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記憶の残滓 by arkibito

2016-07-06

子連れハイク 中山連山 詳細編

日曜日。

2週連続のお山歩きを約束していて、

この日は早朝出発で遠征を企画していたが、

前日の夏祭りで2人ともヘトヘトで大寝坊。

予定を変更して近場で済ますことにします。

毎度毎度、六甲ばかりも芸がないので、

比較的近く、そこそこの難易度(と思ってた)の中山連山を縦走することに。

ブランチを済ませて12時前に出発し、阪急宝塚線山本駅

12:50に山行スタート。


阪急山本駅をスタート

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出発前のテレビで高温注意報と熱中症注意がやっていたが、

その通りうだるような暑さの中、まずは駅前の道を標識通りに進む。

住宅街をしばしなぞって山の方へ進んでいき、川にぶち当たって直角に右折。

緑豊かなプチ渓谷の道となり、一気に涼しくなる。

その先、宝教寺との分岐の先から本格的な山道になります。

しばらく道なりに進んでいくと、辰巳橋という橋の手前に石積みの立派な門。

そこで分岐があり、本来縦走は左に曲がるのだけど、

ちょっと寄り道をして右折。


↓宝教寺から山道スタート

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↓駅から10分でいきなりの秘境

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↓辰巳橋

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引き続き沢沿いに進んでいきます。

川は結構クリアで魚が泳いでいるのも見え、娘もうれしそう。

その先ずんずん進んでいくと、前方に大きな空間が広がっており、

大きな岩がぐるりと鎮座しています。

その岩の先へ回り込むと、何とも見事な滝が現れました。

最明寺滝という滝で、

鎌倉時代北条時頼(最明寺入道)がここで出家をした場所だそう。

滝の落差はそれほど大きくはありませんが、

巨岩の間から枝垂れるように落ちる流れは見事。

深い岩の間にいくつも祠が設けられ、今でも信仰されていて、

なかなかに特別な空間でした。


↓岩殿に到着

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↓最明寺滝

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しばし滝で休息したのち、分岐まで戻り、縦走路を目指します。

すぐに急な石の階段となり、

さらにその先で堰堤を越える木の階段が続きます。

その先さらに分岐があり、左へ。


↓分岐を左へ

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ここからは穏やかな森の中をトレイルは続いていきます。

直射日光がなく、時折心地よい風が吹くのでなかなか快適。

緑が勢いよく道へはみ出てくるのをかき分けながら進んでいくと、

広い分岐点に到着。

この先、危険マークの付いた岩場区間へと突入するため、

ここでちょいとブレイク。


一本橋も越えます

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いよいよこの日最大の難所に取り掛かります。

分岐のすぐ先の、とりつきからむき出しの岩が待ち構えていて、

ロープが一本。

右手から回り込むようにして、ロープを頼りに巨岩を乗り越えていきます。

意外とサクサクと登っていくのだが、

途中で詰まったり、迷ったりしている時は後ろからアドバイスを送りつつ

慎重に進む。

3点確保の原則はしっかりと覚えているようで、

しっかりと自分の手足の動きや置き場を確認しながら見事に登っていきます。

ただボロボロと細かい石や砂をお父ちゃんに落としてくるのはご愛嬌(笑)

ロープ場を過ぎても、ザレ場・岩場の連続。

それらをこなしつつ、一気に高度を上げていくと、

途中から緑を抜けていよいよ核心部の基底に到着します。

ふぃ〜ここでちょっと一呼吸。


↓ここからいよいよ難所の岩場に突入

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↓最初のロープ場

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↓まだまだ序の口

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↓少しずつ眺望も良好に

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↓核心部の底に到着。

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緑が開け、核心部の岩場が見渡せるようになり、

前方(というより上方)を確認すると、

荒々しい岩がほとんど壁のようにそそり立っている。

うわあ〜、こりゃ想像していた以上にハードだぞ…

自分一人なら行けても、娘にとってはこれはもうダイハードなわけで、

その娘の安全を第一にサポートしつつ、自分も上がれるのか

大丈夫かとちょっとドキドキ。

しかし意を決して突撃!


激坂

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↓いざ参る!

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まずはじっくりと上部を確認して、

できるだけイージーなルートを見極め、

真下から娘をバックアップしつつ、ゆっくりと登っていきます。

岩の表面はザレていて滑りやすく、

慎重に慎重にたっぷり時間をかけて上がっていきます。


激坂の向こうに甲山

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↓さらに高度が上がります

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一旦、少しスペースのある安全な棚に到着し、

ひとまず一息休憩を入れます。

岩場は陰がないので日光を浴びて二人とも汗だく。

顔も真っ赤ですが、休憩を入れるまで暑さに気づかないほど

集中して登っていました。

休憩をしていると上からおじさんが下りてきて、

この先ロープあるよと教えてくれます。

ドリンクをあおっていざ出発。

ロープは結構しっかりしていますが、

それでも所々岩に擦れてボゾボソになっているところもあり、

あくまで補助として使うようにして、進みます。

背後をがっちり固めながら進むので、娘も徐々に安心感を得て、

ぐんぐん上がっていきます。

そうして中断のさらに広い棚まで到着し再び小休止。

眺望はどんどんよくなってきました。


↓ロープさばきもお手の物

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↓ぐんぐん上昇

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↓ようやく半分クリア

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その先も長い長いロープが上から続いています。

右手側が少し歩きやすい巻き道のようになっているので

無理に難しいロープの直線状を行かずにそちらへエスケープ。

それでも岩の急斜面であることには変わりなく、慎重に進みます。

歩きやすいルートを求めて、いったん、

岩場を右手から左手へと大きくトラバースをして、

そこから溝を伝って上部へ。

上からトレランの男女ペアがやってきてごあいさつ。

「すごいねえ」「大変だねえ」と娘は声をかけられ、さらに気合が入ります。

核心部の中でも最も難しい区間はすでに終わり、

後はひたすら続く岩の登りをやっつけて、ようやく岩場上部の鉄塔に到着!

難所を見事にクリア!

距離的にはそれほど長くありませんが30分弱ほどの激闘でした。


↓まだまだ壁は続く

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↓難所クリア!鉄塔の下で休憩

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少し難しい岩場があるというのは知っていたが、

これだけ脆く斜度があり、しかも距離が続くと思っておらず、

かなり疲労しました。

それでも娘さんは泣き言ひとつ言わず、スイスイと岩場をクリアして、

本当にすごいです。

お父ちゃんはもうぐったりよ〜。

ということで、ここで休憩を入れます。

眼下に広がる大阪空港からがある飛行機を眺めながら、

凍らせた麦茶とおにぎりとお菓子でまったり。


大阪空港から飛行機が上がる

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しばしの休憩ののち、リスタートして先へ進みます。

難所をクリアした後は比較的平坦で歩きやすく整備されたトレイルが

鉄塔に沿って続いています。

娘さんを先頭にずんずん進んでいくと、じきに細かなアップダウンが続きます。

稜線まで来ると、左に大阪平野、右に多田や猪名川町方面の景色が見え、なかなか快適。

すぐ右手の眼下にはゴルフ場の緑の芝が見えます。

ところが、せっかく難しい岩場を登って高度を稼いだのに、

道はずんずんと下り、ついには左手の中山五月台の住宅地が

もう間近というところまでというところまで迫ります。


↓難所の先は歩きやすい縦走路

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↓赤白鉄塔通過

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↓右手にはゴルフ場が広がる

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↓中山五月台と桜台

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最低部まで下り切ると、そこから再び鈍いのぼりが始まります。

周囲にシダが生い茂る緑の中につけられたトレイルは、

岩が自然の階段となってごつごつ。

へーこらひーこら登り詰めると、ちょっとした広場に到着。

すぐ近くに車の往来が聞こえるので、

おそらくこの真下がトンネルだと思われます。


↓小ピーク

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ここから先も引き続いてアップダウンが続いていきます。

鬱蒼とした緑の中で、地図にない枝道がいくつも分かれていて、

そちらへと迷い込まないように主稜線を選んで進んでいきます。

途中、再びしっかりとした登りが登場し、えっちらおっちら登っていくと、

ザレザレの露地に出ました。

そこからは東側の眺望が見事に広がります。

眼下のゴルフ場の先には多田周辺の街並み、

その奥に連なるのが五月山箕面と続く北摂の山並み。

しばしここで休憩を取ります。

暑さが体力を奪うのと、思っていた以上にロングな道で、

2人ともそろそろへばり気味…


↓アップダウンが続く

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↓東の景色。向こうが五月山箕面

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リスタートして、その先の広いザレ場の分岐点を西へと向かって行きます。

道の脇にフェンスが張り巡らされるようになり、

それに沿って穏やかなトレイルが続きます。

黙々と歩いていると疲れるので、

冗談や日常のことなんかをしゃべりながら進みます。

学校生活のこと、お友達のこと等々、日々のことがわかるので、

子連れハイクは貴重な親子のコミュニケーションの時間となってます。

まだかまだかと、延々歩いていくと、分岐を発見。

それらしい標識も何もないが、

おそらくここだろうと、分け入っていくと三角点を発見。

中山連山の最高峰・標高487mの中山に到着です。


↓中山最高峰

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時刻はすでに16:30となり、夕暮れが気になる時間帯ですが、

ここから下山に向けて少し長めの休憩を入れます。

娘がそろそろ足に来ているようなので、

靴と靴下を脱がせて足を開放してやりマッサージ。

その間にお菓子とジュースで補給してひと段落。

山頂は結構広々とした場所なのだが、

木々が生い茂っていてあまり眺望は十分とは言えない。

北側の斜面の方が少し開けていて、

丹波篠山方面の山並みが何とも淡いグラーデションを纏って幻想的でした。

この間購入した銀海酒造さんの「稜線」ラベルを思い出すような感じ。


↓小休止

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↓北の景色(稜線の酒瓶にそっくり)

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17時前には出発をして下山開始。

まずは主稜線のルートに戻るのだが、

そこから地図にない枝道が四方八方に伸びていて迷う。

間違って、中山桜台や十万辻へ降りてしまったら、あとが面倒なので

慎重にメインルートを選んでいくのだが、

標識にも騙されて何度か間違う。

間違ったことをわからずに進んでいると、

聖徳太子が修業した場という天宮塚というところに出る。

これは地図に載っていて、やっと曲がりどころを間違えたことがわかり、

奥の院参道へバック。


↓道を間違って、天宮塚に

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↓奥院参道道へ

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道をロスとしたせいで少し時間を失ったため、

途中で主稜線を折れて、奥の院ショートカットする参道に入るが、

この道がまたごつごつとした岩が散乱する道で、

しかも結構ぬかるみがひどく難儀する。

そこを辛抱強く進んでいくと、メインの参道に合流し、

一気に歩きやすくなる。

そろそろ西の空がオレンジ色を帯び始めます。

暗くなる前には下山できるのは分かっているが、

やはりどうも急かされます。


↓なかなか難儀な道

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宝塚の街並みが暮れ始め

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しばらく歩きやすいトレイルを進んでいくと、

前方に大きな岩が鎮座していて、それが夫婦岩というところでした。

ここからは長い長い石段の道が続いていきます。

途中途中に、丁石が置かれていて、距離感がつかめます。

これはこちらからの登りは面倒だろうなあ。


夫婦岩

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↓残り八丁

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ここまで酷暑の中ひたすら歩いてきて2人ともバテバテで、

娘も足が痛いなあとつぶやくようになるが、

決してめげるような感じではなく、気合を入れなおしている感じ。

ここは無理をせず1丁、2丁ごとにこまめに休憩を取りながら進んでいく。

はっきりと数が減っていくので娘も目安がつけやすく、

あと4つ、あと3つと数えている。

そうしてようやく民家のあるところに出て、山道は終了。

民家裏のコンクリ坂をつたっていくと、天王寺川の上流にでます。

その沢を渡って盛りの向こう側に抜けると大きな墓地に出る。

そこにあった井戸水のポンプで水を汲んで火照った顔を流し爽快!

娘も生き返る〜と大喜びでした。

そうして無事に中山寺に到着しました。


中山寺とうちゃこ

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↓思わず行水

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境内に自販機を見つけ、早速冷たいジュースを買って乾杯!

ああ、沁み渡る@@@@@@

おそらく今回は、娘史上最も難易度の高い岩場もあり、

意外と距離もあったし、何よりこのうだるような暑さの中、

最もハードな山行でしたが、しっかりと歩ききった娘はアッパレでした。


↓小休止

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↓おつかれ〜

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電車に乗る前にコンビニでアイスを購入して、一息つき、

阪急中山観音駅から電車に乗って帰宅。

おつかれさまでした〜

2016-07-04

子連れハイク 中山連山

日曜日は二週連続の子連れハイク

本当は早朝出発で遠くのお山と思っていたのだが、寝坊して近場にスイッチ。

六甲ばかりも面白くないのでと、中山連山へ。

猛暑と、想像以上の難易度に苦戦しつつ、見事に馬蹄形縦走。

わが娘ながらほんとタフだわ。

詳細は後日。


↓難所岩場もめげずにクリア!

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<山行記録>

12:50阪急山本駅⇒13:04辰己橋⇒13:08最明寺滝13:13⇒

13:35満願寺分岐13:40⇒13:48中山連山縦走路岩場14:10⇒

14:10岩場上の鉄塔14:40⇒15:05満願寺西山⇒

16:30中山連山最高峰16:50⇒17:07天宮塚⇒17:55夫婦岩18:00⇒

18:30中山寺18:45⇒18:50阪急中山観音駅


↓山行ルート

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2016-06-27

子連れハイク ホーム黒岩

日曜日。

この時期はまったく天気が読めないし、

事前準備や予約が必要な遠征はちょっと難しい。

先週は尋常じゃない夜中の雨もあったし、

今週末もお山は無理かなと思ったがまさかの晴れの予報。

本格的なお山に行こうか、あるいはひさびさロングでもと思ったのだが、

同じく雨で自宅にこもりきりの長女も気になるし、

お山に行くかと誘ってみると、満面の笑みで行く!

ということで、夏のアルプスに向けて、

ちょっと難易度を上げて、荒地山にご招待。


ブランチを食べて出発。

この日は阪神競馬場へ向かう人で特急電車が混み混みでした。

12:30に阪急芦屋川駅に到着。

トイレを済ませたらいざ出発。

20分ほどのロードで、すでにカンカン照りに汗がダラダラ。

ドンツキから森へ入ると、上から冷たい風が吹いて一転心地よく。

茶屋に着くと、いつもはちょろちょろの川の水が勢いよくしぶいている。

ここ数日の大雨でどうも水量が増えているようなので、

高座谷は大丈夫か少し心配…

高座の瀧に到着して少し休憩。滝も今日は勢いよく、

上部にあるもう1本の滝も下からよく見える。


↓高座の滝。今日は水勢が多い

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しばし涼を取ったのち、出発。滝の左にある巻き道を登る。

久々のお天気の週末ということもあってか、

この時間でもこの日は結構人の往来が多かった。

地獄谷の入り口のほうは広範囲で水没していました。

あとからやってきた部活帰りのような格好の女子3人組が

そちらへと下っていきます。

我々は岩の階段を登り、いつもの分岐から主稜線はずれ高座谷へ。

滝の勢いからするとこの辺りは思ったより水の量は多くなく、

普通にずんどこ奥へと進みます。

娘ももうこういった道はお手の物でスイスイ進む。

2つめの堰のところ、川向かいにイノちゃん発見。

久々にお見かけしました。結構でかいねえ。

と思っていたら、あとからヒョコヒョコと4頭のウリ坊たちが出てくる。

娘は初めての野生のイノシシに大興奮していましたが

餌をやってはいけないのはもちろん、ちょっかい出してもいけないので

川の向かいからそっと写真を数枚だけ。

必要以上の慣れあいはお互いに不幸な結果を招くだけなので。


↓イノ来た

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↓ウリ来た

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そこから川の左手の道を進んで次の堰。

そこで飛び石を伝って対岸へ渡るが、ここはいつもより水が多く、

娘も慎重に石を伝ってわたります。

そこから斜面を登って、城山尾根から続く登山道と合流。

そこで、シャシャっと足元に動くものが。

ヘビ?と一瞬ドキッとしましたがトカゲさんでした。

娘も恐る恐るでしたが、いろいろ生き物が登場して盛り上がる。


↓対岸へ

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トカゲさんコンニチハ

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荒地山の連続堰堤に出ると、堰は水のカーテンでおめかしをして、

いつになくきれいでした。

水を除くと、あれはでっかいオタマジャクシなのかイモリなのか、

真っ黒なやつがたくさん気持ちよさそうに泳いでいる。

上部に上がると、堰にたまった池にはいつものように錦鯉の姿。


↓荒地山第二堰堤

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そこから足場の悪い急登を詰めて、分岐点へ。

そこを右へ折れるのだが、一部水没している。

大丈夫かなあと心配しているとそちらからハイカーが歩いてきたので

先の具合を尋ね、行けそうだったので進みます。

通常のルートは水没しているので迂回して、堰堤の底までいったん降ります。

対岸の山肌はこのところ崩落の一途でかなり荒れていて、

この日は大量の雨水で山の地盤が緩んでいる危険性もあるので

頭上にも十分注意を払って進むことにします。


↓分岐先が水没してる

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と、その矢先に、谷底に、非常に重く鈍いズズ〜ンという音が響く。

どう聞いても非常に不安で不気味な音で、

ひょっとしてどこかで落石?

もしくはキャッスルで誰か滑落?と、とっさに身構える。

娘も何?何?と不安がるので、とにかく安全な場所でしばし待機。

上部やこれから進む方向に異変がないのを確認してからリスタート。

キャッスルと奥高座の滝の分岐点までは、岩の沢を詰めないといけないのだが、

この日は水量が多く、ほぼほぼ沢歩きの状態。

服が汚れたり水に浸かるのは大丈夫だから

とにかく安全な場所を確かめて確実に登りなさいと指示して、進みます。

大きな岩や枝を縫うようにして分岐点に到着。


↓キャッスル分岐へ向かう

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↓ちょっとした沢登り状態

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分岐を右に折れて、ちょっと段差の大きな岩の間を抜けてキャッスルに到達。

この日のコースのコンディションや、少し荒れた区間なので、

行く前から一番心配していたのですが、

娘はしっかり進む方向を見定めながら

両手両足を慎重に使って無事クリアできました。

たどり着いたキャッスルはこの日も

多くのクライマーさんで大賑わいを見せています。


ここで少しだけ休憩を入れていると、おじさんが、

「さっきキャッスルの巻き道の入り口のところででっかい落石があったか、

この先進むなら十分気を付けてよ」と声掛けをしてくれました。

やっぱり、あの不気味な音の正体は落石だったようです。

ちょうど登山道のど真ん中に、

なにかで削られたように地面がむき出しになっている個所があり、

その脇に不自然に電子レンジサイズの岩がごろり。

こんなものが頭に直撃でもしたら、怪我じゃすまないです。

たまたま被害はなかったようですが、よく人が集まっている場所だし、

登山道の真ん中なので、本当に恐ろしい…


↓大賑わいのキャッスル

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↓落石現場

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本当は娘が意外とここまで難所をあっさりクリアしているので

キャッスル脇の巻き道を登って、

岩梯子〜ボルダー群へともうワンステップ行こうかと思っていたのだが

巻き道が危ないということなので、断念し、

そのままC-4方面へと進むことにします。

奥高座の滝の上部を水平になぞっていくところで、

娘がスリップして谷側にバランスを崩してとっさに掴んで事なきを得る。

油断禁物だがや。


↓奥高座の滝上部周辺から

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C-4を過ぎれば、そこからは穏やかな山道で、

頭上から岩が降ってくることもない。

緑が濃いので直射日光に晒されることもなく、

心地よい山歩き。

途中、単独女性の人とすれ違う。

どうも地図を持っていないうえに、

荒地山から適当に歩いてきたらこんなところに迷い込んでしまって

ひさしぶりに人に出会えて、安心した〜と泣き疲れる勢い。

あかんがな!

女性に下りルートをレクチャーしてお別れしてずんずん進み、

ラストに岩場をずんずんと詰めて、

元旦以来お久しぶりの黒岩にとうちゃこ。


黒岩

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黒松の根元まで岩場を登らねばならないが、

娘のサイズでは少し難儀。

で、ようやくテラスにたどり着くと、

その向こうには絶景が広がっていて、

娘も思わず、「ワアアア〜」と感嘆の声を上げていました。

幸いこの時間帯は誰もおらず貸切状態、

のんびりとおやつタイム

黒松のパラソルが絶妙に日光を遮り、

谷からの涼しい風が何とも心地よい。

眺望は果ての方が霞んでしまっているけれど、

大阪平野の街並みや大阪湾はしっかり見えていて、

あの島はどうだとか、あの線は高速道路だよとかいろいろ教えてあげると、

「すごいね、すごいね」と興奮気味の娘さんでした。

なんだかんだと40分ほどまったりと黒岩で過ごしました。


↓絶景かな〜

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おやつタイム

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↓の〜んびり

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↓親子タイム

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15:40となって、帰宅の途につきます。

もう少し登って荒地山のてっぺんを過ぎ、

魚屋道へと進んでいると、行き止まりの枝道との分岐で

ふらふらと悩んでいる男子大学生風の子がいる。

中国韓国からの留学生と思われ、なまりのある日本語で、

どっちが道ですかと尋ねてきたので、右の道が正解で、

道なりに行けば魚屋道というメインストリートに出ますよと答えたのだが

どうもピンと来ていない感じ。

そのまま娘と道を進んでいると、後ろから静かに一緒に歩いてこられ、

自然と3人体制となります。

魚屋道まで出たので、右へ行けば六甲山のピーク、

左へ行けば風吹岩経由で、芦屋か岡本ですよとお伝えするが、

やはりピンと来ていない感じ。

ここから道は滑らかになるのだが、雨のせいか結構ぬかるみがひどかった。

風吹岩に到着すると、まだ結構なハイカーさんで賑わっていた。


↓風吹岩

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↓がんばりました♪

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風吹岩で撮影をしたり休憩をしていると、

さっきの青年がどっちですかと聞いてきたので、

左はロックガーデンを下って芦屋

右は岡本で、自分たちは岡本へ下るよと言うと、

じゃあ一緒に岡本に行きますというので、またも3人で。

娘といろいろ話をしながら下るのだが、

嫌な雰囲気ではないんだけど、

なんとなく”千と千尋”のカオナシみたいに、

青年はただ黙って静かについてくる。


途中、春になると桜並木がきれいな階段区間の途中にある

見晴らし台のベンチで小休憩。

娘におやつを上げる時に一緒に、

おひとつどうぞとお渡ししたのだが「大丈夫。ありがとう」と一言。

その時に少しだけ話をしたのですが、京都の大学に通っているそうで、

山も六甲も初めてというビギナーさんだということがわかりました。

その後無事に保久良神社まで下りてきて、せっかくなのでお参り。

ちょうど5円玉が3枚あったので青年にもどうぞというと、

仏教徒なので大丈夫です」とのこと。(笑)

青年とはそのまま岡本駅前まで一緒に下りてきました。

ほとんど会話をすることもなかったですが、

かといって不快というわけでもなく、

最後にはお礼なのかジュースをおごると言ってくれたのですが、

礼には及びませんよと、手を振ってさようならをしました。

ちょうど電車がやってきたので、そのまま帰宅。


今回は距離的にはさほどですが、

岩場があったり、沢歩きがあったり、

今までより少し難易度の高い山行でしたが、

彼女なりにきちっと三点確保やルーティングもして、

ほとんど問題なく歩ききることができました。

娘の方も、バリエーションに富んだコースを楽しんだようで

生き物に出会ったり、黒岩からの景色を眺めたり、

写真を撮ったり、充実していたようで満足顔。

娘の著しい成長を目の当りに大満足のお父ちゃんでした。


<山行スケジュール>

12:30芦屋川駅⇒12:50高座の滝⇒13:30荒地山第2堰堤⇒

14:00キャッスルウォール14:05⇒14:56黒岩15:40⇒

15:50荒地山⇒16:30風吹岩16:40⇒17:30保久良神社⇒17:50阪急電車岡本駅

2016-06-02

箱根外輪山トレイル 前編(箱根湯本〜明星ヶ岳〜明神ヶ岳〜金時山〜乙女峠〜長尾峠)

前日の金曜日。

手首の様子うかがいで病院へ行くために午後休をもらう。

手首の方はまあ順調と言えば順調だが、

まだ完全にくっついてはおらず、

グリグリ回したり、ひねったりはできるようにはなってきたが

加重するとピキン、ズシンとなる。

とはいえ、手首を安静にして様子を見るしかないので、しばらくは我慢。

通院している病院はセレッソ大阪の選手が訪れるほどの人気の病院なようで

結構毎回長時間待たされるのだがあっさりと。

方々のブログを拝見して、みなそろそろ暖かさに誘われて、

あちらこちらへの冒険談。

GWも返上して、シャニムニ仕事をして、

ようやくフリーな週末を迎えることのできる身としては、やはり血が騒ぐわけです。

とはいえ、手負いの状態であまり難易度の高いことはできない。

手に負担がかからないような状況で、がっつり冒険をするにはと考えると

低山縦走が一番。

地元関西でいえば、六甲と信貴生駒交野はすでにやっているし、

思いつくのはダイトレか京都周遊トレイルか、はたまた高島トレイル?だけど、

どれもちょっと晩秋の時期に残しておきたいところ。

アクセスが良くて、できれば眺望が望めるところはというと、

以前に金時山に登って、これは一度制覇してみたいと考えていた箱根外輪山を思い立つ。

以前、二度ほどキャノボでお世話になったあうさんが

本格的なトレランをされていて、一周された時の記事も印象に残っていた。

あんなハイペースで完走はできないけど(汗)

体調的にはいろいろと不安要素は尽きないのだが、

万一体力が尽きてリタイアとなっても、途中いくつもエスケープ離脱可能だし、

怖気づいていかないより、ダメ元でいけばよろし。

ちょうど週末は、直前に雨が降って気温が下がり、

直射日光のない曇天が期待できる絶好のチャンスで、逃す手はない。

まあ毎度のごとく、不安と期待でごちゃごちゃになりながら、

家を飛び出すのであった。


18時台の新大阪は本当にものすごい混雑で、

切符を買うにも券売機に長蛇の列。

アルプスの遠征の場合は乗継の特急列車の最終が決まっているので、

シビアなのだが、今回は小田原まで行くだけなのでゆとりがある。

名古屋まではのぞみ。一旦下車して、晩飯に「みそかつ弁当」を購入。

後から来たひかりで小田原まで。

翌日は大ハードなので、ネカフェや野宿ではなく、

常宿のビジネスホテルに宿泊。

なんだかお疲れモードでノンアルコールなのにあっさり眠りに入る。


↓みそかつ弁当

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↓小田原の常宿にて宿泊

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当日。5時起床。

すぐに支度を整えチェックアウトしたら、

コンビニでドリンクと補給品を購入。

5:33の始発の箱根登山鉄道に乗り、

5:47には出発地点である箱根湯本駅にとうちゃこ。

いつもそうだが、いったん山行に入るとトイレができないので、

時間がかかってでも、スタート前にしっかり出してから出発する。

どうもこの日は腹の調子がまずくて、時間がかかってしまう。

6:05にいよいよ出発。


↓箱根登山鉄道

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↓箱根湯本駅

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さて、スタートしたはいいが、まずはオシリのことを考えるべし。

この日中に完走して帰阪するには20時までには箱根湯本に下山をしないといけない。

一般のコースタイムだと14.5hとあるが、それよりは早く回れるだろうと考え、

13hで完走したとして、19時台には下山できる算段。

しかしそれもほぼコース全体フルスロットルで歩いた場合であって

本当にぎりぎりのボーダーラインなのだ。

そんな時間に追われた状況で、ナイトハイクを考えると、

火事場のクソ力でスパートできる区間をラストに持ってきた方がよいだろう。

ということで、全体としては難易度が高いとされる

反時計回りをチョイスしてスタート。

まずは駅を出て、箱根登山鉄道の下をくぐり、「かっぱ天国」がある側へ。

のっけからコンクリの激坂が登場します。

まだまだ元気は有り余っているので、ペースを上げて登ります。

ミュージアムを過ぎたあたりから斜度は緩み、しばらく舗装道を進むと、

阿弥陀寺の入り口に差し掛かります。

阿弥陀寺までは結構鬱蒼とした緑の中を九十九折れ。

朝は結構気温が下がってひや〜っとしていたので

ロングのシャツを着ていたのだが、

いいペースで激坂を上がってきてすでに汗が噴き出してきたので

Tシャツに着替えます。


↓いきなり激坂スタート

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↓ここから山道

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↓阿弥陀寺

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阿弥陀寺の右手から本堂の裏に回り込むと、

塔ノ峰へと続くトレイルの始まり。

序盤は野放図の竹藪の中に、長らく放置されていたのかと思うほど荒れた道で

朝露に濡れた木々や石が滑りやすく、道も細く、

やはりここがラストだったらば、大変だったろうなと。

しばらく直角に斜面を登るような形だったが、

そのうちに斜面と並行するようになり、

いったん大きく山を右手からなぞるように進む。

少しだけ登りが発生したのちは、

森の中にほぼフラットにつけられたイージーな道が延び、

そのうちに標高566mの塔ノ峰にとうちゃこ。


↓荒れた山道

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↓山上まで来ると穏やかに

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↓1つ目のピーク、塔ノ峰

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時刻は6:50。

ピークというよりも山道の分岐点という方がピッタリな

何もないところで、撮影を済ませたらさっさと次へ進みます。

ここからは若干の下り基調で歩きやすい道が続く。

じきに右手側の茂みが薄まって眺望が出てきます。

この日は予報通り、スカッとしたお天気ではなく、

雨は心配なさそうだが、厚く雲が垂れ込めてどんよりとしている。

その雲間から、方角的に松田や秦野方面の街並みが遠くに見える。

さらにその裏手にある山並みのもう1つ向こうの山並みは丹沢山ではなかろうか?

そして視線を左へと旋回し、進行方向に目をやれば、

雲間から大きな山が1つ2つ。

今から向かう、明星ヶ岳と明神ヶ岳である。

どちらも1100mほどなのに、やけに威圧感を感じるのは、

コンディション不足のせいだろうか。

歩きやすい穏やかなトレイルも長くは続かず、そのうちに一般道へと出る。

ここからしばらく、意外と交通量の多い舗装道を歩くことになる。

山肌に沿ってクネクネと距離を伸ばすので、ダレてくる。

そのうちヘアピンカーブを抜けた先の路肩に登山道の入り口を発見。


↓松田方面の眺望。奥は丹沢山系?

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↓舗装道に出る

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↓明星ヶ岳登山口

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再び山道へもぐりこむ。

鉄塔の先から結構ガレた急斜面がありそこをえっちらおっちらと登る。

一旦斜度が落ち着いたと思ったら、杉林の間に壁のような垂直の登り。

気を引き締めてエイヤと登りきると道は直角に折れ、

その先は穏やかとなり、緑の間を抜けていく。

軽快に森の中を抜けていくと、長いドロドロの溝のような切り通しがあり、

そこをジワジワと登っていく。


↓急登

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↓穏やかなトレイル

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↓ドロドロ@@

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その先進んでいくと、道の周辺はボーボーに伸びた竹藪の間を進んでいく。

意外と背丈があり、眺望を隠しているだけならいいのだが、

ちょうど自分の顔の高さに、ぴょーんぴょーんと垂れてきているので

それをいちいちかき分けるか、頭を上下にせねばならず、意外とお邪魔。

時々左の竹藪がの切れ目に

ちらちらと箱根(太平台?)の街並みが見える。

箱根登山鉄道のスイッチバックのキーンという金属音も時折。

道は引き続き穏やかで、そのうちに、

2つめのピーク、明星ヶ岳(924m)にとうちゃこ。8:05。すでに2時間…

何やら石碑のようなものがあり、広々とした場所ではあるが、

残念ながらここも眺望はなく、ただの通過点。


↓太平台温泉の街並み?奥は二子山

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↓2つめのピーク、明星ヶ岳

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かなり広々としたまっすぐ続く緑の道を進んでいく、

宮城野方面への分岐をスルーして進んでいくと、

時々ボオンボオンと爆発音がする。

いきなりだったので、もしや箱根山が噴火!?とビビるのだが、

どうも音が鳴っている方向が微妙に違う。

何度も何度も色々な種類の爆発音がするので、なんだろうと考えてみたら、

金時山の向こう側からどうも音が聞こえてくるので、

あれはきっと御殿場の自衛隊演習場の訓練の音だろう。

この日は、大きい大砲のような音や、パラパラと機関銃のような音やら

ずっと物騒な音が一日中聞こえてきました。

ここから前方に大きく立ちはだかっている明神ヶ岳を目指すのですが

そこまでに緑の凸凹がだら〜と続いているのが見通せます。

まだまだ序盤戦すら先は長い!


↓トレイルを直進

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↓向こうに明神ヶ岳が見える

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左手に斜面にへばりついた強羅のリゾート地を見ながら、

緑生い茂るトレイルを上ったり下りたりを繰り返す。

このトレイルには50mおきに道標が打ってあり、

歩いた距離の目安になる。この辺で約7kmくらい。

ただ50mずつだと細かすぎる気がしないでもないけど…


↓強羅の街並みと奥に大涌谷

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↓50mおきの道標(この写真は箱根峠付近のもの)

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しばらくアップダウンをやっつけると、鞍部に出て、

宮城野への分岐。

ここから前方にようやく人影が出るようになり、

何人かをパスしながら、狭い九十九折れの道をやっつけていきます。

周囲は竹藪から、ブッシュへと変わったかと思うと、

急に荒廃したガレ場へと変化していきます。

周囲に高い木々がなくなり、

ゴツゴツとした石と赤茶けた土の広がる山肌に変わったと思ったら

標高1169mの明神ヶ岳に到着。ここまでちょうど3時間。


↓ここから急登スタート

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↓歩いてきたトレイルを振り返って

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↓ワイルドな斜面

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↓はるか向こうに湘南の海

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ここからは真正面に強羅〜大涌谷〜箱根山を望むことができるのだが

この日は雲が低く垂れこめて見え隠れ。

シンジ君よろしくしばし黄昏ていると、

登ってきた方向からトレイルランナーさんが到着。

しばし休憩と補給で休めてから出発です。


↓3つ目の明神ヶ岳

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道は再び豊かな緑に覆われながら下り基調。

ちょうど前方に、次の目的地・金時山が

ボコっと雲に突き刺さったような格好であり、

そこに向かって緑の尾根が表情豊かに波打ちながら引き寄せられているのが見えます。

まだまだまだ先は長い。

しばらくすると、道はガレて、急斜面となって一気に高度を下げるようになります。

ふらついて左手をついたらいけないので、

いつもよりも慎重にガレ場を下っていきます。

道も、西へ進んだり、南へ転じたり、細かく進路を変えながら。

今からこの日最高峰を目指すというのに、

こんだけ下っていいの?と不安がっていると

「火打石岳」という標識のある鞍部に出る。


↓今度は金時山を目指す

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↓火打石岳とあるけど…鞍部だよねえ

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そこからいったん深い森の右側の斜面にへばりつくようにして

細い道がつけられてあって、そこをなぞっていく。

山を右側から迂回するような恰好で乗り越すと、

そこから先は再び竹藪の中。

勢い余った笹が顔のあたりをなでるので

最初は手で払ったり、よけたりしていたのだが、

きりがないので、途中からは無理やり突撃していく。


この辺りになると対向者が結構増えてくる。

みんな全身びっしり山ファッションに身を包んでいるが、

汗だくで疲労している。

自分なんかTシャツに、パンツは膝までまくって、

それでも汗びっしょりなのに、

猫も杓子も雑誌に載っているような格好を律儀にしている。

こんな低山で何をそんな重装備する必要があるのか、

40Lの見るからに重たそうな馬鹿でかいザック抱えて

雨も降っていないのにオサレなレインウェアを着て

暑いなら脱ぎゃあいいのにねえ。

あっぷだうんをこなしているうちに、眺望がききはじめ、

左手には仙石原、正面にはニョッキした金時山がどーん。

緑の草原を抜けるようにして矢倉沢峠に下る。


↓仙石原が見えてきた

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↓そそり立つ金時山

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ここはいくつかの登山道が分岐していて、

その1つは仙石原の登山道につながっており、

そちらからたくさんの登山客が上がってきている。

分岐点にはうぐいす茶屋があり、

この先体力的にきつい区間が続くし、

どうせ金時山はすごい人だろうから、

ここで腰を下ろして休憩を入れることにする。

150円でサイダーを購入し、ベンチに座っていると、

わざわざグラスに目いっぱい氷を入れて提供していただいた上に、

みそコンニャク2本のオマケつき!

キンキンのサイダーは乾ききった喉を見事に潤してくれ涼を得る。

みそコンニャクもスルスルとのど越し良く、

味噌との相性もばっちりで、

これほど元気の出るものとは今まで知らなかった。

こんにゃくさん甘く見てました!

最高のおもてなしで元気復活し、意気揚々と金時山の登りに挑む。


↓矢倉沢峠にあるうぐいす茶屋

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↓ちょっと一服。このセットで150円!

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しばらくは緑の原っぱの間を抜けるのだが、

じきに足元は土がむき出しとなり、大きな岩がゴロゴロとしてくる。

長く泥まみれの階段場や、ロープ場などもあり、

これまでと少し様子が違ってくる。

難易度的には全然問題なく、恐怖感を感じる場面も一切ないのだが

とにかく金時山界隈だけはものすごいハイカーの数なので

ちょっとしたところでも渋滞が起こって大変。

上からも下からも、老若男女問わず人が行き交う。

少し停滞しつつも、箱根湯本からジャスト4時間で

この日のチマコッピ、標高1212mの金時山に到着。

案の定ものすごい人が小屋の周りや、岩場にびっしりなので、

看板のところで写真を撮ったらすぐにスルー。

本当ならここから富士山の姿を拝むことができるはずなのだが

分厚い雲が視界を遮っていて全く見えず。


↓金時山の前後はゴツゴツした岩場が続く

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↓大賑わいの金時山

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この金時山は一周の円の西北の角に位置しており、

ここを起点としてトレイル東西から北南へと転じ、

いよいよ核心部に入っていく。

まずは乙女峠を目指して、荒々しい稜線を下っていく。

矢倉沢からの道もなかなかワイルドではあるが、こちら側もなかなかのもの。

しかもこちら側から上がってくるハイカーもかなり多く、

ロープ場などでは停滞する。

途中、長尾山という地味すぎるピークを抜けるために鈍い登り返しがあり、

そこから再び一気に峠まで下っていく。

乙女峠のすぐ手前に展望所として、ベンチとテーブルがあり、そこでしばし一服。


↓地味な長尾山

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↓乙女峠

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ほとんどのハイカーは、

矢倉沢〜金時山〜乙女峠の区間だけに集中していて、

この先から狐につままれたように人がいなくなる。

道も先ほどとは打って変わって幅広で穏やかなトレイル。

相変わらず右手から砲弾の音が聞こえる以外は静かな山歩きが楽しめる。

わずかにに右手の空が晴れた瞬間に富士山の先っぽだけチラ見。

そのうちに、右手に電波塔をみやって、丸岳(標高1156m)に到着。

ここにもベンチやテーブルが備え付けてあって、

眼下に仙石原を見下ろす絶好の展望所。

何人かのパーティーがのんびりくつろがれているのを横目に先へ進みます。


↓電波塔のある丸岳

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↓富士山の先っぽだけ

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↓隠れ絶景スポットの丸岳

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ここから先は、丈の低い笹に囲われたなだらかなトレイルを下っていくのだが

この辺りは本当に眺望がよく、風が抜けて何とも清々しい。

眼下に見える仙石原の様子と、その先にある芦ノ湖、

そしてトレイルの先に続いていく緑の稜線は、

思わず走り出したくなるほどの光景である。

軽快な足取りでトレイルを下っていくと、徐々に竹藪の中へと潜り込んでいき、

稜線の左手側をなぞるようにして同じような道が続いていく。


↓仙石原

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↓富士見台

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↓長尾峠

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長尾峠を過ぎ、さらに竹藪の中をずんどこずんどこ進んでいくと、

右手側の繁みの向こうがにわかに車の音で騒がしくなる。

ここからトレイルは御殿場方面から箱根スカイラインへと続く道と

沿うようにして進んでいくことになる。

途中で一度、駐車場へ折れる分岐をスルーしたのだが、

料金所を少し過ぎた辺りの繁みの切れ込みから、

料金所へといったん出ることにする。

思惑通り、トイレと自販機を発見し、ここで少しだけ一息つくことにした。

トイレで汗まみれの顔を洗い、

大好きなアンバサの炭酸をあおり疲れを癒します。


↓箱根スカイラインの料金所で一服

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ここで距離だけでなく難易度も加味して、全行程のほぼ中間。

序盤にキツイ坂と標高の高い山をほぼ攻略したという安心感はあるが

ここからは距離が課題となる。

ほとんど休憩らしい休憩も採らずに黙々と歩き登り、

疲労も確実にたまってきています。

足はまだ全然行けるのだが、体がカッカして頭がぼんやり。

ここでしっかりと一息ついて、後半戦へと挑むのであった。

つづく…

2016-05-30

箱根外輪山一周トレイル(反時計回り)

今年い大一番の仕事を終えて、久々にフリーの週末。

GWもなく、全然冒険できていなかったので、ちょっくら遠征。

とはいいつつも、大仕事の後の大疲労と燃え尽き症候群でコンディションはよろしくなく、

ましてまだ左手は骨がくっついていない状況。

あまり本格的な岩登りやロープ場のある高い山は、

もしも時に両手で自重を支えられないし無理。

難易度的には難しくなく、がっつりと歩けるところはないかいなあと考えて、

ふと思い立ったのが、箱根。

関西でいえば、六甲全縦にあたるのが、箱根外輪山トレイル。

距離約50km、獲得標高3200mのロングトレイルは

ここを完走できれば一人前のトレイルランナーとみなされるそうで、

自分はランはしないけれど、長距離歩行者としては魅力的。

週末は快晴とまではいかずとも、曇天が期待でき、

この週末を逃せば、これから灼熱地獄の夏場に入ってできなくなる。

この機を逃す手はないと、勢いで前ノリ。


始発電車で箱根湯本駅へ向かい、

そこからスタートして、同じポイントまで一周して帰ってきます。

ここで時計回りと反時計周りの選択。

反時計回りのほうが一般的に難易度が高いとされていましたが、

終盤、疲弊しきった状態で、ナイトハイクに入り、

帰りの電車の時刻に追われる状況を想定すると、

ラストにイージーな区間を残しておいた方が得策と考えて、反時計回り。

結果この選択が功を奏することとなります。

1つ目のピークである塔ノ峰までは序盤はなかなか険しい荒れた細道で、

稜線に上がると、幅広の歩きやすいトレイル!

時期的に竹藪が伸びて、眺望を隠してしまったり、

伸びた竹がピョンピョンと道にはみ出してうっとおしい。

お天気はどんよりとガスっていて、クリアな眺望は楽しめなかったけれど、

直射日光に焼かれることなく、気持ちの良い山歩き。

延々と緑のアップダウンを繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し、

ようやくチマコッピの金時山に到着して、それで全行程の約1/3。


↓1つめのピーク、塔ノ峰(566m)

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↓明星ヶ岳(924m)

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↓明神ヶ岳(1169m)

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↓通称・ジオフロント(仙石原)

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↓金時山(1213m)

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一般観光客やハイカーでごった返す金時山周辺のトラフィックをやっつけ、

中盤戦は、仙石原〜芦ノ湖の西側をなぞる核心部。

道はきれいに整備され、ダイナミックな眺望と何処までも続く緑のウェーブ。

最高の稜線歩き。

それでもピークがあるたびに、がっつり上り下りを強いられるところもあり、

この区間でかなり疲労してしまいました。

特に、三国山への登り返し、

というかそこへ登る手前に湖尻峠までいったんがっつり下らされるところで

何でやねん!と思わずつっこみ絶望。

六甲縦走の逆向きでいうと、菊水山のような存在)

そこから背後から追ってくるトレイルランナー集団と仮想バトルして、

ペースアップして箱根関所までびゅん!


↓箱根スカイラインから富士ちら

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↓芦ノ湖とラスボスの三国山(湖尻峠手前より)

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箱根の町に入ると、車や観光客を横目に舗装道を進む。

この区間では恐怖の石畳が何度も登場し、心底ビビる。

ただでさえ、踏みしだかれてツルッツルの丸石が、

びっしり苔むし、朝露とガスの水分で湿り、

どうぞお滑りくださいと言わんばかりの坂道…

これでツルッと行ってしまい、思わず左手で受け身を取ろうもんなら、

もうこの手首は粉々になってしまう…

特急で進みたいところを、

これらの石畳区間では休憩ポイントと見定めて、

ペースダウンして絶対にこけないように慎重に抜ける。

お玉が池から再び鈍いのぼりをこなし、

”ヤシマ作戦”決行の地、二子山をなぞりながら進む。

いったんR1に出て、しばらくはつまらないロード。

ガスガスで前後真っ白なので、後方から来る車に冷や冷やしつつ、畑宿。

この辺りでスマホの充電が切れるという大失態。

しかしここからはどのみち、

間近に迫る夕暮れと電車の帰り時刻とのし烈なバトルが始まる。

いきなり急坂と、階段地獄を耐え忍び、

斜度が緩やかになって、鷹巣山と浅間山のラスト2ピークを足早に抜ける。

そこからはラストの湯坂路は、直線的で傾斜が緩やかな道で、

ほぼ駆け足状態。

ラストちょっとガレ場を抜け、無事にR1へ出る。

箱根湯本駅に到着が予定していた電車の4分前でどうにかその日中に帰阪できました。


天気のせいで眺望はちょっと残念だったけど、

それでも仙石原、芦ノ湖の様子や、西に潜む富士山の存在に

スケール感を感じられるトレイルで、

きれいに整備されて歩きやすく、なかなか素晴らしいところでした。

しっかし、もう足が棒というより、全身ギプスで絶対安静の状態…

詳細はまたおいおい。


<山行スケジュール>

山行時間:13時間29分(山行12時間49分/休憩40分)


(前ノリ)

18:30新大阪⇒(のぞみ138)⇒19:21名古屋19:27⇒(ひかり532)⇒20:36小田原

小田原泊


(当日)

5:33小田原⇒(箱根登山鉄道)⇒5:47箱根湯本

06:05箱根湯本駅⇒6:20阿弥陀寺⇒06:50塔ノ峰⇒07:10明星ヶ岳登山口⇒08:05明星ヶ岳⇒

09:05明神ヶ岳⇒09:45火打石岳⇒10:25矢倉沢峠⇒11:05金時山⇒

11:30長尾山⇒11:45乙女峠11:55⇒12:20丸岳⇒12:45長尾峠⇒13:00箱根スカイライン料金所13:10⇒

14:05湖尻峠⇒14:50三国山⇒15:20山伏峠⇒15:30山伏レストハウス15:40⇒

16:05海ノ平⇒16:30道の駅箱根峠⇒16:50関所跡入口⇒17:00元箱根17:05⇒17:25お玉ヶ池⇒17:40精進池⇒

18:10湯坂路入口バス停⇒18:20鷹巣山⇒18:30浅間山18:35⇒19:10湯坂山⇒19:34箱根湯本駅

19:38箱根湯本⇒19:52小田原20:06⇒(こだま683)⇒

22:16名古屋22:23⇒(のぞみ425)⇒23:13新大阪


↓ルート

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