旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

『ミリンダ王の問い』

中村元早島鏡正訳の『ミリンダ王の問い』(平凡社東洋文庫)を古本で買いました。十代の頃から書名と内容は知っていましたが、自分には縁のない本と思ってきました。全三巻で、蔵書印が押されていたせいかとても安価でした。本は読めればいいのです。
東洋文庫の造本は私にとっては理想的です。寝転んで読むのにちょうどいい大きさですし、抹茶色・布装の表紙は見た目がよく、手に馴染みます。
今、東洋文庫の『白凡逸志−金九自叙伝』を読んでいます。金九氏は貧家に生まれ、儒学を学び、東学党に加わり、僧侶になり、どうやら受洗もしたようです。どのように評価されている人かは知りませんが、私には庶民に見えます。