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記憶の残滓 by arkibito

2017-11-27

なんちゃってキャノンボール 第1区間:東京〜三島

本ちゃんも長かったですが、ブログ版も走り出します。

今後予定目白押しで、仕込み準備も大変なので、

年末までかけてゆっくり前進していきたいと思います。

細かい記憶がこぼれ落ちる前に無事たどり着きたい!


では、まず木曜日から。

本当は半ドンして、

出発前にゆっくり睡眠を取って準備万端で出陣する予定だったのだが

仕事の段取りが変わって、連休明けすぐに締切が来てしまって、

ギリギリまで仕事。

何とか大急ぎで終わらせて、帰宅したらすぐ出発。

ぶっ飛ばしながら、

マシンの調子や、気温などのコンディションを見つつ新大阪まで。


弁当購入してホームに上がると、すでにうめさんがスタンバイ。

予定通りの新幹線に乗り込み、

車両の最後尾の空きスペースに輪行をねじこませる。

弁当をかきこみ、すぐに寝る準備をするが、なかなか寝付けず。

半分寝たようで、あんまり寝れないまま東京駅着。

ホームで野菜さんを待ち受け、全員集合。


そのまま人気の少ない日本橋口へ出て、

エントランスを間借りしてマシンを組み立て。

みな各々ロングライド仕様になっております。

いわゆるランドナーに比べるとずいぶん少ないですが、

ガチのキャノンボーラーよりはずいぶん多い。

とにかく、一番冷え込む時間帯に

一番標高が高く難易度の高い箱根にいるはずなので、

それなりの防寒対策が必要だし、

浜松でのレストの間に必要なものもあるので。


↓三人衆集結

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で、いったんスタート地点の日本橋まで進みます。

東京駅からは5分とかからないが、

コンビニでドリンクと補給品の買い出しとトイレ。

スタートもままならないのに、いきなりポツポツ。

かなーり嫌な予感です。

と言ってる間に、どんどん雨脚が強くなってきました。

もう、どうするも何も、こんな時間で帰阪は無理だし、

行けるところまで行くっきゃないのです。


日本橋は、国道1号の東の起点。

ここからズラズラと520km国道が続いていくわけですが、

我々はひたすらそれをトレースするわけではなく、

バイパス化しているところを迂回したり、

寄り道をしたりするので最終的な距離は伸びることになります。

3人で0時スタートを待っていると、

ミニベロに乗った方がやってきて「キャノボですか?」と聞かれる。

話を聞くと、どうもこの日、

別でキャノボに挑戦する学生が1時スタートでいるらしく、

そのお見送りに来たそうです。

せっかくなので、写真をお願いしました。


↓いざ!

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0時となって、いよいよ壮大な旅路がスタート。

すでに雨はしっかり降っています@@@

R1を行く旅なのに、さっそく1つ目の信号でR1とはお別れして、

直進して銀座の町を抜けていきます。

しかしここがまず難儀で、

深夜帯は客待ちのタクシーの列が最左列をじわじわと動いていて、

一瞬も気を抜けない。

その上に、途中から地下を工事するために車線が制限されていたり、

おまけに雨のトリプルパンチ

のっけで転んでしまっては身も蓋もないので、

慎重に慎重にクリアしていきます。

新橋の東京高速をくぐったあたりで

ようやくトラフィックが緩和されて、一息。

浜松町あたりで、雨宿りをしている方に声をかけられます。

ローディーさんのようで、声援いただきました。

無我夢中で抜けてきたので、気づいたらどっぷりびしょ濡れです@@

田町の交差点で一瞬だけ見えた東京タワー

ああ麗しの東京タワー


東京タワー

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雨脚はどんどん本格的になり、

ロクに顔をあげれないほど強くなってきて、

もう3人とも半ば投げやりな感じ。

特に野菜さんはシューズカバーも含め、

十分な雨装備がなく、タオルをヘルメットにぐるぐる巻き状態で、

まるで落ち延びた弁慶のように怪しい身なりで、

振り返って思わず吹いてしまいます。

品川のところのタクシーの列はそれほど伸びておらず、平和裏に通過。

八ツ山橋の小上りをやっつけてR15第1京浜をひた走ります。

いつも不思議なのが、品川駅の次の駅は明らかに南にあるのだけど

北品川駅という名前。

大森海岸平和島、蒲田と雨をしのびながら南下していきます。

京急蒲田のところ、空港線は完全に高架化が済んで、

名物の踏切の跡形もなくなっていました。

ここで一度乱暴なタクシーに煽られる@@ヤメレ〜。

六郷橋で多摩川を渡れば、いよいよ神奈川県に突入。

東京都はわずかに1時間足らずの滞在でした。

達者での〜。


川崎、鶴見と南下するところでは、どんどん雨が強くて辛抱溜まらん。

シューズカバーをしているのに、すでに靴下はぐじゅぐじゅで、

眼鏡も拭いても拭いても水滴がぬぐえないし、

背負っているリュックも水浸し。

そしてレインウェアの中は中で、ムレムレで不快度マックス。

これほどスタートから悪いコンディションは初めて。

雨雲レーダーでは、ぎりぎり湘南の海あたりに雲の塊があるのだけど、

そのこぼれた分なのでしょうか。

しかし進行方向の方に雨雲の親玉がいるので、好転は望めません…

しかし、フィジカルなコンディション具合への影響もそうだし、

どうしても慎重にならざるを得ないので、ペースが上がらず、

スケジュール的にも早々に難しい局面を迎えました。

果たして今日中に浜松の宿にたどり着けるのか!???


生麦のビール工場を過ぎ、子安、東品川と進んでいき、

栄町から高速の下に入って、R1に復帰します。

そこからしばらく道なりに進むと横浜ですがスルーです。


↓横浜・高島町通過

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保土ヶ谷橋でR1は大きく右へ舵を切り、

丘陵地帯へと入っていきます。

そこそこアップダウンもあるため、

その前に初めてのまとまった休憩を入れることにして、

狩場インター付近のコンビニにイン。

グローブを外して絞ると、

ぼじょぼじょと水が滴り落ちる@@@

もう3人ともドブネズミ状態で、ぐっしょりぐったり。

いやあ、参った@@

寒いので、イートインはないけど、

空きスペースで休憩してたら、

店員さんに怒られて、放り出される。ケチんぼ!!


保土ヶ谷コンビニで休憩

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30分ほど休憩をしていると、雨脚が弱まってきたので

意を決してリスタート。

すぐさま緩い権太坂に差し掛かります。

登りきったら、反対側への長めの下り。

雨の夜間だと上りより下りの方が大変。

特にこの区間は天下のR1も1車線ずつしかない狭小区間なので、

後続車両に意識をとがらせつつ、慎重に下り切ります。

下りの風で一気に冷えました@@

ヘッキシ!!

いつもパンの甘い香りが広がる辺りを過ぎたところ、

不動坂の交差点で旧R1の方へ左折。

吉田大橋を渡ったらじきに戸塚駅周辺なんだけど、

以前来たときはまだアンダーパスができていなくて、

大きな踏切をまたいだのだけど、

大規模工事が終了していて随分様変わりしていた。

どうにか東海道線を越えて戸塚駅に到着。

時刻は2:50。


↓戸塚駅前

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戸塚駅前は、この先のルートの分岐点。

長後街道から湘南台・厚木・伊勢原を経てR246に出て、

箱根を大きく北回りで迂回するルートと、

そのままR1をトレースして、湘南に出て、

小田原から箱根をダイレクトに越えるルート。

今回は2人とも初めての東京⇒大阪なので、

やはり本丸を避けて達成してもアレなので、

後者のルートを選択します。

戸塚駅を過ぎると大坂台のそこそこの上りをやっつけて、

R1の藤沢バイパスに乗ります。

ここは昼間はえげつない交通量で、

路肩を通過するのもままならない難所。

ここをノーストレスで安全にクリアするためには、

真夜中〜早朝がベストです。

それでも天下のR1は眠ることを知らず、

大型車がバンバンと通過していきます。

どうも関西と関東では肌感覚というか車間のフィーリングが違うのか、

車が寄せてくる圧が結構強く、

思った以上に寄せてくるので

3人とも怖い怖いと怯えつつ。

緩やかな高台のワインディングをこなして、原宿を過ぎ、

藤沢バイパス出口でR1とはしばしのお別れをします。

県道30号(湘南新道)へ入るポイントは、道の分岐が少し複雑で、

間違って直進しないように側道に入るのが正解。

緊張のトラフィックから解放されて、少し落ち着きを取り戻しますが、

すぐに遊行寺のところの激下り。

箱根駅伝では復路のハイライトの1つにもなっているポイントですが、

ここまでしこたま濡れて、ブレーキシューがぐじゅぐじゅなので

ほとんどハイドロ状態で、転げ落ちるような感じ。

必死で滑り落ちるマシンの挙動をねじ伏せて、

とにかく全力でスピードを殺してクリアします。

もうほんと大変@@

山の手から海岸線方面へ降りてきたせいか、

ここからまた少し雨脚が強くなってきました@@

ヤメレ〜〜

藤沢通過が3:15。


↓藤沢橋。いつ止むのか…

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藤沢橋から短いのぼりをこなして、小田急江ノ島線をくぐったら

今度は東海道線をオーバーパス。

藤沢警察署の分岐を思わず左直進しかけて、

慌てて右手の湘南新道トレース

浜見山の交差点から先は、幅広の道を進みます。

ほどなくして、大きく弧を描きながら浜須賀の交差点まで下りてきました。

ここから海岸線に沿って続くR134をひたすら西へ爆走します。

海岸線といいつつも、真夜中なので周囲は真っ暗。

防風林の真っ暗な塊を、

まるで『ポーラX』のカトリーヌ・ドヌーヴのように疾走します。

(ってわからんな)

そのうちに、野菜さんからトイレコールが発動されたので、

菱沼海岸を抜け、サザンビーチのところにあったコンビニにて一旦停止。

時刻は3:50。

当初の予定よりも50分ほど遅れております。

幸いにしてようやく雨はやみましたが、

あれだけの土砂降りですからこのくらいのディレイはやむ終えません。

もうすでに、全身ボットボトで、

グローブの中がぐしょ濡れ、シューズの中もジュクジュク。

どんだけ絞ってももはや、この不快感と徒労感はぬぐいようがありません。

慌ててザックにしまい込んだお財布の中までぐっしょりで、

お札もメケメケで、コンビニの人には申し訳ないくらいでした。

それにしてももっとも装備が手薄だった野菜さんの姿はもはや

超ロングをこなす実力派ローディーというよりも、

完全な落ち武者状態@@職質必死の感じです。

3人とも、絶望的なびしょ濡れ感に加えて、

そろそろ早朝の時間帯に差し掛かり、

眠気もジワジワとやってきています。

ここは夜更けの一発ドーピングとして、レッドブル注入します!


サザンビーチのコンビニドーピング

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↓お変態さん、現る

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さてさて、風が抜ける海岸間近のスポットで、

長々と停車していると、みるみる体が冷えて

それだけでも体力を消耗するので、

休憩をそこそこに切り上げてリスタートします。

再びR134に乗り、うめさんの強力な牽きからスタート。

トラスコ湘南大橋で相模川を渡ります。

その先で荒いトラックに接触ギリギリまで寄せられる@@

平塚を通過中、前方がやけに明るく、何事かと思ったら、

もう沈みかけのデッカイ月が煌々と世界を照らしています。

あまりにデッカイので、どうにか撮影しようと一旦停止しましたが

月はみるみる沈んで行ってしまいました。


↓湘南道路を西進中

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大磯で久しぶりにR1へ合流します。

海岸際のバイパスを避けて、内陸側の旧道へ入ります。

今回、街道増に何か所も見事な杉並木があったのですが、

その一番最初の並木を抜け、

にわかに高台となった住宅街を進みます。

この辺りからシンガリを務めていた野菜さんのペースが一気にダウン。

強烈な睡魔に襲われているようで徐々に遅れ始めます。

吉田茂帝のある城山のアップダウンを抜け、

二宮の閑静な住宅街に入る頃から、状況は悪化する一方のようで、

野菜さん辛そう。

でも、こればっかりはどうしようもないので、

逐一後ろを確認して声をかけつつ進みます。

押切橋を渡り、左手に海を認めつつ

国府津のアップダウンをやっつけると、

その先で酒匂川を渡り、

どうにかこうにか小田原市街へとたどり着きました。

時刻は5時。東京・日本橋から約80km地点です。


しかし、どうにもこうにも野菜さんの様子が危険なので、

山王橋を越えて、唐人町のところで発見したローソンにピットイン。

幸いにしてイートインがあったので、

しっかりと休息を入れることにしました。

とにかく寒さと眠気と疲労のトリプルパンチのようです。

食べるものを食べて、リラックスをして

少しでも頭をすっきりさせる以外ありません。


これは決して野菜さんだけじゃなく、

超ロングの宿命のようなもの。

道中、別のタイミングで自分もうめさんも

同じピンチが必ずやってきます。

この厄介な問題をいかにうまくごまかして、しのぎ切るか。

コンディションが急に下落する時間帯と、

それを乗り越えてやけにハイでイケイケの時間帯と、

そしてまたそのハイが切れてさらに深刻な状態に陥る時間帯と、

その繰り返し繰り返し、そのまた繰り返しが超ロングなのです。

今回の場合はソロではなくグループなので、

そのタイミングが全員一致するわけではありません。

誰かがイケイケでも、誰かがピンチというシーソーゲームを

チームとして冷静にコントロールして、

安全に前進していかねばならないという、

非常に高度なチームワークが試されます。


小田原にて小休止

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30分ほど休憩を取りリスタートします。

幸い雨はやみ、空も白み始めてきました。

次のセクションはいよいよ、

今回の全コースの中でのハイライトとなる箱根越え。

約18kmにわたる長い長いヒルクライムを経て、

R1の最高地点874mを通過し、

早朝の山上というこれ以上ない寒さが待ち受ける地点をしのいで、

これまた長く危険な三島までのダウンヒルが待ち受ける最難関。

まさかここを、これだけびしょぬれの状態で

挑むことになるとまでは思ってもみませんでした@@

すでに余計に疲労困憊!!


コンビニを出発すると、R1は、

小田原城を回避するようにシケイン状に折れ曲がり、

その先の大きな山塊へ向かって突撃していきます。

JR線と、品川以来お久しぶり新幹線をくぐれば、

徐々に緩やかに上り始めます。

道路標識では箱根まで8kmとあるが、

果たしてどこのことを指しているのだろう?

元箱根にしては近すぎるし、湯本にしては遠すぎるし。

自分はサイコンを付けていないので正確な距離が把握できないので、

この先、この道路標識の数のマジックに何度も翻弄されてしまいます。


ターンパイクのラインが早川の対岸を

ずんずんと山の高みへと伸びていくのを横目に、

えっちらおっちらと進みます。

ここでも野菜さんはまだ復活の兆しがなく、

よろよろと後方を登っていて、ちょっと心配です。

風祭を過ぎて、鈍い上りを淡々と進み、

山崎ICで箱根新道に間違って入り込まないように注意して、

ぐいっと上りきると、前方に見慣れた箱根湯本駅が見えてきました。

ここまではまだ序の口の緩やかな斜度でしたが、

この先徐々に本格的な登りになるので、

いったん駅前のロータリーで休憩を入れます。

時刻は6時ジャスト。

長丁場の上りなので、3人ともそれぞれのペースで登ることにして

セクションを区切ってポイントポイントで集合して

登りきることにしました。

次のポイントを宮ノ下の富士屋ホテルのところの分岐と確認してリスタート。

ところが、野菜さんはもう少し休んでで行くので、

先に行っておいてください、ぼちぼち行きますということで

こちらも大丈夫かなあと相当に心配でした。


箱根湯本駅

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先にうめさんと二人でぼちぼち出発し、

駅前から温泉街を抜けていきます。

廃道となった函嶺洞門のところで何度も振り返ってみましたが、

野菜さんがやってくる気配がありません。

とはいえ、むやみに待っているわけにもいかないので、

こちらはこちらで次のポイントまでしっかり登るしかありません。

塔ノ沢の賑わいを抜けると、一気に山間に入り込んでいきます。

斜度は6%とダラリとした登りですが、

こういうダラダラした方がしんどかったりします。

宮ノ下までの区間で箱根登山鉄道

2度もスイッチバックをするわけなので、

それなりにしんどい登りだというのは見当がつきます。

何度も山肌に沿ってクネクネと同じような道が続きますが、

うめさんとあーだこーだ言いながら気を紛らわせつつ進みます。

このあたりの標識で、宮ノ下まであと3kmの表示があったように思いますが、

実はそのだいぶ手前の標識にも3kmとあって、

もう全く信用なりません@@


途中で、山肌を流れる滝があった箇所があり、その先で衝撃。

なんと、はるか後方にいたはずの野菜さんが追い付いてきたのです。

い、いつの間に!???

何があったかわかりませんが、驚異的なカムバック@@@

思わずワオッと声を上げてしまいました。

あれだけ虫の息だったはずですが、

目の前にいる野菜さんは人が変わったように生き生きとしていて、

あれだけの距離を追いついてきたどころか、

そのまま我々二人を悠々とパスしていく勢い。

「登りになったら元気になっちゃいました(テヘペロ)」ということだそうで、

こりゃもう構いませんわっ!!

でも、本当に下手したら

この時点でDNFかもということすらよぎっていたので、

野菜さんの回復はウェルカム、ウェルカム。

再び三人隊列で参上を目指します。


ただ、これは結果論ですが、あまり調子のよいときに無茶をするのは

超ロングでは推奨できません。

絶好調の時も、絶不調の時も、変わらぬペースで淡々と進まないと、

その時の調子で大波小波のペースでやってしまうと、

後半で必ずリカバリーが効かなくなります。

レースの場合はゴールの瞬間までにエネルギーを出し切らないといけませんが、

超ロングの場合は、余力を残すという走り方をしないと

出し切ってしまった時点で終わってしまいます。

調子がよくなったら、調子のよいときにエネルギーを一気に放出するのではなく、

調子が良い状態をできるだけ薄く薄く引き伸ばして、

絶不調にならないように常に余力を保ち、

あくまで完走を目標とした走り方が求められます。

(がち・キャノンボーラーはまた別ですが、あの人たちは常人ではないので)


さて、3人トレインで箱根駅伝名物の太平台のヘアピンをぐるり。

そこからちょっと急な登りをやっつけながら集落を抜けていけば、

ようやく斜度が落ち着いて、そのまま宮ノ下に到着しました。

時刻は6:30。

ここには有名な富士屋旅館さんがあり、

そこで予定通りいったん休息を入れます。

ちょうど朝日がまばゆい光を放ちながら山の間から登ってきました。

いやあ、今日は晴れるぞっ!!


↓宮ノ下の富士屋ホテル

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↓朝日!

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10分ほど休憩したら、次は小涌谷を目指します。

出発の合図で出たはずですが、2人が何かでスタートできておらず、

途中で気づいて少し待ちました。

この宮ノ下〜小涌谷の区間が一番斜度がきついところで、

ダンシングも交えながら、必死のパッチで登ります。

水を得た魚のように、意気揚々と野菜さんが先頭に出てペースアップしたので

それに合わせてこちらも追っかけようとアタックをかました瞬間に、

トクン、トクトクと、大きく脈が飛び、一気に血の気が引きました。

もともと不整脈の気があって、それでヒルクライムTTはやめたんだけど、

まさかこのタイミングで発作が出るとは…

脈の乱れはすぐに収まらず、胸が詰まるような感じで、

相当気分が悪くて、

どうにもこらえ切れず、2人に先に行ってもらって、

自分はユネッサンのところのバス停のところで一旦停止。


↓小涌谷ユネッサン

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発作かすぐに収まったので、すぐに二人を追いかけますが、

発作がまた出ないように一気にはペースアップできないし、

一度血の巡りが悪くなったせいか、

全身にパワーがうまく入らないような状態。

しばらくは道なりでナビ的には問題ないし、

次のポイントはR1最高地点と示し合わせているので、

ここは低空飛行で安全に前進することに集中して淡々と進みます。

えっちらおっちら上りながら前方を確認すると、

はるか先で2人の姿があります。

さすがに急に大幅に遅れてしまったので、

心配して待ってくれているようです。

どうにか、うたゆの宿箱根のところのヘアピンで合流。

ちょっと血糖を今すぐ上げて持ち直すために、

うめさんにブラックサンダーをおねだりしてチャージ。

野菜さんが不死鳥のごとくカムバックしたのと入れ替わるようにして

いきなり自分が絶不調になって、

こういう大きい波小さい波がいくつも襲ってきます。


↓ひたすら登り

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リスタートして、2人は先行。

自分はまだ安心できないので、

2人が確認できる距離は保ちながらも安全走行を継続。

いくつものクネクネをこなしていくと、

左前方に二子山が大きく見えてきました。

ちなみにこの二子山は、新世紀エヴァンゲリオン

第5使徒ラミエルを迎撃するために立てられたヤシマ作戦が実行された場所です。

1度目の狙撃を失敗し、防御サポート役の綾波レイは荷電粒子砲を浴びます。

そのすきに放った2度目の狙撃で使徒のコアを撃ち抜き、撃退に成功します。

高熱で溶けかかったエントリープラグのハッチをこじ開けるシンジ。

レイの無事を確認して泣きじゃくるシンジは、

どうしていいかわからないと困惑するレイに「笑えばいいと思うよ」と一言。

そのコトバに、初めて人間味の通った表情を浮かべるレイ。

シリーズを通じてもっとも感動的なシーンでしたね。

ちなみに実際には、山上に電波塔が立っており、

一般立ち入り禁止になっています。


そこまでやってくると、斜度も緩やかになり、

長かった登りも終わりが近くなります。

箱根ドールハウスのところでいったん下りを挟み、

曽我兄弟の墓があるところまで登り返した先に、

国道1号最高地点874m」の看板を発見!!

いやあ、長かった。ひたすら長かったです。

いつも箱根を越えるときは斜度は急だが距離がうんと短い

旧東海道(県道732号)を使っていて、

今回初めて小田原側からR1を上ったので、

ほんと長かったという印象でした。

旧街道の方は悪魔の「七曲がり」があったり、難易度は高いけど、

距離も時間も短縮できるのですが、

自分の場合はダラダラの長丁場よりもそちらの方が性に合っているのでしょう。

それでも、やはりR1の最高地点を踏めるというのもまた捨てがたい魅力で、

ようやく叶うことができました。それも3人そろって。

バンザイ!!


国道1号線最高地点874m

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そこからは芦ノ湖畔までなかなか斜度のある下り、

それも結構右へ左へ急カーブの連続なので

各々のペースで下ります。

下るにつれて、朝霧がどんどん濃くなり、

前方の視界が全くありません@@

もう前方は真っ白で、いきなりヘアピンが現れたり、

全く油断ならないので、ペースをしっかり落としながら

どうにか下り切りました。


↓濃霧のダウンヒル@@@

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あと少し上り返しがありますが、

ひとまず本格的なヒルクライムはこれにて終了。

とりあえずブレイクを入れるために元箱根のセブイレにイン。

とにかく寒い@@


↓元箱根。芦ノ湖は真っ白で見えず

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20分ほど休憩ののち、8:15にリスタートします。

元箱根から箱根公園を右に見やり箱根関所へ。

この先が箱根駅伝の折り返しポイントです。

いつもはランの練習をしている人がたくさんいますが、

この日はあまり見かけませんでした。

そこから、箱根峠までにわかな登り返しです。

えっちらおっちらと連なって登り、道の駅はスルーして

振動との合流地点の交差点へ。

ここが箱根峠!


↓箱根峠

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峠でひとしきり記念撮影を済ませたら、

いよいよ三島までのダウンヒルに入ります。

実際問題として、小田原からのヒルクライムも大変でしたが、

この三島までのダウンヒルこそ、最も厄介な区間なのです。

なーんだ漕がないで下るだけじゃんと思うなかれ!

歯止めが効かず、どんどんと加速する恐怖は体験した人しかわかりません。

しかも小田原側は、新道・旧道・旧街道・ターンパイクと

いくつかルートが分散し、大型車などは新道を利用するので、

あまりこちらが影響受けることはありませんでしたが、

こちらがわはこのR1のみになり、全ての乗り物がここを利用するため

トラフィックが非常に増えるとともに、

大型車・観光バスもバンバン。

そして、見晴らしがよい下りということで、

意識的・無意識的に飛ばす車が真横をかすめ、

その度に風圧でバランスを乱されるのを必死でコントロールしながら

とにかくカーブをしっかり曲がりきる、激突しないことだけに集中して

ひたすらブレーキとハンドリングという過酷さです。

ブレーキもかけ続けていると全く利きが悪くなるし、

握りしめるグリップ力も落ち、体力的にもとても厳しい。

しかも道は古くに造られていることもあり、クネクネときつめのカーブも多い。

とにかく、低速で登るより、みるみる加速する下りの方がよっぽど危険で、

半泣きになりながら下ります。

それがなんと13km近くの長丁場!!もうありえない!!

3人それぞれ、お互いウォッチしあう余裕はないので、

ここも個別で切り抜けます。


山中城のところで真新しいバイパスが完成していてそのまま直進。

その途中で、右手にデッカイ富士山が目に飛び込んできました。

もうこの最初の数キロだけでも手も腕もギッチギチで、

こんなのずっと続けていられないので、

いったんブレイクもかねて停止し写真を一枚。

残念ながら、先日の台風で山頂の雪が全部飛ばされてしまったそうで

ハゲ富士でした。やっぱりあの白い部分があっての富士山のイメージですね。

そのうち、野菜さんとうめさんも下ってきて、無事を確認。

2人とも、このダウンヒルの恐怖を思い知らされたようで、

顔面を引きつらせながら、

「これはヤヴァイ。これはヤヴァイ」とつぶやいています。

いや、だから、本当にヤバイんです!!

とにかく安全運転最優先を今一度確認をしてリスタート。

山中城口の信号の先からは、三島や沼津の街並みが一気に広がります。

でも走りながら景色を楽しむ余裕は全くありません!

よそ見=即死です。

富士見平のドライブインからは、

野菜さんが先行してあっという間に見えなくなってしまいました。

無理して追わずにマイペースで下っていきます。

途中で、新しくできていた三島スカイウォークを発見。

名前は知っていますが、こんなところにできたのねん。

その先、大曲がりを丁寧にクリア。

その先、中央分離帯がコンクリ壁で仕切られている区間があって、

その壁の圧迫を嫌って車が路肩側に寄ってくるので本当に恐怖。

そういうところは早く切り抜けたいけど、

これ以上スピード出したらマシンがバラバラになりそうなくらいだし、

そういう場所ほど、車のスピードを落とすために、

路面にややこしい凸凹や溝が切ってあって、

自転車からすれば完全に障害物でしかないようなコンディションなので、

もうどうしようもありません!!

どうにかこうにか下ってきて、伊豆縦貫道の三島塚原ICのところで

野菜さんが待機してくれていたので、そこで3人無事合流。

いやあ、何度ここ下っても怖い。

かといって逆コースだと、大阪から400km走ってきて、

ラストにここを登っていくことになるので、それも相当厳しいのです。

それだけキャノボがいかに過酷ですごいことかがおわかりでしょう。


↓こう見えて恐怖のダウンヒル

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さて、そこからもうしばらく下りが続きます。

距離は短いながら、斜度がきついバス道で、

すでに市街地の端ということもあり、

交通量も増えて、最後まで気が抜けません@@

谷田東小山の交差点でようやくR1と別れ、県道22号に入ったころには、

もう3人とも精も根も尽き果てたという感じ。

こうして約40分にもわたる恐怖のダウンヒルを無事にクリアしたのでした。


三嶋大社

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惰性を駆って、三嶋大社をすぎ、三島広小路で線路をまたいだら、

生活道路を縫って、たどり着いたのは極楽湯さん。

時刻は9:35。

スタート直後からの土砂降りや、箱根越えの激闘を一度洗いなおして、

疲弊しきった体をリフレッシュして、立て直しを図ります。

従業員さんたちに説明をして

囲いのある敷地内にマシンを止めさせてもらえたので、

安心して休憩することができました。

待ち合わせ時間を決めたら各々浴室へ。

洗い場で汚れと疲れを洗い流し、

大きな湯船へドボンすれば、極楽♪極楽♪

いやあもう、このまま眠りながら沈んでしまいそう…

次の戦いに向けて頭を切り替えねばなりませんが

身体ごと溶けてしまいそうです@@@@

いやあしかし、ここで風呂を予定に入れたのは我ながら大正解でした。

わずか1時間程度でしたが、体の疲れと眠気をとり、

ある程度回復することができました。


↓極楽湯

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さて、ここで日本橋から137km。ようやく全行程の約1/4程度です。

本当にスタートから70kmも土砂降りで、どうなることかと思いましたが、

最大の難所である箱根を無事にクリアしたのはかなり大きいです。

ただし、ここからは長い長い長い静岡地獄が待ち受けているのでした。

浜松までの第2区間へつづく…

2017-11-07

なんちゃってキャノンボール2017 ズッコケ三人組

夏、久々に再会したROADYASAIさんが、酒の席で放った一言

「一度arkibitoさんと東京ー大阪を走るのが夢なんですよ!」

それがすべての始まりでした。

元々うめさんとは、いつか一緒にやってみたいねという話をしていたのだが、

スケジュールも含めて、なかなか踏ん切りがつかずに棚上げになっていた。

だが、その一言はきっと、今こそ踏み出すチャンスなんじゃないかと

3人で大盛り上がり。

早速、決行日を11月初旬の連休と決めて、

夏場からプランニングや、トレーニングを少しずつやってきました。


自分はロングライドを主戦場としていて、

東京-大阪は西向き東向きあわせて4回成功させている。

さすがにホンモノのキャノンボーラーのように24時間以内は無理だが

32時間でならゴールしたこともある。

でも、すでに自転車をメインに活動していたのは4年も前の話で

最近ぼちぼちと復帰してはいるが、

いきなりそんな大プロジェクトできるんかいねえと不安満載。

2人とは以前にFlesheでご一緒して、その時も500km近い長丁場だったが、

それほど超ロングの経験がないので、

どうにか無理のないスケジュールを組んで、

速さではなく確実に安全に走りきることを最優先したプランを練る。

アスリート的な走りではなくブルべ的な走りで、

連休目いっぱいかけていけば完走できるだろう。

そうなれば、無理に不眠不休で夜通し走る必要もないので、

全行程の約600kmを半分に割って、

1日目は浜松で宿泊することにして、

ええ感じのゲストハウスを見つけて予約ボタンをポチ。

これでもう後戻りできません!!

あとは、おそろジャージはさすがに無理でも、

なにか連帯を示すものがあればと思って、今回もやはり工作。

記念バッジをば。


↓記念バッジ

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そしていよいよ本番。

木曜日の仕事終わりで東京へ向かいます。

みなで合わせて同じ新幹線で東京入りをして、駅で合流。

組み立てと準備をして0時ジャストにスタート。

この連休は降らない予報だったはずが、

いきなりポツポツ。

銀座を抜け、品川を通過するころには本格的な土砂降り。

のっけからどえらい洗礼。

雨男ががっつり本領発揮。うめさんコラァ〜!!

普通なら家から一歩も出ないレベルの雨ながら、

3人ともテンションが上がっているし、

もう東京に来てしまって新幹線もない時間帯という背水の陣で

ひたすら前進あるのみ。

横浜〜保土ヶ谷〜戸塚〜藤沢と、相模の丘陵地を抜ける。

この一帯は首都圏の中でも大渋滞のメッカなので、

交通量が一番少ない深夜帯に抜けられるようにプランニングしたので、

問題なく通過して、茅ヶ崎海岸からはいよいよ湘南ライド!

といっても真っ暗闇なので、海も何もなく、

ひたすらにストレートな道を進みます。

平塚のあたりで、ようやく、ようやく雨が止みましたが、

70kmほぼ土砂降りで時すでに遅し。

3人ともウェアも荷物もずぶ濡れDEATH@@@

小田原に到着したのが5時ごろ。

雨のせいですでに50分ほど予定より遅れてしまいました。


↓0時日本橋

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小田原で十分休息を取ったら、

今回のライドの最大最強ボス、箱根越えが待ち受けます。

いくつかルートはありますが、

今回はオーソドックスにR1をトレースしていきます。

正月の箱根駅伝のコース。

箱根湯本までは緩やかで、そこから徐々に斜度が上がる。

まずは太平台の名物ヘアピンを抜けて宮の下。

ここまで雨とナイトランの影響で

グロッキー状態だった野菜さんが出遅れて心配したのだが、

登りに入ると、スイッチが入ったようで、

飛ぶ鳥を落とす勢いで登って完全復活!!

Oh!ベジタブル!!

富士屋さんのところで小休止後、小湧谷までの激登。

ここで自分は脈が飛んでしまって、

2人にはご迷惑をおかけしました@@

そこからえっちらおっちらと登って、

今回のルートで最も標高の高い874m地点にとうちゃこ。

ガンバッタ!!


国道1号最高地点

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そこから、朝霧でホワイトアウト気味のダウンヒル芦ノ湖まで。

標高の高さと、朝の底冷えで、気温が4℃とかで、

ウェア、シューズ、グローブもまだオクに乾いていないので

とにかく激寒@@@@

死んじゃうよ〜

とりあえずコンビニで暖を取り、

休息を済ませたら、箱根峠までひと上り。

ここからいよいよ、長い長い長〜〜〜〜〜〜〜〜い静岡が始まります。


↓箱根峠

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そこからは一転して約15kmにもわたるダウンヒル

しかも天下の国1は交通量が激しいうえに、

大型トレーラーや観光バスもバンバン。

そして見晴らしの良い下りでみな気分良く飛ばしていて、

路肩を走る我々にとっては恐怖そのもの。

風によって煽られるマシンを

どうにかこうにか押し付けるようにして下っていくが、

前日の雨でどっぷり濡れたブレーキシューの効きはすこぶる悪く、

意図しない形でどんどん加速しながら、

まるで奈落へと落ちていくような感覚。

全く生きた心地がしません。

とりあえず3人そろって走るのは危険なので、

車間を十分に、各々のペースで下り、

途中途中でブレイクを挟みながら、

どうにかこうにか三島へ下りきった時には、

もうハンドルを握る手や腕はバキバキ、

強烈な風を浴びて前進ひやひやで満身創痍@@@

立て直しを図るために、

事前リサーチしていた極楽湯さんで休憩タイム。


↓恐怖のダウンヒル@@

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温泉にどっぷりつかって、復活を果たした一行は、一路西へ。

絵にかいたような日本晴れに富士山という

これ以上ないシチュエーションながら、

肝心の富士山はボウズ。でも、それもまあレアでよいか。

それにしても太陽さんが張り切り過ぎて、日差しがあまりにも強く、

暑さバテのようになる。

ついさっき、箱根のお山の上にいた時は、

寒さに死ぬ思いをしていたはずなのに!!

自然の無慈悲さと、ニッポンの国の豊かさを感じつつも、

じゃんじゃんウェアを脱いで、ガンガン肌を焼きながら、

駿河湾をなぞっていきます。

で、富士川の手前の道の駅で????

いやあ、今回野菜さんはいろんな伝説作ってくれます。


新富士川大橋よりボウズ富士

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新富士川大橋を渡り、裏道を抜けて由比宿へ。

今回は東海道をなぞっていくような形なので、

いくつもの宿場町を抜けていくことになりました。

1つ1つを丁寧に見て回ったり、見学したりはできませんでしたが、

歴史の香りをほのかに感じつつ。

そうして、このコースのハイライトの一つである、

由比ヶ浜のダートコースへ。

由比〜興津の間は、険しい山肌が駿河湾と直接ぶつかる難所で、

極めて狭い平地に、新幹線東海道本線

東名高速、R1がひしめきあっています。

よく、新幹線の右側の窓から唯一富士山が見えるスポットとして、

よくメディアとかでも取り上げらえる場所ですが、

主要な交通手段のルート確保に対して、

自転車道は本当に肩身が狭く、

この区間は、国道の荒れた路肩はもちろん、

駐車場のダート、防波堤のヘリなど、

およそ道と言い難いようなところも

太平洋自転車道正規ルートとして設けられています。

そこを抜ける途中で、少しだけわきへ入って、小休止。

駿河湾越しに見る富士山を愛でます。


↓ズッコケ3人組

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↓由比海岸

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お昼寝の誘惑を振り切ってどうにかリスタートしたら、

そこからはお昼の静岡おでんの誘惑に

色めき立った野菜さんの強力な牽きがスタート!

清水からのR1をあっという間にクリアして静岡市街にイン。

ちょこちょこぬけて、

静岡のなじみの店「おがわ」にておでんにありつきました。


↓おがわでしぞーかおでん

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ここから浜松までは80km。

日没までにどれだけ稼げるかの勝負になってきました。

まずは静岡から藤枝へ抜けるために宇津ノ谷の峠越え。

ここはR1の側道で、

大動脈のエキゾースト音鳴り響くトンネルを聞きながらクリア。

夕暮れの帰りを急ぐ車で渋滞気味の藤枝、島田の市街地を抜けて

いよいよ大井川を渡りますが、そのころにはもうあたりは真っ暗。

2回目のナイトランへ突入は、金谷の丘越え。

ここもなかなかの斜度があって大変でしたが、どうにかこうにか。

そして掛川へ入る長めのダウンヒルは慎重に慎重に。

掛川〜袋井〜磐田のあたりは、R1のバイパス化が激しく、

ことごとく迂回を強いられます。

また丘陵地のために、そこそこアップダウンを繰り返す。

日も暮れ、消耗も激しく、徐々に口数が少なくなり、

ペースも落としながらも、ようやく天竜川を渡ります。

そこから浜松市街へは向かわず、

助信駅近くのゲストハウス365BASEさんへ。

なかなかおしゃれで使い勝手の良いところを見つけました。

これはよい

荷物を整理したり身支度を整えたら、

近くの焼き鳥屋さんで小宴。我慢してたビールがおいちー!!

それほど馬鹿呑みしたわけじゃないけど、

疲労のために酔いが早く、ヘロンヘロンのまま宿へ。

翌日の準備もままならないままに、寝落ちしてしまいました。


↓浜松は助信にあるゲストハウス365BASE

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翌朝、奇跡的に時間通りに起床。

お天気も引き続き良い感じ。

3人とも前日のダメージを引きずりながらも、

元気よく2日目をスタート。

朝イチからうめさんの強力な牽きで浜松を抜け、

松並木の美しい旧街道を進めば、浜名湖が目の前に広がります。

すっばらしい朝だ!!


浜名湖・弁天島

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そこから野菜さんのリードで西へ西へ。

本日一発目の登りである潮見坂をクリアすれば、

その先で念願の標識が!

そうです!いよいよ静岡とおサラバです!長かった!


アディオス!静岡

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そこからR1に乗って進んでいくと、

もう1つ今回のルートでは外せないスポットにたどり着きます。

豊橋の手前の二川にあるボウリング場です。

ここはある意味でローディー、ロングライダーの聖地なのです。

なぜならこのボウリング場の名前が「キャノンボール」なのです。

1981年に上映された『キャノンボール』という映画があって、

北米大陸を車でどのくらい速くで横断できるかという

カーアクションなのですが、

そこから大陸横断的なドライブや旅のことを

キャノンボールと称することが一般的になり、

自転車のロングライドでもそれをもじって、

キャノボというようになりました。

その言葉を店名としているわけですが、もう一つミラクルがあって、

この店が立っているのが、

まさに東京〜大阪のほぼ中間地点にあるのです!!

おそらく、店の人はそんなことを知らないだろうと思いますが、

そういうわけで、”キャノンボーラー”は

ほぼ間違いなくここで記念撮影をします。

もちろんわれわれもパチリパチリ。


↓CannonBowl? YES! CannonBall!!

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さあ、しかし、ここでようやく半分の道のりです@@@

気合を入れて前進あるのみなのですが、

ここからはひたすらにR1をトレースしていかねばなりません。

そしてこの区間最大の敵は、車です。

いわゆる”名古屋走り”と恐れられるやつです。

恐ろしくクイックに、しかも予想以上に接近して幅寄せをしてくる車に、

エキゾーストを遠慮なく響かせる輩、

うんうんと悪魔の唸り声のような重低音を出しながら、

巨体を震わせる様々な種類の工業用のトラックやトレーラーに恐怖しながら

必死で進みます。


豊橋の先で、運よく裏道を発見し、

本宿の登りをうまくやり過ごして、岡崎。

そこから、降らないはずの雨がやってきて、

強烈な向かい風に悩まされました。

それでも安城、知立と順調に距離を伸ばしていた一行ですが、

豊明を過ぎたところの登りで、野菜さんにメカトラ発生。

どうも妙な異音がリアから発生し、変速も満足にできない状況。

桶狭間の手前のところにあったサイクルあさひに緊急ピットイン。

応急処置としてオイル注入をしましたが、症状は改善せず。

とりあえず行けるところまで騙し騙し行くしかありません。


名古屋市街へと突入していくほど、

トラフィックの困難さは過酷さを増し、

2度ほど、危険なダンプの幅寄せもあり、緊迫する時間帯。

松田橋で北進から西進に進路を変え、

熱田神宮を過ぎたところでお昼ご飯タイムで立て直しを図ります。

そこからは、ひたすらR1がストレートで続いていきますが、

広大な濃尾平野に流れ込む幾多の川を越えるたびに、

細かい橋のアップダウンの応酬。

弥富を過ぎて、尾張大橋を抜ければ、

ほんの一瞬だけ三重県に突入します。


東京-大阪のキャノンボールのルートといえば、いくつかあって、

このままR1をトレースして、

四日市〜鈴鹿〜亀山を経て鈴鹿峠を越えるルートや、

亀山の先でR1と別れて

国道25号でイシバシダート〜伊賀上野に出て、

R163でダイレクトに大阪を目指す山間ルートなどがあるが、

今回は長島で右折をして北上し、

鈴鹿山脈を大きく北へ迂回するルートを取ります。

このコースを選択したのにはもちろん理由があって、

まずは距離は伸びますが本格的なヒルクライムを回避できることです。

新幹線や高速など主要な交通網がそちらを通っているのも、

立ちはだかる山脈の一番弱点を突いているからです。

そして、このコースは3人ともFlesheの時に実走済みであるということ。

全く見慣れぬ、先の読めないルートと、

一度走って既視感のあるルートでは精神的な負担が全然違います。

ライドも終盤に差し掛かる段階で、

ここまで来たらゴールまでなんとか行けそうという

希望が持てるのは、ちょっとしたことだけど大きいのです。

そして、もう1つの理由としては、

先の2ルートで万一何かあったりリタイアを余儀なくされた場合に、

山間部では身動きが取れなくなってしまいます。

こういった超ロングやブルべでのリタイア率は当然終盤に高くなります。

このルートの場合なら、万一でも米原から新快速1本で帰れるし、

米原、箱根、近江八幡と比較的大きな町を通るので

リカバリーも十分できるという安心感があります。

あくまで今回は速さを競うのではなく、

確実に完走するということが目標ですから、

その最善の策を打ったわけです。


長島でR1に長い別れを告げて、北進を始めると、

強烈な向かい風が猛威を振るい始めます。

この一帯は木曽川、長良川、揖斐川の木曽三川にはさまれた

輪中と呼ばれる広大な低地の田園地帯で、

その風を遮る高い遮蔽物が一切ない吹きっさらし。

完全なノーガードで容赦なく浴びせかけられる風に、

ノックダウン寸前です。

このあたりから野菜さんがどんどん遅れ始めて、

ライドに黄色信号が灯りますが、とりあえず頑張れるだけ頑張る。

この一帯ではFlesheの際に苦い思い出があるのですが、

今回もまた、どえりゃ〜長い長い道のりで、

ようやくたどり着いたのが、

地元で”おちょぼさん”の名で親しまれている千代保稲荷神社。

伏見稲荷豊川稲荷と並ぶ日本三大稲荷とされていて、

年間200万人以上が訪れる東海随一の観光スポットでもあります。

ここでお参りを済ませ、お目当ての名物グルメにありつきます。

おちょぼさん名物といえば、やはり玉家の串カツとどて!

到着したのがすでに17時を回っていて閉店が近かったこともあり、

イートインではなく、店頭立ち食いで。

ウマァァァァァ〜〜〜〜〜〜〜。


↓おちょぼさんこと千代保神社(日本三大稲荷)

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↓おちょぼさん名物といえば玉家の串カツとどて!

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絶品グルメで心も体もリフレッシュをしたら、

次に目指すは天下分け目の関ケ原

ここから3回目のナイトランに突入していきます。

引き続き広大な輪中の中を進み、福束大橋で最後の揖斐川を渡り、

養老の集落へ突入していきます。


山間部に入る手前で防寒準備もかねて休憩を入れたところで、

野菜さんがリタイア宣言されました。

やはりメカトラが改善せず、

ハンデを負った状態で走り続けるのは負担が大きすぎて、

メンタル的にも限界が来てしまったようです。

ここまでともに走ってきた仲間を失うのは極めて残念なことですが、

キャノンボールは誰でも完走できるような

甘っちょろいものではないというのもまた事実。

たくさんの人が挑戦をして、たくさんの人が涙を呑んできました。

それよりも、冷静に自分の状況を把握し、

事故や大きなトラブルに発展する前に、

自らリタイアする決断を下した野菜さんの勇気を讃えたいと思います。

とはいえ、ここで即お別れしても全く置き去りになってしまいますので、

それなりに帰れるポイントまではご一緒します。


リスタート後、牧田川沿いに山中へと進み、

R365に入ると鈍い上り区間。

そこをえっちらおっちらやっつけてようやく関ケ原に到達。

時刻はすでに19時を回っています。

ここから国道21号に入り、米原まで抜けます。

柏原までは引き続き上りでヒーハーして、

そこからは緩やかなダウンヒル

気温もみるみる下がって、ダウンヒルで浴びる風がすこぶる冷たい@@

満身創痍の状態で米原にどうにかたどり着いたのが20時ごろでした。

駅に着くと、野菜さんとのお別れ。

もう完全疲労困憊の様子でしたが、

野菜さんなりにやりたいことはできたという

充実感も垣間見れたのでちょっと安心。

もちろん一緒に最後まで行きたかったですが、

完走できずとも野菜さんのタマシイは最後まで連れていきます。

では、さらば!


野菜さんに見送られてリスタートし、

小雨が降る中、引き続き前進します。

彦根でいったん立て直しと本格的な補給ということでピットイン。

ここで今後の作戦会議。

当初の予定では、トラフィックの安全性を考えて

湖岸道路を行くことにしていましたが、

それでは大きく回り込んで距離が延びるし、湖の風をもろに受けてしまう。

予定時間を大きく過ぎていてトラフィックはそれほど影響がないし、

より安全で、ダイレクトに大津方面へ抜けるため、

県道2号を利用するルートに変更することにしました。

この道はこちら方面への遠征では昔からよく使っている道なので、

久しぶりではありましたが、迷うこともなく、

能登川〜安土〜近江八幡〜野洲〜守山〜草津と抜けていきました。

そうして、ようやく近江大橋を渡って大津にたどり着きます。

ここまでくれば、よく週末に半日ライドで来る射程エリア。

気分的にはずいぶんと楽になってきました。

でも油断するといけませんので、

最後の最後の最後まで、

ここまで積み重ねてきたのと全く同じスタンスで

焦らず淡々と確実にゴールを目指します。


近江大橋

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近江大橋を渡り、浜大津から逢坂越えを選択。

長島でお別れして以来、久しぶりにR1に復帰して、

最後の本格的な登りを無事にクリア。

そこから山科へ出たら、外環状道で六地蔵へ。

こんな時間でも何気に交通量は多い。

途中で、また脈が大きく飛んで気分が悪くなったので、

六地蔵で休憩を入れる。

そこから観月橋〜中書島とつないで、淀の宮前橋から桂川CRへ入る。

そうして御幸橋にとうちゃこ!!!

あと一息!!


↓御幸橋

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御幸橋からはおなじみの県道13号を進んで枚方へ。

ちょちょっと裏道を抜けて再びR1に出て

鳥飼大橋まではそこそこ回す。

その先からは淀川CRに入り、

ゆっくりフィナーレを味わいながら毛馬まで。

そうして市街地を抜けて抜けて、

梅田新道のところにある道路元標でゴール!!!

やりました!やりました!

東京→大阪579kmを、53時間(実走43時間)で走り切りました!!

初っ端の土砂降りに始まって、極寒の箱根越えと恐怖のダウンヒル

灼熱と退屈の静岡地獄に、愛知のトラフィック

岐阜のアゲインストの風に野菜さんの離脱etc.etc.

幾多の逆境に耐えて、遂に遂にたどり着きました。

ひとまずうめさんとがっちりと握手を交わし、

うめさんがせめてもということで、

用意した野菜さんの魂をお供えをして記念撮影。

成仏してください(笑)

すると、見覚えのある方がやってきました。

なんとtrekyさんではないですか!!

わざわざ早朝にお出迎えありがとうございます!


しかし、正直、東京→大阪を完走したという実感や感動よりもまず、

もう走らなくていいんだという解放感と、その油断によって、

全身からみるみると力が抜けていくような感覚に襲われ、

ほろ酔い気分な感じになっていました。ポワポワ〜@@

ひとしきりゴールを味わったら、そこからは岐路に。

trekyさんにうめさんを託して、

ひと足先に自宅へ戻ったのが朝の6:30でした。


↓GOOOOOOOOOOOOAL!!

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ということで、概要だけでもこの長文ですが、

各セクションの詳細は例によってぼちぼち。


それにしてもそれにしても、

人と走る、チームで走るのは難しい!

ひっさびさに人と走ったというのもあるし

そもそも自分がソロイスト気質というのもあるけど、

やっぱり三者三様で、走るペースも違えば、

クライマーだったりスプリンターだったり得意分野も違う。

細かく言えば走行ラインの取り方や

信号待ちのタイミングの取り方も違う。

お腹が減るタイミングも、食べたいものも、

眠くなるタイミング、トイレのタイミング、

テンションハイから絶不調に陥るバイオリズムも違う。

誰かがイケイケでも、他がそれに合わせれなかったり。

自分がダメダメだとほかの2人に迷惑かけられないと、

ネガティブなサイクルに入ったり、無理をしてしまったり

ソロならば全部、ある意味気軽に

自分で背負えて、諦めて、怠けられるものもそうはいかない。

そういう違いを違いとして認識しつつ、

チームとしてのバランスを常に取っていかないといけないし、

実際にそうやってうまく間合いを取りつつ走るんだけど、

これほどの長丁場ともなると、

当然疲労や空腹、睡魔や寒さによって

マインドが容赦なく蝕まれるので、

そういう違いを許容できなくなったり、コントロールできなくなったり、

厳しい時間というのは3人とも少なからずあったように思います。

あって当然です。

でも、そういった困難をいかにして乗り越えて

いかにうまくシンクロしていくかというのが

チームで走る醍醐味だと思うし、

実際それを乗り越えて目的地へたどり着いた達成感は

ソロでは味わえない格別のものがありました。

それは自転車だけじゃなく、

音楽でいえば、バンドやアンサンブルズをする時の

あの難しさと一体感といえばわかるかなあ。

色々とこのライドを通じて学ぶことは多かったです。

そして何より、これだけの出来事を実体験として

共有できる相手がいるというのは、

これらの困難を支払ってでも有り余るお釣りがくるほど

幸せなことだと実感しています。

そしてこのトリオなら、まだまだ色々やれそうな予感がしています。

熱い好奇心と奇想天外な面白さでチームを盛り上げてくれた野菜さん、

抜群の安定感と力強さでけん引してくれたうめさん、

お疲れ様でした!そしてありがとう!


<1日目 第1区間: 東京〜三島 128.3km/1282m>

新幹線 新大阪⇒東京 20:13⇒22:50

0:00日本橋⇒0:25品川⇒0:50六郷橋⇒1:45横浜⇒

2:00保土ヶ谷2:30⇒2:50戸塚⇒3:15藤沢⇒5:00小田原5:30⇒

6:00箱根湯本⇒6:30宮ノ下6:40⇒7:00小涌谷⇒

7:40国道1号最高地点⇒7:50元箱根8:15⇒8:30箱根峠8:40⇒

9:15三島⇒9:35極楽湯

◎極楽湯にて小休止


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<1日目 第2区間: 三島〜浜松 136.3km/370m>

10:30三島(極楽湯)⇒12:40新富士川橋⇒13:05由比⇒

13:20由比海岸13:40⇒14:50静岡(おがわで休憩)15:20⇒

16:20平成宇津ノ谷TN⇒17:50大井川橋⇒

18:30掛川城⇒20:08天竜川橋⇒20:40浜松

◎助松の365BASEにて宿泊


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<2日目 第3区間: 浜松〜おちょぼさん 145.8km/281m>

◎5:30起床

6:15助信⇒7:30弁天島⇒8:00潮見坂⇒8:40二川CB8:50⇒

9:10豊川⇒10:45本宿⇒11:15岡崎城⇒13:00桶狭間⇒

14:00熱田神宮⇒15:25尾張大橋⇒

16:00木曽三川公園(水と緑の展望タワー)⇒16:55おちょぼさん

◎おちょぼさんにて小休止


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<2日目 第4区間: おちょぼさん〜大阪 167.6km/344m>

17:25おちょぼさん⇒18:00福束大橋⇒19:20関ケ原

20:20米原20:30⇒21:00彦根21:50⇒

0:50近江大橋⇒1:15浜大津⇒1:25逢坂⇒

3:25御幸橋⇒3:40樟葉⇒5:30梅田新道


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<総合計>

走行距離:579km

獲得標高:2277m

TOTAL:1186.25km

2017-09-25

山田錦のふるさとライド 〜類をたずねて四十里〜

土曜日出発できなかったので、遠征はパス。

とはいえ翌日の日曜日はお天気がよさそう。

近場の山を攻めようかどうしようかと悩んでいたら、

ちょうどおあつらえ向きのイベントが!

山田錦のふるさととして知られる加東市で、乾杯まつりがあり、

そのスペシャルゲストに類さんが来られるとのこと!

ざっとルートを引いてみると最短コースで約75km。

12:30に登壇されるので、朝出れば間に合うじゃないか。

山も捨てがたいが、晩秋の本番に向けて、

そろそろ自転車も体力をつけておかねばならないし、

1dayライドに出動することにしました。


7時前に起床しすぐさま支度。

7:15に出動。朝はまだ少し肌寒さを感じるが、

暑いと堪えるからちょうどいい。

長柄橋を渡り、新大阪をかすめて、神崎川CRへ。

少し進んで天竺川ロードに入る。

そこからいつもの裏道を抜けて大阪空港へ。

最近このルートばかり走っているような…

それだけ使い勝手が良いということですな。

猪名川CRで北上し、神津大橋を渡る。

イオンモールを横目にして、伊丹市街地へ。

西へ少し進んで、昆陽で北上。

武庫川新橋を渡って、宝塚へ抜ける。

登りセクションの前に休憩しようと思って、

六甲縦走路の入り口にあるコンビニで休もうと思ったら、

潰れてた@@@

仕方ないのでそのまま生瀬へ進み、R176に入る。

そこそこの交通量なので軽くスパートして名塩へ。

知らないバイパスが完成していて、

それを回避するのにごにょごにょしてたらなぜか

高速SAに紛れ込んでしまったよう…

そこから旧道に復帰してえっちらおっちら登り。

ヘアピン区間を過ぎれば赤坂峠。


↓西宮名塩SAに迷い込む…

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↓赤坂峠

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峠を過ぎれば、快適なダウンヒル

ひゃっほい♪

中国道くぐった先のコンビニで朝飯。

リスタートして宅原で左折し県道357に入る。

岩谷、市原と若干の上り基調で進み、

日西原で県道7号に入ります。のどかな山間を行く気持ちのいい秋ライド。


↓日西原

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市野瀬を少し進んだところで少し大きな橋を渡るのだが

「黒滝」という案内板が小さく出ていて、気になって寄り道。

マシンを橋脚に括り付けて、川沿いの歩道を進むと、

大きな一枚岩を大きく幅を取りながら流れ落ちる滝がありました。

ナイアガラと称するには少し難がありますが、

それでも見ごたえ十分。


↓黒滝

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↓三木のナイアガラ?

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そこから先は、たわわに実った稲穂が広がる田園地帯。

この一帯は、酒米・山田錦の生まれた原産地で、

数多くの名だたる蔵元・酒造会社御用達の田んぼがあちらこちらに。

「大関」「菊正宗」「剣菱」「獺祭」などなど、そうそうたる面々。

これらの酒の原材料が、同じ地域の同じ品種の米を使っているのに、

あれだけ色彩豊かな味の違いや香りが生み出されるのは

やはりその土地土地の風土だったり、水だったり、

あるいは蔵ごとに住んでいる酵母だったり、

そういう違いなんだろうなあ。


↓大関

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↓菊正宗

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↓剣菱

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↓獺祭

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渡瀬バイパスをすぎると、にわかに上り基調で

トップで中国道とぶつかります。

ズシャーっと反対へ下り、ひょうご東条ICのところで

左に折れて道の駅東条で小休止。


道の駅東条

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10分ほど休んでからリスタート。高速の反対側へと進み、

引き続き県道17号をトレース

天神から再び長めの鈍いのぼりをやっつける。

社PAの手前で再び高速をくぐり、藤田の交差点を左折。

R372でくいっと丘に登ったら、

本日の目的地である加東市役所と隣接するやしろステラパークに到着。

時刻は11:15。休憩含めジャスト4時間。

鏡開きの時間に十分間に合いました。


↓やしろステラパーク

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さて、この乾杯まつりでは、

全国100以上もある加東産山田錦を扱った酒蔵のうち、

19もの酒蔵が参加しています。

道中の田んぼに掲げてあった銘柄以外にも

「玉川(京都)」「真澄(長野)」「浦霞(茨城)」「奥播磨(兵庫)」

「八重垣(兵庫)」「玉乃光(京都)」などなど、

素晴らしいラインナップ。

それぞれがブースを出して有料試飲がされてあったり、販売があったり。


しか〜し!

ここで最大の問題は、自転車を運転してきてしまったので

ただの1滴も呑めないということ!

しまった!大誤算@@

しかし、飲酒運転は間違ってもしてはいけないことだし、

もしそれで事故でもおこそうなものなら、

まつりの中止など多大な迷惑が掛かってしまいますので

当然、禁酒です。つらいけど、しゃーない。


↓加東産山田錦で作られる100以上の銘柄のうち19が終結

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お昼時はどのフードも大行列だし、お酒は飲めないしで、

なかなか手持無沙汰のまま、

ステージ前でファンタグレープを飲みながら休憩。

ステージでは先着50名限定で、

鏡割りのお酒のふるまいに並ぶ人だかり。

自分も並びたかったけど、飲めないし他の方にお譲り。

念のため、かの御方に連絡を入れてみると、ラジオの出番明けのようで、

見かけたら声かけてくださいねとのことだったので待ちます。

12:30の本番の10分前に、公民館から会場入りする類さん発見。

すぐにファンや酔っ払いにもみくちゃにされてしまいました。

すごい人気です。

で、控えテントに入る直前にお声かけすると、応じていただき少しだけお話し。

「ええ!?自転車で来たの?」とびっくりされましたが、

「じゃあ今日飲めないじゃん!」と言われてしまいました。

本番直前で、ものすごい人が集まってきたので、

「とりあえず後でね」と言いながら

真新しいPR大使のお名刺だけさっと手渡ししていただいて

奥へ入っていかれました。


↓真打登場!!

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↓加東市産山田錦PR大使だそうです

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時間となり、おエラさんのご挨拶ののちに、鏡割り。

ヨイショ、ヨイショ〜。

振る舞い酒はあっという間になくなり、会場の皆さんで乾杯♪

ステージ後、少しだけまたお話し。

ちょうど奥さんと電話していたので

Facetimeに切り替えて娘たちともお話ししていただけました。

なんだか、もう娘のおじいちゃんみたいになってきてます(笑)

これからまだまだお忙しいようで、

「また近々あいましょう」と言っていただき、

今日のところはお別れ。


↓鏡割り

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↓乾杯〜♪

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こちらも帰りのことがあるので、

そろそろリスタートしなければなりません。

帰りはルートを変えて海側コースへ。

R372で下って、そこから県道567号へ。

残念ながらR175はバイパス化がひどく自転車には不向きなので

少し回り道ですが、旧道で南下します。

県道18号に入り、小野のかすめ、市場の交差点で右折。

加古川沿いの道へ出ます。

山陽道をくぐった先にある分岐のコンビニで、昼ごはん。

リスタートして、県道84号で稲美町を目指します。

のどかな田園風景で、ほどよいアップダウンがあり、いい道。

この一帯はため池が驚くほど点在しているのですが、

その中でも大規模な加古大池の横を通過しました。


↓加古大池

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さらに、南下をして、岡から県道384号。

徐々に交通量が増えてきます。

第2神明をくぐって、丘陵地に作られた住宅地を抜けて

JR大久保駅に到達。

そこから

JRをくぐって、おなじみのR250へ入るも、

ここから明石までは高架多発地帯で、

そのたびに自転車はアップダウンの激しい側道へ回らないといけないので

面倒になって、さらに1つ海側の県道718号へエスケープ。

こちらは路肩が狭く、交通量が多いので、あまり走らないのだけど、

わずかの区間だけだったので事なきを得る。


明石市街に入ったのが15:30。

せっかくなのでお土産にタコのうま煮を購入。

これで炊き込みご飯したらなまら旨いんだよな。


↓魚の棚

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おみやを購入したらすぐにリスタート。

朝霧まで海側のR28を疾走し、そこからR2へ入る。

さすがに人気ラインなのでほかのローディーもちらほら。

トラフィックは帰りの渋滞で混雑気味なので、

スピードは抑えめに安全確実に処理していきます。

で、岩屋まで来て、せっかくなのでとR2を外れて

路地裏のワンダカレーに寄ってみたら、

お昼休みの時間帯に入ってしまってて食べられず。が〜〜〜ん@@@

またリヴェンジしやないかんなあ。


↓ワンダカレー閉まってる@@@

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仕方がないので、R2に戻って、須磨のシーラインを爆走。

その勢いのまま三ノ宮間で進み、

すっかり喉カラカラなので

東遊園地のケータリングでコーヒータイム。

先週も来ましたねえ。


↓東遊園地でコーヒータイム

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そこからの帰りはおなじみのR2ハイウェイ。

幸い、他のローディーにほとんど出くわすことなく、

マイペースで帰れました。

R2の淀川大橋が、耐震補強工事で数年間片側封鎖なのは知ってたけど

既に実施されていてちょっと走りづらかった。

跡は淀川左岸を北上して19:15に帰宅。

ジャスト12時間のライドでした。


↓おみやはタコのうま煮

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↓本日のルート

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<スケジュール>

7:15自宅発⇒8:15宝塚⇒8:50西宮名塩SA⇒9:08赤坂峠⇒

9:15名来9:30⇒9:35宅原⇒10:00日西原⇒10:07黒滝10:15⇒

10:45道の駅東条11:00⇒11:15やしろステラパーク13:30⇒

14:10宗佐北14:30⇒加古大池14:37⇒15:30魚の棚15:40⇒

16:05岩屋⇒16:45東遊園地17:00⇒19:15帰宅


走行距離:167.1km

TOTAL:582.25km

2017-09-20

神戸呑み 「瓢箪」「酒商 熊澤」

展覧会場を後にし、神戸の町へ。

昼ごはん抜きで、山を歩いて、展覧会を見て

すっかりガス欠。

神戸で腹を満たすなら餃子。

あいにく月曜日は大学は閉まっているし、

赤萬は早々に売り切れ閉店してて、

流れ流れて瓢箪。

タイミングが悪く結構待たされたが、もうお口が餃子なのでね。

8人入ればいっぱいの小さなカウンターに滑り込み

2人前とビール

プハァ〜。満足なりよ。


↓瓢箪

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↓味噌だれでパクパク

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その足で、高架をくぐって、

お久しぶりに酒商 熊澤へ。

酒盗クリームチーズをアテに二杯。

ここは地元兵庫の酒のラインナップが充実しているので

まずは姫路の酒、雪彦山。う〜んよく冷えてのど越しバッチリ。


↓おひさしぶりに酒商 熊澤

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↓雪彦山 ひやおろし

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続いて、よくメニューを見ると、

秋吉台でコバルトブルーに輝く弁天池の水を使っている

大嶺酒造の1カップを発見。

なかなかお目にかかれないので試しに飲んでみる。

ファーストアタックは、

なんとも瑞々しくて高貴なメロンのような香りと味わいが一気に口の中に広がる。

これはなかなか、と思いかけた途端に、

その香りはあっさりと消えてしまって、

ぬるい真水のようにほとんど味のしないトロンとした液体になってしまった…

う〜ん。ちょっと期待してたんだけどなあ。


↓大嶺 純米

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2017-09-12

ご近所めんライフ

そろそろ溜まってきたので、ひさびさのめんライフ。

まずは天神橋筋界隈の老舗中の老舗。

関西ラーメンブームの発端の店の一つ「洛二神」さんへ

ひさしぶりにお邪魔。

この日は裏メニューいただきました。

日本酒を使っているからか芳醇な香りと甘みが広がるスープは

あと口もさっぱりと。さすがです。


↓洛二神

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↓発見

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↓裏

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つづいて、お久しぶりの中津は讃州うどんさんへ。

今年は、ひやかけも天中も食べそびれた@@@

ベーシックなカレーチーズ釜玉をいただきました。

安定の味わい。


↓讃州うどんのカレーチーズ釜玉

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続いては西中島の光龍益へ。

やっぱりここの鶏白湯は苦手だ。

変な甘みがべたつき、ただでさえこってりな感じを増長させてる。

トッピングのネギが妙に苦みが強く、スープとミスマッチ。

ちょっと胸焼け。


↓光龍益のつけ麺

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ラストは神戸のラーメンといえばこちら「もっこす」

ネーミングからは相当こってり感がありますが、

さっぱりと昔懐かしい醤油味。

うまいねえ。

最近はこだわりの強い専門店だったり、

個性を出そう出そうとするラーメンが多いけど、

こういう素朴な街の中華そば屋さんのが、

めぐりめぐって一番おいしいとわかる今日この頃。


↓もっこす

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↓ついでシューマイ

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