞いてみると、

あと3席まだ空いていますとのこと。

さっそく手配しようと思ったが、その前に、

手元にあるこの特急券を払い戻ししないといけない。

間に合うか!?

とりあえずお姉さんに1席仮押さえをしてもらって、

すぐさまJRの改札へ舞い戻る。

みどりの窓口では到底間に合わないので、

改札の駅員室に話をして即座に払い戻しをしてもらい、

取って返して、バスの窓口へ行って手配完了!

ふぃ〜、バタつくぜ。


↓高速バスに間一髪切り替え

f:id:arkibito:20161015160342j:image:w360


こうして16:10発の岐阜行きの特急バスに無事乗り込みました。

この日は朝から、何本もきわどいバスの接続を繰り返して、

もうヘロヘロ@@@

太川さんと蛭子さんがいかに大変か、身に染みてよくわかりました。

2時間ほどバスに寄られて18時ごろに岐阜駅に到着。

するとまだ、ダイヤが乱れていました。

ここでようやく遅延の原因の詳しい情報が得られたのですが、

どうも事故が発生したのは朝の9時台のことだったらしく、

それが今この時間まで回復していないとは、国鉄さんしっかりしてよ!

岐阜駅から、10時台の表示の快速で大垣まで行き、

2分しかない乗り換えで鉄橋をダッシュして米原行に乗り換え。

米原駅までたどり着けばそこはもう西日本の管轄。

新快速で帰ることもできたのですが、

もう色々ありすぎて疲労困憊だったので、

ちょっと贅沢に新幹線こだまに乗り換えて帰阪しました。

2016-09-18

『君の名は』 by 新海誠

日曜日。

次の仕事に関連があるので

今話題の『君の名は』を観に。

おっさん一人で行くのもこっ恥ずかしいので長女と一緒に。

webで梅田の劇場を予約しようとしたら

すでにどの回もいっぱいだったので、大日イオンまで。

さすがの人気もあって

なかなかエンターテインメント作品としては楽しめる作品でした。

小学生の娘にもわかりやすい話の内容で、

映像も美しく。

こういう作品が今のメジャーになってきたのだなというのが実感。


ただそれが今後の日本のクリエイティブの発展にとって

いいのか悪いのか。

うまい例えではないけれど、

『津軽海峡冬景色』のような奥深くて抒情的な歌に対する

『恋するフォーチュンクッキー』のような感じというか、

地元の市場で売ってる新鮮で不格好な野菜に対して、

徹底管理されたトップバリュー製品というか、

こういう味付けが濃くて中毒性のある

インスタントなものばかり味わってたら

きっとヤヴァイだろうなあという怖さがあった。

辛口映画評論家としてはちょっと言っておきたい。


f:id:arkibito:20160918193600j:image:w360


本作の一番の魅力は何といっても背景の精密な描写だろう。

監督の出身地である長野県の諏訪や飛騨地方、

そして東京の風景はまるで本物そっくり。

実際にそのシーンの元になった実物の場所を訪ねる

聖地巡礼も盛んにおこなわれているという。

確かに背景の描写はすごい。

でもそのすごさが、作品の本質である物語の薄っぺらさを

補うというより包み隠す巧妙なすり替えになっていて、

どう、この背景の描き方すごいでしょと

半ばクドイほどの強引さを終始感じた。

背景の描写の精密さというのは、本作に限らず、

日本アニメのお家芸ではある。

でも、例えば宮崎アニメの背景の精巧な描写は、

それ自体が作品の主役なのではなく、

物語をより身近にリアルに感じてもらい、

その世界観へスムーズに導入するための

手段の1つに過ぎなかったはずだ。

または、重厚な物語に耐えられるだけの

ビジュアルのクオリティを追求した結果だろう。

確固たる物語。伝えたいメッセージがまずあって、

その骨組みを確かに肉付けするものでなければ

それは単に風景を模写しただけのことに過ぎない。

模写を自慢するだけだったら、それは映画とはいいがたい。

なぜなら、映画とは総合芸術だからだ。

例えば、英語はコミュニケーションの一手段で

習得した英語で何をするのかが大事なはずなのに、

それを学ぶということだけが目的化し、

そのちっぽけなステータスに満足してしまうような小さな人間がいるが、

それと同じような目的と手段の取り違えが大いにある。

背景の描写の精密さというのは作り手も見る側も、

その審査基準が明確でわかりやすいポイントだが、

情熱と労力を注ぐ方向性が割合がどうも違うような気がする。

背景の精密な描写は金と時間をかければ、誰でも実現可能なこと。

それを実際やるかやらないかというのは

確かに大きな差であり、評価されるポイントではある。

でもクリエイターにとって肝要なのは、

現実にあるものを模写することではなく

想像力の豊かさにあふれた物語性や、

誰も考えもつかなかったような世界観を

表現することでなくてはならないと信じたい。


続いて気になったのは演出過多、

特に音楽が雄弁しすぎて、

はっきり言って余計な場面が多かった。

画と音の関係性というのは映画にとっては

おそらくもっとも重要な要素で、

音楽の壮大さで無理やりクライマックスを盛り上げるような

程度の低い作品は、国内外問わず山ほどあるが、

映像にそれらしい音楽を乗っけてさえすれば

もっともらしい作品になるし、

逆にその使い方を誤れば、全く拍子抜けすることもある。

まさに演出のキモ。

本作ではもっと登場人物の感情に寄り添いたい、

感情移入したい感じる場面でも、

いちいち過保護に曲を乗せてきて、

それがインスト曲ではなく、

歌詞付きなので歌が画に勝ってしまって、

感情の余白というか見る側が入り込む隙間が

一切なくなってしまうことがあった。

あれが久石譲さんならもっとうまい塩梅でやるんだろうし、

物語に自信があれば、あえてキモのシーンでは

一切の音をつけずに画に集中させることだってできたはずだ。

何でもかんでも味付けを濃くすればいいというものではないし、

ここでもやはり物語の薄っぺらさをひた隠しているかのような

自信のなさを感じました。

バラエティ番組で、ネタはたいして面白くないのに、

テロップを多めに入れて笑いを盛られているようなあの感覚に近い。

自信がない人ほど音楽に頼る、これ、映画あるあるですね。


あと、意外な問題はそれを見る側のクオリティの低さ、

とくに感動に対する敷居が恐ろしく低い。

これは本を読まないという世代的指向の問題、

スマホでのコミュニケーションが当たり前の世の中では

レスポンスのクイックネスがことさら重要視されるようになったり、

LINEスタンプやインスタ投稿のように

中身ではなくヴィジュアル至上主義になっているという点がやはり大きい。

要は物語の精密さではなく見た目重視、

文脈をじっくり読み解くのではなく、

手っ取り早く面白いということが求められる世の中になったということだ。

見る側の指向のレベルが高くなければ

クリエイターは絶対に成長しないし、

逆に成長しないクリエイターの作品がスタンダード化すれば、

見る側のレベルも高くならない。

今の世の中、双方が面倒くさいプロセスを取っ払って、

横着をしている気がします。

その面倒くさいプロセスこそ面白い醍醐味のはずなのですが…


これは別にアニメに限った話ではなく、

実写の邦画やTV番組、漫画、音楽、そして現代アートの世界ですら…

あらゆるクリエイティブであるべき世界で起こっている現象。

実際、映画が始まる前の予告でも、

同じようなテーマ、同じようなキャストが、

2Dか3Dか表現方法が少し違うだけでやっていることは

全く同じことをしている作品のPRばかりで愕然とする。

(胸キュン少女漫画原作を若手実力派俳優と呼ばれる人たちが演じるのばっか)

それらには、何かを表現したいとか、何かを生み出したいとか、

やりたいことをとことんやるという

自分の内面から湧き上がってくるパッションではなく、

何が売れるか、何がウケるかという

他人からの評価を出発点とする打算しか感じ取れない。

そこにイマジネーションはあるのか。

そこにクリエイティビティはあるのか。

面白ければ、話題性や興行がよければ名作というわけでは決してない。

残念ながら、同じアプローチを続けるようなら新海さんや細田守さんは、

宮崎駿や押井守にはなれそうにない。

2016-08-30

『シン・ゴジラ』 by 庵野秀明

久々に映画に行ってきました。

今話題の『シン・ゴジラ』です。


娘と参加している「アンサンブルズ東京」では東京駅が題材なのですが、

ちょうどこの映画にも東京駅が出てくるので、

この間のワークショップでも話題となって、

いしいさんからも観に行ける人はぜひ観て!とおすすめされていました。

この間はじめて東京駅を訪れた娘はもちろん、

自分も出張や旅行の時に慌ただしく乗り換えるだけで、

あんまり東京駅についての情報をもちあわせていないので、

少しでも参考になればということで早速観に行くことにしました。


f:id:arkibito:20160828163654j:image:w360


結論から言えば、すごい!

庵野さんといえば、言わずと知れたエヴァンゲリオンシリーズですが、

そのEVAすら、このゴジラをやりたかったがための踏み台でしかないというくらい

今までの庵野ワールドを全て注ぎ込んだ力作でした。

物語はもう単純明快で、東京湾に突如ナゾの巨大生物が現れ、

それが徐々に進化しながら、首都東京を襲い、

それに対して日本国民がどのようにして立ち向かうのかというのが

ひたすら描かれています。


f:id:arkibito:20160828234634j:image:w360


その描写は、いつもの庵野作品に見られる

個人的な深層心理へと深くダイブしていくような局地的なものではなくて、

むしろ『突入せよ! あさま山荘事件』『日本のいちばん長い日』を手がけた

原田眞人監督が得意とする、多角的な視点からめまぐるしく展開する群像劇のようで、

非常に面白かった。

特に、初動態勢で、政府首脳たちが暢気に構えたり、

自分の管轄部署の利権や縦割りの慣習に固辞したり、

結局は米帝の子飼いでしかない政府の無力さだったり、

あるいはこの危機的な状況の中でも、

自らの出世の野望をむき出しにするさまだったり、

刻々と変化する状況の中で、把握しきれないほどの登場人物が入れ替わり立ち代わり

それぞれの立場、意見をぶつけ合っていく、

その有象無象の様をリアルにスリリングに描き出している。

震災とかの有事ではこんな笑うに笑えないやり取りが実際にあるんだろうな。

欲を言えば、その対象が政府関係機関にだけに限定されていたことが残念。

もっと実際にゴジラが上陸して被害をこうむった

一井の人たちの側からの視点が十分だったら

なお作品に厚みが出ただろうと思うのだが。


さて、ゴジラというのは、本作に限らず、シリーズの一番最初から、

象徴以上の何物でもない存在=神なわけで、

ゴジラ自体のキャラクターに魅力があろうがなかろうが本来どっちでもよいのです。

庵野風に言えばまさしく使徒ですね。

(余談ですが、EVAでは使徒の描写が滑稽なほどにシンプルですが、

あれは庵野さんは描くべき本質をよくわかっている証拠です。

だからこそゴジラ新シリーズの監督にふさわしい!)

それはさておいて、ゴジラ=圧倒的な相手あるいはクライシスに対して、

人類が、日本人がどう立ち向かっていくのかというところが肝心なわけです。

昔であればそれは、戦後復興、核武装による冷戦危機の代弁であり、

現代であれば、震災復興、福島原発のそれに当てはまります。

まさに日本という国の歩みの縮図であり、

スクラップ&ビルドで成長をしてきたこの国が生み出した名作なのです。


それにしても、ゴジラが首都を破壊していく描写が

リアリティもくそもなく、もう徹底的にやりたい放題なので、

観ているこちらも清々する。

あの遠慮のなさはアッパレ。

特に、ミリタリーとか乗り物とかドボクとか、

庵野さんの大好物がマニアックなほどに大量投入されているので、

それらを見るだけでも面白い。