栃尾の油揚と金沢・大野醤油


 友人が珍しいものを見つけたといって醤油を送ってくれた。
醤油と言えば銚子か小豆島あるいは三河といった知識しかなかったが、調べてみると全国各地にその醸造元があり、特徴のある製品が生まれているのだった。
 この醤油はスランダードな家庭用醤油の15倍もするお値段が設定されているようだが、果してどんなサプライスなパフォーマンスを見せてくれるのか…と興味津々バクハツ感情なのね。

 たまたま妹君が当家にヒマツブシに来ており早速一緒に味見をする。小皿に垂らしてみると澄んではいるが明らかにレギュラーの製品に比べてダークな色調である。指先につけてナメてみる…
「ほっほ〜、旨いじゃん!」
妹君はあくまで自称ではあるが“醤油ヲタク”と公言して憚らないソイソース・マニアなのであるが、その妹君でさえ
「かなりポントは高い」
と評するほどであり、ボクの舌に間違いはなさそうだ。母君などはさっさと自分専用の醤油注しに移したりしていて、家族には好意テキに迎えられたようである。
 本当はナニかお刺身でも買ってきてこの大野紫を堪能しながら冷酒でも一杯♪ってのがセオリーなのだろうが、正直に告白すると賞味期限の切れてしまった“栃尾の油揚げ”も在庫があり、かつまた昨日はおうちCO-OPの配送日も重なってお買い物は断念したのだ。
 オーヴンで油揚げを焼いている間に青ネギの小口切やおろし生姜を準備する。へっへ〜七味唐辛子もこんなトキのために新調してあったのよ、SBの袋入りだけど。
     ■□■□■
 カリリと焼きあがった栃尾の油揚げ、葱や生姜と香りのよい七味唐辛子…ソコにとろりと甘い醤油をかけて食べる至福の時。
醤油ってこんなに美味しいものなんだと改めて思った昨夜なのである。


粟長醤油株式会社
http://www.awacho.co.jp/index.htm
石川県金沢市大野町4丁目ハ-38
TEL:076-267-0260  FAX:076-267-6056
E-Mail:info@awacho.co.jp




カヴィロ・タヴェルネッロ・サンジョヴェーゼ
IGT・赤LB
喰っちゃ寝〜みたいな名ではあるが、なんでも販売数量は世界一を誇るイタリアワインなのだ。
ミディアムボディーに近い位置にあるライトボディーというのが誰からも愛される理由なのだろうか、豊かな果実味と爽やかな酸味がデイリーにはもってこい。
タンニンは控えめなのでカクテルベースにも向いているかな…

(33)千疋屋総本店『スパイシー・ココナッツカレー』


 フルーツと言えば新宿高野“タカノフルーツパーラー”と並びおセレブなステータスで有名なお店だ。
創業は江戸時代まで遡るが、戦後の高度経済成長も熟成期に入る昭和40年代にはフルーツのみならずレストラン経営や菓子も製造販売する総合フルーツ商社に変貌を遂げた。
同じ千疋屋でも「銀座千疋屋」は暖簾分けのようなカタチで別チャンネル、レトルト製品もそれぞれの個性を発揮した食品作りを目指しているようで、いづれそちらのカレーも試食してみようと思っている。
   ◆◇◆◇◆
 パッケージに“大辛”と書かれているようにかなりの辛さを持っているが、ベースがココナツミルクなのでマイルドに感じる。
ここまで書けばカンのよい方ならお判りかと思うが“タイ風カレー”なのだ。ん〜サスガにフルーツ・エキスパートのプライドにかけた執念を感じる。
鶏肉・タケノコ・ふくろ茸といったオキマリの具材にナンプラーや唐辛子のアクセントが派手目にちりばめられている。
ゴハンにかけてしまうとお茶漬け状態なシャビ系なので、スプーンにライスを乗せてスープにくぐらせる…という食べ方がベストだろう。


千疋屋総本店
http://www.sembikiya.co.jp/