人扱いしない。

 だーって、最初にマスコミで騒いだのは誰よー。マスコミで報道されることで法務省に無言の圧力をかけようとしたんじゃないの?ちょうど直前に一般の人で50歳代の代理出産問題もあったじゃーん。アレも不受理が報じられてたよね。芸能人だからとかで受理されるかもなんてあまーい考えは持ってなかったとは言わせんぞ。プライバシーを大事にしたいなら、最初からマスコミに露出するなということだね。代理母出産については肯定も否定もしない。けど、最近の児童虐待を考えると、新生児養子縁組プログラムをがっちり組みことが、子供が欲しいオトナと子供を産んじゃったコドモとたまたま生まれてしまった子供にとっては、そして少子化に悩む社会にとっては最善とは言わずとも少し幸せな結果を生むんじゃないかと思うんだけど。

本にしてもCDにしても

 売れない。当然。欲しい本やCDが売ってないから。なぜ、マスコミで煽られる「売れている」本やCDしか店に置いてないんだ?取り寄せをたのむと2週間とかかかるって、そんな馬鹿な。WEBで検索したら在庫あります24時間以内発送がごろごろしている。
 本屋とかCDの流通経路には全く詳しくないが、その辺にとてつもない問題が潜んでいるんじゃないか?売れないから大量に在庫しないのはいいけど、くだらねぇ馬鹿でも書けるようなエッセイやノウハウ本や漫画が山積になってるんならそのうちの一冊が二冊をマイナーな作家や音楽家のために割いてもいいような気がするけどね。まあ、仕入れ担当者までバイトかなんかだったり、本や音楽に興味も無い奴だったりするんだろうけどな。それじゃ、売れないよ。コピーの問題じゃないね。

小川一水 復活の地

 災害SF。ストーリーテラーとして、ますます磨きがかかっていく彼の作品は毎回楽しみである。今回も大上段に振りかぶって気持ちよく振り下ろしたら面白くなっちゃったというところかな。あんまり誉めてないのはまだ一巻なのでしかたないかも。それと、震災の表現が阪神大震災の報告書を読んでいるみたいで味気ない。無理やり塩コショウしたみたいなところはまだ健在だったのは残念だ。リアルすぎるのもねぇ。PTSDなんて騒ぐ阿呆がいなけりゃいいけど。
 それと構成の問題だが、歴史背景を途中に混ぜ込んでいるのが、物語の緩急をつけるのに役立ってはいるけど、微妙な細切れ感がよくない。むしろ章立てにして、インターミッションにするべきだったような気がする。
 まあ、今回もふんだんに伏線や仕込があるので、どうやって風呂敷をたたんでくれるかが楽しみだが、まだ、書き終わっていないようなので希望を述べておくと、第六大陸の二の舞はよして欲しい。最後に、オーバーテクノロジーで簡単にひっくり返されるのはつまらない。小川一水が書き込んでいく一人一人がする事を成して、物語が終わるような巻く引きを見せて欲しい。派手な異星人のオーバーテクノロジー水戸黄門の印籠よろしく終盤に突如現れて話を解決させてしまうのは、それまでがんばってきた作中の人たちの努力を全て根底から覆してしまう。ローンを後5回で返せるといったときに宝くじが当たっちゃたなんていう、うれしいようなこれまでの俺ってナニ?みたいな訳のわかんなさは見たくないのだ。
 SFは何も宇宙船が出てこなくたって異星人のオーバーテクノロジーが出てこなくたって充分に成立するのだ。むしろ、じっくりと星間世界の災害復興ドラマを描いて見て欲しい。10巻になっても20巻になっても買うからさ。小さくまとまるなよ。