旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

"Ghosts" by Albert Ayler

アルバート・アイラーの「ゴースト」は知らないうちによく口ずさんでいる曲です。シンプルなんだけど飽きの来ないメロディで、ヨーロッパの民謡のようにも思えます。
山下洋輔トリオ時代の坂田明はよくこの曲を演奏していました。途中に山田耕筰作曲の「赤とんぼ」を挟み、それが「ゴースト」と混じり合っていくのですが、無理がありません。
ロンサム・ストリングスもこの曲を取り上げています。ストリングス・バンドのせいか、より民謡のように聞こえます。私は鼻唄だけで、演奏したことはありません。

ビタミン剤

新聞に掲載される広告と折り込みチラシの多くはサプリと美容液に関するものです。紅麹入りサプリが問題になり、サプリの方は減るだろうと予想しましたが外れました。今でこそこんなものを買う人がいるのだろうかと思いますが、人のことを言える立場にはありません。
五十代の頃数年間ビタミン剤を飲んでいました。体調が悪いわけではなく、流行りものにうまく乗せられてしまったのです。飲んだ成果は感じず、幸い悪くなったところはありませんでした。

こんなのはじめて見ました

昨日は寒がりの私でも、歩いていて羽織りものを脱ぎたくなる暖かさでした。あたりを見ると、サクラがまだ咲いているのにハナミズキが咲き始めていました。こんな風景ははじめてです。
サクラの開花が遅れたせいでしょうが、私が中年の頃まではハナミズキは5月初旬に咲いていました。

寒がりです

歳をとって一番変わったと思うのは寒がりになったことです。暑いのは苦手でしたが、寒さは平気でした。それが60歳を過ぎた頃から少しずつ変わっていきました。
70歳少し前からは指先が冷えるようになりました。火照ることはありましたが、まったく逆になってしまったのです。その頃から完全な寒がりになりました。
気温が20度を超えるようになっても厚着をしています。

読めない本はあきらめよう

通読できなかった理由の一番は、昨日書いたような「他の本に移ってしま」ったからではなく、内容が理解できないことです。くやしいが読める日も来るだろうと、泣く泣く(嘘です)書棚に戻していました。増える一方でしたが仕方がありません。
何年か後に、そんな本をすらっと読み進められたときは、小躍りがしたくなるほどでした。それ以後に読んだ本のおかげなのでしょう。本はいつかは読めるもの、何度でも読めばいいのです。
昨年病気をしてから、歯が立たずに読めなかった本はもう手にしないことにしました。考えが変わったのではありません。「いつか」を待つ余裕がなくなってきたと感じたからです。それなら読める本を一冊でも多く読んでおきたい。
そういいながら、途中でやめてしまった松本重治著『上海時代 - ジャーナリストの回想』(中公新書/全3冊)を読んでいます。

遠藤正敬『戸籍と国籍の近現代史』

遠藤正敬(えんどうまさたか)著『戸籍と国籍の近現代史 - 民族・血統・日本人』(明石書店/2019年初版第4刷)を読んでいます。通読できなかった本ですが、今回はやります。
小熊英二の『〈日本人〉の境界』(新曜社)を再読したくなってきましたが、読み終えてからにします。通読できない原因の多くが、他の本に移ってしまうことにあるからです。
厚めの本が机に積まれていきます。次の入院までに読み終えるのはとても無理。退院してからもそれらを読みたい気持ちが持続しているのか、あまり自信がありません。それならそれでいいと考えるようになってはきています。