切れない包丁(通学路無残)


包丁は、食材を切るために在る。
よく切れる包丁は、単に切れるだけでなく
繊維を痛めないので旨みを逃がさない・・
よって美味しい料理が作れて
食べる人は笑顔になる。
しかし、切れない包丁は
せっかくの食材をだめにして
刃先が滑ったり、かえって怪我をさせる
危険なものと成る。
つまり、切れない包丁は役立たずだ。

社会の中で
未熟な成長期になる若者は、歴史の初期からいたし
この時期、四月病なるぼんやり感を持つ人だって
大勢いる。
しかし、命の大切さや、女性や子供や年配者に
気を配れずに自己中心なだけの人間は
切れない包丁のように
単に、危険なだけの存在だ。

戦争でも
犯罪でもなく
変質者でもなく

ただ 隣人への無意識 無関心 ・・そうしたものが
今回の連続に関係しているとしか
私には思えないのだ。

たまらない心の中を
ラフに描いただけだ。