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記憶の残滓 by arkibito

2017-03-23

酒ストック 「秋鹿」「シラヤマフウロ」「横山五十」「三好」

結構飲んでいるはずが、酒のストックが溜ってきた。

ぼちぼち呑むべ。


1本目は、能勢の銘酒、「秋鹿」の限定本。

梅田の山長さん覗いたら残っていたので

つい買ってしまった。


↓秋鹿 純米吟醸 極寒仕込み 限定5000本 春出し

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続いては金沢みやげのこちら。

粟津温泉にほど近い場所に蔵を構える西出酒造さんのお酒。

霊峰白山に咲く高山植物の「シラヤマフウロ(白山風露)」を

酵母にして発酵させた本醸造とか。

去年、ようやく上ることのできた白山の恵みを味わえるということなので

こちらも楽しみ。


↓シラヤマフウロ

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つづいても、ちょっと変わり種。

長崎は壱岐の地酒。

壱岐と言えば焼酎が有名ですが、

一度途絶えた日本酒造りを再び復活させたいと思いで生まれたお酒です。

さて、最果ての島の酒はどんな味かな?


↓横山五十 純米大吟醸 うすにごり生

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ラストは、山口は阿武の「三好」。

おじいさんの台で廃業していた蔵をお孫さんが

35年ぶりに復活させたお酒。

去年、取材で直接お話をさせてもらいましたが、

あれから取扱店も増え、順調に伸びているようで

応援していきたいと思います。


↓三好 純米吟醸

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2017-03-22

名古屋の夜は更けて

名古屋に戻ってきて、あとは呑み!


名古屋駅を出て北側に少し歩いて、

向かったのは「のんき屋」さん。

名古屋の老舗中の老舗です。

常連さんは外の立ち飲みで、

大鍋を目の前にサクサクっと切り上げていきますが、

せっかくなので中でゆっくり座って飲みます。

中も大繁盛でごった返していますが、

手慣れたスタッフがきびきびと回していていい感じ。

それにしてもさすが老舗だけあって、

佇まいに味があって、それだけもウマイとわかる。


↓のんき屋

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↓すでにうまそう

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↓味な店

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しょっぱなはやっぱり生!

と、お母さんにお願い。

メニューは串ものとおでんがメインで、

1本90円〜110円くらいの相場。

1品1本ずつ頼むというより、

みんな3本とか5本とかまとめてドカドカと注文する感じ。

まずはあんまり大鍋の煮え具合がよかったのでどて焼。

さすが味噌王国ですからね、旨いに決まってます。

心臓はお母さんのお勧めで塩。


↓まずは生とどて焼(1本90円)

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↓心臓は塩で

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串カツも頼みます。

大阪を習ってかここも二度づけ禁止とありました。

ちなみに、今でこそ大阪串カツの本場みたいになっていますが

自分が今の仕事を始めたほんの10年前までは

大阪名物でもなんでもなかった。

マーケティングの妙。

ここもそうだし、おちょぼさんの玉家さんとか、

個人的にはこっちの地域の人の方が串カツのイメージ。

そして追加のトン辛焼、うめ〜〜〜〜。たまらん!

大阪ではこういう感じのホルモン串出すところほとんどないので

ほんと羨ましい。


串カツ

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↓トン辛焼

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そうそう、せっかくのおでんも忘れずに。

こちらも人気で、タネ切れが多かったけど、

大根のシミシミ具合、味噌の甘辛い感じ、たまらん〜!!

いやはや、最高でした。ごちそうさん!!


おでんも忘れずに

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↓常連さんは外の立飲みで直接ナベにドボン

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1軒目を後にして、次に向かったのは円頓寺商店街

この東側のエリアがどうも最近賑わっているらしく、

若い人たちがシャッター商店街に入り込んで色々やっていて、

大阪でいう、裏ナンバや天満市場界隈のようなところらしいので行ってみる。

本当はここにあるバックパッカーの宿「西アサヒ」さんに

泊まろうと思っていたのだけど、

連休ということもあってか一杯で残念。

確かにこの商店街、深く掘れば面白そうでしたが、

お目当ての店が別にあったので軽く流してスルー。


円頓寺商店街

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大阪の商店街でもここまではみ出さないぞ?

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↓と、殿!

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↓西アサヒ

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で、商店街の東の端のアーケードを抜けた先にある

「五條」さんにやってきました。

個々の佇まいがすでに味。

中に入ると奥に細長いコの字カウンターで、

物静かなご夫婦で切り盛りされています。

店内は音楽もなく、常連客の世間話がBGMという、

まことに普段使いの地元に根差した感じ。

やはりここでもメニューは同じ。名古屋は徹底されている感じで、

串カツとどて焼、そしてホルモンの串。

いやあ、ここも最高でした。

抜群のテリと、甘辛い味噌ダレ。

名古屋の夜のゴールデンコースで決まりですな。

ごちそうさん


↓五條

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↓生とどて焼

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↓味な七味

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↓味な店内と味なお母さん

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↓この照り!きも焼きととん焼

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↓皮焼とつくね

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結構がっつり飲んで食べたのでおなかの具合もそろそろ。

でも〆はしっかりということで、名古屋駅に戻りつつ、

やってきたのは名古屋の中華といえば、

ここしかないということで、

夜中なのに超行列ができて賑わっている「味仙」へ。

すごい人出、店内は熱気ムンムン。

あちこちから飛びかう注文をスタッフが迅速でさばき、

それをゴッドマザーのようなお母さんが

目を光らせ、地獄耳を立ててコントロール。

戦場のようですがこのワイガヤ感はアジアの屋台のような感じで楽しい。

お目当ては当然、台湾ラーメン

もうね、辛いのなんの。でも、レンゲの進む手が止まらないんです。

あああ、辛い!ヒーハー!!でも旨い!!


↓味仙

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台湾ラーメン600円

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大満足で名古屋の夜を楽しんで、

今宵は定宿にしている「宝温泉」に。

大浴場で疲れを癒し、休憩所でゆったり就寝。

翌日も愛知を楽しみますよん。


湯〜とぴあ宝にて一泊

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高蔵寺ニュータウン

17時に取材を終えて、クルーと別れてから単独行動。

ちょっと時間が時間だったけど、

どうしても寄っておきたいところがあって。

中央線とバスで向かったのは高蔵寺

先日観た『人生フルーツ』の津端夫妻が住んでいる町。

さすがいいお宅でした。


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到着したころは随分暗くなっていたけど、

そこからちょっと移動して、

ニュータウンの真ん中にある高森山に登る。

登ると行っても公園の端から10分もかからない。

暗がりの中、山頂まで。

ここは一帯の山が根こそぎ切り取られ、更地にされてしまったなかで、

唯一残された山。

50年前の当時は禿山だったようですが、

津端さんが音頭を取って地元の子供たちや家族と

どんぐりを植えて森を再生させるという「ドングリ作戦」の成果が実り

勢いよく生い茂る森となっていました。


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もうすっかり暮れたニュータウンを後にし、

名古屋へ戻る。

夜はまだまだこれから。


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レゴの国

週末、出張でこの春話題のこちらへ。

朝イチから夕方までみっちり、隅々まで。

ちょっと値段が強気すぎるのと、

例えばカップルとか大人同士で何度も通うには

低年齢の子連れファミリー向けに特化しているし、

それに少し車を走らせたところには、

長島などの魅力的なライバルがひしめているのを考えると、

なかなか難しい船出になるんじゃないかなあというのが正直な感想。

もちろん東海3県のローカル客にとってはビッグニュースだけど、

例えば、東京や関西からの遠征組を呼び込むような

USJや東京並みの全国展開は今のところ…

だって子供2人の家族で大阪から行くとしたら、

入場料だけで25000円近く、それに新幹線の往復とホテル、

その他もろもろ考えたらかなりの出費になるもんなあ。


↓話題のこちらへ

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見どころのリアルな世界を再現したランドは、

流石の一言。

選ばれた人しかなれないオフィシャルプロの組み立て士の力作です。

ただアトラクションは正直、子供向けのもの、

それも似たような仕掛けのものが、

エリアのテーマ別にお化粧しなおしたものが多い。

例えば、おもちゃで実際に組み立てた

車や乗り物が実際に動いて、それに乗れるとか、

そういうのを期待していくと、うーんという感じでした。

そのなかでは、潜水式のアトラクションがなかなか面白かった。

本物の魚たちが泳ぐ回廊式の水槽を潜っていくのだけど、

これは結構興奮しました。


↓隅々までリアル

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ナゴヤドーム

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↓タワーからの全景

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↓潜水式のアトラクション

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フードは正直…

持ち込み不可だし不満が残る。

他のテーマパークでもひどいところ多いから

相場的にはこんなもんなんでしょうけど…


↓フード…

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↓ミニフィギュ

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ジョナス・メカス×いしいしんじ 『幸せな人生からの拾遺集』 / 『フローズン・フィルム・フレームズ―静止した映画 』

日曜日のメインイベントは、毎度おなじみの誠光社さん。

映像作家のジョナス・メカスの2012年の作品

『幸せな人生からの拾遺集(Outtakes from the life of a happy man)』の上映に合わせて

作家のいしいしんじさんが”その場小説”を乗せていき、

しかもそれをほぼ同時通訳という形で並べて投影し、

ブルックリンに住むボニー・エリオットさんが”その場翻訳”。

それをyoutubeで同時世界配信するというライブイベント。


↓誠光社

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ジョナス・メカスリトアニア出身の詩人でしたが、

ナチスロシアの迫害を恐れてアメリカへと亡命。

たどり着いたニューヨークで16mmのゼンマイフィルムカメラを手に入れ、

そこに詩的かつ私的な日常の風景を撮り始め、

インディペンデントムービーの父と称される映像作家です。

自分が映画製作サークルで映画を撮りまくっていた頃に

とても刺激を受けたアーティストの1人。

今回はそこにおなじみのいしいさんが絡んでどんな化学反応が起こるのか、

とても興味があって参加しました。


↓その場小説中

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小さなスペースにぎっしりのギャラリー

そこに手製のスクリーンを張って、なんともインディペンデントな雰囲気。

いしいさんとも久しぶりにご挨拶。

時間となり、スクリーンに、メカスの映像、

そしていしいさんのタイプスクリーン、

それからエリオットさんの通訳スクリーンを重ね合わせる。

なんとも不思議な感覚でした。


↓いしいさん

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コトバにしても、歌にしても、映像にしても写真にしても、

不可逆的に流れる時間の流れの中で、

その瞬間をFIXして切り取るという行為自体が、

すでに高尚な芸術活動であると信じているが、

ジョナス・メカスの記録映画に映し出される映像の素晴らしさは、

その1シーン1シーンが

彼自身の極めて個人的な日常を切り取ったもので、

彼自身の経験から零れ落ちたものであるはずなのに、

この映像に接した人たち(人種や国や性別を問わない)の

誰もの遠い思い出の中に共通して浮かび上がるような、

記憶とかイメージにおける原始的な”何か”を、

フィルムの中にはっきりと封じ込めているからである。

それはあの日の風であったり、まばゆい光だったり、

子どもたちの甲高い無垢な笑い声だったり、

浜辺に打ち寄せられる波だったり。


何かの機会に、昔を振り返りながら古いアルバムをめくる時、

運動会や誕生日など、特別な行事やイベントの記録のために

撮られた写真たちよりも、

フィルムの余りを使い切るためにだけに

何気なくシャッターを押したショットに偶然に映し出された、

当時のただの日常の風景が切り取られたものに、

強烈なエモーションが湧き上がってくるという経験は誰しもあると思う。

その感覚に近いような映像体験。


いしいさんは事前に映像を見ていなかったらしいのだけど、

ちょうど映画のキーワードとなる”波”というフレーズが、

シンクロするように浮かび上がってきて、

ちょっとした奇蹟のような夜でした。


↓翻訳をいただく

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2017-03-20

名古屋出張

この週末は名古屋に出張。

のついでに、またもや詰め込み遠征。

所持金ギリギリ、時間もギリギリ、スマホの充電もギリギリで、

いつもの崖っぷちながら、あれやこれやしていました。

今まで名古屋・愛知は魅力を感じてなかったけど、

掘ればいろいろ面白い。

京都編もまだハイライトを書けていないのでぼちぼち。


↓伊吹〜

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名古屋だぎゃ

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2017-03-16

「サウナの梅湯」

18時を少し過ぎところで無事に京都駅まで戻ってきました。

思いがけずバスに乗れたことで時間が余り、

予定では19:30に丸太町に行けばいいので、

次の予定の前に汚れと疲れを落としたいと思って、

京都駅から五条方面へ。

15分ほど歩いて向かった先は、

高瀬川のほとりに立つ「サウナの梅湯」さん。

しかし味のあるネオンです。


↓サウナの梅湯

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つい先日、東京遠征で訪れた西川口の「喜楽湯」の番頭さんから

お兄さんが京都で銭湯をやっているという情報を聞いたので

これは行かねばと思っていましたが、

こんなすぐに機会が訪れるとは。

番頭さんに、こうこうでと経緯をお話しすると、

大変喜ばれました。

弟さんもええキャラでしたが、お兄さんもなかなか。


↓ハイカラで庶民的

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では早速お邪魔をしてみますと、まず番台と靴箱があり、

そこから小上りとなって男女の脱衣所に分かれています。

ここの雰囲気はなかなかレトロチックで京都らしい佇まい。

さっそく脱衣所へいくと天井にはステンドグラスがはめられていて

なかなかハイカラやないですか。

夕暮れ時ということで地元の方と思われる年輩の方が多かったですが、

近くのバックパッカー宿に宿泊していると思われる外国人客も結構いたり、

若者の旅人もたくさんいて、

この雑多な客層もまた京都たる所以かと妙に納得。

浴室は、弟さんの所と違い、ド関西スタイルで、

右側の壁に洗い場が連なり、

空間のど真ん中に大き目の浴槽が1つ、2つ、3つ、

強めの設定の電気風呂と、名前の通りのサウナも一番奥側に。

あと水風呂には石のアーチがかかり、滝からは冷たい水がコンコンと。

天井は結構低くて、ぎゅっと詰まった感じです。

湯はちゃんと薪で炊いてはるそうです。

しっぽりというよりも、まさに下町のワイガヤに溶け込むような庶民の湯でした。

この空間や音響を生かしたイベントも月イチでやっているようで、

ここも銭湯文化の灯を消さないための創意工夫として、

集いの場としての可能性にチャレンジしていました。

少しターミナル駅からは距離がありますが、

ここだけに足を延ばすだけの魅力がたっぷりありました。

京都へ行くときはぜひ立ち寄りたいと思います。


↓ええ月出とります

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温かい湯に心も体もさっぱりして、

この日のメインイベントへと足取りも軽く向かうのでした。

俊足 愛宕さん参り

日曜日。

晩に京都で用事があり、

それまでにちょっとお山でもと思ったのだが、

疲労のために起きたのが昼前。

大慌てで出動して嵐山駅に到着。


阪急嵐山駅

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今日は軽い気持ちで、愛宕山に登ることにしたのだが

想像以上にしんどい山で、

やはりナメちゃいかんなというのを実感することになる。

標高は924mなので、せいぜい六甲山程度だし、

嵐山から見えているので、イージーだろうと思っていたのだが、

難所があったり、テクニカルな個所はないけれど、

冬場には遭難者が出るのもうなずける山でした。


13:40に阪急嵐山駅を出発。

観光客でごった返す中を進み、渡月橋を渡る。

渡ったところですぐに左折し、

保津川を左に見ながらずんずん進む。


渡月橋

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保津川

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ドンツキから嵐山公園の敷地へ入り、

急坂をひょいと上れば展望所。

たくさんの人がいました。

ここからは保津川の流れがよく見え、

対岸の山裾に月見の名所、大悲閣千光寺が見えます。

観光客の人混みはここまでで、そこから先はほとんど人がいない。

段々と公園の整備された遊歩道からトレイルらしくなってきて、

少しずつのぼります。

公園の終わりの標識の所で振り返るとわずかに眺望が開けます。


嵐山公園の展望所より

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嵐山公園の果て

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そこからさらにガレ場を登っていくと、森の中に入り、

害獣防止のフェンスに沿ってトレイルが続きます。

何気にこう配があります。

そうして、ほどなくして1つ目のピークである小倉山(295m)に到着。

ここは藤原定家によって小倉百人一首が撰ばれた地と伝えられています。

東南方面に眺望が開けていて、東へ伸びる丸太町通り、

その奥に東山と、この間歩いた音羽山〜醍醐山の山並み。

そして、右手にカーブしていく桂川。

山頂から少しブッシュを突っ切って山の反対側に開けたところがあり、

そこからは嵯峨野の町並みがすぐ下に見えました。


小倉山から京都市街を望む

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嵯峨野の町並み

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そこからトレイルは幾重にも枝分かれしているのだが、

なじみのない山中なので、

一番踏み跡がしっかりしている道をチョイスしててくてく。

深い森をずんずん歩いていくと、

急に開けた公園みたいなところに出る。

そこからアスファルトの道が敷かれていて、

それに沿って今度は下り。

ずんずん進むと、前方からエキゾースト音が響く。

嵐山高雄パークウェイにぶちあたります。


↓嵐山高雄パークウェイ

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有料道路は車専用なので歩行者は進入禁止。

なにより走り屋がぶっ放しているので入りたいとも思わないけど。

で、トレイルはその道のすぐ脇の崖に

へばりつくようにして続いているのでそのまま進みます。

本当に取ってつけたようなオマケの道なので、細くガレていて

意外と慎重にいかないといけません。

途中、展望の開けるスポットがあり、

そこから眼下に保津川

そして上に今回の目的地の愛宕山が望めました。


↓道路下にへばりつくようについたトレイル

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↓落合を眼下に。奥の山が愛宕山

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細い細いトレイルをしばらく歩いていくと、車道に出ます。

そこが六丁峠。ひさびさに来ました。


↓六丁峠

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トロッコ保津峡駅が見える

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そのまま保津川と清滝川の合流点である落合まで

クネクネ、クネクネと坂道を下っていきます。

反対側から何人かのハイカーがしんどそうに上がってきてご挨拶。

ようやく下り終えたところにある赤い橋の所が落合。


↓落合

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ここから清滝川沿いのトレイルに入ります。

一度橋を渡って、ずんずん進んでいくと、

なかなか趣のある川沿いの道となります。

さっきまで結構暑かったのだが、川面をそよぐ風が涼しい。

この区間はなかなかいい道ですね。

小さな滝のある小さな橋を渡り、さらに2kmほど進んでいくと

清滝の集落に出ました。


↓清滝川を遡上

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↓涼しい道です

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↓水も澄んできれい

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↓沢歩きっぽくなってきます

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↓小さな滝

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なかなかさびれた集落である清滝。

嵐山から来るまでなら20分もかからないところですが、

何とも山深く秘境めいた場所に感じます。

その集落の果てに赤い鳥居が立っており、

ここからいよいよ愛宕山への登山が始まります。


↓渡猿橋

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↓清滝の集落

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愛宕山登山スタート

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時刻は15時をすでに過ぎている。

看板には遭難防止の喚起のアナウンスがいくつもあり、

それによれば登って降りて5時間とある。

出発のタイミングとしては日没ギリギリのまずいタイミングだが、

本気ペースで行けば大丈夫。

ということで、ハイペースでスタート。

だが、のっけからなかなかの急こう配の坂に苦しめられます。

時期に道は延々と階段地獄へと変わり、かなりキツイ。

しかもこの日は晩のメインイベントのための本を4冊も背負っているので

何気に重くのしかかります。

汗びっしょりで黙々と階段を上がっていきます。


↓のっけから急坂@@@

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たくさんの人が下りてくるのですが、皆かなり疲弊している様子で、

この山の大変さがよく伝わってきます。

挨拶を交わしながら行き違いを繰り返す。

このルートには、2種類の道しるべがあって、

1つは嵯峨消防分所のもので、1つ1つに面白コメントが付いた

1〜40/40のカウント。

もう1つは大昔からある町石で、こちらは50カウント。

それを目安に上がっていくのですが、

序盤は全然減らないカウントに辟易するので

目安なるのがよいのやら悪いのやら。

とにかくケツカッチンなので、全く立ち止まらず黙々と歩いて

20丁目にあたる一文字屋跡に到着。

ここでひとまずドリンク休憩と、

あまりにヒートアップしているので上着とニット帽を脱いでしまう。

すぐに出発。


↓一文字屋跡(20丁目)

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ここまで結構な急こう配の階段続きで、

どの山も取り付きが一番しんどいだろうから、

そろそろ階段地獄も収まるかなんて思っていたら全然。

これはもう修行の域といってもいいですね。

そうして25丁目に位置するふかや跡まで来ました。

ようやく半分。

ここは休まずスルー。


↓ふかや跡(25丁目)

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さらにひたすら続く階段に苦しめられながら、

30丁目の水口屋跡まできました。

登り口の鳥居からほぼノンストップで35分@@@

足攣りそうです。


↓水口屋跡(30丁目)

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ここからいったん平坦な道が山肌をなぞるようにして続き、

少し足休め。(といっても立ち止まらずペースを少し落とすだけ)

何か所か見晴らしの良いスポットがあり、そこから京都の町並みを望みます。

なんか、南方面で怪しい黒煙が上がっているのが見えます。

後でニュースで、ラジコン飛行機が墜落して一帯を焼く火事があったようです。


↓思えば遠く来たもんだ

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↓ん?大火事?

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安息の道は長くは続かず、またにわかに鈍い階段状の道が続く。

ピキピキする足に鞭を入れてさらに進んでいくと、

水尾分かれに到着。

水尾と言えばユズの里として有名ですね。


↓水尾分かれ

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ここから道は一路北へと転じ、少しは斜度が緩まります。

ずんずんと北山杉の木立を抜けて、順調にカウントを減らしていきます。

しかし、そう簡単には終わらず、

44丁目の所に通称ガンバリ坂と呼ばれているという階段があり、

悶絶しながらも駆け抜けます。


↓佐賀消防分団の標識

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↓44丁目のガンバリ坂@@@

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そこからさらに歩くと前方に愛宕神社の黒門が見えてきました。

やった!

で、ここでカウントは40/40を指すのですが、

実はエクストラが続いていて41,42と…


↓黒門

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とにかくまずはトップへということで、

がらんとした社務所前を抜けていくと、

またまた長い石段…

これをどうにかやっつけ、再び門をくぐり、

ほんとの最後の階段を登り詰めて、山頂にある愛宕神社に到着しました。

時刻は16:30。

予定していたデッドラインの15分前にどうにか来れました。

通常3時間かかる道のりを1時間20分で来たので、我ながら頑張りましたが

ちょっと無茶なプランでした…

せっかく頑張ってきたので、ちゃんとお参りを済ませます。


社務所の広場は残り雪まじり

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↓ラスト!!!

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愛宕神社

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↓山頂の気温は2度

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↓さらば

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もうハンガー手前だったので、

お参りを済ませたらすぐに広場まで降りて、

買ってきた赤飯おにぎりとスティックケーキにありつく。

広々とした山上にはまだ若干の雪が残っていて、ひんやりとしています。

眺望はというとあまり期待したものではなく、

高杉の間からはるか眼下に都の様子がうかがえる程度です。

それにしても六甲山と同じくらいの標高なのに、

六甲から見る阪神間より、愛宕から見る京都はずっとずっと小さく見え、

かなり高いところのように感じられました。


雪だるま

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↓山頂からの眺め。なかなか高く感じます

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さて、時刻はすでに16:38。

日没が迫る上に、用事に遅刻しないためにはギリギリのラインだったので

滞在わずか10分足らずですが、すぐに下山を開始します。

トントコトントコと駆け降りるような形で、黙々と下る。

最後、10/40くらいで、複数のトレイルランナーに追いついたのだが、

プチバトルみたいになったので、本気出して千切り、

せっかくペースが上がったので、

そのままトレランに切り替えてダッシュで下り降りました。

鳥居の所で17:29なので、1時間かからずに無事下山。


↓無事下山!

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山からは無事下りれましたが、

ここから嵐山駅まで行かねばならないので

降りたところの自販機でお茶を買って

一気飲みしたらすぐにリスタート。

渡猿橋を渡って、清滝トンネルまでの急こう配を登っていると、

坂の上の方で、年配の女性の方、

身なりからすると地元の住民と思われる人が、

慌てた感じで走って横切るのが見えた。

こんなところで急を要して走る人がいるのはなぜ?と思って、

ひょっとしてひょっとして、バスがあるのかもしれないと思って

そこまでダッシュで坂を50mほど駆け上がってみると、

ビンゴ!!!

なんとバスが今まさに出発しようとしているところで、

手を上げて運転手さんに合図をして、ドアを開けてもらって、

どうにか滑り込みました。

元々、バスなんてないと思っていて調べもせず、

嵐山まで登って降りてあと1時間は歩かないといけないと思っていたので

本当にラッキーでした。

あの女の人が目の前で走ってくれてなければ、

気づかなかったので本当ありがたい。

ということで、17:34のバスに乗り込みました。


↓奇跡的にバスに間に合う

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バスは20分ほどでJR駅の最寄りのバス停まで来たのですが

あいにく、万札しか持っておらず、両替もできず、

どうしようと困っていたら、運転手さんが

「今日は大丈夫です。次利用した際に払ってください」とありがたいお言葉(涙)

あるだけの小銭(といっても60円)を入れて、お礼を言って下車しました。

注ぎ、バスを利用した時は必ず、お返しします。

ということで、無事に4時間の山行を終え、

18時ごろの京都行の電車に乗り込みました。

いや〜疲れた。


↓山行ルート

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<山行記録>

13:40阪急嵐山駅⇒13:45渡月橋⇒13:55嵐山公園亀山地区展望台(1/3)⇒

14:13小倉山14:15⇒14:39六丁峠⇒14:49落合⇒15:07渡猿橋⇒

15:10鳥居⇒15:23一文字屋跡(20丁目)⇒15:34ふかや跡(25丁目)⇒

15:48⇒水口屋跡(30丁目)⇒16:07水尾分かれ⇒

16:14ガンバリ坂(44丁目)⇒16:22黒門⇒16:26愛宕神社社務所

16:30愛宕山16:38⇒16:41愛宕神社社務所⇒17:29鳥居⇒17:34清滝バス停

食事会

昨日は近所のローストビーフ屋さんで食事会に参加。

お店はちょっと?でしたが、

楽しい仲間たちとワイワイできました。


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ご近所めんライフ 「ラーメン東大」「光龍益」「麺屋青空」「ティーパン」

ひさびさに麺記事。


まず1軒目は十三にある徳島ラーメンのお店。

徳島ラーメンフランチャイズとしては最も有名な系列かも。

玉子無料なのが嬉しいけど、写真撮る前に割れてしまった…

不覚。

徳島ラーメンの特徴は、時にスキヤキ風味と言われる

濃い味、甘辛い味と、生卵のセッション

単体では濃いので白ライスが要りますね。

まずまずおいしいけど、喉が渇く。


ラーメン東大

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2軒は、ひっさびさに南方の光龍益。

単純に響かないから近いけどいかなかったけど、

やっぱりダメ。

今回はつけ麺にしたけど、

やっぱりここのスープ妙な生姜風味と

しつこい甘だるっこさがいつまでも不快。

ギトギトの鶏白湯の臭みを消すための努力とか工夫ではなく、

別のものを追加して隠しているような感じに受け取れる。

部屋の臭いにおいを消すのではなく、

芳香剤撒いて、余計臭くなるみたいな。

チャーシューの代わりの煮豚?

あれが、繊維に沿わずに切られて出てくるから

全然全く噛み切れない。

口の中で悪戦苦闘してくちゃくちゃやってると、

ドロドロスープもベタついて食べててもイライラ。

なぜここが評価高いのか全く分からない。

これは同行者の皆さん全くの同意見でした。

これなら天一でいいじゃん。

たぶんもう行かない。


↓光龍益

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続いては、まだ南方界隈では新米の部類に入る青空さん。

オープン当初は結構行列ができていましたが、

最近は早くも飽きられている様子。

その理由がわかる気がします。

この界隈はラーメン激戦区だけど、

博多トンコツ系は他にはないので、

環境的にはやっていけそうだと思ったが、

やはり肝心のラーメンクオリティが向上してこないと、

お客さんの舌は肥えてるからすぐわかる。

麺もスープもあまり特徴もなく、

食後いつまでもベタベタとした感じだけが残る。


↓麺屋 青空

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ラストはお口直しに、安心のティーパン。

味噌ラーメン550円+ライス150円で、

このボリューム、早さ、味。

昼飯にはもってこい。

それがわかってるから近くの会社員はこぞってここに飛び込む。


↓ティーパン みそラーメン

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2017-03-15

久々泳ぐ

土曜日。

午前中は音楽教室

月末の発表会に向けて、アンサンブルチームの仕上げ段階。

今回は教室で進捗を発表してもらいました。

当日までまだ時間があるので、もう少し仕上げられるかな。


昼からはプール教室。

ひさびさに自分も泳ぎましたが、

水泳はちょっとブランクあるとめちゃしんどい。

娘は順調に進級してて、いよいよ背泳ぎを習い始めたのだが、

まだまっすぐ泳げないので、教室後にレクチャーしたりして

みっちり2時間ほど。

泳いだ後、急激に眠くなるのはどうしてなんだろう。

喜楽湯 at 西川口

東京遠征2日目も、メインのミッションをすべてこなしました。

相当な移動距離で、結構なペースで相当歩いていることもあり満身創痍

でも、あともう1つだけ。

乗り込んだ電車では思わず爆睡し、

終点の大宮でJR京浜東北線に乗り換えて西川口駅へ。

そこからは再び徒歩。

JR線沿いに川口駅方面へ歩き、

途中で住宅街に切り込んで15分ほど。

たどり着いたのは、「喜楽湯」という銭湯です。


つい先日、何かのニュースで、銭湯ペンキ絵師のことをやっていて、

日本にたった3人しかいない銭湯ペンキ絵師のうち、

まだ30代で女性の田中みずきさんの特集をやっていた。

ちょうど、年末に、その3人のうちのお一人である

丸山清人さんのライブペインティングを生で見て感動したのが記憶に新しく

銭湯文化にもっと接してみようと思っていた矢先でした。

そこで自分と同じ30代の世代の人たちが、

若い人に向けた情報発信のための

東京銭湯―TOKYO SENTO―(http://tokyosento.com/)」を立ち上げ、

盛り上げていることを知りました。

で、そこが古い銭湯を引き継いで実際に「喜楽湯」という銭湯

経営しているということもわかり、

ぜひ一度行ってみたいと思って、旅のラストにやってきたという次第。

ちょうど疲労困憊で、ゆっくり体を休めたかったのもあります。


↓喜楽湯(http://tokyosento.com/kawaguchi_kirakuyu/

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いわゆる昔からその町に溶け込んだ古き良き銭湯というのとは違って

若いデザイナー系の人がやっているなあという感じの銭湯ですが、

このご時世、後継者がいなくなって、

衰退、滅亡の危機に瀕した日本の伝統文化が多い中で、

こうやって自分と同じ年代の人が

実践的に継承してくれるということだけでも

大変ありがたいなあと素直に感じています。

またもや本屋トークの話になりますが、

銭湯も単に浴槽を提供する、風呂に入るというだけの場ではありません。

スーパー銭湯などのレジャー施設とは厳密には違うのです。

自然と地域の人々が集まって、裸の付き合いをする

コミュニティーの場としての機能があって、

そういった役割に目をつけて、色々なイベントなどを仕掛けてということが

全国各地で始まっています。

そういった動きが横のつながりで繋がっていけば、

なかなか面白いだろうなあと思います。


さてさて、うんちくはこれくらいにして、

なんといってもお風呂をいただくことが先ですね。

公衆浴場なので料金も420円とお安い。

もともと、毎日遣いをする前提なので当然と言えば当然ですが、

銭湯がチープな極楽たる所以ですね。

ここはシャンプー&リンス、ボディーソープは無料で備付、

しかもフェイスタオルも無料貸し出しなので、

気楽にふらっと立ち寄りしやすいシステムになっています。

こういうの、とってもありがたい。


↓420円也

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浴室はいわゆる関東のド定番のスタイル。

まず入ってすぐに洗い場があり、奥に大浴槽がついていて、

後ろの壁にペンキ絵がある。

関西では、壁際に洗い場があり、

浴室の中央部分にメインの湯がドーンとあるのが一般的なので、

なかなか新鮮に映ります。

このペンキ絵がなかなか可愛らしかったです。

浴室はとても天井が高く、

カラーンと洗面器の音が響き渡って、なんともええ感じ。

お湯は少し熱めですが、疲れ切った体にジーント沁み渡ります。

後で番頭に話を聞いたところ、

今でも井戸水をくみ上げ、薪で炊いているということで、

ナルホド芯から温まるわけです。

サウナと水風呂もありましたが、もう十分汗は出したので、

湯船でまったり30分ほど。

ええ湯いただきました。


↓関東スタイルの配置

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↓かわいらしいペンキ絵

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帰りがけに、若い番頭さんと少しお話。

取り組みの話とかちょこちょこ聞くことができました。

頑張ってほしいですね。

で、銭湯好きで、大阪から来ましたというと、

なんとお兄さんが京都で銭湯やっているので

興味があれば一度言ってあげてと案内されました。

この年齢で、兄弟で、全然違う町で銭湯に携わっているというのは

なかなか面白いではないですか!

ぜひ京都に行く際は遊びに行きますとお約束して、おいとましました。


帰りは川口駅まで15分ほど歩き。

そこから京浜東北線東京駅に出て、

晩飯に弁当と、あとはおみやげを買って新幹線に乗り込み

日付が変わるぎりぎりで帰宅。

多少無茶苦茶なプランで大変でしたが、全ミッション無事クリアして

充実の東京沿線でございました。

ということで東京記事やっと書き終えた〜。

地下に眠るパルテノン神殿 「首都圏外郭放水路」

大急ぎで荻窪を出発し、新宿から埼京線で北上。

浦和、越谷辺りで何度か乗り換えをし、

車窓から見える大平野に方向感覚を失いながら、

たどり着いたのは南桜井駅。どこここ?


で、そこからバスはなく、

予定集合時間の14:40まで1時間弱あったので

目的地までの3kmの道のりを歩いていくことにします。

速足で、大型スーパーの横に延びる道を北へ進み、

住宅街を抜けて、R16の春日部野田バイパスをまたぐ。

さらに直進して県道321号へでて、雑木林を抜け、

庄和高校のところで、ようやく標識を発見。

そこからさらに10分歩いて、集合時間の10分前に無事到着。


↓駅から15分歩いてようやく標識

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今回の遠征の最大の目的の一つが、

関東の地下に眠る巨大パルテノン神殿と称される、

首都圏外郭放水路」の見学。

ドボク愛好家だけでなく、

様々なメディアに取り上げられたことで

見学の予約が殺到するスポットになっています。

この施設は、さきほどまたいだ国道16号の真下50mの地下に

全長6.3kmのトンネルを掘り、

周辺の河川が大雨や台風時に氾濫した際に、

その余剰の水を巨大立坑から取り込んで、

安全に江戸川へと放水する世界最大級の地下放水路。

これにより河川の氾濫を防ぎ、浸水被害を軽減する役割を果たしています。


施設は主に3つの機能から成り立っていて、

1つ目が、地上の溢れた水をトンネルへと取り込む立坑が5本。

その穴の大きさは、内径が30m、深さ70mの立筒で、

スペースシャトル自由の女神がすっぽり入る大きさなんだとか。

2つ目は、取り込んだ水を地下空間に貯めておくための機能で、

サンシャイン60と同じ大きさのバケツの水を一度に貯めることのできる

調圧水槽がある。これがいわゆる地下神殿と称されるところで、

見学会のメインになります。

そして3つ目は、貯まった水を安全に吐き出す機能で、

この役割を果たしているのが、

目の前に見えてきた庄和排水機場になります。


↓到着。実はこのグラウンドの真下が調圧水槽になっている

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江戸川

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↓庄和排水機場

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↓操作室

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まずは建物の2階へ行き、予約の確認とサインをして、

入坑証をもらいます。

15時になり、いよいよ見学会スタート。

まずは江戸川の歴史や施設の概要をレクチャーいただきます。

この春日部市一帯は、荒川・利根川江戸川

大河川に囲まれた低い平地になっており、

元々水害に対して弱い地形だそうです。

また、それらの支流である中川・綾瀬川

何度も氾濫を起こしてきた歴史があり、

慢性的な浸水を解消することが地域の課題の1つだったそうです。


↓入坑証

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江戸川の概要

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概要説明が終わると、一行は建物を出て、グラウンドの方へ移動。

その先にポツンとある小さな建物から、

いよいよ調圧水槽へと潜入します。

実はこのグラウンドの真下が調圧水槽で、

水槽上部の空間を有効利用するために整備されたそう。

ちなみに、内部の施設は国の管轄、

上部のグラウンドは春日部市の管轄だそうです。


↓いざ潜入!

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中に入ると、100段、およそ6階建てに相当する

階段を降りていきます。

通路がせまく、安全上の理由から、

階段部分での撮影や立ち止まることは禁止。

スタッフさんに続いて狭く暗い階段を下っていくと、

広大な地下空間に出ました。


↓おおおっ!!

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↓あそこから降りてきました

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地下空間はあまりに広大で、しかもひんやりとしていました。

温度としてはこの日は9度で、地上よりも5度ほど低い。

さて、まずは、この調圧水槽の説明を10分ほどあります。

大きさとしては幅78m、長さ177m、高さは18mの巨大な水槽です。

これだけの規模が必要な理由としては、

緊急停止時に発生する逆流の水圧を調整するためだそう。

水の勢いというのはそれほど大きなものということですね。

そして、その水圧で、天井部分が膨張して

浮き上がってしまうのを防ぐための重しとして

奥行7m、幅2m、高さ18m、重さにして500tにもなる

コンクリート製の柱を59本設置する必要があるそうで、

その重厚な柱が並ぶ様が、

パルテノン神殿として呼ばれるようになったそうです。


↓見学ちう

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ちなみに、この設備は年に5〜8回程度稼働するらしいのですが、

その度に水だけではなく大量の土砂やゴミなども

同時に入ってくることになります。

それらは水を抜いた後に、なんと天井を開けて、

そこから清掃用の重機を吊り下げて搬入して、

清掃するらしいです。スゴイですねえ。


↓あの上に見えているところをあけて清掃用ブルドーザーを入れるらしい

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解説の後は10〜15分程度、自由行動で撮影もOK。

ただし見学範囲は決められていて、

虎ロープで囲われた部分のみになります。

では、さっそく!


↓見学はあのロープのところまで

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とにかく、あまりに大きすぎるスケール感と、

コンクリートの塊の重厚感に圧倒されます。

素のまま撮っても十分なのですが、

こういう場合は対比物として、

あえて人が映り込んでいる方が、

よりその大きさがはっきりわかってよいです。


↓なるほどのパルテノン

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↓人の大きさと比べてください

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翻って、反対側には第1立坑と呼ばれる大きな立穴がぽっかりと空いています。

ここは直接河川と繋がって水を取り入れるのではなく、

地下トンネルを通じてやってきた水を

調圧水槽に流すためのパイプのような存在。

ここから天井まで水がどんどんたまっていくときの

水圧や水勢を想像すると、ちょっと震えてしまいます。


↓第1立坑

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↓ズームアップ

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とにかくめったに見られる光景でないので、

手当たり次第に撮影です。

本当にすごいものを人間というものは造り出しますね。

でも、これだけのものを造らないと対応できない

自然災害というのもまた恐ろしい力です。

あっという間ですが、この圧倒的な空間に浸ることができました。


↓土木丸出し!

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↓ただただスゴイ

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↓水の勢いを殺すための分厚い石柱

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見学タイムが終了し、再び地上まで階段を上って、

先ほどの排水機場まで戻ってきたら見学会は終了で解散。

そこから再び駅まで徒歩で戻るのだが、

どうせなら他の立坑も見られないかなと思って、

隣の駅まで足を延ばして帰ることにします。

県道321号に出て、あとはひたすら平坦で変わり映えのしない道を西へ。

本当に何もないところで、果てしなかった…

で、途中の電信柱に、昔の水害の後を発見。

こんな平地で、ここまでの水が溢れるということは、

相当な水量だったはずで、あれだけの貯水槽の必要性が実感できます。


↓水害の歴史を発見

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道は越谷春日部バイパスとの交差の先でR16に合流し、

大きな橋を渡りますが、ここが中川。

川の横に引き込みが設けられて第二立坑がありました。

近くまでは行けなそうだったので、橋から遠景のみ。


↓第2立坑

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そのままR16を西進すると次の橋があり、

横付けするようにして、第3立坑がありました。

こちらは倉松川からの水を取り込むための立坑で、

ちょうど川の対岸の土手から撮影できそうだったのでそちらへ。

普段は、そちらへの水路は盛り土がされてあり、

それが堤防の役割をはたして水が浸入しないようになっているようですが

増水時には自然と水がその盛り土を越えて、

立坑へ流れ込み、余剰分の水がここから立坑へと逃がされ、

地下トンネルを伝って、先ほどの調圧水槽へと向かい、

そこからポンプによって安全に江戸川へと逃がされるのです。

先ほどの施設から5km近くは離れていて、

徒歩ではなかなかしんどい距離なのですが、

両方の現場を見ることで、全体的な仕組みが実感できました。


↓第3立坑

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↓普段は川の水は入らず、氾濫時に立坑へ流れ込む仕組み

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そこから南下に転じて、さらに20分ほど歩いて、

藤の牛島駅に無事到着。

17:30の大宮行に無事乗り込みました。


藤の牛島駅

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