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記憶の残滓 by arkibito

2016-08-01

伊吹山ナイトハイク

この週末は金曜日に仕事の締め切りがあって夏休みを絡められないのと

日曜日にはPTAのふれあいプールが入っているので、

実質土曜日しか自由がない。

1日では遠征は無理だし、

かといってもはやこの酷暑では近場の低山は地獄でしかない。

でもお山にはいきたいしなあということで、

いろいろ検討した結果、

伊吹山ナイトハイクを決行!


金曜日の仕事終わりに速攻家に帰って支度をし、

せっかくなら日の出に間に合うようにしたいので

念のため終電の1本前の米原行き新快速に乗る。

なかなか混雑していたが京都駅から座れて仮眠をとる。

22:30に米原に到着し乗り換え。

予定通り22:47に近江長岡駅に到着。


JR近江長岡

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同じ駅で降りた人たちは、みなお迎えが来ていて、

散り散りに車が発進していくと、

周囲は人っ子一人いなくなり、真っ暗闇と静寂。

駅前の通りに出て、右手に進んでいく。

歩道をとぼとぼ歩いていくと、

いきなり前方から轟音が鳴り、

新幹線の鋭い閃光が右から左へ刺す。

高架下をくぐった先の村木の交差点で左折し、

県道551号で集落の間を抜ける。

高番の交差点でR365をまたいで、さらに先へ。

前方に大きな伊吹山の山影が黒く浮き上がっているのが迫ってくる。

お天気は良さそうだ。

セメント工場から延びている坑道の連なりをくぐり、

上野の交差点で左折し、

ファミマでドリンクと朝ご飯を調達

支度を済ませて23:55に登山口に到着。


↓ここを左折

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↓高番

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日付変わったタイミングでさっそく山歩きスタート。

1合目までは深い森の中を進む区間なので、特に暗い。

ヘッデンのほかに、チャリのビッグライトを手持ちように抜いてきたので

2灯構えで行きます。

あと熊鈴もしっかり装着。

最近ここらでも出没するとかしないとか言うし、

夜間の方が確立が上がるので万全を期す。

歩き始め、足元はつるつるですべりやすい石に、なぜか笹の葉が散乱している。

グリップが悪い路面なのか、それともそろそろ靴底が限界なのか

最近は足元がおぼつかないなあ。

真っ暗闇の中をえっほえっほと進んでいると、

対向からトレイルランナーが1人、足早に降りてきてご挨拶。

あちらも夜間の涼しいうちにトレーニングかな?

あまり時間の感覚もなく、黙々と前進

しばらくして道が滑らかになったなあと思ったら

周囲が開けて1合目に到着。


↓0時ジャストに登山口

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↓1合目

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1合目からは周囲が開けた旧スキー場ゲレンデを進む。

前回はもっと草が伸びていない時期だったのでほぼ直登して

あまりの急登にヘロヘロになってしまいましたが、

今回は程よいジグザグに草を刈ったトレイルが設けられているので

それほどしんどい思いをせずに2合目へ。

夜中だと直射日光もなく、気温も低くて快適。

この夜はそよそよと心地よい風が山頂から吹いていて、

ほとんど汗もかかずに来れました。

これが昼間だったら完全に地獄でしょう。

振り返ると長浜や湖東の町の夜景が少しずつ見えてきました。

こんなに深夜で、みな寝静まっていても

人間世界はこれほどに光にあふれている。

文明っていろんな意味ですごいなあ。


↓じわり夜景

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↓2合目

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2合目から少し進むと、その先再び森の中へ。

途中でラジオをつけた年配の単独者をパスします。

さらに先にもいくつかライトが見えるので、

同じようにナイトハイクしている人が結構いるようです。

3合目でトイレ休憩。

時刻は1時少し前。

早く登頂しても日の出まで時間が余るだけなので

できるだけゆっくり歩いてきたつもりなのですが

暑さもなくむしろ昼間よりも順調に登ってきてしまって

これでは3時には着いてしまうゾ…

やはり最終電車で十分だったか。


↓じょじょに高度を上げる

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↓3合目

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時間調整で少しベンチで滞在して再び歩き出す。

ゲレンデの上部の轍を進み、ブロックのある所が4合目。

そこから再び森の中へ。

岩がゴロゴロしているところもあるので

躓かないように進む。

途中で年配のご夫婦がいらしてご挨拶をしてパス。

そうして中間地点である5合目に到着。


↓4合目

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↓5合目

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5合目の小屋前のベンチで再び時間調整。

ここまでくると結構風が強く、

じっとしていると寒いのでウェアをもう1枚羽織る。

これは山頂で長居したら結構寒そうだ…

かといってこんな吹きさらしでずっと待機するにも限界があるし

1:30になって、

トレイルランナーが下から上がってきたタイミングでリスタート。


昼間ならここから山頂まで大原っぱをジグザグに行く

登山道が見えるのだが、さすがに夜中には目の前に

でーんと黒い塊があるだけ。

よーく見るといくつか灯りが動いているのが見えます。

同志の存在は暗闇ではとても安心しますね。

歩き始めはそれほど斜度もなく、サクサクと進む。

6合目にある避難小屋にたどり着くと、

中がかなり盛り上がっているようで

ここで時間調整をして朝日を見ようという人が結構いるようでした。


↓6合目避難小屋

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避難小屋を通過した先から

徐々にジグザグは細かくなり、斜度も上がります。

昼間であればほとんど問題がないが、

暗い中ではなかなか前方確認も大変。

時間的には全く余裕なので、

じっくり立ち止まって前方確認しながら登る。

一段ずつステージを上がっていくにつれて

眼下の夜景の豪華さが増していきます。

右手の光の集まっているところが長浜

左の光が集まっているのが彦根

灯りに縁どられて右上に広がる黒い塊は琵琶湖です。


↓6合目

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↓7合目

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↓絶景

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伊吹山は大半が眺望のよい区間を上がっていくので

うっそうとした森の闇の中を心細く歩くこともなく、

開放感のある夜景を背負いながらなので、

それほど闇にびくびくすることもなく、ナイトハイクにうってつけ。

闇にも慣れ、小気味良くジグザグを上がっていくと、

どうも向かって左手の斜面にちらちらと発光するものがみえる。

明らかに登山道から大きく外れた部分なので、登山者のヘデンではなく、

ひょっとして姫ボタルが舞っているのかなあとワクワクして

そちらの方へライトを当ててみると…

なんと!

おびただしい数の鹿の目が、ライトに反射しているのでした。

少なく見積もっても30頭はいたでしょうか。

こちらの動きに合わせて、一斉に光る眼がこちらを警戒して動き、

さすがに相手は臆病者なので、こちらに向かってくることはないのですが

一斉包囲網を敷かれたようでさすがに不気味でした。

昼間にはほとんど見かけることはないけど、

伊吹山でもこんなにもシカがいるのかと驚愕。


↓おびただしい数の鹿の目が光る

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そうこうしているうちに8合目に到着。

時刻は2時を少し回ったところ。

8合目を過ぎると、道は少し急な岩場の連続となる。

滑落とかそういう危険のあるところでは全然ないけど、

なんといっても夜間なので慎重に、

シカのことはシカトして登りに集中する。

途中、9合目なのかな?ベンチの置かれてあるところで

若者3人組が休憩をしていて、挨拶をしてパスしていきます。


↓8合目

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引き続き、岩場を細かくジグザグに登っていくと、

ようやく斜度が落ち着き始め、周囲は穏やかな植生となってきました。

そろそろ山頂というときに、

5合目でパスして行ったトレイルランナーさんが早くも下山ですれ違う。

そうして2:22に山頂にとうちゃこ。

相当早くつきすぎてしまいました…

この日の日の出は5:01だから、約2.5hも山頂で待機しないといけません。

せっかく来たのに日の出を見ずにすぐに下山というわけにもいかない。

とりあえず、山頂の日本武尊像のところで記念撮影。

そこから山上を軽く散歩しましたが、

東側の草地にはこれまたおびただしい数の鹿の影が

わんさか動いていて行く気になれず。

山頂は結構風が強く、

ずっと動かずに待機しているとみるみるうちに冷えてきます。

そのうち、さっき9合目でパスした3人組がわいわい登頂してきました。

寒さをしのぐために伊吹山寺の祠が

緊急避難場所としても24時間開放されているのでそちらに入り、

靴を脱いで、地べたに座ってひたすら待機します。

外と比べて、風が当たらないのと、ほのかにお香のぬくもりがあるのだが、

それでもやはり徐々に冷えてくるので、

持っているウェアをすべて着込む。

そして念のために持ってきた貼るカイロで暖を取ります。


↓山頂の日本武尊像とうちゃこ

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琵琶湖の影がくっきり

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なかなか時計の針が進まない中、

うつらうつらと、座り姿勢で仮眠を取り、ひたすら朝を待ちます。

4時前くらいにお一人上がってきたハイカーさんが入ってこられて待機されます。

さらに30分ほど経つと、外がにわかに騒がしくなります。

日の出に合わせてみな登頂してきたようで、

こちらもぼちぼち準備をして祠を出ます。

なかには子供たちもいて、こんな夜中に登ってきたのかと感心したのですが、

よく考えるとドライブウェイまで来るまで上がってきて、

そこで一泊した人たちも結構いたようです。


↓すごい人出

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さて、東の空が空は少しずつ明るさを帯び始め、

深い紺色と鈍いオレンジが妖しく混ざり合います。

その下では、気ままに張り出した白い雲海

気持ちよさそうに山並みを乗越してゆきます。

予想以上に賑わう山上では、みな寒い寒いと言いながらも、

朝日が昇ってくるのを待ちわびる。

空はオレンジから薄いピンク色に微妙に変化ていくのだが、

肝心の朝日は、さらに東の空に厚くかかっている雲にさえぎられて見えない。

この日は残念ながら半熟卵は見れなかったが、

代わりに見事な雲海と、朝焼けを楽しむことができました。

標高1400m弱の伊吹山でこれほどダイナミックな朝が見られるとは

ちょっとうれしい誤算でした。


朝焼け雲海

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雲海がすごい

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↓雲が山肌を乗越してゆく

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↓薄ピンクとオレンジのグラデーション

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予定時刻の5:01を過ぎても、本丸は全く気配を見せず、

東の空に架かった分厚すぎる雲の壁は居座ったまま。

さらに10分ほど待ちましたが、

これはもう相当上がってこないと無理だろうということで断念しました。

もうすっかり夜は過ぎて、周囲は一気に明るくなりました。

日本武尊像のところで、もう一度明るい状態で撮影。


↓結局日の出は見えず

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↓記念撮影

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さらに少しだけ寄り道をして、

西登山道から三ツ頭の方へ回って、眼下に広がる琵琶湖を撮る。

眼下の長浜はもちろん、対岸の高島・安曇川の集落、

その後ろにそびえる比良山系と比叡山もばっちり。

大津のビル群まで、まるごと滋賀を切り取ったような絶景でした。

伊吹山には何度も訪れていますが、

これほどクリアに見渡せたのは初めてかも。


↓まるごと滋賀

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↓再び記念撮影

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山上の人が一世に下山を初めて混む前に、下山を開始します。

枝道を伝って本線に復帰すると、そこからえっほえっほと下ります。

上から何人かトレイルランナーが小走りで降りてくるので

道を譲りながら下っていくと、

逆に下からも続々と登ってくる人もたくさんすれ違うようになってきました。

まだ朝とはいえ、これから一気に気温が上がるだろうから

これから登る人は大変だと思います。

名残惜しく何度も振り返りながら、5合目まで降りてきました。


登山道全景

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↓シカだらけ

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↓7合目付近から振り返って

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↓5合目から振り返って

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5合目からはひたすらに下り。

続々と登ってくる人にエールを送りながらずんずんと下る。

下れば下るほど登ってくる人の数は増えて、

行き違いも大変になってきます。

そうして6:40に無事上野登山口に下山しました。


↓3合目手前より振り返って

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↓無事下山

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残念ながらタッチの差で7:36の近江長岡行のバスを逃してしまいましたが

47分に長浜行のバスが出るということだったのでそちらに乗り込みます。

長浜には7:21に到着。

次の新快速まで20分ほどあったのだが、

さすがにこの時間どこも開いておらず、ホームで電車を待つのみ。

すでにこの時間でも下界は暑い!


JR長浜駅

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7:47発の新快速赤穂行きに乗り込むと、

待ってましたとばかりに眠気が襲ってきて、ZZZ…

気づいたらすでに京都を出ていて、車内はすし詰め状態でした。

9:30には大阪に到着。そろそろ嫁子は音楽教室に向けて移動しているはずなので、

先回りして見事ドッキリ成功♪


思い立って最終に乗れば、翌朝イチには帰宅できるし、

夜間とはいえ危険個所もなく、闇にびくびくするコースでもない。

何より想像以上に素晴らしい朝焼けショーが見れるとあって

夏場の伊吹山のナイトハイクはなかなかいい選択肢になりそうです。


↓山行ルート

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<山行スケジュール>

21:05新大阪⇒22:30米原22:38⇒22:47近江長岡駅22:50⇒

23:55伊吹登山口(三之宮神社前)0:00⇒00:17伊吹山一合目(伊吹高原荘)⇒

00:31伊吹山二合目⇒00:50伊吹山三合目⇒01:05伊吹山四合目⇒

01:13伊吹山五合目01:25⇒01:31伊吹山六合目避難小屋⇒

01:46伊吹山七合目⇒02:03伊吹山八合目⇒

02:22日本武尊像(伊吹山)⇒02:25伊吹山05:10⇒

05:50伊吹山五合目⇒06:40伊吹山上野登山口04:47⇒

07:21JR長浜駅07:47⇒9:30JR大阪駅

2016-07-25

秘境、大杉谷 1日目

さかのぼること1か月。

ようやくお医者さんから左手完治の宣言を受け、

本格山行を企て、チャンスをうかがうべく、

ずっ〜〜〜〜っと天気予報とにらめっこ。

何しろ明ける明けると言いつつも、一向に明けない梅雨空。

しかもよりにもよって土日なると天気が下るという

全くもってありがたくない状況が続いている。

本当は遅くても7月の頭には行くつもりにしていた大杉谷も、

迫りくる酷暑と、アルプス開きを考えると、

チャンスタイムのリミットは目前だった。

連休を迎え、ここで行けないとまたお預けになりそうなところ、

天気予報は雨の予報…

一瞬あきらめかけたが、

月・火なら奇跡的に雨の谷間の晴れが期待できそう。

ただその日程だと、なけなしの夏休みを1日取得する必要があり、

雨になってしまえば貴重な休みのカードを

みすみす捨てることになるリスクがある。

ええい!ままよ!男なら突っ込むべし!

ということで、半ば勢いでバスと小屋の予約を入れる。

入れてしまえば、もう行くしかないということで、

いそいそと準備を始める。


標高はそれほど高くはないけれど(小屋は480m)、

今季初の本格遠征なので重くなるがそれなりのウェアを用意する。

あとは全く未知のエリアなので、見聞きしたイメージで

黒部峡谷のような危険個所なはずなので、

ヘルメットを持っていくことにする。

そしてもう1つ、ヒル対策。

やはり渓流沿いで雨の時期なので出ると聞いていて、

ヒル除けのスプレー(ヒル下がりのジョニー)と、

あと材質的に女性用のストッキングを嫌うらしいので、

奥さんに不要になった膝下用のものをもらう。

1日の移動時間はそれぞれ長くても6時間程度だし、

補給品とドリンクは最小限度に抑える。


で、いよいよ出発当日の月曜日。

見事な晴れ!やった!

地下鉄を乗り継いで鶴橋駅へ向かい、そこから近鉄特急

当初のプランで予定していた便だと、

津駅JR特急に乗り換えるタイミングが5分もなかったので、

早めに家を出れたので、安パイで急きょ、

もう1本早い便に間に合うように、

石橋を叩いて鶴橋に来たのだが、

いきなりダイヤが大幅に遅れている!!!

どうも大和高田付近で早朝に人身事故が発生して、

10〜15分も遅れが生じているとのこと。

予想外のトラブルで早くもDNSの大ピンチ。

すでに事故処理は済んでいて、順次運転再開をしているとのことなので

これ以上の遅れは発生しなさそうだが、果たして…

7:11鶴橋発の予定だった賢島特急は7:25過ぎてようやく出発。

予定よりさらに一本速い便を目指してきたのが幸いしたが

この便は賢島行きなので津へ行くには

伊勢中川名古屋行きの特急に乗り換えないといけないが

その乗り継ぎが間に合うか間に合わないか、微妙なタイミング…

10分の遅れならギリギリ、15分の遅れならアウト。

他に案はないのかとスマホ情報戦を展開。

要はJR特急南紀1号に乗り継げれば津でなくてもよいのであって、

便を早めた結果、近鉄特急の行き先が変わったのだから、

乗り継ぎ駅を津から松阪に変更すればなんとか間に合うのがわかった。

そこで車掌に行先変更を告げて、ようやく落ち着きを取り戻す。

予定通りの便(名古屋行き特急)だったら、津への到着が遅れて、

乗り継げてなかったので、本当に早めの行動をしていて助かりました。

松阪には9時前に到着をし、20分ほど乗り継ぎ時間があったので、

駅前のパン屋で朝飯と昼飯のパンを購入。

そして9:18に無事、JR特急南紀1号に乗り込みました。

9:47にJR三瀬谷駅に到着。

ここまでですでに色々あって、ほんと疲れた@@@


JR三瀬谷駅

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↓のどかな里

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駅では、住民らしい人たち(明らかに登山目的でない)を含め、

パラパラと5,6人が降りただけで、

電車が行ってしまうと周囲は静けさを取り戻す。

抜けるような青空と、周囲の緑がなんとものどかな小さな駅です。

駅舎を出て、一度踏切のあるところまで大きく迂回し、

線路の反対側にある「道の駅伊勢おおだい」に到着。

ここから登山バスが出発するのですが、まだバスが来ておらず、

道の駅で散策をして待つ。

そのうちにそれらしきバスがやってきて乗り込む。

お一人様2500円。

自分のほかには、学生2人組、ナゾのおっさん4人組の3パーティーのみ。

この謎のおっさんグループは、

結局翌日の帰りの特急まで一緒になるのだが

身なりも装備も登山者っぽくないし、地図も持ってなさそうで、

しかもバスの運転手に帰りのバスはあるのとか、

全くノープランで、まるで慰安旅行の延長といった感じ。

そんなんでも完歩しちゃうんだからすごいねえ。

さてこのバス、4人以上そろわないと

運行されないのでこの2パーティーがいなければ登山できませんでした(汗)

週末ならそれなりに人数いるんだろうけど、

祝日・平日の2日コースとなるのでこんなもんでしょうか。

とにかく無事に登山バスに乗り込むことができて一安心。


道の駅伊勢おおだい

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↓大杉渓谷登山バス(3日前までの要予約)

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定刻通り10:30にバスは出発。

すぐにR42をはずれ、宮川沿いに進んでいく。

伊勢フォレストピアの先から

すでに山奥の渓谷といった趣が出てくる。

R422に入ると、すでにキラキラと清流が美しく、

そこかしこで鮎釣りをしている人や

行水をする子供たちが目に飛び込んでくる。

R422から県道53号に入ると、周囲は険しくなり、道も細く難儀に。

しばらく進んでいくと宮川ダムがあり、

貯水池の脇にある大杉自然の家でいったん停車。

ここまでで約1時間。

ここでトイレ休憩が10分あり、登山届もここで提出。

ここからは遊覧ジェットが発着していて、

渓谷を水面から楽しむこともできます。


↓宮川ダムにある大杉自然の家

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ダム湖の遊覧船

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再びバスが走り出すと、道幅はさらに細くギリギリ。

新大杉橋でダム湖の対岸へ渡るのも一苦労。

複雑に入り組んだ渓谷をなぞるようにして道がついているので、

スムーズに前進することができず、

右へ左へ振られながらさらに1時間弱。

ようやく登山口に到着します。

下車した他の人たちは、降りた駐車場にある東屋で昼食タイム。

自分は、身支度を済ませたらすぐに出発することにしました。

歩道をもう少しだけ歩いていくと、宮川第3発電所があり、

その脇を進んでいくと、登山道がありました。

いよいよ渓谷歩きのスタートです。


登山口の先、宮川第3発電所から山行スタート

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↓本日は6.2km先の小屋を目指す

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↓ヒル対策もばっちり(ストッキングはきちんと履かずに折り返して靴に巻く)

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しばらく整備された歩きやすい山道を進むと、

その先に、様々な警告のプレートが掲げられたゲートがあり、

その奥には、見るからに険しそうな岩をくりぬいた道が

頼りなく続いているのでした。

一度、ふ〜っと大きく息を吸いこんだら、いざ突撃。


↓ここから本格的な渓谷へ

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まるで黒部の水平歩道を思わせるような、

固い岩盤を最小限度歩ける程度にくりぬいた岩の道が続きます。

左側は川面まで数十メートルの断崖となっていて、

落ちれば一巻の終わり。

岩壁の方には頑丈な鎖が取り付けられてあって、

時々それを頼りにしながら進みます。

それにしてもそのはるか下に見える水の美しいこと。

太陽の光に照らされて薄く緑を纏いながらも、

川床までスッキリとクリアに澄んでいる。

あまり見とれていると吸い込まれそうな感覚になってしまいます。

道自体は黒部よりもさらに幅があるし、鎖も設置されていて、

難易度的には見た目ほどは難しくはない。

ただ、この岩が全然グリップせずにツルツルと滑りやすいので注意が必要。

この一帯の岩は、チャートという物質が含まれているらしく、

非常に頑丈で、その頑丈さのおかげで、水がなかなか浸食できずに、

このような複雑怪奇でスケールの大きい渓谷を作り出したようなのだが、

そのせいで岩が滑りやすく、

なんでもないフラットな区間でも、グラッと来てしまう。

これが場所が場所なら恐ろしい結果を招かないとも限らず、

あまり気が抜けません。

基本的に川に沿って道は続いているのだが、

蛇行している場所で険しいところなどは

岩場をショートカットするように乗っ越す場面も多々あり、

意外と細かいアップダウン、それもツルツルの岩場が連続します。

そして、支流の谷との出合では必ずと言っていいほど吊橋がかかっていて、

これが結構揺れます。

高度なスキルを要する場面はありませんが、

なかなか思った以上に骨が折れます。


↓水平歩道を思わせる断崖の道

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↓早速鎖場も登場

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↓結構揺れます

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徐々に川面へと高度を下げながら、道は続き、

そのうち白い石で敷き詰められた河原へと降りれるくらいになってきました。

こんな奥地までポツポツと釣り人がいて、

自分も降り口を探して河原へと降りてみます。

川面に近づいてみると、ますます水の美しさが際立って見えます。

水に触れてみるととても冷たく、タオルをドボンとつけて

早くも噴き出す汗をぬぐい涼を得ます。

ああ、生き返る@@@

この河原から来た方面を振り返ってみると、

ちょうど自分が歩いてきた道の上部が実は大日厳という強大な絶壁でした。

しばらく川の写真を撮ったりなんだしてリスタート。


↓透明感!

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↓大日厳(山カンムリに品が正式な漢字)

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エメラルド

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道は引き続き、渓谷に沿って進みます。

この辺りはまだ川面からも近く平坦。

時折苔むす緑の谷を抜けたりして、熊野らしい風景の中を進みます。

ただ、最初に絶壁の道が登場した以外は、

意外なほど平坦でフツーの道がこの辺りでは続くので、

ひょっとして期待はずれかと感じてしまったほど。

川が一度大きく右手へと折れるあたりから、

登山道は川面を外れて徐々に高度を上げていきます。

時期的なものもあるだろうけど、右も左も木々や葉っぱが生い茂り、

せっかくの川の美しさも木々の間からうっすらと除くほどで、

特にカメラで狙うにはポイントが限られるし、

確かに渓谷美は素晴らしいのだけど、

ここでしか見れないものでもないし、う〜ん。

と、歩きはじめて約1時間は頭の中でクエッションマークが浮かんでいました。


↓苔むす谷

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↓河原沿いに出ます

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登山道はどんどん地底から離れ、高度を上げていきます。

美しい渓谷の道、それも深い森の中なので、

さぞかし涼しい道だろうと思いきや真逆!

地獄のような暑さに早くも疲弊してきました。

とにかく渓谷があまりにも深いため、山の尾根を吹く風が降りてこない。

しかも複雑に蛇行し入り組んでいるために、

せっかく降りてきた風もすぐに岩壁にぶつかって消えてしまう。

ほとんど無風状態で、あまりにも強い日差しに焼かれた空気が

谷一帯に充満し、強烈な草いきれで窒息しそうなほどにエグイ暑さ。

川の水で涼を得ようにも、その川ははるか眼下に遠のき、

最小限に抑えてしまった手持ちの水を本当にチビリチビリとやるだけ。

去年の栂海新道の水攻め地獄を思い出します。

あまりに暑く、自分でも顔が真っ赤になっているのがわかるほどで、

途中から熱中症の症状も出て、それがとにかく堪えました。


↓再び崖道

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↓深い渓谷

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ひたすらに痩せた道を前進していくと、結構な高さの吊橋に出ました。

日浦杉吊橋。

ここも歩く度に、結構ぐわんぐわんとたわむので

高所恐怖症の人は結構大変かも?

ここは結構高い位置なので、渓谷を見渡することができますが、

谷はまだまだ奥へ奥へと続いています。

この先のあたりから徐々に、

前日に小屋宿泊されたであろう下山の人たちとの行き違い。

みなさん、暑い暑いとうなされておりました。

水越谷の出合から、渓谷は右へと急旋回をしていきます。

渓谷のずいぶん上を高巻きしながら進んでいくと、

対岸に滝が現れました。


↓日浦杉吊橋

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↓ひたすら鎖場

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千尋滝という名前で、幾段にも渡って水が流れ落ちています。

最初に見えるスポットからは、それなりにきれいですが、

まあフツーの滝かなあという印象しかありませんでした。

近くの東屋で小休憩をして、その先へ進んでいくと、

渓谷側に視野が開けた部分があって、さっきの滝の方を振り返ってみると…

なんと、山のてっぺんから水が勢いよく吹き出して、

絶壁を洗っているではありませんか!

さっきはフツーの滝とか言ってすみませんm(__)m

先ほどの位置からは、あまりにスケールのでかい滝の

ほんの膝下しか見えなかったのです。

ある意味ドッキリに近いサプライズにまんまとはまってしまいました。

それにしてもあんな山のてっぺんに近い位置から

あれだけの水が流れ落ちているなんて、何処に水源があるんでしょう?


↓千尋滝。きれいだけど小規模かなあと思いきや…

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↓山のてっぺんから落ちてる@@@

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千尋滝の全容に圧倒されたのち、再び歩き始めます。

すでに時刻は14時を過ぎ、看過できないほど暑さがこたえ始めます。

すでにバテはじめ、熱中症の兆候も出始めて、フラッフラ。

それでももう後戻りはできないし、すでにぬるくなっている首巻のタオルで

何度も額をぬぐって、少しでも体温を下げる。

道は谷の形状に沿って蛇行を繰り返し、細かくアップダウンを繰り返していく。

途中、支流の谷にわずかな水の流れがあり、そこで思わずザックを置いて休憩。

岩の間をちょろちょろと落ちる水を両手ですくって、

全身にバシャバシャとかけて火照った体を冷ます。ああ、気持ちいい。

何度も何度もタオルを流れにつけて水を含めて、

全身をぬぐうというのを何度も繰り返します。

それでようやくボオーッ意識が薄くなっていた頭もようやくマシになり、

もうしばらく涼んでからリスタートします。

この先も、意外とのぼりが続き、

木の道やら岩梯子のようなところをせっせとこなしていく。


↓滑りやすいチャートを含んだ硬い石の道

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↓支流の水で涼を得る

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↓岩場をいくつも越えていく

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ある程度本格的な登りが終わったと思ったら、

今度は谷底へ向かって大きく下っていきます。

下りきると、鋭くえぐられた谷の間を勢いよく

深緑の水がトグロを巻いているのが見え、

その先が少し岩の広間のように空洞になっているところに出ました。

その広間をぐるっと谷筋に沿って回り込んでいくと、

渓谷はそこから左に旋回しています。

もう少し進んでその左手に伸びている谷の奥の方を確認すると…


↓広い岩の広場に出る

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↓シシ淵

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ここがシシ淵と呼ばれるところで、

よくポスターなどでもここの写真が使用されている大杉谷のシンボル的な場所です。

川がここで直角に折れているため、

角部分に激流がぶつかって削られ、そこが広間のようになっているという具合で、

ちょっと頑張って大岩を下れば、川べりの砂浜に降りることができます。

砂浜と言っても砂地はわずかで、トラックほどの大岩がゴロゴロと転がっています。

周囲は断崖に囲まれていて、真上にぽっかりと青空が見えているだけ。

なんだか火口の中にいるような錯覚。

岩を伝ってさらに淵の方へと進んでいきます。

この区間だけ、岸壁と岸壁の間隔が狭まり、見事なゴルジュを形成しています。

そのゴルジュの遠く先には2連の滝が落ちているのが見えます。

まるで高千穂峡のようでもあり、もののけ姫にでも出てきそうな

神聖な空気が漂っています。

そこで再び冷たい水で涼を得て、しばらく撮影しながらまとまった休憩を取ります。

しばらくすると、後ろが騒がしいので見てみると、

同じバスにのっていた2組が現れ、

オッサン連中は服を脱いで砂浜からドボンドボンと行水。

無邪気でエエですなあ。

自分は十分休憩も撮ったし、静かな山歩きをしたかったので、ここらでリスタート。


↓シシ淵

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↓右手からゴルジュを巻いていく

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流石にこのゴルジュの中を行くのは無理で、

登山道はその真横の崖を一気に駆け上がる。

その道もさらに反対側にでっかい名もなき滝がゴウゴウと水を落として、

結構滑りやすいので注意が必要。

ゴルジュのちょうど真上に出て、

谷底を除いてみると、かなり高度感があってビビビ。

あんまり覗いていると、あのエメラルドの水に吸い込まれそうなのでほどほどに。


↓道の真横にも滝

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↓ゴルジュを覗き込む。なかなかの高度感

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そこからずんずんと進んでいくと、

先ほどゴルジュの間から見えていたニコニコ滝に到着。

なかなかチャーミングな名前ですが、二連の滝なのでそう名付けられたのだそう。

ここも木々が生い茂って、撮影できるポイントが限られているので

全体をうまく捉えるのが難しいですが、なかなかに美しい滝でした。


↓ニコニコ滝

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道はまだまだ続いていきます。

いつもなら10kmくらい平気で歩いているのに、

それほど本格的な登りもないくせに、

ここまで4kmしか歩いていないのにバテバテです。

暑さがひどいというのもありますが、

なかなか骨の折れる道です。

しばらく高巻きの道を歩いていると、前方に大きな吊橋が見えてきました。

しかもその吊橋の奥に聳え立つ平等厳の無慈悲な絶壁具合がすさまじい!

100mほどものそそり立った岩の壁に思わず絶句してしまいました。

このスケール感、写真で伝わればいいけれど…


↓平等厳。デケー!!

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さて、なかなかの高さに設置された吊橋を渡ります。

高度感もなかなかあるし、ほかの吊橋同様に結構ゆれるのでちょっとビビります。

35年前には、この吊橋が落ちて死者も発生しているというのを聞いていたので余計に。

原因は、一度に渡れる人数制限の警告を無視した大人数パーティーが、

山行の遅れを心配し、どうせ大丈夫だろうと高をくくって、

一度に渡ったためにケーブルが断絶、1人が滑落死亡、1人が重傷だったそうです。

去年の槍でもマナーや決め事を無視して無茶をする人を見ましたが、

やはり勝手して、一歩間違えれば大参事なわけですからね。

ちなみに現在の吊橋は2012年に新しく付け替えられたものなので、耐久性はばっちり!


↓スリリングな高さの吊橋

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無事に対岸へたどり着くと、今度は急な岩沢の急登となる。

岩の沢というか、

大昔に上部が崩れて砕け散った大岩が散乱しているといったようなところで、

マーキングを頼りに道をトレースして行く。

そうして対岸からくるっと平等厳を回り込むようにして道は進んでいきます。

再び短めの吊橋で渡って、ひと上りをしたら、

その先からきれいに岩が並べられた石畳となり、ずんずん下っていくと、

再び吊橋があり、その奥に建物が!

深い谷底を流れる激流の、はるか上部に頼りなく揺れる吊橋。

その先に、絶壁にへばりつくようにして建っている古びた小屋。

なんだかここだけを切り取って見ると、エベレスト街道の宿場町のよう。

登山口から歩いて4時間40分、ついに本日の宿泊地・桃の木山の家に到着です。

乙!


↓これもまた絶景

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↓桃の木山の家

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まずは受付です。

「顔真っ赤やで〜」と言いながら、お姉さんが快く迎えてくだいました。。

1泊2食付で9000円なり。

この一帯は国定公園に指定されているので、テント・野営の類は禁止。

(ってそもそもそんな余裕あるスペースもないけど)

行程的に1dayで歩き通すのは至難の業なので、ここがほぼ唯一の宿泊地です。

それにしてもこんな奥地の絶壁によくもまあこれだけの建物を建てたものです。すごい。

まずは寝床に通されると、お一人先客の方がいらっしゃいました。

バスにはいなかったので、マイカーの方でしょうか。

この日は結局このお一人+バスの人だけでしたので、寝床は十分1人1枚確保です。


↓本日の寝床

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小屋のお姉さんから「もうお風呂沸いてますよ〜」とお声かけ頂きます。

え?ここ風呂あるの?びっくり!でもありがたや〜

ということで、早速一番風呂をいただきます。

湯船は2人はいればぎゅうぎゅうといったサイズですが、それでも十分ありがたい!

かけ湯をしてドボンすると…

熱い!!!!!!!

死ぬほど熱くて、思わず飛び出します。

かまど炊きなので、底の方が熱くって、1人ダチョウ倶楽部状態でした。(笑)

慌てて入るのは危険ですね。

ゆっくりと洗い場で時間をかけて、ようやく入浴していると、

バスのほかの2組が続々到着されるのが窓から見えましたので、

順番を譲るために風呂を出ます。

熱々の風呂で疲れた体もシャキ〜ンと正すことができました。


↓かまど風呂

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風呂を上がっても夕食まで30分ほど余裕があり、

小屋の周囲(といっても玄関回り)を写真を撮ったりして過ごす。

17:30となって、セルフで受付に晩御飯を取りに行き、

渓谷沿いの食堂で食事

今晩は海老フライ&トンカツ定食。がっつりモリモリ。

あとは、おビールをいただいて一人祝杯。プハア♪

最高です。


↓食堂

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↓晩御飯はトンカツ&エビフライ定食

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食後はすることもなく、暑さで疲労しすぎたせいか、

19時までには寝てしまいました。

夜中激しい水の音がするので、雨かと思って起きるが、

渓谷の川の水の勢いが強いようでその音でした。

部屋は窓を網戸の状態でも寒くなく、ちょうどいいひんやり具合で、

ぐっすり安眠できました。

翌日はいよいよ大杉谷の核心部を経て、

大台ケ原の最高峰・日出ヶ岳まで1300mの高低差を上がります。

2日目へ続く…

2016-06-08

箱根外輪山トレイル 後編(長尾峠〜湖尻峠〜三国山〜山伏〜箱根町〜鷹巣山〜浅間山〜箱根湯本)

さて、後半戦。

長尾峠の先の箱根スカイラインの料金所での休憩を終え、

再び歩き出します。

舗装道路は有料の自動車専用なので歩行禁止なので、

すぐにまたブッシュの切れ目からトレイルに復帰します。

深い森の中に入っていき、そこからにわかに登り基調となります。

ピークを微妙に避けつつ、

尾根の左手側を上ったり下ったりを繰り返していきます。

なかなかに藪が深く、変わり映えがしないので単調になってきます。

一度大きく下ったら、芦ノ湖方面からのトレイルとの分岐。

最初ここが湖尻峠かと思ったのだが、違いました。


↓振り返って、これまでの道のり。中央の電波塔が丸岳。右奥が金時山

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↓まだだ!まだ終わらんよ!

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深い藪を抜けていくと、視界の開ける場所に出て、

スカイライン途中の休憩所みたいな芝の広場に出ます。

ここからは眺望がよく、眼下に芦ノ湖が広がり、

桃源台のところには観光船が停泊しているのが見えます。

そこから視線を上げていくと、

絶賛活動中の大涌谷と箱根山が雲を被っている。

なかなかの絶景。

ただ視線を進行方向に移していくと、前方にでっかい壁が…

とにもかくにも進むしかない。


↓藪を抜ける

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↓桃源台と芦ノ湖

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ドライブ途中に休憩している人たちを横目に、

広場を抜けて再び藪の道へと突き進む。

鈍いのぼりをこなしていくと、そこから真正面に大きなギャップ。

前方に大きな三国山がデーンと立ちはだかり、ラスボス感バリバリ。

その前に、湖尻峠までえげつない激下りが待ち受けているではないか!

すでに25km以上歩いてきて、大物はほぼやっつけたと思っていたのに、

このビジュアルにさすがにマジかよ〜と戦意を喪失しかけました。

削れて意外と歩きにくい下りをどうにかやっつけて湖尻峠に到着。

ここからさっきみたエグイ上り返し。

これはちょっとその日中に帰阪するのは無理ですと

思わず奥さんにLINEを入れ弱音を吐く。


↓おい!湖尻峠までの下り!三国山の登り!

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↓湖尻峠

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鈍いのぼりがースタートし、鬱蒼とした森の中へと入っていく。

天気が悪くなってきたのか、高度があがったためか、

だんだん周囲に白い霧が立ち込めて、ますます湿った世界が広がります。

疲労感と、さっきくらったカウンターパンチで戦意喪失気味で

ペースが自然と落ちてしまう。

これはいかんと、しばらく音楽を流して気分転換しながら歩く。

意外と急な部分が続き、霧のせいか足元がベチャベチャ、

木の根っこやらがツルツルで難儀する。

そのうち背後に気配がするなと思ったら、

トレイルランナーの2人組にパスして行かれました。

そうして14:50によくやく三国山(1102m)に到着。

標高の割に意外とタフな山でした。


↓ガスってきた

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↓三国山

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山頂では先ほどのトレイルランナーが休憩をされていたので、

こちらは通過して先を急ぐことにします。

また抜かれるのもいやなので、ここから下り基調に入ることもあり、

勝手に逃げを打つようなイメージで一気にペースアップ。

尾根の左側の細い細い斜面の道をえっほえっほと進みます。

頭一つ抜けている三国山の山頂付近だけ雲がかかっているのだろうと思っていたのに、

下っていけばいくほどガスは厚くなっていくので、結構天気崩れてきている予感。

かなり大股小走りでペースをガツンと上げて進む。

時々、乗り越えたりする部分があったりするが、道はほぼほぼ平坦。

かなり中途半端なところで、山伏峠を通過。

道の途中に道標がなければあれは全く分からない。

そのうち、斜面を抜けて道が右手へ急ハンドルを切ると、森を抜け、

スカイラインの脇の道となる。

道もおなじみの幅広の藪の間を抜ける道となり、

短いアップダウンをこなして進むと、さらに広々とした空間にでる。

ガスが濃すぎてよくわからないがかなり広い広場のようで、

そこからぬうっと建物をが現れる。

山伏のレストハウスです。


↓山伏峠

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↓山伏レストハウス

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↓ヤギ発見

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この区間は結果的にかなりハイペースで進んできたので、

ちょっとここで小休止。

お昼ご飯もまだだったので、何か温かいものを食べようかとも思ったのだが、

あまり悠長にはできないし、ちょっと高めの金額だったので、

手軽な焼きおにぎりとサイダーだけ。

休憩をしていると先ほどのトレイルランナーの人たちが到着。

それと入れ替わりに出発します。


↓小休止

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さっきの区間で調子を取り戻しペースも上がったし、

引き続き仮想バトルを妄想しつつ、ペースを上げて箱根町を目指します。

再び、藪道を下っていくと、今度は杉林のようなところに出て、淡々と進みます。

一か所大きく下って、小さな沢に架かった木橋を渡ろうとして、

思わずスリップ!

濡れてツルツルの木に足を取られ、

どうにか踏ん張って転倒は免れたのだが、

右足をひねる?攣る?かしてしまいダメージを負ってしまった…

そこを抜けると、かなり幅広の芝の道が続く。

周囲がガスで覆われていて何とも幻想的で、

ここは北海道の牧場かというような感じ。

鈍いのぼりとなっていてえっちらおっちら歩いていると、

右手の藪の向こう側のスカイラインに車が通る度に音楽のようなものが流れる。

速度超過の対策なのか、どうもメロディーロード化されているようだ。

メロディーロードとは、舗装のアスファルトに、溝を切り込み、

車のタイヤが通過する際に生じる摩擦音を調整して、

一定速度で走れば音楽が鳴るようにしたもの。

よくよく耳を済ませて聴いてみると、

この区間は『残酷な天使のテーゼ』が流れるようになっているようだった。

そのうちに、海平と呼ばれる広々とした緑の草原に出る。


↓海平

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そこから再びアップダウンをこなし、ずんずん下っていく。

なかなか急な下りの階段区間が続き、山肌に沿って道は右へ左へ。

そこから前方に長に長いのぼりの階段が続く区間

ここは結構ダレました。

そこを乗り越えていくと、外輪山集遊歩道入り口の看板がかかったところに出る。

ハイスピードで車が行き交う道を慎重に横断して、

向かいの道の駅箱根峠に到着。

自販機で再びアンバサだけ買って、

直ちに流し込んだら、間髪入れずにリスタート。


↓外輪山周遊歩道入口

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道の駅箱根峠

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道の駅の駐車場を縦断して、ICの入り口方面へ。

そこに旧街道の看板があり、そこから再びトレイルへ。

ここがエグい下りで、道は細く、難儀。

ようやく斜度が落ち着いてきたなあと思ったら、

今度は、恐怖の石畳区間がスタート。

大昔から踏み倒されてきた石達は角が取れてツルツルに丸くなり、

その上には瑞々しい苔がむしており、

それらが分厚いガスにまみれて程よく濡れており、

本当にもう、どうぞお滑りくださいと言わんばかり。

斜度は緩いながらもあるし、前のめりにでもなろうものならひとたまりもない。

ここは絶対に左手を死守せねばならぬと、ペースを落とし慎重に進む。

岩の上に乗るのではなく、岩と岩との間を狙い足を置き、

道の中央ではなく、道の端の土との境界を歩く。

それだけ慎重を期しても、時折、グラッときてビビる。

超ビビる。

それが1kmちょいほどある。

心底ビビりながらどうにか箱根町まで下りてきました。


↓旧街道へ

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↓滑る!石畳

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県道737号からR1に出ると、しっかりとした街中に様変わり。

観光客だけでなく、マラソンの練習をしているランナーなどもいて

さすが箱根といった感じ。

ここからはしばらくロードを歩いて元箱根を目指します。

土産物屋の巨大な駐車場や箱根関所跡を通過し、

道をいったんまたいで右側の歩道へ。

恩師箱根公園を左手に見ながら砂利道を黙々と。

そのうち前方に朱の大鳥居が見えて、元箱根の到着。


↓箱根町の中心部へ

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↓箱根関所跡

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↓元箱根

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そこから鳥居横の脇道へ入りにわかに登り。

その先で木の陸橋があり、えっほえっほと重い足を担ぎあげて渡ると…

ひえ〜〜〜〜、また容赦ない石畳区間に突入…

しかも、なかなか傾斜の急なのぼりで、ここにきてかなり堪える…

これも道の脇の比較的ステップを切ってある方を歩いて進むが、

ツルッツルッっと前のめりになりそうでビビりながら進む。


↓恐怖!

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ひとしきり登り終え、石畳区間を終えて、

道なりに進むと県道732号にぶち当たる。

ここはキャノボの際のハイライトとなる「七曲り」へ続く旧東海道。

色々と思い出のある道をまたぎ、

向かいのどさんこラーメンの脇から再びトレイルへ。

平坦で幅広の道を黙々と歩いていくと、右手に小さな池があり、

これがお玉が池かと思ったが、どうも違うようだ。

途中で、道標に従って、左折し、

鬱蒼とした森の中に続く階段状の道を黙々と。

そろそろ周囲も薄暗くなり、ガスがいよいよ濃くなってきた。


↓ここから再びトレイルへ

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↓これはお玉が池じゃなかったようだ

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↓ここ折れて精進池へ

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ここらでスマホの充電が消失…

前日に充電を忘れて、山伏あたりからアラートが出ていたのだが、

ラストまで持たず。

今回は軽量化のために一眼を置いていたのが裏目に出てしまった。

どのみち、日没との争いと、帰阪終電へのラストスパートに専念しないと

そろそろキワキワのタイミングとなってきました。ちょっと焦る。

ガスガスの森を黙々と進んでいると、左手側から車の音が響き始める。

そのうちR1と並走するようになるが、高い壁で遮断されている。

精進池のところでトレイルが切れ、そこからしばらく退屈なロード。

ガスがかなり深くて、前方から車が突然ぬうっと出てくるような感覚で、

そうなると、後方から来る車が歩行者(自分)を見つけるのは難しいだろうから

十分に注意してできるだけ路肩を歩く。

途中R1の最高地点を通過し、

ヘアピンを1つ2つこなすと湯坂路入り口からR1を外れる。


ここからは歩きやすいトレイルが続いていて、ペースを上げます。

標高834mの鷹巣山、続いて802mの浅間山とつなぐ。

ここでヘッデンを装着し万全を期した状態で

ここから、プランニングの際にオーラス区間として目をつけていた通り、

傾斜も緩く、幅広で直線的な道が続く。

とにかく暗闇と白霧を切り裂いて、

ラストはもう速足というよりもほとんどランに近い状態で進む。

ラストは少しガレて九十九折れとなり、そのころにはちょうど足も棒で、

ペースを慎重にしてR1に降りてきたころには周囲はもう真っ暗でした。

無事に歩ききった喜びもつかの間、

そこからさらに駅まで歩かないといけないのですぐに移動。

無事に箱根湯本駅に到着して時計を見ると19:34。次の小田原行が19:38!

なんとかギリ間に合いました。

朝の6:05にここを出発して、19:34着なので、実に13時間30分の山行。

去年の栂海新道に匹敵するくらいのしんどさで、もう全身ボロッボロです。

ここを10時間とかそこいらで走りきってしまう

トレイルランナーはやはりすごいですねえ。


感傷に浸っている間もなく、みやげを物色する余裕もなく、

とにかく切符を買って小田原行きに滑り込む。

改札から電車の停車しているホームまでがこれまた意外とあって、

電車がちょっと出発に手間取ってくれたおかげでどうにかギリギリでした(汗)

乗り込むと、外国人だらけ。

19:52に小田原に到着し、すぐさま新幹線の手配。

できれば乗り換えを少ない便のほうが寝れるのでと期待したが、

どれもすでに×が並んでいて、結局、静岡・名古屋で2度乗り換えることに。

しかも最後ののぞみが広島行き最終だったので、乗り過ごしたら地獄…

売店でめぼしいみやげと補給品(酒はヤバイのでNG)をひっつかんで

ホームに上がったら、もう入線してくるタイミング。

そこから寝れずに新大阪に到着したのが23:13。

タクシー飛ばして23:30には帰宅したのだが、

鍵を回してもドアが開かない!

どうも今日は帰れないと連絡したまま、

携帯の充電を消失して連絡できていなかったので、

まさか帰ってこれるはずないと思って錠もかけていたらしく、

ドンドンとドアを叩くものだから、家族に不審者と間違われる始末…

頑張ってその日中に返ってきたんだけどね!


ということでどうにかこうにか箱根外輪山一周できました。

帰りのリミットがある分、六甲よりもシビアな展開になりましたが、

曇天でも十分魅力的な眺望と、

整備された心地よいトレイルを満喫できました。

2016-05-09

子連れハイク 蓬莱山 詳細編

前日、荷物とウェアのチェック。

娘はこの間新調した山アイテムを初実戦です。

翌日は天気よさそうできっと暑くなりそうだったが、

娘の着替えやら何やらいつもより多めの装備を詰める。


当日、6:30起床。

2人とも寝ぼけ眼で着替えをして7:15に出発。

比良山系へはJR大阪駅7:45発の新快速がマスト。

湖西線経由の敦賀行。

朝早くから多くのハイカーでごった返しております。

JR堅田駅に降り立つと、バス停に向かってハイカーたちの競争が始まる。

さすがにかなりの人手で、江若バスの方も臨時便を出している。

娘のペースで列に並んだのでかなり出遅れてしまったが、

坊村・平直通の臨時便に皆乗り込んでくれたおかげで、

通常の8:50の便の先頭になり、余裕で席に座れてラッキー。

坂下のバス停ではボタンを押しているのに運転手が通過しようとしたので

慌てて声をかけて降りる。

あれだけぎゅうぎゅう詰めの車内だったのに、

同じバス停で降りる人は皆無だった。


今回歩くルートは、この坂下からサカ谷ルートを経て、

小女郎池に到達し、そこから蓬莱山へと抜けるプラン。

自分が片手が使えないのと、病み上がりの娘のことを考えて、

万一登りでいっぱいなら、下りはロープウェイを使えるルートにしたかったのだ。

バス停に設置されたポストに登山届を投函して、9:30に出発!


↓坂下バス停 小女郎ヶ池 サカ谷コース

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まずは坂下の小さな集落を少し戻り、

安曇川をまたいで、小さな沢に分け入っていく。

いくつか小さな堰を巻いていき、一回だけその沢をまたぐ。

娘は石や倒木を使って川を渡るのにちょっとドキドキしていましたが

手を差し出して補助して無事にわたる。

涼しげな風が上から吹き降ろしてきて気持ちいい山歩きです。


↓沢をまたぐ

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沢をまたいだらすぐに脇の斜面にへばりついた急登がスタート。

しかもこの急斜面に加えて、

いくつもの木が、倒壊したのか間引きしたのか、

わからないくらい転がっていて、

それらが容赦なく登山道をふさいでいて難儀する。

自分は大股でまたいだりできるのだが、

娘のサイズだとそれも一苦労で、

とにかくバランスを崩して谷側に落ちないように

バランスを取ってやりながら慎重に進む。


↓倒木だらけの急坂

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↓頑張れ!

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どうにか倒木の激坂区間を抜けて、

尾根に出ると道はずいぶんと穏やかになる。

大きく弧を描きなら山を回り込んでいくと、

広大な広場のような場所へ出る。

踏み跡が薄いので、名印のテープを頼りに進んでいく。

途中、付近の地面がガサゴソと音がするので何かと思ったら、

馬鹿でかい青大将が大慌てで逃げていきました。

娘はキャアアア〜と大騒ぎしていましたが、

まあちょっかい出さなければ襲ってはこないよ。


↓いきなり青大将!

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その広場を抜けていき、

再びさっきの沢の上部へと戻るような恰好で道は続き、

再び倒木だらけの急斜面をゆく。

その上部を再びぐるっと左旋回していき、小ピークに達する。

ここまでで約2時間30分。

ほとんどノンストップで来たのでここで小休止。

娘はこちらがお水とか休憩とか言ってやらないと、

ひたすら夢中に進んでいくので、ちょっと心配です。

タフなのはすごいけど。

10分ほど休憩をしたらリスタートです。

ほぼほぼしんどい区間は済んだので、

あとは木々の間から見えている蓬莱山を目指すのみ。


↓稜線に出る

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↓小ピーク

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↓蓬莱山が見えてきた

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この間全く他の人に合うこともなく、2人でひたすら歩いてきました。

道もずいぶん穏やかとなり、空も近くなって会話も弾みます。

歩きながら学校のこととか、次女のこととか、

いろいろ親子のコミュニケーションの時間を楽しみながら、進んでいきます。

そうしてただっ広い草原地帯に出たなと思ったら、

たくさんのハイカーがいて、そこが小女郎池でした。

こんな場所にこんな大きな池があるんですなあ。


↓広い場所に出る

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↓小女郎ヶ池

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池の向こう側には蓬莱山が見えています。

ここらでちょうどお昼時ということもあって、

休憩するかと聞いたのですが、

山頂フィニッシュが先だ!とお姉さまが申されるので、

先へ進むことにしました。

池からさらに東方面へ打進んでいくと、主稜線とぶつかります。

小女郎峠ではようやくこの日初の琵琶湖

最高のお天気で、霞むこともなくくっきりと下界の絶景が見えます。

娘もこの絶景に歓喜の声を上げながら、カメラバシバシ。


↓小女郎峠

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↓絶景かな〜

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ここからは右手に琵琶湖を望みながらのなだらかな稜線歩き。

琵琶湖バレイの方から散策に来る一般客もたくさんいて往来があるので

道を譲りあいながら進む。

娘もきちんと「コンニチワ!」と挨拶を交わしながら歩きます。

さすがに少し風が出てきて肌寒くなってきましたが、

段々目の前に迫ってくるゴールに足並みも早くなり、

13:25に標高1174m、300名山に数えられる蓬莱山に登頂です。

歩き始めから約4時間の山行でした。


↓心地よい稜線歩き

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↓山頂ゴール

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標高1174m 蓬莱山(300名山)

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山頂にはリフトで上がってきた人たちでごった返していて、

人をかき分けまずは山頂にある鐘を鳴らし、

隅っこのほうでお昼ご飯の支度。

今日は娘の大好きなチキンラーメンを持ってきました。

山頂は風が結構あるので、石で風よけをつくってバーナーで湯を沸かし、

いただきます。

本当に今日はお天気がよく、空気も澄んでいて、

南側は琵琶湖の横に比叡山がドーンと鎮座し、その麓には大原の集落、

そしてその奥に京都市街が見えて、

さらにその奥に先日行ったばかりのポンポン山などの北摂の山並みまで見えます。

西には延々と丹波国の山並みが緑のウェーブを心地よくなびかせ、

裏手側のすぐ真向かいには比良山。

その脇に、私もいるぞとばかりに、伊吹山がはるか遠くに見えます。

これだけの眺望がすっきりみえるのはなかなかラッキーです。

絶景の特等席で食べるお昼ご飯は格別でございました。


↓チキラーランチ

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ゆっくり40分ほど休憩をしたら、下山開始です。

リフトには乗らずに、緑の斜面を下っていきますが、

娘がはしゃいで引っ張るので何度も足を取られそうになる。

その先の急斜面には水仙が一面に咲き誇っていて見事。

一度笹平のレストハウスでトイレを拝借し、

それからせっかくなので、周辺にある無料遊具で娘さんをリリース。

自分としては、しんどい下りを歩かせるより、

ここでたっぷり遊ばせてあとは楽チンのロープウェイで下山の予定でした。


琵琶湖バレイ

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↓満開の水仙

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ロープウェイ乗り場のある打見山に到達すると、

びっくりするぐらいの行列。

何事かと思ったらアトラクションではなく、

下山のロープウェイ待ちでした。

これはかなり待たされるしどうしようかと思ったら、

娘さんが、ここでロープウェイ乗ってしまったら

自分の足で登ったことにならないから歩いて下りようというので

娘の体力を心配しつつ、下山ルートを探します。

地図にはレストランの脇から道があるはずなのだが、

施設の工事でそちらの道はなくなり、

リフト乗り場の脇に道を発見してそちらへ。

下り始めは、急な石の階段で滑りやすく慎重に降りていく。

途中祠みたいなのがあり、そこからさらに急坂。

上空をぎゅうぎゅう詰めのロープウェイが下っていくのを見送ります。


↓打見山(標高1108m)

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↓ロープウェイを見送って下山開始

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クロノトハゲと呼ばれる分岐点までは、道がかなり痩せている上に、

ガレて急なところがあり、砂礫の溝をずるずる滑りながら降りる。

クロノトハゲを過ぎると、深い森に突入し、

何度も何度も右へ左へと九十九折れが続きます。


↓クロトノハゲ

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↓天狗杉

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ひたすら同じようなクネクネ道で、

結構足元に石が多いので足にきます。

娘も途中から足が痛いと言い出すので、少し休憩を増やし、

休憩の間に、少しでも痛みを緩和させるために、

靴と靴下を脱がせて、指をぱあっと開かせてやると、

「ああ、生き返る@@@」と楽になる模様。

終盤は自分も結構この下山に疲労して足パンパン

約2時間弱で、こちら側のキタダカ道登山口まで降りてきました。


↓キタダカ道登山口

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↓山道終了

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湖西道路をくぐって、木戸の集落を湖へと下っていく。

県道558号の信号を渡ったところの雑貨屋でジュースを買い、

そのまま琵琶湖畔へ。

山のてっぺんから湖まで自力で下ってきて娘も感慨深い様子でした。

ちょうどこの日はお祭りがあるようで、御神輿が出ていました。

そこから少し歩いて18:15に山行を終了しました。

約8.5hの山歩きでした。

帰りの電車では二人とも爆睡(笑)

おつかれさまでした〜。


琵琶湖

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↓お祭りに遭遇

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↓志賀駅でゴール

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↓蓬莱山とご対面

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2016-05-06

ポンポン山

腕は折れても心は折れず(3回目)。

日曜日、仕事の合間を縫って近場のお山へ。

六甲は毎年この時期、すごい混雑と毛虫地獄なのでパス。

左手が使えないので、岩場やガレ場は難しいので、そこそこイージーなお山。

そういえばうちのカメラマンさんが、

写真がなくて困っているが、

かといってわざわざ撮りに行くものなあと言っていた

ポンポン山に向かうことにした。


すでにお昼も2時を回り、大急ぎで支度をして電車に乗り込み、

阪急高槻駅で下車。JRの方まで歩いて行って、そこから高槻市営バス。

20分ほどで終着点の上の口バス停にとうちゃこ。

ここまでは山を宅地化した住宅地が続くが、

この峠を越えると一気に山里の風景になる。

時刻はすでに15:30になろうかとしていて、かなり遅めのスタート。

まあポンポン山だし大丈夫でしょと甘く見ていたら、

登山道の入り口に立つ標識に、8.3kmの表示…

単純に行って帰ってで16kmか、結構ある。

まあ随分日も高くなってきたし、最悪暮れてもナイトハイクの練習になるだろう。

いつもこんな感じだなあ。


↓上の口バス停

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↓ポンポン山まで意外とあるなあ

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県道を外れててくてく進んでいくと、前方には新名神が絶賛工事中。

工事用の道路を横断し、鳥居の立つ山道へと向かう。

ここは本山寺TTコースですね。

序盤はくねくねと比較的フラットな道が続き、

そのうち西国三十三カ所の神峯山寺にたどり着きます。

ここまでは結構ハイカーさんや参拝客が多くいます。


↓本山寺TTコースを上がっていきます

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↓神峯山寺

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賑わう境内を横目にさらに大きくカーブを切りながら先へ進みます。

途中、川久保集落との分岐を過ぎて、本山寺へ直進。

徐々に斜度が上がっていきます。

道のわきには「クマ出没注意」の看板。

まさかと思うが、つい先日も豊能町で捕まった熊のニュースをやっていて、

この辺りはツキノワグマの生息域らしく、

それなりに注意が必要なのだ。


↓ク、クマ!?

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↓本山寺参道へ

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↓本山寺

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そこからダラダラと駐車場までは単調な舗装道を進む。

駐車場から先はググググっと斜度が上がり、

膝に手を付きながら進む。

1丁ごとに目印が打ってあって、数えながら進む。

ようやっと本山寺の入り口に達した時には汗びっしょり。

せっかくここまで登ったのにスルーはいけないと思って、

ちょっと寄り道して境内へお参り。


↓本山寺

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↓本山寺

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境内の裏手からもトレイルが伸びていて、

裏道を伝ってポンポン山へ続く本線に合流。

ちょうど反対側から山伏さんが速達されていてご挨拶。

この辺りまで来ると、森も深く静かでなだらかなトレイルが続きます。

雰囲気的には少し前に行った京都滋賀県境の山域にすごく似ています。

途中天狗杉という大木がある以外は、特に目印という目印もなく

山歩き開始から1時間40分ほどで標高678m、高槻市の最高峰ポンポン山に到着。


↓本殿の裏手からトレイルに入る

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↓天狗杉

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↓静かで穏やかなトレイル

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ポンポン山といえば、このネーミングがやはり気になるところですが、

別にタヌキがいるわけでもなく、

この山を歩くとポンポンと足音がこだまするからというのが

云われと言われています。(諸説あり)

大昔に来たときはこの山は眺望がほとんどない地味な山頂だったかと記憶していたのだが、

意外と見晴らしがよく、山頂には木のベンチなども設置されている。

後で調べたら、どうも地主の断りなく、常連の悪質なハイカーが木を伐採して

こうなってしまったらしい。(器物破損で被害届も出ているそうで)

元の姿に戻るには30年以上かかるらしく、

限られた人間の勝手によって自然が壊されるのはどうも悲しいですねえ。

この日はお天気は良いのだが、少しかすれ気味でした。

とりあえず写真をバシバシ撮って下山を開始します。


標高678.8mのポンポン山

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↓恒例のポーズ

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↓東側の眺望

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時刻はすでに17時。夜が迫る前には下山せねばなりません。

一番手っ取り早いのは善峰寺へ出ることだけど、

そこから駅までのロードが長すぎる。

色々思案して、島本町を抜けて、水瀬川駅か大山崎駅へ向かうことにする。

まずは山頂を降りてフラットなトレイルを伝って釈迦岳へ。

眺望もなく、目印がなければ山頂とも気づかない場所です。


↓分岐を直進

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↓鉄塔

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標高630.8m釈迦岳

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ここから再び静かな山林へ入っていくのだが、

周辺でひっきりなしにガサゴソ音がする。

もしや熊?と慌てるのだが、

よく見ると鹿があちらこちらへと逃げ惑っている音でした。

この後何度も何度も鹿がぴょんぴょんと出現します。

大杉というところの分岐を左に折れ、

ずんずん下っていくと県道79号に出ます。

ロードを少し歩いていくと、おおさか自然遊歩道の看板があり、

キャンプ場の脇を抜けてギロバチ峠というところに入っていきます。

遊歩道は崩落などで通行止めになっていて、

ひとつ別の谷に取り付けられた迂回路を進みます。

この道はどうも大昔に捨てられた廃道のようで、崩壊の激しい道でした。

そろそろ日も弱くなり、誰も全くいない山中を黙々と進み、

ようやく柳谷TTコースに出ました。

そこからはロードを淡々と歩いて、阪急水瀬川駅にてゴール。

思ってたよりも歩きました。


県道79号に出る

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↓シカだらけだ

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↓柳谷TTコースに出る

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↓阪急水無瀬駅にてゴール

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<山行スケジュール>

14:47JR高槻駅北口⇒15:18上の口バス停15:20⇒15:30神峰山寺⇒15:45川久保分岐⇒

16:15本山寺16:20⇒16:35天狗杉⇒17:00ポンポン山17:10⇒

17:20おおさか環状自然歩道分岐⇒17:30釈迦岳⇒17:40大杉⇒18:00早尾神社

18:10ギロバチ峠⇒18:40尺代⇒19:15阪急水無瀬駅


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