アーカムなう。 (ミスカトニック大学留学日記) このページをアンテナに追加 RSSフィード


・このブログ内に登場する、マサチューセッツ州アーカム・ミスカトニック大学は、H.P.ラブクラフト(および他の作家)による、一般に「クトゥルー神話(クトゥルフ神話)」系と呼ばれている小説などに登場する架空の土地、大学であり、実在しません。また、ほかの架空の地名、 人物名、団体名などが言及されていることもあります。詳しくは[こちら]をお読みください。

・さいきん迷走してるような気もしますが、メインは「私」のミスカトニック大学留学記です。クトゥルー神話系の創作(二次創作?)も書いてます。主要/おすすめエントリのインデックスは[こちら]。創作作品はブクログのパブーでも公開しています。(http://p.booklog.jp/users/asahit)

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2011-09-18

そうだ、京都いってたんだった

| 03:54 | そうだ、京都いってたんだった - アーカムなう。 (ミスカトニック大学留学日記) を含むブックマーク

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もう撮影してから2ヶ月ほど経ち、季節感もなにもあったものでもなくなってしまったのですが、そういえば祇園祭の宵々々山に行ったんでした。


日の暮れるまえは、鉾の置いてある道も、まだ日常の一部といった雰囲気ですが……

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暗くなるにつれて、お祭りの人出も増えてきて……

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夜店があったり

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山の上ではお囃子の演奏がはじまったり

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そうして夜は更けていくのでした。

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2011-02-04

セーラム探索・拾遺2 ―な、なんだってー!!!

| 14:18 | セーラム探索・拾遺2 ―な、なんだってー!!! - アーカムなう。 (ミスカトニック大学留学日記) を含むブックマーク

探索記の更新は今回でとりあえず終わりです。


ところで、最後になってしまいましたが、この旅行、出発まえに森瀬繚氏からボストンセーラムにおけるラブクラフト関連スポットの案内をいただきました。(森瀬氏は2008年にニューイングランドのラブクラフト・カントリーを巡る旅をされています。参照: ニューイングランド幻想紀行 - 墨東ブログ) この探索記のネタを準備することができたのも、その案内があったおかげだったりします。この場であらためてお礼をさせていただきたいとおもいます。ありがとうございました。


さて、こちらは、「セーラム探索」のメイン記事でも紹介した、セーラムのピーボディ・エセックス博物館。

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現代的な外観のメイン・エントランスの脇には、通用口なのか、昔の正面玄関なのか、こんな戸口がありました。ここでの表記は「ピーボディ博物館」となっています。

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この戸口のむかいには、こういう名前の日本食レストランがあったみたいです。(過去形になっているのは、現在は閉店してしまったようだからです。写真をよく見ると、右下のウィンドーにComing soon...と、次のテナントの出店のお知らせが出ています。)

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話は変わりますが、『うちのメイドは不定形』というライトノベルがあります。(このへんでわかるひとにはオチが割れてるような気がしますが、もうすこしおつきあいください。)

うちのメイドは不定形 (スマッシュ文庫)

うちのメイドは不定形 (スマッシュ文庫)


この小説、上述の森瀬氏が原案を担当しておられます。上に書いた旅行の途中、氏もセーラムに立ち寄られたそうです。ピーボディ・エセックス博物館の正面のこの道も通られたことでしょう。


ピーボディ博物館。日本食レストラン・アサヒ。ピーボディ……、あさひ……。あさひ・ピーボディ……?


そうか!! 『うちのメイドは〜』のヒロイン*1の名前は、ここの通りの風景から発想されたものだったんだ!!!


(冗談ですので真に受けないでください。)

*1:ん? ヒロインはテケリさんでしょうか。

2011-01-24

セーラム探索・拾遺1 ―コミューター・レイル

| 18:51 | セーラム探索・拾遺1 ―コミューター・レイル - アーカムなう。 (ミスカトニック大学留学日記) を含むブックマーク

市内のNorth Station (北方面行き)、South Station (南方面行き) を起点としてボストンと近郊の町をむすぶCommuter Rail (コミューター・レイル)。MBTA (マサチューセッツ・ベイ公共交通局) が運営しているこの鉄道網は、地元民の通勤などの足として利用されています。セーラムをとおるNewburyport/Rockport線も、その中の一路線。ボストン (North Station)―セーラム間の乗車時間は30〜40分です。


こちらがボストン側の駅、North Station。コミューター・レイルのターミナルであるだけでなく、メーン州方面へむかうアムトラック路線"Downeaster"の発着駅でもあるため、こぎれいに整備されています。

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North Stationに停車中の車両。

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先頭の気動車。

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電車は沖合の海で大海蛇が目撃されたという伝説も残る (参照: 大海蛇の集う海 - 墨東ブログ) Lynn、Swampscottといった町を抜け、セーラムに至ります。

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こちらがセーラムの駅。天候、風景とあいまって、北のはずれの駅のような印象もありますが、実際、駅舎もなく、ホームの一部に屋根がかけてあるだけの殺風景な無人駅です。ここから乗車するときには、車内で車掌さんから切符を買うことになります。

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ところで、このコミューター・レイル Newburyport/Rockport線は、ボストンからアーカムに鉄道で移動するときにつかう線でもあります。下の路線図からもわかるように、セーラムの先、Beverlyで行き先がわかれるので、アーカムにむかうときはRockport行きに乗ることになります。所要時間は1時間半〜2時間です。

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2011-01-20

セーラム探索―Nobody Expects A ...

| 20:58 | セーラム探索―Nobody Expects A ... - アーカムなう。 (ミスカトニック大学留学日記) を含むブックマーク

Mine were an old people, and were old even when this land was settled three hundred years before. And they were strange, because they had come as dark furtive folk from opiate southern gardens of orchids, and spoken another tongue before they learnt the tongue of the blue-eyed fishers. ...They had hanged four kinsmen of mine for witchcraft in 1692, but I did not know just where.


私は古い古い起源をもつ人々の系譜につながっている。300年前、この土地への定住がはじまったときには、私の祖先はすでに歴史を刻んでいた。そして、彼らは異様な集団であった。蘭の花咲き乱れる南方の楽園からやってきた陰ある民で、青い目をした漁民たちの話す言葉を学ぶ前には自らのあいだでだけ通じる言語を使っていた。……私の父祖にあたる4人の人間が、魔術を行使したかどで首縊りに処せられた。1692年のことだと聞いているが、具体的な場所を私は知らない。


― H.P.Lovecraft The Festival *1

He was in the changeless, legend-haunted city of Arkham, with its clustering gambrel roofs that sway and sag over attics where witches hid from the King's men in the dark, olden years of the Province. Nor was any spot in that city more steeped in macabre memory than the gable room which harboured him―for it was this house and this room which had likewise harboured old Keziah Mason, whose flight from Salem Gaol at the last no one was ever able to explain. That was in 1692...


彼が住んでいるのは、忌まわしい伝承に彩られ、時の流れも止まってしまったかのようなアーカムの町であった。無数の腰折れ屋根が、まだ、この町が植民地の一部だった往時、魔女たちが国王麾下の捕吏から逃れるために身を潜めた屋根裏部屋を覆って、波立つ水面のように連なっている。しかし、彼が住居としている天井裏の部屋は、そのような町の内においても他に類をみぬほどに呪われた歴史を持っていた。かつて、まさにこの家、この部屋を住処としていたのは、セーラムの拘置所から誰にも理解することのできない不可思議な方法で脱走したケザイア・メイソンという名の魔女だった。それは1692年のこと……。


― H.P.Lovecraft The Dreams in the Witch House *2


モンティ・パイソンのネタで有名*3「新大陸」アメリカの地で発生した大規模な「魔女狩り」騒動として有名なセーラム魔女裁判。H.P.ラブクラフトも大きな興味を抱いていたようで、複数の作品でこの事件に言及/イメージを利用しています。冒頭の引用文に登場する1692年は、騒動が起こり、裁判、処刑がおこなわれた年です。


また、ふたつめの『魔女の家の夢』からの引用にあるように、ラブクラフト作品に頻繁に登場する、ミスカトニック大学の所在地でもあるアーカムは、魔女騒動の前後にセーラムから移住 (脱出?) してきた人々によって拓かれたとされているほか、その町並みも、実際の (ラブクラフト生存当時の) セーラムの風景が一部モデルになっているようです*4


そのセーラムは、ボストン近郊にあるちいさな町。現在は、魔女のほか、歴史ある家並みと、市内にあるピーボディ・エセックス博物館を目玉とした観光地になっています。(冬は観光客もすくなく、扉をおろしているアトラクションも多かったのですが、夏場はもっとにぎわうんだとおもいます。)

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Salem Witch Museum (セーラム魔女博物館)。人形を使った再演と、展示館のガイドつきツアーの二本立てで魔女裁判事件と「魔女」の歴史を解説してくれます。おどろおどろしい演出もあったりはしますが、見世物小屋的な方向に走ったりはせず、ナレーションや展示、説明もなかなか啓蒙的なものでした。(オカルト好きなむきには物足りない内容かもしれないですが……。)

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ちなみに、今回わたしたちは時間がなかったので飛ばしてしまいましたが、セーラムには魔女牢獄博物館 (Salem Witch Dungeon)、魔女歴史博物館 (Witch History Museum; 裁判の再現劇を見ることができるそう。冬季は休業) など、ほかにも魔女裁判を題材にした展示館があります。

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こちらが、クトゥルーものにはなじみ深く響くかもしれない名前の Peabody Essex Museum (ピーボディ・エセックス博物館)。なかなか近代的な建物です。わたしたちが訪れたときには紫禁城の特別展示をやっており (セーラムは一時期、中国との海上貿易の拠点のひとつだったことがあり、その関係でこの博物館にもアジア関連の美術品が多く収蔵されているようです)、盛況でした。(ここも時間の都合で中には入っていません。)

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お土産ものに魔女がフィーチャーされていたり、メインストリートに観光客むけっぽい占い師やオカルトグッズ店の看板があったり……。

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扱っているのはベストセラーが主でしたが、なんか雰囲気のあった古本屋さん。

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Witch House (魔女の家)。魔女裁判に直接関係のある建造物の中で、セーラム市内に現存する唯一のもの。ただし、実際に「魔女」として検挙された人物が住んでいたわけではなく、裁判に関与した判事ジョナサン・コーウィン氏の家でした。1642年に建てられたようですね。

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セーラムには、ナサニエル・ホーソーン『七破風の家』(The House of Seven Gables) のモデルとなった家も残っており、展示館として公開されています。こちらも17世紀に建造されたものです。*5(今回は立ち寄れませんでした。) また、隣町のダンヴァース (魔女裁判当時はセーラム・ビレッジという名称で、騒動の発端となった事件は実際にはこちらで起きました) には、魔女として検挙され処刑された人物のひとり、レベッカ・ナースが住んでいた地所があり、こちらも夏季には一般公開されているようです。*6


ところで、S.T. Joshi氏によれば、ラブクラフトは「欧州とアメリカにおける魔女 (魔術) カルトは、弾圧されたものの各地に潜んで伝統を伝えつづけてきた古代の民族集団に起源する」というマーガレット・A・マリーの「研究」(現在はその主張には疑問が呈されている) を読んでおり、それに触発されて"The Festival" (邦題『祝祭』『魔宴』など) を執筆したということです。*7


人類の (あるいは西洋人の) 知っている歴史から外れたところに異種なる「なにものか」が潜んでいて、太古の昔から歴史を刻んでいた/ときおり「人類」の世界にあらわれて接触がある、というテーマはラブクラフトの創作テーマ (いわゆる「コズミック・ホラー」の世界観) とも共通点があるようで興味深いですね。




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*1:出典: H.P. Lovecraft, "The Festival" in H. P. Lovecraft, (ed. by S. T. Joshi), The Call of Cthulhu and Other Weird Stories. Penguin Books, 1999: p.109-110. 翻訳文は筆者による

*2:出典: H.P. Lovecraft, "The Dreams in the Witch House." Text from Wikisource: http://en.wikisource.org/wiki/The_Dreams_in_the_Witch-House. 翻訳文は筆者による

*3:それは「スペイン宗教裁判」

*4:"Salem... is the vague prototype of my 'Arkham.'" H.P. Lovecraft, Selected Letters, Vol.5: p.384, qtd. in S.T. Joshi, Explanatory Notes to Pickman's Model by H.P. Lovecraft [H. P. Lovecraft, (ed. by S. T. Joshi), The Thing on the Doorstep and Other Weird Stories. Penguin Books, 2001: p.384 (Note 4).]

*5http://en.wikipedia.org/wiki/House_of_the_Seven_Gables

*6http://en.wikipedia.org/wiki/Rebecca_Nurse_Homestead

*7:S.T. Joshi, Explanatory Notes to The Festival by H.P. Lovecraft [H. P. Lovecraft, (ed. by S. T. Joshi), The Call of Cthulhu and Other Weird Stories. Penguin Books, 1999: p.385.]

Nephren-KaNephren-Ka 2011/01/23 07:54 既知の歴史の外側に「何か」が潜んでいるというのはアーサー・マッケンの文学に見られるテーマでもありますね。S.T.ヨシが「祝祭」の解説で述べているように、この作品を執筆した頃のラヴクラフトはマッケンを読んだばかりでした。

ですがマッケンが「コズミック・ホラー」を体現した作家であるかというと、実は違うようです。クラーク・アシュトン・スミスに宛てた1930年10月17日付の手紙でラヴクラフトは高名な作家や親しい友達を何人も列挙し、「コズミック」な感覚の有無で彼らを分類しているのですが、その感覚がないと見なされた側にマッケンも含まれています。あるとされたのはエドガー・アラン・ポオやアルジャーノン・ブラックウッドですが、どういう根拠なのか私にはいまいちピンと来ません。

ともあれ、ラヴクラフトはマッケンのことを「当代最高の作家」と評していますし、ラヴクラフトとマッケンに通底するものがあることは確かでしょう。個人的なことをいえば、私もマッケンが大好きです。

asahi-arkhamasahi-arkham 2011/01/24 17:57 >Nephren-Kaさま

今日、不思議な偶然でS.T.Joshiによる注釈つきの "Supernatural Horror in Literature" を持って出てきていたのですが、このエッセイ中ではラブクラフトは "Of living creators of cosmic fear..., few if any can hope to equal the versatile Arthur Machen" とマッケンを「すぐれた『コズミック・ホラー』の書き手」と評しているともとれる文章で讃えているのですね。(ただ、S.T.Joshiはイントロダクションの中で、おそらくNephren-Kaさまが引いておられるのとおなじ手紙を典拠として、「ラブクラフトはマッケンを『コズミック』ではないと評したことがあるので、ここで "cosmic" という語を使ったのは、ただの修辞かもしれない」とも述べています。)

"Supernatural Horror〜" でいうと、ポオを「コズミックな書き手」の祖としている一方、ホレス・ウォルポール『オトラントの城』などは (黎明期のウィアード・フィクションだからしかたがない、という感じの扱いではありますが) 「『コズミック』さが欠落している」とされています。ラブクラフトはどのあたりに基準を置いていたんでしょうね。

興味深いコメント、ありがとうございました。

molicemolice 2011/01/24 19:13  写真の古本屋さんには僕も足を運びましたが、ポオやホーソンなどの古典から、キングはじめモダンホラーが山ほどあるのに、ラヴクラフトは1冊もありませんでした。店長さん(樵とかの方が似合ってそうな恰幅の良い御老体だったように記憶します)に聞いてみたところ、ちょうどその時は売れてしまっていたのだそうな。一応、扱ってはいるようです。
 ただ、セイラムをあれだけぐるぐる回って、どこのショップ(ウィッカ・ショップやらミュージアム・ショップの書籍コーナーやら)にもラヴクラフト関連が見当たらなかったのは逆に印象的でした。マイナーなんだなあ、と……。

molicemolice 2011/01/24 19:19  マーガレット・A・マリーの「研究」というのは、1921年に刊行された"Witch Cult in Western Europe"のことです。全文のPDFがWEB上に落ちているので、中身を読むことも可能ですよ。(「魔宴」を書いたのは1923年10月頃と考えられています)
 ちなみに、ハーバート・ゴーマンの"The Place Called Dagon"(1927年発表)が同じくマレー女史の説と、ニューイングランド地方の実在の土地をモチーフにしていたようです。怪奇小説の書き手に結構人気の題材だった?

asahi-arkhamasahi-arkham 2011/01/24 20:08 >moliceさま

古書店の中はあまり時間をかけて見ることができなかったのですが、やはりホラーは充実しているのですね (入口近くで目についたのはハリー・ポッターとかだったのですが 笑)。ラブクラフトはセーラムとわかりやすいはっきりとした関係があるわけではないからかもしれないですが、やはりマイナーなのも一因でしょうか……。

"Witch Cult in Western Europe"は全文オンラインで読むことができるのですね。ご教示ありがとうございます。当時としては新規性のある「発見」だったのかもしれないですね。

2011-01-14

ボストン探索・拾遺1 ―MFA

| 18:26 | ボストン探索・拾遺1 ―MFA - アーカムなう。 (ミスカトニック大学留学日記) を含むブックマーク

『ピックマンのモデル』でピックマン氏による自作品寄贈の申し出を拒絶したとされるBoston Museum of Fine Arts (MFA; ボストン美術館)。S.T. Josi氏の解説によると「H.P.ラブクラフトはボストン訪問の折に、1876年の開館当時はコプリー・スクエアにあり、1909年に現在のフェンウェイに移転したこの美術館に頻繁に立ち寄っていた」(抄訳)*1そうです。


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現在のMFAは全米でも有数の所蔵点数を誇る美術館です。最近完成したアメリカ史・アメリカ美術翼のほか、ヨーロッパ、アジア美術の展示品も充実しています。



ボストン探索・拾遺2 ―ナンタケット島出身の……

| 18:26 | ボストン探索・拾遺2 ―ナンタケット島出身の…… - アーカムなう。 (ミスカトニック大学留学日記) を含むブックマーク

クトゥルー者の方々にはポオ『ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語』のほうで名を知られているかもしれませんが、かつては捕鯨の一大拠点であり、メルヴィル『白鯨』のピークォド号もここから出港したことになっているナンタケット島。そこのブルワリーで生産されている地ビールのようです。


Whale's Tale Pale Ale (ホエールズ・テール・ペールエール) と、クジラにちなんでいるだけでなく、これでもか、というほど韻を踏んだ名前になっているのですが、もしかするとラベルのクジラの尻尾 (whale's tail) も銘柄のWhale's Taleにひっかけてあるのかもしれません。


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*1:S.T. Joshi, Explanatory Notes to Pickman's Model by H.P. Lovecraft (H. P. Lovecraft, (ed. by S. T. Joshi), The Thing on the Doorstep and Other Weird Stories. Penguin Books, 2001: p.385 (Note 10).