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記憶の残滓 by arkibito

2016-10-24

さよなら笠ヶ岳 下山も地獄

前日の激闘と、たらふく食べた晩御飯のおかげもあって、

ぐっすり快眠。

5時ごろに目覚ましで目覚め、朝焼け撮影の準備。

といっても撮影は小屋前なので、楽ちん。

まずまずの冷え込みなのでしっかり防寒をして外へ出ると、

すでに東の空がうっすらと明るんできていました。

この日の日の出時刻は6時ですが、

なんといっても目の前に日本で一番高い山脈が横たわっているので

もう少しかかりそうです。

南側の方に目を転じると、

焼岳、乗鞍岳御嶽山がこの日も仲良く並び、

その奥には様々な山が水墨画のように濃淡を帯びて連なっています。

南アルプスもしっかりと見えており、

甲斐駒の脇に富士山が静かに佇んでおります。

なんとも穏やかなアルプスの朝です。


↓淡く空が明けます

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↓目覚める槍

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↓東南の山並み

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↓甲斐駒に寄りそう富士山

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そこそこ冷え込んではいるのだが、

驚くほど風がなく、凪いでいて、静か。

少しずつ穂高連峰のフチがオレンジ色に染まりだし、

谷間からこぼれた光で、

こちら側の山も明るく照らされてきました。

そうして徐々に、太陽が姿を現しました。

思った以上に南側、ちょうど北穂の南陵あたりから

ジワジワと光がこぼれ、

影絵のごとくくっきりと穂高連峰が縁どられていきます。

そうして、朝は一気にやってきて、

あっという間に昼間になりました。


↓明るくなってきました

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↓日の出

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↓北穂南陵から朝日

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↓出ました

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朝焼けショーを見届けたら、朝ごはん。

6時をちょっとすぎてしまいましたが、

今期日本アルプス最終日だし、この陽気なので、

あわてずゆっくり山を味わってもよいではないですか。

何人かの人はここからクリヤ谷方面へ下山をされることで、

興味をそそられましたが、比較的長いうえに、難儀な道らしい。

同じ道を戻るのもなあとは思いつつも、

この後、実は別用があるのと、やはりバスのことを考えると、

始発の新穂高で乗っておかないと、

途中の中尾温泉からでは座れない可能性が高いので、

やはり昨日登ってきた笠新道を下ることにしました。


↓朝食

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朝食を終え、トイレを済ませたら、部屋に戻って荷造り。

小屋の人にお礼を言って7時前にいよいよ小屋立ちします。

スッキリとした青空の下、

伸び伸びとしている笠ヶ岳に見守られながら石畳を下っていきます。

足元をよく見ると、方々で霜柱が立っていて、

やはり夜中は冷え込んだようでした。

テン場の脇の石の「サヨナラ」に、

ぽっかりと寂しい気持ちを抱きつつ、

後ろ髪をひかれながら下山の途につくのでした。


↓小屋発ち

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↓スッキリとした笠

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霜柱

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↓サヨナラ

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風はとても穏やかで、

むしろ勢いを増して照りつける日差しで熱くなって、

レインウェアを脱ぎます。

抜戸岩を抜けて、抜戸岳にたどりつきます。

何度も何度も笠ヶ岳をふりかえり、黒部源流の山々を見つめ、

目に焼き付けます。

ああ、また来年かあ。


↓笠が遠くなってゆく

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↓何度も振り返る

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↓抜戸岳への稜線

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↓抜戸岩

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さてさて、杓子平まで一気に駆け下ります。

登りあれだけ大変だったこの坂も、

下りはピョンピョンと快調快調。

眺望が開けているので開放感も抜群で、

気持ちよく杓子平まで下ってきました。

この先で乗越っこせば、この風景ともお別れなので

ベンチから雄大な笠ヶ岳をしばし眺める。

いい山だったなあ。


↓杓子平への下り

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↓杓子平から稜線を見上げる

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↓さらば笠ヶ岳

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この先は、笠新道の真骨頂。

昨日右へ左へ、苦労した文字通りの九十九折れを下っていきます。

かなりいいペースで下っているはずなのに、

目の前の風景に一向に変化なく、全然高度が下がらない!

登りも厳しければ、下りもまた同じ!

中間地点からは眺望もなくなり、

下りの衝撃で痛み出した足と格闘しながら、

黙々とストイックに下山。

笠新道の取り付きについたのが9:45だったので、

杓子平から約1時間30分の格闘でしたが、

もっともっと長く下っていたように感じるくらい長かった!

思っていたバスよりも1本早い便まで、十分時間があったので

林道はペースを落とし、足を休めつつ、

新穂高に戻ってきたのが10:30でした。


新穂高に無事下山

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トイレで、汗びっちょりのウェアを着替えて、

軽くみやげを物色しているうちにバスの時間となり、

10:55出発で、北アルプスを離脱しました。

おそらく今期の本格遠征のお山はこれで最後でしたが、

オーラスを、お天気にも恵まれ、

素晴らしい山行で締めくくることができました。

2016-10-22

憧れの笠ヶ岳、地獄の笠新道

木曜日。

早めに仕事を切り上げ、荷物のピックアップに急いで帰宅。

わずかの間に家族の顔を拝んでから出動。

最近は高い駅弁ではなく、

えきマルシェ新大阪内にある

エスニック料理やさんのお弁当が気に入っていて、

それを購入して、お決まりの18:40のひかり480号に乗り込む。

19:33に名古屋着。

いつものごとく、特急しなのに乗り間違えそうになりながら、

シートが反対向きになった特急ひだに乗る。

高山に到着したのが22:15。


高山

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いつもと様子が違うなあと思ったら、

新駅舎がいよいよ運用されていました。

気になって少し見てみましたが、

なんとこれだけ大きなターミナルなのに、

券売機は1つのみ!

朝晩の通勤・通学時間は定期券利用者ばかりだろうし、

それ以外の時間帯では、特急が1時間に1本発着する程度なので、

1つあれば用足りるのだろうけど、

反対側の松本駅に比べると、高山駅は寂しすぎるなあ。

しかもこれが帰路に実際に問題になるとは

この時は思ってもみませんでした。


↓新駅舎

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アルプス終戦だし、ひさびさの山行なので、

あまり無理なく行きたかったので

前ノリは駅前のビジホでゆっくり。

まあ、無理しようにも

高山にはネカフェも何もないのだけど。


↓ビジホ泊

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金曜日。

6時に起床し、コンビニで水分と食料を買い込んで、

7時初発の新穂高行きの濃飛バスに乗り込む。

流石に平日なので、乗客はまばらでしたが、

何人かの登山客はいました。

天気がすこぶる良く、これは絶好の山日和。

2時間弱で、新穂高ロープウェイの所に到着。

そこから少しだけ下って、

新穂高登山センターで登山届を提出。

ちなみに岐阜県は提出義務があります。

9時を少し過ぎて、いよいよ山行スタートします。

見上げると、すでに今回のゴールである笠ヶ岳

くっきりはっきり見えています。

すぐ目と鼻の先に感じますが、

あそこまでは地獄の登りが待ち受けているのです。


新穂高

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↓すでにゴールが見えてます!

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工事車両用の林道をしばらく歩いていくと、

双六・笠方面の登山口に出ます。

そこから整備された砂利道をひたすら進みます。

途中、お助け穴という風洞があったりしますが、

基本的には単調な林道歩き。

40分ほどで、笠新道の取り付きに到着。

ここからいよいよ本気の登山がスタートします。

朝は肌寒かったので、着込んでいたものを脱いで、

ドリンクをで補給をしたらいざスタート。


登山口

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↓笠新道の取り付き

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林道から茂みに分け入っていくようにして、

笠新道を進みます。

鬱蒼とした緑の間を右へ左へと行ったり来たり、

大きくジグザグを切りながら

少しずつ高度を上げていきます。

この横方向の移動が長いので、

斜度はそれほどきつくは感じないのですが

その分距離が延びるし、

なかなか高度を稼ぐことができません。

道自体は、予想していたよりずっと整備されて歩きやすく、

難所というような難所もなく、淡々と進んでいきます。


↓単調な道が続く

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300mほど上がって、1700m付近から、

木々の間からわずかに眺望があり、

対岸にそびえる穂高の山並みが覗きます。

そしてさらにもう一段上がったところからは、

槍ヶ岳の突先がくっきりはっきり。

そしてさらにワイドに見渡すことのできる穂高連峰

元気をもらいます。


↓1700m地点

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↓ようやくの眺望

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↓1800m地点

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↓槍!

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穂高連峰

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ほぼ11時ジャストに杓子平との中間地点の1920mに到達。

笠新道の取り付きから1時間ですが、

すでに結構歩いたように見えて、

まだ500mほどしか高度があがっておらず、

しかも全長の1/3までしか達していないのですが、

結構ここまででもバテバテ。

この日は天候が穏やかで、空気も涼しいですが、

これがシーズン真っ只中の夏場だったら、

もっとバテバテになっているでしょう。


↓1920m地点。ようやく杓子平までの折り返し

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↓左俣谷が見える

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折り返しを過ぎると深い森を抜け、

眺望がさらに良くなります。

見上げると、切り立った岩場がすぐ目の前にあり、

あそこまでもう手が届きそうに感じますが、

ここからがえらく長く大変でした。

森を抜けたことで眺望はさらに効いて、

それがせめてもの救いでした。


↓少しずつ植生が変わってきた

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↓アッパレ!

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↓槍ズーム

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ひたすら、右へずーっと進んでは折れ、

左へずーっと進んでは折れ、

何度斜面を往復したか、

もはや、わからなくなってきました。

2100m地点、2200m地点と過ぎていくと、

徐々に岩がゴロゴロとした地点へと差し掛かります。


↓杓子平はまだか!

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↓2100m地点

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↓2200m地点

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ゴロゴロとした岩の沢をまたぎ、脇をよじ登っていきながら、

背丈の低い草原を伝っていくとようやく、空が間近に見え、

草のトンネルを分け入っていくと、

ようやく杓子平に出ました。

長かった〜。


↓傾斜が急になってきた

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↓トレイルを振り返って。新穂高、すぐそこに見える…

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しかし、ここで、驚きとショックのダブルパンチ

ここから見えたのは、笠ヶ岳を起点として、

抜戸岳をぐるりと取り囲む雄大なカールと、

稜線まで続く、壁のようにそそりたつ山肌だったのです。

つまりここは稜線ではなく、

その手前に前衛として立ちはだかっていた

山のてっぺんに過ぎず、

あれだけしんどかった登りが、

まだほんの序の口でしかなかったことを

まざまざと思い知らされるのです。

一方で、一つ大きな壁を取っ払った状態で、

目の前に見る笠ヶ岳の大きさと美しさに

思わず見とれてしまうというのも正直なところ。

周囲の名だたる山々から外れたところにあり、

一見して地味な印象でしかなかった笠ヶ岳の、

隠れた本当の姿を発見したような嬉しさ。


↓杓子平から仰ぐ笠ヶ岳

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↓抜戸岳への登り

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杓子平にこしらえられた小さな木のベンチで初めてまとまった休憩。

実はこの日、胃腸の調子がすこぶる悪く、

朝ごはんも食べずにここまで登ってきて、

腹に力が入らず相当苦労していたのですが、

さすがにここまで来ると

ハンガーノックのような症状がではじめていました。

そこで何か食べようと思ったのですが、

やはり食欲がわかず、これではいかんと、

マーブルチョコレートを1本、

ががががが〜っと流し込んでコーラをグビグビ。

10分ほど休憩をして13時にリスタート。

いよいよ稜線を目指します。


↓急斜面を詰めます

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まずは雄大なカールを右カーブでなぞるようにして歩き、

抜戸岳へとほぼ直登するような形で登りがスタートします。

草ボーボーの草原の間を、幾筋もの岩の沢が伝っており、

そこをジグザグと進んでいくのですが、

杓子平から眺めていた通り、

登り詰めるほどに斜度は厳しくなっていきます。

この辺りになると、

早朝に新穂高を断ったであろう登山客さんに追いつき、

お互いに励ましあいながらパスしていきます。


↓振り返っての絶景!

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↓稜線はまだ先

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登り詰めるほどに手を使う場面も増えて、息も上がります。

いったん窪みのようなところに出ると、

そこから道は穏やかに天へと続き、

導かれるように上がっていくと

ようやく稜線に出ることができました。

時刻は14時。


↓あと一息!

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↓ようやく稜線にでました

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ここで少し休憩したら、少しだけ寄り道。

荷物をデポして、向かう方向とは逆側へ少し進んで、

抜戸岳のピークへ。

稜線から見る槍・穂高は本当に贅沢すぎる絶景でした。

そして稜線まで出ると、

今まで見えていなかった北西の眺望までがお出迎え。

この稜線の先には、平べったい双六岳があり、

その奥に三俣蓮華岳。

鷲羽岳はここからは恥ずかしそうにちょこんと先が見えるだけ。

さらにその奥には黒部源流の山々、つまり、

黒部五郎岳薬師岳水晶岳といった面々があり、

その真ん中に、穏やかそうな雲ノ平の大地が

どしんと横たわっているのが見えるのでした。


↓抜戸岳

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↓秋空に映える槍・穂高

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↓黒部源流方面の山並み

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黒部五郎岳

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↓双六小屋の奥に野口五郎岳

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この日は本当に穏やかそのもので、

風も撫でるような優しさで、

日差しも心地よく、

空めく秋の雲が泳ぐ様と、

それに身を任せるかのように

優しい表情の槍・穂高の山並みが素晴らしすぎて、

いつまでも留まっていたい気分になり、

なかなかリスタートが切れませんでした。


↓何度見ても見惚れてしまう

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↓ふたたび槍ズーム

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いつまでも飽きることなくここにいられるけれど、

そうも言っていられないので、

ようやく腰を上げて笠ヶ岳を目指して歩き出します。

ここから見る笠ヶ岳と、なだらかに続く稜線は

まだまだ果てしない感じですが、

それでもここまでの激闘に比べればイージーに違いない。

何よりこれほど贅沢な景色を眺めながらの稜線歩き!

ワクワクしないはずがない。


↓いざ笠ヶ岳

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周囲の絶景を愛でながら、稜線歩き。

左手には先ほど上がってきた杓子平のカール越しに

穂高連峰

そして眼下には、朝出発した新穂高が見えます。

途中、抜戸岩と呼ばれる岩の間を抜けます。

さすがに稜線まで来ると、

アップダウンも緩やかになり足取りも軽快に。


↓杓子平ごしの穂高連峰

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↓すぐそこにみえる新穂高だが…

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↓名物の抜戸岩

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↓黒部源流の山々、最奥に立山

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↓小屋までもうすぐ!

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テン場まで来ると、あとは小屋までのひと登り。

ここからはゴローゴローとした岩の間を、

マーカーに従って詰めていきます。

ところどころにガンバレの文字があったりうれしいですね。

そうして15時を少し過ぎたところで、

本日の宿泊地、笠ヶ岳山荘に到着しました。

約6時間の山行でした。

おつかれ!


↓ゴロー場を詰める

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応援がうれしい

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笠ヶ岳山荘

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早速、宿泊の受付。

小屋は比較的こじんまりしていて

50人入ればいっぱいという規模。

小屋閉め前日ということでまずまず宿泊客が多いようだったが、

どうにか1人一枚の布団を確保できました。

(ちなみに小屋閉め最終日は2人で1枚とのこと)

もっと早めに到着していれば、

部屋の窓から槍穂高の臨める部屋もありましたが

9時新穂高着のバス便で山行スタートするのは

オーラス組だったようで反対側のお部屋でした。


↓さっそく受付

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↓本日の寝床

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↓小屋前は絶好のパノラマビュー

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すでに山上は肌寒く、すぐに汗だくの服を着替えし、

乾燥室に衣類を放り込む。

もろもろ後片付けをしたら、さっそく山頂へ向かいます。

小屋の脇から、すうっと天へ続く道を10分ほどたどって

標高2897m、百名山笠ヶ岳に無事登頂。


↓いざ山頂へ

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↓すばらしいロケーション

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さすがに山頂は風が強く肌寒い。

レインウェアを被って、絶景を堪能する。

今朝から出ずっぱりの槍・穂高連峰は全く見飽きることがなく、

本当に贅沢。

振り返ってみると、北側にぽっかりと弓なりに黒い塊があり、

よくよく見てみると、なんと富山湾

そしてそのはるか奥に並ぶ山並みは能登半島

まさか海まで見れるとは思ってもみなかったので、大感動。

しかし、不思議なことに、

ほかの人は誰も海が見えているということに

全く気づいておらず、

ひたすら目の前の槍・穂高の姿にかじりついているようでした。

自分の場合は栂海新道でひたすら海を目指したというのがあって

深い山の中でも常に海が見えないかと探してしまいます。


笠ヶ岳登頂♪

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↓三俣蓮華方面

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↓北穂

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↓左・涸沢岳、右・奥穂、ジャンダルムはここからは尖がり

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↓甲斐駒の奥にうっすら富士山

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30分ほど山頂での景色を楽しんだのち小屋に帰着。

しばし寝床で暖を取ったら、夕食の時間までの間、

夕焼けショーを堪能。

白山に沈む夕日、オレンジに染まる穂高連峰

ぽっかりと浮かび上がる月。

もう言葉は必要ありませんね。


↓小屋前から

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↓撮影タイム

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↓夕暮れに焼ける穂高連峰

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↓美しい

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↓朱槍

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絵画のよう

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白山に沈む夕焼け

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↓今日よさらば

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17:45から待ちに待った夕食。

この日はマーブルチョコだけでしのいできたので

さすがに食欲復活。

おひつお代わりをして、

ほぼ1人で丸ごと白飯をいただきました。

一緒のテーブルになった人と食後も歓談。

途中抜けだして、夜景撮影。

この日は三脚を忘れたのと、

月が明るすぎて星空は今一つでしたが、

富山平野の街の灯りはばっちり。


↓夕食

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↓眠る穂高

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富山の灯

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↓星空

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ということで、笠新道はうわさにたがわぬ急登でしたが

その後のご褒美の贅沢さを十分に満喫した一日でした。

2日目に続く。

2016-10-11

宴のまにまに

土曜日。

午前中は上の娘が卒園下保育園の運動会へ。

長女は、卒園生のかけっこに出たり、同級生と大はしゃぎ。

下の娘も同じところに入れればこれほど安心することはないのだけど、

かなりの狭き門。果たしてどうなるんだろう…


運動会を終えていったん帰宅し、身支度を整えたら出張へ。

新大阪から新幹線で岡山。

そこから相当年季の入った特急やくもに乗り換え、

文字通りグラグラ揺られながら米子まで。

そこからお迎えの車に乗って大山。

夕食までのわずかの間に豪円山に登り、米子の夜景を少しだけ。

晩からは相当な雨模様。嵐かと間違うほどの強い雨音でした。


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大会1日目の終わりに、夕暮れまで2時間半ほどあったので、

ちょっとユートピア避難小屋辺りまで行ってみようと、

急斜面のスキー場を登り詰めるが、

その先、下宝珠越までの道が相当悪く、

しばらく人が歩いていないだろうというくらいブッシュがひどい。

しかも濃霧で前後の視界が遮られるほどで、

断念して引き返しました。


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晩はお腹パンパンだったけど、

お宿の人がおいしい大山ブルー豚のしゃぶしゃぶを用意してくれていて

ジャッジメン勢揃いで宴会。

みなそれぞれの分野の最前線で、相当な経験者ばかりで、

キャラクターの濃ゆい人たちばかりなので、本当に楽しかったし、

話のレベルが本気で深くて勉強になります。

こんなすごい面々とご一緒できるだけでもミラクル。

結局18時から始まって、2時くらいまで。

ヘタすると朝生か、そこまで言って委員会番外編な感じでした。


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2日目、すべてのジャッジが終わり、

フィナーレまで2時間ほど空き時間。

晴れているので、ぜひ剣ヶ峰へ行きたいけど、

さすがに2時間で往復は難しいのでなくなく断念。

そこで、今までお参りしたことのなかった大山寺と奥宮へ行ってきました。


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伯耆大山特有の日本海から吹き上げる風の影響もあって

標高800m付近でも相当に寒さを感じ、

季節がはっきりと冬へ向かっているのがわかります。

そろそろ山行遠征も店じまいかなあ。

2016-10-06

ひどい試合

ぬるい、しょっぱい、みっともない。

今まで見た中でもワースト3に入るひどい試合。

文字通り薄氷の勝ち点3。

内容的にこれほど負けに等しい勝ちはない。

勝てたからよかったものの、同点だったら完全に終わってた。

ホームでこのありさまだから目も当てられない。

最低限のノルマをギリギリクリアしただけで、

目先に転がり込んできたごっつぁん勝利を、

劇的勝利バンザイとはやし立てて何になるのか?


何よりチームとして問題点が全く改善されていない。

バイタルエリアに入ってからの致命的なスピード感の欠如。

不治の病である決定力のなさ。

チャンスなのに当たり勝って振り抜こうという意思すら見せずに、

ファウルをもらいに行く打算的な姿勢。

サイドをワイドに使わずに

人が密集してスペースのない中央突破で自滅する視野の狭さ。

そしていつになっても安定感を欠くディフェンス陣のふがいなさ。

どれ1つとっても改善されていない。

中盤でどれだけダイレクトパスをつないで連携を見せても、

全く意味がない。

それは手段であって、目的ではないのだ。


正直、今回リスクを冒してでも攻める姿勢を見せ、

次戦への希望が持てたのは

原口と山口蛍、長谷部の3人だけ。

原口の半ば強引とも思えるドリブル突破だが、

他人任せにせず、自力で決めるという姿勢は

今のJAPANに最も欠如している、

戦うにあたって最も必要不可欠な要素だし、

実際その強引さと当たりの強さはイラクの守備陣を圧倒していた。

山口蛍もラスト、あの時間帯、あの場面で、

他人任せにせず、きちっと振り抜く強い意志がゴールにつながった。

長谷部も、地味ながらも、

終始極めて冷静で、試合をそして審判をコントロールできていた。

清武は序盤はよかったが、

終盤では存在が消えてしまっていた。(なぜ代えない?)

ダブル酒井、吉田、本田はレギュラーはく奪してよろしい。

もしくは招集しなくても何ら問題がない。

サイドが全く機能していない上に、

最終ラインすらまともに形成できていないし、

単純なトラップミスがあまりに多い。

本田は相変わらずど真ん中しか狙えないし、

おそろしくスピードが遅いうえに、ボールをキープできない。


前にも書いたが、このチームは急ごしらえのチームではなく、

もう8年も同じメンツでやってきたチーム。

コンディション不足や、連携不足は全くの言い訳にならない。

ピード、技術、チームワーク、すべての面において

もはやピークを過ぎ、伸びしろがないチームで、

もはやその劣化を経験では補えないほどになってきている今、

もっとフレッシュな顔ぶれ、新たなチーム作りをすべきだ。

同じ本選に出られない(少なくとも現時点で出る資格はない)なら

後者の方がまだ未来に希望が持てるし、実りがある。

そのフレッシュなメンツさえいないというのであれば、

もはや日本はサッカー弱小国だと胸を張っておればよいが、

そのチャレンジすらしていない現状では、

選手チョイスの全権である監督に問題があると言わざるを得ない。

確かに前の前の前の監督からずっと問題は解消されていないのだから

問題の根本は監督云々ではない。

それに、無難なラインナップで挑むのは

それに後がない首がかかった立場なら

そうならざるを得ないのかもしれない。

でも、それは少なくとも前向きな判断ではないし、

個人的な立場などどうでもよい。

本来様々な選択肢がありうるチーム編成を変えないというのは

監督の問題である。

監督自身が、チャレンジする、

リスクを冒してでも攻める姿勢がなければ戦えるはずもない。

2016-10-04

初八ヶ岳 2日目 阿弥陀岳〜赤岳〜横岳〜硫黄岳

2日目。5:30起床。

同じ部屋で泊まっていた人たちも

ほとんど起き出してあわただしく準備している。

自分は1泊1食で朝食抜きなので、荷造りとトイレを済ませて

6時前には山歩きをスタートさせる。

小屋を出ると、若干白い靄がかかっているが、雨は降っていない。

昼からの雲行きが怪しいが、

せめて核心部である赤岳までもってくれれば。


天気次第では翌日もどこかの小屋に宿泊して山行延長も考えられたが、

あまりそこまで期待できない感じなので、それであれば、

無駄に宿泊費がかさむよりは、この日中に帰ってしまった方がよい。

また、天気がどうであれ、せっかくここまで来て、

最高峰の赤岳に登れなかったら悔やまれるので、

そこを確実に登頂するというのを最優先事項として前夜にプランニング。

まずは阿弥陀岳を登り、そこから稜線を伝って、赤岳。

天気が持てばそこから、横岳〜硫黄岳とつないで、

再び赤岳鉱泉に戻って美濃戸口へ降りるコースライン。

標準タイムだと6時発でも、バスの最終である16:40にギリギリ。

よっぽどの悪天候でない限り、標準タイムよりは短縮できるはずだが、

それでも序盤でできるだけ時間的なマージンを作っておきたいところ。

気合を入れて歩き始めます。


↓いざ出発

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小屋の裏手に回り込み、標識通りに、まずは行者小屋を目指す。

八ヶ岳特有の深い緑の中をトレイルが続く。

前日の雨で、ぬかるみがあったり石が濡れて滑りやすく慌てずに。

乗越のところでジグザグと登りとなる。

そこからわずかに進むと行者小屋。


↓深い森歩き

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↓横岳が見えます

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↓行者小屋

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行者小屋で念のためもう一度トイレタイムをしっかりする。

小屋からは赤岳が目の前にあり、

ガレガレ斜面にはトレイルがうっすらと見える。

このまま、文太郎尾根もしくは地蔵尾根で、

赤岳に直行することも可能なのだが、

主稜線から一筋外れた阿弥陀岳へやっぱり行ってみたくなり、

遠回りにはなるが、

赤岳が羽を広げている稜線の先にある阿弥陀岳を目指すことにする。

行者小屋のテン場をすぎて、しばらく歩くと、

赤岳へ向かう文三郎尾根と稜線の右側にある中山のコルへ向かう道との分岐。

迷わず右へ進みます。


↓文三郎尾根と中岳のコル分岐

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分岐を進むとすぐに沢沿いの道となり、えっちらおっちらと進みます。

道はいったん見えている稜線に向かってまっすぐ登っていくのですが、

そこから直登を断念したかのように、斜面にぶつかって右へ折れ、

緩やかに弧を描きつつ斜度を上げていきます。

そうしていったん、最西部の緩やかな尾根にたどり着くと、

今度はその斜度を利用してしなやかにトレイルが続きます。

赤岳〜阿弥陀岳の稜線に近づくと、

阿弥陀岳が荒々しい岩場の片鱗を見せ、

一部かなり急なロープ場を抜けて、

いよいよ、稜線に飛び出しました。


↓徐々に高度を上げる

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中岳のコルからは、稜線で見えなかった南側の景色。

赤岳からさらに南へ伸びる主稜線の頭に編笠山が見えます。

その向こう側には分厚い雲が海を作っています。

ここから阿弥陀岳を見上げると、

かなり急なのぼりが予想されるため、

荷物をいったんここにデポして、

空身で行って帰ってくることにします。


↓中岳のコル

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しばしの休憩ののち、

防寒用にレインウェアと小さいペットボトルだけを持って出発。

いきなりガレガレの急斜面となります。

しばらく詰めると、ハシゴ場。

まあまま長めで、しかも途中からハシゴの傾斜が変わります。

前日までの雨で少し濡れて滑りやすいのでしっかりホールドして登る。

振り返ってみると、本日のメインディッシュである赤岳がどど〜ん。


↓長めのハシゴ場

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↓振り返ると赤岳がドーン!

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ハシゴを過ぎると、次は垂直に近い岩壁にぶち当たります。

細っいチェーンのような鎖が取り付きにありますが、

それは使わずに3点確保で岩場をよじ登ります。

途中で、かなり難儀な岩礁があり、

一旦裏へ回り込んで、少しでも登りやすいルートを見定めて登る。

ここは全く鎖やポールなどの整備がなく、赤ペンキもありません。

その割に高度感があり、雨上がりに関係なく、

かなり岩が脆くて浮石だらけで、

今回一番緊張感のある場所でした。


↓難儀な岩場

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↓行者小屋が見える

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難所を抜けるとあとは、カレカレの道をグイグイと登り、

標高2805mの阿弥陀岳に到着。

ちょうど晴れ間が見えてきた時間帯で、

素晴らしい眺望が待っていました。


↓山頂が見えてきた

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↓阿弥陀岳

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茅野の方面を見ると眼下に雲の海がたゆたい、

その切れ間から高原の緑が見え隠れ。遠くに中央アルプスの山塊。

残念ながら北アルプスは雲の中に隠れてしまって見えず。

翻って見れば、主稜線から外れている阿弥陀岳ならではの絶景。

遠く蓼科山を起点として北八ヶ岳〜南八ヶ岳までの

主だった山々が連なる様が手に取るように見えます。

特に、相対するかのように鎮座する赤岳の攻撃的なフォルム。

いいですねえ〜。

その赤岳からさらに南絵のビル主稜線の終わりに編笠山があり、

雲海を隔てての南アルプス

残念ながら富士山はお休み。


↓美濃戸方面

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↓左に蓼科山、そこから続く北八ヶ岳(中央の双耳峰が天狗岳)

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↓横岳と赤岳

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↓編笠山の奥に南アルプス

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ひとしきり眺望を楽しんだのち、赤岳へ向かいます。

先ほどの難所を今度は下らなくてはならないが、

これがなかなかどうして難儀難儀。

自分が下った直後の場所から

すでに細かい砂や石が崩れ落ち、非常に不安定。

かなり斜度が厳しく、慎重に3点確保で下るのだが、

本当にもろい部分ばかりで、

一度はうっかり浮石をつかんでしまってズルッ!冷っ!

幸い下に他の登山者がいなかったけど、

フライパンのような岩を谷に落としてしまいました。(汗)


↓赤岳へ向かいます

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↓ガレガレ、浮石多数

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↓難儀な岩壁でした

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ハシゴ場の上部まで来ると、

下から年配のトレイルランナーがおひとり上がってきてしばし歓談。

5時に美濃戸口を出発して、

阿弥陀岳から硫黄岳まで周遊日帰りとのこと。

全く同じコースなのでお互いに健闘を称えあってお別れ。

7:50には無事に中岳のコルに戻り、

ザックをピックアップ。


↓振り返って阿弥陀岳

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赤岳の前に稜線上には小さなでっぱりである中岳を超えます。

さくさくっと登り、振り返ると先ほど上った

阿弥陀岳が朝日を浴びて輝いていました。素晴らしい!

そして正面に立ちはだかる赤岳はとても大きく、

その荒々しい山肌に、幾度もジグザグとへばりつくトレイルと

豆粒のようにたくさんの登山客が下ってくるのが見える。

今からあの急斜面を登るのかと思うと、

気が引き締まる思いと、マジか〜という思いと、

ワクワクが止まらない気持ちと、

とにかく感情が大きく揺り動かされる。

これだから山はやめられないなあ。


↓稜線上の中岳

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↓しんどい登りが立ちはだかる

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一度反対側の広々とした鞍部へ降りると、

さっき見えていた団体さんとうまいタイミングですれ違い。

そこから気合を入れてジグザグを詰めます。

さすがにペースを上げるとしんどいところ。

でも眺望が良いので、すがすがしい!

そうして15分ほどかけて文三郎尾根との合流点に到着。


↓八ヶ岳連峰

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↓文三郎尾根との合流点

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ここで少しだけ息を整えたら、

一気に赤岳の核心部に迫ります。

分岐を過ぎて、しばらくは砂礫の道を詰め、

にわかに頂の南側に回り込んでいくと、

ここから先は岩の殿堂と化す。

さきほどの阿弥陀岳に比べれば、

岩質が頑丈で、フリクションも効いて登りやすい。

確かに見た目はとても荒々しく感じるのだが、

高度感があったり、難易度が高いようなところはなく、

しっかりと見極めながら歩いていきます。

途中で、権現方面から続くキレットからの道と合流し、

8:40に赤岳に登頂。


↓岩場に突入

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↓鎖場はあるが高度感も難易度も低め

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↓頂上までひたすら岩場

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↓赤岳山頂

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赤岳は標高2899mで八ヶ岳連峰の最高峰。

振り返るとまだ阿弥陀岳が輝いていて、

朝から歩いてきた道のりが手に取るように見える。

本当は逆側の東の眺望も期待したかったのだが、

分厚い雲がすぐ眼前に立ちはだかって全く様子がわからない。

しかもそちら側からの風に煽られて、

雲がどんどん押し寄せてきて、

文字通り雲行きが怪しくなってきた。

まだまだ先があるので、そろそろ出発します。


↓赤岳頂上小屋

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↓振り返って山頂

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山頂のすぐ和仁にある頂上小屋を過ぎて、

岩の回廊を歩きます。

その先に、ガスに巻かれた横岳と硫黄岳がむわ〜っと立ち上がってきます。

八ヶ岳というと、牧歌的な高原リゾートのようなイメージを抱いていたが、

このような岩場のルートだったり、

荒々しい光景だったりをみると、

十分アルプスのような満足感が得られ、

標高もそれほど高くなく、随所に小屋が設置されて安心感があり、

高い人気を誇るのがよくわかります。


↓これから向かう横岳と硫黄岳

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↓なかなかのアルプス

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しばらく岩場を伝っていくと、急に前方が絶壁のようになり、

真下に赤岳天望荘がちらちらと雲間から見えてきます。

この北壁は、赤岳へ登る主要ルートで、

しっかりロープで登山道が示されているのだが、

このえげつない角度の岩壁は、

特に下りは支えとなるような場所が一つもないうえに滑りやすく、

意外と難所でした。

とにかく腰を下ろしながら、尻セードのような要領で、

うっかり滑り落ちないように注意しつつガシガシ下ります。

高度感はそれほどないけど、

一度足を滑らせたら、勢いがついて転がり落ちそうで

難儀でしたが無事に下り切ります。


↓赤岳天望荘までの下り

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↓下るにはかなりハードな岩壁

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↓全貌を現す横岳

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赤岳天望荘には9:05に到着。

稜線上は結構風が出てきて、雲も厚くなり、

少し冷えてしまったので、100円を払っておトイレを拝借

しかしこの小屋にも五右衛門風呂が設置されているというのだが

贅沢極まりない。

外のベンチで遅めの朝食を摂りながら、

赤岳がすっきり晴れるタイミングを待ったのだが、

雲は晴れるどころかどんどん厚みを増してきたので、

諦めて先へ進みます。


↓赤岳天望荘

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この辺りからは下から上がってくる人や小屋を発つ人など、

人が多く、少し渋滞。岩場を伝っていくと、

行者小屋との分岐である地蔵の頭に出る。

ここから先へ行ってしまえば、

途中赤岳鉱泉・美濃戸方面へのエスケープはなく、

硫黄岳までおのずと縦走しないといけない。

今のところ、時間も早めに展開できているので、

そのまま周遊を継続して、次のお山である横岳を目指します。


↓地蔵の頭

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地蔵の頭を過ぎると、再び険しい岩場区間に突入します。

小さなハシゴ場を抜けて、

ゴツゴツした岩の間をすり抜けるようにしながら

アップダウンを繰り返します。

硫黄岳方面から縦走してきた人と

狭いところでの行き違いも増えてきました。

相手がハシゴやロープ場を下りてくるのを待っている間に

何度も振り返っては赤岳を眺めます。


↓再び岩場区間へ

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↓振り返って。阿弥陀岳〜赤岳の稜線

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↓絶妙な腰つきのハシゴ

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↓振り返って赤岳

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そのうち、大きな岩礁にぶち当たり、

それを右手の方から回り込みながら越えていきます。

少し高度感のあるトラバース区間があり、

その先には長めのロープ場。

ここもさっきの赤岳の北壁のように垂直に近く、

鎖やロープを補助的に使いながら体を押し上げます。

岩礁を抜けると、ようやく横岳の本丸が見え始めます。

しかし、そこからいったん大きく下ってから登り返しがあり、

ひーこら言いながら三又峰に到着。


↓岩礁を越えます

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↓難儀な登り

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↓横岳の山頂が見えてきました(左の出っ張り)

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↓イージーな梯子

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↓三又峰

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分岐を過ぎ、先ほど本丸の右手に見えていた偽ピークに到達。

ここは結構広々としているので、休憩されている人が多かったです。

ただ頂上はここではなく、その先にチョーンと出っ張ったあの岩礁の上。

一度鈍く下って、再び上り返し、

2連のハシゴをタカタカ登ると標高2829mの横岳の標識。

時刻は10時を少し過ぎたところ。

この頃になると周囲は雲に巻かれてガスガスになってきました。

少し風も強くなり肌寒い。

狭い山頂なので、人でいっぱいいっぱいで落ち着かないので、

写真を撮ったらすぐにリスタート。


↓あの出っ張りが山頂

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↓横岳とうちゃこ

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山頂の北側は鋭いナイフリッジになっているが、

鎖で区切られているので問題なし。

すぐ先で垂直のハシゴがあるがここも高度感はなし。

大きな岩の間をドコンドコんと下ると、

わずかながら、高度感のあるギリギリ幅の区間。

落ちたらひとたまりもないが、

丁寧に歩けば特に難しいところではない。

そこを抜けるといきなり前方が開ける。

台座ノ頭と呼ばれる、器の大きい山肌になり、

鹿除けネットの間をずんずん進む。


↓リッジ区間

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↓そこそこ高度感があるが、安定している

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↓台座ノ頭辺りまで来るとガスガス

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この頃になると、完全に雲の中に突入してしまい、

右も左も真っ白けっけ。

視界もほとんど効かなくなり、

前方からいきなりぬうっと行き違いのハイカーが出てくる感じ。

穏やかなトレイルはすぐに終わりをつげ、

そこからカラカラの石が連なる斜面を下っていきます。

しばらく歩いてくると、突然青い屋根の硫黄岳山荘に到着。

時刻は10:30。

休憩を入れずに先を急ぎます。


↓前が見えないよ〜

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↓天狗岳山荘

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ここは乗越部分なので、左から右へ強く風が吹きすさぶ。

分厚い雲がぶわ〜っとやってきて体をすり抜けていく感じ。

前も後ろも、右も左も白の世界のなか進んでいくと、

おぼろげに前方に大きな存在を感じる。

と、強い風が吹いて前方の霧が散らされて、

雄大な硫黄岳の横っ腹がよこたわっているのが目に飛び込んできました。

そこへ向けて、いつくもの立派なケルンが道標として連なり、

大きな石が転がるトレイルが延々と続いています。


↓天狗岳が見えてきた

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↓カラカラの岩が連なる登り

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↓ケルンを伝っていく

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ここの登りがなかなかに長く単調なので、

少しばかりおっくうでしたが、

その先で人がかなり賑わっているのが感じ取られるようになると、

俄然元気が出ます。

そうして、標高2760mの硫黄岳に到着です。

ここはかなり広々としていて、

各方面からやってきたハイカーが思い思いに憩っています。

雲がひっきりなしに流れて行くその合間に、

歩いてきた横岳の様子や、北側の天狗岳へ続く山並みが見えます。


↓硫黄岳とうちゃこ

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↓雲間から歩いてきた山がのぞく

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ここの一番に見どころは何と言っても

爆裂火口と呼ばれる激しい岩壁。

文字通りここは大昔に噴火した火口跡で、

この大きさから推測するに

八ヶ岳は昔は3000m以上あった可能性もあるそうです。

この激しい現場を目の前にすると、

どれほど激しい噴火だったのかと想像してしまいます。


↓爆裂火口

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↓すさまじい光景

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さて、11時となり、そろそろ下山を開始します。

北側へと続く山並みを見ると、後ろ髪をひかれる思いですが、

あちら側の小屋は要予約が多いし、

9月にもなると帰りのアクセスが至難の業なので、

あちらへお邪魔するのはまた今度の宿題とします。

標識に従って赤岳鉱泉を目指します。

山頂直下で急な岩場の間を抜けると、そこからは穏やかな道となり、

その先に砂浜のようになった箇所に出ます。

赤石の頭と呼ばれる場所で、ここも交通の要所となっています。


↓赤石の頭

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↓振り返って硫黄岳にサヨナラ

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硫黄岳にサヨナラを告げて、鉱泉への下り道を選択します。

すぐに深い森の中へと分け入るようになり、

何度もジグザグと展開していきます。

おそらく朝に美濃戸口を出発した人たちが続々と上がってくるので

何度も行き違いをします。

森の中までガスが入ってきて鬱蒼としていますが、道は明確。

ひたすらガンガン下っていきます。

大同心と呼ばれるクライミングの名所の分岐あたりで

一度沢をまたぎ、赤岳鉱泉に到着したのが11:40。

約6時間でぐるっと周遊することができました。

せっかく充実のグルメがあるので、

ここでお昼でもいただこうかと迷ったのだが、

結構人でにぎわっていて時間がかかりそうだったので

まずはさっさと下山してしまうことにします。


↓ひたすら森の中を突っ切る

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↓赤岳鉱泉に帰ってきました

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続々とひとが昇ってくる北沢をひたすら詰めていきます。

時間が経つごとにどんどん雲行きが怪しくなり、

堰堤広場まで来るころには、ポツポツと降り始めました。

再びの雨は御免とペースを上げて、

足をすり減らして美濃戸口に到着したのが13:14でした。


↓深い緑

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↓美濃戸口にカムバック

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もともと16:40の最終バスをと考えていたのだが、

途中からこれは14:20行けそうだというのもあって

ハイペースで飛ばして降りてきました。

1時間くらい余裕があるので、飯と立ち寄り風呂で十分…

と思ったら、なんと13:20のバスがある!

まさか2本も早い便に間に合うと思っておらず、

この便の存在に全く気づいていなかったのだが

間に合うんなら1本でも早いに越したことがない!

大慌てで、コーラを流し込みトイレに急行、

バタバタしながらもバスに飛び込みました。


茅野駅には14時前に到着。

まずは帰りの電車の手配をし、30分ほど余裕があったので

駅前の駅そばで、いつもの温かいとろろそば。

ん〜甘めのダシが優しい@@

それから売店でお土産を物色してから帰路に着きました。

帰阪は19時前ということで負担なし。


↓駅そばでお昼

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いつでもいけるわと思いながら、後回しになって、

ようやくの八ヶ岳デビューでしたが、

なかなかバラエティに富んでいるし、

遊び方次第で色々な可能性も感じられて、楽しいお山でした。