金目鯛のカブト煮


久しぶりにスーパーへ買い物に出かけた。紀州梅の4Lサイズという良品が手に入ったのでソレで梅酒を造ろうという魂胆なのだ。
無事にブランデーや氷砂糖などを購入し、ついでに鮮魚コーナーを覗くとピッカピッカの金目鯛が
「お待ちしてました」
なのだ。
イキのいいヤツはこうして金色に輝く目をしているが、頭を真っ二つに割られてパックされている姿はなんとも情けないのである。
が、一尾分二枚が入ったパックが¥300。しかも4割引シールまで貼られていて2Pまとめて即買い。

獅子唐が¥100だったから夕食オカズの材料費はしめて¥460とヒジョーに経済テキだったのもうれしいではないか。
ちょっと甘めに煮付けて脂ののった身や目の周りのプルプルを楽しむが、やはり高価な部類の魚だけに骨についた身肉を隅々まで穿り出してナメつくす楽しみも大変ケッコーなのである。
スキな方は煮汁までゴハンにかけて食べてしまうというし、ワザと翌日まで残しておいて冷蔵庫で煮こごりにするテもある。
いずれにしても美味しくムダなく食べ切ること、ソレに尽きるのではないか。


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日本酒もよいがたまには焼酎も煮魚にもってこいなのだ。
昨日は「だいだいのやきいも」という宮崎のお酒をいただいた。わざわざ炭火で焼き芋にしてから発酵蒸留しカメで熟成させたという焼酎は、思ったよりというよりも焼イモ臭さなどといったものはなく大変スムースで美味しい。
オンザロックでクイクイと飲っていたが気がつけば残りは1/3に…
少し飲みすぎたようである。

(18)SB『フォンドボー・ディナーカレー』


固形ルウ時代からの名称を引き継いで販売されているレトルト製品である。
大学生の時分はちょっと高級なカレーだったので、アパートの共同炊事場で先輩が使っているのを見てはちょっと羨ましく感じていたのを今しみじみと思い出している。
あのコロは牛肉も高価で滅多に口にできなかったしカレーに入れる肉も豚コマか鶏肉と相場は決まっていて、現在のようにビーフカレーなどアタリマエになっている状況は想像もしなかった。
友人などはいつも赤ウインナーをカレーに入れていて、朝からソレを喰ったりしているのを見ては大笑いしたのも懐かしい思い出だ。
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スーパーでよく廉売されているごくフツーのレトルトカレーであり、ナニを隠そうボクもコレは100円台前半で手に入れてきた。
しかしたっぷり入った牛肉とマッシュルームはこの倍以上する価格帯のものであり、スパイシーでコクのある味とともに最もコスト・パフォーマンスの高い商品だろう。
四畳半一間・風呂トイレ共同・家賃月9千円の安アパートで作っていた真っ黄色のカレーの時代では高級レストランでしか食べられなかった料理なのである。


エスビー食品株式会社
http://www.sbfoods.co.jp/index.html