濃厚な味の塩ラーメン

 塩ラーメンといえばサッパリスッキリみたいな印象で、二日酔いオヤジの「とにかくラーメンが食べたい!」というヨクボーとソレを受け入れるカラダのギリギリ接点かな、という部分もなきにしも非ずだ。

 鶏ガラ&鰹ダシでスープを調味し、少なめの海鮮系トッピングあるいは昔ながらのコンサバ系でイクにしろ“ラーメン界のお茶漬け”テキ存在と認識していたボクだが、このところ世間の様相は変貌しつつあるようだ。
 醤油・味噌ともにトンコツ勢の進出は目覚ましく、チェーン店の台頭であっという間に全国を席捲してしまったコテギド系ラーメン。塩ラーメンも例外ではない。
決してボクも守旧派ではないのでソレはソレでいいのかな…とも思うが、ネコも杓子もという風潮には持前のヘンポライな風が吹き始める。
 しかしCO-OPの宅配カタログにあったこの“濃厚な味の塩ラーメン”は「おっ!」と興味を惹くモノがありポチしてしまったのね。製造元は茨城県の会社、いったいどんな味なんだろうと最大限のポテンシャルを引き出すために他の食材の準備も結構タイヘンなのよ〜
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 キホンは前述した鶏ガラ&鰹ダシスープだが、ソコに豚の背脂で濃厚さを出してありイイ感じだ。確かにコクあり旨み香り強しなのだがキレがいいのは化学調味料が少ない、或いは使っていないせいだろうか。
気合いを入れすぎていろいろトッピングしてしまったが、旨いスープと麺があれば炒めた野菜だけ添えても充分に楽しめるだろう。
しょせんは専門店で食べるコトへのカタルシスに過ぎないのかもしれないが、これだけ美味しいとあながちバカにできない家庭用食品なのである。



さて、いくら加熱野菜が中心のラーメンといえどもやはり野菜は新鮮さがイノチだ。
ボクの住んでいる富士宮市は農業畜産ともに盛んなエリアなので比較テキ鮮度の高いモノを入手するチャンスは多いが、そうそう農民市場にばかり足を運んでもいられない。
そんなトキは信頼できる宅配があればいいのに、と思って応募しておいた「お試しセット」プレゼント…
当選しちゃいましたー!
うれPにゃ〜、どんなお料理作ろうかな♪
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美味しい野菜★セレブ・ランド

(74)松村精肉店『秋川牛ビーフカレー』


 紅葉の名所・秋川渓谷に隣接する“あきる野市”は米軍横田基地のある福生市から西へ向かった位置にある。数kmも奥に入れば豊かな四季に恵まれたエリアがあり、都心からわずかの時間で到達できる昔ながらの自然があるのは俄かには信じられないのである。
また平安・鎌倉・室町時代の古寺もあり、歴史の散策を楽しもうという向きにも静かな時間を提供してくれるであろう。
そして多摩川の支流である秋川の流れに沿ったそんな地域に、松坂牛や米沢牛と同じ元牛である黒毛和牛を丹念に育てている畜産農家があったのだ。


 地元の村松精肉店さんは地域の特産品を活かした製品づくりに励んでおられ「東京都産」と堂々銘うった高品質牛肉と共に販売している。今回はそのあきる野市の比較的近くである八王子にお住まいの梅成亭弟子丸さんのご厚意でこの“秋川牛ビーフカレー”を入手・堪能できる幸運に恵まれた。
ブランド牛を用いたレトルトカレーは何種類か食したコトがありそれぞれの旨みや香りを活かした製品に笑みがコボレ出てくるが、ちとザンネンなコトはいづれも高価なのである。いくら美味しくても野口君一枚出して釣銭硬貨が数枚…というのはボンビー君には辛い。
 ナニを隠そうこの秋川牛ビーフカレーもどちらかと云えばその部類に属すモノではあるが、華美なハコや装飾をそぎ落とした販売姿勢はその実質内容に集中してエネルギーを注ぎ込んでいるのではないか…という期待が胸をキュンとさせる。
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あぁ、和牛の味だ…
ハデハデどっか〜んみたいな感動はないが、静かにそっとやってくる滋味深いヨロコビがある。
ソースはオーソドックスな欧風で、個人テキにはもう少しルウ&バターを控えたほうが秋川牛のアドバンテージを実感できるのではないか…とは思うものの、ゴハンと一緒に食す大方の日本人のスタイルからいくとこのほうが無難な選択なのかも知れない。
これからの時期、紅葉狩りの帰りなどに立ち寄って「お世話になったアノ方へのお土産にお一つ如何でしょう」とおススメできる良品なのである。


(有)松村精肉店
http://e29-matsumura.com/




冷えるね〜











2008.09.19.
CONTAX i4R
Tessar T
*6.5mm F2.8