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記憶の残滓 by arkibito

2018-06-05

鉄塔武蔵野線ライド 〜あの夏の見晴を追いかけて〜 前編

いやもう、随分と間が空いてしまいましたが、

鉄塔武蔵野線ライドのブログ版スタートです!


もともと自分の中にある原風景の一つが、

実家の部屋から見えていた鉄塔の並びでした。

今の工場萌えやドボクマニアがメジャー化するはるか前から、

鉄塔は自分の中で、力強いシンボルの一つとしてあり、

このブログのバナーもずっと鉄塔のデザインのままにしています。


そんな鉄塔好きにとってエポックメイキングな作品が、

銀林みのるさんの小説『鉄塔武蔵野線』であり、

長尾直樹監督の映画版なのです。

去年末、類さんとの縁伝いで、

まさかまさか長尾監督にお会いすることができ、

長年の思いのたけをお話しすることができました。


↓憧れの長尾監督と!しかも鉄塔武蔵野線のパンフとDVDにサインまで!!

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そんな鉄塔武蔵野線フリークな私の

唯一にして最大の課題として残っていたのが

いつか見晴がたどったあの送電線を

自分も追いかけたいというものでした。

大阪で暮らしていると、なかなか埼玉へ出かける用事はないし、

チャンスがなかったのですが、

今回日帰りで別用があり、それに合わせて、

日帰りライドを敢行したのでした。


とはいえ、全く土地勘もなければ、行ったことすらないので、

まず下準備として、

小説やパンフレット映画などから、

鉄塔武蔵野線の情報を収集し

それを地図に落とし込む作業を入念に。

しかし、これがまたとても大変な作業で、

はっきりと武蔵野線送電線が

プロットされているような図面があるはずもなく、

またようやくそれらしきラインを特定しても、

そのラインは地形や区画とは無関係に一直線に続いているわけで、

実際の走行ラインは、敷地を回り込んだり、

橋を渡るために迂回したり、一筋縄ではいかない。

おおよその地図とプランをどうにかこしらえてみましたが、

現地へ行ってみなければトラフィックの状況も未知数だし、

そもそも映画上映からすでに15年もの年月が流れているので、

どうなっているかわからない。

まさにワクワクの大冒険なのです。


まずは新幹線の手配。

日帰りのTOKYO BOOKMARKを利用なので、早朝の便。

手配の際に車両の最後列の席を指定して、輪行スペースを確保する。

東京駅に降り立ったのが、9時前のラッシュ時で、

新幹線から在来線へ乗り換えの際は、すさまじい人の波で、

邪魔にならないように端っこを選んで歩いて、大変でした。

京浜東北線に乗り換えると、電車ガラガラで一息つく。

30分ほどで南浦和駅に到着し、武蔵野線に乗り換える。

全然どっちがどっち行きか、土地勘がないので迷いますが府中本町行に乗り込むと、

予想外にものすごい混雑で、車両の隅っこで輪行を立てて潜む。

15分ほどで新座駅に到着しました。

まーったく知らん土地!

自転車を組み上げて、いざいざスタートしたのが9:50です。


JR新座駅

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まずは、鉄塔武蔵野線の終着点・81号鉄塔のある武蔵野変電所へと向かいます。

小説版では、主人公・見晴は家の近所に建つ

”永遠の出発点”である異形の武蔵野線鉄塔(旧武蔵野線75-1号)に魅入られ、

そのナンバリングの仕組みを知って1号鉄塔を目指す冒険へと旅立つので、

こちら側からのライドを組み立てました。

駅前を出て、すぐにR254に出ます。

しばらく走って野火止の交差点で志木街道(県道40号)へ。

狭い生活道路ですが、どこもかしこもかなりの交通量で、

しかもダンプやトレーラー大型トラックがバンバンと、

なかなか厳しいトラフィック。さすが郊外の工場地帯といった感じ。

空を見上げるとおびただしい数の鉄塔が乱立し、

縦横無尽に電線が伸びています。

電線を伝っていけばどうにかなるだろうと思っていましたが、

もはやどれが武蔵野線送電線なのか見当もつかないほど。

しょっぱなからハードな探検が予想されます。


菅沢の交差点で左折し、

立派な鉄塔群(片山線)とランデブーするようにして進みます。

土地勘もなければ、地形を推し量る山々もないので、

東西南北がはっきりとわからないし、

標識を見てもどっち方面なのか、なかなか脳内で地図を起こせません。

こういう感覚久々で、オラァわくわくすっぞ!

しばらく進むと、大きな高速道路をまたぎます。関越道のようです。

引き続き、交通量の多い道をずんずんと進んでいくと、

事前リサーチで確認していた黒目川にぶち当たります。

この一帯、堀之内地区が、見晴の家のあった周辺になります。

川の手前で右折し、教習所をかすめつつ、堀之内橋で川を渡ります。


川の先でこれまた交通量の多い、県道36号にぶつかります。

さっきまで頼りにしていた鉄塔片山線が随分左に逸れてしまったので、

左折して、軌道修正。

中央公民館のところで右折し、野寺地区へと入っていきますが

ここから、複雑に入り組んだ住宅街となり、

いくつもの袋小路を見極めて、保谷方面を目指します。

こういう場合、通り抜けることのできる生活道路にはちゃんと

それらしい気配があって、嗅覚がモノをいいます。

複雑に入り組んでいるうえに、結構アップダウンの激しい地形でしたが

県道24号まで無事に脱出することができました。


すると前方に、たくさんの鉄塔

方々から寄り集まってきている大きな場所があり、

そこが武蔵野変電所でした。

一度ぐるっと周囲を回っていましたが、かなり大きな敷地でした。

その中から、お目当ての一本を見つけました。

鉄塔武蔵野線の終点である81号鉄塔です。

しかしナンバリングを見ると、17号とあります。

実は、武蔵野線はすでに3路線に再区分されてしまっており、

番号が付け替えられているのです。

これもまたこの探検をより一層難儀なものにするに違いありません。

しかし、ようやく念願叶って、

鉄塔調査隊としてのスタート地点に立てました。

では、早速参りましょう!!


武蔵野変電所

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↓密集住宅街にある広大な変電所

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鉄塔武蔵野線の終点

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↓81号(現、武蔵野線17号)

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ここから新座までは、

先ほどやってきた道を基本的に戻ればいいのだが、

ここからは、できるだけ1本1本丁寧にトレースしていきます。

まずは、次の16号へ。

野寺地区の複雑な住宅街を戻りつつ、途中で左折し、

第五中の脇に立つ16号。


↓16号

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その次の15号との間には大きな地形の段差が立ちはだかっており、

緑地の階段を担いで下りて時短

住宅街にひっそりと佇む15号を発見します。

意外と住宅が密集しているところだと、

鉄塔そのものが障害物に隠れて見えず、

そのたびに立ち止まって確認が必要なので、

ストップ&ゴーで時間がかかります。


それにしても、最初の感想は、

武蔵野線って意外と地味ということでした。

映画や小説からのイメージだと、周囲をぱっと見渡せば一目瞭然で

悠々と空を伝っているのだと思っていましたが、

全然存在感がありません。

この一帯では、ずっと立派にそびえる片山線に

寄り添うように走る武蔵野線

この後もいくつもの送電線と並行したり交差したりを繰り返しますが

はっきり言って武蔵野線はそれらのライバルと比べても地味です。

なぜ、わざわざこの路線を選んだんでしょうと思うほどです。


↓15号

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↓片山線と並行して続く

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野寺地区の静まり返った初夏の住宅地をぐるぐると彷徨って

ようやく県道36号に戻ってきました。

そのそばにあるテニスクラブの駐車場に

高々とそびえる14号を見上げます。


↓背の高い14号

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武蔵野線14号

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県道36号をまたいだ先、田畑のど真ん中に13号がありますが

色々周囲の道をあれやこれや詰めても、

そばにはたどり着けそうにないので遠景をパチリ。


↓13号

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そこから少し迂回する形で堀之内橋へ向かい、

しばらくは黒目川沿いに進みます。

ここらは見晴の遊び場として何度も映画に登場します。

それにしても、すっばらしい青空で、絶好のサイクリング日和!!


↓黒目川

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しばらく進むと、赤と白に塗り分けられた大きな鉄塔に当たります。

片山線9号とありますが実は、

武蔵野線は間借りをさせてもらっているのです。


↓片山線9号に間借り

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ちょうどこの9号の真下に公園が広がっていますが、

この公園は見晴とアキラが作戦会議をした場所。

残念ながら映画に出ていた、回る遊具は撤去されてしまっていましたが

その面影はそのまんまです。

ここで少しだけ休憩を取ります。

すでに新座駅を出発してから1時間経過。

なかなかどうして大変です。


馬場2丁目児童遊園

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↓見晴とアキラの遊び場

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公園を出て川沿いに進み、少し大きな通りに出て、

対岸へ渡ります。

わずかな上りを詰めて、交差点を左折し、

東園自動車教習所に戻ってきました。

11号鉄塔は、この教習所の中にあり、敷地外からパチリ。


武蔵野線11号と片山線8号

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↓11号は教習所

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振り返るとすぐに10号鉄塔

この異形の鉄塔こそ”永遠の出発点”である

武蔵野線75-1号です。


↓異形の10号

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↓永遠の出発点75-1(現10号)

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怪しい細道を伝って、

工場の敷地に内にある9号へ。

こう並べて撮影してみても、

やはり片山線の方が存在感がある。

続いてすぐそばにある8号。


↓右側が9号、左側は片山線

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↓8号

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↓8号

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送電線は少しだけ右へと進路を変えて続いている。

それを追って先ほどの大きな通りを横断し、

団地と工場の間にある7号を捉える。

それにしても典型的な男鉄塔です。

え?鉄塔に性別なんてあるのとお思いでしょうが、

小説ではちゃんと男鉄塔女鉄塔の2種類の解説があります。

送電線を鉄塔につなぎとめる碍子という部分があり、

その形状によって鉄塔を分類しているのです。

腕木から碍子連を垂らしその先に送電線を支持する懸垂型が男鉄塔

もうひとつは碍子連で送電線を引っ張り留める耐張型が女鉄塔です。

この7号は見事な懸垂型で、

まるで男の人がえっへんと仁王立ちしているようなシルエットです。

この男女の分類以外にも、

まるで帽子をかぶせたようなコック型鉄塔婆ちゃん鉄塔など

色々な愛称があります。


↓7号

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送電線はさらに離れていこうとしているが、

こちらは道がないので、もう一つ向こうの信号まで進んで右折。

すると関越道をまたぐ。

その先の空き地の真ん中に6号がポツンとある。


関越道を一度またぐ

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↓6号

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送電線を折って、さらに進むと、広大な緑の敷地にぶつかる。

平林寺の敷地のようだが、中に入るにはお金がかかるようだし、

自転車も中には入れないので、大きく迂回して反対側に回り込む。

かなり大きな敷地のようで、

しかも鉄塔はその中ほどのうっそうとした森の中にあるため、

かなり遠くからしか姿を捉えることができなかった。

さすがこの一帯は武蔵野と呼ばれるエリアだけあって、

今なお田畑や緑が結構な範囲で広がっている。

そうして回り込んだ先に4号を発見。


↓平林寺の広大な敷地を迂回

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↓かろうじて5号

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↓4号

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そこから狭い住宅道を抜けて志木街道に出ると、

道の向かいに3号。

そのまま先へ進んでいくと道は行き止まりになるが、

そこは新座変電所という中継点であった。

その敷地の脇に2号を発見するが、1号が見当たらない。

ぐるぐると敷地をめぐってみたが、特定できなかった。

きっとどれかが1号なのだろう。


↓3号

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↓3号

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↓2号

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↓新座変電所

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ということで、武蔵野線を17号から遡って、

無事に始点までたどり着くことができました。

ここからは、「武蔵野連絡線」と名称が変わって、

さらに続いていくはずなのだが、

それらしき送電線が見当たらない。

しかし、この新座変電所から送電線を伸ばしているのは

さきほどの武蔵野線と、

その反対側へ伸びている新座線の2本しかない。

さっき武蔵野線が片山線を間借りしていたように

武蔵野連絡線が重複して途中で枝分かれするのかもしれない。

微妙に予習してきた方角よりも東向きのような気がしないでもなのだが

このラインしかないわけだから、進むしかない。


↓ここからどうなる???

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↓どれが武蔵野連絡線24号?

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ひとまず送電線を伝って新座菅沢団地へと迷い込み、

鉄塔へ向かうとそこはやはり新座線31号。

しかもその区画は袋小路で、先へ進むにはいったん少し戻り、

十文字学園敷地を大きく回り込んでいかねばならなかった。

回り込んだ先に、JR武蔵野線の高架の壁が立ちふさがっている。


↓新座線31号だが…

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↓???

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JR武蔵野線とクロス

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そこを抜けて先の鉄塔を目指すには

まず左に下って、アンダーパスを抜ける必要があるので

そちらへ進む。

すると、その道の脇にポツンと、別の鉄塔が立っている。

これは?と思ってナンバーを確認すると「武蔵野連絡線22号」とある。

あれ?自分が追ってきたラインとは別のものだけど、

こっちが正解だし、一体全体????

と軽くパニックになりつつ、鉄塔を見上げてみると…

衝撃!!

架線がない…

架線がないのである。

ウソでしょ。これは全くの予想外でした。

「連絡線」という名称から察するに、

一時的な役割を果たす路線として用いられ、

より新しく巨大な路線の完成によって役目を終えたのだろうと思われます。

そうすると、送電線は出ていなかったが、

さっきの新座変電所から別のラインとして

鉄塔が続いていた可能性があるため、

それを確認しに行かねばならなくなってしまいました。


武蔵野連絡線22号

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↓架線がない…

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来た道からはこの架線なし路線は確認できなかったから、

十文字学園の方へは戻らずに、

ぐるっと反対側から回り込むような形で

清瀬旭が丘団地から新座変電所へ戻る。

ぐいっと住宅地を登り、バスロータリーの先に、23号を発見。


↓戻って武蔵野連絡線23号

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さらに変電所まで戻り、取りこぼしがないことを確認して、

武蔵野線をくぐると、おびただしい数の鉄塔と、

蜘蛛の子を散らすようにして方々へ伸びる送電線が一面に…

一体全体、どれが正解じゃ!?

しかし実はこれらはすべてダミートラップなのだ。

なにせ、武蔵野連絡線は架線がないと判明しているのだから!!


↓どこへ行けばよいのじゃ???

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武蔵野線をまたいだ先には

清瀬市下水処理センターの広大な敷地

行く手を遮るようにして横たわっています。

付近に、裸の鉄塔はその向こうにしか見えず、

右から回るか左から回るか悩んで、

右手から回りましたが結果遠回りで、随分な迂回を強いられました。

まるでドラクエダンジョンか、ゼルダの世界。

回り込むと目の前に柳瀬川が流れていて、

対岸へ渡る橋のたもとのビオトープの中に20号を発見。

あれ?21号は?

見逃したと思って、結局下水処理センターを一周して戻ったが、

どうしても見つけられなかった。

ひょっとしたら、施設の中にあるのか、

もしくは所々で不要鉄塔は解体されているらしかったので、

もうないのかもしれないなあ…

しかし、ここで停滞しているわけにもいかず、

次へ進むことにしました。


柳瀬川

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↓20号

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橋を渡り、県道179号に入る。

19号はすぐそばにあり、

ラブホテルの裏口の急なスロープを上がったところ。


↓19号

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パチリと写真を撮ってすぐに退散し、

県道へ戻り、再び関越道をまたぐのだが、

このホテルの正面へ回り込むと見覚えが。

映画の中で、「逃げろ、アキラ。ここ、きっとヤバいホテルだ」と

見晴とアキラが退散しようとしたところに、

原付2ケツでやってきた担任の先生とバッタリするシーンに登場します。

あの時の担任の先生の気まずさったらないでしょうねえ。


担任とバッタリでくわすホテル

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さて、まだまだ先は続きます。

上り基調で関越道をまたぐと、広大な田畑が広がる台地に躍り出ます。

前方を確認すると、広大なダートフィールドを

電線なしの裸鉄塔が果てしなく続いているではありませんか。

このどうしようもないほどの果てしなさは、

きっと小学生だったらかなりマジかよ〜っと思ったことでしょう。


↓広大な関東台地

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鉄塔は続くよどこまでも〜♪

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すぐそこに18号が見えているので、

とりあえず県道を離れて田畑の間を縫うようにして進む道へ入る。

どんどん近づくのだが、そのうちどんどん右手へそれてしまい、

たどり着けず、ドンツキの森にぶつかってしまう。

田畑に付けられた道は、1本間違うだけで、

全然たどり着けないのでもう完全に上級者ダンジョン

小学生なら、まだ勢いで田畑を突っ切るなんていうのもできるかもしれないが

大の大人が他人の敷地にザクザク入っていったら、完全に不審者。

しかたなく登り返してもう一本先のあぜ道に入る。

道はどんどんダートとなり、泥炭となり、

大丈夫かと思ったところで、ようやく鉄塔にたどりつきました。


↓18号

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引き続いて次の鉄塔を目指そうとするのだが、

再び柳瀬川の支流が深い谷を形成していて、

そのまま進んでも渡れそうにない。

迂回路を探すため、いったん県道179号へと後退し、

信号のある所ならそれなりに往来のある道だろうと信じて再び切り込む。

すると、どんどん道はダートと化し、ついには雑木林に突入してしまう。

これは行き止まりになってしまうのだろうかと思ったが

どうにか先に抜けられそう。

スクラップ工場の脇をガッタンガッタンと切り抜けて、

林を脱出。

無事反対側に抜けれたはいいんだけど、

もはや方向感覚が完全に狂ってきました。


ダートを突っ切る

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ひとまず立ち止まって空を見渡し、鉄塔を探し求めます。

あった!

鉄塔の方向へ進んでいくと、学校の敷地に阻まれます。

左手の生活道路から回り込んでいくと、

再び怪しい雑木林への道へ。

林を抜けたところに鉄塔がありました。

しかし、ナンバーを確認すると16号。

あれれ?17号は???

もはや収拾がつかなくなってきました。

見渡すと、さっき苦労して迂回した谷の向こうに鉄塔が見えます。

しかしあれはおそらく18号のはず…

んん〜〜。しかし、再び谷を戻るのは厳しいので、

ここは断念して先へ進むことにしました@@


↓16号

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雑木林ゾーンから、さっきの生活道路へと戻り、

次の鉄塔へ。

R463(オリンピック道路)の亀ヶ谷交差点にたどり着きました。

その角に立つ15号を収めたら、

そのまま国道をまたぎます。


↓15号

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↓15号

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しかし、鉄塔はこの生活道路を敬遠するように、

左へと逸れていってしまうので、適当なポイントで左折する。

するとまたまた、田んぼのあぜ道のようなところへ入り込みます。

14号はその広大な田畑エリアの入り口の小さな会社の敷地にありました。


↓14号

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↓14号

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すぐに写真を収めて、

田畑を横切るような形であぜ道を進みます。

13号は田畑の向こうにすぐ見えているのだが、

道はそちらへは向かっていない。

タテに仕切られた田んぼを素直に直進する鉄塔ラインに対して

道は横に横断するようにしか取り付けられておらず、

ジグザグとやりながら、徐々にしか進まない!!

これは計画段階からある程度はよ予想していたのだけど、

これほどまでに複雑でやっかいだとは!!

どうにかこうにか13号に到達するが、

その先の12号はどこ???

本当なら送電線がヒントをくれて、

次の鉄塔への道しるべとなるはずが、それがなく、

単体として建っている鉄塔を見つけなければならないが

立地的にそれが遮蔽物で隠れて見えないことも多い。

実際次の12号は、広大な田畑の先、しかも雑木林に隠れて、

ギリギリ突先が見える程度。

んんん〜難儀や!!


↓13号

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↓どこへ行くのじゃ〜???

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どうにかこうにか12号のたもとにたどり着きました。

しかし、そこからあまりに広すぎるグリーンベルト

思うがままに突っ切る鉄塔の並びが…

いやああ、鉄塔に沿って道をつけてくれ〜〜〜〜@@@


↓12号

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↓果てしない…

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ここはいったん、立て直しが必要である。

ちょうど時刻は12:30を過ぎて昼飯タイム。

この付近に、映画にも登場したラーメン屋があるはずなので、

一旦鉄塔ラインを外れてそちらへ向かうことにしました。

広大な田畑を抜けて先ほど生活道路へと戻り、

南永井の交差点を少しだけバックしたところにある

ラーメン珍来」さんです。

この日はモーレツな日差しで、

ダルダルだったので冷たいものが欲しかったのだけど…

ここは聖地巡礼的にぜひとも立ち寄りたかったのです。


ラーメン珍来

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映画ではラーメン屋さんが2つ登場します。

一つは父親との回想シーン、もう一つはエンディングのシーン。

こちらのお店はエンディングの方で登場するお店。

ちなみにこの作品のエンディングは、

原作者の銀林さんが改訂の度に書き換えてしまうので、

映画版も含めて4パターン存在します。

でも映画版の終わり方が一番希望に満ちた余韻を与えてくれるので

一番好きだったりします。



映画では、ワンタンメンを食べるシーンが登場するので、

ワンタンメンを注文。

それだけではお腹を満たせないので、焼飯もセットで。

なかなか素朴でええ味わいでした。

こういうお店大好物でございます。


↓ワンタンメン

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チャーハンうまっ!

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はてさて、時刻は12:45。

すでにライド開始から3時間ほど。

まだ全鉄塔の半分ほどしか着ていません。

予想以上に、次の鉄塔を特定するのが難儀で、

しかもそこへたどり着くルーティングがうまくいかず苦戦が続いています。

しかし、そんなことでへこたれるわけにはいきません。

見晴の残像を追って、後半戦へと続きます。

2018-05-15

幡野広志写真展『いただきます。ごちそうさま。』

少し時間が経ちましたが、先日の東京行の目的だった

写真家で猟師の幡野広志さんの

写真展『いただきます。ごちそうさま。』について。


SNSを通じて、その存在を知った時には、

幡野さんは末期の癌に侵されていたのだが、

死について、あるいは生き方について

非常にまっすぐなメッセージと素直な感情を

日々発信しつづけておられる。

そんな彼の導き出す言葉や写し取った写真に、

並々ならぬほとばしりや力強い説得力を感じ、

これは単にSNS上での情報や画像といったことではなく、

きちんと作品として生の感覚で受け止めたくて、

はるばる大阪から観に行ってきました。


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場所は神田にあるego Art & Entertainment Gallery。

整然と並べられた写真の数々は

まさに生き死にの最前線を写し取った

生々しい匂いのするものばかりだった。

その一瞬を切り取るという写真行為にしても、

獲物に狙いを定めて引き金を引く行為にしても、

どちらも、刹那の瞬間にすべてが決まる真剣勝負という意味では

相通じる部分がある。

幡野さんの発する言葉に宿る混じりけのないまっすぐさは

きっとこの誤魔化しの効かない真剣勝負によって

磨かれてきたものだろうと思う。


一方で、幡野さんご本人の言葉によれば、

銃は命を奪うものだが、カメラは命を記録するもので、

命を奪ったさきには“生”があるが、

命を記録したさきにあるのは“死”であり、

狙いを定めて相手を捉える(捕らえる)という。

行動的には似ていても、本質的には真反対な行為だという。

自分は写真は撮ることはあっても、

銃口を覗いたことも引き金を引いたことがないが、

その両方の視点から見える世界のあちらとこちらを行き来することで

得られる生き死にに対するまなざしは、

日頃、そういう生々しい現場を存在しないかのようにして振舞いながら

実はその恩恵に切実に甘んじている我々の現代生活

強烈なアンチテーゼを投げかけてくる。


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この地球では、世界規模からマクロ微生物の世界まで、

あらゆる生物は必ず自分ではない何かを栄養として取り込んで生命を繋いでいる。

捕食する能力を磨き、捕食されない能力を磨き、

まさしくリアルな生存競争の果てに、

進化するものがあれば、滅びゆくものがある。

そうやって生と死を絶えず交わらせながら、

命のバトンは脈々と続いてきた。

そういう実際の現場が巧妙に、システマチックに、

生活の現場のバックヤードに隠される現代社会においては、

その生々しさを感じられる瞬間や場面に触れる機会はそう多くない。

そういったものはもはや自分の生活、人生とは全く別のもの、

かけはなれたものという風に感じる人も少なくはないだろう。

しかし、生きるということは、そもそも純粋な意味で綺麗事ではない。

綺麗事のように感じて生きているのは、

間違いなく存在する綺麗事ではない部分をなかったことにして

直視しようとしていないか、

綺麗事ではない部分を誰かが担っているということに

思いが至らないだけのことだ。

誰か(何か)が満たされるという事は、

等しく誰か(何か)の犠牲の上に成り立っているという事である。

その犠牲や搾取に対して罪の意識や善悪を感じるのは,

ある意味人間的発想ではあるが、

そもそもそれがこの世界の原理原則であり、

忌むべきものでも、嫌悪することでもなければ、

不可避なものである。

それは個人の嗜好や価値観といったミニマムな視点では

到底覆らえることのない真理であるが、

そもそもそういうものの上に世界が成り立っているという事を

理解できないとしたら、それはれっきとした現代の病だろう。


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わずかな時間でしたが、

匂い立つような写真の前に対峙して、

静かに思いを巡らすことができました。

2018-03-23

沈殿する水都

かつて八百八橋と称された水の都。

煌びやかなネオンに包まれた陸の喧騒や、

街を切り刻むようにして四方へと触手を伸ばす高架線がもたらした

絶望的な影の世界、

あるいは欲望をむき出しにしたブルドーザーによって

容赦なく埋め立てられ、拡張してゆく鉛の街の片隅で、

川とともにあった暮らしの記憶は、

鈍い光沢をたゆらせるヘドロと化して、

忘れられた運河の奥底へとゆっくりと沈殿していった。

季節外れの強い雨と風が夜を切り裂いて、

きゅうきゅうと物悲しい叫び声をあげる闇に紛れ、

伝道師が念仏のように、物語を漕ぎ出せば、

水の記憶が亡者の如く具体を帯びはじめ、

発光船の放つ灯に導かれるようにして、

今ゆっくりと水面へと浮上する。

そう、ここはかつて八百八橋と称された水の都…


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2018-03-12

Music Life 『しあわせ運べるように』『花は咲く』

ツイッターでは1週間前からアップしていましたが、

ブログは1日遅れになってしまいました。

3.11の追悼の意を込めて、神戸から「しあわせ運べるように」

そして東北から「花は咲く」の2曲。


どう頑張っても、途中でこみ上げる思いを抑えきれなくて

嗚咽してしまってなかなか最後まで歌いきれず、

何度もテイクを重ねました。


人の負った悲しみはなかったことにはならないし、

誰かが肩代わりすることもできない。

でも、悲しむ人に寄り添うことのできるのは

結局人しかいないのだと思うし、

寄り添うことこそ人の業なのだと思う。

自分一人が何かを変えたり、

起こしたりすることができない無力さを感じざるを得ません。

でも、そんな大袈裟なことをしなくても、

誰か一人でも安心や楽しさ、

あるいは逃げ道を作ってあげることができるなら

それで十分なのだと思います。

そうやって死ぬまで生きてゆくのです。


↓しあわせ運べるように

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↓花は咲く

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2018-02-05

NO MORE 広島の旅

随分時間が経ちましたが、

18きっぷ広島の旅の最終章を。


雨に沈む呉の町を後にし、

列車は広島湾をなぞりつつ、

活気あふれる広島タウンへと滑り込む。


↓呉を離れ一路広島へ

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昼過ぎには広島を離れて岐路に着かねばならないが、

それまでの数時間で観光と、

やっぱりお好み焼きを食べて帰らないと。

昨晩、ずいぶん贅沢をしたツケで、お財布が心もとなく、

お土産代とお好み焼き代をざっと勘定してみると綱渡り。

ここは経費削減とばかりに、

広電は使わず、徒歩で中心部へと向かう。

まだぽつりぽつりとは降っていたものの、

気になるほどでもなく、駅前大橋、稲荷橋と渡り、八丁堀へ。

そこからアーケードを伝って平和記念公園へ。


まず訪れたのは、原爆ドームのすぐ裏手にある島病院。

言わずと知れた広島原爆の爆心地。

この上空約600mで原子爆弾「リトルボーイ」がさく裂、

人類史上初めて実戦投入された原子爆弾の威力はすさまじく、

広島を瞬時に地獄絵図へと変えてしまいました。


↓原爆ドームの裏にある島病院

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↓爆心地

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そこからすぐのところにある原爆ドームへ。

当時、広島県産業奨励館としてモダンな佇まいを見せていた建物は

日光の数千倍の熱線と、

衝撃波を伴う秒速440メートル以上の爆風にさらされ

350万パスカルという爆風圧をほぼ直上から食らいました。

衝撃を受けた角度や、

窓が多く衝撃が外へ抜けやすい構造だったことなどから

その骨格だけは破壊をまぬかれ、

人類の負の遺産として残ることになりました。

灼熱の炎と想像を絶する衝撃にさらされた残骸は、

戦争の悲惨さや原爆の恐ろしさを伝える遺産でもあり、

ひいては平和を願うシンボルでもあります。

身の引き締まる思いがします。


↓原爆ドーム

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↓生々しい衝撃

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そこから見えている橋は相生橋。

すずさんと周作が、ばけもんにさらわれて、

初めて出会った場所として描かれています。


↓相生橋

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↓相生橋

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平和記念公園へ足を踏み入れます。

かつてここには活気あふれる中島町という下町が広がっていました。

しとしとと涙色にくれる空の下、静かな緑の中を歩きます。

原爆の子の像のところには、全国各地、世界各地から届けられた

平和の祈りが込められた無数の折り紙の鶴が備えられています。

アメリア大統領として初めてこの地を訪問したオバマ大統領も

千羽鶴を折ったことで、注目を浴びていますね。


↓平和記念公園

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↓原爆の子の像

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それから黙々と灯り続ける平和の灯へ。

あの日街を焼けつくした炎と同じ火。

でもこの日は、あの日の思いを灯し続け、

一井の人たちのささやかな暮らしを照らし続けるための火。

なんといってよいやら言葉もない。


↓平和の灯

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↓原爆慰霊碑

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さらに独特な静寂に包まれた公園を歩きます。

重たすぎる歴史がこの場所に根差しているのがひしひしと伝わる感じ。

1.17の東遊園地のあの感じを思い起こします。

そうして広島平和記念資料館に立ち寄ります。


↓広島平和記念資料館

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入ってすぐのところに、

原爆投下の様子を再現したCG映像があります。

かなり生々しくショッキングですが、

目を背けてはいけない事実。

動画を上げておきますが、

ぜひ一度現地で目の当たりにしてほしい。

あの日、あの場所で、息づいていた一井の人たちの暮らしが、

一瞬で跡形もなく焼き尽くされ、破壊されたのだ。


↓失われた人々の暮らし

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↓ショッキング

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↓核兵器の危険性(右は原爆投下命令書)

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↓原子爆弾のモデル(ファットマンとリトルボーイ)

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本当ならもっとじっくりと時間をかけてみて回りたかったが

そろそろ時間的な余裕がなく駆け足になってしまいました。

それでもこの場所で起こってしまった事の重みと、

子供たちや次の世代へ自分がやれることは何かという自問と、

にわかに物騒になりつつある今の日本への憂国心とについて

深く考えざるを得ない。

人類の歴史上唯一の被爆国でありながら、

核兵器禁止条約に参加しようとしない矛盾。

”想定外”の大地震によって深刻な被害を被りながら、

原発を推進・再開し、原発ビジネスに依存し、

他国に技術を輸出し続ける矛盾。

そして、芸能人とは仲良く会食するのに

核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)の事務局長とは会おうとせず、

アメリカの武器商人の言いなりで、

暴走を続ける現政権が、その危険が明らかなのに、

今もって権力の座を確固たるものにしてしまっている国民の意識の矛盾。

そろそろ本気で考えないといけないんじゃないかニッポン。


続いてお隣の国立広島原爆死没者追悼平和祈念館へ。

地下へらせん状に続いていく通路を折り、

静まり返った慰霊所でしばし佇む。

外国のツーリストが多数訪れていて、

熱心に解説を読んだり、

目をつむって黙とうしているような姿がとても印象的だった。

まぎれもなく起こってしまった事実を目の当たりにすれば

戦争が、そして核兵器が、いかに悲惨で残忍でどれだけ野蛮なのか、

万国共通で理解できるはずだ。

あれこれ机上の空論を戦わせて、

一見して、さも高尚な理念や理屈を振りかざしてみても、

結局は誰かが、他人の犠牲を払って、己が利益を優先しているに過ぎない。

そしてそれが可能なのは、

一般の市民ではなく、権力のある人間に限られる。

だからこそその権力ある人間を、あらゆる手段・方法を用いて、

常にウォッチし、精査し、批判しなければならない。

それが自由民主主義によってもたらされた権利であり義務であるはずが、

その根本を政治家はもちろん、多くの国民が忘れ去ろうとしている。

自分の都合さえよければ、自分の利益さえ確保できればそれでよし。

それではもはや公共の理念は保てないし、国民国家の体をなしていない。

面倒なことは専門家に丸投げ、どうせ変わりようがないと投票を放棄して、

権利をドブに捨てているうちに、

実はそれが自らの意思で行使しないということだったのが、

いつの間にかその権利をはく奪されているということに、

巧妙にすり替わっていく静かなる恐怖。

それに気づいた時にはもうはや手遅れ、

などということにならなければよいが…


↓国立広島原爆死没者追悼平和祈念館

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↓戦没者リスト

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↓雁木

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平和記念公園で一通り見て回り、

色々な思いを胸に秘めてそろそろ帰り支度。

そのまま広島駅を目指し歩きつつ、

どこかでお昼ご飯を食べてから出立。

有名店はどこも昼時は観光客の行列で、とてもじゃないが待てない。

どうしようかと路地裏を歩いていると、

空いているお店があったので飛び込みます。

「みっちゃん太田屋」さん。

あの有名な方の「みっちゃん」とはたぶんあまり関係がないです。

地元の人たちが主なアットホームなお店。


↓みっちゃん太田屋

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↓やっぱ鉄板前はええです

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スペシャル(生イカ・えび・肉ダブル・玉子)のそばと、

ビールを注文。

鉄板のカウンターに座りながら、

たくさんのお好み焼きが焼かれていくのを眺めつつ。

大阪のお好み焼きとは違って、広島のはほとんど生地がなく、

キャベツ焼きに近い感じ。

大きなコテでぎゅうぎゅう押し付ける焼き方も大阪とは全く違います。

ハフハフ言わせながら香ばしいキャベツと、

プルプルの麺を味わいました。


↓いただきます♪

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あっという間に食べ終えて、大急ぎで駅へ向かいます。

駅の売店でおみやげをチャチャッと買って、

混雑する糸崎行の列車に飛び乗ります。

帰りはなけなしの所持金で買った

カープハイボールとイカフライでチビチビやりつつ。

帰宅したのが20時ごろでした。


↓呑み鉄モードで帰ります

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↓かすむしまなみ海道

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↓尾道通過

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