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Strategic Choice

2017-02-20

[]類似性

類似性(Similarity)

どういうこと?

類似性がある要素同士は、より関係が深いと認識される現象のことです。逆に類似性がない場合は、要素間の関連性のなさを示唆し、差異を強調します。

どうして?

類似性は、認知に関するゲシュタルトの法則のひとつです。複数の要素間の関連性を示唆し、つながりを強調してくれます。

どうすれば?

デザイン要素同士の類似性は、それらの「関係性」と一致させるようにします。無関係なアイテムや関係性があいまいなアイテムは「色」「大きさ」「形状」に差異を設けるべきです。

「大きさ」「形状」の類似性をグループ化の手法として利用するには、他グループの要素との差異をできるだけ大きくするとわかりやすくなります。「色」の類似性をグループ化の手法として有効利用するには、色数を3色程度に絞りるとわかりやすくなります。

たとえば?

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Tivo(家庭用ビデオレコーダ)のリモコンに並ぶボタンは、それぞれの機能に応じて「色」「大きさ」「形状」が違うので、複雑さを感じさせず、使いやすくなっています。

2017-02-17

[]SN比

SN比(Signal-to Noise Ratio)

どういうこと?

「意味のある情報(S:Signal)」と「意味のない情報(N:Noise)」の比のことです。デザインのSN比は、できるだけ引き上げるよう意識します。

どうして?

情報(=信号)は、あらゆるコミュニケーションの過程で劣化し、意味のない情報(=雑音)が加わってしまいます。特に、情報の提示方法が非効率的だと、信号は劣化します。「不明瞭な文章」「不適切なグラフ」「不必要な要素」「あいまいなアイコン」などです。

どうすれば?

信号の比率を高めるためには、デザインをシンプルに保つことが必要です。

情報の重要なポイントは、コード化(符号化)や強調表現を駆使して目立たせるようにします。雑音をできるだけ減らすには、不要な要素を取り除くだけでなく、必要な情報に関しても過剰な表現を避けるようにします。

たとえば?

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Googleのトップページは、重要な情報のみ表示され、シンプルであり、雑音がありません。SN比は、かなり高くなっています。

2017-02-16

[]反応形成

反応形成(Shaping)

どういうこと?

行動を段階的に強化しながら、目標とする行動に徐々に接近させていくことにより、目標とする行動を習得させる手法のことです。

どうして?

複雑で新しい行動を獲得するために、非常に有効な手段です。

どうすれば?

「ゲームや学習の場で複雑な行動を訓練する」「機械的な反復作業を指導する」「複雑な運動動作の完成度を高める」などのときは、反応形成を利用します。

反応形成を行うには、まず複雑な行動を分解して単純な行動の連なりとします。そのうえで、単純な行動をひとつずつ訓練して習得させ、複雑な行動を完成させます。

訓練の際は、観察される行動が、目標とする行動に徐々に近づく過程に合わせて、正の強化子(報酬などの刺激)を与えます。

訓練の過程で、無関係な行動が偶然に強化されてしまうと、それが迷信的な行動として定着してしまうので気を付けます。

たとえば?

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反応形成は、行動療法にも使用されています。

あまりしゃべらない子供の場合、いきなりしゃべるという目的行動を強化できません。そこで、(食べるために)唇を動かすなどの行動でも、それに報酬を与えることによって、段階的に強化していきます。

2017-02-15

[]系列位置効果

系列位置効果(Serial Position Effects)

どういうこと?

順に列挙される情報のうち、最初と最後に提示される項目は、中間部に提示される項目よりも記憶に残りやすくなります。

どうして?

最初に提示される項目は、最初がゆえに、記憶に残りやすく、かつ後続の項目の解釈に影響を及ぼします。文章の中でも、冒頭付近に出てくる単語は、後から出てくる単語よりもインパクトが強くなります。

最後に提示される項目は、直近の情報でもあり、より強く記憶され、想起されやすくなります。時間的間隔を空けながら情報を順に提示し、終わった直後に対象者に情報を思い出してもらう場合、またはいずれかの情報を選択してもらう場合は、最後の項目が有利になります。

どうすれば?

特定の情報をより強く記憶し想起してもらいたいとき、あるいは項目の選択に影響を与えたいときは、系列位置効果を用います。重要な項目を一連の情報の最初か最後に提示して、強く記憶してもらいます。

たとえば?

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上図は、15単語の系列位置における記憶度合いを表すグラフです。縦軸が再生率で、横軸は系列位置です。リスト提示後10秒で記憶の再生を試みたのがグラフの赤線で、リスト提示後30秒で記憶の再生を試みたのがグラフの青線です。

何れにしても、単語リストの最初と最後に提示される項目は、中間部に出てくる項目より記憶に残りやすくなります。また、提示後10秒の場合、リストの最初と最後の違いはほとんどありません。一方提示後30秒の場合、最初に出てきた項目はまだ容易に再生されますが、最後のほうの項目は再生されにくくなっています。

2017-02-14

[]自己相似性

自己相似性(Self-Similarity)

どういうこと?

事物が、さまざまな大きさのよく似たパターンの繰り返しで構成される、という特性のことです。自然界に散見されることもあり、普遍的な美とされています。

どうして?

人は、自己相似的な形状に美を見いだします。特に、そのパターンの数学的な密度がサバンナの環境や樹木に似ていると、より美しく感じます。

自己相似的なモジュールは、システムのスケールを変更したいときや、複雑な事柄を手際よく処理したいときに、効率的な手段として役立ちます。

どうすれば?

自己相似性を「ストーリーテリング」「作曲」「ビジュアル・ディスプレイ」「エンジニアリング」など、あらゆる種類のデザインで導入を検討します。そこで「美的な魅力の強調」「複雑な要素の処理と管理」「システムのスケール変更」などの目的に活用できます。

たとえば?

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シェルピンスキーのギャスケットはフラクタル図形の一種であり、自己相似的な無数の三角形からなる図形です。