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記憶の残滓 by arkibito

2017-08-14

帰ってきた戦友

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お盆にどこにもいかなかったことで、

思ってもみない再会ができました。

自分と奥さんが大学時代に所属していた

映画製作サークルの”ジレンマ”の一員で、

まさに戦友ともいえる陽ちゃんと実に15年ぶりの再会。

お互い年は取りましたが、あのころのおもろさは健在で、

大盛り上がりしました。


何しろ、彼はさすらい人なので、いつどこにいるか、

果たして生きてるのかさえもわからないような人なので、

これだけのブランクが空いてしまいました。

前回あった時は確か、東京のど真ん中で

家賃2万の豚小屋のような部屋でコツコツ資金を貯めて、

映画監督になるべく渡米する直前でした。

あのあと2年間ロスの映画学校で勉強したらしく、

その間、就労ビザがないのでバイトもできないので、

貯めたお金を切り崩しながら、

治験ボランティアで食いつないでたそうです。

今のご時世にスゲーバイタリティ


今回も、春先に彼がインドにいて、Wi-Fi環境で、

たまたま自分のLINEと繋がって、

久々に連絡がついたのがきっかけ。

つい先週末まで、約1年半に及ぶ

世界一周旅行から帰国したばかりで、

大阪に来る用事が発生して、寄ってくれたのでした。

ウユニ塩湖、マチュピチュパタゴニアのフィッツロイ、

ロカ岬、アウシュビッツベオグラードウクライナ

インドミャンマーなどなど、

たくさんの魅力的なみやげ話をしてもらいました。

もう旅はやりきった、

もう二度と旅には出なくてもよいと思えるくらい

完全燃焼してようやく終止符を打っての帰国だとか。

それにしても、一度はやってみたい!行ってみたい!と思いながらも、

普通の人はなかなか踏み出せなかったり、

日常のあれこれで実現できないようなことを、

彼はものすごく軽やかなステップでやってのける。

もちろんその裏には、

びっくりするくらいの貧困や困難、危険があって、

きっと人生の中で諦めざるを得なかったこと、

手放さざるを得なかったこともあっただろうけど、

それらももう完全に覚悟の上で、

やりきるまでやりきるその腹のくくり方が尋常じゃない。

そのあまりにスッキリと清々しい顔を見るにつけ、

そういう人生の転がし方もあるということを、

教えてくれる真の自由人。

またいつかどこかで、必ず会いましょう。

2017-08-01

レッツゴー鹿島槍 feat. Mr.K レイニーブルーなアタック編(2−3日目)

2日目。

4時過ぎに起床し、

外の様子をうかがうとまだ雨は降ってなさそう。

遠く東には富士山の姿も見える。


でも、天気予報は昼前から雨。

とりあえず早がけをして、

降られる前に冷池山荘へ駆け込んで、

そこから鹿島槍へアタックできるかどうか判断するしかない。

しっかりと朝食を摂り、

準備を済ませ、5:45にいざ出発。


↓夜明け

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↓左奥が八ヶ岳、中央に富士山、右手に南ア

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↓朝食

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小屋からすぐ東に見えている爺ヶ岳へ向かいます。

なだらかな稜線を進み、

結構な幅の雪渓を滑らないように慎重に抜けます。

ここは南側の斜面なのに

まだこんだけの雪が残っているのはびっくり。

稜線からは、北側の眺望も開け、

これから向かう方角を確認しますが、

かろうじて冷池山荘は見えますが、

それより高度を上げた布引山や鹿島槍自体は

分厚くて黒々とした雲に覆われています。

もう明らかに天気がよろしくない…


↓いざ爺ヶ岳

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鹿島槍は黒い雲の中…

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のどかな稜線はしだいに斜度をまし、

ガラ場をジグザグと進みます。

Kさんを励ましつつ、ウンショと登ります。

途中山頂を巻く道がありますが、

巻くと言っても知れているし、

これから雨で鹿島槍へ行けなければ、

ここが唯一のピークになるので、

山頂まで進んでピークを踏みます。


↓爺ののぼり

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↓振り返って種池山荘

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扇沢方面

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標高2669.82m、300名山の爺ヶ岳の南峰に無事登頂。

この時点ではまだ雨は降っておらず、

南側の眺望も見えていました。

Kさんと握手を交わして記念撮影。


↓爺ヶ岳南峰

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↓爺ヶ岳からの眺望

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そこからすぐに出発。

爺ヶ岳は、この南峰、次の中峰、さらに北峰と

3つピークが連なり、その度にアップダウンを要します。

縦走路に戻るころには、

黒部側からモーレツな雲が押し寄せてきて

一気に世界を灰色に包み込んでいきます。

そしてその風に吹き飛ばされた小さな雨粒がビシバシ。

慌ててレインウェアを着ます。

中峰ピークへの分岐に到着。

Kさんはそのまま回避して縦走路を進みます。

自分はザックをデポし、空身で山頂までピストン

当然眺望も何もなく、タッチしてすぐに取って返します。

分岐に戻り、ザックを回収して、縦走路をダッシュ。

ほどなくしてKさんと合流。

そのすぐ前に、シニアの団体さんがいて、

狭い狭い道を随分と占領したまま、

しばらくは真後ろでのろのろ運転

北峰からの下りに入るところでようやく道を譲ってもらいます。

しばらく樹林帯へ突入し、そこを抜けたガレ場を下ると

冷乗越。

到着して少し休んでいると、一瞬だけ雲が切れ、

すぐ上に、冷池山荘が見えました。


↓どんどん天候が悪化していくが、小屋が見えてきた!

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目的地がわかったからと、Kさんが先行させてくれて、

一足先に冷池山荘に到着したのが7:30でした。

すでに雨にやられて全身びしょぬれ。

10分ほど遅れてKさんが到着。

Kさんはもうこの悪天候なら

小屋で待機しますと早々に宣言されます。

自分はもうどうせこれだけ濡れてたら、

あとどんだけ降られても一緒だし、

まだ2時間程度しか歩いてないのに、

本日の行程終了というのもしのびないし、

とりあえず鹿島槍の2つあるピークのうち南峰までは

危険個所はないからということで、

このままアタックをかけることにしました。

もちろん、天候が急激に悪化して危険を感じる前に

きちんと判断して登頂ならずとも撤退します。


↓冷池山荘

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ひとまずザックから、

ペットボトル、カメラ、補給食をサコシュに詰め替え、

念のためグローブと、トレッキングポールを持っていきます。

後の荷物は置いて行って、軽量化することで

ピードを稼いで、できるだけ短時間で戻ってくる作戦です。

まだ時刻は8時前で、

小屋の方も宿泊のための入室準備ができていないので、

荷物はKさんにお願いすることにします。

そしてすぐに出発します。

小屋の裏手から、いったん東の斜面へ出て、

そこからテン場まで登る。


↓テン場から種池山荘ちらり

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テン場の先から、ブッシュを抜けると、

何か所か雪渓を渡るところが出てきます。

ここもしっかり足跡が残っているし、

ステップも切ってくれているので歩きやすい。


↓雪渓渡り

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雪渓を渡り、さらにブッシュを抜けていくと、

一気に前方が開け、ガレガレの岩場の九十九折れを

黙々と行く登りに入ります。

高度を上げたせいか、天候が急転しているのか、

このあたりから雨粒の大きさが

はっきりと先ほどとは違って大きくなります。

そしてなにより西側から吹き付ける風が狂暴化。

ぴしゃんぴしゃんと雨粒を叩きつけてくる。

当然右も左も真っ白の世界で、

そのもやもやの中へ岩の登りがすうっと登っていくのを、

ひたすらに詰めていきます。

そうして30分ほどで布引山という標識のあるところに出ました。

ここでひと段落しますが、

立ち止まっていても疲労が増すだけなので、

写真を撮ったらすぐに移動開始。


布引山から先、一旦斜度は緩みますが、

延々と同じようなのぼりが続きます。

何度かピーク化と思えるようなところも偽ピーク。

さらに荒れ狂う風と、大粒になった雨に、

できるだけ低い姿勢を取りながら、

トレッキングポールを支えに前進

ダラダラとしたガラ場の道を詰めて

ようやく鹿島槍ヶ岳の南峰に登頂。

いやあ、辛い!雨と風で何も見えない!


鹿島槍ヶ岳南峰

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全身ずぶ濡れで、まとわりつく不快感を払いながら

写真撮影をしていると、

アンザイルをした4人パーティーさんが別方向から登頂されてきた。

どうも、この悪天候の中、

キレット小屋から出発されたそうでご苦労様です。

思ったよりも早く登頂できたので、欲が出て、

北峰まではどんな感じですかとリーダーらしき人に尋ねると、

いくらかかっても30分で着けますよということだったので、

とりあえず行けるところまで行ってみることにします。

すぐに北側の斜面に取り掛かりますが、

南側と違って、一気に本格的な岩場になります。

あまりに急なので掛けてあった一眼レフをザックにしまい、

両手を自由に使える状態にして、濡れた岩場をガシガシ下ります。

いやああ、ここはちょっとこのコンディションでは厳しい@@@

どうにか急場を抜けるると、今度は細い吊尾根。

風が狂ったように横殴り@@@

そこから五竜への分岐までの登りを耐え、

さらにジグザグ進んで北峰登頂。


一眼を出すのが面倒なのでと、

さっとスマホを取り出し記念撮影してすぐに引き返す。

とりあえずここまで来てしまったので、

再びあの怖い岩場を登り返さねばなりません@@

この天候でただでさえスリリングなルートが

濡れて難易度が上がっているので、いろいろ堪えながら進みます。

往路はとにかく先に登頂を目指して黙々と進んだが、

帰りは要所要所で写真を撮れればと思って、

スマホを取り出していたのだが、

その際に、いきなりバチッという小さな音とともに、

ディスプレーの一部が、蛍光灯の替え時のような影が出て、

画面が出たりでなかったり(汗)

いやこれはおかしいと、いったん強制終了して、再起動をかけるが、

今度は指が反応せず(大汗)

水に落としたのならまだしも、

まさか雨で漏電はないだろうと思っていたし、

まあディスプレーがやられた程度なら大丈夫だろうと軽く見てたし、

何より、こんなケースは初めてだったので、

漏水時は絶対に電気を流さないという基本的な対応も知らず、

ただただ焦って、何度もつけたり消したりしてしまう。

それでもどうにもならないし、

こんな雨風吹きすさぶ岩場で

長々と立ち止まっている場合でもないので、

スマホを仕舞って、代わりに一眼を取り出しリスタートします。

南峰のえぐい岩場を丁寧に登り詰め、

山頂に戻ってきた時にはさすがに安堵しました。


↓南峰のえぐい岩場

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↓さすがにちょっと焦る@@

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↓南峰に無事に戻ってきた

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そこからは、来た道を戻るだけで、

難所もないので飛ばして帰ります。

戻りがてら、今から山頂へ向かう人たちと何度かすれ違います。

ここから昼にかけてますます天候は悪化するのでちょっと心配。

布引山で写真を撮って、そこからも転げるように戻るが、

一眼のレンズの内部にびっしり水の結晶がついてしまって、

覗いても白モヤがかかって、こちらも撮影不能に!

こちらはよくある現象なので、乾けば大丈夫だが…

そんなこんなで、11時前にどうにか小屋に舞い戻りました。


↓布引山

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もう上も下も全部びしょ濡れで、

持って行った携帯食も全部水没。

衣類も全部どろっどろで、すぐに乾燥室へ。

(冷池の乾燥室は乾きづらい…)

玄関口で荷物と格闘しているとKさんが部屋から降りてきて

労をねぎらっていただきました。

メインザックに着替えなどを置いていったので、

大半の荷物はセーフ。

すぐに着替えをして、体を温めるために談話室のストーブに当たる。

この日はさすがにこの天候だし、

日曜日ということもあって全然人がおらず、

個室を2人で貸切状態でした。


↓本日の寝床。2人で1部屋

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じきに昼になって、カレーをいただきます。

で、ここからはとにかく

スマホをどうにかこうにか直そうとするのだが、

どんどん悪化して、もうどうしようもなく…

雨で午後は何もすることがなく、

小屋にいる人は雑誌を見たり漫画を見たり、

テレビで相撲観戦したり。

自分は全力でアタックをかけた影響か、

疲労で眠くなり2時間ほど昼寝。

唯一の楽しみの夕ご飯もしっかりいただいて、

20時に消灯。

どうも体がカッカしてなかなか寝付けなかった。


↓昼飯

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↓晩飯

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さて最終3日目。

寝たら治るかもとわけのわからない理由で

起きてすぐスマホを起動してみたけど、やっぱダメ。

お天気も相変わらず好転する兆しはないが、

前日の土砂降り状態ではなく、朝は小康状態。

その間に、できるだけ稼いで、

稜線を外れれば濡れずに済みそうだ。

5時に朝食をいただきます。20人もいない食堂でした。

小屋の人と、長野県の山岳パトロールの方にお礼を言って

すぐに出発。


↓朝食

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↓天気わろし

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爺ヶ岳を抜けていく辺りは、風が抜ける通り道なので

黒部側からのモーレツな横風がびゅんびゅん。

幸いにして雨は降っていないし、

生暖かい風で寒さもないが、

とにかく吹き飛ばされそうな感じになりながら、

Kさんと黙々歩く。


↓モーレツな風!

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↓悪天は嫌いじゃないわよ

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爺ヶ岳南峰から進路を西へ取り、一気に下り。

昨日は見えていたすぐそこの小屋はモヤの中で全く見えず。

淡々と歩いていると、

南斜面の繁みがザワザワしているので覗いてみると、

雷鳥さんがひょこひょこと歩いており、Kさん大喜び。

眺望もダメで、1日小屋で缶詰めだったので、

最後のご褒美のようにひょっこり出てきてくれました。


↓ん?あれは…

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ライチョウさん♪

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種池山荘には7:30頃に到着。

少しだけ休憩を入れます。

ここは10:00〜13:00の間だけ、

自家製ピザが食べられるのですが、

初日もこの日も時間外でじゃんねん。

またピザを食べに遊びに来ますと

小屋の方にご挨拶をしてリスタート。

急登を下っていき雪渓まで来ると、

小屋の方がスコップで雪渓をカットして

歩きやすく整備をしておられました。

ありがたや〜。ご苦労様です!


↓雪渓渡り

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そこから柏原新道を黙々と下ります。

途中、何度も行き違いや追い越しがありましし、

どこかTV局の人たちがカメラを回しておりました。

下りは思ったよりも長く、結構疲れましたが、

10時ごろに駐車場に無事下山。

お疲れ様でした!


↓無事下山なり

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帰りは、まず大町温泉郷の薬師の湯で汚れを落とし、

それから蕎麦処でランチ。

ちかくの産直市場で、

地のお野菜を格安で購入してお土産にしました。


↓そばランチ

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帰りも高速飛ばしてびゅん、なはずが、

中央道はいたるところで工事でレーン規制。

岡谷JCTでは、名古屋方面への分岐が

まるで封鎖されているかのようで、

一瞬曲がりそこなうところだった(汗)。

恵那峡多賀で2回休憩を取り、

帰阪したのが19時を少し過ぎたところでした。

Kさん、お疲れ様でした!

2017-07-27

レッツゴー鹿島槍 feat Mr.K  快適な柏原新道を登るのだ編(1日目)

それでは詳細編。

スマホで撮影分が全滅(涙)なのだけど、

一眼レフで撮影した分と、

Kさんからもらった写真で。


土曜日。

早朝4:30にKさんがお迎えに来てくれて、そのまま出発。

ガラガラの第2京阪から京滋BPを経て名神高速。

養老でモーニングを食べて、中央道でとことこ。

駒ケ根でもう一回休みを入れて、安曇野まで。

扇沢への道を上がっていくが、

登山口から1つ下ったところの駐車場が開いていてそこに飛び込む。

もろもろ支度をして、スノーシェードをくぐり、

登山口で登山届をだす。


↓登山口にて

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11:10にいよいよ山行スタートし、

柏原新道に取り掛かります。

この登山道は柏原正泰さんが昭和30〜40年代にかけて

ツルハシやスコップを手に独自で切り拓いたコース。

安全に快適に登山ができるようしっかりと整備された道は

今や北アルプス入門の代表格となるほど

よく手入れがされており、

またできるだけ急な斜面や段差が生じないように

丁寧なレイアウトがなされています。


最初は樹林帯の中をえっほえっほと登っていきます。

Kさんもリズムよく足が出て、調子がよさそう。

そのうち、扇沢と反対の方へ回り込むようになり、

大町方面の眺望。


↓大町方面

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眺望が開けるところからさらに上ると、

八ツ見ベンチ。

その名の通り、ここからは八ヶ岳が見えます。

そこをさらに進んでいきます。

時折左側の斜面が開け、眼下に扇沢駅が見えます。


↓眼下に扇沢

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登山道はひたすら一定の登りが続きますが、

段差も低くて歩きやすい。

この日は雲が張り出して直射日光もなく、

それほど暑くなくてよい。

ただほとんど無風状態に近いので、

湿度が高くて肌がベタベタします。

とんとこ歩いているうちに、

扇沢はさらに下の方になります。

その奥に見える針ノ木雪渓はまだまだ雪が残っているようです。

残念ながら、針ノ木岳と蓮華岳のトップは

ほとんどの間、雲が分厚く垂れこめて

なかなか顔を出しませんでした。


↓さらに高度があがってきました

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↓針ノ木雪渓

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そのうち道は北上をはじめ、

谷の対岸にぬうっとアルプスらしい山並みが現れます。

岩小屋沢岳です。

のんびり景色を楽しみつつ1時間ちょいかけて

ケルンまでやってきました。

ちょいと休憩。

ここからは稜線上に今日の目的地である

種池山荘が早くも見えます。

結構近いように見えますが、

なかなかどうしてあなどれません。


↓岩小屋沢岳

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↓ケルンとうちゃこ

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↓種池山荘が見えましたが、ここからが長い

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10分ほど休憩ののちケルンを出発。

しばらくは景色もあまり変化がないので、淡々と進みます。

少し行くと、駅見岬。扇沢が随分小さくなってきました。

そこから少し先で、石畳と呼ばれるところは、

大きな岩が敷き詰められた場所。

この辺りがだいたい中間地点かな。

石畳を抜ければ、水平道。

その名の通り平坦な道で、水平岬まで

山肌をトラバースするような形で進みます。楽ちん♪

水平岬からは爺ヶ岳の南斜面を大きく回り込みます。

その先の石ベンチの所で小休止していると、

黒い雲が黒部側から乗越してきて、

ぽちぽち雨を降らし始めました。

もうすぐそこだろうから、

ここで雨宿りして濡れるより先へ進もうということで

大急ぎで出発します。


↓やっぱりアルプスはスケールが大きくてよろし

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少し進んでいくと、

このおだやかな柏原新道で唯一注意が必要な区間に入ります。

まずはガラバと呼ばれるガレた斜面を抜けます。

道の上部がボロボロで落石注意。

そこを抜けると、奥の沢の雪渓を横切ります。

ここは小屋の方がちゃんとステップを切ってくれているので

とても歩きやすいですが、

万一滑落すると、結構な距離落ちることになるので

要注意して通過します。


↓雪渓トラバース

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↓落ちたら痛い

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無事雪渓を抜けると、

そこからKさんが先に行っといてと合図を出してくれたので

ペースアップ。

そこからは富士見坂、鉄砲坂と

ラスト追い上げるように急登が続きます。

そこを抜け、木立を抜けると、一気に視界が開け、

種池山荘が突然目の前に出てきます。

15:00ジャストに無事山荘へ到着できました。


↓種池山荘

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↓小屋の向こうに爺ヶ岳

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↓種池

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この頃には雨は止み、南側の眺望が楽しめます。

少しだけ休憩をしたら、ザックを置いて

Kさんをお迎えに上がります。

鉄砲坂の途中まで降り、そこから一緒にあがりました。


この日は土曜日ということで、

それなりに混んでいるのかと思いきや、

天気予報が悪かったせいかガラガラ。

布団も1人一枚で、布団同士もゆとりがあり楽ちんです。

自分はあまり山行途中で食事はとらず、

昼ごはんがまだだったのでおなかペコペコ。

夕食まで1時間もなかったが、

せっかくなのでカップめんをいただく。

生ビールもあったので、そちらも!

アルプスの景色を眺めながらの一杯はやっぱり格別です。


↓カンパ〜イ♪

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↓蓮華岳

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そうこうしているうちに17時となって夕食。

ここでもビールをいただいてプハァ〜。

ハムカツがええアテになりました。

食後は各々自由行動でしたが、

お天気もだんだん悪くなってきて部屋で翌日の準備だけ。

20時消灯でご就寝。


↓夕食

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↓明日は向こうに見える冷池山荘へ向かう

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2017-06-26

KANSAS CITY BAND ライブツアー ザ・行商2017〜夏至の頃 at 難波屋

一夜限りなんて淋しすぎる!

ということで、当然2日目も馳せ参じます。

西成の名物立ち飲み屋・難波屋さんでございます。

前夜のムーディーなレトロバーでの雰囲気とは一変して

ドヤドヤと陽気なおばちゃんや、酔っぱらいのオッチャンが

投げ銭でドドンパ!


仕事帰りだったので、

開演ぎりぎりに動物園前に到着してダッシュ。

すると店前の自販機の所にギターの井上さんがおられて

ご挨拶しておみやをお渡し。


↓難波屋

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↓難波屋

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手前の立ち飲みブースを抜けて奥のライブ会場へ行くと、

すでにたくさんの人だかり。

運よく中央の椅子が余ってたので陣取ります。

酒とアテを用意してたら、すぐに演奏がスタート!


↓2日目イェイ!

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曲のラインナップは基本は前夜と変わりなくだが、

知り合いのミュージシャンを歌った『立ち飲みラグ』や

治験のアルバイトをラテン風に歌った『Moca Runo』(儲かるの?)、

OLさんを歌った『Hard working woman』、

定番の『ちょっとそこ行くレディ』など、

とにかくノリノリナンバーに、オーディエンスも応戦しまくりで、

めちゃくちゃアツイアツイ夜が繰り広げられました。

メンバーも自由に酒を飲みながら、

歌いに来たのか演奏しに来たのか、ほんとにノリノリ♪

ということでその雰囲気をしばし写真でお楽しみください。

(場所的に、ピアノの上山さんだけどうしても撮れず)


↓下田さん

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↓井上さん

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↓渡部さん

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↓大澤さん

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↓ノリノリだぜい♪

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↓今宵もスティールが鳴く

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↓呑みながらやっちゃう

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↓兄貴〜カッケェェ〜

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1日目の熱狂がさらにパワーアップした2日目も、

もう最高の夜でした。楽しすぎる!!!

ここは施設的に21時ジャストで演奏を停止しないといけないので、

その時間に向けてラストは怒涛の追い込み。

名曲『新しい町』は会場全体の大合唱。

間髪入れずのアンコールでは『カアカアブギ』。

フィナーレはお決まりの井上順の『お世話になりました』が

バッチリ決まって終演!!!


↓名曲『新しい町』

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↓感動のフィナーレ

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↓カアァ〜

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終演後は皆熱気冷めやらぬなか、

引き続いて呑みへとなだれ込み、会場はカオスと化します。

その合間を縫って、メンバーの皆さん1人1人とご挨拶。

みなさん、もう名前を憶えていただいて感無量です。

また必ず、必ず大阪に来てもらうようにお願いしておきました。

いやあ、音楽ってスバラシイッ!!!

それを全身で実感できた2DAYSでした。


↓井上さんと

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↓渡部さんと

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↓下田さんと

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↓上山さんと

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↓大澤さんと

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↓みなさんと

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↓『Moca Runo』


↓『立ち飲みラグ』

KANSAS CITY BAND ライブツアー ザ・行商2017〜夏至の頃 at マダムピサ

はい〜〜〜〜。

待ちに待ったカンザス・シティ・バンドの大阪凱旋2DAYS。

まず1日目は心斎橋のマダム・ピサにて。

前回、あまりの音楽の自由さに度肝を抜かれた

長女も行きたいということで、二人で行ってまいりました。

もちろん、工作部隊も出動して前夜にせっせこ仕込み。


↓マダムピサ

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19:30には会場に入ると、

カウンターでリーダーの下田さんが

本番前にユルユル一杯やってはります。

ご挨拶をすると、覚えてくれていて、いろいろお話。

今宵はできたてホヤホヤの新曲も聴かせてくれるそう。

そのあと、他のメンバーも集まって20時にスタート。


↓カンザス・シティ・バンド!!!

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のっけから、ノリノリナンバーの『低気圧ガール』からスタートして

一気に盛り上がります。

やっぱ最高すぎる@@@

新曲一曲目は、あの御三家(橋幸夫、舟木一夫、西郷輝彦)と並び、

四天王とも称された三田明さんの記念CDにカップリング曲として

下田さんが作詞した『気のいい男』。

これがまた何とも心地よいスウィング。

せんせ〜〜〜い!!!

そして、もう一曲は、あの忌まわしい動物Gを歌った『ゴキブリ・トラップ』。

カサカサ、カサカサ言うてます。


プロなので当然と言えば当然かもしれませんが、

みなさん相当なスキルをお持ちで、

その確かなテクニックに裏打ちされた遊び心満載の楽曲を、

色々なリズムやビートで彩って、

とにかくワクワクさせてくれますね。

まるで本場カンザスのストリートか、

ニューオリンズのJAZZ酒場に迷い込んだような、

血沸き肉躍るサウンドの虜です。


下田さんの圧倒的な存在感と、味わい深いしゃがれた歌声。

そして高らかに鳴り響くトランペットの雄叫びに

シビレない者はいないと思います。

そして、顔で弾くと称される渡部さんのベースは、

他のメンバーから煽られるほどヒートアップ!!

どんなアドリブやアレンジにも即座に応じて、

空間を一気にはずませてくれる上山さんの鍵盤は、

このバンドのサウンドの自由の象徴。

大澤さんのドラムスは、飛んだり跳ねたり、

引き締めたり、七変化。

特に曲終わりに、何度も下田さんにけしかける

あのお決まりの掛け合いが大好き。

そして、ギター、バンジョー、スティールギターと

様々な楽器に持ち替えて、ロケンロールを地で行く

井上さんのギターテクはとにかくカッチョええ〜〜〜。


↓下田リーダー

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↓井上さんのスティールギター炸裂!

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↓顔で弾く渡部さん

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終盤に名曲『新しい町』では、

大合唱となって、超感動。あれは来る。

数ある楽曲の中でもとりわけ好きな

『革命の序曲』のビートに酔いしれました。

もちろん娘の大好きな『カアカアブギ』もカアの大合唱。

もう本当に世界一楽しいバンドじゃないでしょうか。

あっという間の2時間ちょい。大満足でございました!!


↓最高の夜だぜい♪

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終演後は、メンバーの皆さんとご挨拶。

ギターの井上大地さん、ピアノの上山実さん、

ベースの渡部卓実さん、ドラムスの大澤公則さん、

みなさん覚えていてくれて、娘も交えていろいろお話できました。

ほんと娘はどこでも愛されます。得な人です。

お土産に7インチ盤を購入して、

みなさんにサインもいただき娘も大満足。

最後はみんなそろって記念撮影♪

いやあ、バンドのキャッチコピー通り、

口笛はブルース、足取りはスウィングな夜でございました。


↓記念撮影

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↓7インチレコード

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↓サインいただきました

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↓『気のいい男』


↓『低気圧ガール』

2017-06-21

『大阪的』 by 江 弘毅・津村記久子

ミシマ社の人気シリーズ「コーヒーと一冊」は、

その名の通り、コーヒー一杯を味わう時間で

一冊を読み切れるサイズ感が、取り付きやすくて嬉しい本です。

今回は、作家の津村記久子さんと、

meetsの編集長だった江さんによる大阪談義。


大阪的 (コーヒーと一冊)

大阪的 (コーヒーと一冊)


津村さんの大阪評は、「できるお姉ちゃんのいる次女的立場」で、

それがなんとも歯がゆいというもの。

東京という”できる”長女に対しては

常にコンプレックスや対抗意識があるから、

それに負けじとアレコレ頑張ってみても、結局できる姉に勝てない。

かといって、三女や四女のように自由奔放にはできないから、

個性があるようでいて、実は個性が発揮できず、

誰かの真似事、二番煎じに甘んじている地味な存在。


そんな大阪が二位の地位に甘んじるくらいなら、

もっと他の地方都市がそうであるように、

東京に対抗した生き方を捨てて、

もっとローカルに属しているという感覚で

生きてゆくべきじゃないのという提案。

ナルホド。ナルホド。


東京のどこの駅前にもあるような、

リッパなグランフロント大阪をつくるくらいなら、

もっとコテコテで格好悪くてもいいから、

地元感丸出しのザ・大阪な猥雑なもの作ればよかったのにと思うし、

地方ならその土地の名産やご当地感を平気で丸出しにした

建物や売り出し方ができているのに、

大阪はなぜか、そういう体面を装って、

結局、どこか東京を意識したような、凡庸なものができてしまう。

結局、変なコンプレックスに動かされて、

”ええ恰好しい”をすることで、

大阪らしさがない、自由がない、フツーってなってる。

大阪では、アホとか馬鹿とか言われるより、

おもんないって言われるのが一番嫌なはずなんちゃうん。

簡単な物言いで書かれているけど、

実はけっこう核心的なお話だと思います。


あと、江さんとの対談で、関西弁についての話題があって、

それも普段自分ではなかなか意識しない側面を、

わかりやすく書かれていて、なかなかに面白い。

関西弁と言っても河内のそれと、東大阪のそれと、摂津のそれと、

全然イントネーションも、言い回しも、ニュアンスも違う。

それが関西の人はその微妙な差異をちゃんと感じ取っているというか、

それが至極当然のこことして使い分けられていて、

そんな身体化された言語というのは、世界的にも稀ではないか。

そして、そのコミュニケーションにしても、

常に水位の上げ下げみたいなこと、

相手を敬ったり、馬鹿にしたり、間合いを測ったりという、

実はすごく高等な技法が無意識的に使われていて、

なおかつ、そこにボケ・ツッコミという役割的なものまでを盛り込んだうえで

会話が成り立っている。

しかもそこに正解と言える正解はなくて、

その場の状況や相手との親密度に合わせて、有機的に変化していく。


そういう自由さや、老獪さを本来持ち合わせた関西人なのだから、

なに一つの大きな指針(東京)に囚われて、

そこに染まる必要もないのに、なんでかなああ。

お江戸ってそんなエライんかなあって思ってしまいます。

個人的には東京なんかすっ飛ばして、

東洋のバルセロナになったらええのにと思います。

突然、わけのわからないオブジェや無茶な建物がバーンとあって、

ずっと完成しない建物があって、とにかく自由が溢れた街。

おもろいやろなあ。