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あしなが育英会 ニュース

2011-04-24 東日本大地震・津波遺児 特別一時金の申し込み状況

東日本大地震・津波遺児の特別一時金の申し込み状況は下記の通りです(4月24日現在)

就学前            52人

小学生           146人

中学生           107人

高校生           126人

大学生・専門学校生       104人

不明               1人

合計          536人


父が死亡・行方不明   315人

母が死亡・行方不明   138人

両親が死亡・行方不明   53人

被災者不明        30人

2011-04-15

「第82回あしなが学生募金が東日本大地震・津波遺児を支援」東京でオープニング、明日から全国各地で開始!!

 ―――芸能界より応援団として、<東京>40年来のあしながサポーター桂小金治師匠、宮城県気仙沼市ご出身のマギー審治さん、子どもたちの人気者としてTVでご活躍の佐藤弘道さん(ひろみちおにいさん) <大阪>西川きよしさんが応援参加 TBSニュースNHKニュース共同通信記事

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 あしなが育英会から奨学金を受けている災害や病気、自死などで親を亡くした学生たちが中心となって組織する「第82回あしなが学生募金事務局」(海野佑介事務局長=日本大学4年)は、4月15日東京・JR有楽町で、東北と関東の一部を除いた全都道府県200か所で16日(土)・17日(日)・23日(土)・24日(日)の4日間実施する街頭募金の『全国オープニング・セレモニー』を行いました。この募金は、東日本大地震・津波によって親を失った子どもたちを全面支援し、3月23日に神戸・JR元町駅前を皮切りに、3月26日(土)・27日(日)の両日は全国主要11市21拠点でも既に開催しています。

 また、本日14日からは、コンビニエンスストアファミリーマート」全国約8200店に設置してある端末“Famiポート”を利用した「Famiポート募金」でも募金ができるようになりました。

 15日(金)午前11時、東京・JR有楽町駅前には芸能界より『応援団』として、40年来のあしながサポーターである桂小金治師匠、宮城県気仙沼市ご出身のマギー審司さん、子どもたちの人気者としてTVでご活躍の佐藤弘道さん(ひろみちおにいさん)が応援参加。海野祐介・学生募金事務局長、岡嶋信治・あしなが育英会顧問、玉井義臣・あしなが育英会会長らも道行く人々に募金へのご理解とご協力を訴えました。

 16日(土)、大阪・なんばの街頭では、阪神大震災遺児の中埜翔太さん(大学2年)らが「東北にもいつでも話を聞いてくれる人がいる場所がいる」と『レインボーハウス』の必要性を訴え、応援に駆けつけた西川きよしさんも「一人ひとりに何かできることがある」と語りかけた。

 また東京セレモニーでは、あしなが育英会「特別一時金」の給付を受けた津波遺児で小学校6年生の男子が亡き父親へあてた『手紙』(下記)を、東北出身の本会大学奨学生が代読しました。今回の震災直後、あしなが育英会はいち早く東日本大地震・津波で親を失くした子どもたちへの支援(特別一時金の給付・心のケア)を決めました。4月14日現在、「特別一時金」の申請書の請求があった遺児数は317人にのぼり、今後もこの数が増えていくことは確実です。

 『お父さんへ

 ぼくはお父さんのことが大好きです。

 休みの日は、寝てばかりいるお父さんですが、あまり怒らないのがいいところです。もう一度お父さんが動いたらいいのになあと思います。翼と呼んでもらって、また一緒に遊びたいです。運動会に来てもらって、鼓笛をみてほしかったし、小学校の卒業式や、中学校の入学式にも来て欲しかったです。でも、もうお父さんは動きません。

 ぼくは男の子だから泣きません。今度はぼくがお父さんのかわりにお母さんを守っていきます。だから、お父さんは安心して天国へ行ってください。そして、ぼくとお母さんのことをずっと天国で見守っていてください。お願いします。

 大好きなお父さんへ』 阿部翼(アベ・ツバサ)11歳 小6(宮城県)

 宮城県気仙沼市ご出身で、今回の地震と津波でご親族が被災され、お祖母さんや伯母さんを亡くされたマギー審司さんは「作文を聞かせていただいて、本当に気持ちがわかります。『本当に強いな』と思いました。つらい思いをしていても、前向きにがんばれるという東北魂は、本当に今回の震災でとても感じることができました。募金活動をいろんなところで行っていますが、僕のブログとかツイッターを見て芸人さん、俳優さん、タレントさんたちが集まって協力してくれています。そのとき感じたのは『本当にひとりじゃない』ということです。今回被災して、家族を、大事な人を亡くされた方は非常に多いと思いますが、ひとりじゃないです。僕もみんなのことを家族だと思っています。僕以外にもそう思っている人はたくさんいると思います。みんなで力を合わせてがんばっていきたいと思います」と、語りました。

 NHK教育テレビ「おかあさんといっしょ」で、10代目『たいそうのおにいさん』として活躍され、現在も子どもたちに大人気のタレント佐藤弘道さんは「よろこんで今日はこの活動に参加させていただいております。マギーさんを通じて募金活動に参加させていただいていますが、まず思ったことは、日本の方はみなさん一人ひとりが『何かしたい、何かしたい』という気持ちがすごくあるとよく分かりました。できることは小さいかもしれませんけど、被災されているみなさんのために何かできないかなということで、今日もこの場に立たせていただいています。どうかお気持ちで結構ですので、ぜひご協力してくださればと思います。この活動は今日で終わることではなくて、永遠に続くことだと思いますので、ぜひこれからも、長く長くこの活動を続けていけたらなと思います」と、語りました。

 45年前、人気TV番組「アフタヌーンショー」の名司会として、遺児救済の必要性を広く世間に知らしめた、あしなが運動の大功労者・桂小金治さんは「こんなに大きな、悲惨なできごとは、日本の国に起きていいのかと、そう思いました。大自然の強さ、大きさ、それによって人間は萎縮させられます。そして、尊い命を失った人は、今度の被災で1万5千人を超えたそうです。そして亡くなられた方、行方不明になっている方は、1万4千人、被災された方は15万人もいるのだそうです。どうか、温かい、小さな心でいいですから、心を寄せあって被災地のみなさんに私たちの心を届けることによって、被災地のみなさんに奮起していただいて、頑張っていただいて、これからの明るく楽しい人生を築き上げていってほしい。私たちはその小さなひとつの力となって、みなさんの明日を守ることができたら、こんなにうれしいことはないと思います。みなさんのお心をどうぞお寄せくださいますよう、心からお願いをしてご挨拶とさせていただきます」と、道行く方々に訴えました。

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 40余年にわたる遺児救済運動の生みの親・岡嶋信治さんは「私の知人も、3人が被災いたしました。岩手の宮古にひとり、仙台においてもふたり、3人とも家を流されました。また、ひとりの方はお母さんを流されて、まったく別れてしまったのであります。みんな家を流されて、残っているものはひとつもありません。みなさん、どうかこの大震災によってお父さんを亡くし、お母さんを亡くした子どもたち、震災遺児にどうか温かい愛の手を、心からよろしくお願いいたします。この日本で、そして世界で、やはり一人ひとりがこの子どもたちに温かい手を差し伸べるべきではないでしょうか」と、語りました。

 あしなが運動の提唱者、玉井義臣・あしなが育英会会長は「先日、津波の現場に行き本当に息をのみました。さまざまな事故、被害を見てまいりましたが、今度の大津波は、何と表現していいかわからないくらい大変なものだと感じました。私たちは、今、例えば0歳1歳の遺児が生まれたとしたら、25年は、きちっと私たちの卒業生の後輩たちで、守ってまいりたいと思います。震災3日目に、日本で初めて遺児に対する生活援助、何に使ってもいい、返さなくてもいい制度を始めました。また、その子どもたちが傷ついた心が癒されるように、16年前の神戸の震災のとき、レインボーハウスという心を癒す施設を作りました。そして東京にも作りました。今度は仙台に作ると同時に、東北の方々が心の癒しを日常的にしていただける、そういう新しい方法で子どもたちが健やかに育つことを願っております。これはまだ実験になるかもしれませんが、今までのケアとは違う、本当に真心のこもったケア活動をいたしたいと思いますので、なにとぞ皆様方も応援していただきたいと思います。これは東北のことでありながら東北のことではない、日本全体のことだと思います。何分、この子どもたちが健やかに育つために、お金も必要ですが、そういう心の応援をお願いいたします」と物心両面の支援を訴えました。

 最後に、あしなが学生募金を代表し、海野佑介事務局長は「東日本大震災は、16年前の阪神・淡路大震災の、約4.5倍もの被害に及んでおります。死者数・行方不明者数は、2万5千人を超え、本当に多くの方々が命を落とされました。はたしてその中に、最愛の我が子を残したままガレキの下敷きとなったお父さん・お母さん、また、津波にのみ込まれていったお父さん・お母さんは、どれだけいるのでしょうか。また、最愛のお父さん・お母さんを失い、悲しみの淵に立たされている子どもたちは、どれだけいるのでしょうか。今の日本では、『自分の家にはお金がないから、自分の家は貧しいから、自分には親がいないから』という理由で、高校進学・大学進学、そして自分の夢をあきらめてしまう子どもたちがたくさんいるのが現状です。私たちは、震災・津波で親をうしなった子どもたちがそのような道へ、貧困に陥ってしまうのではないかと、危惧しております。私たち、あしなが学生募金事務局員もまた、親を病気や災害・自殺によって失った、また、親が重度の後遺障害を負い働くことができなくなった家庭で育った遺児学生たちです。私たちは、原因は様々ですが、親を失った悲しみ、苦しみ、そして痛みを知っています。だからこそ、今回の震災で親をなくしてしまった子どもたちの本当の意味での支えになれると思い、募金を行っております。皆さまの温かいご支援、温かい優しさが震災で親をなくし、家をなくし、すべてを失ってしまった子どもたちの希望の光となります」と協力支援を強く呼びかけました。

2011-04-11

「あしなが育英会東北事務所」開設 仙台に「東北レインボーハウス」を

東北事務所開設 地震・津波遺児を長期的支援へ

震災から2年以内に仙台に「東北レインボーハウス」を

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 東日本大地震・津波で親を失った子どもたちを長期にわたって物心両面での支援をするための拠点として「あしなが育英会東北事務所」を仙台市に開設しました。4月11日の開所式には、神戸から阪神・淡路大震災遺児の高校生・大学生や東京で留学中のインド洋津波遺児らが参加しました。また、本会運営の「神戸レインボーハウス」と同様に、東日本大地震・津波遺児の心のケアセンター「東北レインボーハウス(仮称)」を震災から2年以内に開設したいと考えています。なお、今後は「特別一時金」などの情報を伝えるために、遺児の学生と職員らがチームを組んで本格的に被災地回りを始めます。

 また7日、東日本大地震、津波遺児への「特別一時金」の支給を開始しました。第1回の支給は6人で、指定の口座に送金しました。今後も審査が完了次第、毎週月曜日に送金予定です。なお、「特別一時金」申請書の請求があった遺児数は252人です(11日正午現在、最新人数はこちらへ

あしなが育英会東北事務所開所にあたって

あしなが育英会会長 玉井義臣

 犠牲になられた方々に心から哀悼の意を捧げ、被災をされたみなさまにお見舞いを申し上げます。

 今日開所する「あしなが育英会東北事務所」は、まず、親を失った0歳から大学院生までに返済不要の「特別一時金」を一日も早く支給するために全力を注ぎます。遺児の学生と職員らで被災地を回って、情報が遺児のもとに届くように努めます。また、遺児への心のケア活動をスタートする準備にも取りかかります。神戸では、震災から4年後に遺児の心のケアの家「神戸レインボーハウス」を建てました。東北にもこの震災から2年以内を目標に、仙台に「東北レインボーハウス」を開設したいと考えています。

 昨日、津波の被災地にうかがいました。最愛のお父さんやお母さんを亡くした、あるいは、いまなお行方不明の子どもたちは深い悲しみのどん底に突き落とされたまま、一筋の光すら見つけることができない日々ではないかと思います。胸が張り裂けそうです。

 犠牲者・行方不明者数は、現在までで阪神・淡路大震災の4倍以上です。平日の午後だったので多くの子どもが助かったと聞いています。今回の特別一時金の申し込み人数は、すでに252人にのぼることからも、東日本大地震や津波で親を失った子どもの数は、千人以上に達することは間違いない状況です。私たちは、この16年間、約600人の阪神・淡路大震災の遺児たちと共に生きてきました。

 そして、今回の東日本大地震や津波で親を失った子どもたちとも、共に生きていきます。神戸のときも当時0歳だった子が大人になるまで寄り添う決意をし、それを実行してきたように、今回の大地震・津波で親を失った子どもたちにも長期にわたって、本格的に物心両面での支援を行います。あしなが育英会の最も大切な業務として、ここに一点集中し、すべての力を集結して、子どもたちの支援に取り組むことを宣言します。

 神戸の当時小学5年生の男の子が描いた「黒い虹」を「七色の虹」へという思いで「神戸レインボーハウス」を運営してきました。今回の大地震や津波で親を失った子どもたちの心にも、いつの日か「七色の虹」がかかるように全力を注ぎます。しかしながら、被災地は広い範囲に及び、私たちの力には限りがあります。地域のみなさま、どうか温かいご支援を賜りますよう切にお願い申し上げます。

【阪神・淡路大震災遺児からのメッセージ】

共に生きる 福井 友利(甲子園大学3年)

 私は4歳の時に阪神・淡路大震災でお母さんを亡くしました。4歳の私にとってお母さんの死ということを理解すること、受け入れることはできませんでした。大きくなるにつれてお母さんの死を理解できるようになると、寂しいと感じることが多くなりました。

 私のそんな寂しさを紛らわせてくれたのが、あしなが育英会や神戸レインボーハウスで出会った方々でした。自分と同じように親を亡くしたお兄さんやお姉さん、友だちがいて、自分の寂しさを話すことができたり、思う存分遊ぶことができたり、私にとってレインボーハウスは無くてはならないものでした。

 昨日、石巻の避難所で小学6年生の女の子と遊ぶ機会がありました。その時、その子はすごい勢いで地震のこと、家族のこと、卒業式をしたいことなどを私に話してくれました。私は、自分の中の思いを話せる場所が今、ここには無いと感じました。

 今回の東日本大震災でも、私と同じような、私とよりも辛い思いをしている方たちがたくさんいると思います。でも、今、その寂しさや辛さを誰にも話すことができず、自分の中に溜め込んでしまっている人たちがいます。その溜め込んでいるものを吐き出せる場所の一つがレインボーハウスです。

 無理に今の現状を受け入れる必要は無いと、私は思います。でも、一人じゃんない、仲間がいるということを感じてもらうことが大切だと思います。

 阪神・淡路大震災から16年、共に生きてきてくださった方がいるように、今度は私たちが東北の方々と共に生きていきます。

遺児として 辻 健太(兵庫県立伊川谷北高等学校3年)

 仙台に来る前は、新聞やテレビで被災地の現状を知りました。日々、報道される被災者や亡くなられた方々のニュースにより、ある程度、その家族のことを考えていました。

 そして、今回、被災地を廻って、初めは、災害があったとは思えないほど復旧が進んでいる場所につきました。しかし、臨海側に行くにつれ、ガレキや廃車、泥が増え、気がつけばガレキの山の前にいました。

 海なのか、ごみなのか分からない強烈な異臭が漂う中、懸命に生きている人たちを見たとき、とても圧倒され、尊敬さえ感じました。

 僕が出会った被災者の人は、お年寄りや子どもを含め、笑顔で明るく、とても元気そうでした。しかし、実際に話してみると、恐怖や不安、悲しみや怒りの言葉がどんどん出てきて、いつもいつも、そんな感情にさいなまれているんだと感じました。また、小さい子どもたちを見ていると、小さくて、危なげな自分を見ているようで、すごく胸が苦しかったです。

 僕は、16年前の阪神・淡路大震災で父親を亡くしました。小学校の時は人との関わりが辛くて不安定だったけど、友人や、レインボーハウスの大学生や職員の方々が遊んでくれたり、話を聞いてくれて、今の自分がいます。今は、高校3年生になり、学校の生徒会活動をしています。僕には、まだ出来ることは少ないけれど、どんなに些細なことでも、全力でサポートしていきたいと思います。そして、遺児だからこそ伝えられることを伝えたいです。

 僕は、遺児になることは、強い心を持った人間になれるかどうか、人として、大きな境界線に立つことだと考えています。この先、遺児には多くの壁があると思います。だけど、一つ一つ打ち勝っていくことで、僕が今まで見てきた遺児の先輩のように、強くて優しい人間になれると信じています。

 今回の震災の遺児たちにも、そうなってもらいたいと強く願っています。これから僕にできることを、一生懸命がんばって行こうと思います。

2011-03-27

東京・有楽町「あしなが東日本大地震・津波遺児募金」、全国各地でも開始!!

被災した気仙沼市の遺児大学奨学生が現状報告――女優・紺野美沙子さん、さわやか福祉財団理事長・堀田力さん、南アフリカ共和国駐日大使・グロブラーさんらが緊急応援参加

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 東日本大地震・津波によって親を失った子どもたちを全面的に支援することを決定した第82回あしなが学生募金事務局(海野佑介事務局長=日本大学4年)は、3月23日(水)に神戸・JR元町駅前を皮切りに、3月26日(土)・27日(日)の両日は全国主要11市21拠点で、4月16日(土)・17日(日)・23日(土)・24日(日)の4日間は東北と関東の一部を除いた全都道府県の駅頭・街頭で「あしなが東日本大地震・津波遺児募金」を実施します。

 3月26日(土)午前11時から東京・JR有楽町駅前には、女優で国連開発計画親善大使の紺野美沙子さん、ロッキード事件の担当検事として活躍され現在はさわやか福祉財団理事長を務める堀田力さん、南アフリカ共和国駐日大使・グロブラーさんらが緊急応援参加。海野祐介・学生募金事務局長、玉井義臣・あしなが育英会会長、気仙沼市で津波の被害に遭った大学奨学生2年生の村上愛子さん、阪神大震災遺児の西山雅樹さん、インド洋大津波遺児であしなが育英会の支援で日本留学中のラフマットさんとミキアル・マウリタさんらが道行く人々に募金へのご理解とご協力を訴えました。

 紺野美沙子さんは「私の母方の祖母は岩手県陸前高田市の出身です。母方の祖父は福島県の出身です。ニュースを見る度に、この方も遠縁じゃないか、親戚じゃないかなって、とても他人事ではありません。でも何よりも心配なのは、お父さんやお母さんと離れ離れになった子どもたちのことです。自然災害や経済的貧しさの影響を一番先に受けるのは子どもや母親、高齢者の方たち、いわゆる社会的に最も弱いといわれる方たちです。そういった方たちの助けに一番必要なのは、現実的にはお金だと思います。そして、それと同じくらい、いや、それ以上に必要なのは、困っている方たちに『寄り添う』ということだと思います。その『寄り添う』という息の長い支援を今、真っ先にできるのはあしなが育英会だと思います」と、遺児ケア活動の大切さと支援を呼びかけました。

 堀田力さんは「子どもたちを今救えるのはみんなの愛情です。愛情がなければ心は凍ったままに過ぎていきます。あしなが育英会は、過去、多くの遺児たちを長い間支え、力づけ、生かし、今日多くの遺児たちが暖かい愛情をもって、今、寒さに凍えている遺児たちのために頑張っています。私たちの未来を担ってくれる遺児たちを、みんなの愛情で育てること、それが今私たちにできることです」と大人の果たす務めを強調しました。

 あしなが育英会が進めているアフリカ遺児支援に対して深い理解を示している南アフリカ共和国駐日グロブラー大使は「南アフリカもレスキュー隊を10日前からから東北全般に派遣し、一生懸命、遺体処理などを含めて救助を行っております。私は、今回のあしなが学生の募金活動に深く賛同しております」と、事務局の学生たちを激励しました。

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 被災地の宮城県気仙沼市から急きょ駆け付けた村上愛子さんは「今現在、叔父の家に親戚9人が寄り添って生活していますが、ライフラインが止まっています。食糧が不足しています。寒くても十分に暖をとれません。夜はとても心細いです。倒れたプロパンガスのタンクが突然破裂することがあって危険です。病死した父が在りし日働いていたスーパーも、地域の鎮守の神社も、みな崩れました。子どもたちは多くの死体を見て、とてもひどいショックを受けています…」と、涙をこらえながら被災地の現状を報告しました。

 阪神大震災遺児の西山雅樹さん、インド洋大津波遺児のラフマットさん、ミキアルさんは「世界中には、私たちのような経験をしている遺児が他にも大勢います。夢をあきらめないでください。私たちに手を差し伸べてくださる人々が大勢います。自分はひとりぼっちだと思わないでください。私たちは震災や津波で親を失いましたが、それは、勇気までも失われてしまったということでは決してありません」と、被災地の子どもたちにエールをおくりました。

2011-03-25

「あしなが学生募金」東日本大地震・津波遺児のため募金実施!!

阪神大震災遺児とインド洋大津波遺児が神戸からメッセージ−−NHK『てっぱん』ヒロイン瀧本美織さんらが参加−−

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 「あしなが育英会」(本部東京)から奨学金を受けている災害や病気、自死などで親を亡くした学生たちが中心となって組織する「第82回あしなが学生募金事務局」は、東日本大地震・津波遺児のため、3月23日、神戸・JR元町駅前で街頭募金を呼びかけました。東京などは、26日・27日、全国6都市で実施します=募金開催場所は下記=

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 23日午後1時、神戸・JR元町駅前で行われた“告知募金”には、NHK連続テレビ小説「てっぱん」のヒロイン・あかり役の瀧本美織さん、駅伝ランナー役の長田成哉さん、あかりの兄役の森田直幸さんが応援参加。玉井義臣・あしなが育英会会長も東京から駆けつけ、道行く方々へ協力支援を訴えました。

 海野佑介・学生募金事務局長(日本大学4年)が「第82回学生募金は全力をあげて東日本大地震・津波遺児を支援したい」と宣言した後、瀧本美織さんは「被災地の皆さんのお役に立ちたいと思っていたときに、このような機会に参加できたことを本当にうれしくありがたく思っています。小さなことでもみんなでやったら大きな力になること、そして、必ず朝は来ることを被災地の子どもたちに伝えていきましょう」と呼びかけました。

 1995年の阪神大震災で父親を亡くした小島汀さん(関西大学1年)は、「16年前被災したとき、私は3歳でしたが、救出された母の顔が血まみれだったこと、父が亡くなったことを知り、なんで自分だけがこんなつらい思いをしなければならないのかと一晩中泣き明かした日のことは、今でも鮮明に覚えています。今回の震災で一番心配なのは、私と同じようにお父さんやお母さんを失った子どもたちのことです。親がいない、帰る家もない、誰かに頼ることもできない、そんな中で、彼らは今、毎日を一生懸命生きています。すぐにでも被災地に行って何かしたいという思いでいっぱいです。震災の被害を受けた私たちだからこそできること、それは、これまで私たちが受けた多くの方々からの愛情を彼らに注ぐこと、一人じゃないよと彼らに寄り添ってあげること、そして、このようにして街頭で受け取ったたくさんの方々の思いや暖かさを届けることです。東北のみなさん、今、とてもつらい状況だと思いますが、世界中のみなさんがあなたたちのことを応援しています。笑顔だけは忘れないでください」と、涙ながらにメッセージを送りました。

 また、2004年のインド洋大津波で母親と兄をなくしたインドネシア共和国出身のラフマットさん(早稲田大学2年)は、「自分は学校にいたので助かった。2日後に自宅に戻り、母の亡骸と対面した。兄はいまだ見つかっていない。東北の地震津波遺児たちも自分と同じ辛い体験をしていると思う。皆様の支援を心からお願いしたい」と日本語で呼びかけました。

 遺児学生の中には、阪神淡路大震災を体験した者、今回の震災で家が半壊し家族が避難生活を送っている者、また、インド洋大津波で親を失い、あしなが育英会の支援で日本に留学中の海外遺児など、様々な境遇に立たされている学生がいます。そんな私たちだからこそ特に心配なのは、この震災で親を亡くす子どもたちが、また数多く生まれてしまうのではないかということです。被災した子どもたちは、一体どんな気持ちでこの寒空の下で震えているのでしょうか。想像すると、いたたまれません。

 あしなが学生募金事務局は、1995年の阪神淡路大震災で親を失った子どもたちの支援にも即座に立ちあがり、奨学金と神戸レインボーハウス建設募金に全力を注ぎました。彼らは今立派に成長し、今回の募金でも私たちと一緒に街頭で協力を呼びかけます。確かに今、被災地では食糧や燃料など生きるための最低限のものを必要としていますが、阪神大震災遺児救済16年の経験から、子どもたちの未来のためには教育支援と心のケアも非常に重要と考えます。

あしなが東日本大地震・津波遺児募金

1.日時 2011年3月26日(土)27日(日)10:00〜18:00

2.会場 JR札幌駅、新宿=小田急百貨店前、池袋=サンシャイン通り、有楽町=丸井前広場、名古屋=栄・三越前、JR明石駅、JR元町駅、JR三ノ宮駅、JR住吉駅、JR尼崎駅、阪急西宮駅北口、JR大阪駅、南海難波駅、四条河原、JR京都駅、西鉄久留米、天神=西鉄福岡、佐賀=セイユー佐賀店、熊本=鶴屋前、JR熊本駅、那覇=三越前

3.主催 第82回あしなが学生募金事務局

4.使途 東日本大地震による震災・津波遺児への給付一時金・奨学金や心のケア活動資金として

5.クレジットカード募金 本会ホームページからもクレジットカードでご寄付を受け付けています。

https://ashinaga.donation.fm/index2.html

6.郵便振替  口座番号00130−7−776732

        加入者名 あしなが東日本大地震・津波遺児募金

<あしなが学生募金事務局>電話03−3221−7788

<あしなが育英会> 東京本部 電話03−3221−0888

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