「ようこそ茶話会へ」の笙子ちゃんと祐巳ちゃん

ごきげんよう、皆さま
 今日の前置きは「浜田省吾特集」のHPを見つけましたのでリンクを張っておきます。
(HPは「http://hamadashogo.yahoo.co.jp/」です。
 このアーティストといえば鈴木保奈美さん主演のテレビドラマ愛という名のもとに愛という名のもとに DVD-BOX(1992年放映)の主題歌で有名な「悲しみは雪のように」The History of Shogo Hamada―Since 1975も歌っておられ、私もとても好きな歌でもあります。
 (私はアーティストや売り上げ云々に関わらず、曲が気に入れば好きになってしまう訳ですが・・・ でも、この年代の音楽業界はバブルでしたよ!!)

 では、いつものマリア様がみてるです。マリア様がみてる 20 妹(スール)オーディション (コバルト文庫)

  • ようこそ茶話会へ

       4(P.128〜136)

 バラエティギフトの「ショコラとポートレートマリア様がみてる 16 バラエティギフト (コバルト文庫)&tokagetさまのブログ「ショコラとポートレート - Peaceful Silence」をお読み頂いて、
 「すごく生き生きして、楽しそうで。ああ、いいな、って。それが、『リリアンかわら版』を頼りに想像するしかなかった山百合会の方々を、生身の人間として意識した最初でした」
 生き生き。者は言いようだ。笙子ちゃんは続けた。
 「高等部に入学してからは、事あるごとに注目していました。驚きと感動に包まれた新入生歓迎会は、今でも忘れられません。体育祭では、薔薇さまとかつぼみ(ブゥトン)とか関係ない一生徒であるはずなのに、山百合会の幹部の方たちはなぜかいつでも、みんなの目を引いていました。」
 「・・・・・・」

 何て相づちを打ったものだろうか。しかし何を言ったところで、堰を切ったように胸の内を語る笙子ちゃんの勢いを止められそうもなかった。
 「そして、学園祭。劇も素晴らしかった。でも、一番うらやましかったのは、写真部の展示場に飾られたパネルの中でキラキラ輝いている皆さんでした」
 「写真部のパネル?」
 「私は、あの中に入りたいと心から思ったんです。どうしたら入れるか、ずっと考えていました。そんな時に、この茶話会の企画を知って」

 ああ、そうか。やっとわかった。
 「だから、私でも由乃さんでもよかったのね」
 笙子ちゃんが、何を望んでいるのか。
 それを叶えるために、本当に必要なのは誰の力なのか。

 やっと、笙子ちゃんが「祐巳ちゃんの妹でも由乃さんの妹でも良い」という理由が分かりましたね。 この子も「山百合会の一員になりたい」と思っていて、それを誰かに見て欲しいと願っているのでしょうね。 それには誰の力が必要のなのかも・・・

 そして次の祐巳ちゃんのセリフ

 山百合会の中心にいなければ、生き生きできないわけじゃないんだよ。中心にいるからといって、それだけで生き生きできるともかぎらないし」
 「生徒会の仕事の中にだけ、楽しいことがあるなんて、そんなことはない。どこにいたって、何をしたって、輝いている人はたくさんいるんだよ。だから笙子ちゃんがただ写真の中で輝きたいと願うなら、別に、つぼみ(ブゥトン)の妹になんてならなくたっていいんじゃないのかな」

は本当に良いことを言っていますね!! マリア様がみてるマリア様がみてる 1 (コバルト文庫)という小説は誰もが主役になれるという素晴らしい小説ですから、読む人によって本当にその人の気持ちに感情移入していけるという、本当に珍しい作品だと思います。 

 ですが、

 「私は、私の妹になりたいと心から思ってくれる人を妹に選びたい。笙子ちゃんにも、かけがえのないないお姉さまを見つけて欲しいと思う」

と笙子ちゃんを思って「妹」に選ばなかったというのは分かりますが、祐巳ちゃんの「妹作り」は彼女からは全然積極的に動かないですね!? やはり、祐巳ちゃんからも声を掛けるなりして行かなければ、いつまで経っても「妹」はできないと思います。

 祐巳は右手を出した。笙子ちゃんも、それに応えて右手を出した。
 「言っていただいて、すっきりしました」
 ギュッ。固く握手を交わす。何の握手かって問われても、うまく説明できない。けれど、その時二人は心がつながったことがうれしくて、そのことを相手に伝えたかったのだと思う。
 「つぼみ(ブゥトン)狙いでしたが、変更することにします」
 そう言って笙子ちゃんは、祐巳の側から離れていった。お姉さまを見つけるつもりかどうかはわからないけれど、二年生にも一年生にも積極的に話しかけて、茶話会を楽しんでいるようだった。
 今、ここに蔦子さんがいたら。学園祭で展示されたパネル写真に負けないほど、いい顔が残せただろうに―。ゆみは、少しだけ残念に思った。

 と、笙子ちゃんと祐巳ちゃんの親睦を深めたという握手が交わされ、これで二人は「友達」になれましたね。
 笙子ちゃんは後の茶話会も十二分に楽しもうと積極的になっていっていますし、彼女を幸せにできる人は武嶋蔦子さんしかいないと思います。
 で、祐巳ちゃんも人の心配をしている場合でなく、本当にそろそろ「妹」を作ることに専念していきましょうね!!
 ほとんどの読者の方が怒りの頂点に達していることでしょうから・・・・・・

 で、4(P.129〜136)は以上です。 では、ごきげんよう
 
 P.S.「隠し撮り」は違法かもしれませんが、蔦子さん、どこか隠れながらも今の笙子ちゃんの写真を可愛く映してあげていて欲しいです。 笙子ちゃんが喜んでくれるなら、時には「悪い事」も必要だと思います。 
 (度が過ぎると罰せられるでしょうが・・・)