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 現代美術情報サイト「art-info.」の管理人によるコラムです。
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2005-09-04

[]PCM(偏執症的批判方法)

一日遅れてしまいました。

すいません。今後気をつけますので・・・

今日は、PCM(Paranoid-Critical Method)(偏執症的批判方法)

を紹介したいと思います。

これは、ダリが創り出した定義だそうです。

「偏執症とは実は解釈妄想である。

その場合、あらゆる事実、出来事、強制、観察は、

病んだ精神によって単一の思考体系の中にからめ取られ、

しかもそれらが完全に自らの仮設ー最初の出発点である妄想ーを確認し

強化する形で「理解」されるのである。・・・

その名称が示す通り、

ダリの偏執症的批判方法は二つの一貫していながら非連続的な操作の連鎖である。

即ちー、

 1.世界を新しい光の元で見る偏執症患者の方法の人工的再現ー

それに伴う、思いもかけぬ照応、類推、パターンの豊かな成果。

そして、

 2.気体状の思考を、遂に事実としての密度を得るに至る臨海点まで圧縮すること。・・・

偏執症的批判活動は、

証明不可能な理論的仮設のための証拠の捏造作業であるとともに、

引き続きその証拠を世界に接木する作業でもある。・・・」

つまり、PCMとは、ものの「見方」の事です。

そして悪く言えば「こじつけ」をするという強引なものの見方です。

しかし、よく考えてみると、

私たちは、今までの経験、見方でしかものを見ることができないのです。

これは、マイナス意味ではありませありません。

「見方」が確立されていなければ、

何を見ても得られるものはないに等しいのです。

例えば、靴を買いたいと思っている人がいたとします。

その人は、街を歩いていても「靴」という見方でしか、

人を見ることができなくなっているでしょう。

つまり、ものを見る際には、

はっきりと自分の「見方」を意識して望むべきなのです。

様々な作品を見ることをとおして、

自分なりの「見方」を模索してみてはいかがですか?

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