ビーフシチュウ酔夢譚

久しぶりに本気モードでビーフシチュウを作ることとなった。ただ因果なものでその直前にブランド牛肉のローストビーフ既成品をたっぷり楽しんでいたものだからヨケーにリキが入ってしまうのはムリのないことなのである。

クルマのガソリンやネットでの物品購入に使っているカードのポイントが知らないうちに貯まっていてけっこーな額になっていた。買い物にも利用できるけれどちょっとお得に物品と交換もできるのだな。
まあどーせなら滅多に買えないなにか美味いもん一点ゴーカ主義でパパッと交換ガガッと喰っちまおうじゃないのよ…てなワケでボンビには無縁なグルメ“松阪牛のローストビーフ”を申し込んじゃったのよ、いや〜いざ受領してみると意外に分量も多いし存在感が違う。

冷凍で配送されてきたので着いたからと云って慌てて食す必要もなくテメーに都合の良いタイミングを図って楽しめるところがいい。ジツはちょっと前に静岡市の中心部で“ローストビーフ専門レストラン”を偶然見つけてしまいそのお店で喰うか、はてまたジブンの家に在るものを喰うか…という優先順位づけに苦心していたのよ。
ウニウニと優柔不断な思いがいつまでもくすぶり続け、これ以上時間をかけても結論は出そうにもない逡巡…え〜い!それなら手近なオンナとヤッちまえ!違う!手近にある方から喰えばいいだけじゃん…と案外に単純な方向に流れたエロおやぢである。
ところがさっきはテメーに都合の良いタイミングって書いたけれど、それならメインのローストビーフに合う副菜類や酒など周到に準備をしてそのハイグレードなステージ作りをすべきなのであるが、喰いたいとなったら後先考えずにオンナをホテルの部屋に連れ込んで…違う!とにかくスグに食べたくて仕方がなくなってしまったので赤ワインだけ買ってきてなんとかその帳尻を合わせただけなのである。

ちいとばかしお粗末な盛付かな、青みもなんにもないし。けどまあいいよね…ブツがリッパなんだからさ。
う〜む…やっぱり美味いねえ松阪牛、舌に載せるとトロけてゆく脂とシルキーでソフトな食感が高級ブランド牛肉たる由縁か。こーゆーモノはしょっちゅう喰ったりすれば必ずや天罰が下るのであって、たとえそれが何年かぶりに食すものであったとしても、決して慌てず騒がずゆるやかに落ち着いてその巡り合いに感謝つつじっくり攻めてエクスタシーに溺れさせる…違う!その旨味を堪能すべきなのである。
             ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

そんな松阪牛ローストビーフの余韻も冷めやらぬ某日、妹君から岩手県産ブランド和牛のブロックをいただいてしまった。御亭主殿のシゴト関連で送られてきたものらしく「とてもウチだけでは消費しきれない量だから…」と言って手渡された肉塊は確実に4kgオーバー、もしかしたら5kg近いビッグブロックなのであった。
新鮮なうちに切り分けてヤキニクなんぞすればサイコーなのだろうけれど家人の帰宅時間もバラバラだし、だいいちテメーが一番アヤシいではないか。それならいっそのこと煮込み料理にして時間差攻撃対応&クイック提供対応&長期間保存対応…なんて工夫をするのもナイスじゃん♪てなワケで目的地はビーフシチュウに決定なのである。

どうせ今日スグに食べるわけじゃないし、家人たちの帰宅もまだ先だにゃ〜うふふ…ハイボールの酔いがそのヨクボーに火をつけてしまったのだろう、普段は冷静チン着なボクには考えられない煩悩がBurnなのである。
そう、そのブロックをカットするついでに端部をブ厚く切って“ポンドステーキ”ってやつを楽しんじゃおーじゃないのよさ!ってことなのね。
瀬戸の藻塩やブラックペッパーをダダッとワイルドにその表面にぶち撒き、ガーリックオイルを熱したフライパンでヂュ〜っと焼いてやるのさ。誰も未だ帰ってきていない当家のキッチンに響くオンナの甘く切ない喘ぎ声…違う!キッチンに漂うリッチで芳ばしい香り、そしてその焼きたてのポンドステーキにかぶりつくエロおやぢなのだな。ちょ〜美味いぜ!や〜ね、ビールにまでテを出しちゃって。家人たちが帰ってくる前にこいつをたいらげて証拠隠滅なんてセコい根性ではなくとも、そのあまりの美味しさにアッと言う間に皿はカラになってしまった。

そんなステーキをレストランで食せば数千円はするだろうけど、皿もテキトーだしガロニも添えてないという状況、しかもキッチンで立ったままそいつを喰うという野蛮な食事には(なんだかちょっともったいなかったかなあ)なんてキモチもチラリ意識したりしたのはナイショですからね。

ハラいっぱい、しかもヨッパになってしまっても一向にモンダイはないのである。こうして大きなブロック状にカットして各面をソテーして旨味の流出防止を行ったらアトは香草を忍ばせた鍋でコトコト煮込んでやるだけ、今日のところは2時間ほど煮込んで一旦終わりにしましょか…といった作業だけだからね。
食べられるようになるのは朝夕鍋に火を入れてはそのまま冷まして…を繰り返すこと三日間の後だ。だから完成するまでの間にガロニの手配準備とか主食をコメにするのかパンにするのか、酒はどんな順番でナニを出すのかなどを考えておけばよいので気がラクだ。
運のよいことにこの翌日ジャガイモ&南瓜をいただいたり、実家でオクラや茄子が収穫されたり…とまさに“夏野菜deガロニ”ってなラインナップが形成されて都合が良すぎたのである。へっへっへ〜アトは酒の準備だけだな。
火入れする度にアクを掬い取ったりワインや水分を補充してやる必要があるけれどそう大層な作業ではないしね、4日目になったら市販の缶詰デミグラスソースを適宜加えては味を整えてやればよいだけである。ソースに照りとコクがついたらオッケー、あとは盛付だけなのよ。そうそうテーブルのセッティングは先に済ませておき、ビーフシチュウが冷めないうちに食べられるようしておきましょうね。

ナイフとフォークをいれるとホロホロと崩れるようにニクはその歴史を開示してよこす。たっぷりソースを絡めてクチに運べばトロけるような旨味がいっぱいに拡がる。あぁ三日も四日も待った甲斐があるってもんさ。さんざんジラされてようやくエスコートに成功したオンナがベッドで初めてその股間を晒すのに似ているかもしれない。ねっとりうっふ〜ん♪なお味は極めてエロティックでもあり、ジツに刺激テキかつセクシイな時間なのである。
そして大量に出来上がったビーフシチュウはこの後何度かその悦楽を堪能できるのである。お盆の送り火のアトに母君に振る舞ったビーフシチュウもこいつであって、本当にスッキリとムダなく食べ尽くしたぜ!てな達成感さえある。
あぁまた誰かこんなブロックくれないかなあ。お礼に完成品の半分を差し上げますから…などとヨッパになったエロおやぢは夢現に考えてみたりもするのであった。



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今朝は台風襲来でものスゴい暴風雨ですが
先週末はその影響でこんな空模様の朝でした
南東麓の裾野市では来週末に「コスモスまつり」が開催されます



6:43AM, September 13. 2013. @Susono-City






そして台風接近前・土曜日の日の出はこんな感じ
このあとスグに雲隠れ…



5:13AM, September 14. 2013. @Fujinomiya-City







梅成弟子丸さん
こんにちは!
ニクまみれっ子余にあらず(笑)ってね、まあたまたまこんなめぐり合わせもアリってことでさ(´▽`*)アハハ
ところで貴殿は「さわやか」の『炭焼きげんこつハンバーグ』を食したことはおありで?いや〜ジツは昨日また喰っちまいましてねえ(笑)今度ご一緒しませんか?





暴れん坊将軍も去ってこの通り…
期待した初冠雪は未だでしたけどね



4:13PM, September 16. 2013. @Fujinomiya-City





ひまわりさん
おはようございます!
そうです、富士山は北側の窓を開ければバ〜ンと…でもソコは高3女子剣道部員の部屋なので利用不可なんですなノ(´д`*) …で、マンション階段の一階上から(笑)
あらら、サスガによくご存知ですね“DON幸庵”さん!まあモノの感じ方ってヒトそれぞれですからね、ボクも一度は行ってその真偽を確かめてきたいものだと思っているところです。
その評判は主にネットやテレビ番組からの情報なんですけど、そーゆーのってアテにならないからなあ。信じられるのは自分の五感だけ(´▽`*)アハハ