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記憶の残滓 by arkibito

2017-09-01

子連れハイク 富士山 2日目

2日目。

目覚ましがうまく機能せず、自然に目覚めたのが5:30!

本当は1時間以上前に起きるつもりだったのだけど、

まあこれ以上遅くならなくてよかった。

大急ぎで娘を起こし、身支度を整える。

幸い、2人とも高山病の兆候もなく元気。

すでに外は明るくなっていて、

食堂であんパンを2個ずつかじって、

6時を少し過ぎたところで、いよいよテッペンへ向けて山行スタート!


↓決戦の朝

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↓いざ出発!

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6合目のもう一つの小屋の裏手から、

いよいよ頂上を目指す長い長い上り坂がスタートします。

足元はふかふかでぼろぼろの砂地で、結構足を取られるので、

最初から疲労軽減を図るために、

娘と1本ずつトレッキングポールをシェアして、上がります。

風もなく、温度もちょうど良い感じで、絶好のコンディション。

絶対後で足に来るので、慌てず慎重なペースを保ったまま上がります。

昨日火口から見上げた宝永山もすでに下に見えてきて、

30分ほどで新七合目に到着。


↓ずっと上りです

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↓宝永山

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↓新七合目

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少しばかり休憩したら、すぐにリスタート。

ここからは少しばかり、岩場も増えてきます。

すでにご来光を見て下山する人も多数あり、

富士宮口はほかのルートと違って

上り・下りが1本のルートなので、

行き違いを慎重にしつつも、楽な段差を選んで上っていきます。

外国人の人も多いのだけど、お国柄みたいなのもあって、

欧米人はアウトドアに慣れているからか結構ラフな感じで、

Tシャツに短パンとか。

逆に、韓国中国の人は、それ絶対暑いし重いやろというほど

完全武装の山装備。

どっちがどうということもないけど、とにかくカオス

キッズたちも結構いて、見かけるたびにがんばれよと励ます。

再び40分ほどかけて元祖七合目に到着し小休止。

富士山の数え方にはだましがあって、純粋に7⇒8⇒9⇒10とはいかず、

7⇒7.5⇒8⇒9⇒9.5⇒10と余分があり、

それがまた疲弊した登山客を奈落に突き落とす要素となっています。

そういえばこの元祖七合目の標高は3010mなので、

いつのまにか3000mラインを越えておりました。


↓岩場が増えてきました

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↓もうすぐ元祖七合目

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元祖七合目から八合目はすぐそこに見えていますが、

斜度が結構あり、急なジグザグを詰めていきます。

このくらいになると、

そろそろ道の端々で行き倒れている人が増えてきます。

我々は一定ペースをしっかりと保って、慎重に進みます。

そうして8時を少し過ぎたところで8合目に到着。

小屋付近は混むので、もう少しだけ上って、

西からの風を遮れる岩場の陰で小休止。

8合目から見上げると、岩場の中間に九合目と、

さらにその上に九合五勺、

そこからそびえたつ岩壁の上に頂上の鳥居が小さく見えました。

近そうで遠いけど、ゴール地点が見えれば頑張れるというものです。

あまりがっつり休むと体がそれを覚えて動かなくなるので

水分補給と息を整えるだけして、リスタート。

娘もまだまだ元気!


↓八合目

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↓山頂が見えてきました

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ここからは少し斜度も上がり、道幅も若干狭くなります。

降りてくる人の数も増えて、若干トラフィックが渋滞気味。

高度を上げるにつれて西からの風が一段と強くなってきたので、

レインウェアを羽織って温度調整しつつ、

汗をかかない程度でしっかりと進みます。

そうして9時に九合目の小屋に到着。

上ってきた道のりを振り返ると、雲ははるかかなたで

なかなかの絶景。

これだけ晴れてくれたのが本当にありがたい。

ここでしばらく休憩をしていると、

小屋の人がぞろぞろと出てきて、ラジオ体操を始めだした。

で、なぜか娘もいきなり混ざり出して一緒に体操。

後で疲れても知らんぞ〜。


↓九合目

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↓絶景をバックに小休止

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↓なぜかラジオ体操に参加

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九合目からも急なジグザグ道が続きます。

右手の谷筋にはうっすらと雪渓が残っていましたが

もうほとんどありませんでした。

9:30に九点五勺の小屋に到着。

いよいよゴールはすぐそこ!


↓若干の雪渓

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↓九合五勺

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九点五勺からはさらに岩場が急となり、

トラフィックも混雑して大変。

浮石に注意しつつ、

できるだけ緩やかなところを狙って少しずつ進む。

途中、さすがにきつくていったん休憩を入れましたが、

そこから残りをやっつけて、10:15、

娘と手を取り合って山頂の鳥居をくぐりました。

やったああ、ついに富士山登頂に成功です!

標準タイムが5時間30分なのですが、

約4時間ほどといいペースで上がってくることができました。


↓あと一息!

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↓山頂とうちゃこ!

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たくさんの登山客をかき分けて、

まずは浅間大社にお参り。

それから小屋の脇を抜けてその先火口へ向かいます。

ぽっかりと開いた巨大な噴火口は迫力満点。

今まで2度の山行の時はガスがひどくて

全く大きさもわからなかったので、新鮮に感動しました。

そこでいったん休憩をする前に、

まずは上りは全部片づけてしまってからゆっくり休憩をとることにして

最高地点に当たる剣が峰へ向かいます。


噴火口と左に見えるのが最高地点の剣が峰

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↓記念撮影♪

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荷物をデポして、火口をなぞりながら、

観測所のある剣が峰へ向かいます。

最後の急斜面はザラザラの砂地で、

放っておくとずるずると滑り落ちてしまうほどの急斜面。

2人手を取り合って最後の上りをやっつけました。

最高地点には碑が立っているのですが、

そこでの記念撮影のために行列ができていました。

さっと踏んで帰ることもできたのですが、

娘もせっかくならというので並びます。

しかしどこでも行列ですなあ@@@

まあ、ここから迫力ある噴火口が丸見えなので、

それを見ているだけでも全く飽きません。

30分弱ほど並んで順番にありつき記念撮影。

その先の観測所の端へ行ってみると、

わずかですが西側の眺望も見え、

雲の合間から、甲斐駒の鋭い頂や、八ヶ岳の山塊、

そしてはるか遠くに北アルプスの山々が見えてびっくり。

いやあ、もうこんな天気に恵まれてほんと最高です。


↓いざ剣が峰

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↓こちらか覗く穴も大迫力

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↓日本はどこも大行列@@

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↓日本で一番高いところ

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↓左に甲斐駒、奥に穂高・槍、右に八ヶ岳

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さて、無事に剣が峰を踏んで、

山頂小屋のところまで戻ってきたのが11:15。

ここでしっかりと休憩と補給をして下山に臨みます。

雲海荘さんで用意してもらったお弁当をいただきます。

でっかい噴火口を眺め、

登頂できた喜びをかみしめながらのお昼ご飯は最高で、

娘も充実の顔をしております。

30分ほど休息して、いよいよ下山。時刻は11:50。

自力で登っても、自力で降りなきゃ登山は完結しないし、

帰るまでが遠足なので、気を引き締めて下りますヨ〜。


↓お弁当

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↓お決まりの実験

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↓下山開始!

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最初は上りのコースタイムが予想以上に良かったので

下りはそこまでかからないだろうと思っていましたが、

この下山がこれほどまでに過酷になろうとは思ってもみませんでした。

9.5合目には12:40、9合目には13:35と、

ほぼ次の中継点まで約1時間ずつかかっているような感じ。

当然上りの疲労の蓄積もありますが、

下山だと足への負担や衝撃が思った以上に大きくて、

9合目に到着するころには娘の足が痛み出し、

ヨチヨチとしか歩くことができないほど。

幸い捻挫とか、豆がつぶれてといった明らかな外傷はなく、

疲労による痛みだったので、

中継点に着くたびに靴とソックスを脱がせて入念にマッサージをしてやる。

ちょうどこの日やっているであろう24時間テレビマラソンのようです。

とはいえ、それで疲れが完全に取れるはずもなく、

リスタートすれば再び足の痛みが襲ってくるような感じで、

娘も最初歯を食いしばっていましたが、

途中からは半泣き状態となり、本当に辛そうでした。

それでも自力で降りるしかありません。

本人もそれがわかっているので、泣き言や弱音を一切吐かず、

ただ一歩一歩集中し、痛みで顔をゆがめながらも前進し続けていました。

八合目からは荷物をもってやり、少しでも負担を軽くしてあげましたが

もう足はボロボロのようで、

さすがに彼女の限界を超えた山行だったと猛省しましたが、

それでも担いで下りるわけにもいかず、

必死で励ましたり、はっぱをかけたりしながら、

騙し騙し下りていくしかありませんでした。


↓果てしない下山が続く

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↓九合目

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↓ガンバレ!!

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↓お神輿上がってきた

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新七合目に到着した時点で時間は15:10。

15:30の下山バスはあきらめるとして、次が16:30。

その次が18:00で、この最終だと本当にギリギリ帰阪できるかできないか。

翌日は普通に学校があるので、どうにかこうにか16:30に間に合わせたい。

しかし、このペースで歩いていると本当にギリッギリ。

娘もそれがわかっているので、限界を超えて必死で歩いているので、

これ以上ガンバレとも言えない。

とにかく足を止めた時点で間に合わないので、

少しずつでもいいので止まらずに進んで、

前日に泊まった六合目に到着したのが16:10。

普通のペースでいけば、まあ間に合う時間なのだが、

この状態では一刻の猶予もない。

そこで、ひとまず止まらず歩いてこいと娘に指示をして

自分がは猛ダッシュでバス停まで走って行って、

バス停に荷物をデポ。この時点で残り10分。

大急ぎで登山道へ戻って上り返し、

ヨレヨレに歩いている娘をピックアップして、2人で猛ダッシュ。

最後は、さすがにスパルタンな状況でしたが、

出発の2分前に下山バスに滑り込むことができました。

奇跡的なミッション成功に思わず2人ハイタッチ。

最後は娘も痛みを忘れて、必死でついてきてくれましたが

わが子ながらすごい根性。


↓さらば富士山

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バスでは二人ともさすがに疲弊しきっていましたが、

先ほどの興奮と、もう歩かなくてよいという安堵で、

2人とも変なテンションで、寝落ちすることもなく、ワイワイ。

だが、勝負はまだ終わっていなかったのです…

バスが新富士に到着する時刻は本来18:27で、

そこから18:39の新幹線こだまに乗って帰るのですが、

帰宅ラッシュの時間帯と重なってバスが遅れ、

駅に到着したのが18:35!

これまた娘にゆっくり歩いてこいと指示をして、

自分は猛ダッシュでみどりの窓口へ行って切符の手配。

もう座席指定と化している場合ではないので、

とりあえず乗車券を発券してもらい、

ちょうど追いついてきた娘と一緒に改札からダッシュ!

棒のような足で階段を駆け上がり、

すでに到着している列車に飛び込んだ瞬間に扉が閉まる。

ゼエハア。なんかいつもこんな展開だなあ。

今回ばかりは娘まで巻き込んで申し訳ない…

で、このこだまが自由席がもうどこもいっぱいで座れず、

とりあえず次の静岡までは連結のところで待機。

静岡から新大阪行のひかりに乗り換えるのだが、

こちらも指定が取れず@@@

さすがに大阪まで座れないのは致命的なので、

猛ダッシュで自由席を2席ゲット。

ここでようやく落ち着くことができました。


この下山後のドタバタでもう自分なんかはヘロンヘロンだったのですが、

娘はすでに体力が回復して、歩く姿も正常に戻り、元気ハツラツ。

若いってうらやましい。

21時を少し過ぎたあたりで無事に新大阪に到着。

ドタバタで駅弁すら変えなかったので、

ターミナル駅で晩飯にしてから帰宅。


いやあ、もう後半色々ありすぎて、

娘も限界を優に超える苦行をさせてしまいましたが

親子で日本一のお山を制覇するという、

ある意味究極の夢を叶えることができました。

何より、こんな過酷で無茶なチャレンジに対して、

弱音を吐いたり、諦めたりすることなく、

全部自力で果敢に挑み続けた娘の姿がとても頼もしく、

それだけでもうお父ちゃん何杯でもお酒飲めちゃうほど(笑)。

終盤、かなりスパルタンな場面もありましたが、

またお山に行きたいと言ってくれたし、

夏のチャレンジ大成功ということでメデタシ、メデタシ。

2017-08-30

子連れハイク 富士山 1日目

この夏は長女と一緒に富士山にチャレンジしようと約束をしていたのだが

なかなか予定が合わなかったり、天気が悪かったり。

そのまま夏休みもおしまいを迎えるころになり、

今シーズンは断念かとあきらめモード。

オーラスのチャンスの週末の当初の予報も天気が良くない。

自分一人なら多少無理しても突っ込めるが、

娘と一緒ではそれもできない。

これは無理かと思っていたのだが、

直前になって天気が早まり、

天気図を見ると日曜日が千載一遇アタックチャンス

大急ぎで小屋を予約し、チケットの手配。

直前で、週末ということで小屋はいっぱいでしたが

どうにか6合目の雲海荘さんが取れました。


土曜日。奥さんと次女に見送られて出発。

9:43のひかりに乗り込み、静岡まで。

到着するとどえらい暑い!

夕方小屋で見たニュースでは、

この日、全国で一番静岡が暑かったそうでなんと38度@@

ここでこだまに乗り換えて新富士駅に到着したのが12:04。

すでに半日仕事です。

新富士駅を出たら目の前には雄大な富士山のお姿が…ない!!

分厚い雲が全体を覆っていて全く見えません@@


新富士駅

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ここから富士登山バスに乗り換えて、

富士宮口五合目までアプローチ。

これも2時間30分の長丁場。

途中2度ほどトイレ休憩あり。

道中も雲のベールは晴れることなく、

徐々に山域に入り高度を上げるたびに、

白く霞んだ世界になっていきます。


↓湧玉池で小休止

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無事に富士宮口五合目に到着したのが14:50。

少しひんやりしますね。

なんてったてここはすでに標高2400m地点。

長い間乗り物に乗っていた疲れもあり、

少しだけ運動をしてから、登山届を提出して

いざスタート。


富士山五合目に到着

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富士宮登山ルート

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↓スタート

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5合目から6合目までは距離も短いうえに、

ほとんどきつい斜面もないので、

サクサクと10分ほどで到着。

2つある小屋のうち、手前にある雲海荘にお世話になります。


↓6合目はもうすぐ

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↓本日のお宿・雲海

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まずは手続きをしてから、狭い階段を上がって2階へ。

3人1組のカイコ部屋が並んでいます。

この日は夏休み最後の週末ということで

混雑のピークだそうですが、どうにか2床確保できました。


↓寝床

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夕食の時間まで3時間ほどあるが、することもないので

高所順応もかねて、少しお散歩へ出かけます。

小屋から、主ルートを外れて10分ほど進むと

宝永噴火口の西端に到着。

1707年(宝永4年)に起こった宝永大噴火

今のところ富士山で一番最新の噴火だそうです。

富士山静岡側から見ると、

右端が少しえぐれた部分(火口)と

おできのようにボコッと出っ張っている部分(宝永山)があるが

この噴火によって生まれたものです。

その火口の圧倒的な大きさと、

その火口の底から見上げる宝永山の姿から、

いかに強大なエネルギーがここで爆発したかというのがわかります。

さすがに宝永山まで登ると晩御飯の時間に間に合わないので、

火口の底で引き返しました。


↓宝永火口にて

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18時になって夕食タイム。

献立はカレーでした。ちょっと物足りないかなあ。

でも娘にとっては、

山菜や漬物だらけの献立よりはカレーでよかったです。


↓晩御飯はカレー

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夕食を食べ終わる頃にようやく空が晴れてきて、

西の方面がオレンジ色に染まってきれい

翌日はきっといい天気間違いなしです。

小屋の前でぼんやりと夜の帳が下りるのを眺めていると、

下の方からにぎやかな一行がやってきました。

なにか富士山をモチーフにした御神輿のようです。

ご苦労様〜。


↓雲が晴れてきた!

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↓お神輿がやってきましたヨッ

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↓ワッショイ!

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↓明日はいいお天気間違いなし

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陽が暮れると外は一気に寒くなり、小屋に引っ込みます。

消灯まですることもないし、寝床は狭すぎて落ち着かないので

食堂で娘とトランプに興じる。

その間、小屋の前の様子をうかがっていましたが、

夕方になるにつれて登山客がどんどん増えていきます。

おそらくご来光のタイミングに合わせて

登山をスタートさせるのでしょうが、

富士山では山の常識が全く通用しないお山だなあと改めて。

お山というよりも観光地といった方が正しいのかもしれません。


↓消灯時間までトランプ大会

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消灯前に小屋を出て様子を見てみると、

なんと眼下に三島沼津方面の街の明かりがずらり。

標高差も距離も随分あるので

六甲の夜景と比べると迫力に欠けますが、

あそこまで晴れているということに期待感が膨らむばかり。

21時に消灯。


↓夜景

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2017-08-27

子連れハイク にっぽんイチのお山へ

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夏休み最後の土日で長女と富士山登頂チャレンジに行ってきました。

ずっと天気予報とにらめっこで、直前までは雨の予報で、

このところの豪雨や雷雨にあきらめかけていましたが、

天気の進み具合が早まり、これは今季ラストチャンスとばかりに駆け込み。

1日目は、アプローチだけ。新富士駅からバスで標高2400mの富士宮登山口へ。

6合目の雲海荘で宿泊して、高所順応。

まさか沼津三島の夜景が見れるとは思いませんでした。

2日目は6時山行スタートで、

標高差1250m、距離4km弱の富士宮ルートへトライ。

びっくりするくらいの快晴で、

風も穏やか、日差しも弱く、絶好のコンディションで、

4時間30分で無事山頂に到達。

最高地点となる標高3777mの剣が峰で記念撮影。

山頂からは、南アルプスの甲斐駒、八ヶ岳

そしてはるか遠く北アルプス穂高連峰や大キレット

槍ヶ岳まで見えました。

富士山は3度目ですが、

過去2回は山頂の火口すらろくに見えない雲の中でしたが、

これほど澄み渡る青空は初めて。改めて素晴らしい眺望でした。

火口を眺めながらお昼を済ませ、同じルートで下山。

しかし、この下山が本当に大苦戦で、

踏み下ろす衝撃で足が疲労し、痛みも出て、娘のペースがガクンと落ち、

最後は痛みに耐えながらの下山で相当苦しそうでした。

その日中に帰阪するためにバスの時間が迫っていて、

ラストはただただど根性で、どうにか2分前にバスに滑り込みました。

最後は彼女の限界を完全に超えてしまっていましたが、

それでもきちんと答えてくれたタフネスには素晴らしすぎました。

2017-06-08

ダイトレ 前編 二上山駅〜屯鶴峯〜竹内峠〜大和葛城山〜水越峠〜金剛山

さて、ブログ編はじめます。


GWを仕事一辺倒で済まし、

そろそろ山歩きをガツンとやりたいなあと思っていた。

幸いに気候がすこぶる安定していて、

カラッとした陽気だし、

奥さんが仕事復帰で遠出が難しいので、

近場でいっちょチャレンジしてみようと思い立った。

ダイトレ全縦は前々から企画はしてあって、

シミュレーションを取りまとめたものがあったので、

それを元に作戦会議。

六甲全縦は正打ち、逆打ちともに完踏済みなので、

その経験をベースに、所要時間を算出してみたのだが、

どう頑張っても、厳しいプランニング

自分の場合、トレランではなくあくまで歩きなので、

どう頑張っても15時間以上はかかってしまう。

そうすると、初発でアプローチしても、

下山は夜中になってしまう。

ゴール地点の槙尾山からのバスの最終は17時と早く、

そこで取り残されてしまうと、

民家のある麓まで余計に歩かなくてはならないし、

歩いて下山したとて、すでに電車の最終は終わっているので

帰宅できないことになる。

どうしたもんじゃろの〜と色々思案した結果、

スタートの時間をベースに組み立てるのではなく、

オシリのバスの時間をベースに組み立てる方が得策だと

逆算してみる。

すると、前日の最終電車でアプローチして、

日の出までの約5時間ほどナイトハイクをこなせば行けそうだと判断。

数年前に、ナイトハイクになる序盤の区間は実歩済みで、

特に危険個所も見当たらないし、

最悪右にも左にも町があるから、

よっぽどのことがない限りは問題はなさそう。

それに、終盤に疲弊する中、

徐々に夜になっていくシチュエーションは

肉体的にも精神的にも堪えるが、

序盤にそれをクリアしてしまっていれば、

終盤多少のゆとりも出るはず。

あとは、土⇒日とするか、金⇒土とするかだが、

平日と土曜、日曜でバスのダイヤが違っていて、

前者は17:28、後者は17時ジャストと、約30分も違う。

これは保険かけておいたほうがよいなと、

金曜の仕事終わりに出動することに決める。


金曜日、仕事終わりで即効帰宅し、

晩飯を食べて2時間ほど仮眠。

23時に出動して堺筋線動物園前まで。

ここで天王寺に向かうため、御堂筋線に乗り換えるのだが

なぜか電車が全然来ず…

どうも中津駅乗客同士のトラブルが発生したために遅延しているらしい…

おおお〜い、近鉄の最終の間に合わね〜よ@@@

早くもDNSかと思ったが、ぎりぎりのタイミングで電車がやってきて、

天王寺でダッシュして、どうにか河内長野行の準急に間に合う。

古市駅で最終の橿原神宮行に乗り換え。

二上山駅に到着したのが0:07。

もう電車がないので、後戻りできません!


近鉄二上山駅

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駅を出てR165を北上します。すでにこの時点でも暗い。

月は上弦の月を少し過ぎたくらいで明るい。

でもすでに西の空にゆっくり降りかかっているので、

朝まではもってくれないだろう。

穴虫交差点の所にあるコンビニで、補給品を一式そろえる。

このロングコースでの補給ポイントは、

大和葛城山金剛山だが、

どちらも通過タイム的に売店は開いていないので、

ここでしっかりそろえておかないと、

地獄の渇きと飢えが待っている。

少し多めにドリンク類と補給品を買い込む。

イートインでサンドイッチをジュースで流し込んで出発。


県道703号を西へと向かいますが、

こんな時間でも意外と大型トラックがバンバン往来しているので

注意して進みます。

少し歩いて、屯鶴峯に到着。

二上山噴火によって生み出された

真っ白な凝灰岩によって形成されている奇岩群・奇勝ですが、

真っ暗で何も見えない。

すぐさまリスタートしましたが、

すぐ脇の繁みからいきなり鹿が飛び出してきてちょっとビビる!

もう、獣はやめて!!


↓屯鶴峯(どんづるぼう)

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屯鶴峯から、ダイトレの入り口までは、もう少し歩いて

近鉄線をまたいで、少し下った左手。

いよいよここから長い長いダイヤモンドトレイルを歩きます!

時刻は0:49。

いざ参る。


↓ダイトレ、スタート!

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歩きはじめから、うっそうとした森の中に突撃。

道からちょっと入っただけですが、当然ながら真っ暗闇。

遠くで車のうなる音が聞こえるのと、

風でそよぐ木々や葉っぱの擦れる音だけがズザザザ〜と聞こえるだけ。

まあ、そのうち慣れてくるでしょう。

トレイルはというと、鈍い丸太階段が早くも登場し、

えっちらおっちらと進みます。

こんな暗闇であまりがっつり腰を下ろして休憩するのもアレだし、

むやみに汗だくになって、気温が一番下がる朝方に

体が冷えるのを避けるため、

このナイトハイク区間は、できるだけペースを抑えめにして、

汗をかかない程度で、休憩なしで歩き続ける作戦でいきます。

幸い、夜風が軽く木々の間を吹き抜けていて心地よく、

きつい登りが幾分か和らぎます。


↓いやん@@闇@@

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↓早速の階段地獄

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1つ目の鉄塔まで来ると、

進行方向の闇にぼわ〜んと二上山のシルエットが見えてきました。

そこから一旦大きく下って、ズンドコズンドコ進んでいきます。

2つ目の鉄塔の手前で視界の開けるところがあり、

そこから大阪市街の灯が見えました。

ここまでくれば二上山・万葉の森はすぐそこですが、

網目のように道が分かれたり合流していたりするので、

ダイトレの看板を見失わないようにして進む。

そうして園地の分岐に到着したのが、1:45。

ダイトレは二上山ピークを迂回するように右手に折れているので

今回はそちらへ進みます。

余裕があれば、このまま馬の背を経由して

雌岳に進んでもよいのですが、

結構のぼりがある上に、岩屋までの下りは急坂なので、

今回はあくまでダイトレトレースということでスルーします。


↓1つ目の鉄塔

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大阪市街の灯

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二上山・万葉の森。今回は雌岳ピークはスルー

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整備された下り道を進んでいくと、

下から明かりがやってきて軽くびっくり。

地元のトレイルランナーさんが夜間トレーニングでしょうか。

ご挨拶をして行き違いました。

ダイトレは途中でメインロードを外れて、岩屋方面へ。

岩屋峠を過ぎると、深い森へ弓なりに登っていきます。

登りきったら、今度は一気に竹内峠まで急な階段で下っていきます。

徐々に真下にオレンジの街灯に照らされた一帯が見え、

車の往来も確認できます。

2:05に竹内峠に到着しました。


↓岩屋峠手前

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↓岩屋峠

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↓竹ノ内街道(R166)

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まだ1時間程度しか歩いていないので、

それほど疲れてはいないのですが、

ここから本格的に深い森の中に分け入っていくことになるので

人工の明かりに照らされた、

舗装道の脇という貴重な休憩ポイントを有効利用して

しばし休憩と身支度を整えます。

早速おにぎりとお茶で補給をしていると、

背後に気配を感じ、さっきの鹿の件もあって、とっさに身を構えると、

どこから現れたのか、おっちゃんがフラフラ〜と寄ってきました。

丑三つ時だし、歴史ある峠なので、ユーレイかとマジビビリましたが、

近所に住むおっちゃんが、涼みに上がってきたようでした。

どうも話相手が欲しかったのか、あれやこれや話しかけてきましたが、

わざわざこんなシチュエーションなのに、

あそこは自殺の名所だとか、どこそこで遭難したとか、

ネガティブな話題ばっかり言ってくるので、

速めに休憩を切り上げて進むことにしました。


↓竹内峠

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2:20に竹内峠をリスタートし、R166から逸れて、

林道をえっちらおっちら上がっていきます。

ここからは杉の木が天高くそびえる区間になり、

そのせいで闇はいっそうに深くなります。

この辺りの斜度はほとんどなく、

少しだけペースを上げて進みます。

途中、一か所枝分かれする道があり、

少しだけ寄り道をしてそちらへ進むと

富田林を一望するポイントがありました。


↓富田林の灯

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そこからダイトレへ戻り、

再び深い闇の中へ入ってきます。

しばらく進むと、平石峠に到着しました。

ここは昼間でも薄暗いけど、

夜はもっと不気味だ@@@


↓平石峠

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ここでは立ち止まらずに、

すぐに急な丸太階段に取り掛かります。

この平石峠から岩橋山の区間はしんどい丸太階段が

二手三手と押し寄せるハードな区間

一段一段は大したことがなくても、

このモモ上げを丸一日延々繰り返すことになると思うと、

気が遠くなります@@@

そしてこの区間がもっとも森が深くて

街の灯りも届かずに暗く辛抱の時間でした。

色々難儀して岩橋山に到着したのが3:45。

はやくも疲れてきました。


↓再び階段地獄

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↓もはや恐怖のカイダン

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↓闇が深すぎる@@@

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↓岩橋山

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岩橋山のテッペンはまったく眺望はなく、

結構風が強かったのですぐに次へ進みます。

せっかくここまで丸太階段を登ってきたのに、

すぐさま一気の激下り。

登って下りて登って下りて登って下りて…


↓激下り

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葛城山はまだまだ遠い

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岩橋山の登りが想像以上にダメージだったのか、

どうもこの時間帯になると、強烈な睡魔が襲ってきて

フラッフラになってきました。

もうマインドがてろてろに溶けてしまって、

まっすぐ歩くのもやっとな感じで、非常につらい。

木々の間から東を見やると、

うっすらと空が明るんでくるのがわかります。

こりゃいかんと気を引き締め直そうとするのですが、

睡魔がどんどん加速して、辛抱たまらず、

持尾辻のベンチでバタンといったん横になる。

気づいたら30分ほどそのまんま寝てしまっておりました。


↓東の空がうっすら明るくなってきた

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↓ネ、ネムイ@@@

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↓持尾辻

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眠るつもりもなかったのに、

座ったとたんに意識がなくなってしまったので

朝の冷え込みの中、レインウェアも羽織らず

汗をかいたままとどまっていたため、

めちゃくちゃ寒さを感じて目が覚めました。

すぐにリスタートをしたのですが、

体を思いっきり冷やしてしまったために

思うように足が動かなくなってしまう。

寝たとはいえ、ほんのわずかだし、頭は朦朧としていて、

寒さと眠気と疲労のトリプルにやられて、

こりゃもう絶対DNFだわと絶望。

でも、DNFするにしたって、

今ここを脱出せねばならないし、

朝になるまでは歩かねばならないのだからと、

気持ちを建て直して進みます。

すると、東の方から赤色の光がチラチラとするようになり、

その光はどんどん大きく強くなって、

仕舞いには真っ赤な朝日が朝を連れてきました。


↓赤日指す杉林

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↓日の出

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天道様のバイオリズムなのか、明るくなるにつれて、

あれだけ厄介だった眠気も徐々に薄まり、

元気が湧いてきました。

途中にあるトイレ小屋で用を足したら、

いよいよ葛城山へアタック。


↓ここでトイレ休憩

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いくつか、奈良側へのエスケープ路をスルーしていくと、

名物の階段地獄にさしかかります。

この光景、さすがにわかっててもツライ@@@

覚悟を決めて鬼の階段を一段一段やっつけていきます。

上見たら果てしないので、とにかく一段ずつ。


↓出た、葛城山名物の階段

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ようやく葛城高原の一部に入ることができましたが、

ここから山頂まではまだ一押し、二押し。

イージーな道を選択することも可能ですが、

ここは迷わずダイトレトレース

で、再びえげつない階段に撃沈@@@


↓迷わずダイトレ、トレース

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↓んんん〜階段しんど

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必死のパッチで階段をやっつけたら、

ようやくキャンプ場にでました。

売店の脇から大和葛城山の山頂へ寄り道。

時刻は5:59。第1の目的地である大和葛城山に登頂です。

こんな早朝にさすがに誰もおらず山頂広場を独り占めです。

西には大阪平野が眼下に広がりますが、

朝の冷え込みからか、雲が低く垂れこめ、

それなりに風がビュウビュウ吹いて肌寒い。


大和葛城山

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大阪を見降ろす

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山頂での記念撮影を終えたら、売店まで戻り、

サイダーを買って、裏手のテラスで一服。

御所、飛鳥方面の街並みを眺めながら、

しっかりと補給をしておきます。

それにしても寒いので、

さっさと食べ終えて行動することにします。


↓飛鳥方面

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葛城高原ロッジの脇をかすめていくと、前方が開け、

正面にどっしりとした山容の金剛山がどーん。

山頂付近はたれ込めた雲に覆われてしまって見えないが

そのせいで余計に、どーんとでっかく感じてしまう。

このまま登っていければいいのだが、

あそこに登るにはまず水越峠まで下らねばならない…

420mも稼いだ高度を吐き出して、

そこから再び550mも登り返さねばならないということです。

うむぅぅぅぅ〜行くしかない。


↓次の金剛山の山頂は雲の中

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大和葛城山といえばツツジ

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名物のツツジ園を抜けると、再び森の中を進みます。

こちら側もえげつない階段地獄で、

ドスンドスンと下る度に足にダメージを受けます。

この時間になると何人かのハイカーさんが

えっほえっほと登ってきてご挨拶。

こちら側から登っても大和葛城山はしんどいねえ。

トレイルは徐々に下方向から、南陵をなぞるような道となっていきます。

そうして小さな沢からは石畳のような道となって、最後の下り。

真横を流れる水路と並走しながら、

ようやく水越峠に下り立ったのが7:00ジャスト。

水路の水でちょっと涼を得て小休止。

峠の路肩には、

ここから大和葛城山金剛山へ向かう人の車がズラリ並んでおります。


↓ようやく金剛山が晴れてきた

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↓水越峠

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水越峠を後に、ゲートをくぐってすぐさま金剛山に取り掛かります。

トレイルの最初の方は舗装されてあり、斜度もゆるやかで、

先ほどの葛城山丸太階段地獄に比べればはるかに楽♪

こちら側の登りもつらい階段地獄だとてっきり思っていたので、

これは大変ありがたい!

お天気も、先ほどまで分厚くかかっていた雲がなくなって、

青空が広がってきました。

金剛の水と呼ばれる休憩ポイントからさらに少し進むと分岐。

まっすぐ広々とした道を外れて、

沢をまたいでダイトレトレース


葛城山に比べればはるかに登りやすい!

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↓金剛の水

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沢を渡ると一気に斜面にへばりつくように

階段の急斜面が続きます。

緩やかなカーブを描きながら、続く階段を詰めていくと、

木材の切り出し場にでました。

そこを過ぎ、少し展望の効く分岐点を過ぎると、

ふたたびにぶい階段。


↓やっぱり階段あります

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御所・飛鳥の町並み

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短時間でずいぶん高度を上げてきたおかげか、

そこからは基本的に平坦な道になってきました。

もちろん、時々にぶい階段は登場しますが、

山上までくればイージーなものです。

時折、右側の眺望が開け、

ついさっきまでいた大和葛城山がすでに遠くに。


↓登りきると平坦な道

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↓振り返ると大和葛城山

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この見晴らしポイントからはまた、

しんどい階段地獄がスタート。

天道分岐の手前の区間はなかなかしんどい。

でもそこさえクリアすれば第2のゴールはもうすぐ。

さらに少し進むと鳥居のある分岐。

せっかくなので、少しダイトレを外れて

最高峰に鎮座する葛木神社へ寄り道。

境内に入る急な石の階段を登りきれば、金剛山頂にとうちゃこ♪


↓最高峰まであと少し

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しっかり旅の無事をお祈りしたら、

すぐにダイトレまでバック。

分岐の所にプレートがあったのでパチリ。


↓葛木神社

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↓お参りを済ませてダイトレ復帰

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金剛山プレート

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ということで、ようやく全行程の約半分程度をクリアしました。

時刻は8:35。

一時は、睡魔と寒さで危機的な状況でしたが、

どうにかそれを脱し、

大和葛城山金剛山と2大ピークを制しました。

ここからは、紀見峠までの長い長いトレイルが待ち受けますが、

それはまた次の記事にて。


↓第1区間 山行ルート

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2017-06-05

ダイヤモンドトレイル全縦走

毎年恒例の大プロジェクトでGWも仕事三昧で、

お山熱が消化不良でしたので、

一挙大放出!!

頭ばっかり疲れてしまっては全然健康的ではないので、

いっぺん、全身クッタクタ、ヘロンヘロンになってやろうじゃないか。

ということで、健脚者の中でも、

あの六甲全縦より難易度が高いと言われている

ダイヤモンドトレイル全縦を完踏してきました!!


通称、ダイトレと呼ばれる関西屈指のロングトレイルは、

大阪奈良和歌山県境の山々を繋ぐ縦走路で、

北の起点となる屯鶴峯(どんづるぼう)から

和泉葛城山金剛山岩湧山といった山々を経て、

槙尾山まで続く約50kmのコースです。

最高峰の金剛山で1125mですが、

山と山の間にはいくつもの峠があり、

その度に過酷なアップダウンが押し寄せます。

特に、延々と続く丸太の階段は地獄そのもの。

途中、補給・給水ポイントがほとんどなく、

また登山口下山口ともにアクセスが比較的タイトなため、

普通は全コースを1日通しで歩くのではなく、

分割するのが一般的。

また大阪府主催のダイトレチャレンジ大会は、

全縦ではなく、二上山から紀見峠までの

約40kmの区間をコースとしていて、

関西のトレイルランナーにはおなじみで、

登山客も多いですが

紀見峠以西の区間まで含めて歩く人の数はググッと減ります。


自分の場合トレイルランナーではなく、

基本歩きで行くのですが、

そのペースで1日で完踏しようとすると、

初発でアプローチしても、ゴールが真夜中になってしまう。

そうすると、自力で下山できても帰宅は不可能になってしまうため、

色々検討した結果、前日の最終電車でアプローチをして

先にナイトハイクを済ませ、

下山ポイントで最終のバスに乗る方がよいと判断し、

そのプランを決行する。


金曜日の仕事終わりにわずかに仮眠をしたのち、

最終電車にて二上山駅に降り立ったのが0:07。

穴虫のコンビニで準備をして、

ダイトレの起点である屯鶴峯を出発したのが0:40。

そこから日の出までは孤独なナイトハイクに突入します。

大和葛城山までは以前に下見で歩いているため、

道も迷うことなく、

前日のトライアル失敗した六甲のように

猪におびえることもなく、淡々と進みました。


↓起点の屯鶴峯を出発!

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↓ナイトハイク

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二上山のトップはスルーして、

ダイトレをトーレスし、岩屋峠を経由して

竹内峠に到着したのが2時ごろ。

人工的な明かりの中でしっかり休憩をしたら、

ここからはさらに鬱蒼とした森の中へ突入していきます。

誰もおらず、ただ木々や茂みの擦れる音だけが響く

漆黒の闇の中でただ一人、

大和葛城山名物の木の丸太階段の地獄と格闘。

途中、3時半〜5時くらいまで強烈な睡魔が襲い、

また予想以上に寒さが厳しく体が動かなくなって、

これはもうDNFかというくらい

フラッフラで危険な時間帯があったが、

朝を迎え、光が満ちるころになると徐々に復活。

6時に大和葛城山の山頂に立つことができました。


↓丑三つ時の竹内峠

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葛城山

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↓飛鳥盆地

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1つ目のボスを制覇して、

そこから南側に大きな山容を見せている

チマコッピの金剛山に向かうのだが

その前には一晩かけて稼いだ高度を全部はたいて、

水越峠までの一気の下り@@


↓水越峠

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7時に水越峠に下り立ち、

間髪入れずに金剛山への登り返し。

ここは道が整備されていて、

意外としんどくない登りで、

ダイトレトーレスコースで金剛山を制覇。

ちはや園地で早めの昼食。


金剛山頂(葛木神社

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↓ちはや園地から後半戦の山々をのぞむ。ネムイ…

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金剛山から紀見峠までの区間は、

基本的には下り基調ながらも、

細かなピークと峠の繰り返しのたびに、

地獄のような丸太階段の応酬。

登りはモモ上げで強烈な筋肉疲労が襲い、

下りは足を踏み下ろすたびに、膝に激痛が走る。

特に、久留野峠から中葛城山への登り返しの所の階段は、

斜度が急で、足が千切れてしまいそうなくらいにしんどかった@@

これの前に、京都愛宕山を登っていたから、

あれよりはしんどくないぞ!と言い聞かせるように登りました。

そんな辛い場面もありますが、

この12km近いロング・スティントは、

なんとなく中村新道(徳本峠〜蝶ヶ岳)を彷彿とさせるような

地味だけど、山らしい雰囲気で、

ここが大阪市街からすぐということを忘れさせてくれるような

とても歩き心地の良い道に感じました。

ここ最近は、お天気はすこぶるいいけど、

湿度もなくカラッとした陽気で

この日はそよ風も吹いていて、

とても清々しい山歩きができました。

時折、木々の間から、

北側には大阪市街、南には紀ノ川の集落を覗くこともできます。


↓中葛城山

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↓高谷山

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紀見峠に到着したのが12:20。

ここで全行程の約2/3程度。

ゴールまではあと15kmも残っており、

しかも標高400m台まで高度を下げてきたのに

再び900m近くまで高度を上げていかねばなりません。

峠から少し歩けば南海高野線の駅があるので、

何かあればここがエスケープになりうりますが、

その甘い罠に目もくれずに岩湧山へ向けて出発。


↓紀見峠

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この岩湧山もなかなかどうしてハードで、

特に三合目と呼ばれる地点の手前の階段は、

おそらく全コースの中でも屈指の難所だと思います。

あんな斜度の階段が、あれだけ続くなんて、

ひどい罰ゲームかなんかでしょうか@@@

しかし、その苦行先に待ち受けていたのは、

見事なまでに爽快な大パノラマ!!

青々とした草原が広がる岩湧山の山頂からは、

大阪平野を一望でき、夜中出発した二上山から、

ずーっと歩いてきた金剛山系の山々を振り返る。

あああ、我ながら頑張ったなあと、しみじみ思う。

それだけで、なんか、十分。


岩湧山

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↓左端の二上山から大和葛城山金剛山と歩いてきた!

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さてさて、ひとしきり満足で来たら、

あとは帰るのみ。

arkibito恒例の帰宅ラッシュタイム発動になります。

岩湧山を出たのが15:00ジャスト。

残りは、ここから一気に滝畑まで激下って、

そこからまた槙尾山まで登り返しが待ち構えている。

距離にして7km、登りが250mほどを、

2時間30分でこなさないと、

槙尾山から出ているコミュニティバスの最終に間に合わない。

そうすると、さらに麓まで5km追加で歩かなくてはならなくなる。

ここからはとにかく時間との勝負に徹することにします。

滝畑までは比較的歩きやすい道で、

ずんずんペースを上げて下山下山。

滝畑に下り立ったのが15:50。

まだ売店は開いている時間だったが、

猶予がないので泣く泣くスルーして、

ラスト槙尾山への登り返し。

このオーラスがまた、容赦のない無慈悲なコースで、

施福寺までの3.5kmに、ボテ峠、番屋峠、追分と

3つもの峠を越えていかねばならず、

その度に急坂を登っては、獲得標高を全部吐き出し、

また登り返しを3回連続繰り返されます。

もう、ギリギリの体力と時間の中、

とにかく時間まではあきらめたらいかん!

ここで諦めるくらいなら、こんな辛抱の山行する意味ないぞ!と

自らに言い聞かせながら、必死のパッチで登る。

おそらく全区間でここが最速ペースでした。

そしてどうにか、ダイトレの西の端である、

施福寺に到着したのが16:46。

ついにダイトレを端から端まで歩ききることができました。

よくやった!頑張った!


↓ダイトレのゴール!!! 槙尾寺

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しかし、真のゴールはここではなく、

バス停前ではまだ急な階段の続く参道を降りなければなりません。

施福寺にお参りをして、最後まで気を抜くことなく歩き、

バス停にたどり着いたのが17:03でした。

もちろん、17:28の最終バスにはバッチリ間に合い、

思わずガッツポーズ。

バス停の前にある茶屋のお父さんお母さんにも祝福していただいて

キンキンのサイダーで祝杯!

ヤッター!!!おつかれした!!!


実は、ここが勝負の綾というか、

事前の作戦が功を奏しました。

というのは、本当であれば土曜日の昼に十分睡眠をとって、

土曜の晩出動、日曜夕方下山でもよかったのですが、

この下山のコミュニティバスは、

平日・土曜日の最終が17:28なのに、

日曜・祝日は17:00が最終なのです。

なので、もしこれが当初の予定通り日曜日だったとしたら、

わずか3分の差で、バスに乗れていなかったことになります。

それを見越したうえで、あえて金曜発にしたことで、

余計な5km、1時間歩かないといけないのを回避できたのでした。


ということで、真夜中にスタートした山行は、

実に17時間という自己最長の行動時間を要し、

ダイトレ区間を含めて1日の移動距離約70km近くを歩いて

無事に完踏することができました。

確かに、六甲全縦と比べると難易度は高いかもしれないけど、

六甲の充実しすぎる開発ぶりや住宅街を抜けるコースと比べると、

こちらの方が山トレイル然としているし、

人も少なく静かな山歩きができるので好きかもしれない。

もちろん当分は結構ですが(笑)

トレイルランナーの中にはこの半分以下の時間で

クリアしてしまうツワモノもいるそうですが、

そんな超人的な人でなくても、

諦めずに歩き続ければ、ゴールできるんですな。

これでまた1つ大きな目標をクリアすることができました。

次は京都一周トレイルかなあ?

ひとまずおつかれさまでした!

詳細はまたぼちぼち。


↓山行ルート

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↓歩行記録

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<歩行記録>

山行時間:16時間56分(ダイトレ区間15時間57分)

歩行距離:69.91km(ダイトレ区間54km)

獲得標高:2880m


<山行スケジュール>

23:07天神橋筋六丁目駅⇒23:19動物園前駅23:22⇒

23:23天王寺駅23:34⇒23:54古市駅23:57⇒

00:07二上山駅⇒00:40屯鶴峯入口(ダイトレ起点)⇒

00:49ダイヤモンドトレール北入口⇒01:51岩屋⇒

02:05竹内峠02:20⇒03:00平石峠⇒03:45岩橋山03:50⇒

04:25持尾辻04:50⇒04:57トイレ小屋05:00⇒

05:59大和葛城山06:20⇒07:00水越峠07:03⇒

07:28金剛の水⇒08:26高天・橋本院分岐⇒08:35金剛山08:40⇒

08:55ちはや園地ピクニック広場09:100⇒9:40久留野峠⇒

09:47中葛城山⇒10:00高谷山⇒10:20千早峠⇒

10:39金剛トンネル⇒10:49行者杉⇒11:04杉尾峠⇒

11:16タンボ山11:30⇒11:38西ノ行者⇒12:07山ノ神12:09⇒

12:20紀見峠(トイレ小屋)12:22⇒12:55ボ谷13:00⇒

13:08ボ谷ノ池⇒13:22ダイトレ砥石谷道分岐⇒

13:39岩湧山三合目⇒13:53根古峰⇒14:18五ツ辻⇒

14:23いわわきの道分岐⇒14:35岩湧山東峰⇒

14:45岩湧山15:00⇒15:50滝畑登山口

15:57施福寺登山口⇒16:18ボテ峠⇒16:29番屋峠⇒

16:33追分⇒16:46槙尾山施福寺16:51⇒17:03槙尾山バス停

槇尾山バス停17:28⇒17:40槇尾中学校前バス停17:49⇒

18:16和泉中央駅18:23⇒18:52天下茶屋駅18:56⇒

19:12天神橋筋六丁目駅