『ディパーテッド』
テレビで鑑賞。
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2010/04/21
- メディア: DVD
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【ストーリー】
マフィアに潜入した警察官と、警察に潜入したマフィアの一員が、互いの正体を探り合う。
【見所】
マット・デイモン、レオナルド・ディカプリオ、ジャック・ニコルソンの演技合戦。
【感想】
第79回アカデミー賞の作品賞の受賞作。監督はマーティン・スコセッシ。でも、マーティン・スコセッシはこの作品で受賞するよりも、相応しい作品が沢山ある。元は、香港映画の傑作『インファナル・アフェア』。今回、テレビで鑑賞して、2時間30分の映画を2時間におさめるというのはかなり無理があるよね〜と思った。ぎりぎりストーリーの連続性は保っているけれども、やはり削りすぎ。
というのも、やっぱりこの映画は「信用を得られるか、得られないか」「ばれるか、ばれないか」のサスペンスが重要なんだけれども、どうにもテレビだと端折る部分が出てくるので、この面白さを十二分に堪能することはできなかった。たぶん、完全版であれば、その辺りが上手く描かれていると思うんだけれどね。なので、ジャック・ニコルソン演じるコステロが死んでからの、射殺祭りがなんだかな〜という感じ。死ねばいいてもんじゃないでしょ、みたいな。
でも、要所要所は押さえている。ビリー・コスティガンとコステロが最初に出会うシーンは、マフィア映画特有の怖さが際立つ場面だった。こういう緊張感を積み重ねていって、頂点に立ったところで、がらがらと積み木のように崩壊していくのが今作の醍醐味だったと思うのだけれど。それと、これはアメリカ人じゃないからという理由もあるけれど、警察組織の縄張りが良く分からなかった。コステロがFBIと手を組んでいるというのが、なんでそんなに悪いのかとか、もしかしたら端折られた部分にあるのかもしれない。
あと、序盤のマイクロチップの受け渡しって、あれって結局どうなったのだろうね? アイリッシュだけれどロックなBGMは良かった。ディカプリオもマット・デイモンも若い。ジャック・ニコルソンはしぶとい。