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記憶の残滓 by arkibito

2016-11-01

『JASON BOURNE』 by P・グリーングラス監督

無敵のジェイソン・ボーン

9年ぶりにスクリーンに帰ってきた!


2000年初頭まで、

火薬と筋肉の量でしか競い合いしていなかった

アクションスパイ映画に

リアリティ”という新しい要素を注入し、

金字塔を打ち立てた『ボーン』シリーズ。

非現実的な爆発シーンやドンパチではなく、

現場にあるモノや地形を巧みに利用しながらのアクションや、

手持ちカメラを多用して緊迫したチェイスシーンを演出するなど

新しいアクションの見せ方のリアリティを構築するとともに、

類まれな運動能力や頭脳を持ちながらも、

決して国家をピンチから救うような完全無欠のヒーローでもなく、

アクシデントによって失われた過去の記憶を取り戻しながら、

その記憶によって苦悩し続ける孤独な人間として描かれる

主人公の人間的なリアリティの両面が、

当時は本当に異色の作品だった。

それが、この分野のトップブランドである007でさえも、

その方向性に同調して舵を切る(ブロスナン版⇒クレイブ版)など、

多大なる影響力を及ぼしてきた。


マット・デイモンポール・グリーングラス

最強コンビが再びタッグを組んだ最新作を

見に行かないわけがないということで劇場へ。

前作のラストで自由を得たはずのボーンが、

再びCIAの陰謀に巻き込まれてゆく。

アテネ暴動、スノーデンによる監視暴露事件など、

時事問題をうまく絡めつつ、

緊迫したチェイスや格闘シーンがちりばめられ、流石の一級品。

特に冒頭の、アテネ暴動のさなかに

バイクで追ってから逃げるシーンなどは

一体どうやって誰も無傷で撮影したのというくらい。

そして何よりこのシリーズは毎回脇役が渋いキャスティングで

今回は、いぶし銀トミー・リー・ジョーンズと、

仏映画界きっての曲者で大好きなヴァンサン・カッセルで文句なし。

モニカ・ベルッチと離婚したの知らなかった!)

そして主人公のボーンはというと

回を追うごとにほとんどセリフらしいセリフもなくなって、

段々デューク東郷みたいになってきました。

毎回エスプリの効いたラストだが、今回も健在。

単品でみると、前の三部作からの目新しさはないけれど、

早くも続きが見たい。


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2016-10-25

『君の名は』聖地巡礼

笠ヶ岳を後にし、10:55の濃飛バス北アルプスを離脱。

本当はもっと山に留まりたかったのだけど、

今回はもう1つミッションがあり、次の仕事の素材集めとして

君の名は』の聖地巡礼スポットである飛騨古川へ向かいます。

JR高山線は本数がきわめて少なく、高山BSでバスを乗り換えるのだが、

乗り換え時間が5分しかなく、それを逃すと1時間待たされるので忙しい。

大きなトランクを持ち込んだお客でバスは満載で、

下車に手間取っているうちに、

古川行きのバスが行ってしまう危険性が大いにあったので

機転を利かせて1つ前の国分寺でバスを降りてダッシュし、

どうにか接続に間に合いました。


神岡行きのバスに揺られること40分で飛騨古川駅に到着。

時刻は14:20。

まずは帰りの電車の手配をしておかないと、

特急ひだはめちゃ混み必至。

ということでみどりの窓口へ。

すると、東海道本線木曽川駅付近で事故があり、

そのせいでダイアが乱れていて、

特急ひだは、名古屋まではいかず岐阜止まりか、

車両によって大阪行きしかないとのこと。

とりあえず岐阜まで出れば、名鉄もあるし、どうにかなる。

特急自体が運行するというのを確認して15:35の特急の指定を取る。


飛騨古川駅

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わずか1時間しか滞在できないので

君の名は』の聖地巡礼スポットを一斉取材を早速スタート。

まずは駅前にスポットが集中しているので、そこをささっと。

まずは駅構内にある「ひだくろ」の顔出し看板。

劇中では、看板ではなく着ぐるみでしたが、

主人公たちがはしゃいでいるシーンがありました。


飛騨古川駅構内 ひだくろの看板

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続いて、主人公がヒロインの住む糸守町について

情報収集していた駅前。

そこにタクシーが出てくるのですが、

ちょうど実在する「宮川タクシー」が停まっていました。


飛騨古川駅前 宮川タクシー

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そして、この聖地巡礼の最も象徴的なスポットとして

メディアでも取り上げられている、飛騨古川駅の陸橋からの眺め。

ここはファンの人の人だかりがすごく、

同じショットを撮れるのが1つの窓しかないので、

非常に混雑しています。

ちなみに、これは駅構内の陸橋ではなく、

駅を出たところにある自由通路からの眺めでした。

劇中ではちょうど電車が停車していましたが、

そのタイミングを待っていると時間が惜しいので待ちませんでしたが、

街の方が到着時刻の案内を張り出していたり、

地元では比較的このブームを好意的に受け取っているようです。


飛騨古川の陸橋

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↓陸橋は大賑わい

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↓こんな案内も

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続いては、駅から少し歩いたところにある

飛騨市図書館へ。

ここは、糸守町について主人公たちが調べ物をするシーンで登場します。

本来であれば、公共施設内は撮影禁止のはずですが、

ブームへの理解があって、

受付で申し出たうえで、

通常の利用者に迷惑がかからないように十分配慮すれば撮影OK。

しかもじゃんじゃんSNS等で拡散を希望されていて、

非常に好意的です。

しかも『君の名は』コーナーまで設けられ、

全国各地からたくさんの人が訪れているのがよくわかります。


飛騨市図書館

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↓ウェルカムモード

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↓きれいな館内

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↓特設コーナー

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↓こちらも大賑わい

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続いては、駅と反対側の山のふもとまでダッシュして、

気比若宮神社へ。

ここも主人公たちがヒントを探しているシーンで登場します。

幅広の石畳の階段と、中央の鉄柵が特徴的ですね。

ここにもたくさんのファンがいて、

写真をバシバシ撮っておりました。


↓気比若宮神社

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駆け足でしたが古川駅周辺の巡礼スポットを無事撮り終えたので

お昼ご飯に蕎麦屋に入り、ささっと済ませたら、

もう電車の時間となりました。


飛騨牛冷やしそば

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それにしても正直言ってこんなのどかで静かな山間の小さな町に、

全く不釣合いとしか言いようがない若い人たちが

わらわらと街を歩いていて、ブームの大きさがよくわかります。

この聖地巡礼というのも、ある意味、

形を変えたポケモンGOみたいなものだなと感じます。

正直、自分はあんまし思い入れのある作品でもなくて

(娘と一緒に映画館に観に行ったという意味では思い入れはありますが)

実際、作品の出来も、別にOVAとかわらないようなものだと思うのですが。

嫌いでもないし、それなりにいい作品だと思いますが、

ついこの間地上波でやっていた、ルパンVS複製人間のように、

画は雑でも、奇想天外な物語やキャラクターの個性に

ぐいぐい引き込まれるような名作を見て育ってきた身としては、

ここまで本当に騒ぐものなのかなあという印象が強い。


しかしこれを巻き起こしている現象を考察することは面白いと感じます。

これはきっと、ゆとり世代特有の”ユルい連帯”が

生じさせている現代的な現象なのだと思います。

(ここでいう”ゆとり”とは、いわゆる10〜20代の若者のことではなく、

彼らをゆとりにさせ、彼らのゆとりを許してきた親の世代もまた

所詮ゆとりであるという意味で、

大人になりきれない大人のことを指しています)

つまり、常に誰かと繋がっていたい、世界と繋がっていたいという

一種強迫観念的な深層心理にせつかされながら、

かといってわずらわしいような深い関係性は拒絶する

引きこもり体質という、

二律背反的でわがまま勝手な状況を実現するために、

リアルではなく二次元的あるいは疑似世界の中に逃げ込み、

匿名性という心地よいベールに護られながら、

それを現実として生きていく”ゆとり”の人たちが、

自分たちの正当性を担保するために生み出す”ユルい連帯”。

それは、フェイスブックtwitterLINEやインスタなど

次々形態を変えて登場するSNSの普及や、

猫も杓子ものポケモンGO

毎年次々と生み出されては消えてゆく一発屋芸人のギャグ、

毎年次々と生み出されては消えてゆく、新グルメやスイーツの数々、

メディアで垂れ流される下世話なネタに噛みついて一斉に制裁を加える現象

ここ数年急増したニワカカープファンや、

ただどんちきコスプレをして騒ぐだけのハロウィンの盛り上がり、

あるいは選挙ごとに右へ左へと大きく揺り動かされるムーブメントetc、

すべて同じメカニズムで生じている現象なのだと思います。

自らが何かを創造して道筋をつけていくというのではなく、

余計な労力をかけず大きなムーブメントに心地よく乗っかって

世間との間合いを図ることが大事で、

その現象の一つとして現れたのが、

この『君の名は』ブームなのだと思いますね。

つまり、この作品の良し悪し云々ではなく、

話題になっているということ自体が重要であって、

その流れに乗っかることが、あるいは乗っかれている自分こそが大事、

ということなんでしょう。

この作り手はそのメカニズムや時代的な深層心理を

非常にうまく利用しているという点で

ビジネス的な観点から非常に優秀だと思います。

でもクリエイティブな観点から言えば、

それは結局没個性を助長するにすぎないし、

人を煽動できさえすれ、中身は何もない。

物事の本質を語ることなく、表層の流れにただ身を任せ、

一過性の面白さに満足して、

賞味期限が過ぎると使い捨てをしているうちに、

いつしか己を見失う。

日本は一億総モラトリアムな時代に

突入しているのではないだろうかと危惧してしまいます。


さて、予定通りの時刻となり、高山行きの各停で出発。

20分ほどで高山駅へたどり着くと、

改札前が異常な人だかりでかなりざわついている。

何事かと駅員に聞いてみると、

先ほど古川駅で聞いていた事故の影響が、

予想以上に深刻で、

本来自分が乗るはずだった

特急の車両が事故に遭っていたようで、

しかもその事故で車体が破損してしまったために、

高山まで来て折り返すことができなくなったので

最低でも2時間以上の遅れが発生するとのこと。

そのため1時間後の特急への振り替えのために

みな窓口へ並んでいるのですが、

1つしかないので、長蛇の列と化してしまっていました。


特急の運休で大混乱@@@

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これでは1時間後の特急はもはや絶対に座れないし、

その次の特急はいつになるか目途さえついていないという状況で

帰れない可能性が非常に高くなってきました。

2時間以上待つならそれはそれで、

高山散策でもしてみようかとも思いましたが、

重い荷物をかかえているし、山行と突貫取材で疲れ切っているし、

歩き回れる体力がない。

何よりこういうトラブルの状況は早くに脱するに越したことはない。

何か策はないかと考えた結果、思い浮かんで、濃飛バスターミナルへ。

すると、10分後に、特急岐阜行きのバスがあるではないか!

ただし予約制だったので、受付のお姉さんに聞いてみると、

あと3席まだ空いていますとのこと。

さっそく手配しようと思ったが、その前に、

手元にあるこの特急券を払い戻ししないといけない。

間に合うか!?

とりあえずお姉さんに1席仮押さえをしてもらって、

すぐさまJRの改札へ舞い戻る。

みどりの窓口では到底間に合わないので、

改札の駅員室に話をして即座に払い戻しをしてもらい、

取って返して、バスの窓口へ行って手配完了!

ふぃ〜、バタつくぜ。


高速バスに間一髪切り替え

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こうして16:10発の岐阜行きの特急バスに無事乗り込みました。

この日は朝から、何本もきわどいバスの接続を繰り返して、

もうヘロヘロ@@@

太川さんと蛭子さんがいかに大変か、身に染みてよくわかりました。

2時間ほどバスに寄られて18時ごろに岐阜駅に到着。

するとまだ、ダイヤが乱れていました。

ここでようやく遅延の原因の詳しい情報が得られたのですが、

どうも事故が発生したのは朝の9時台のことだったらしく、

それが今この時間まで回復していないとは、国鉄さんしっかりしてよ!

岐阜駅から、10時台の表示の快速大垣まで行き、

2分しかない乗り換えで鉄橋をダッシュして米原行に乗り換え。

米原駅までたどり着けばそこはもう西日本の管轄。

新快速で帰ることもできたのですが、

もう色々ありすぎて疲労困憊だったので、

ちょっと贅沢に新幹線こだまに乗り換えて帰阪しました。

2016-09-30

初八ヶ岳 1日目 至福の赤岳鉱泉

木曜日の祝日。

夕方から支度をして一路、茅野へ。

本当は諏訪にあるレストハウスで安く前ノリを考えていたが、

ぎりぎりまで天気が読めず、直前で問い合わせると満室…

君の名は』の舞台のモデルとなった諏訪湖を眺めつつ、

茅野駅に降り立つ。

駅前には何もなく、検索をしたところ4km先の国道沿いに、

いつも松本の前泊で使っているのと同じ系列のネカフェがあるようで、

霧雨の中、トボトボとそちらまで40分かけて歩く。

翌日が平日ということもあるし、雨模様ということもあって、

座席は十分空いていてマット席で一晩。


↓前ノリは定番のネカフェ

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翌日、5時起きで店を出ると、シトシトと冷たい雨が降りしきる。

分厚い白靄が立ち込める国道を、

大型トラックが走り抜けるたびに、無遠慮な水しぶきが歩道を襲う。

昨夜来た道を再び40分かけて茅野駅へ戻るころには

全身が濡れ、心も折れてしまった。

当初の予定では、茅野駅を6:05に出る電車に乗り、小淵沢で降り、

そこから山行を開始するはずだったが、

駅周辺から見えるであろう山々は

白い靄にすっぽり覆われて存在が確認できない。

まして、駅前の停留所ですら、徐々に強まる雨脚のおかげで、

すっかりと冷え込み、どんよりとしている。

流石に、初めての山域で未知数な要素が多いし、

そもそも山歩きできるような天候ではなく、出発する電車を見送る。


↓茅野駅

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することもない中、早朝の駅前のベンチでしばし呆然。

とはいえ、わざわざ有給ももらって、遠路はるばるやってきて、

このまま引き返すというのも味気ない。

ならば、登山口を変更して、よりイージーなルートを選択して、

少しでも山を味わって帰ることにしよう。

幸い、八ヶ岳連峰はバリエーション豊かなルートがある。

そのためにはまず、登山口へのアプローチを確認しないといけない。

いくつもあるバス停の時刻表を見て回って、

最速で山に入れる便はないかと探す。

しかし、あいにくこの日は金曜日=平日で、

山へ向かうほとんどの便が土・日祝限定のものばかりで、

早くも計画変更がとん挫する。

一番早い便で、北八ヶ岳ロープウェイ行きが10:20、

美濃戸口行きが10:25の2本。

どちらにしても無駄に駅前で4時間も待機が決定…

流石に野外で待つのはつらく、

色々調べると少し先のデニーズが開いていたので、

さっそう飛び込む。

モーニングをついばみながら、シミュレーションをして、

結果、2日目に天気が好転した場合に、

色々な選択肢が取れる美濃戸口へと向かうことにする。


10時には駅前へ戻ると、数人の登山客が集まりだす。

時刻通りバスは出発し、徐々に高度を上げながら山の中へと進んでいく。

11時を少し過ぎて、八ヶ岳の一大登山拠点である美濃戸口に到着。

登山届を提出してトイレを済ませたら、すぐに山行を開始する。


↓美濃戸口

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美濃戸口からは、未舗装の林道を延々と歩きます。

時折、車が往来するので脇へよけるのだが、

すでに一部は川のように雨水が流れてくる。

アップダウンはそれほどないのだが、ダラダラと単調な道が続く。

やまのこ村まで約30分でたどり着き、そのままスルー。


↓退屈なアプローチ

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↓やまのこ村

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その先に2つほど山小屋があり、車が入れるのもここまで。

美濃戸山荘の先で、分岐。

北沢を詰めて赤岳鉱泉へ向かうか、

南沢を詰めて行者小屋を目指すか。

今日中に赤岳天望荘まで行けたら行っておいて、翌日に備えたいので

そう考えると南沢の方が距離も所要時間も短い。

だが、このエリアに入るのは初めてで、距離感がつかめないし、

万一途中で天候が一気に崩れてしまった場合を考えると、

スタンダードな北沢の方が難易度が低そうなのと、

最悪、赤岳鉱泉まではたどり着けると判断。

北沢を行くことにしました。


↓北沢と南沢の分岐

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相変わらず、森から先の眺望はすべて真っ白で、

どのくらいの高さの山の中を進んでいるのかもわからず、

ただただ代わり映えのしない砂利道を進む。

自分以外にはほとんど人がおらず、

静かに歩けるのはよいのだが、なんとなく不気味さもある。

黙々と歩いて堰堤広場には12:30到着。

この辺りから雨脚が一層強くなってきた。


↓豊かな自然

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↓堰堤広場

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堰堤広場で橋を渡るとそこからは砂利道ではなく

本格的な山道となる。

ただ、アップダウンもそれほどないし、よく整備されている。

何度も沢を行ったり来たりしながら山の奥へと進む。

沢の勢いはすごく、これ以上雨が降って橋が流されたり、

そういう心配も頭をよぎる。

雨脚が再び強くなり、道も滑りやすく、歩く度に泥をはねて、

上も下もびっちゃんこ。

山歩きを楽しむ余裕などもなく、汗と雨で不快さを纏ったまま、

延々と数メートル先を注視しながら歩き続ける。


↓北沢沿いに進む

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そうして前方が開けて、小屋が見えてきました。

赤岳鉱泉。

13:15着。

まだ時間も早いし、この時点ではさっさと休憩をして

さらに先を目指そうと考えていたのだが、

到着と同時に、ずさーっと雨が強くなり、

たまらず小屋へと飛び込む。

いったん気が緩むと、人間はいけないもので、

しばらく雨宿りをしているうちに

この土砂降りの中をさらに2時間プラス歩くのは御免と、

心が折れました。


↓赤岳鉱泉とうちゃこ

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本格的な山行はあす以降の天気に任せるとして

早速宿泊の手続き。

濡れたものを一式乾燥室に移動してから、大部屋に通されます。

この日は平日の雨ということで、10人ほどしかおらず、

上の段を独り占め。

寝床を確保したら早速、お昼ご飯です。

本当にもう魅力的なラインナップで、

カレーは6種類、パスタは4種類、雨の日企画のケーキセットまであって、

かなーり悩みましたが、

やはり黄レンジャーとしてはカレー貫徹ということで、

ジャワカレーをいただきました。

メニューにもあるようにパイナップルを隠し味にした

トロピカルなカレーでした。

ごちそうさん!

↓食堂

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↓カレーラインナップ

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↓パスタも充実

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↓雨の日限定ケーキ

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↓ジャワカレー

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お昼を食べ終わると時刻は14時となり、

ちょうどお風呂タイムがスタート。

雨で濡れて不快なままだし、夕食前には混むだろうから

善は急げと一番風呂をきただきに上がる。

受付の横から風呂場へ行くと、脱衣所と湯船が一体となったお風呂場。

思った以上に湯船は広く、ゆったりのんびり、

贅沢風呂を独り占めでき、

ついさっきまでずぶ濡れの雨の中で相当みじめな気分だったのが

すっかり吹き飛んで、極楽そのもの。

赤岳鉱泉で正解でした!


↓一番風呂♪

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お腹も満たし、風呂にも入ってご満悦。

こりゃあビール飲むっきゃないでしょと、

湯上りビールとモツ煮を注文。

冷えたビールがごくごく喉を過ぎるてプハァ〜。

最高じゃないか!

しかもここのモツ煮が大正解!

よく下処理されているのか臭みもなく、煮込み具合も最高で

かなりレベルが高く、素晴らしい!

いつもストイックに丸一日ぎりぎりまで歩き続ける山行だけど、

たまにはこういう贅沢もありですなあ〜♪


↓湯上りについ一杯

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↓鉱泉グッズ

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ゆったりのんびり風呂と食事を楽しみましたが、

それでもまだ15時前。

夕食がはじまるまでまだまだ時間が余っています。

雨は一層強くなってきていて、周辺を散歩することもできないので、

館内を散策することにしました。

小屋は山肌に沿って、段差を上ったり下りたりしながら

中庭をぐるっと回廊するような造りとなっています。

受付から入ってすぐの食堂は広々としていて、その周辺に談話室と乾燥室。

そこから個室部屋があり、一番遠いところにトイレ。

そこを抜けると、また談話室があり、個室と大部屋が続く。

途中の談話室には、京都の古本屋・文月文庫さんの出張ブースがあったり、

マムートのハンモックがあったりしていました。

ちょっくらハンモックに揺られてみるかと乗ってみたら、

気づいたら寝てました。


↓回廊式の小屋

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↓談話室にある文月文庫

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↓ハンモックで昼寝

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うっかり30分ほど寝てしまい、体もすっかり冷えてしまったので

部屋に戻り、布団にくるまってぼうっと。

夕食の時刻となり、食堂へ行ってみると、

あちらこちらからジュージューと音がしている。

やっぱり今日はステーキだ!

着席すると、陶板に乗せられたでっかい肉の塊がド〜ン!

実物を見るまでは、ステーキといってもペラペラなお肉だろうし、

あまり期待し過ぎて、残念なことにならないようにと思っていましたが、

いやいや、予想をはるかに上回る肉厚とボリューム!

日常の平地でもこれだけのボリュームは食べないようなお肉が、

こんな山小屋で供されていることにただただ驚嘆するしかありません!

しかも、サイドメニューも豊富なサラダとフルーツ、

キノコ汁(自分は食べれないので受け取らず)がついて、

ご飯と汁はおかわり自由なんて、本当に最高すぎる夕食でした。

しかも調理された作り置きではなく、

陶板でジュージュー焼いて食べれるのでアツアツ。

こりゃあ元気出ました!

ごちそうさん!


↓夕食は名物のステーキ!

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↓じゃ〜ん!見よこのボリューム

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夕食後は、消灯時間までの間を時間つぶし。

一度外の様子を見に出てみると、

時々雲間が晴れて星が見えるタイミングもあり、

今日よりも天気は好転する期待が持てそう。

21時前には部屋に戻り、翌日の支度を済ませて就寝。


↓わずかに星空が

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2016-09-10

アンサンブルズ東京 いよいよ本番!

日曜日、午前中のリハーサルを終えたら、

本番集合の18:00までは自由時間。

ちょうど奥さんたちが銀ブラをしているところだったので、

そちらに合流して、お買い物とお昼ごはん。

そこから東京駅へ戻り途中に、

東京国際フォーラムで行われていた東京JAZZをちら見。

そのあとはキャラクターストリートとおかしランド。

あまりの混雑ぶりで疲労困憊で、

後の時間は丸の内ビルのカフェで休憩タイム。


そのあと1時間前に会場へ。

イベント自体は15:30から始まっていたので

他の出演者の演目を拝見。

そして18:00となって、控室のテントで集合。

山形からカムバックしたいしいさんと

郁子ちゃんを中心に集まって決起集会。

段取りの最終確認をして、エイエイオー。


↓直前に決起集会

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↓いしいさんといくこちゃんとがんばろう!

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一度本番前に舞台チェックでみんなでステージに上がり

立ち位置とかを確認。

午前中に上がった時より機材が増えていたり、

子供用の低位置マイクが全然違う場所に設置されていたりしたので調整。

で、いったん舞台裏に下がり本番前に記念撮影。

みんな楽しもう♪


↓もうじき本番

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↓舞台裏

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↓本番前に記念撮影

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いざ本番になったらもうとにかく楽しいだけ!

ちょうど真正面に東京駅のライトアップが浮かび上がり、

際までお客さんがざわざわしていて、熱気むんむん。

自分はちょうど郁子ちゃんの真隣。

郁子ちゃんが進行の合図を出してくれるので

本当にやりやすかった!

ソロパートのところもうまく行き、

娘も比較的長いセリフでしたが噛まずに言えました。


↓ソロパート

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クラムボンのライブではおなじみのシャボン玉が用意されて

ステージ上で子供たちがプカプカ。

とっても心地よい。

みんなで歌う「東京駅〜♪」が何度もリフレイン。

簡単なコトバに、シンプルなメロディなのに、

とても残るフレーズ。


↓東京駅〜♪

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前半のバラバラ駅パートが終わると、

一気に大盛り上がりの中間パートへ。

そこから後半パートのメンバーや、

トクマルシューゴグループのメロディー隊、

フレッド・フリスさんや芳垣安洋さんとOrquesta Nudge! Nudge!

他のワークショップのみなさんもステージになだれ込みます。

ボルテージ最高潮の中、

大友さんのエッヂの効いたギターリフに合わせて

全国各地のICカードをシャウト!

「はやかけん」で決めポーズ!


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そこから後半の東京駅パートに入り、

メロディーをみんなで歌います。

「便利そうだけど、わっかりにくい! ああああああ〜!」

「万馬券当ててその金で食べた〜」

「ちょっとドキドキしてる〜50過ぎで初めてのステージ〜」


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そこからは、「上り」「下り」の大波小波で会場を包み込み、

お客さんもみんな一緒に巻き込んで、

みんなで「東京駅」の大合唱が終わらない!

スゴイ!スゴイ!

本当にその場にいるすべての人の想いが一つに昇華して

これほどHAPPYでPEACEFULな時間はないというくらいでした。


↓大盛り上がりのフィナーレ

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本番を終えて、帰りの新幹線までのわずかな時間で

舞台裏でみなさんと記念撮影。

本当にこんな機会を作ってくれた

大友さんやいしいさん、郁子ちゃん、スタッフの皆さんありがとう!

そして一緒に舞台に上がって歌ったメンバーのみんな!

サンキュー!サンキュー!サンキュー!


↓いくこちゃんと

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↓いしいさんのとこに上がってた通しフルバージョンの動画です

2016-08-29

ensembles東京

土曜日の上京の本題。


9/4(日)に東京駅で催される音楽フェスティバル「アンサンブルズ東京」の

音楽ワークショップに参加することになり、その第1回目でした。

このイベントは、「あまちゃん」のオープニングテーマ曲などで知られる、

日本を代表する作曲家・ギタリストである大友良英さんが

音頭を取って行われるもので、

一般参加型でみんなでつくる音楽の祭典です。

(詳しくはコチラ⇒http://www.ensembles.tokyo/

イベント当日は、東京駅を行き交う人たちも巻き込んで

一大お祭りとなるそうなのですが、

今回はなんと演者側として参加することになりました。


自分と長女は、「東京駅のうたワークショップ」というグループに参加します。

なにをするかというと、

大好きな作家のいしいしんじさんと、

これまた大好きなクラムボンの原田郁子さん、

そして大友さん一緒に、

東京駅の魅力を伝える曲の歌詞を作って、曲を作って、

当日にその「東京駅のうた」を舞台で披露するという、

何とも素敵すぎる内容です!


ということで、午前中の遊びを終えて、

池袋にある東京芸術劇場にやってきました。

ここでまず30人ほどの参加者とコンニチワ。

当初は関東在住の人が多いだろうなと思っていましたが、

全国津々浦々から集まってきていました。

年齢も性別もばらばらで、子供たちの姿もたくさん。

これから何が起こるのか楽しみです♪


↓東京芸術劇場

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↓アンサンブルズ東京 ワークショップ

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時間となり、今回の講師である、いしいさんと原田さんが登場。

早速、ワークショップの開始です。

まずはどういう風に歌をくみ上げていくのか、

そのコンセプトと方法をレクチャーしてもらい、

それにしたがって、各々が東京駅に対して連想するコトバを

どんどん紙に書き出していきます。

それらを壁に張り出して、

文字のボリュームとか、文章のつなぎとかを

お2人と相談しながら煮詰めていくという作業でした。


人によってはもう立派なポエムになっているような人から、

全く個人的で具体的なつぶやきだったり、様々で面白い。

同じもの(東京駅)を対象としているのに、

人によって様々な視点、角度、距離感があって、

自分が思いもよらないような言葉が別の人から発せられたり、

逆に自分の出した言葉で他の人がはっとしたり、

本当に多様性の極みというか、素晴らしい体験です。


とはいえ、急に言葉を紡ぎ出すという作業は本当に大変なことで、

考えれば考えるほどドツボにはまってしまいます。

娘も何かいていいかわからないと悩んでおりました。

いしいさんからは、最初から抽象的で高尚なレベルのことを書いてしまうと、

それ以上に昇華させるのは難しいので、

できるだけ個人の具体的な体験からスタートした方がいいよとアドバイス。

全くその通りだと思いますが、

自分もブログや、作詞や、モノを書くときにどうしても、

いい風に書こう、うまい言い回しを書こうとしてしまいますね…

そういういろいろ形容詞でお化粧した

抽象的で頭でっかちなコトバ・フレーズより、

リアルな視点、生の素材の方が刺さるし、

世界を広げやすくなるというのは納得します。


↓作詞ちう

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本当はこの後、

いくこちゃんが即興でフレーズにメロディをつけて練習するはずでしたが、

コトバの出し入れをディスカッションしているうちに、

あっという間に時間は過ぎて予定時間を大幅に過ぎてしまい、

時間切れとなりました。

それだけ充実した濃い時間でした。

自分もメロディーありのソロパート、

娘もメロディーに合わせて自分のコトバを読み上げるパートをいただきました。

って、まだメロディができておらず、翌週の本番前日にわかるので、

ちょっとドキドキです。


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ということで、無事1日目が終了。

お二人に少しだけご挨拶。

娘は”鼻血のお姉さん”みたいにピアノを自由に楽しく弾いてみたいと

ピアノを始めたので、あこがれのいくこちゃんと触れ合うことができて、

緊張はしていましたがとてもうれしかったようでした。

いしいさんともお話をして、去年「おうちのふく」のトークショーも行きましたというと、

そうでしたか!当日は楽しんで頑張りましょうね!とエールをいただきました。

毎回そうですが、いしいさんのあの全くの軽やかさは

他の人も軽やかにしてくれる本当に不思議な人です。


↓いしいさんと

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↓いくこちゃん♪

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さて来週はまた東京へ行って、

今度は大友さんといくこちゃんとでメロディー付けと練習だっ!

そして日曜日、早くも本番!