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記憶の残滓 by arkibito

2017-01-24

なんだかなあ

トランプさん就任しましたが、

なんだか、バットマンシリーズでジョーカーゴッサムシティを牛耳っている様子や、

スターウォーズでダースベーダが宇宙を支配しているのが、

リアルの世界で起こってしまったというような印象を受けます。

映画の中で、彼らカリスマ的なヒールに支配された世界の人々は

どういう扱いを受けていたでしょうかねえ。


結局、大衆というのは愚かなもので、

わかりやすさや勢いに簡単に流されますが、

そのツケを支払わされるのはいつの時代でも弱者だということを

いつまでも学習しない。

そもそも既得権益を破壊すると息巻いているトランプ自体、

既得権益でのし上がった成功者だという矛盾。

本当に倒すべきはこういう私利私欲にまみれた成金なんじゃないの?

若者が古いしきたりや常識をぶっ潰すと革命を起こすならまだしも、

親の金やコネでのし上がった老害が、

末端の弱者に手を差し伸べるなんて発想をするはずもないのに。


自分たちの”外”に敵を作って、

そこに意識を集中させて、大衆を取り込んでコントロールするというのは、

中国韓国のやってることとなんら変わらない。

自分の息のかかった内輪の人間だけで、

発信したいことを自分たちのツールだけを用いて拡散するというやり方で、

多様性と透明性が果たしてちゃんと担保されるのでしょうかねえ。

まあ、そんなリーダーを選んだのもアメリ国民ですから。

2016-12-12

Kansas City Band ザ・行商2016〜今年も終わりカァ! at 難波屋

金曜日。

待ちに待った夜がやってきた!

もうずっとずっと好きなカンザス・シティ・バンドのライブに初潜入です。

カントリーやブルースジャズ、スイング、ブギといった

アメリ中西部のルーツ音楽と、

日本の昭和歌謡をごった煮にしたようなゴキゲンなバンドなんだぜい!

長い間、一度はぜひ生でと思い続けながら、ようやく念願かなって。


ということで、やってまいりましたのは、

大阪の最深部、西成にある名物立呑み屋、難波屋さん。

久々にこの界隈に足を踏み入れたけど、

やはり夜はちょっとドキドキ。


西成 難波

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カンザス・シティ・バンドだぜぃ!

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激渋の店構えに圧倒されながら

予約内容を伝え、ごった返すカウンターをかき分けて奥へ進むと、

全面黒塗りのでっかいスペースがあり、

ステージがしつらえてありました。

イスを確保したら、早速ガソリン投入して、開演を待つ。

今夜のお題は投げ銭なり。


↓立呑みカウンターの奥にセット

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ガソリン用意

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そしていよいよライブスタート!

のっけからノリノリのナンバーが炸裂し、

開場のボルテージが一気に上がる。

お客さんも合いの手というより、もう絶叫してハッスルし、

バンドも負けじと大音量でで迎え撃つ。

これぞ生の醍醐味!

チキチキ、ドン、スパッっとオールドアメリンな小気味良いリズムと、

跳んで弾ける鍵盤の銃弾の嵐、

かき鳴らされるスリリングなギターソロ、

はらわた目がけて直接ぶち込まれるベースの音、

そして時折哀愁を多々酔わせるトランペットの響きと、

圧倒的すぎる下田卓アニキのしゃがれたブルースボイス!

スゲーや!


↓来たぁぁぁ〜!

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↓ノリノリ

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西成の手練れたオッチャン相手でも軽快にトーク

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↓最高すぐる!!!

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このところ色々なライブを観に行ってその度に素晴らしかったけれど、

今までこんなに剥き出して生々しすぎるライブは初めてで、

音楽の渦に飲み込まれたのもの初めて。

とにかくスゲースゲー!

音楽サイコー!カンザスサイコー!

もうあっという間の2時間でした。

衝撃的。


下田アニキだぜぃ!

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2016-11-28

カストロ死す

キューバ革命を起こしたフィデル・カストロ議長が亡くなりました。

それにしても、トランプという21世紀の”革命家”の到来によって

時代がまさに大きく変わろうというその只中で、

なんというタイミングだろう。

まさに一つの時代の終焉と、新たな時代の始まりを告げる象徴的な死です。

合掌。


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20世紀は良くも悪くも、アメリが世界の覇権を握り、

アメリスタンダードによって政治・文化・経済が回っていた時代。

しかしそこにはもちろん明と暗の側面が存在しています。

ソ連共産主義とのし烈な争いは、

世界各国で代理戦争を引き起こすわけですが、

その度にあの手この手で親米派の傀儡政権を樹立させては、

手のひらを返したり、利権を吸い取ったり、

米帝はある意味、強者の理屈を強引に押し付け、

国家として安定を欠く国々からひどい搾取をしてきました。

特に、中南米政策はチリクーデター、グレナダ侵攻、パナマ侵攻etc、

やりたい放題をしてきて、

それらが結果的に反米意識を高めることになるのですが、

そういうアメリンスタンダードの世界に対して真っ向から立ち向かい、

独自路線で半世紀以上国家を運営してきたのがキューバという国であり、

フィデル・カストロという革命家なのです。

もちろん彼自身の独裁にも明と暗はありますが、

アメリ、そしてソ連いう絶対的な大国を相手に

堂々と渡り合ってきた器量というものは計り知れないもので、

間違いなく中南米のアイデンティティを体現するカリスマだったと思います。

2016-11-10

ポスト冷戦レジームの終焉と谷間の時代の始まり

トランプさん大統領になりますねえ。

目の前にぶら下げられたニンジンに容易にぶら下がるというのは

どこの国でも同じことで、ある程度予想できた結果です。

でも、この結果で一番のはずれくじを引いたのは、

ヒラリーさんではなく、実はトランプさんご本人ではないだろうか?

正直、トランプさんにとって一番旨みがあったのは、

責任を取る立場にならず、いいたことだけ言いまくって、

国民の期待と希望だけを十分に吸って、

接戦で敗北することだったんじゃないだろうか。

そうすれば、半永久的に期待の人物としての偶像を獲得することができたのに、

これからはそれを実像として実践していかなくてはならなくなった。


これまでは、とにかく野望をむき出しに、

今の政治に言いたい放題言える立場であったし、

暴言をはこうが、スキャンダルを起こそうが、ブーイングを浴びようが、

全く立場的に痛くも痒くもなかった。

単純に言えばあの手この手で人気取りをして、

票を集めるというミッションを遂行していればよかったし、

大統領になるという明確なゴールがあって、

そこに邁進しさえすればよかった。

しかし、ここからはそういうわけにはいかない。

国民に対して常に成功と結果を与え続ける義務が生じる。

しかも、自ら国民を焚き付けた結果、

センセーショナルな形で大統領になったという経緯からしても、

国民が抱く期待値(それも明確なビジョンに担保されたものではない)は

いまだかつてないほどに膨れ上がっている。

そのバブルが崩壊した時に、破壊度は計り知れないものだ。

これからはその恐怖に常におびえる日々を送ることになるのだ。

そんななかで、明確な答えもゴールもない職務を全うして、

その期待に応えるだけの結果を残せるのか。

最大の懸念材料は本人が全く政治活動の経験がないということ。

確かに、自らの力でビジネスの世界で王国を築いたかもしれないが、

それは所詮自分のテリトリーの中で君臨してきただけのこと。

自らが王で、自らがルールという”ど”ホームでやってきたことが

これからは国内外問わず、完全アウェイの状況で通用するのか。

アメリ国内ではまだ多少やれるかもしれないが、

グローバルネットワークの中で、

いまだ世界の覇者としての役割を担うアメリの舵取りは

正直荷が重すぎるような気がしてならない。


なかにはトランプ勝利を民主主義の終焉ととらえる人も

いるようだが、自分はそうは思わない。

もちろんアメリの選挙メカニズムの問題は多々あるかもしれないが、

選挙という形で国民の声をダイレクトに反映した形で当選しているわけだし、

民主主義でもなければ、政治の世界(密室)のつながりも希薄で、

ただただたたき上げでビジネスの世界でのし上がってきた人間が

大統領になれるわけがない。

(もちろんナチス党だって選挙で選ばれているわけだから安心はできないが)


これは民主主義の終焉ということではなく、

むしろ1989年のベルリンの壁崩壊、1991年のソ連崩壊以降に構築された

”ポスト冷戦レジーム”が破綻した

決定的な瞬間だったと捉えるのが正確ではないだろうか。

つまりそれは、この30年近くの間、

比較的安定的に先進国によって運用されていた世界秩序が、

もはや構造的な疲弊によって音を立てて崩れ去り、

次の新たなレジームが構築されるまでの谷間の時代が始まりを告げたのである。

世界はますます内向的排他的思考と分断によって

激動の時代を迎えることになるだろうと懸念せざるを得ない。

イギリスのEU離脱、スコットランドの独立問題、

ISISというこれまでの国家という概念を無視した勢力の登場、

人民元の国際通貨化とAIIBの設立など中国の台頭、

フィリピンのドゥテルテ大統領の親米から嫌米へのシフト…

これまでの常識(ポスト冷戦レジームの観点)からすれば

全くあり得なかったような事態が世界同時多発的に起こっているのは

決して偶然ではなく、これと同じベクトルの力が

今回アメリでも起こったということだろう。


歴史的に見て、世界がある一定の共通認識を構築し、

それを安定的に保てるのはせいぜい100年程度だろう。

今の時代、IT技術の発達やグローバルなネットワークの複雑化によって

世界のスピードは速くなっているから、

その間隔はそれよりもさらに短く30年単位としても不思議ではない。

永久不変のパーフェクトな体制などあり得ないし、

ある体制下で、誰かが富や名声を得る陰には、必ず泣く者が生まれ、

その格差は時間を追うごとに少しずつ広がり、

いつしかその不満が明確に大きなうねりとなって爆発し、

その体制が倒されて新しい秩序が再構築される。

人類の歴史は常にその繰り返しなのだ。

だから、トランプだのヒラリーだの騒いでも正直仕方がない。

世界秩序が大きく変わろうとしているこの激動の時代のただなかで、

どうやって生き抜いていくか。

潮目を注意深く見極め、しぶとくやっていくしかない。

2016-09-16

クレイジージャーニー

最近の気に入りのテレビが、

水曜深夜にやっている『クレイジージャーニー』。

とにかく登場する旅人のあまりのクレイジーぶりに毎回驚かされる。

自分はもう普通の範疇でアドベンチャー愉しみます、

勘弁してくださいという気分になります。


リアカーを曳いてサハラ砂漠を横断する人や、

ブラジルのスラム街・ファベーラに住み着いて、

ギャングたちを撮影する写真家、

アフリカ原住民に溶け込んで生活する女性とか、

小さなカヌー1つだけで、オーストラリアから日本までを航海する人、

ルーマニアの闇マンホールタウンへ突撃取材する人、

アメリで最凶最悪の刑務所に服役していた人などなど。

とにかくすごい人ばかり。


とにかく毎回毎回、

奇怪遺産、危険地帯、スラム街、ドラッグ&銃の最前線など

フツーの人がなかなか行けない(行かない)場所へ

意を決してというよりもむしろ、ふらっと行っちゃう感じで、

世の中には本当にいろいろな人がいるなあと。

ただ家畜をぶった切って湯に入れて茹でただけで味付け一切なしのスープとか、

明らかに怪しい緑色をした得体のしれないジュースとか、

生きたコブラの心臓をレアで食べるとか、

大量の軍隊アリを水に放り込んで、それを絞ったジュースとか。

現地の食べ物を何の躊躇もなく食す人というのは本当に強いなあと感じる。


特に印象に残っているのは、住職(大阿闍梨)の塩沼亮潤さんの回。

この方は、吉野・金峯山寺1300年の歴史でたった2人しか達成できていない

「大峰千日回峰行」を成し遂げた人。

この修行は簡単に説明すると、

吉野山金峯山寺蔵王堂から大峯山山上ヶ岳頂上までの

片道24kmを往復(48km、標高差1,355m)を1000日連続で歩くという過酷なもので

行の期間が年間4か月と定められているので、約9年もの歳月がかかる大修行。

もう想像を絶します。

またこれとは別に「四無行」という修行も満行されています。

「四無行」とは、断食(食べず)、断水(飲まず)、不眠(寝ず)、不臥(横にならず)を

九日間続ける修行で、無事に生きて行を終える確率が50%といわれるとても危険な行。

本当に死の淵までたどり着かなければ

開くことのできない悟りの境地ということなのだと思いますが

宗教的な面はさておいても、もはや超人としか言わざるを得ない。