小泉総理は300%相続税を推進すべき

……って本当かよ<いきなり自分でツッコミ

しかしだ。冗談とばかりは言ってられない。某所にも書いたが、経済学的には親が子供にお金を残すことを志向しない限り、親から子へ財産を相続させる根拠はないと考えられている。昔、すりらんかさんがいちごで書いていた通り、100%相続税というのは非常に正しいように思える*1

ベッカーは「ベッカー教授、ポズナー判事のブログで学ぶ経済学」にて金銭面以外の面での相続が大きい(東大生の親の年収平均は1000万以上!)のだから、相続される財産などほんの一部であり、税収にも影響しないので止めた方がよいと主張していたが、そうであるならば適切なのは逆に相続税を増やすことではなかろうか。

相続される財産など非金銭的な相続に比べれば小さなものだという主張を考えるならば、300%程度の相続税は当然であろう。もちろん、鷹が鳶を生んでしまいとてもではないが現在の所得では相続税を返還できない場合もあるだろうが、子供の頃は鳶には不相応な豊かな暮らしを得られたのであろうから、その分はきっちり世間様のために返してもらわねばならぬだろう。

というわけで、理屈上は300%相続税を正当化できたわけだが、いかがだろうか(ってやっぱりダメか)

*1:日本のお金持ち研究の橘木氏らも相続税は上げるべきだと主張している。