今日は昨日借りた「デスカッパ」を観ましたので、その事について書きます。


ストーリー
東京でアイドル歌手の夢に破れ故郷に戻った加奈子だが、帰省したその日、車を暴走させて村にやってきた若者たちが祖母をひき殺した上に村の守り神である河童地蔵も破壊し、海に突き落としてしまう。やがて河童地蔵にまつられていた“河童様”が怒りのあまり長い眠りから目覚め、加奈子たちの前に現れるが……。


解説&感想
アメリカ資本による、低予算B級モンスター映画。
一応チープ&おバカ映画である事を売りにしているようですが、あまりにも作り物然とし過ぎている人形やミニチュアセット、吊っている糸をデカデカと映している戦闘機やヘリコプター、これと言った理由もなく突然出現するハンギョラス、理由不明で巨大化するデスカッパやヒロイン(「妖怪巨大女」みたいだ)、「ウルトラファイト」の如く実況が入るデスカッパとハンギョラスの戦い、「終」のクレジットが出た後、「最後の海底巨獣」の如く「?」が出たり、エンディングが何故か演歌など、あまりにもふざけ過ぎて、訳が分からなくなっています。
「ギララの逆襲」はまだ良かったですが、これは流石に…。
チープやおバカを売りにするのは良いけど、だからと言って手抜きにして良い理由にはならないでしょう。
昔の恐竜映画のパロディという事で作られた、「おかしなおかしな石器人」は特撮や恐竜のデザイン・造形がかなり良く出来ており、オマージュやパロディをやるなら、本来こうしなきゃいけないと思うのですが…。
いずれにせよ、怪獣や特撮ファンなら「くだらねぇな」の一言で済むかもしれませんが、そうじゃない人が観たら、多分最初の部分ですぐに観るのをやめると思います。
銀河ぐらますガイドを読んだ時に気付いたのですが、昔の特撮がチャチに見えるのは、一生懸命撮ってたりするけど、当時の技術力の問題といった、いろんなよんどころない事情でチープになっている、あるいはスタッフに致命的にセンスが無くて、そうなっているだけであって、決してふざけているのではなく、手を抜いているわけでもない。今の怪獣映画はそこを勘違いしており、「特撮ファンの人って、こういうの好きでしょ?」と言った、ファンを馬鹿にしてるだけに過ぎないのでは?と…。
エド・ウッドの映画もお世辞にも出来が良いとは言えませんが、突っ込み所満載で尚且つ映画作りに対する情熱があった事が評価され、今でもカルト的な人気を得ているわけですし。


スタッフ
監督、特技監督原口智生
プロデューサー:千葉善紀、羽山陽子
エグゼクティブプロデューサー: ジョン・シラベラ
原案、脚本: 右田昌万


キャスト
平田弥里
ダニエル・アギラールグティエレス
北岡龍貴
深華
なべやかん
星光子
庵野秀明(友情出演)
樋口真嗣(友情出演)
桜井浩子(友情出演)
柴田秀勝
横尾和則
三宅敏夫


予告編です↓

画像はDeath Kappa - New Video Digital - New Video Groupundead brainspasm October 2010から。


参考
HEROES☆CAFE 『 デスカッパ 』〜大怪獣サミット緊急番外編
映画『デスカッパ』 - シネマトゥデイ
銀河ぐらますガイドデスカッパ
デスカッパ-レッツエンジョイ東京