欲しい資料がどうしても見つからず静岡市内の書店に行くことにした。哀愁のイナカ街には雑誌屋はあっても本屋はないのだ。まぁ市立図書館というテはあるが手元に置いておきたいモノもあるし。
ある程度のメドがついたので昼めしを喰おうと七間町から青葉通り辺りをプラついた。この日は天気も良く暖かだったので暑からず寒からず、散歩にはジツに好適な気候はいつまでも街歩きを続けていたいキモチにさせてくれるが、飲食店も多いこのエリアには魅力テキな香りが漂っていて空腹感は加速してしまうのだな。
このところニク系食事が多かったので（今日のお昼は出来れば和食がいいなあ）などと薄ボンヤリ考えていたところにふと目に止まったのがJapaneseRestaurant「坐坊」さんだ。ダークで落ち着いたフンイキの入口はなにやらハイソ光線を放散しているが、掲示されているランチメニューは千円台前半からとなかなかにリーズナボではないか。え〜い、イッてまえ！と扉を押した。
受付の女性店員に「三階のお部屋へどうぞ」と案内され、石や銘木をあしらい素敵な調度品の置かれた階段や壁伝いに昇ってゆくとソコではまた別の女性店員が席への案内のために待ち構えていてエロおやぢは恐れ入ってしまうのであった。
そこはオリエンタルバーと呼ばれるラウンジになっていてビル店舗に造られた中庭を楽しみながらカウンターで食事をしたり酒を飲んだりするスペースのようだった。中庭を挟んで向かい側は半個室のような造りになっていて、既に幾組かのグループが着席していた。
メニューを持ってくる前に緑茶と温かなオシボリのサービスがなされるのは高級店の証拠でなんだか久しぶりのコソバユイキモチにワクワクなのだな。ハイな気分で思わずミエを張ったオーダーをしてしまいそうだが、ココは抑制の効いた深い思慮で『ステーキ重』のランチをお願いすることにした。
先ずはたっぷりのサラダとカボチャのスープだ。サラダには柚子の風味が心地よい和風ドレッシングで、ちょっと柚子ポン酢風でもある。スープはフツーに美味しいが、添えられている木の匙が小さく何度もクチに運ばなければならないのでちっともお上品ではないエロおやぢはイライラするのであった。
いよいよメインのお重が運ばれてきた。おぉ〜、いいカンジに焼かれたニクがズラリと並んでいるではないか！
ゴハンの上には茹でたヤサイや錦糸タマゴが敷き詰められ、その上にカットされたステーキ、バター＆甘辛ガーリック醤油ダレと極めて王道テキ組み合わせがググッとビジュアルを刺激する。もうひとつのお重には小鉢に盛られた野菜の煮物と煮玉子、香の物が入っている。汁物は赤だし味噌汁、ウ〜ム充分過ぎる内容だ。さあ、早速ばっくりと行こうではないか…
きゃ〜っ、美味い美味い美味い♪
香りよく柔らかく甘く、そして濃密な旨味がジュワ〜と滲み出る牛肉はタダモノではない。お店の方に訊いてみると「当店では厳選したＡ５ランクの和牛を使用しております」とのことだった。なるほど、そりゃ美味いに決まってるぜ…ってこのお値段でよくソレが可能なものだと感心する。
若いコロならこの量だと三杯は平らげただろう。しかし今はこの量がズバリ、これ以上も以下もない。キモチよく食べ終えて最後はデザートとコーヒーが運ばれてきた。
豆乳のプリンに黒糖のジュレがトッピングされている。ちょっと頼りないくらいの味だが、濃厚なステーキを堪能したアトではこれくらいでちょうどよいだろう。しかし豆乳に黒糖が組み合わされるとキナコのような味に感ずるのは面白かった。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
ランチタイムだったせいか女性客の姿が目立つ。そうだろうな〜こんな素晴らしい内容のランチがお手頃価格で楽しめるんだから。
ボクはついニクに目が眩んでコレを食したが、ランチコースの一番の目玉は前菜やメインをいくつかプリセットされた中からチョイスできるようになっているコースもあってコレにもかなりココロゆさぶられるものがある。
隣の席では初老の紳士がブランド焼酎のグラスを片手に名物の『黒カレー』を楽しんでいた。いや〜ん、ソレもめっちゃ美味そうなのよね♪ 次回はコレだな。
いいお店を知ってしまったのは嬉しいが、ちょっとコマッタ気分でもある。
◆坐坊（ざぼう）
http://www.nasubi-ltd.co.jp/zabou/
静岡市葵区七間町1丁目15
TEL=054-255-3388 FAX=054-255-3386
ACT=11:30〜14:00, 17:30〜22:30 (金土23：00）
→MAP
☆ 数日後そのカレーを喰いに… お楽しみに！
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Sora
November 25. 2010.
