武甲山・・恵みと経済の狭間


最初に武甲山を見たとき
山ではないと思った。
頂上を削られている山なんて見たことが無いし、
類似して連想したのは、ラシュモア山。

アメリカ合衆国の4人の大統領が
白い花崗岩の露頭に14年の歳月をかけて彫られたもの。
確かヒッチコックの映画『北北西に進路を取れ』のクライマックスで
この風景を鮮烈に記憶した。
だから。武甲山も、長い時間をかけて造形しているのだと思ったのだ。


昨日は、矢尾百貨店の二階と三階のエスカレーター脇に展示されている
篠島実さんの写真展 武甲山秩父の祭りを拝見した。
印象的な、歴史を刻んだ力作ばかり約40点・・躍動していた。

いまだに削られ続けている武甲山・・
いずれにしろ、武甲山にしか見られない植物も生息するらしく
豊かな恵みのことを思うと複雑だ。

140910