アーカムなう。 (ミスカトニック大学留学日記) このページをアンテナに追加 RSSフィード


・このブログ内に登場する、マサチューセッツ州アーカム・ミスカトニック大学は、H.P.ラブクラフト(および他の作家)による、一般に「クトゥルー神話(クトゥルフ神話)」系と呼ばれている小説などに登場する架空の土地、大学であり、実在しません。また、ほかの架空の地名、 人物名、団体名などが言及されていることもあります。詳しくは[こちら]をお読みください。

・さいきん迷走してるような気もしますが、メインは「私」のミスカトニック大学留学記です。クトゥルー神話系の創作(二次創作?)も書いてます。主要/おすすめエントリのインデックスは[こちら]。創作作品はブクログのパブーでも公開しています。(http://p.booklog.jp/users/asahit)

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2013-08-14

宣伝です

| 22:32 | 宣伝ですを含むブックマーク

「ミドリちゃん、大変なんだよー、起きて、起きて」

「葉初(はうい)、なんで、私の部屋の中にいるの!?」

「あー、それは。ドア、ノックしたけど起きそうになかったから。だいたいいつも、開けっぱなしでしょ」

「二階のベランダまで、よく登ったね……」

「恋の軽い翼で飛び越えました!」


***


「『しんきゅうしはいしゃオーディション』?」

「は、はい。そうなんです……」


***


「ナンバーワンになろうとする必要は、ないんじゃない? だって、もともと特別な、旧支配者(グレート・オールド・ワン)!」

「ちがうんです……。私たちは、オンリーワンでも、なんでもないんです。母は、私とおなじようなきょうだいたちを、私のほかに九百九十九体、生みました。私たちは、なにも特別じゃないんです。なにも、できないんです……」


***


『その事件は衆人環視の中で起こったものの、実際になにが起きたのかについての証言は証言者によって行き違い、なにひとつとして明らかになってはいない……』


***


というわけで、8月18日(日)開催のコミティア105で、『クトゥルフ神話アンソロジー・3「混沌」-ドラッグフェニールの絵画・4-』が発売になるそうです。この本に『丸子橋河原の恐怖』というタイトルで、こんなかんじの短編を1編書いております。足をはこばれるかたがいらっしゃいましたら、ご覧になってくださいませー。ほかの(すごい)参加者リストは、主催サークルさまの記事からどうぞ。→ http://higahisa.blog10.fc2.com/blog-entry-89.html


スペースは「に06ab」、サークル名「ふぇにどら!!」さまです。(参加サークル名、あってますでしょうか……)


既刊はこのへんです。『2』にも1編書いています。

クトゥルフ神話アンソロジー・2「深淵」-ドラッグフェニールの絵画・3-

クトゥルフ神話アンソロジー・2「深淵」-ドラッグフェニールの絵画・3-

2013-04-17

さんちがぴんち

| 23:43 | さんちがぴんちを含むブックマーク

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(『今日の早川さん』の帆掛さんと富士見さんですが、似てないのと雑なのはごめんなさい。)

2013-04-08

プランゲ文庫異聞

| 02:10 | プランゲ文庫異聞を含むブックマーク

 午後のシフト中のことだった。

 日本語のコレクションについて質問したい、というパトロン(図書館利用者のこと)がいる、と言われてカウンターに行くと、そこには、くしゃくしゃの髪に、とがった耳の、背の高い男性が待っていた。

 彼は、ようやく春めいてきた陽光の中を歩いてきたにしては厚すぎるようにおもえる、丈の長い黒の外套を着ていた。褐色がかった肌に、彫りの深い顔立ちで、なに人なのかとっさにはわからない。

 わたしたちは、はじめ日本語で、それから日本語と英語をまじえてしばらく話をした。日本語コレクションの利用者は、当然のことながら日本語を読解できる人のことがほとんどで、その多くは会話も流暢にこなすから、これ自体はなにも不思議なことではないのだけれど、彼の話す言葉には、日本語にも英語にも、いままで耳にしたことのないような訛りとリズムがあって、ときどき、わたしは彼の質問を聞き返さなければならなかった。

「そのような資料は、当館では所蔵していません」

「すくなくとも、日本語コレクションとして把握しているタイトルの中に、そのような資料はありません」

 そのような答えを幾度、繰り返しただろう。彼は顔に浮かぶ失望と不満を隠しもせず、頭を振りながら帰っていった。

 プランゲ文庫。第二次世界大戦後の占領期に日本で発行された新聞や雑誌を網羅したこのコレクションは、GHQに勤務していたゴードン・W・プランゲ博士が、検閲のために提出され保管されていた出版物を検閲部隊から引き取り、メリーランド大学に移送したものである*1。占領期日本の研究者の間では有名な資料で、一部をマイクロフィルム化したものは、この図書館でも利用することができる。

 ただ、外套の男が投げかけてきた質問は、奇妙なものだった。

思想統制の理由によらない、特別な事情で検閲を受けた一部の出版物は、メリーランド大学ではなくミスカトニック大学に移管されたと聞いた。そのコレクションは、この図書館に収蔵されているはずだ」

 そう言いつつ、資料の所在を尋ねてきたのだ。何度も、何度も。 

 そのような話、わたしは聞いたこともない。

 首をひねりつつデスクに戻り、「もしなにか、わかったときのために」と彼が残していった名刺に目を落とす。

 "Dunwich, MA"。それが男の居所であるらしい。

 はじめて見る地名だったので、同僚に訊いてみると、内陸のほうにあるちいさな町であるとのことだった。

2013-04-03

焼津の子

| 02:35 | 焼津の子を含むブックマーク

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2013-03-27

邪神忌

| 02:22 | 邪神忌を含むブックマーク

去る3月15日はH.P.ラブクラフトの命日でした。『邪神忌』というイベントも開催されていたそうです。


そんな日に、ふとおもいついたハイクふたつ。規則はメチャクチャですが。


I saw a tree,

With a lonely bud,

On the anniversary of HPL's death.

(つぼみ、ひとつだけついていて邪神忌)


I remember the cherries,

Mother offered to a dead poet.

Today is the anniversary,

Of my great poet's death.

(母が桜桃、供えていたこと思い出す邪神忌)