最後の晩餐。

昨日は、うんざりする程暑かった、今回の日本滞在最終日…聴く処に依ると、最近のニューヨークは、ジャケットが必要な位、寒いそうである。

前の晩が遅かったので、朝が辛かったが、昼食の蕎麦を顧客と食した後、作品査定を一件こなし、夕方には、秋に出演予定の某民放番組の打ち合わせ。

そして今回の日本滞在「最後のディナー」は…妻の要望で「日本の洋食」に決定!

膨大な荷物のパッキングが控えていた昨晩は、余りのんびりと食べても居られないので、交通の便も考えた末、最初は「オリガミ」にしようと思ったのだが、秋にリニューアル・オープンする「キャピトル東急」内での再オープンの為に休業中、仕方が無いので、都内某ホテルのカフェにした。

何れも此れも美味しそうなメニューと格闘し、悩んで悩んで、悩みきった末の注文は、パリソワ、ビーフステーキ丼(ハーフ)、カニ・クリームコロッケ、そしてビーフ・オムライス(マデラ・ソース)であった…本当はドリアやシチュー、ナポリタンにも興味が有ったのだが…オトナですから(笑)。

いやぁ、何しろ「全品」旨かった!特にカニクリームコロッケの、濃厚な中身とサックサクの外側…もうパラダイス。

満足気分で帰宅し、パッキングをし始めたのだが、人心地付いた処で、散歩がてらに近所の「B」を覗くと、常連の建築家O氏と店長の姿が…。挨拶を兼ねて一杯のつもりが、O氏に因る石上純也氏のヴェニスビエンナーレ金獅子賞受賞、妹島和世氏の建築等の話を聞いていたら、気が付けば1時を過ぎていた。

O氏と店長に秋の再会を約し、退散。

そして今、成田のラウンジでこれを書いている…後30分で、この暑い日本に別れを告げ、涼しいニューヨークに逃亡を図る。