Hatena::ブログ(Diary)

記憶の残滓 by arkibito

2016-06-08

箱根外輪山トレイル 後編(長尾峠〜湖尻峠〜三国山〜山伏〜箱根町〜鷹巣山〜浅間山〜箱根湯本)

さて、後半戦。

長尾峠の先の箱根スカイラインの料金所での休憩を終え、

再び歩き出します。

舗装道路は有料の自動車専用なので歩行禁止なので、

すぐにまたブッシュの切れ目からトレイルに復帰します。

深い森の中に入っていき、そこからにわかに登り基調となります。

ピークを微妙に避けつつ、

尾根の左手側を上ったり下ったりを繰り返していきます。

なかなかに藪が深く、変わり映えがしないので単調になってきます。

一度大きく下ったら、芦ノ湖方面からのトレイルとの分岐。

最初ここが湖尻峠かと思ったのだが、違いました。


↓振り返って、これまでの道のり。中央の電波塔が丸岳。右奥が金時山

f:id:arkibito:20160528133437j:image:w640


↓まだだ!まだ終わらんよ!

f:id:arkibito:20160528134605j:image:w360


深い藪を抜けていくと、視界の開ける場所に出て、

スカイライン途中の休憩所みたいな芝の広場に出ます。

ここからは眺望がよく、眼下に芦ノ湖が広がり、

桃源台のところには観光船が停泊しているのが見えます。

そこから視線を上げていくと、

絶賛活動中の大涌谷箱根山が雲を被っている。

なかなかの絶景。

ただ視線を進行方向に移していくと、前方にでっかい壁が…

とにもかくにも進むしかない。


↓藪を抜ける

f:id:arkibito:20160528135138j:image:w360


↓桃源台と芦ノ湖

f:id:arkibito:20160528135700j:image:w640


ドライブ途中に休憩している人たちを横目に、

広場を抜けて再び藪の道へと突き進む。

鈍いのぼりをこなしていくと、そこから真正面に大きなギャップ。

前方に大きな三国山がデーンと立ちはだかり、ラスボス感バリバリ。

その前に、湖尻峠までえげつない激下りが待ち受けているではないか!

すでに25km以上歩いてきて、大物はほぼやっつけたと思っていたのに、

このビジュアルにさすがにマジかよ〜と戦意を喪失しかけました。

削れて意外と歩きにくい下りをどうにかやっつけて湖尻峠に到着。

ここからさっきみたエグイ上り返し。

これはちょっとその日中に帰阪するのは無理ですと

思わず奥さんにLINEを入れ弱音を吐く。


↓おい!湖尻峠までの下り!三国山の登り!

f:id:arkibito:20160528140007j:image:w640


湖尻峠

f:id:arkibito:20160528140740j:image:w360


鈍いのぼりがースタートし、鬱蒼とした森の中へと入っていく。

天気が悪くなってきたのか、高度があがったためか、

だんだん周囲に白い霧が立ち込めて、ますます湿った世界が広がります。

疲労感と、さっきくらったカウンターパンチで戦意喪失気味で

ペースが自然と落ちてしまう。

これはいかんと、しばらく音楽を流して気分転換しながら歩く。

意外と急な部分が続き、霧のせいか足元がベチャベチャ、

木の根っこやらがツルツルで難儀する。

そのうち背後に気配がするなと思ったら、

トレイルランナーの2人組にパスして行かれました。

そうして14:50によくやく三国山(1102m)に到着。

標高の割に意外とタフな山でした。


↓ガスってきた

f:id:arkibito:20160528143712j:image:w360


↓三国山

f:id:arkibito:20160528145407j:image:w360


山頂では先ほどのトレイルランナーが休憩をされていたので、

こちらは通過して先を急ぐことにします。

また抜かれるのもいやなので、ここから下り基調に入ることもあり、

勝手に逃げを打つようなイメージで一気にペースアップ。

尾根の左側の細い細い斜面の道をえっほえっほと進みます。

頭一つ抜けている三国山の山頂付近だけ雲がかかっているのだろうと思っていたのに、

下っていけばいくほどガスは厚くなっていくので、結構天気崩れてきている予感。

かなり大股小走りでペースをガツンと上げて進む。

時々、乗り越えたりする部分があったりするが、道はほぼほぼ平坦。

かなり中途半端なところで、山伏峠を通過。

道の途中に道標がなければあれは全く分からない。

そのうち、斜面を抜けて道が右手へ急ハンドルを切ると、森を抜け、

スカイラインの脇の道となる。

道もおなじみの幅広の藪の間を抜ける道となり、

短いアップダウンをこなして進むと、さらに広々とした空間にでる。

ガスが濃すぎてよくわからないがかなり広い広場のようで、

そこからぬうっと建物をが現れる。

山伏レストハウスです。


山伏

f:id:arkibito:20160528152706j:image:w360


山伏レストハウス

f:id:arkibito:20160528153041j:image:w360


↓ヤギ発見

f:id:arkibito:20160528153109j:image:w360


この区間は結果的にかなりハイペースで進んできたので、

ちょっとここで小休止。

お昼ご飯もまだだったので、何か温かいものを食べようかとも思ったのだが、

あまり悠長にはできないし、ちょっと高めの金額だったので、

手軽な焼きおにぎりサイダーだけ。

休憩をしていると先ほどのトレイルランナーの人たちが到着。

それと入れ替わりに出発します。


↓小休止

f:id:arkibito:20160528153904j:image:w360


さっきの区間で調子を取り戻しペースも上がったし、

引き続き仮想バトルを妄想しつつ、ペースを上げて箱根町を目指します。

再び、藪道を下っていくと、今度は杉林のようなところに出て、淡々と進みます。

一か所大きく下って、小さな沢に架かった木橋を渡ろうとして、

思わずスリップ

濡れてツルツルの木に足を取られ、

どうにか踏ん張って転倒は免れたのだが、

右足をひねる?攣る?かしてしまいダメージを負ってしまった…

そこを抜けると、かなり幅広の芝の道が続く。

周囲がガスで覆われていて何とも幻想的で、

ここは北海道の牧場かというような感じ。

鈍いのぼりとなっていてえっちらおっちら歩いていると、

右手の藪の向こう側のスカイラインに車が通る度に音楽のようなものが流れる。

速度超過の対策なのか、どうもメロディーロード化されているようだ。

メロディーロードとは、舗装のアスファルトに、溝を切り込み、

車のタイヤが通過する際に生じる摩擦音を調整して、

一定速度で走れば音楽が鳴るようにしたもの。

よくよく耳を済ませて聴いてみると、

この区間は『残酷な天使のテーゼ』が流れるようになっているようだった。

そのうちに、海平と呼ばれる広々とした緑の草原に出る。


↓海平

f:id:arkibito:20160528161054j:image:w360


そこから再びアップダウンをこなし、ずんずん下っていく。

なかなか急な下りの階段区間が続き、山肌に沿って道は右へ左へ。

そこから前方に長に長いのぼりの階段が続く区間

ここは結構ダレました。

そこを乗り越えていくと、外輪山集遊歩道入り口の看板がかかったところに出る。

ハイスピードで車が行き交う道を慎重に横断して、

向かいの道の駅箱根峠に到着。

自販機で再びアンバサだけ買って、

直ちに流し込んだら、間髪入れずにリスタート。


↓外輪山周遊歩道入口

f:id:arkibito:20160528163354j:image:w360


道の駅箱根峠

f:id:arkibito:20160528163430j:image:w360


道の駅の駐車場を縦断して、ICの入り口方面へ。

そこに旧街道の看板があり、そこから再びトレイルへ。

ここがエグい下りで、道は細く、難儀。

ようやく斜度が落ち着いてきたなあと思ったら、

今度は、恐怖の石畳区間がスタート。

大昔から踏み倒されてきた石達は角が取れてツルツルに丸くなり、

その上には瑞々しい苔がむしており、

それらが分厚いガスにまみれて程よく濡れており、

本当にもう、どうぞお滑りくださいと言わんばかり。

斜度は緩いながらもあるし、前のめりにでもなろうものならひとたまりもない。

ここは絶対に左手を死守せねばならぬと、ペースを落とし慎重に進む。

岩の上に乗るのではなく、岩と岩との間を狙い足を置き、

道の中央ではなく、道の端の土との境界を歩く。

それだけ慎重を期しても、時折、グラッときてビビる。

超ビビる。

それが1kmちょいほどある。

心底ビビりながらどうにか箱根町まで下りてきました。


↓旧街道へ

f:id:arkibito:20160528163904j:image:w360


↓滑る!石畳

f:id:arkibito:20160528164007j:image:w360


県道737号からR1に出ると、しっかりとした街中に様変わり。

観光客だけでなく、マラソン練習をしているランナーなどもいて

さすが箱根といった感じ。

ここからはしばらくロードを歩いて元箱根を目指します。

土産物屋の巨大な駐車場や箱根関所跡を通過し、

道をいったんまたいで右側の歩道へ。

恩師箱根公園を左手に見ながら砂利道を黙々と。

そのうち前方に朱の大鳥居が見えて、元箱根の到着。


箱根町の中心部へ

f:id:arkibito:20160528165401j:image:w360


箱根関所跡

f:id:arkibito:20160528165704j:image:w360


元箱根

f:id:arkibito:20160528170903j:image:w360


そこから鳥居横の脇道へ入りにわかに登り。

その先で木の陸橋があり、えっほえっほと重い足を担ぎあげて渡ると…

ひえ〜〜〜〜、また容赦ない石畳区間に突入…

しかも、なかなか傾斜の急なのぼりで、ここにきてかなり堪える…

これも道の脇の比較的ステップを切ってある方を歩いて進むが、

ツルッツルッっと前のめりになりそうでビビりながら進む。


↓恐怖!

f:id:arkibito:20160528171513j:image:w360


ひとしきり登り終え、石畳区間を終えて、

道なりに進むと県道732号にぶち当たる。

ここはキャノボの際のハイライトとなる「七曲り」へ続く旧東海道

色々と思い出のある道をまたぎ、

向かいのどさんこラーメンの脇から再びトレイルへ。

平坦で幅広の道を黙々と歩いていくと、右手に小さな池があり、

これがお玉が池かと思ったが、どうも違うようだ。

途中で、道標に従って、左折し、

鬱蒼とした森の中に続く階段状の道を黙々と。

そろそろ周囲も薄暗くなり、ガスがいよいよ濃くなってきた。


↓ここから再びトレイルへ

f:id:arkibito:20160528172221j:image:w360


↓これはお玉が池じゃなかったようだ

f:id:arkibito:20160528172713j:image:w360


↓ここ折れて精進池へ

f:id:arkibito:20160528173604j:image:w360


ここらでスマホの充電が消失…

前日に充電を忘れて、山伏あたりからアラートが出ていたのだが、

ラストまで持たず。

今回は軽量化のために一眼を置いていたのが裏目に出てしまった。

どのみち、日没との争いと、帰阪終電へのラストスパートに専念しないと

そろそろキワキワのタイミングとなってきました。ちょっと焦る。

ガスガスの森を黙々と進んでいると、左手側から車の音が響き始める。

そのうちR1と並走するようになるが、高い壁で遮断されている。

精進池のところでトレイルが切れ、そこからしばらく退屈なロード。

ガスがかなり深くて、前方から車が突然ぬうっと出てくるような感覚で、

そうなると、後方から来る車が歩行者(自分)を見つけるのは難しいだろうから

十分に注意してできるだけ路肩を歩く。

途中R1の最高地点を通過し、

ヘアピンを1つ2つこなすと湯坂路入り口からR1を外れる。


ここからは歩きやすいトレイルが続いていて、ペースを上げます。

標高834mの鷹巣山、続いて802mの浅間山とつなぐ。

ここでヘッデンを装着し万全を期した状態で

ここから、プランニングの際にオーラス区間として目をつけていた通り、

傾斜も緩く、幅広で直線的な道が続く。

とにかく暗闇と白霧を切り裂いて、

ラストはもう速足というよりもほとんどランに近い状態で進む。

ラストは少しガレて九十九折れとなり、そのころにはちょうど足も棒で、

ペースを慎重にしてR1に降りてきたころには周囲はもう真っ暗でした。

無事に歩ききった喜びもつかの間、

そこからさらに駅まで歩かないといけないのですぐに移動。

無事に箱根湯本駅に到着して時計を見ると19:34。次の小田原行が19:38!

なんとかギリ間に合いました。

朝の6:05にここを出発して、19:34着なので、実に13時間30分の山行。

去年の栂海新道に匹敵するくらいのしんどさで、もう全身ボロッボロです。

ここを10時間とかそこいらで走りきってしまう

トレイルランナーはやはりすごいですねえ。


感傷に浸っている間もなく、みやげを物色する余裕もなく、

とにかく切符を買って小田原行きに滑り込む。

改札から電車の停車しているホームまでがこれまた意外とあって、

電車がちょっと出発に手間取ってくれたおかげでどうにかギリギリでした(汗)

乗り込むと、外国人だらけ。

19:52に小田原に到着し、すぐさま新幹線の手配。

できれば乗り換えを少ない便のほうが寝れるのでと期待したが、

どれもすでに×が並んでいて、結局、静岡名古屋で2度乗り換えることに。

しかも最後ののぞみ広島行き最終だったので、乗り過ごしたら地獄…

売店でめぼしいみやげと補給品(酒はヤバイのでNG)をひっつかんで

ホームに上がったら、もう入線してくるタイミング。

そこから寝れずに新大阪に到着したのが23:13。

タクシー飛ばして23:30には帰宅したのだが、

鍵を回してもドアが開かない!

どうも今日は帰れないと連絡したまま、

携帯の充電を消失して連絡できていなかったので、

まさか帰ってこれるはずないと思って錠もかけていたらしく、

ドンドンとドアを叩くものだから、家族に不審者と間違われる始末…

頑張ってその日中に返ってきたんだけどね!


ということでどうにかこうにか箱根外輪山一周できました。

帰りのリミットがある分、六甲よりもシビアな展開になりましたが、

曇天でも十分魅力的な眺望と、

整備された心地よいトレイルを満喫できました。

2016-06-02

箱根外輪山トレイル 前編(箱根湯本〜明星ヶ岳〜明神ヶ岳〜金時山〜乙女峠〜長尾峠)

前日の金曜日。

手首の様子うかがいで病院へ行くために午後休をもらう。

手首の方はまあ順調と言えば順調だが、

まだ完全にくっついてはおらず、

グリグリ回したり、ひねったりはできるようにはなってきたが

加重するとピキン、ズシンとなる。

とはいえ、手首を安静にして様子を見るしかないので、しばらくは我慢。

通院している病院はセレッソ大阪の選手が訪れるほどの人気の病院なようで

結構毎回長時間待たされるのだがあっさりと。

方々のブログを拝見して、みなそろそろ暖かさに誘われて、

あちらこちらへの冒険談。

GWも返上して、シャニムニ仕事をして、

ようやくフリーな週末を迎えることのできる身としては、やはり血が騒ぐわけです。

とはいえ、手負いの状態であまり難易度の高いことはできない。

手に負担がかからないような状況で、がっつり冒険をするにはと考えると

低山縦走が一番。

地元関西でいえば、六甲と信貴生駒交野はすでにやっているし、

思いつくのはダイトレか京都周遊トレイルか、はたまた高島トレイル?だけど、

どれもちょっと晩秋の時期に残しておきたいところ。

アクセスが良くて、できれば眺望が望めるところはというと、

以前に金時山に登って、これは一度制覇してみたいと考えていた箱根外輪山を思い立つ。

以前、二度ほどキャノボでお世話になったあうさんが

本格的なトレランをされていて、一周された時の記事も印象に残っていた。

あんなハイペースで完走はできないけど(汗)

体調的にはいろいろと不安要素は尽きないのだが、

万一体力が尽きてリタイアとなっても、途中いくつもエスケープ離脱可能だし、

怖気づいていかないより、ダメ元でいけばよろし。

ちょうど週末は、直前に雨が降って気温が下がり、

直射日光のない曇天が期待できる絶好のチャンスで、逃す手はない。

まあ毎度のごとく、不安と期待でごちゃごちゃになりながら、

家を飛び出すのであった。


18時台の新大阪は本当にものすごい混雑で、

切符を買うにも券売機に長蛇の列。

アルプスの遠征の場合は乗継の特急列車の最終が決まっているので、

シビアなのだが、今回は小田原まで行くだけなのでゆとりがある。

名古屋まではのぞみ。一旦下車して、晩飯に「みそかつ弁当」を購入。

後から来たひかりで小田原まで。

翌日は大ハードなので、ネカフェや野宿ではなく、

常宿のビジネスホテルに宿泊

なんだかお疲れモードでノンアルコールなのにあっさり眠りに入る。


↓みそかつ弁当

f:id:arkibito:20160527193049j:image:w360


小田原の常宿にて宿泊

f:id:arkibito:20160527205017j:image:w360


当日。5時起床。

すぐに支度を整えチェックアウトしたら、

コンビニでドリンクと補給品を購入。

5:33の始発の箱根登山鉄道に乗り、

5:47には出発地点である箱根湯本駅にとうちゃこ。

いつもそうだが、いったん山行に入るとトイレができないので、

時間がかかってでも、スタート前にしっかり出してから出発する。

どうもこの日は腹の調子がまずくて、時間がかかってしまう。

6:05にいよいよ出発。


箱根登山鉄道

f:id:arkibito:20160528051807j:image:w360


箱根湯本駅

f:id:arkibito:20160528060258j:image:w360


さて、スタートしたはいいが、まずはオシリのことを考えるべし。

この日中に完走して帰阪するには20時までには箱根湯本に下山をしないといけない。

一般コースタイムだと14.5hとあるが、それよりは早く回れるだろうと考え、

13hで完走したとして、19時台には下山できる算段。

しかしそれもほぼコース全体フルスロットルで歩いた場合であって

本当にぎりぎりのボーダーラインなのだ。

そんな時間に追われた状況で、ナイトハイクを考えると、

火事場のクソ力でスパートできる区間をラストに持ってきた方がよいだろう。

ということで、全体としては難易度が高いとされる

反時計回りをチョイスしてスタート。

まずは駅を出て、箱根登山鉄道の下をくぐり、「かっぱ天国」がある側へ。

のっけからコンクリの激坂が登場します。

まだまだ元気は有り余っているので、ペースを上げて登ります。

ミュージアムを過ぎたあたりから斜度は緩み、しばらく舗装道を進むと、

阿弥陀寺の入り口に差し掛かります。

阿弥陀寺までは結構鬱蒼とした緑の中を九十九折れ。

朝は結構気温が下がってひや〜っとしていたので

ロングのシャツを着ていたのだが、

いいペースで激坂を上がってきてすでに汗が噴き出してきたので

Tシャツに着替えます。


↓いきなり激坂スタート

f:id:arkibito:20160528060331j:image:w360


↓ここから山道

f:id:arkibito:20160528061120j:image:w360


阿弥陀寺

f:id:arkibito:20160528062120j:image:w360


阿弥陀寺の右手から本堂の裏に回り込むと、

塔ノ峰へと続くトレイルの始まり。

序盤は野放図の竹藪の中に、長らく放置されていたのかと思うほど荒れた道で

朝露に濡れた木々や石が滑りやすく、道も細く、

やはりここがラストだったらば、大変だったろうなと。

しばらく直角に斜面を登るような形だったが、

そのうちに斜面と並行するようになり、

いったん大きく山を右手からなぞるように進む。

少しだけ登りが発生したのちは、

森の中にほぼフラットにつけられたイージーな道が延び、

そのうちに標高566mの塔ノ峰にとうちゃこ。


↓荒れた山道

f:id:arkibito:20160528062243j:image:w360


↓山上まで来ると穏やかに

f:id:arkibito:20160528064415j:image:w360


↓1つ目のピーク、塔ノ峰

f:id:arkibito:20160528065145j:image:w360


時刻は6:50。

ピークというよりも山道の分岐点という方がピッタリな

何もないところで、撮影を済ませたらさっさと次へ進みます。

ここからは若干の下り基調で歩きやすい道が続く。

じきに右手側の茂みが薄まって眺望が出てきます。

この日は予報通り、スカッとしたお天気ではなく、

雨は心配なさそうだが、厚く雲が垂れ込めてどんよりとしている。

その雲間から、方角的に松田や秦野方面の街並みが遠くに見える。

さらにその裏手にある山並みのもう1つ向こうの山並みは丹沢山ではなかろうか?

そして視線を左へと旋回し、進行方向に目をやれば、

雲間から大きな山が1つ2つ。

今から向かう、明星ヶ岳と明神ヶ岳である。

どちらも1100mほどなのに、やけに威圧感を感じるのは、

コンディション不足のせいだろうか。

歩きやすい穏やかなトレイルも長くは続かず、そのうちに一般道へと出る。

ここからしばらく、意外と交通量の多い舗装道を歩くことになる。

山肌に沿ってクネクネと距離を伸ばすので、ダレてくる。

そのうちヘアピンカーブを抜けた先の路肩に登山道の入り口を発見。


↓松田方面の眺望。奥は丹沢山系?

f:id:arkibito:20160528065725j:image:w360


↓舗装道に出る

f:id:arkibito:20160528070240j:image:w360


明星ヶ岳登山口

f:id:arkibito:20160528071159j:image:w360


再び山道へもぐりこむ。

鉄塔の先から結構ガレた急斜面がありそこをえっちらおっちらと登る。

一旦斜度が落ち着いたと思ったら、杉林の間に壁のような垂直の登り。

気を引き締めてエイヤと登りきると道は直角に折れ、

その先は穏やかとなり、緑の間を抜けていく。

軽快に森の中を抜けていくと、長いドロドロの溝のような切り通しがあり、

そこをジワジワと登っていく。


↓急登

f:id:arkibito:20160528072000j:image:w360


↓穏やかなトレイル

f:id:arkibito:20160528072908j:image:w360


↓ドロドロ@@

f:id:arkibito:20160528073405j:image:w360


その先進んでいくと、道の周辺はボーボーに伸びた竹藪の間を進んでいく。

意外と背丈があり、眺望を隠しているだけならいいのだが、

ちょうど自分の顔の高さに、ぴょーんぴょーんと垂れてきているので

それをいちいちかき分けるか、頭を上下にせねばならず、意外とお邪魔。

時々左の竹藪がの切れ目に

ちらちらと箱根(太平台?)の街並みが見える。

箱根登山鉄道スイッチバックのキーンという金属音も時折。

道は引き続き穏やかで、そのうちに、

2つめのピーク、明星ヶ岳(924m)にとうちゃこ。8:05。すでに2時間…

何やら石碑のようなものがあり、広々とした場所ではあるが、

残念ながらここも眺望はなく、ただの通過点。


↓太平台温泉の街並み?奥は二子山

f:id:arkibito:20160528074101j:image:w360


↓2つめのピーク、明星ヶ岳

f:id:arkibito:20160528080718j:image:w360


かなり広々としたまっすぐ続く緑の道を進んでいく、

宮城野方面への分岐をスルーして進んでいくと、

時々ボオンボオンと爆発音がする。

いきなりだったので、もしや箱根山噴火!?とビビるのだが、

どうも音が鳴っている方向が微妙に違う。

何度も何度も色々な種類の爆発音がするので、なんだろうと考えてみたら、

金時山の向こう側からどうも音が聞こえてくるので、

あれはきっと御殿場自衛隊演習場の訓練の音だろう。

この日は、大きい大砲のような音や、パラパラと機関銃のような音やら

ずっと物騒な音が一日中聞こえてきました。

ここから前方に大きく立ちはだかっている明神ヶ岳を目指すのですが

そこまでに緑の凸凹がだら〜と続いているのが見通せます。

まだまだ序盤戦すら先は長い!


↓トレイルを直進

f:id:arkibito:20160528081032j:image:w360


↓向こうに明神ヶ岳が見える

f:id:arkibito:20160528081634j:image:w360


左手に斜面にへばりついた強羅のリゾート地を見ながら、

緑生い茂るトレイルを上ったり下りたりを繰り返す。

このトレイルには50mおきに道標が打ってあり、

歩いた距離の目安になる。この辺で約7kmくらい。

ただ50mずつだと細かすぎる気がしないでもないけど…


↓強羅の街並みと奥に大涌谷

f:id:arkibito:20160528082413j:image:w640


↓50mおきの道標(この写真は箱根峠付近のもの)

f:id:arkibito:20160528162647j:image:w360


しばらくアップダウンをやっつけると、鞍部に出て、

宮城野への分岐。

ここから前方にようやく人影が出るようになり、

何人かをパスしながら、狭い九十九折れの道をやっつけていきます。

周囲は竹藪から、ブッシュへと変わったかと思うと、

急に荒廃したガレ場へと変化していきます。

周囲に高い木々がなくなり、

ゴツゴツとした石と赤茶けた土の広がる山肌に変わったと思ったら

標高1169mの明神ヶ岳に到着。ここまでちょうど3時間。


↓ここから急登スタート

f:id:arkibito:20160528083823j:image:w360


↓歩いてきたトレイルを振り返って

f:id:arkibito:20160528084220j:image:w360


↓ワイルドな斜面

f:id:arkibito:20160528090628j:image:w360


↓はるか向こうに湘南の海

f:id:arkibito:20160528090713j:image:w640


ここからは真正面に強羅〜大涌谷箱根山を望むことができるのだが

この日は雲が低く垂れこめて見え隠れ。

シンジ君よろしくしばし黄昏ていると、

登ってきた方向からトレイルランナーさんが到着。

しばし休憩と補給で休めてから出発です。


↓3つ目の明神ヶ岳

f:id:arkibito:20160528091205j:image:w360


道は再び豊かな緑に覆われながら下り基調。

ちょうど前方に、次の目的地・金時山

ボコっと雲に突き刺さったような格好であり、

そこに向かって緑の尾根が表情豊かに波打ちながら引き寄せられているのが見えます。

まだまだまだ先は長い。

しばらくすると、道はガレて、急斜面となって一気に高度を下げるようになります。

ふらついて左手をついたらいけないので、

いつもよりも慎重にガレ場を下っていきます。

道も、西へ進んだり、南へ転じたり、細かく進路を変えながら。

今からこの日最高峰を目指すというのに、

こんだけ下っていいの?と不安がっていると

「火打石岳」という標識のある鞍部に出る。


↓今度は金時山を目指す

f:id:arkibito:20160528092106j:image:w360


↓火打石岳とあるけど…鞍部だよねえ

f:id:arkibito:20160528094400j:image:w360


そこからいったん深い森の右側の斜面にへばりつくようにして

細い道がつけられてあって、そこをなぞっていく。

山を右側から迂回するような恰好で乗り越すと、

そこから先は再び竹藪の中。

勢い余った笹が顔のあたりをなでるので

最初は手で払ったり、よけたりしていたのだが、

きりがないので、途中からは無理やり突撃していく。


この辺りになると対向者が結構増えてくる。

みんな全身びっしり山ファッションに身を包んでいるが、

汗だくで疲労している。

自分なんかTシャツに、パンツは膝までまくって、

それでも汗びっしょりなのに、

猫も杓子も雑誌に載っているような格好を律儀にしている。

こんな低山で何をそんな重装備する必要があるのか、

40Lの見るからに重たそうな馬鹿でかいザック抱えて

雨も降っていないのにオサレなレインウェアを着て

暑いなら脱ぎゃあいいのにねえ。

あっぷだうんをこなしているうちに、眺望がききはじめ、

左手には仙石原、正面にはニョッキした金時山がどーん。

緑の草原を抜けるようにして矢倉沢峠に下る。


仙石原が見えてきた

f:id:arkibito:20160528095756j:image:w640


↓そそり立つ金時山

f:id:arkibito:20160528102100j:image:w640


ここはいくつかの登山道が分岐していて、

その1つは仙石原登山道につながっており、

そちらからたくさんの登山客が上がってきている。

分岐点にはうぐいす茶屋があり、

この先体力的にきつい区間が続くし、

どうせ金時山はすごい人だろうから、

ここで腰を下ろして休憩を入れることにする。

150円でサイダーを購入し、ベンチに座っていると、

わざわざグラスに目いっぱい氷を入れて提供していただいた上に、

みそコンニャク2本のオマケつき!

キンキンのサイダーは乾ききった喉を見事に潤してくれ涼を得る。

みそコンニャクもスルスルとのど越し良く、

味噌との相性もばっちりで、

これほど元気の出るものとは今まで知らなかった。

こんにゃくさん甘く見てました!

最高のおもてなしで元気復活し、意気揚々と金時山の登りに挑む。


矢倉沢峠にあるうぐいす茶屋

f:id:arkibito:20160528102813j:image:w360


↓ちょっと一服。このセットで150円!

f:id:arkibito:20160528103032j:image:w360


しばらくは緑の原っぱの間を抜けるのだが、

じきに足元は土がむき出しとなり、大きな岩がゴロゴロとしてくる。

長く泥まみれの階段場や、ロープ場などもあり、

これまでと少し様子が違ってくる。

難易度的には全然問題なく、恐怖感を感じる場面も一切ないのだが

とにかく金時山界隈だけはものすごいハイカーの数なので

ちょっとしたところでも渋滞が起こって大変。

上からも下からも、老若男女問わず人が行き交う。

少し停滞しつつも、箱根湯本からジャスト4時間で

この日のチマコッピ、標高1212mの金時山に到着。

案の定ものすごい人が小屋の周りや、岩場にびっしりなので、

看板のところで写真を撮ったらすぐにスルー。

本当ならここから富士山の姿を拝むことができるはずなのだが

分厚い雲が視界を遮っていて全く見えず。


金時山の前後はゴツゴツした岩場が続く

f:id:arkibito:20160528104852j:image:w360


↓大賑わいの金時山

f:id:arkibito:20160528110750j:image:w360


この金時山は一周の円の西北の角に位置しており、

ここを起点としてトレイル東西から北南へと転じ、

いよいよ核心部に入っていく。

まずは乙女峠を目指して、荒々しい稜線を下っていく。

矢倉沢からの道もなかなかワイルドではあるが、こちら側もなかなかのもの。

しかもこちら側から上がってくるハイカーもかなり多く、

ロープ場などでは停滞する。

途中、長尾山という地味すぎるピークを抜けるために鈍い登り返しがあり、

そこから再び一気に峠まで下っていく。

乙女峠のすぐ手前に展望所として、ベンチとテーブルがあり、そこでしばし一服。


↓地味な長尾山

f:id:arkibito:20160528113349j:image:w360


乙女峠

f:id:arkibito:20160528115613j:image:w360


ほとんどのハイカーは、

矢倉沢金時山乙女峠区間だけに集中していて、

この先から狐につままれたように人がいなくなる。

道も先ほどとは打って変わって幅広で穏やかなトレイル。

相変わらず右手から砲弾の音が聞こえる以外は静かな山歩きが楽しめる。

わずかにに右手の空が晴れた瞬間に富士山の先っぽだけチラ見。

そのうちに、右手に電波塔をみやって、丸岳(標高1156m)に到着。

ここにもベンチやテーブルが備え付けてあって、

眼下に仙石原を見下ろす絶好の展望所。

何人かのパーティーがのんびりくつろがれているのを横目に先へ進みます。


電波塔のある丸岳

f:id:arkibito:20160528122312j:image:w360


富士山の先っぽだけ

f:id:arkibito:20160528122351j:image:w360


↓隠れ絶景スポットの丸岳

f:id:arkibito:20160528122442j:image:w360


ここから先は、丈の低い笹に囲われたなだらかなトレイルを下っていくのだが

この辺りは本当に眺望がよく、風が抜けて何とも清々しい。

眼下に見える仙石原の様子と、その先にある芦ノ湖

そしてトレイルの先に続いていく緑の稜線は、

思わず走り出したくなるほどの光景である。

軽快な足取りでトレイルを下っていくと、徐々に竹藪の中へと潜り込んでいき、

稜線の左手側をなぞるようにして同じような道が続いていく。


仙石原

f:id:arkibito:20160528122728j:image:w640


富士見台

f:id:arkibito:20160528123626j:image:w360


長尾峠

f:id:arkibito:20160528124451j:image:w360


長尾峠を過ぎ、さらに竹藪の中をずんどこずんどこ進んでいくと、

右手側の繁みの向こうがにわかに車の音で騒がしくなる。

ここからトレイルは御殿場方面から箱根スカイラインへと続く道と

沿うようにして進んでいくことになる。

途中で一度、駐車場へ折れる分岐をスルーしたのだが、

料金所を少し過ぎた辺りの繁みの切れ込みから、

料金所へといったん出ることにする。

思惑通り、トイレと自販機を発見し、ここで少しだけ一息つくことにした。

トイレで汗まみれの顔を洗い、

大好きなアンバサの炭酸をあおり疲れを癒します。


箱根スカイラインの料金所で一服

f:id:arkibito:20160528130946j:image:w360


ここで距離だけでなく難易度も加味して、全行程のほぼ中間。

序盤にキツイ坂と標高の高い山をほぼ攻略したという安心感はあるが

ここからは距離が課題となる。

ほとんど休憩らしい休憩も採らずに黙々と歩き登り、

疲労も確実にたまってきています。

足はまだ全然行けるのだが、体がカッカして頭がぼんやり。

ここでしっかりと一息ついて、後半戦へと挑むのであった。

つづく…

2016-05-30

箱根外輪山一周トレイル(反時計回り)

今年い大一番の仕事を終えて、久々にフリーの週末。

GWもなく、全然冒険できていなかったので、ちょっくら遠征。

とはいいつつも、大仕事の後の大疲労と燃え尽き症候群でコンディションはよろしくなく、

ましてまだ左手は骨がくっついていない状況。

あまり本格的な岩登りやロープ場のある高い山は、

もしも時に両手で自重を支えられないし無理。

難易度的には難しくなく、がっつりと歩けるところはないかいなあと考えて、

ふと思い立ったのが、箱根

関西でいえば、六甲全縦にあたるのが、箱根外輪山トレイル。

距離約50km、獲得標高3200mのロングトレイル

ここを完走できれば一人前のトレイルランナーとみなされるそうで、

自分はランはしないけれど、長距離歩行者としては魅力的。

週末は快晴とまではいかずとも、曇天が期待でき、

この週末を逃せば、これから灼熱地獄の夏場に入ってできなくなる。

この機を逃す手はないと、勢いで前ノリ。


始発電車で箱根湯本駅へ向かい、

そこからスタートして、同じポイントまで一周して帰ってきます。

ここで時計回りと反時計周りの選択

反時計回りのほうが一般的に難易度が高いとされていましたが、

終盤、疲弊しきった状態で、ナイトハイクに入り、

帰りの電車の時刻に追われる状況を想定すると、

ラストにイージーな区間を残しておいた方が得策と考えて、反時計回り

結果この選択が功を奏することとなります。

1つ目のピークである塔ノ峰までは序盤はなかなか険しい荒れた細道で、

稜線に上がると、幅広の歩きやすいトレイル!

時期的に竹藪が伸びて、眺望を隠してしまったり、

伸びた竹がピョンピョンと道にはみ出してうっとおしい。

お天気はどんよりとガスっていて、クリアな眺望は楽しめなかったけれど、

直射日光に焼かれることなく、気持ちの良い山歩き。

延々と緑のアップダウンを繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し、

ようやくチマコッピの金時山に到着して、それで全行程の約1/3。


↓1つめのピーク、塔ノ峰(566m)

f:id:arkibito:20160528065216j:image:w360


明星ヶ岳(924m)

f:id:arkibito:20160528080752j:image:w360


明神ヶ岳(1169m)

f:id:arkibito:20160528090906j:image:w360


↓通称・ジオフロント仙石原

f:id:arkibito:20160528122728j:image:w640


金時山(1213m)

f:id:arkibito:20160528110650j:image:w360


一般観光客やハイカーでごった返す金時山周辺のトラフィックをやっつけ、

中盤戦は、仙石原芦ノ湖の西側をなぞる核心部。

道はきれいに整備され、ダイナミックな眺望と何処までも続く緑のウェーブ。

最高の稜線歩き。

それでもピークがあるたびに、がっつり上り下りを強いられるところもあり、

この区間でかなり疲労してしまいました。

特に、三国山への登り返し、

というかそこへ登る手前に湖尻峠までいったんがっつり下らされるところで

何でやねん!と思わずつっこみ絶望。

六甲縦走の逆向きでいうと、菊水山のような存在)

そこから背後から追ってくるトレイルランナー集団と仮想バトルして、

ペースアップして箱根関所までびゅん!


箱根スカイラインから富士ちら

f:id:arkibito:20160528130956j:image:w360


芦ノ湖ラスボスの三国山(湖尻峠手前より)

f:id:arkibito:20160528135709j:image:w640


箱根の町に入ると、車や観光客を横目に舗装道を進む。

この区間では恐怖の石畳が何度も登場し、心底ビビる。

ただでさえ、踏みしだかれてツルッツルの丸石が、

びっしり苔むし、朝露とガスの水分で湿り、

どうぞお滑りくださいと言わんばかりの坂道…

これでツルッと行ってしまい、思わず左手で受け身を取ろうもんなら、

もうこの手首は粉々になってしまう…

超特急で進みたいところを、

これらの石畳区間では休憩ポイントと見定めて、

ペースダウンして絶対にこけないように慎重に抜ける。

お玉が池から再び鈍いのぼりをこなし、

ヤシマ作戦”決行の地、二子山をなぞりながら進む。

いったんR1に出て、しばらくはつまらないロード。

ガスガスで前後真っ白なので、後方から来る車に冷や冷やしつつ、畑宿。

この辺りでスマホの充電が切れるという大失態。

しかしここからはどのみち、

間近に迫る夕暮れと電車の帰り時刻とのし烈なバトルが始まる。

いきなり急坂と、階段地獄を耐え忍び、

斜度が緩やかになって、鷹巣山と浅間山のラスト2ピークを足早に抜ける。

そこからはラストの湯坂路は、直線的で傾斜が緩やかな道で、

ほぼ駆け足状態。

ラストちょっとガレ場を抜け、無事にR1へ出る。

箱根湯本駅に到着が予定していた電車の4分前でどうにかその日中に帰阪できました。


天気のせいで眺望はちょっと残念だったけど、

それでも仙石原芦ノ湖の様子や、西に潜む富士山の存在に

スケール感を感じられるトレイルで、

きれいに整備されて歩きやすく、なかなか素晴らしいところでした。

しっかし、もう足が棒というより、全身ギプスで絶対安静の状態…

詳細はまたおいおい。


<山行スケジュール>

山行時間:13時間29分(山行12時間49分/休憩40分)


(前ノリ)

18:30新大阪⇒(のぞみ138)⇒19:21名古屋19:27⇒(ひかり532)⇒20:36小田原

小田原


(当日)

5:33小田原⇒(箱根登山鉄道)⇒5:47箱根湯本

06:05箱根湯本駅⇒6:20阿弥陀寺⇒06:50塔ノ峰⇒07:10明星ヶ岳登山口⇒08:05明星ヶ岳⇒

09:05明神ヶ岳⇒09:45火打石岳⇒10:25矢倉沢峠⇒11:05金時山

11:30長尾山⇒11:45乙女峠11:55⇒12:20丸岳⇒12:45長尾峠⇒13:00箱根スカイライン料金所13:10⇒

14:05湖尻峠⇒14:50三国山⇒15:20山伏峠⇒15:30山伏レストハウス15:40⇒

16:05海ノ平⇒16:30道の駅箱根峠⇒16:50関所跡入口⇒17:00元箱根17:05⇒17:25お玉ヶ池⇒17:40精進池⇒

18:10湯坂路入口バス停⇒18:20鷹巣山⇒18:30浅間山18:35⇒19:10湯坂山⇒19:34箱根湯本駅

19:38箱根湯本⇒19:52小田原20:06⇒(こだま683)⇒

22:16名古屋22:23⇒(のぞみ425)⇒23:13新大阪


↓ルート

f:id:arkibito:20160529232722p:image

2016-05-06

子連れハイク 蓬莱山

木曜日。GW中唯一のお休みを使って、長女と山歩き。

自分は連休中はずっと仕事で、

奥さんは乳飲み子を抱えて長時間外出できないし、

自宅で退屈を極めている娘さんのストレス発散です。

毛虫地獄の六甲は避けて、

自宅から日帰りで楽しめるそこそこのお山ということで、

滋賀は比良山系の蓬莱山へ。

JR堅田駅では臨時便すら満杯になるほどのハイカーであふれていたのに、

ほとんどの人が武奈ヶ岳を目指しているのか、

自分たち以外にバス停に降りる人は皆無で、

今回歩いた小女郎ヶ池サカ谷コースでも

2,3人以外に人とに出くわすこともなく、静かな山歩きとなりました。

さすがに素晴らしいお天気で、

小女郎峠から蓬莱山、琵琶湖バレイの打見山までは

遠く伊吹山や京都市内までばっちり見通せる最高の1日でした。

帰りは無理せずロープウェイで下山と思っていたのに、

娘さんから自力下山を進言され、結局琵琶湖畔まで。タフやなあ。

最後は足が棒になりました。


↓本日は晴天なり!

f:id:arkibito:20160505141658j:image:w640


↓丹北の山並み

f:id:arkibito:20160505142126j:image:w640


<山行スケジュール>

7:45JR大阪駅⇒8:35JR堅田駅08:50⇒9:24坂下バス停

9:30山行開始⇒11:50小ピーク⇒12:30小女郎ヶ池⇒12:45小女郎峠⇒

13:25蓬莱山14:10⇒14:30笹平14:50⇒15:00打見山15:15⇒

15:45クロトノハゲ⇒16:25天狗杉⇒17:30キタダカ道登山ポスト⇒

17:40琵琶湖畔18:05⇒18:15志賀駅⇒19:57JR大阪駅


f:id:arkibito:20160505235810j:image

ポンポン山

腕は折れても心は折れず(3回目)。

日曜日、仕事の合間を縫って近場のお山へ。

六甲は毎年この時期、すごい混雑と毛虫地獄なのでパス。

左手が使えないので、岩場やガレ場は難しいので、そこそこイージーなお山。

そういえばうちのカメラマンさんが、

写真がなくて困っているが、

かといってわざわざ撮りに行くものなあと言っていた

ポンポン山に向かうことにした。


すでにお昼も2時を回り、大急ぎで支度をして電車に乗り込み、

阪急高槻駅で下車。JRの方まで歩いて行って、そこから高槻市営バス。

20分ほどで終着点の上の口バス停にとうちゃこ。

ここまでは山を宅地化した住宅地が続くが、

この峠を越えると一気に山里の風景になる。

時刻はすでに15:30になろうかとしていて、かなり遅めのスタート。

まあポンポン山だし大丈夫でしょと甘く見ていたら、

登山道の入り口に立つ標識に、8.3kmの表示…

単純に行って帰ってで16kmか、結構ある。

まあ随分日も高くなってきたし、最悪暮れてもナイトハイク練習になるだろう。

いつもこんな感じだなあ。


↓上の口バス停

f:id:arkibito:20160501151131j:image:w360


↓ポンポン山まで意外とあるなあ

f:id:arkibito:20160501151531j:image:w360


県道を外れててくてく進んでいくと、前方には新名神が絶賛工事中。

工事用の道路を横断し、鳥居の立つ山道へと向かう。

ここは本山寺TTコースですね。

序盤はくねくねと比較的フラットな道が続き、

そのうち西国三十三カ所の神峯山寺にたどり着きます。

ここまでは結構ハイカーさんや参拝客が多くいます。


↓本山寺TTコースを上がっていきます

f:id:arkibito:20160501152224j:image:w360


↓神峯山寺

f:id:arkibito:20160501153051j:image:w360


賑わう境内を横目にさらに大きくカーブを切りながら先へ進みます。

途中、川久保集落との分岐を過ぎて、本山寺へ直進。

徐々に斜度が上がっていきます。

道のわきには「クマ出没注意」の看板。

まさかと思うが、つい先日も豊能町で捕まった熊のニュースをやっていて、

この辺りはツキノワグマの生息域らしく、

それなりに注意が必要なのだ。


↓ク、クマ!?

f:id:arkibito:20160501154116j:image:w360


↓本山寺参道へ

f:id:arkibito:20160501154515j:image:w360


↓本山寺

f:id:arkibito:20160501161332j:image:w360


そこからダラダラと駐車場までは単調な舗装道を進む。

駐車場から先はググググっと斜度が上がり、

膝に手を付きながら進む。

1丁ごとに目印が打ってあって、数えながら進む。

ようやっと本山寺の入り口に達した時には汗びっしょり。

せっかくここまで登ったのにスルーはいけないと思って、

ちょっと寄り道して境内へお参り。


↓本山寺

f:id:arkibito:20160501161605j:image:w360


↓本山寺

f:id:arkibito:20160501161928j:image:w360


境内の裏手からもトレイルが伸びていて、

裏道を伝ってポンポン山へ続く本線に合流。

ちょうど反対側から山伏さんが速達されていてご挨拶。

この辺りまで来ると、森も深く静かでなだらかなトレイルが続きます。

雰囲気的には少し前に行った京都・滋賀県境の山域にすごく似ています。

途中天狗杉という大木がある以外は、特に目印という目印もなく

山歩き開始から1時間40分ほどで標高678m、高槻市の最高峰ポンポン山に到着。


↓本殿の裏手からトレイルに入る

f:id:arkibito:20160501162113j:image:w360


↓天狗杉

f:id:arkibito:20160501163402j:image:w360


↓静かで穏やかなトレイル

f:id:arkibito:20160501163518j:image:w360


ポンポン山といえば、このネーミングがやはり気になるところですが、

別にタヌキがいるわけでもなく、

この山を歩くとポンポンと足音がこだまするからというのが

云われと言われています。(諸説あり)

大昔に来たときはこの山は眺望がほとんどない地味な山頂だったかと記憶していたのだが、

意外と見晴らしがよく、山頂には木のベンチなども設置されている。

後で調べたら、どうも地主の断りなく、常連の悪質なハイカーが木を伐採して

こうなってしまったらしい。(器物破損で被害届も出ているそうで)

元の姿に戻るには30年以上かかるらしく、

限られた人間の勝手によって自然が壊されるのはどうも悲しいですねえ。

この日はお天気は良いのだが、少しかすれ気味でした。

とりあえず写真をバシバシ撮って下山を開始します。


標高678.8mのポンポン山

f:id:arkibito:20160501170215j:image:w640


↓恒例のポーズ

f:id:arkibito:20160501170412j:image:w640


↓東側の眺望

f:id:arkibito:20160501180347j:image:w360


時刻はすでに17時。夜が迫る前には下山せねばなりません。

一番手っ取り早いのは善峰寺へ出ることだけど、

そこから駅までのロードが長すぎる。

色々思案して、島本町を抜けて、水瀬川駅か大山崎駅へ向かうことにする。

まずは山頂を降りてフラットなトレイルを伝って釈迦岳へ。

眺望もなく、目印がなければ山頂とも気づかない場所です。


↓分岐を直進

f:id:arkibito:20160501172216j:image:w360


鉄塔

f:id:arkibito:20160501172255j:image:w360


標高630.8m釈迦岳

f:id:arkibito:20160501173106j:image:w640


ここから再び静かな山林へ入っていくのだが、

周辺でひっきりなしにガサゴソ音がする。

もしや熊?と慌てるのだが、

よく見ると鹿があちらこちらへと逃げ惑っている音でした。

この後何度も何度も鹿がぴょんぴょんと出現します。

大杉というところの分岐を左に折れ、

ずんずん下っていくと県道79号に出ます。

ロードを少し歩いていくと、おおさか自然遊歩道の看板があり、

キャンプ場の脇を抜けてギロバチ峠というところに入っていきます。

遊歩道は崩落などで通行止めになっていて、

ひとつ別の谷に取り付けられた迂回路を進みます。

この道はどうも大昔に捨てられた廃道のようで、崩壊の激しい道でした。

そろそろ日も弱くなり、誰も全くいない山中を黙々と進み、

ようやく柳谷TTコースに出ました。

そこからはロードを淡々と歩いて、阪急水瀬川駅にてゴール。

思ってたよりも歩きました。


県道79号に出る

f:id:arkibito:20160501180340j:image:w360


↓シカだらけだ

f:id:arkibito:20160501192332j:image:w360


↓柳谷TTコースに出る

f:id:arkibito:20160501185343j:image:w360


↓阪急水無瀬駅にてゴール

f:id:arkibito:20160501192112j:image:w360


<山行スケジュール>

14:47JR高槻駅北口⇒15:18上の口バス停15:20⇒15:30神峰山寺⇒15:45川久保分岐⇒

16:15本山寺16:20⇒16:35天狗杉⇒17:00ポンポン山17:10⇒

17:20おおさか環状自然歩道分岐⇒17:30釈迦岳⇒17:40大杉⇒18:00早尾神社

18:10ギロバチ峠⇒18:40尺代⇒19:15阪急水無瀬駅


f:id:arkibito:20160501230202j:image:w640

2016-03-15

子連れハイク 紀泉アルプス(霊山峰)

出産もあり家のことで今月からあわただしく、

月末にはピアノの発表会も控えていて、

ほとんどアクティブな活動ができない。

といっても、バッティングセンター通いや、土曜日の水泳教室など

運動はしているのだけど、それはあくまでトレーニング。

唯一予定のあいていた日曜日、ちょっと空模様が怪しいのだけど、

お山に行くなら今月はここしかない!

色々とどうしようかと考えていたのだが、

最近やきもち気味の長女も相手してあげないといけないので、

一緒に行くかと誘ってみると、「行く!行く!」と大乗り気。

そこで娘と一緒に行けそうなお山を前日から物色。

毎度毎度六甲ばかりも芸がないし、娘も新しいお山に行ってみたいというので

大阪近郊でほどほどの難易度で面白そうなところを検討した結果、

大阪・和歌山県境に広がる紀泉アルプスに決定!


ところが、翌日曜日。娘が9時ごろからずっと起こしてくれていたのに、

お父すっかりお寝坊をして起きたのが11時!

スマン!と大急ぎで支度をして出発。

天王寺で紀州路快速に乗り継いで、

出発地点の山中渓駅に到着したのがすでに13:15と、かなり遅めのスタート。


↓山中渓駅スタート

f:id:arkibito:20160313132337j:image:w360


手持ちの食料では少し不安だったので、駅前の雑貨店でお菓子を買い、

トイレを済ませていざスタート。

ちょっと心配なのは最終ゴール地点である六十谷駅までまさか約20kmの表示(汗)

初めての山域なのでひょっとして目測を誤った可能性が…

ざっくり見てせいぜい12〜13kmのはずなんだけど。

とりあえずピークの霊山峰までは標準2.5hとあるし、

難易度の高い場所は皆無で、途中エスケープもあるから

縦走するかどうかは状況次第で、とりあえずスタート!

自転車で走りなれた御ノ山峠へと続く県道64号を少し和歌山側へ歩いていくと、

脇に登山口への案内が掲げてありそちらへ。


県道から枝道に入ります

f:id:arkibito:20160313132749j:image:w360


踏切を渡って、ドンツキを折れ、グランドの手前を折れていくと

いよいよ山道に入る。

阪和道の下をくぐるトンネルを抜けると、

そこから一気に斜度が上がる。

思ったより急な斜面なので、

娘を先行させて自分が後ろからバックアップしつつ進んでいきます。

久しぶりのお山でまだ歩き方がおぼつかないが、

少しずつ感覚を取り戻し、サクサクと進んでいきます。


↓山道スタート

f:id:arkibito:20160313133501j:image:w360


小さな沢の上部にどんどん進んでいくと、

先ほどくぐった阪和道の脇を進んでいきます。

徐々にシダの緑が生い茂るようになっていき、斜度も緩んできました。

今回はチマコッピでも490mということで、

六甲でいえば荒地山よりちょっと低いくらいなので、

早くも上部の空が見え始めました。

ようやく尾根らしいところに出ると、道はかなり平坦となり、

ペースを上げてずんずん進んでいきます。

駅から40分ほど歩いて、主稜線との合流点に到達。

本当かこのT字路を左へ進むのだが、ちょっとだけ寄り道で、

右へ折れ100mほど行くと銀の峰第1パノラマ展望台があり、

そこでちょっとばかし休憩。

お天気が良くないので展望は期待していなかったのだが、

意外と見えました。


眼下には阪南の街並みがあり、その先には大阪湾。

長い長い連絡橋の先には関空島が浮かんでいて、

そこから飛び立つ飛行機の轟音が届いてきます。

どんよりとした大阪湾の左手には淡路島があり、

右手には六甲の山並みが横たわっています。

よくよく目を凝らしてみると、その2つの山塊の切れ目に当たるところに

明石海峡大橋がうっすらと確認できます。

なかなかの眺望で、娘も感動して

「頑張って歩いて、この景色見れたら、うれしいよなあ」と言いながら

バシャバシャと自分のカメラのシャッターを押しています。

お父はその、山の良さがわかっている言葉がうれしおす。


↓第1パノラマ展望台より。左手に淡路島、右手に六甲

f:id:arkibito:20160313140632j:image:w640


10分ほど休憩したら、先へと進みます。

娘も絶景のおかげで気分高揚して、元気いっぱいにリスタート。

分岐まで戻り、そこから案内に従って直進していきます。

尾根道はほとんどフラットで歩きやすく、

娘はずんずんとペースアップ。

「あんまり序盤から調子乗ると後半バテるで」と声をかけるのだが

「あとで難しいところ出て時間かけないといけなくなるかもやろ、

だから簡単なところで時間稼ぐねん」と返答される。

なかなかわかっておるではないか!

たくましい隊長を追従しながら、ひたすら進んでいきます。

標高が高いわけではないので1つ1つは大きくはないのだけど、

尾根道の縦走路なので、細かいピークがポコポコと連続するため

徐々にアップダウンの応酬となっていきます。

道自体は非常によく整備されていて歩きやすいのですが、

このアップダウンがボディーブローのように効いてきます。

これぞ縦走=アルプスという所以でしょうか。


↓たくましい隊長

f:id:arkibito:20160313145007j:image:w360


四ノ谷山という中間地点ほどにあるピークで道は西側へと折れ、

いったん大きく下る。

そこから徐々に岩が露出したようなコースとなっていくが、

難しいところはそれほどなく、ただひたすらに回廊を進んでいく。

遠くに少し高い山があり、

おそらくそこが今回の目的地の霊山峰のはずだが、

なかなかどうして結構遠そうだゾ。

ただ、ひきかえすとしてもそれはそれで歩いてきてしまっているし、

行くしかないのである。

娘も「今さらギブアップなんて許さへんで」と息巻いている。

途中、松ぼっくりが散乱する小さなピークがあり、

その先に鉄塔のあるピーク。

ここは少し眺望が開けていて、和歌山方面の山々や、

和泉葛城山へと続いていく山並みが見通せる。


鉄塔のあるピークより和泉葛城山方面をのぞむ

f:id:arkibito:20160313152108j:image:w360


そこで少しだけ休憩をしたら先へ進む。

地図で確認してもおそらくあと15分ほど歩けばピーク。

途中いくつか、箱作方面からの道を巻き込みつつ、

徐々にしっかりとした上り坂となる。

えっほえっほと登り詰めて、山中渓駅から2時間20分で

標高489.9mの霊山峰に到着。

山頂は広場のように整備されていて、ベンチがいくつか設置されています。

南側の眺望が開けていて、和歌山市街の一部がのぞいています。

ここで少しまとまった休憩。

コンビニで買っておいたおにぎりとお菓子を食べて栄養補給

ここまであまり休憩を取らずに歩き続けだったので、

ちょっと娘も足にキている様子だが、

「疲れているだけで休んだら治るわ!」となかなかのタフネスぶり。


標高489.9mの霊山峰

f:id:arkibito:20160313154559j:image:w360


↓ちょいと一息

f:id:arkibito:20160313154639j:image:w360


時刻はすでに16時となり、あまり日没まで猶予がなくなってきました。

日が長くなってきたとはいえ、18時には暗くなってしまうし、

一応ライトは2つ持ってきてはいるが、

できれば使う前にはせめて舗装道には出ておきたい。

ここ霊山峰は紀泉アルプスのほぼ中央部に位置していて、

いくつか下山ルートがある。

針路を北にとって、鳥取池まで一気に下り、

そこから長々と舗装道をあるいて箱作方面にも行けるが、

あまり舗装道が長すぎるのも味気ないし、深い山間に入っていくことになるのでパス。

南へ行けば、さらにルートあり、

地蔵山から西に進路を取り、井関峠を経て六十谷駅へ向かうもの、

地蔵山から東に進路を取り、そこから紀伊駅へ向かうものと、六十谷駅へ向かうもの、

あるいは落ち合い集落へと降りて山中渓へも向かうことができる。

どのルートでも、それぞれ駅まではだいたい同じくらいで約1時間30分はかかる。

ひとまずは地蔵山へ向かうことにして出発。

霊山峰から地蔵山までは平坦な道が尾根伝いにはわしてあり、サクサクと到着。

前方の笹群の向こうには、紀ノ川の流れと和歌山の市街地が広がっています。

そこを左に折れていくと展望広場があり、ここでしばし撮影タイム。

なかなかの眺望で、夜に来れば素晴らしい夜景が撮れそうだ。

ここから見ると街へ出るにはその手前にふさがるようにして並んでいる

山並みを越えていかねばならないようだ。

まだまだ先は長い。


↓地蔵山の分岐

f:id:arkibito:20160313161904j:image:w360


↓青少年の森の展望広場からの絶景

f:id:arkibito:20160313162312j:image:w360


↓紀の川や和歌山市街地が間近に

f:id:arkibito:20160313162453j:image:w360


展望広場を抜けて、緩やかな下りの道をずんずん進んでいく。

尾根伝いに、さっきの山塊との間の谷を回り込むような形で進み、

途中で分岐点に到着する。

標識には直進=紀伊駅、右折=六十谷駅とあり、ちょっと悩むが

下り方面に道がついている右をチョイスして進んでいくことにする。

結局、一番長い尾根道ルートをチョイスすることになりました。


↓紀伊駅へ行くか六十谷駅へ行くか。後者をチョイス

f:id:arkibito:20160313164105j:image:w360


道はそれほど急でもなく、ただひたすらに長いというだけで難しくない。

娘がいよいよ足が痛い痛いぞ!とつぶやくようになってきました。

大丈夫?と聞くと、頑張って歩いてる証拠やから大丈夫と、

休憩せずに歩き続ける。

17時を過ぎて日没との戦いも迫ってきただが、

それに加えて、空模様が悪くなり、鉄塔を過ぎるころにいよいよポツポツ振ってきた。

なかなか過酷な状況になってきました。

「お父が寝坊しなかったら、もうゴールしてたのに、ごめんな」というと、

こんな状況でも気丈にも娘は戦う気満々で、

「雨と太陽(日没)に勝とう!」とこちらが逆に励まされる始末。

親バカながら、決してめげない娘が心強い。


↓雲行きが怪しくなってきたゾ…

f:id:arkibito:20160313165356j:image:w360


幸いにしてまだ真っ暗というほど暗くもなく、

雑木林の木々が雨よけをしてくれているのでまだそれほど影響がないが、

少しだけペースを上げて進む。

いよいよ尾根道から下り、ただっ広い谷を下っていくと、

小さな簡易の橋があり、その先で道が三方に分岐。

そこから、水路道という面白そうな道をチョイスして進む。


↓水路道を往く

f:id:arkibito:20160313175547j:image:w360


この水路道が結構急峻な崖の真上に設置されていて、

反対側は崖、反対側は水路が掘られているので、

道幅が結構なくて慎重に進む。

道は一向に下る様子を見せずに山肌に沿って水平に続く。

道自体もなかなか朽ちていて歩きづらく、

とにかく崖側には落ちないようにと注意しながら進む。

さっきの分岐でもっとイージーなルートをチョイスすればよかったなと思いつつ、

もうだんだん暗さが増してきているし、

引き返す余裕もなく、このまま突き進みます。


↓下山口に「また来いよな」の看板

f:id:arkibito:20160313180749j:image:w360


崖の下には民家と舗装道が木々の間から見え、

どうにかあそこへ降りれないものかと思いつつ進んでいくと、

下山こっちの標識があり、急なけもの道がつけられていて、

そちらへと折れる。

最後の最後で、なかなかに険しい崖を滑り降りるようにして

無事に舗装道に出たのが18:09。

まさに日没寸前に安全圏へと脱出できました。

「地球に勝ったど〜!」と娘も大喜び。

しかし最寄駅まではまだもう少しあります。

にわかに強くなりつつ雨に当たりながら、

川沿いに進んでいくと、JRの電車が走り去るのが見え、

ゴールゴールと叫びながら、六十谷駅に到着したのが18:27でした。

紀泉アルプスはよく整備されていて歩きやすいし、

エリアが広くルートバリエーションも豊富なのでなかなかよいお山でした。


↓六十谷駅とうちゃこ

f:id:arkibito:20160313182722j:image:w360


スマホのヘルスメーターを確認したら、20km以上歩いていると出ていて、

やっぱり本当に20kmあったのかと、無茶なプランニングに反省しつつも、

しかし実際に、小1の娘が20kmを弱音を吐かずに歩ききってしまったということに

とにかくびっくりしてしまいました。

わが娘ながら、エンデュランス能力高け〜!

帰りの電車では、山行を振り返りながら、お菓子とジュースで祝杯を挙げ、

足痛い足痛いと爆笑しながら、無事帰宅。

「お山の後の、ごはんとお風呂はやっぱり最高やね〜」と終始ご機嫌の娘と、

その娘の様と成長ぶりに思わず破顔するお父であった。


<山行スケジュール>

タイム:5時間2分

距離:20.8km


12:35天王寺駅⇒13:18山中渓駅13:25⇒14:05銀の峰第1パノラマ14:12⇒

14:30四ノ谷山⇒15:45雲山峰16:05⇒地蔵山16:19⇒青少年の森16:25⇒

16:40三差路⇒17:55水路道⇒18:09大関橋⇒18:27六十谷駅18:34⇒19:30天王寺駅


f:id:arkibito:20160314224918j:image:w640