レアで食す『厚切ステーキ』

世の中は気に入らないことで溢れ返っている。国際関係では近隣国家の独自理論による反日主張と行動、国内では多くのヒトが日常テキにしているクルマのイカレた運転マナー、ヘンな流行になだれ込む人々とそのヒトたちが使うヘンなコトバ、国民に寄り添うと云っておきながら無闇矢鱈な上昇志向と政権批判及びスキャンダル追及で正常な国会運営参加の出来ない野党諸氏…みんなくたばっちまえ!と思う。

若いころならきっと何処かでバクハツしてしまったのだろうけれど、幸か不幸かトシをとって少しはテメーのサヤに収める術も身につけてきた。だからストレスをコンパクトにたたんでおくことが出来ている。しかしいったんそいつのフタを開けば生きてきた年数分だけの不満がとてつもないエネルギーを以って肥大拡散するのではないか、という恐怖心もある。
そうね、そーゆーことを抑制できなくなるジブンがいつか現れるのではなかろうか…というカタチなき不安なのね。まあこの齢になって犯罪者の仲間入りなんてしたくないのできっと大丈夫かとは思いますけど、転ばぬ先の杖ってことで美味いもんを喰って気を紛らわすのも一つのテではありますな。
そんな某日例によって某国営BS放送を視聴していたら世界中のステーキを喰いまくるという番組をやっていた。いや〜ドレもジツに旨そうでやんすね。

そしてたいていのそれはニクをブ厚くカットしてある『厚切ステーキ』レアなのですよ。またまた若いころはってフレーズを使ってしまいますけれど、ステーキと云えばバカのひとつ覚えみたいに“レア”で食しておりました、はい。ところが近年に於いてはやや火の通りかかったミディアムやミディアムウェルダンなどが心地よい食し方に変化してしまいましてね、このところずっとレアでの調理には遠ざかっておりましたのです。
う〜む、やっぱりレアですかい、ニクの本当の旨味を堪能したければそれしかないんですかね…てなわけでお買い物のときについ厚切りしてあるステーキ肉を購入してしまったのだな。
それはいいんだけど、厚切りのニクをどうやって美味しく食べるか…まあ上等なニクならテキトーに調理してもそこそこに美味しくはいただけるとは思いますけれど、なにせ節約志向のエロおやぢがカゴに入れるニクなんかどうせ冷凍輸入の牛肉でしょ、ここは一発確たるタクティクスによってBS番組の料理に負けないステーキを食べてみたいじゃありませんか。


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そこでふと思い出したのは、ステーキを焼き上げたらスグに食すのではなく約20分ほど寝かせておく、というワザだ。ええっ?なんか冷めて不味くなりそーなんだけどさ…でもイチかバチかやってみる価値はありそうね!ってことでアチチと言いながらアルミフォイルで包んで待つこと18分、うっそ〜20分じゃないの?なんだけど、単に待ちきれなかっただけですよ。ちっとくらいフライングしたって大丈夫に決まってるじゃん。
えへへ、こいつはイケますね。美味しいジュースはニクにしっかり閉じ込められて細胞のなかにちゃんと留まっているのですよ、だからカットしても肉汁が全くと言ってよいほど滴り落ちてこないのね、もうこの記述だけでどんだけ美味いんだい…ってことがお判りいただけるかと思います。
いいですねえ、レアで食す『厚切ステーキ』。しばらくはミディアム派離脱宣言としておきましょうか。




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