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記憶の残滓 by arkibito

2017-08-01

レッツゴー鹿島槍 feat. Mr.K レイニーブルーなアタック編(2−3日目)

2日目。

4時過ぎに起床し、

外の様子をうかがうとまだ雨は降ってなさそう。

遠く東には富士山の姿も見える。


でも、天気予報は昼前から雨。

とりあえず早がけをして、

降られる前に冷池山荘へ駆け込んで、

そこから鹿島槍へアタックできるかどうか判断するしかない。

しっかりと朝食を摂り、

準備を済ませ、5:45にいざ出発。


↓夜明け

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↓左奥が八ヶ岳、中央に富士山、右手に南ア

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↓朝食

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小屋からすぐ東に見えている爺ヶ岳へ向かいます。

なだらかな稜線を進み、

結構な幅の雪渓を滑らないように慎重に抜けます。

ここは南側の斜面なのに

まだこんだけの雪が残っているのはびっくり。

稜線からは、北側の眺望も開け、

これから向かう方角を確認しますが、

かろうじて冷池山荘は見えますが、

それより高度を上げた布引山や鹿島槍自体は

分厚くて黒々とした雲に覆われています。

もう明らかに天気がよろしくない…


↓いざ爺ヶ岳

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鹿島槍は黒い雲の中…

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のどかな稜線はしだいに斜度をまし、

ガラ場をジグザグと進みます。

Kさんを励ましつつ、ウンショと登ります。

途中山頂を巻く道がありますが、

巻くと言っても知れているし、

これから雨で鹿島槍へ行けなければ、

ここが唯一のピークになるので、

山頂まで進んでピークを踏みます。


↓爺ののぼり

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↓振り返って種池山荘

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扇沢方面

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標高2669.82m、300名山の爺ヶ岳の南峰に無事登頂。

この時点ではまだ雨は降っておらず、

南側の眺望も見えていました。

Kさんと握手を交わして記念撮影。


↓爺ヶ岳南峰

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↓爺ヶ岳からの眺望

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そこからすぐに出発。

爺ヶ岳は、この南峰、次の中峰、さらに北峰と

3つピークが連なり、その度にアップダウンを要します。

縦走路に戻るころには、

黒部側からモーレツな雲が押し寄せてきて

一気に世界を灰色に包み込んでいきます。

そしてその風に吹き飛ばされた小さな雨粒がビシバシ。

慌ててレインウェアを着ます。

中峰ピークへの分岐に到着。

Kさんはそのまま回避して縦走路を進みます。

自分はザックをデポし、空身で山頂までピストン

当然眺望も何もなく、タッチしてすぐに取って返します。

分岐に戻り、ザックを回収して、縦走路をダッシュ。

ほどなくしてKさんと合流。

そのすぐ前に、シニアの団体さんがいて、

狭い狭い道を随分と占領したまま、

しばらくは真後ろでのろのろ運転

北峰からの下りに入るところでようやく道を譲ってもらいます。

しばらく樹林帯へ突入し、そこを抜けたガレ場を下ると

冷乗越。

到着して少し休んでいると、一瞬だけ雲が切れ、

すぐ上に、冷池山荘が見えました。


↓どんどん天候が悪化していくが、小屋が見えてきた!

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目的地がわかったからと、Kさんが先行させてくれて、

一足先に冷池山荘に到着したのが7:30でした。

すでに雨にやられて全身びしょぬれ。

10分ほど遅れてKさんが到着。

Kさんはもうこの悪天候なら

小屋で待機しますと早々に宣言されます。

自分はもうどうせこれだけ濡れてたら、

あとどんだけ降られても一緒だし、

まだ2時間程度しか歩いてないのに、

本日の行程終了というのもしのびないし、

とりあえず鹿島槍の2つあるピークのうち南峰までは

危険個所はないからということで、

このままアタックをかけることにしました。

もちろん、天候が急激に悪化して危険を感じる前に

きちんと判断して登頂ならずとも撤退します。


↓冷池山荘

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ひとまずザックから、

ペットボトル、カメラ、補給食をサコシュに詰め替え、

念のためグローブと、トレッキングポールを持っていきます。

後の荷物は置いて行って、軽量化することで

ピードを稼いで、できるだけ短時間で戻ってくる作戦です。

まだ時刻は8時前で、

小屋の方も宿泊のための入室準備ができていないので、

荷物はKさんにお願いすることにします。

そしてすぐに出発します。

小屋の裏手から、いったん東の斜面へ出て、

そこからテン場まで登る。


↓テン場から種池山荘ちらり

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テン場の先から、ブッシュを抜けると、

何か所か雪渓を渡るところが出てきます。

ここもしっかり足跡が残っているし、

ステップも切ってくれているので歩きやすい。


↓雪渓渡り

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雪渓を渡り、さらにブッシュを抜けていくと、

一気に前方が開け、ガレガレの岩場の九十九折れを

黙々と行く登りに入ります。

高度を上げたせいか、天候が急転しているのか、

このあたりから雨粒の大きさが

はっきりと先ほどとは違って大きくなります。

そしてなにより西側から吹き付ける風が狂暴化。

ぴしゃんぴしゃんと雨粒を叩きつけてくる。

当然右も左も真っ白の世界で、

そのもやもやの中へ岩の登りがすうっと登っていくのを、

ひたすらに詰めていきます。

そうして30分ほどで布引山という標識のあるところに出ました。

ここでひと段落しますが、

立ち止まっていても疲労が増すだけなので、

写真を撮ったらすぐに移動開始。


布引山から先、一旦斜度は緩みますが、

延々と同じようなのぼりが続きます。

何度かピーク化と思えるようなところも偽ピーク。

さらに荒れ狂う風と、大粒になった雨に、

できるだけ低い姿勢を取りながら、

トレッキングポールを支えに前進

ダラダラとしたガラ場の道を詰めて

ようやく鹿島槍ヶ岳の南峰に登頂。

いやあ、辛い!雨と風で何も見えない!


鹿島槍ヶ岳南峰

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全身ずぶ濡れで、まとわりつく不快感を払いながら

写真撮影をしていると、

アンザイルをした4人パーティーさんが別方向から登頂されてきた。

どうも、この悪天候の中、

キレット小屋から出発されたそうでご苦労様です。

思ったよりも早く登頂できたので、欲が出て、

北峰まではどんな感じですかとリーダーらしき人に尋ねると、

いくらかかっても30分で着けますよということだったので、

とりあえず行けるところまで行ってみることにします。

すぐに北側の斜面に取り掛かりますが、

南側と違って、一気に本格的な岩場になります。

あまりに急なので掛けてあった一眼レフをザックにしまい、

両手を自由に使える状態にして、濡れた岩場をガシガシ下ります。

いやああ、ここはちょっとこのコンディションでは厳しい@@@

どうにか急場を抜けるると、今度は細い吊尾根。

風が狂ったように横殴り@@@

そこから五竜への分岐までの登りを耐え、

さらにジグザグ進んで北峰登頂。


一眼を出すのが面倒なのでと、

さっとスマホを取り出し記念撮影してすぐに引き返す。

とりあえずここまで来てしまったので、

再びあの怖い岩場を登り返さねばなりません@@

この天候でただでさえスリリングなルートが

濡れて難易度が上がっているので、いろいろ堪えながら進みます。

往路はとにかく先に登頂を目指して黙々と進んだが、

帰りは要所要所で写真を撮れればと思って、

スマホを取り出していたのだが、

その際に、いきなりバチッという小さな音とともに、

ディスプレーの一部が、蛍光灯の替え時のような影が出て、

画面が出たりでなかったり(汗)

いやこれはおかしいと、いったん強制終了して、再起動をかけるが、

今度は指が反応せず(大汗)

水に落としたのならまだしも、

まさか雨で漏電はないだろうと思っていたし、

まあディスプレーがやられた程度なら大丈夫だろうと軽く見てたし、

何より、こんなケースは初めてだったので、

漏水時は絶対に電気を流さないという基本的な対応も知らず、

ただただ焦って、何度もつけたり消したりしてしまう。

それでもどうにもならないし、

こんな雨風吹きすさぶ岩場で

長々と立ち止まっている場合でもないので、

スマホを仕舞って、代わりに一眼を取り出しリスタートします。

南峰のえぐい岩場を丁寧に登り詰め、

山頂に戻ってきた時にはさすがに安堵しました。


↓南峰のえぐい岩場

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↓さすがにちょっと焦る@@

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↓南峰に無事に戻ってきた

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そこからは、来た道を戻るだけで、

難所もないので飛ばして帰ります。

戻りがてら、今から山頂へ向かう人たちと何度かすれ違います。

ここから昼にかけてますます天候は悪化するのでちょっと心配。

布引山で写真を撮って、そこからも転げるように戻るが、

一眼のレンズの内部にびっしり水の結晶がついてしまって、

覗いても白モヤがかかって、こちらも撮影不能に!

こちらはよくある現象なので、乾けば大丈夫だが…

そんなこんなで、11時前にどうにか小屋に舞い戻りました。


↓布引山

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もう上も下も全部びしょ濡れで、

持って行った携帯食も全部水没。

衣類も全部どろっどろで、すぐに乾燥室へ。

(冷池の乾燥室は乾きづらい…)

玄関口で荷物と格闘しているとKさんが部屋から降りてきて

労をねぎらっていただきました。

メインザックに着替えなどを置いていったので、

大半の荷物はセーフ。

すぐに着替えをして、体を温めるために談話室のストーブに当たる。

この日はさすがにこの天候だし、

日曜日ということもあって全然人がおらず、

個室を2人で貸切状態でした。


↓本日の寝床。2人で1部屋

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じきに昼になって、カレーをいただきます。

で、ここからはとにかく

スマホをどうにかこうにか直そうとするのだが、

どんどん悪化して、もうどうしようもなく…

雨で午後は何もすることがなく、

小屋にいる人は雑誌を見たり漫画を見たり、

テレビで相撲観戦したり。

自分は全力でアタックをかけた影響か、

疲労で眠くなり2時間ほど昼寝。

唯一の楽しみの夕ご飯もしっかりいただいて、

20時に消灯。

どうも体がカッカしてなかなか寝付けなかった。


↓昼飯

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↓晩飯

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さて最終3日目。

寝たら治るかもとわけのわからない理由で

起きてすぐスマホを起動してみたけど、やっぱダメ。

お天気も相変わらず好転する兆しはないが、

前日の土砂降り状態ではなく、朝は小康状態。

その間に、できるだけ稼いで、

稜線を外れれば濡れずに済みそうだ。

5時に朝食をいただきます。20人もいない食堂でした。

小屋の人と、長野県の山岳パトロールの方にお礼を言って

すぐに出発。


↓朝食

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↓天気わろし

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爺ヶ岳を抜けていく辺りは、風が抜ける通り道なので

黒部側からのモーレツな横風がびゅんびゅん。

幸いにして雨は降っていないし、

生暖かい風で寒さもないが、

とにかく吹き飛ばされそうな感じになりながら、

Kさんと黙々歩く。


↓モーレツな風!

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↓悪天は嫌いじゃないわよ

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爺ヶ岳南峰から進路を西へ取り、一気に下り。

昨日は見えていたすぐそこの小屋はモヤの中で全く見えず。

淡々と歩いていると、

南斜面の繁みがザワザワしているので覗いてみると、

雷鳥さんがひょこひょこと歩いており、Kさん大喜び。

眺望もダメで、1日小屋で缶詰めだったので、

最後のご褒美のようにひょっこり出てきてくれました。


↓ん?あれは…

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ライチョウさん♪

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種池山荘には7:30頃に到着。

少しだけ休憩を入れます。

ここは10:00〜13:00の間だけ、

自家製ピザが食べられるのですが、

初日もこの日も時間外でじゃんねん。

またピザを食べに遊びに来ますと

小屋の方にご挨拶をしてリスタート。

急登を下っていき雪渓まで来ると、

小屋の方がスコップで雪渓をカットして

歩きやすく整備をしておられました。

ありがたや〜。ご苦労様です!


↓雪渓渡り

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そこから柏原新道を黙々と下ります。

途中、何度も行き違いや追い越しがありましし、

どこかTV局の人たちがカメラを回しておりました。

下りは思ったよりも長く、結構疲れましたが、

10時ごろに駐車場に無事下山。

お疲れ様でした!


↓無事下山なり

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帰りは、まず大町温泉郷の薬師の湯で汚れを落とし、

それから蕎麦処でランチ。

ちかくの産直市場で、

地のお野菜を格安で購入してお土産にしました。


↓そばランチ

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帰りも高速飛ばしてびゅん、なはずが、

中央道はいたるところで工事でレーン規制。

岡谷JCTでは、名古屋方面への分岐が

まるで封鎖されているかのようで、

一瞬曲がりそこなうところだった(汗)。

恵那峡多賀で2回休憩を取り、

帰阪したのが19時を少し過ぎたところでした。

Kさん、お疲れ様でした!

2017-06-30

コトバって大事

その人となりや、育ってきた環境や境遇、思考というものは、

顔に刻まれると同時に、

その人の発する言葉にも乗り移る。


言霊というコトバがあるけれど、

真面目に頭を使って考えている人間からは、そういう言葉が出るし、

品格を重んじてきた人間からは、上品な言葉遣いが発せられる。

自分が師と仰ぐ松本隆さんが紡ぎ出すコトバというのは、

まさしく彼の中で鮮明に描き出された”風街”の風景の

断片そのものであるし、

先日亡くなられた野際陽子さんは自分自身を指していう場合に、

「わたし」ではなく「わたくし」と表現してきたのも、

彼女のもつ気品さの表れである。


逆に、人を見下したような人間からは

暴言や汚い言葉が出てくるのは当然だし、

過激右翼思想に呪われた人間からは、

そういったたぐいの過激発言が出る。

コトバというのは勝手に独り歩きして

自分の意思とは無関係に口からに飛び出てくるものではなく、

頭と心と常に三位一体のものであり、

それが表出された一形態であるのだから、

コトバを発した後で、いくら撤回しても全くの無意味である。

コトバに信頼がない人間は、イコール信頼のおけない人間である。

ましてコトバを簡単に取り下げたり、

ごまかしたりするような人間は程度の低い人間である。


困ったことに、そういった忌むべき事態に対して、

その言葉尻だけを揚げ足取りのように言うのはどうか、

それよりももっと大事なことがあるだろうと、

批判をするような人間がワンサカいることに深く失望する。

きっとコトバの重みが何たるかを知らずに

上っ面でしか生きてこなかった可哀そうな人間なのだろうが、

そういう連中には知性も教養もないのだろうか。

そして、そういう人間があまりに増えてしまったから、

己の言葉に責任を持たない、

発言の責任を取らないことがまかり通るのだ。

これは、はっきりと恥じるべき風潮だ。

コトバ以上に大事なものなど、

コトバで言い表せないものくらいしか思いつかない。


そしてこの風潮はさらに悪い影響を及ぼしている。

自分が発言に責任を持たない、持てない人間が

あまりにも蔓延してしまったがために、

ガツンと言いたいことを言い放つような人間が、

まるですごい人間、頼りになる人間に見えてしまい、

それがカリスマ化してしまう。

まるでコトバと責任のアウトソーシングか。

何でもズバズバいうようなTVタレントが

毒舌だのなんだのもてはやされたり、

できもしないホラを平気でいうようなアメリカ大統領や、

日本の官邸のアホ連中なんかがいい例だ。

でっかい拡声器をもっていることが正義なのなら世界は暗黒だ。

ペンは剣よりも強しという言葉はもはや死語なのだろうか。


SNSの登場で、確かに誰もが声を上げることができるようになった

というのは喜ばしいことだが、

その結果何が起こったかというと、

大富豪ゲームでいう”革命”のように、価値観の逆転が起こったのだ。

ニュースの最前線に張り付き、目撃をし、

情報を自らの足でつかむメディアの人間は、

詐欺や欺瞞となり、

そのメディアの情報の又聞きを、何の裏付けもなく、

感情にまかせて、無責任に匿名

ネット上に情報を拡散する輩の方の声の方が力を得たのだ。

(そしてそういった輩から新しいメディアの担い手が出てくるからメディアの質が下がる)

彼らは何をもって自分の発言に根拠があるのか、

自分にはまったく理解できない。

ただ感情に身を任せ、欲望に身を任せたコトバたちが

世界を動かしているのだとしたら、

それはもう自分のことを棚に上げて

アベやらなんやらに文句も言えまい。


今、試されているのは

コトバによって導く側の人間だけではなく

コトバによって導かれる側の資質でもある。

そのことにそろそろ気づくべきだ。

今のところ日本の行く末、世界の行く末が見えない。

2017-06-19

『吉田類の「今宵、ほろ酔い酒場で」』 by 長尾直樹監督

土曜日の夕方。

近所のテアトル梅田まで。

酒場詩人こと吉田類さんの銀幕デビューでございます♪

ちょうど封切りに合わせて、

舞台挨拶があったのを先週思いだし、

慌てて窓口に駆け込んだらラス3だけ座席が残ってて、

上の娘と二人で行ってまいりました。

京都や和歌山、奈良などへは毎年来られているのですが、

なかなか大阪でお会いするチャンスがなくて、

それが今回、我が家から目と鼻の先に来られるということで、

これは絶対行かねば。


↓舞台挨拶

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↓ビール付き

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映画は、月9のあの番組の映画版というわけではなく、

酒場にまつわる3話オムニバス形式のドラマ。

”世に奇妙”のタモさんよろしく、

類さんがストーリーテラーとなり、

また第3話では堂々の主役を演じておられます。

エンディング曲も熱唱!

監督は、こよなく愛する映画『鉄塔武蔵野線』の長尾監督。

例の番組の大ファンだった長尾さんが、たっての希望で、

類さんをメインに酔っぱらいの映画を作りたいということで

実現した映画です。

しかも、1話目では、”鉄塔”の主人公のお父さん役だった

菅原大吉さんが出演していて、

2話目では、”鉄塔”の主人公ミハル役だった

チビノリダーこと伊藤淳史さんが主演。

そこに類さんが絡むというドリームチーム。

3話とも、酒そのものというよりも、

酒がつなぐ人間関係の温かさだったり、

酒場という聖地のもつ味わいが織りなす物語で、

笑いありホロリありで楽しませていただきました。

3話目には、類さんの幼少期を思わせる

高知・仁淀川のくらしが描かれるのだが、

それがまた”鉄塔”の世界に続いているような

ノスタルジーで、仁淀川に行きたくなりました。

類さんの哀愁を帯びた演技と土佐弁がなんとも沁みました。


↓テアトル梅田にて絶賛公開中!


上演後、いよいよご本人が登場してのトークショー。

登壇と同時に会場は大盛り上がり。

で、今回も我が家の工作部隊お手製の看板を振っていると、

なんとすぐに気づいていただいて、

ご紹介いただいてしまいました。いやはや恐縮です。

そこからは映画のお話、お酒のお話がどんどこどん。

いやあ〜サービス精神が素晴らしい。


↓類さん登壇

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↓大盛況♪

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↓お酒ももちろん入ります

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イベント後、退壇の際には、

後方席まで回ってきていただいて、

そこでご挨拶もできました。

特に娘についてはすごく気にかけてていただいてて、

本当にありがたい。

その後、グッズ購入者へのサイン会にももちろん出ました。

もうすっかり覚えていただいて、

色々とお話もさせていただきました。

テレビで見ると、ただの酔いどれのオッチャンに見えるかもしれませんが、

会えばわかる懐の大きさと、

根底にあるダンディズムと気品さは、まさしく紳士ですね。


↓近くに来てくれました

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↓ハイチーズ

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ということで、映画も楽しめ、

ご本人にもお会いできて大満足でメデタシ、メデタシ。

のはずが!!!!

2017-06-09

ダイトレ 後編 紀見峠〜根古峰〜岩湧山〜滝畑〜施福寺(槇尾寺)〜槇尾山口バス停

全行程の約2/3程度をクリアし、

紀見峠を出発したのが12:20。

そろそろ帰りの最終バスの時間を頭に入れながら進まないといけません。

ここからダイトレのゴール地点である施福寺までは約15km。

岩湧山の登りも含めて、アップダウンがまだまだあり、

寺からバス停までも少し歩く必要があるから、

今のペースで進んだとして、5h+αはかかる計算。

ホントぎりぎり間に合うか間に合わないかという、デッドライン上。

とはいえ、また夜中からずっと歩き通しで、

眠気&疲労MAXで、脚の疲労は蓄積しているので、

なかなかペースを上げるのは難しいが

ここからは無駄なく進む必要があります。


トイレ小屋から、標識に従って、

舗装道路を少し峠方面に進んでいくと、

右手に岩湧山へ続くトレイルがあり、

意を決して突入。


↓紀見峠スタート

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最初はにわかに下っていくが、それもつかの間、

すぐに丸太階段があります。

そこを登りきると少し広々とした空間になり、

そこを右へと折れていくと、

山の斜面に向かって弓なり気味に急こう配の登り。

ある程度登ると、今度はその斜面に向かって真っすぐ登りが続く。

最初の急こう配を過ぎ尾根に出ると、

一気に緩やかになります。

うっそうとした緑の森は、ほとんど往来する人も減り、

一気に静かになります。

穏やかな台地を緩やかなアップダウンが続き、

ここは少しペースを上げて進みます。

その先で大きな谷にぶつかり、道は左に直角に折れ、

今から登るはずが、徐々に高度を下げていきます。

この辺りでちょっとお腹が減ってきたので、

早めに補給をするため、次のベンチで小休止。

おにぎり一つと、梅味の柿ピー

甘いものはもう飽きてしまっていて、

固いものをガリガリ噛むことで眠気が飛ぶので、

これはなかなかよい補給品だった。


↓鉄塔

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↓眺望はなし

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↓柿ぴーウメ〜

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リスタートして、すぐに林道のようなしっかりした道にぶつかります。

その道と進んでいくと、前方に何かを栽培しているのか

ビニールハウスが連なる敷地があり、

トレイルはその脇から再び一気に登りになります。

登りきってしばらく進むと、何か小さな田んぼのようなものが。

ボ谷ノ池と呼ばれるポイントです。


↓ボ谷

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↓ボ谷ノ池

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↓ボ谷ノ池

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その先で、枯れ沢を渡り、

小さな小屋のある少し広々とした場所に出ます。

そこから右手側に登りがあり、

少し登って砥石谷道の分岐から、

徐々に斜度が急になり、

しまいには両手を使ってよじ登るような激坂に!

一気に汗がしたたり落ち、ヒーハー言いながら登るのだが

終わりが見えないくらい激坂区間が続き、どえらい@@

ようやく激坂が終わったかと思ったら、

今度はそれに続くようにして果てしない階段地獄!!

ひえ〜。勘弁して〜。

ヘロヘロになりながら、一段一段を踏みしめて、

どうにかこうにか、岩湧山三合目にたどり着きました。

下の小屋のあったところで標高440mで、この場所が650mなので

わずか800mで200m以上の高度を一気に稼ぎました。

しんど〜@@@

でもここで650mということは、

まだ岩湧山まで単純に行ったとしても250m近く残っています…


↓げ、げ、げ、激坂@@@

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↓岩湧山三合目

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ここにきての激坂で、すっかり削られてしまいましたが、

ここでのんびり休みを取っている場合ではないので、

ペースを落としながらも止まらずに進みます。

幸い、稜線に出たようで、平坦とまではいかずとも、

緩やかな段差の登りが続き、

そのうち左手からしっかりと整備された林道が合流。

根古峰を通過します。


↓根古峰

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↓根古峰プレート

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林道は幅広でフラットなので歩きやすく、

息が整ったら再びペースアップ。

しばらく進むと、林道がいくつか分岐しているポイントがあり、

標識に従って、右前方へ登っていく。

その先南葛城山への分岐を過ぎて、山の北側の斜面へ。

一気に細くなったトレイルを進んでいくと、

五ツ辻と呼ばれる分岐点に到達。

そこからさらに進んで、

天見駅からの登山道であるいわわきの道との分岐まで来ました。

あともう少し!


↓林道を外れて進む

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↓五ツ辻

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↓いわわきの道分岐

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もう、さすがに山頂まですぐだろうと、

元気が湧いて自然とペースも上がったのですが、

ダイトレはまったくもって容赦なく、

無慈悲なことに、丸太階段が仕掛けられていました。

グヘェッ〜〜〜〜。


↓出た〜ウゲ〜

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意気消沈しつつ丸太階段をやっつけると、そこが東峰で、

せっかく上ったのにすぐにまた階段で下って、

トイレのある小屋に到着。

その先、一気に視界が開け、

こんもりとした緑の丘が目の前に広がります。

あそこがトップだ!


↓山頂を捉えた!

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で、再び息を吹き返して、緑の中を登っていくのですが

見た目のメルヘン観とは裏腹に、

この丘がまたとんでもなく急な階段で、

全然足がついてこない@@@

ヒーヒーいいながら、どうにか登り詰めると、

そこには大パノラマが広がっておりました。

岩湧山の山頂は広々とした茅場となっていて、

360度の眺望が開けています。

まずはプレートを写真に収め、

ベンチのあるところまで移動して、

ラストスパートに向けて最後の補給を取りながら、

しばし景色を堪能します。


↓大パノラマ♪

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↓岩湧山

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↓岩湧山プレート

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まずは振り返ってみると、

夜中から歩いてきた山々がずらり。

景色の隅っこの方に、夜中発った二上山があり、

そこからぐんぐん高度を上げて大和葛城山、

その間に大きな段差を挟んで金剛山の大きなシルエット。

いやあ、思えば遠くまで来たもんだ〜。


↓歩いてきた道のりを振り返って

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北側にパンすれば、大阪平野を一望。

PLの塔はいい目印として目立っています。

少し左にある池は狭山池。日本で最も古いダム湖です。

そして、はるか遠くにキタ/ミナミのスカイクレイパー。

左手には大きく弓がしなるようにして大阪湾が広がり、

その後ろに衝立のようにして立っているのが六甲山です。

いつもはあっち側から、こちら側を眺めてるんですねえ。

岩湧山、なかなかどうしてスパルタンな山ですが、

この眺望は関西屈指の見どころに間違いありません!


↓大阪平野を一望。右側にツンとPLの塔

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↓展望所

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さて、15分ほどで休憩を済ませて15時ジャストに

いよいよラストスパートに入ります。

右手の山間に湖が見えていますが、

あそこが次の目的地である滝畑ダムのダム湖。

一気の下りが想定されますね。

そこから視線をまっすぐ上にすると、

山のテッペンにちょこっと建物が見えていて、

あそこがゴールの施福寺。

さらに奥には大阪湾に浮かぶ関空島と、

さらに後ろに淡路島が見えます。


↓右手の滝畑ダム湖まで激下ります

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しばらくは素晴らしい景色に飛び込んでいくような

贅沢な錯覚を覚えながら、草原を下っていきます。

名残惜しくも、青と緑の世界にお別れをして、

再び林の中へ突入していきます。

比較的フラットなトレイルを進んで、

鉄塔のある分岐点に到達。


↓草原終わり

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↓下ったところから振り返る

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そこから扇山を左に巻くような形で、

ずんどこ下りになっていきます。

ジグザグジグザグ下って、

山の南斜面にへばりつくようにトレイルが続きます。

通常タイムで歩いていたら間に合わないので、

16時には滝畑に下り立つ目標を立てて、

下りの勢いに任せてペースアップ。

徐々に、道もやせ細り、こう配も急になってきて、

転倒して左の崖に落ちないように注意しつつ、どんどこ降りる。

着地の衝撃で、足の裏や膝が悲鳴を上げているが、

バスに間に合わなければ、さらに疲労するだけなので

ここが勝負どころと、痛み覚悟で駆け降りる。

滝畑の岩湧山登山口に下り立ったのが、

15:50と目標タイムクリア。

でも間に合うかどうかはギリギリ@@


↓滝畑

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県道61号をまたぎ、橋を渡って、

標識に従って山に入るポイントを探す。

そして民家の脇から、施福寺へのラストのトレイルへと突入します。

残り3.5kmで、順調に行っても

このポイントから200m標高を稼ぐ必要があり、

アップダウンがあればさらに登りが見込まれる。

しかも、寺からバス停まではプラス15分は見ておかねばならない。

それを残り約1.5hでクリアしないといけないので、

本当にぎりぎりの勝負。休んでいる暇はない。

ただ諦めた時点で、5km追加になるので、

とりあえずぎりぎりまでは攻める覚悟を決めて山へ入る。


↓ラストのトレイルへ!

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民家の脇の細いところからトレイルはスタート。

すぐにジメジメとした森の中を急速に登っていく。

結構急な登りだが、MAXペースでぐんぐん。

山をぐるっと回り込むようにして進んでいくと、

トレイルは山肌に沿って進むようになり、

こう配が緩んでさらにペースを上げる。

一か所道が崩落しているところあり。

いくつか沢をまたぎながら山筋に沿って進んでいき、

再び急坂が登場。

汗ダラダラで、駆け上っていくと、

ボテ峠というところに出る。

その先まっすぐ行くのか左なのか少し迷って

若干ながらタイムをロスしてしまったことで、

焦って写真撮りそびれた。


峠というからには一度大きく下りを余儀なくされます。

登った分を全部吐き出す形で小さな沢へ降り、

再びそこから登り返します。

沢をまたぐところは少しスリップしやすいので注意しながら、

でものんびりできないので、ノンストップ。

鈍い登りを必死で登っていき、2つ目の番屋峠に到着。


↓番屋峠

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当然、ここでもまた貯金をはたいて激下り。

この辺りから路傍にお地蔵さんがポツポツと出現します。

追分というところまで降りてきました。

あと1km!

ふぃ〜しんど。


↓追分

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ここからいよいよオーラスの登り。

最後の最後まで試練は続き、急な坂がこれでもかと襲ってきます。

前方に石組が見えるところから、

こう配がエグくなり、疲労困憊しましたが、

そこを抜けると施福寺の敷地内。

いやあ、最後の三連チャンの登り返しは流石に堪えました@@@

しかしどうにか登りきって、

本堂の手前にダイトレプレートを発見!

16:46にダイトレ完踏です!

ダイトレ区間でいえば、15時間57分の激闘でした。

おつかれっした!!!


↓GOOOOOOOOOOOOOOOOOOAL〜

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しかし感慨に浸っている場合ではありません。

まずは大急ぎでお参り。

ここ施福寺は西国三十三所の4番札所で、

健康長寿、旅行、方違などの厄除。

ロングトレイルを無事に歩いて来れたことをお礼しました。


↓西国4番札所 施福寺(槙尾寺)

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さて時刻は16:51。

この日は土曜日なので十分バスには間に合う時間ですが、

万一も考えうるので、バス停17時に間に合うか、

もう少しだけ気を引き締めてリスタート。

なかなかしんどい石段をずんずん、ずんずんと下っていきますが、

もう足がおぼつかなくて、

一度気が緩んだのもあって全然ペースが上がりません。


↓山門

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で、結局頑張ってみたもののバス停に到着したのが17:03。

これが日曜日だったら、わずか3分差でバスを逃していたところでした。

あむない、あむない@@

しかし、あえて、土曜歩きにしたアドバンテージをうまく使って

バスに間に合うことができました。

作戦通り!


↓セーフ!

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ヘロヘロの状態で、バス停の前にある茶屋に飛び込みます。

そしてキンキンに冷えたラムネで祝杯♪

茶屋のお父さん、お母さんにも、

ようがんばった!とねぎらいの言葉をいただき、

ようやく完踏した喜びと安堵が沸いてきました。

確かに、評判通り、六甲全縦に比べて

総じて難易度が高いなあとは感じましたが

十分な装備と計画と、

ラストのスパートを除いては、

あえて無理せずゆっくりペースで抑えめに歩けたことで、

以前六甲をゴールした時ほどは疲労もなく、

むしろ今まであまり歩いたことのない山域が新鮮で、

金剛山以降は特にあまり人の手が入っていない

山らしい山の雰囲気を味わいながらの山行は、

退屈することもなく楽しめました。

それから一番よかったのは、

カラっといいお天気で、そこそこ涼しい風が吹き抜けて

終日、心地よかったこと。

あれ以上暑かったりしたら、

水分が足りてなかっただろうし、疲労もすごかったに違いない。

万事、予定通りにいって大満足でした。


↓祝杯♪

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5分前に本日最終のコミュニティバスがやってきて、

どっかり乗り込みます。

定刻通り17:28に出発。

このバスを逃したら歩いていたかもしれない道を眺めていましたが、

ほんっと歩かなくてよかった♪


↓おうちへGO!

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R170をまたいだところにある槙尾中学校前でコミュニティバスは終点。

ここで南海バスに乗り換え。

わずかの時間でそばにあるファミマでファミチキを買って即食。

無事に乗り継ぎを済ませたら、バスで撃沈。

気づいたら終点の和泉中央駅でした。

そこから泉北高速鉄道に乗り込み、

そのまま天下茶屋駅で地下鉄にスイッチし

帰宅したのが19:30でした。

乙!


↓山行ルート

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2017-06-08

ダイトレ 前編 二上山駅〜屯鶴峯〜竹内峠〜大和葛城山〜水越峠〜金剛山

さて、ブログ編はじめます。


GWを仕事一辺倒で済まし、

そろそろ山歩きをガツンとやりたいなあと思っていた。

幸いに気候がすこぶる安定していて、

カラッとした陽気だし、

奥さんが仕事復帰で遠出が難しいので、

近場でいっちょチャレンジしてみようと思い立った。

ダイトレ全縦は前々から企画はしてあって、

シミュレーションを取りまとめたものがあったので、

それを元に作戦会議。

六甲全縦は正打ち、逆打ちともに完踏済みなので、

その経験をベースに、所要時間を算出してみたのだが、

どう頑張っても、厳しいプランニング。

自分の場合、トレランではなくあくまで歩きなので、

どう頑張っても15時間以上はかかってしまう。

そうすると、初発でアプローチしても、

下山は夜中になってしまう。

ゴール地点の槙尾山からのバスの最終は17時と早く、

そこで取り残されてしまうと、

民家のある麓まで余計に歩かなくてはならないし、

歩いて下山したとて、すでに電車の最終は終わっているので

帰宅できないことになる。

どうしたもんじゃろの〜と色々思案した結果、

スタートの時間をベースに組み立てるのではなく、

オシリのバスの時間をベースに組み立てる方が得策だと

逆算してみる。

すると、前日の最終電車でアプローチして、

日の出までの約5時間ほどナイトハイクをこなせば行けそうだと判断。

数年前に、ナイトハイクになる序盤の区間は実歩済みで、

特に危険個所も見当たらないし、

最悪右にも左にも町があるから、

よっぽどのことがない限りは問題はなさそう。

それに、終盤に疲弊する中、

徐々に夜になっていくシチュエーションは

肉体的にも精神的にも堪えるが、

序盤にそれをクリアしてしまっていれば、

終盤多少のゆとりも出るはず。

あとは、土⇒日とするか、金⇒土とするかだが、

平日と土曜、日曜でバスのダイヤが違っていて、

前者は17:28、後者は17時ジャストと、約30分も違う。

これは保険かけておいたほうがよいなと、

金曜の仕事終わりに出動することに決める。


金曜日、仕事終わりで即効帰宅し、

晩飯を食べて2時間ほど仮眠。

23時に出動して堺筋線で動物園前まで。

ここで天王寺に向かうため、御堂筋線に乗り換えるのだが

なぜか電車が全然来ず…

どうも中津駅で乗客同士のトラブルが発生したために遅延しているらしい…

おおお〜い、近鉄の最終の間に合わね〜よ@@@

早くもDNSかと思ったが、ぎりぎりのタイミングで電車がやってきて、

天王寺でダッシュして、どうにか河内長野行の準急に間に合う。

古市駅で最終の橿原神宮行に乗り換え。

二上山駅に到着したのが0:07。

もう電車がないので、後戻りできません!


↓近鉄・二上山駅

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駅を出てR165を北上します。すでにこの時点でも暗い。

月は上弦の月を少し過ぎたくらいで明るい。

でもすでに西の空にゆっくり降りかかっているので、

朝まではもってくれないだろう。

穴虫交差点の所にあるコンビニで、補給品を一式そろえる。

このロングコースでの補給ポイントは、

大和葛城山と金剛山だが、

どちらも通過タイム的に売店は開いていないので、

ここでしっかりそろえておかないと、

地獄の渇きと飢えが待っている。

少し多めにドリンク類と補給品を買い込む。

イートインでサンドイッチをジュースで流し込んで出発。


県道703号を西へと向かいますが、

こんな時間でも意外と大型トラックがバンバン往来しているので

注意して進みます。

少し歩いて、屯鶴峯に到着。

二上山の噴火によって生み出された

真っ白な凝灰岩によって形成されている奇岩群・奇勝ですが、

真っ暗で何も見えない。

すぐさまリスタートしましたが、

すぐ脇の繁みからいきなり鹿が飛び出してきてちょっとビビる!

もう、獣はやめて!!


↓屯鶴峯(どんづるぼう)

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屯鶴峯から、ダイトレの入り口までは、もう少し歩いて

近鉄線をまたいで、少し下った左手。

いよいよここから長い長いダイヤモンドトレイルを歩きます!

時刻は0:49。

いざ参る。


↓ダイトレ、スタート!

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歩きはじめから、うっそうとした森の中に突撃。

道からちょっと入っただけですが、当然ながら真っ暗闇。

遠くで車のうなる音が聞こえるのと、

風でそよぐ木々や葉っぱの擦れる音だけがズザザザ〜と聞こえるだけ。

まあ、そのうち慣れてくるでしょう。

トレイルはというと、鈍い丸太階段が早くも登場し、

えっちらおっちらと進みます。

こんな暗闇であまりがっつり腰を下ろして休憩するのもアレだし、

むやみに汗だくになって、気温が一番下がる朝方に

体が冷えるのを避けるため、

このナイトハイク区間は、できるだけペースを抑えめにして、

汗をかかない程度で、休憩なしで歩き続ける作戦でいきます。

幸い、夜風が軽く木々の間を吹き抜けていて心地よく、

きつい登りが幾分か和らぎます。


↓いやん@@闇@@

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↓早速の階段地獄

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1つ目の鉄塔まで来ると、

進行方向の闇にぼわ〜んと二上山のシルエットが見えてきました。

そこから一旦大きく下って、ズンドコズンドコ進んでいきます。

2つ目の鉄塔の手前で視界の開けるところがあり、

そこから大阪市街の灯が見えました。

ここまでくれば二上山・万葉の森はすぐそこですが、

網目のように道が分かれたり合流していたりするので、

ダイトレの看板を見失わないようにして進む。

そうして園地の分岐に到着したのが、1:45。

ダイトレは二上山のピークを迂回するように右手に折れているので

今回はそちらへ進みます。

余裕があれば、このまま馬の背を経由して

雌岳に進んでもよいのですが、

結構のぼりがある上に、岩屋までの下りは急坂なので、

今回はあくまでダイトレトレースということでスルーします。


↓1つ目の鉄塔

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↓大阪市街の灯

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↓二上山・万葉の森。今回は雌岳ピークはスルー

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整備された下り道を進んでいくと、

下から明かりがやってきて軽くびっくり。

地元のトレイルランナーさんが夜間トレーニングでしょうか。

ご挨拶をして行き違いました。

ダイトレは途中でメインロードを外れて、岩屋方面へ。

岩屋峠を過ぎると、深い森へ弓なりに登っていきます。

登りきったら、今度は一気に竹内峠まで急な階段で下っていきます。

徐々に真下にオレンジの街灯に照らされた一帯が見え、

車の往来も確認できます。

2:05に竹内峠に到着しました。


↓岩屋峠手前

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↓岩屋峠

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↓竹ノ内街道(R166)

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まだ1時間程度しか歩いていないので、

それほど疲れてはいないのですが、

ここから本格的に深い森の中に分け入っていくことになるので

人工の明かりに照らされた、

舗装道の脇という貴重な休憩ポイントを有効利用して

しばし休憩と身支度を整えます。

早速おにぎりとお茶で補給をしていると、

背後に気配を感じ、さっきの鹿の件もあって、とっさに身を構えると、

どこから現れたのか、おっちゃんがフラフラ〜と寄ってきました。

丑三つ時だし、歴史ある峠なので、ユーレイかとマジビビリましたが、

近所に住むおっちゃんが、涼みに上がってきたようでした。

どうも話相手が欲しかったのか、あれやこれや話しかけてきましたが、

わざわざこんなシチュエーションなのに、

あそこは自殺の名所だとか、どこそこで遭難したとか、

ネガティブな話題ばっかり言ってくるので、

速めに休憩を切り上げて進むことにしました。


↓竹内峠

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2:20に竹内峠をリスタートし、R166から逸れて、

林道をえっちらおっちら上がっていきます。

ここからは杉の木が天高くそびえる区間になり、

そのせいで闇はいっそうに深くなります。

この辺りの斜度はほとんどなく、

少しだけペースを上げて進みます。

途中、一か所枝分かれする道があり、

少しだけ寄り道をしてそちらへ進むと

富田林を一望するポイントがありました。


↓富田林の灯

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そこからダイトレへ戻り、

再び深い闇の中へ入ってきます。

しばらく進むと、平石峠に到着しました。

ここは昼間でも薄暗いけど、

夜はもっと不気味だ@@@


↓平石峠

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ここでは立ち止まらずに、

すぐに急な丸太階段に取り掛かります。

この平石峠から岩橋山の区間はしんどい丸太階段が

二手三手と押し寄せるハードな区間。

一段一段は大したことがなくても、

このモモ上げを丸一日延々繰り返すことになると思うと、

気が遠くなります@@@

そしてこの区間がもっとも森が深くて

街の灯りも届かずに暗く辛抱の時間でした。

色々難儀して岩橋山に到着したのが3:45。

はやくも疲れてきました。


↓再び階段地獄

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↓もはや恐怖のカイダン話

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↓闇が深すぎる@@@

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↓岩橋山

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岩橋山のテッペンはまったく眺望はなく、

結構風が強かったのですぐに次へ進みます。

せっかくここまで丸太階段を登ってきたのに、

すぐさま一気の激下り。

登って下りて登って下りて登って下りて…


↓激下り

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↓葛城山はまだまだ遠い

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岩橋山の登りが想像以上にダメージだったのか、

どうもこの時間帯になると、強烈な睡魔が襲ってきて

フラッフラになってきました。

もうマインドがてろてろに溶けてしまって、

まっすぐ歩くのもやっとな感じで、非常につらい。

木々の間から東を見やると、

うっすらと空が明るんでくるのがわかります。

こりゃいかんと気を引き締め直そうとするのですが、

睡魔がどんどん加速して、辛抱たまらず、

持尾辻のベンチでバタンといったん横になる。

気づいたら30分ほどそのまんま寝てしまっておりました。


↓東の空がうっすら明るくなってきた

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↓ネ、ネムイ@@@

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↓持尾辻

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眠るつもりもなかったのに、

座ったとたんに意識がなくなってしまったので

朝の冷え込みの中、レインウェアも羽織らず

汗をかいたままとどまっていたため、

めちゃくちゃ寒さを感じて目が覚めました。

すぐにリスタートをしたのですが、

体を思いっきり冷やしてしまったために

思うように足が動かなくなってしまう。

寝たとはいえ、ほんのわずかだし、頭は朦朧としていて、

寒さと眠気と疲労のトリプルにやられて、

こりゃもう絶対DNFだわと絶望。

でも、DNFするにしたって、

今ここを脱出せねばならないし、

朝になるまでは歩かねばならないのだからと、

気持ちを建て直して進みます。

すると、東の方から赤色の光がチラチラとするようになり、

その光はどんどん大きく強くなって、

仕舞いには真っ赤な朝日が朝を連れてきました。


↓赤日指す杉林

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↓日の出

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お天道様のバイオリズムなのか、明るくなるにつれて、

あれだけ厄介だった眠気も徐々に薄まり、

元気が湧いてきました。

途中にあるトイレ小屋で用を足したら、

いよいよ葛城山へアタック。


↓ここでトイレ休憩

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いくつか、奈良側へのエスケープ路をスルーしていくと、

名物の階段地獄にさしかかります。

この光景、さすがにわかっててもツライ@@@

覚悟を決めて鬼の階段を一段一段やっつけていきます。

上見たら果てしないので、とにかく一段ずつ。


↓出た、葛城山名物の階段

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ようやく葛城高原の一部に入ることができましたが、

ここから山頂まではまだ一押し、二押し。

イージーな道を選択することも可能ですが、

ここは迷わずダイトレトレース!

で、再びえげつない階段に撃沈@@@


↓迷わずダイトレ、トレース

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↓んんん〜階段しんど

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必死のパッチで階段をやっつけたら、

ようやくキャンプ場にでました。

売店の脇から大和葛城山の山頂へ寄り道。

時刻は5:59。第1の目的地である大和葛城山に登頂です。

こんな早朝にさすがに誰もおらず山頂広場を独り占めです。

西には大阪平野が眼下に広がりますが、

朝の冷え込みからか、雲が低く垂れこめ、

それなりに風がビュウビュウ吹いて肌寒い。


↓大和葛城山

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↓大阪を見降ろす

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山頂での記念撮影を終えたら、売店まで戻り、

サイダーを買って、裏手のテラスで一服。

御所、飛鳥方面の街並みを眺めながら、

しっかりと補給をしておきます。

それにしても寒いので、

さっさと食べ終えて行動することにします。


↓飛鳥方面

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葛城高原ロッジの脇をかすめていくと、前方が開け、

正面にどっしりとした山容の金剛山がどーん。

山頂付近はたれ込めた雲に覆われてしまって見えないが

そのせいで余計に、どーんとでっかく感じてしまう。

このまま登っていければいいのだが、

あそこに登るにはまず水越峠まで下らねばならない…

420mも稼いだ高度を吐き出して、

そこから再び550mも登り返さねばならないということです。

うむぅぅぅぅ〜行くしかない。


↓次の金剛山の山頂は雲の中

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↓大和葛城山といえばツツジ園

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名物のツツジ園を抜けると、再び森の中を進みます。

こちら側もえげつない階段地獄で、

ドスンドスンと下る度に足にダメージを受けます。

この時間になると何人かのハイカーさんが

えっほえっほと登ってきてご挨拶。

こちら側から登っても大和葛城山はしんどいねえ。

トレイルは徐々に下方向から、南陵をなぞるような道となっていきます。

そうして小さな沢からは石畳のような道となって、最後の下り。

真横を流れる水路と並走しながら、

ようやく水越峠に下り立ったのが7:00ジャスト。

水路の水でちょっと涼を得て小休止。

峠の路肩には、

ここから大和葛城山や金剛山へ向かう人の車がズラリ並んでおります。


↓ようやく金剛山が晴れてきた

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↓水越峠

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水越峠を後に、ゲートをくぐってすぐさま金剛山に取り掛かります。

トレイルの最初の方は舗装されてあり、斜度もゆるやかで、

先ほどの葛城山の丸太階段地獄に比べればはるかに楽♪

こちら側の登りもつらい階段地獄だとてっきり思っていたので、

これは大変ありがたい!

お天気も、先ほどまで分厚くかかっていた雲がなくなって、

青空が広がってきました。

金剛の水と呼ばれる休憩ポイントからさらに少し進むと分岐。

まっすぐ広々とした道を外れて、

沢をまたいでダイトレトレース。


↓葛城山に比べればはるかに登りやすい!

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↓金剛の水

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沢を渡ると一気に斜面にへばりつくように

階段の急斜面が続きます。

緩やかなカーブを描きながら、続く階段を詰めていくと、

木材の切り出し場にでました。

そこを過ぎ、少し展望の効く分岐点を過ぎると、

ふたたびにぶい階段。


↓やっぱり階段あります

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↓御所・飛鳥の町並み

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短時間でずいぶん高度を上げてきたおかげか、

そこからは基本的に平坦な道になってきました。

もちろん、時々にぶい階段は登場しますが、

山上までくればイージーなものです。

時折、右側の眺望が開け、

ついさっきまでいた大和葛城山がすでに遠くに。


↓登りきると平坦な道

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↓振り返ると大和葛城山

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この見晴らしポイントからはまた、

しんどい階段地獄がスタート。

高天道分岐の手前の区間はなかなかしんどい。

でもそこさえクリアすれば第2のゴールはもうすぐ。

さらに少し進むと鳥居のある分岐。

せっかくなので、少しダイトレを外れて

最高峰に鎮座する葛木神社へ寄り道。

境内に入る急な石の階段を登りきれば、金剛山頂にとうちゃこ♪


↓最高峰まであと少し

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しっかり旅の無事をお祈りしたら、

すぐにダイトレまでバック。

分岐の所にプレートがあったのでパチリ。


↓葛木神社

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↓お参りを済ませてダイトレ復帰

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↓金剛山プレート

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ということで、ようやく全行程の約半分程度をクリアしました。

時刻は8:35。

一時は、睡魔と寒さで危機的な状況でしたが、

どうにかそれを脱し、

大和葛城山・金剛山と2大ピークを制しました。

ここからは、紀見峠までの長い長いトレイルが待ち受けますが、

それはまた次の記事にて。


↓第1区間 山行ルート

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