買い物難民と『アラカルト』な夕食の関係

高齢者による高速道路逆走や過失致死運転事故が多発していることは周知の事実だけれども、振り込め詐欺のように官民一体となった対策がなされていないのは如何なものだろう。
以前は(そりゃモウロクしてんだからさ、サッサと運転免許を取り上げておとなしく暮らすよう指導すればいいじゃん…)なんて思っていたのだけれど、コトはそう簡単に済ませられるものではないことが近年判ってきて、安易な考えであったことをハンセーしている。と言うのも公共交通機関が高い密度で整備されている首都圏や大都市と違い、地方都市の主たる移動手段は個人所有のクルマ頼みなのである。それでもエロおやぢが暮らしている哀愁のイナカ町はまだマシなほうで、山間地などの過疎地域ではバスやタクシーさえままならないのが先進国ニッポンの現実なのよね。


OLYMPUS  F.ZUIKO Auto-S 1.8/38  @SONY NEX-7

もし自分がそーゆー立場になったら…と考えると非常に悩む。とても不便な生活を強いられることが判っていながら運転免許返納なんて出来ますか?ムリに決まってますよね。でも今は正常な社会生活が出来ているからいいけど…と買い物難民化への不安は解消しない。
昭和ひとケタ生まれの母上はもちろん運転免許など所有していないから買い物の手段としては電車・バス・タクシーなどの利用しか選択肢がない。出先で美味しそうな食べ物を見つけても(あまりたくさんは持てないし…)と諦めることも多いそうだ。体力足腰が衰えた老人ならばそう思って最小限に留めてしまうのは無理もないことと思う。


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それでもこんなバカ息子のためにナニか美味しいものを買って帰ってあげようと、いろいろなデパ地下お惣菜を選んできてくれた。ドンクのバゲット、輸入カマンベールチーズ、まい泉のかつサンド、国産銘柄鶏のハーブ蒸しなどビールやワインにはたまらない品ばかりだ。メインはローストビーフのオニオンソース、こいつには数種類の焼野菜が添えてあって「サスガ、デパ地下!」って感じね。
そんな美味しい『アラカルト』な夕食をいただきながら、老後のことなんぞ考えたこともないノーテンキなエロおやぢもついついソコに思いを巡らせてしまうのよ。でもメンドくさいなあ、もうテキトーに生きるしかないんだろうか。




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夜明けの瞑想



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