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記憶の残滓 by arkibito

2017-01-21

パラダイス阿波座

先週から、喉を中心に絶不調で、

味覚が完全に損なわれてしまっていたし、

とにかく仕事から帰るともう力なく寝床へ直行するような具合で、

全くお酒呑まず。

そろそろこちらも復帰をということで、向かったのは阿波座

前々から行ってみたいと思いつつも、

平日は19時までで、

場所が場所だけになかなか足を運べずにいたのだが、ようやく。


オフィスビルが立ち並ぶ一角、

かのモンベル本社から目と鼻の先にある島田商店さんです。

早くから特定名称酒や古酒の可能性を見出し、

”心酔わせる酒”をテーマに、

関西の地で日本酒を広めてらっしゃいます。

ここの地下がまるで酒好きの秘密基地のようだということで、

早速潜ります。


↓島田商店

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↓迷宮へご案内

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急な階段を下っていくと、

まるで防空壕のような空間が広がり、

そこにはずらーっと見なれぬ地酒が並んでおります。

ここは単なる貯蔵庫ではなくて、

実は有料試飲ができるスペースになっています。


↓地下セラー

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↓銘酒がぞろぞろと眠っています

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有料試飲は、どの銘柄、どのクラスでも一律220円。

その日開いているお酒なら好きに選ぶことができます。

ただし色々ルールがありまして、

あくまで試飲であるということから、時間は1時間程度。

グラスには7〜8割程度で手酌。

飲み屋ではないので、仕事などの話はNGで、お酒の話題だけ。

もちろん禁煙です。

アテは3種類。

あくまでお酒を試すというところにのみ特化しています。

酔っぱらい厳禁。


↓有料試飲です。アテは3種類のみ

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でわでわ早速。

とりあえず初めてだったので、

お店の方にオススメを4種見繕っていただきました。

すると蔵の奥から提供されたのが、

山形出羽桜酒造の「桜花 吟醸酒 本生」、

山梨萬屋醸造店の「恋音 春鶯囀 純米吟醸

富山は桝田酒造店の「満寿泉 純米吟醸

新潟は石本酒造の「越乃寒梅 金無垢 純米大吟醸

どれも春を予感させるような銘柄でそろえていただきました。

それぞれを8分目まで注いで並べます。

1杯ずつ完飲していくのではなく、

少しずつ呑み比べながら飲んでほしいということでしたので、そのように。


↓新酒を4種類。左から山形出羽桜、山梨の恋音、富山の満寿泉、新潟の越乃寒梅

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それでは左から順番にテイスティングしてみます。

この4本の中で一番香りがよかったのがこの「桜花」でした。

さっそく呑んでみますと、とてもさわやかでフルーティーな味わい。

吟醸スペックでこれだけのクオリティを出してくるというのは

さすが出羽桜さん!

ネーミング通りの花薫る呑みやすいお酒でした。

この4本の中では、香り、味わいともに

一番出来の良いお酒だったと思います。


つづいては地酒不毛の地である山梨から「恋音」を。

山梨では何と言ってもワインの生産で有名ですね。

その上、サントリー白州の地であり、日本酒はほとんど相手にされません…

しかしこのお酒、恋という可愛らしい名前の割に

かなりクセの強い味と香りがしました。

お店の人に聞いてみると酒米美山錦山田錦のブレンド、

水は南アルプス伏流水をしようということなので、

クリアでドライな酒ができてもおかしくないのに、かなりのクセです。

ただクセの強い酒も、クセの強い恋も嫌いではありません(笑)


つづいて「満寿泉 純米吟醸」。

香りはかなりシンナー臭に近いようなケミカル系。

口当たりは辛口ドライですが、ほとんど味わいがなく、

奥行きを感じないお酒で、あまり進んで飲もうという感じにはなりません。

ハズレに近いかな。


ラストを〆るのは「越乃寒梅 金無垢 純米大吟醸」。

全国的にも有名な越乃寒梅さんですね。

純大ということでさすがに素晴らしい仕上がりです。

ただ、ちょっと一昔前のお酒という感じで、目新しさはなし。


さてさて酒のお供は2種類。

クリームチーズと金山寺味噌をいただきましたが、

これがまた絶品すぎる@@@@

それ自体でも十分美味しくて、じゃんじゃんいけちゃうのですが、

どちらも濃厚な味わいながら、後味がすうっと消えていくので、

お酒とお酒の合間に舌をリセットする絶妙な役割を果たしています。

ここでも試飲というところにしっかりポイントが置かれているあたり、

ナルホドのこだわり。


↓古酒を2種類ほど。左が広島の老亀、右が石川の菊姫

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せっかくなので、古酒も2種類ほどいただきました。

広島は小野酒造の「老亀 本醸造」と、

石川の銘酒「菊姫 吟醸」。

どちらも20年近く眠らされて、十分な黄金色に輝き、

ねっとりとしたカラメルのような味わい。

「老亀」の方がアル添酒ということで

若干のビターな味わいが加わって、

上質のブランデーのように舌の上を転がります。

菊姫」の方は、元々上質な酒が時間を経て

大人の装いを纏ったというか、

ナルホド〜これが古酒の魅力か〜というような、

深い味わいでした。

今宵はここらでテイスティング終了。

ごちそうさまでした。

また、お邪魔させていただきます!


なんだかんだほろ酔い気分で帰路につきますが

やはりお酒が入ると食べたくなるのは温かい麺。

ちょうど近くにええところあるやないですかと、

一筋二筋歩いて行って、向かったのはこちら。

本当にお久しぶりです。

まずはエビスビールで辛いゆで餃子を。

普段ゆで餃子は食べませんが、

ここのは皮も自家製で本当に素晴らしくおいしくて

焼いたらきっと勿体ない。

このタレがまた絶妙ナノダ!


↓おひさしぶりにこちらへ

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↓紅油水餃でビール

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そして冬場なのでないのかなと思ったら

レギュラー化されていた大好物の熱帯麺!!

ああ、ありがたや〜。

ココナッツミルクと香辛料で仕上げられたこのスープと

パクチーや鶏肉など盛りだくさんの具、

そして自家製の麺のアンサンブル。

あっという間にゴチソウサマ!


↓大好物の熱帯麺!!!

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ということで、うまい酒から〆まで堪能した阿波座の夜でした。

2016-12-06

クラフトマン精神の極意 ヤイリギター 工場見学

誕生日プレゼントとして、十数年ぶりにギターを新調したいと思い、

先月からいろいろ調べたり、楽器屋に通っていたりしていたのだが、

なかなか限られた予算内でしっくりくるものが見つけられず。

そんななかで、80年前からメイド・イン・ジャパンを貫き、

30人ほどの職人により1日20本ずつの少量生産で、

こだわりの詰まったハイクオリティのギターを生産しているという

ヤイリギターの存在を知る。

多くのミュージシャンにも愛されていて、

特にBIGINさんとは一緒に

日本人にフィットした製品を開発したりしているようです。

サイトを見ていると毎週土曜日に工場見学を受け付けているようで、

ダメ元で直前にアポを入れたら予約できました。

ちょうど誕生日直前というタイミングでまさに巡り会わせ。

ということで、現地まで飛んで行ってしまいました。


10時の回の見学ツアーに間に合うように

岐阜可児の工場まで自転車で、10分前には到着。

たくさんの試供品が飾られた2階のショールームには、

ほかの参加者が集まっていて時間通りにスタート。


↓工場見学スタート

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現代の名工にも認定された先代社長、矢入さん。残念ながら2年前に急逝

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まずは敷地の一番奥の倉庫へ。

ここには様々な種類の原料となる木材が保管されています。

世界的にも木材は不足していて、良質の木材は価格が高騰。

10年20年先にはどんどん希少度は高くなり

価格が上がっていくことを見越して、

今のうちから世界各地から木材を仕入れて確保しているとのこと。

仕入れた木材はすぐにギター造りに使えるというわけでもなく、

最低でも3〜5年自然乾燥させなければならないらしく、

長いものでは20年以上寝かせると言います。

酒造りにも共通するように、

”時”というものも重要な工程なのだなと感じました。


↓倉庫では木材を自然乾燥させる

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↓貴重な木材が眠っています

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↓世界中で原材料不足だそうで、お値段も高騰中

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↓トップ材を一枚で取るとすると樹齢200年は必要

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倉庫の奥は、写真用の食堂兼ステージのホールがあり、

有名なアーティストさんが来られた時や、

イベント時にはここで演奏が行われるそうです。

このホールがまた本当に居心地のいい空間で、

アットホーム、ハンドメイドな社風がにじみ出ていました。

また木材を自然乾燥させるのに適した風通しのよい高台に工場があるので

大きな窓からは美濃加茂市が一望できるロケーションも素晴らしかった。


↓ステージ兼食堂のホール

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↓風通しのいい高台にある

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ホールでは木材についてのレクチャーを受けます。

マホガニー、メープル、ローズウッド、エボニィ、コアなど

たくさん種類があり、

硬さや加工のしやすさ、耐久性・変形性、

音の反射・吸収具合が全然違ってきます。

もちろん、ハードなアタックに適したもの、

繊細に爪弾くのに適したものがあり、

各パーツで木材を組み合わせると

様々な音色の違いが生まれることになります。

このあたりは、まさに、長年木と会話をしてきた職人でなければ

狙った音の出せるギターは造れません。

一つとして同じ節や年輪のものがない中で、

仕入れた木をどの部位で使うのが適しているのか、

木の持つ個性を見極めていくところからギター造りが始まっていくのです。


↓いろいろな木材

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歴代の名器たち

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ホールを後にし、いよいよ核心部である工場の方へ移動します。

2Fの作業場に上がると、そこは通常のルーティン作業の場ではなく、

特別なギターを扱うスペース。

ギター造りの神様と称される、

超級のクラフトマンである小池さんと道前さんがいらっしゃって、

オーダーメイドのギターに取り掛かっているところでした。

ちょうど、東海エリアで人気番組を持っている

ドンドコドンのぐっさんがその番組でオーダーしたという

ギターを見せていただきました。

ネックのポジションマークに、GOOD*SUN(ぐっさん)と入ってますね。


↓工場へ

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↓ギター造りの神様、小池さん

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↓名クラフトマンの道前さん

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↓ドンドコドンのぐっさん特注品

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同じフロアには全国各地から

リペア注文で届けられたギターが並んでいて修理の順番を待っていました。

ヤイリギターでは生涯修理サポートがついているので

いつでもメンテナンスやリペアに応じてくれます。

ギターは消耗品ではなく、バイオリンなどがそうであるように、

長い時間をかけて演奏されることで育っていくものという考え方があり、

単に製品を作って売ったらあとはおしまいではなく、

末永く自分たちの製品や、

その製品を使う人たちと関わりたいという思いがあるからです。

スバラシイ!


↓リペア中

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お隣の部屋は、合板の作成と

バック板のブレイシングを取り付ける作業場でした。

「単板」はそのまま1枚板で造られた木板で、

柔軟に振動するため音色は合板に比べて優れますが、

当然1枚板で材料を取るとすると価格がグーンと上がります。

また1枚板だとどうしても環境によって

変形したり割れやすかったり、管理が難しくなります。

「合板」は薄い板を3枚張り合わせることで、

コストを抑えるとともに、

強度を上げることで使いまわしの良さを実現するのです。


ブレイシングとはバック板に取り付けられた骨組みのこと。

薄い木の板は、音の振動や、弦の張りによって

常に高いテンションがかかっているので、

変形したり割れてしまうのを防ぐために

こうやって裏側に補強のための力木が組まれています。

この骨組み自体も音を伝える重要なパーツで、

組み方や、力木の太さ、材質、精度で

音の響き方が全く変わってしまうそうです。

現在アコースティックギターで最も一般的に組まれているのが

バッテンに木を組むXブレイシングだそうです。

ここでは、この力木を振動を抑えるゴムの入ったボンドなどではなく、

天然由来のニカワを煮詰めた接着剤で止めていて、

ニカワは天候などで大きく性質を変えるため管理が大変難しいのだそう。

また、貼り付けた力木をミリ単位で削っていくことで、

音の鳴りを極限まで追求していて、

実際に彫刻刀で削っている作業を目の当たりにしましたが、

ちょっとでも手元が狂って削りすぎてしまえばおしまいという

なかなかプレッシャーのかかる作業を、黙々とこなしておられて、

これぞ職人という場面でした。


↓バック板のブレイシング。わずかな削りの違いで音が変わってしまう

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↓右がカット前、左がカット後(ともにXブレイシング)

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↓さまざまなブリッジ

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1Fへ降りると広い作業場にたくさんの機械が並んでいます。

サイド部分はしなやかな曲線を出すために、

材料の木をまず湯煎して柔らかくして

それをプレスして曲げていくという作業でした。

ネック部分は持ち手に合わせて、いくつかのパターンがあって、

特にヤイリでは日本人の体形にフィットした形状を追及されていて、

色々持たせてもらいましたが、本当によく設計されています。

ネックとボディーを繋ぐ部分は、

釘など、音の振動を妨げたり、影響を与えるような部品を一切使わず、

木と木を継ぎ目でうまくはめ込んでいるのですが、

そこの調整も手作業

ほんのわずかでも削りすぎてしまって、

ネックがぐらぐらになれば台無しになってしまう非常にデリケートな作業


↓工場

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↓サイドの木はゆでて柔らかくした木をプレスする

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↓釘などは一切使用せずにネックを取り付ける

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↓すべて慎重で高度な技術が要される手作業

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↓ネック調整中

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1本のギターが完成するのに、

色々な工程を経て約3か月擁するそうなのですが、

その工程と工程の間では、黄を落ち着かせるために何度も寝かせます。

その間、倉庫では徹底した温度・湿度管理がなされるとともに、

大音量で音楽を聴かせて、ボディに音の振動を覚えさせるのだとか。

これを発案した先代社長さんは

この時間を「天使が宿る時間」と呼んで大切にしてきたそうです。


↓倉庫でさらに寝かせる

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↓音楽をかけて木たちに聴かせる

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工場の一角には、ゆるキャラ(?)のヤイリくんが鎮座し、

職人さんたちを見守っておりました。(笑)


↓ヤイリくん

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さて、徐々に、ギターの形になってきましたね。

ここからもヤイリさんのこだわりの製法はまだまだ続きます。

音の響きや、使いやすいフィット感といった、

楽器としてプレイヤーのこだわりを徹底的に追及するのはもちろんのこと、

工芸品としての見た目の美しさや洗練さもまた追及されていて

細かいパーツや塗装まですべて吟味された素材を使って

すべて手作業

見た目的にもとても美しく愛らしいフォルムに一目ぼれをしてしまいますね。


↓ラッカー塗装中

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↓フレット打ち

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↓出荷まち

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↓ラストに研磨して艶出し

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ということで、駆け足ながら1時間程度で工場見学ツアーは終了。

もうずっと、スゲースゲーと感嘆の声を上げるばかりで、

色々な工場見学やモノ作りの場に参加をしていますが、

これほどワクワク、ドキドキが止まらないものはありませんでした。

なにより卓越した技術と、

それに裏打ちされたクラフトマン精神に圧倒されました。

職人のみなさんが、自社製品に誇りを感じ、

モノを作り出しているという気概がにじみ出ていて

本当に素晴らしい現場だなあと感じました。


ツアー終了後は、社員さんによる演奏会。

やはり、なんといってもギターは楽器ですから、

その音色をまずは聴いてもらわないといけないということだそうです。

戦場のメリークリスマス」をはじめ数曲披露していただきましたが、

スバラシイ音の響き!

そしてめちゃくちゃギターがウマイ!かっちょええ!


↓社員さんによる演奏

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見学ツアーと演奏会が終了すると工場見学は終了。

そこからはショールームで気になったギターで好きなだけ試奏です!

やっぱり実際に弾いてみないとわかりませんもんね♪

ということで、片っ端から弾かせていただきます。

んんん〜なんという音色♪

素晴らしすぎます。


ヤイリさんでは「一期一会」というオリジナルのギターを

BIGINさんと制作していて、せっかくなのでこちらも弾かせてもらいます。

ウクレレより一回り大きいくらいの

ちょっと変わったフォルムの4弦ギターですが、

これ、なんと世界一簡単な夢の新楽器なのです。

というのはこれ、複雑なコードを一切覚えなくても、

フレットを人差し指で全抑えするだけで、

あらゆる曲が弾けちゃうという驚きの設計なのです。

フレットには、「一」「二」「三」と漢数字が振ってあって、

楽譜に書かれた番号の高さをフレットで抑えていくことで曲が弾けるのです。

なので、子供や全くの初心者でもジャララ〜ンとするだけ!

これはすごい!


↓ヤイリギターオリジナルの楽器、一期一会

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それから結局お昼ご飯も食べずに、試奏しつづけて、

気づけばすでに13:30を回ってる!

色々悩んだ末に、アウトレットで30%も安くなっているLO-K-OVAに決める。

奥さんにさっそく電話してOKをもらい、お店の人にオーダー。

ボディに一部傷があるようなのだけど、すでにリペア済みで、

音質には全く影響しないとのこと。

もともと雑な人間なので、そういう傷とかあまり気にしない人なので

格安なのがうれしすぎる。

何といっても見た目で惚れました。

おニューだけど、すでにヴィンテージ風貌の木の色合いがお気に入りです。

色々試し弾きした中でも、とても取り回しがよく、すぐになじみました。

もうこれしかないです。


↓買っちゃった♪

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1Fのロビーで、購入の手続きをしていると、

現社長さんが声をかけてきて、

自分のフィブラ君のことがとても気になるらしく色々とお話し。

自転車もまた鉄・カーボンの世界ですが、

立派なクラフトなので、職人としてはとても気になるのだと思います。

昔、大阪豊中に住んでいらしたらしく、

大阪から来ましたというと大変懐かしがっておられました。

翌日がちょうど誕生日だというと色々オマケもしていただいちゃいました。

他にもいろいろとお話しさせていただき、

またぜひ遊びに来たいと思います。


↓グッズもオマケしてもらいました

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ということで、なんだかトントン拍子で、

数十年ぶりのニューギターをゲットできました。

何より、そのギターが生まれた場所で直接購入できたというのは、

とても印象に残る思い出になり、すでにかなり愛着が湧いています。

じゃんじゃん鳴らすど〜!

2016-10-17

バーガー宴2016

もうずいぶん前のことのようだけど、こないだのバーガー宴の詳細。

全国津々浦々のご当地バーガーが30集結して、

日本一を決める大会。

バーガーとしてのクオリティや味はもちろんのこと、

”ご当地”というからには、地元との結びつきや、貢献度なども

審査の対象となる。


↓大山のお膝下は大賑わい

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↓平井鳥取県知事

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日本各地でグルメイベントやグランプリが行われているけれど、

この大会が他のものと一線を画しているのは、

なんといってもこの審査基準の厳しさと厳密さ。

団体によっては単にイベント向けに

がっぽり儲ければいいんだというところもあれば、

味ではなく数で勝負すればいいだろというところもある。

地域的な貢献度もなく、

単独の店舗がただ”ご当地”を謳ってるだけのところもある。

イベントに来るお客さんは

ただ単においしいものを食べたいという気持ちだけで来て投票されるので、

そういう見えづらい側面をしっかりと審査員がジャッジして

正当性を担保すると同時に、

出展者の側から見ても、対面販売のわずかな時間にお客さんに伝えきれない、

努力や苦労、郷土愛などの想いというのがやはりあって、

その部分を審査員がしっかりと汲み取ってあげるという両面があります。

まず出店するまでに厳しい審査があり、

応募すれば出れるものではないという点で非常にハードルが高く、

また実際の大会でも、各方面のプロが集まって

色々な側面から厳しい目でジャッジするわけなので、

クオリティーは相当に高いものです。

それだけのことをするというのはやはり、

ただ単に年一回のグルメイベントということではなく、

イベントの前後でも、しっかりと事業が継続し、地元に根付き、

それが全国各地にしっかりとアピールされ集客に結び付ける、という、

地方創世の最前線であり続けるという強い意思と自負があるからです。

例えば淡路島だったり、和歌山というのは

実際このグランプリを発端に、地域の活性化が図られました。


ジャッジする方もなかなか大変で、

まず何より、2日かけて30個全部を食べなくてはなりません。

その上で、単においしい美味しくないということでは終わらず、

団体のプレゼンを聞きながら、

色々な質問や問題をぶつけていかなくてはなりません。

本当にアツいところから、

大会の趣旨を十分にくみ取っていないと思えるところまで色々あり、

時にはヒートアップしてしまうこともありますが、

まさに真剣勝負の場だなと感じます。

今回入賞されたところは本当にどことも自信を持っておすすめできるものばかり。

ぜひ、ご当地へ行って食べてほしい!


↓結果発表!

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↓THIS 伊豆しいたけバーガー

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↓中津からあげライスバーガー

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↓とぐち味噌ごぼうバーガー

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↓奥日野きのこのコンフィバーガー

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↓明石原人バーガー

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↓飛騨牛ホーシューバーガー

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↓高槻★バーガー

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↓淡路島ゴールデンバーガー

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↓近江米バーガー茶漬け「うなぎ」

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↓グラノーラといちぢくソースのクラッシュナッツバーガー*プレミアム

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↓竹原たけのこのテリヤキ牛コロッケバーガー

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↓KADENA BURGER 黒毛和牛の牛すじミートソースチーズバーガー

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↓あわじ島オニオンビーフバーガー

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↓農場バーガー 〜採れたて野菜と六穀豚 松きのこ豆乳ディップ添え〜

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↓牡蠣グラタンコロッケバーガー

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↓伯耆☆日光りんごバーガー”絆”

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↓大和牛とヤマトクラシックポークのWパテ番茶薫るバーガー 略して大淀バーガー

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↓TOKYOてりたまバーガー

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↓YeY!

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↓極上A4熟成丹波牛京九条ねぎ玉スペシャル味噌チーズバーガー

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↓牛タン100%ハンバーガー

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↓大山まるごと とろっと牛バーガー

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↓みのおBBQソーセージステーキバーガー

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↓里山のジビエバーガー 紀州備長炭の炭火焼きハンバーグ 古座川町清流鹿72%使用

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↓やまがた元気玉バーガー

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↓丹波野菜フレッシュバーガー

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↓復興!コラボバーガーthe3rd 厚切りタンシチューバーガー

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↓琴浦あごカツカレーバーガー

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↓大山寺バーガー”禅”

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↓本気のねやバーガー

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↓八千代鹿バーガー

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2016-10-05

酒場探訪記 「神戸マッスルホルモン」「得一」

ひさびさの酒場ネタ。

やはり乳飲み子を抱えていると夜の外出は自然と減るし、

何より、方々でゲットした晩酌用のお酒の充実ぶりに

意地でも外で飲むど〜とならんのです。

それでも酒場には酒場の味わいというものがあり、

恋しく思うときもある。

ということでご近所パトロール。


まず1軒目はお久しぶりのマッスルさん。

さすがに自宅で備長炭で新鮮なホルモンを焼くことはできないので、

時々こういう串モンを欲してしまう。

相変わらず下ごしらえが万全で臭みもなくうまい。


↓マッスルホルモン

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↓フワ大好き

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続いてもお久しぶりの得一さん。

なにかスタッフが増えてさらに賑やかになってる。

アジのキズシは浅めのつけ具合でいい塩梅だったが、

毎度必ず頼む、明太ガーリックスパは作り手が変わってしまったのか、

油べちょべちょで大幅クオリティーダウン。

フライパンでこれでもかとぱっさぱさに焼き切った

あのジャンクな味がよかったのになあ。


↓得一

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↓アジのキズシ

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↓明太ガーリックスパ

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先日、会社で健康相談みたいなのがあって

保健師さんからコレステロール値がこれ以上上がると

お薬などで処置要になりますよと言われてしまった。

元々体質的にコレステロール値が高めなのだが、

自転車を初めてくらいから食べる量が増えてから、右肩上がりで

また日本酒に本格的に目覚めてからさらにうなぎ上りの状態。

現状でも一般成人男性の中では比較的運動している方だし、

家では野菜と魚中心の献立で、決して肉肉しい食生活ではないんだけど、

せめて来月にある健康診断までは脂ものは控えめにしなきゃ。

でもお酒はやめれないなあ〜。

2016-09-18

『君の名は』 by 新海誠

日曜日。

次の仕事に関連があるので

今話題の『君の名は』を観に。

おっさん一人で行くのもこっ恥ずかしいので長女と一緒に。

webで梅田の劇場を予約しようとしたら

すでにどの回もいっぱいだったので、大日イオンまで。

さすがの人気もあって

なかなかエンターテインメント作品としては楽しめる作品でした。

小学生の娘にもわかりやすい話の内容で、

映像も美しく。

こういう作品が今のメジャーになってきたのだなというのが実感。


ただそれが今後の日本のクリエイティブの発展にとって

いいのか悪いのか。

うまい例えではないけれど、

『津軽海峡冬景色』のような奥深くて抒情的な歌に対する

『恋するフォーチュンクッキー』のような感じというか、

地元の市場で売ってる新鮮で不格好な野菜に対して、

徹底管理されたトップバリュー製品というか、

こういう味付けが濃くて中毒性のある

インスタントなものばかり味わってたら

きっとヤヴァイだろうなあという怖さがあった。

辛口映画評論家としてはちょっと言っておきたい。


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本作の一番の魅力は何といっても背景の精密な描写だろう。

監督の出身地である長野県の諏訪や飛騨地方、

そして東京の風景はまるで本物そっくり。

実際にそのシーンの元になった実物の場所を訪ねる

聖地巡礼も盛んにおこなわれているという。

確かに背景の描写はすごい。

でもそのすごさが、作品の本質である物語の薄っぺらさを

補うというより包み隠す巧妙なすり替えになっていて、

どう、この背景の描き方すごいでしょと

半ばクドイほどの強引さを終始感じた。

背景の描写の精密さというのは、本作に限らず、

日本アニメのお家芸ではある。

でも、例えば宮崎アニメの背景の精巧な描写は、

それ自体が作品の主役なのではなく、

物語をより身近にリアルに感じてもらい、

その世界観へスムーズに導入するための

手段の1つに過ぎなかったはずだ。

または、重厚な物語に耐えられるだけの

ビジュアルのクオリティを追求した結果だろう。

確固たる物語。伝えたいメッセージがまずあって、

その骨組みを確かに肉付けするものでなければ

それは単に風景を模写しただけのことに過ぎない。

模写を自慢するだけだったら、それは映画とはいいがたい。

なぜなら、映画とは総合芸術だからだ。

例えば、英語はコミュニケーションの一手段で

習得した英語で何をするのかが大事なはずなのに、

それを学ぶということだけが目的化し、

そのちっぽけなステータスに満足してしまうような小さな人間がいるが、

それと同じような目的と手段の取り違えが大いにある。

背景の描写の精密さというのは作り手も見る側も、

その審査基準が明確でわかりやすいポイントだが、

情熱と労力を注ぐ方向性が割合がどうも違うような気がする。

背景の精密な描写は金と時間をかければ、誰でも実現可能なこと。

それを実際やるかやらないかというのは

確かに大きな差であり、評価されるポイントではある。

でもクリエイターにとって肝要なのは、

現実にあるものを模写することではなく

想像力の豊かさにあふれた物語性や、

誰も考えもつかなかったような世界観を

表現することでなくてはならないと信じたい。


続いて気になったのは演出過多、

特に音楽が雄弁しすぎて、

はっきり言って余計な場面が多かった。

画と音の関係性というのは映画にとっては

おそらくもっとも重要な要素で、

音楽の壮大さで無理やりクライマックスを盛り上げるような

程度の低い作品は、国内外問わず山ほどあるが、

映像にそれらしい音楽を乗っけてさえすれば

もっともらしい作品になるし、

逆にその使い方を誤れば、全く拍子抜けすることもある。

まさに演出のキモ。

本作ではもっと登場人物の感情に寄り添いたい、

感情移入したい感じる場面でも、

いちいち過保護に曲を乗せてきて、

それがインスト曲ではなく、

歌詞付きなので歌が画に勝ってしまって、

感情の余白というか見る側が入り込む隙間が

一切なくなってしまうことがあった。

あれが久石譲さんならもっとうまい塩梅でやるんだろうし、

物語に自信があれば、あえてキモのシーンでは

一切の音をつけずに画に集中させることだってできたはずだ。

何でもかんでも味付けを濃くすればいいというものではないし、

ここでもやはり物語の薄っぺらさをひた隠しているかのような

自信のなさを感じました。

バラエティ番組で、ネタはたいして面白くないのに、

テロップを多めに入れて笑いを盛られているようなあの感覚に近い。

自信がない人ほど音楽に頼る、これ、映画あるあるですね。


あと、意外な問題はそれを見る側のクオリティの低さ、

とくに感動に対する敷居が恐ろしく低い。

これは本を読まないという世代的指向の問題、

スマホでのコミュニケーションが当たり前の世の中では

レスポンスのクイックネスがことさら重要視されるようになったり、

LINEスタンプやインスタ投稿のように

中身ではなくヴィジュアル至上主義になっているという点がやはり大きい。

要は物語の精密さではなく見た目重視、

文脈をじっくり読み解くのではなく、

手っ取り早く面白いということが求められる世の中になったということだ。

見る側の指向のレベルが高くなければ

クリエイターは絶対に成長しないし、

逆に成長しないクリエイターの作品がスタンダード化すれば、

見る側のレベルも高くならない。

今の世の中、双方が面倒くさいプロセスを取っ払って、

横着をしている気がします。

その面倒くさいプロセスこそ面白い醍醐味のはずなのですが…


これは別にアニメに限った話ではなく、

実写の邦画やTV番組、漫画、音楽、そして現代アートの世界ですら…

あらゆるクリエイティブであるべき世界で起こっている現象。

実際、映画が始まる前の予告でも、

同じようなテーマ、同じようなキャストが、

2Dか3Dか表現方法が少し違うだけでやっていることは

全く同じことをしている作品のPRばかりで愕然とする。

(胸キュン少女漫画原作を若手実力派俳優と呼ばれる人たちが演じるのばっか)

それらには、何かを表現したいとか、何かを生み出したいとか、

やりたいことをとことんやるという

自分の内面から湧き上がってくるパッションではなく、

何が売れるか、何がウケるかという

他人からの評価を出発点とする打算しか感じ取れない。

そこにイマジネーションはあるのか。

そこにクリエイティビティはあるのか。

面白ければ、話題性や興行がよければ名作というわけでは決してない。

残念ながら、同じアプローチを続けるようなら新海さんや細田守さんは、

宮崎駿や押井守にはなれそうにない。