アーカムなう。 (ミスカトニック大学留学日記) このページをアンテナに追加 RSSフィード


・このブログ内に登場する、マサチューセッツ州アーカム・ミスカトニック大学は、H.P.ラブクラフト(および他の作家)による、一般に「クトゥルー神話(クトゥルフ神話)」系と呼ばれている小説などに登場する架空の土地、大学であり、実在しません。また、ほかの架空の地名、 人物名、団体名などが言及されていることもあります。詳しくは[こちら]をお読みください。

・さいきん迷走してるような気もしますが、メインは「私」のミスカトニック大学留学記です。クトゥルー神話系の創作(二次創作?)も書いてます。主要/おすすめエントリのインデックスは[こちら]。創作作品はブクログのパブーでも公開しています。(http://p.booklog.jp/users/asahit)

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2013-04-08

プランゲ文庫異聞

| 02:10 | プランゲ文庫異聞 - アーカムなう。 (ミスカトニック大学留学日記) を含むブックマーク

 午後のシフト中のことだった。

 日本語のコレクションについて質問したい、というパトロン(図書館利用者のこと)がいる、と言われてカウンターに行くと、そこには、くしゃくしゃの髪に、とがった耳の、背の高い男性が待っていた。

 彼は、ようやく春めいてきた陽光の中を歩いてきたにしては厚すぎるようにおもえる、丈の長い黒の外套を着ていた。褐色がかった肌に、彫りの深い顔立ちで、なに人なのかとっさにはわからない。

 わたしたちは、はじめ日本語で、それから日本語と英語をまじえてしばらく話をした。日本語コレクションの利用者は、当然のことながら日本語を読解できる人のことがほとんどで、その多くは会話も流暢にこなすから、これ自体はなにも不思議なことではないのだけれど、彼の話す言葉には、日本語にも英語にも、いままで耳にしたことのないような訛りとリズムがあって、ときどき、わたしは彼の質問を聞き返さなければならなかった。

「そのような資料は、当館では所蔵していません」

「すくなくとも、日本語コレクションとして把握しているタイトルの中に、そのような資料はありません」

 そのような答えを幾度、繰り返しただろう。彼は顔に浮かぶ失望と不満を隠しもせず、頭を振りながら帰っていった。

 プランゲ文庫。第二次世界大戦後の占領期に日本で発行された新聞や雑誌を網羅したこのコレクションは、GHQに勤務していたゴードン・W・プランゲ博士が、検閲のために提出され保管されていた出版物を検閲部隊から引き取り、メリーランド大学に移送したものである*1。占領期日本の研究者の間では有名な資料で、一部をマイクロフィルム化したものは、この図書館でも利用することができる。

 ただ、外套の男が投げかけてきた質問は、奇妙なものだった。

思想統制の理由によらない、特別な事情で検閲を受けた一部の出版物は、メリーランド大学ではなくミスカトニック大学に移管されたと聞いた。そのコレクションは、この図書館に収蔵されているはずだ」

 そう言いつつ、資料の所在を尋ねてきたのだ。何度も、何度も。 

 そのような話、わたしは聞いたこともない。

 首をひねりつつデスクに戻り、「もしなにか、わかったときのために」と彼が残していった名刺に目を落とす。

 "Dunwich, MA"。それが男の居所であるらしい。

 はじめて見る地名だったので、同僚に訊いてみると、内陸のほうにあるちいさな町であるとのことだった。

2013-02-14

知られざる北極探検の歴史

| 12:55 | 知られざる北極探検の歴史 - アーカムなう。 (ミスカトニック大学留学日記) を含むブックマーク

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うちの大学の図書館で、いまこういう展示をやっているそうです。ミスカトニック大学といえば南極探検で有名ですが、初期の北極探検に関する古資料も所蔵しているんですね。

2010-02-11

路線バス

| 23:19 | 路線バス - アーカムなう。 (ミスカトニック大学留学日記) を含むブックマーク

久々にこのカテゴリの記事を。といっても、小ネタぽいのですが……。


アーカムは、アメリカの中小規模の町にしては、路線バス網が整備されているほうです。大学が町の中心になっている (経済的にも) という理由がおおきくて、ミスカトニック大学が交通局に資金を出しているからなのですけれども。


で、そのバス網、路線は、キャンパス周辺を走る "Miskatonic"*1 などの一部を除いて、色の名前がつけられています。"Red" "Yellow" "Bule" "Green" などですね。それそのものは、ほかの都市でも見かけるシステムで、珍しいことはないし、色も、赤、青、黄色……といったあたりは一般的に使われているとおもいます。


なんですが、アーカムでは、路線が細分化されていくうちにネタが切れてきたのか、"Purple" "Bronze" "Lavender" といった、ちょっとマイナーな色名がついている系統が以前からありました。(ちなみに、路線図は色分けされていますが、バスそのものに色が塗られているわけではなく、行き先表示板に文字で表示されるだけです。なので、紫とラベンダーがあってもそれほど混乱はしない。)


そして、去年の夏におこなわれたバス網の統廃合で新設された路線には、さらにマイナーな色がつきました。ひとつは "Navy" (ネイビーブルー) で、なんとなくわかるのですが、もうひとつが "Teal" (暗緑色がかった青色)。


なんでそんな色にしたのでしょうね?

*1:この路線だけは途中に連結器のある長い車体の車両で運行されることが多いからなのか、"Tentacle" という別名で呼ばれることも。もちろん公式な名称ではなくて、学生が勝手に言いだしたものですが。

2009-04-29

Idoru M@ster

| 21:23 | Idoru M@ster - アーカムなう。 (ミスカトニック大学留学日記) を含むブックマーク

タイトルはタイポではないですよ。


教授と期末に提出する研究ペーパーの内容を相談していたら、ウィリアム・ギブソンの「あいどる」も参考にしてみたらおもしろいんじゃないか、というような話になぜかなる。そういう流れで (「ニューロマンサー」でもなく) 「あいどる」がさらっと出てくる教授も教授だけど、そこで、「ニューロマンサーシリーズ全部読みました!」ってかえした私もどうかとおもう。


Neuromancer、Mona Lisa Overdrive、Count Zero、Virtual Light、Idoru、All Tomorrow's Parties で全部であってますか?

2008-09-23

ミスカトニックくま

| 12:36 | ミスカトニックくま - アーカムなう。 (ミスカトニック大学留学日記) を含むブックマーク

そういえば、学校のロゴ入りグッズといえば、こんなのも持ってます。

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去年の誕生日にニシちゃんにもらいました。今年もあと2週間くらいだよー(と、さりげなく? アピール)。